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    元スレ王様「萌え萌え美少女傭兵隊を配下につけてやろう」 勇者「はい?」

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    301 :

    狩人ちゃん死亡フラグきたか?それとも勝利フラグか?

    302 = 1 :

    魔法使い「あたしの魔法ならまとめて吹き飛ばせるけど」

    勇者「あまり大きい音を出したくないからな。魔法使いちゃんの出番はもうちょっと後だ」

    魔法使い「そうね。敵の本拠地をつきとめてから思う存分暴れることにするわ」

    勇者「弓で駄目だったら剣で切り刻んでやろう。よし、狩人ちゃん、やってくれ」

    狩人「……」コク

    ヒューン ドスッ ヒューン ドスッ

    ドサッ ドサッ

    勇者「お見事。意外とあっさり倒せたな」

    僧侶「一応とどめさしておくねっ」

    303 = 169 :

    僧侶のとどめってどんなだ…

    305 = 1 :

    僧侶「前はもっといっぱいいたんだけどなあ」テクテク

    勇者「ふむ……どういうことだろう」

    魔法使い「さっきは気づかれる前に一方的に倒せたけど、一度にたくさん来られたら4人いてもけっこう厄介かもしれないわね」

    勇者「とにかく先に……おっ、なんか建物が見えてきた」

    魔法使い「こんな所にこんな建物が……?」

    勇者「前は無かったのか?」

    魔法使い「見たことも聞いたことも無かったわ。いつの間にこんな……教会みたいな……?」

    僧侶「教会とは違う……なんか、禍々しい雰囲気を感じるよ」

    勇者「邪教……か?」

    魔法使い「建物の周囲に人の気配は無いようね」

    勇者「中にいるかもしれないな。扉の所まで行って中の様子を窺ってみるか」

    306 = 172 :

    面白い

    307 = 1 :

    魔法使い「見える? 誰かいる?」

    勇者「いる。ローブを纏った怪しげな奴が数人……」

    僧侶「邪教徒だね、たぶん」

    勇者「祭壇みたいのがあって、邪神像っぽい感じのでっかい石像があって、その前に、あれは……祈祷師?」

    魔法使い「教祖かなんかじゃない?」

    勇者「かもな。どうする? 突入するか」

    狩人「待って」

    勇者「なんだ?」

    狩人「囲まれた」

    僧侶「人形たちが!」

    勇者「うわっいっぱいいる」

    魔法使い「いつの間に……あたし達がここに来ることが事前に察知されてた?」

    僧侶「来る途中どこかから監視されてたのかも……」

    勇者「やべえな」

    魔法使い「囲みを突破するか、いっそ建物の中に突っ込むか……」

    309 = 1 :

    勇者「前者の方がリスクは低そうだな」

    魔法使い「攻撃魔法は?」

    勇者「まだ使うな。狩人ちゃん、やるぞ」

    狩人「弓と矢を持ってて」

    魔法使い「うん」

    勇者「よしっ、行くぞっ」ダッ

    狩人「……」タタッ

    勇者「とりゃあ!」ブンッ!

    狩人「はっ!」ビュッ!

    ブンッ! バシッ! バキッ! ドスッ!

    勇者「よし、行けるぞっ」

    狩人「道が開いた」

    魔法使い「僧侶ちゃん、行くわよっ」タタッ

    僧侶「うんっ」タタタ

    310 = 1 :

    勇者「さて、退路は確保したわけだが」

    魔法使い「あたしたちと建物の間に人形の群れが……」

    僧侶「あっ、扉が開いて中から人が出てきたよっ」

    邪教徒「……」ゾロゾロ

    勇者「……こうなっちまったらもう腹を括るしか無いな」

    祈祷師「破壊神に刃向かおうとする愚か者共か」

    勇者「破壊神……だと……?」

    祈祷師「貴様らがどう足掻こうとも破壊神の御降臨は止められないのだよ」

    勇者「何言ってんだこいつ……? やべえ会話が噛み合いそうな気がまったくしねえ」

    祈祷師「間も無く我が神は御降臨される。貴様らのような愚か者共の血肉でも供物として捧げればお喜びになろう」

    勇者「供物……生贄ってことか……? こいつら、攫った人達を……!」

    祈祷師「踊れ」

    カタ カタ カタ カタカタ カタカタカタカタカタカタ…

    勇者「何だ? 人形達が……」

    魔法使い「なにこれ!? 魔力が……!」

    313 = 1 :

    僧侶「魔力が吸い取られる……!?」

    魔法使い「人間が持ってる魔力を吸い取って動力源にしてるの!?」

    勇者「何だって……おい、攻撃魔法だ! 吸い尽くされる前に使っちまえ!」

    魔法使い「わ、わかったわ。『爆裂』!!」

    ドガァン!!

    魔法使い「『爆炎』!!」

    ボウンッ!!

    魔法使い「駄目だわ、もう魔力が」

    勇者「いや充分だ。あとは俺達がやる」

    狩人「……」コク

    勇者「うりゃああ!」ザシュッ!

    狩人「……ふっ!」ザンッ!

    魔法使い「そうだ、指輪を」

    勇者「まだ使うな! 他にも人形が残ってるかもしれん!」ブンッ ザシュッ!

    315 = 1 :

    邪教徒「……」ザザッ

    勇者「くっ、人間か」

    狩人「躊躇してられる状況じゃない。割り切って」

    勇者「仕方ないか……!」

    ザンッ! ズバッ!

    祈祷師「ぐぬ……これほどとは……貴様ら、何者だ!」

    勇者「ただの新米冒険者(修行中)と、名も無い傭兵だ! ただし超優秀で萌え萌えな美少女のな!」

    祈祷師「くっ……馬鹿にしおって……!」ダッ

    僧侶「あっ、建物の中に逃げ込むよっ」

    勇者「逃げ場の無い建物の中に……? 追うぞ!」

    魔法使い「何か策があるのかもしれないわ。気をつけて」

    316 = 8 :

    けっこう弱いなw

    317 = 172 :

    盗賊のおっちゃんが持

    やめとこ

    318 = 1 :

    勇者「観念しろ! もう逃げ場は無いぞ!」

    祈祷師「くくく……もう勝ったとでも思っているのか……?」

    勇者「無駄な抵抗はやめろ。降参して罪を償え」

    祈祷師「罪? 罪だと? 償うのは貴様らの方だ。……目覚めよ! 人間の村を、街を、破壊しつくせ!」

    ズズズズズズズズ……

    勇者「なっ……」

    祈祷師「邪魔する者はすべて殺せ! くはははははは!!」

    魔法使い「邪神像が!!」

    僧侶「う、動き出したよ!?」

    ズシン ズシン

    祈祷師「はははははははははははははは!!!」

    ズシン ブンッ!!

    祈祷師「ぐびゃっ!!」

    勇者「うお、石像が祈祷師を殴り殺しやがった……」

    魔法使い「ちょっ、これ、洒落にならないわ。建物の外に逃げてっ」タタッ

    319 :

    ぐびゃっ!!でなんかワロタ

    320 = 89 :

    邪神はシドー的存在って訳じゃないのね

    321 = 1 :

    勇者「はぁ、はぁ……まさか……破壊神が降臨した……?」

    魔法使い「はぁ、はぁ、はぁ……違うと思うわ……ゴーレムよ、あれも」

    勇者「あのでっかいのが……」

    バキッグシャッ! ガラガラッ! ズシン ズシン

    僧侶「建物から出てきて歩いてくよっ!」

    魔法使い「命令されたからね。村や街を破壊し尽くせと」

    勇者「……超やべえじゃん」

    僧侶「あの祈祷師まで殺すなんて……まるで、破壊神そのものだね……」

    魔法使い「石像の進路に突っ立ってたからね。『邪魔するものはすべて殺せ』とも言ってたから」

    勇者「命令した主人を殺しちまったってことは、どうなるんだ?」

    魔法使い「さあ……すべての村や街を破壊しつくすまで止まらない、とか」

    勇者「完全に破壊神じゃん」

    僧侶「魔法使いちゃんの村が壊されちゃうよ……どうするの?」

    魔法使い「どうするって、それは……」

    勇者「止めるしか無いな……俺達で」

    322 = 12 :

    人…形…ちゃ…ん……ガクッ

    323 = 1 :

    盗賊「あれ、何やってんだお前ら」ヒョイ

    勇者「お前は!」

    魔法使い「あの時の盗賊!」

    盗賊「おいおい、仲間を連れて仕返しに来たってのか? 今度は容赦しないぜ?」

    勇者「そんなんじゃないよ。あれ見てみ」

    盗賊「……石像だな」

    勇者「うん。石像だ」

    盗賊「なんで動いてんだ?」

    勇者「えっと、詳しい説明は省くけど、あれ止めないと村が破壊されちまうんだ」

    盗賊「へえ。迷惑な話だな」

    勇者「まったくだな」

    魔法使い「ちょっと、のんびり話し込んでる場合じゃないわよ!」

    勇者「そうだった。なあ魔法使いちゃん、あれもゴーレムなんだよな」

    魔法使い「そうよ」

    勇者「ちょうどいいや。盗賊、お前あれ止めるの手伝え」

    324 = 1 :

    盗賊「なんで俺が」

    勇者「あれ魔法で動いてるんだろ? 止められるんじゃないか? お前が持ってる『魔封じの杖』なら」

    盗賊「うーん……」

    勇者「なあ、やってくれよ。村が破壊されたらお前も稼げなくなって困るだろ」

    盗賊「いや、俺がここにいるのは、大きい街の方で仕事した後、ほとぼりが冷めるのを待ってるだけだから、別にそんな困らんよ」

    勇者「そっか……いや、そう言わずに頼むよ。村が破壊しつくされたら次はまた別の村か街がやられちまうんだぜ」

    盗賊「なるほど、それは困るな」

    勇者「だろ」

    盗賊「いや、でもなあ。俺まだ死にたくねえし。お前らがなんとかしろよ」

    勇者「お前俺より強いんだから大丈夫だろ」

    盗賊「うーん……でもたぶん無理だぜ。攻撃魔法なんかを封じるようにはいかねえよ。あれを動かしてる魔法とは原理が違う」

    勇者「そうなのか? 魔法使いちゃん」

    魔法使い「たしかに、魔法技術の性質がまったく違うわね。少なくとも杖を持って近づく程度じゃ無理だと思うわ」

    勇者「そうか……でも一応やってみてくれよ。どうしても嫌なら杖を貸してくれるだけでもいい。後でちゃんと返すから」

    魔法使い「時間の無駄よ。そんな悪党が手助けしてくれるわけないわ」

    327 = 1 :

    盗賊「悪党か。違えねえけど、これでも俺は優しい方なんだがなあ」

    勇者「じゃあ頼むよ」

    盗賊「ふん。まあいいや、一度手に入れたもんを他人に貸すのも嫌だしな。でもあんま期待すんなよ」

    勇者「やってくれるのか」

    盗賊「ああ、俺は優しい盗賊だからな。それに」チラ

    魔法使い「?」

    盗賊「そっちの姉ちゃんには綺麗なおっぱい見せてもらったしな」ニヤ

    魔法使い「なっ……」

    盗賊「じゃあ行ってくる」

    勇者「駄目だったら俺達がなんとかするから、そのままどっかに行っちゃってくれ。お前がいると攻撃魔法使えないから」

    盗賊「あいよ」タッタッタッ

    魔法使い「……あたし、あいつ嫌い! 石像に潰されちゃえ!」

    僧侶「ツンデレ?」

    魔法使い「違うわよ!!」

    勇者「フラグ立ちかねないシチュだよなあ。いや、それじゃNTR展開になっちゃうから俺が困るけど」

    328 = 12 :

    新たな人形ちゃんにかける!!!!

    330 :

    盗賊はかっこよく死ぬ(予言)

    331 = 277 :

    私怨

    332 = 1 :

    盗賊「おっと」ヒラリ

    ブンッ! ブンッ!

    盗賊「せーのっ」バッ 「おらぁ!!」ドコンッ!!

    グラ ズシン ズシン

    盗賊「でもそんなんじゃだーめっ、てか。まあしょうがねえな」


    勇者「うお、杖で殴りつけたら石像がちょっとだけどよろめいた。やっぱすげえなあいつ」

    僧侶「でも止まらないね……」

    勇者「じゃあ、そうだな。魔法使いちゃん、指輪で魔力の回復だ」

    魔法使い「うん……」パアアア

    勇者「指輪の魔力が残ってたら僧侶ちゃんにも回してやって」

    魔法使い「うん……」

    勇者「なんだ、元気無いな」

    魔法使い「うん……ちょっと、自信ない」

    勇者「なんで?」

    333 = 1 :

    魔法使い「あたしの攻撃魔法じゃ、たぶんあの石像には……」

    勇者「そんなのやってみないとわかんないだろ」

    魔法使い「でも、あんな大きさのゴーレムじゃ、胴体の中心までダメージが通らない。それにたぶん、表面にも魔力の障壁が」

    勇者「とにかくやってみようよ。凹むのは失敗してからでもいいだろ」

    魔法使い「……そうね。わかった。やってみる」

    勇者「よし、頑張れ」

    魔法使い「いくわよっ」

    盗賊「おーい、やっぱ駄目だったわ」タッタッタッ

    魔法使い「なんで戻って来んのよ!!」

    盗賊「いや、一応報告をだな」

    魔法使い「そんなの見りゃわかるわよ! 今から攻撃魔法使うんだからさっさとどっか行っちゃって!!」

    盗賊「へいへい。じゃあな」スタスタ

    魔法使い「まったく、あいつ、何しに現れたのよ。時間の無駄なだけじゃない」

    僧侶「フラグ折っちゃったね」

    勇者「うん、よかったNTRにならなくて」

    334 = 268 :

    よかったNTRにならなくて

    335 = 115 :

    ホッ

    336 = 1 :

    魔法使い「……言っとくけど、あんなの全然あたしの好みじゃないから。あれならあんたの方がずっと好きだわ」

    勇者「えっマジで? やった」

    魔法使い「好きといっても、あれよりはましってだけだからね。勘違いしないで」

    勇者「はいはい」

    魔法使い「そうよ。あたしに相応しい相手なんてそういるもんじゃないわ。あたしは世界一の魔法使いになるんだから」

    ズシン ズシン

    魔法使い「あたしを舐めるんじゃないわよ。あんなゴーレムなんか……『爆裂』!!」ドガァン!!

    ズシン ズシン

    魔法使い「このっ! 倒れろっ!『爆裂』!!」ドガァン!!

    ズシン ズシン

    魔法使い「倒れろっ! 倒れなさいよっ! 『爆裂』!!」ドガァン!!

    ズシン ズシン

    魔法使い「『爆裂』っ!!」ドガァン!! 「『爆裂』っ!!」ドガァン!!

    ズシン ズシン

    魔法使い「あんなっ……石像なんかっ……」

    337 = 172 :

    全然ピンチの感じがしないww

    338 = 1 :

    ズシン ズシン

    魔法使い「あんな……うっ……ぐすっ……」ポロポロ

    ズシン ズシン

    勇者「お、おい、泣くなよ」

    魔法使い「なんでよ……なんでこんなんばかりなのよ……」ポロポロ

    勇者「泣くなって。強い子なんだろ?」

    魔法使い「頑張ったのに……頑張ってきたのに……」ポロポロ

    勇者「……そっか。悔しいよな。子供の頃から、遊びたいのも我慢してずっと努力してきたのに」

    僧侶「魔法使いちゃん……」ギュ

    勇者「魔法を封じられたり、魔力を吸い取られたり、攻撃魔法をまともに食らっても平気な敵が出てきちまったり」

    魔法使い「ううう……!!」ポロポロ

    勇者「期待に胸を膨らませて冒険の旅に出たのに、相性の悪い敵ばかり出てきちゃったらなあ」

    僧侶「勇者くん、もうかなり村に近づいて来ちゃったよっ」

    勇者「でもまあ、適材適所だ。ここは俺にまかせろ」

    339 = 27 :

    勇者の血がここで役立つのか

    340 = 1 :

    僧侶「勇者くんがやっつけるの?」

    勇者「できるかどうかはわからんけど、なんとかするしかないだろ」

    商人「なんとかなりますかね?」

    勇者「うわっ! びっくりした。何してるんすか商人さん、こんなとこで」

    商人「そっちが何してるんすか、ですよ。女の子泣かしちゃって」

    勇者「ああ、うん。ちょっと、無力感味わわせちゃって」

    商人「ふむ、それはなんとかしなきゃですね。男の子の役目ですね」

    勇者「えっと、状況の説明は要る?」

    商人「まあ見ればだいたいわかりますよ。ゆっくり説明してる時間も無さそうですし」

    勇者「うん。で、商人さんがここに現れたってことは、なんか便利なアイテムでも持ってきてくれたとか?」

    商人「残念ながら、そう都合よくはいきません。ただ単に通りかかっただけです。仕事中です」

    勇者「ほんとに仕事してたんだ……」

    僧侶「勇者くん、そんなこと話してる場合じゃないよっ。人形達が来たっ」

    勇者「うわっ、まだ残ってたのか。こんな時に……」

    ヒューン ドスッ

    342 = 1 :

    勇者「あれっ、誰かが人形を矢で倒してる。あれ誰だ? 持ってるのは……コンパウンドボウ」

    商人「兄です」

    勇者「ああ、あれが」

    狩人「……」ビシュッ

    勇者「よし、人形達はお兄さんと狩人ちゃんに任せていいな」

    商人「わたしはお役に立てそうにないので見学してますね。便利なアイテムも無いですし」

    勇者「ん。じゃあ自前のを使うとするか」

    商人「ほう、自信有り気ですね。……その剣ですか?」

    勇者「うん。自信は無いけどね。……おい、そろそろ目を覚ましてくれよ」コンコン

    『う~ん、あと5分……』

    勇者「駄目だ。時間が無いんだ」

    『……まだ魔力のチャージが1割程度なんだけどなぁ』

    勇者「けっこう時間かかんのな。まあしょうがないだろ。ほら、出番だ」

    魔法使い「剣と、会話してる……?」

    勇者「ああ。この旅の間にこいつを目覚めさせることになるとは思ってなかったけどな」

    343 = 1 :

    商人「ほほう、興味深いですね。武器マニアの血が騒ぎます」

    勇者「……でもなんつーか、人間って無力なもんだよなあ。こういう武器とかに頼らないと、できることは多寡が知れてる」

    商人「おっと、それは聞き捨てならないですね。その武器だって、人間の叡智の結晶でしょう?」

    勇者「そっか。そうだな。無力なのは俺だけか。武器持ってない魔法使いちゃんだって俺なんかよりずっと凄いしな」

    商人「まったく、そんな魔法使いさんを泣かせちゃったりする勇者さんは無力ですねえ」

    勇者「ほんとにな。この剣使っても勝算は半々ってとこだろうし」

    商人「無力な勇者さんはまあそんなもんでしょうけど。……僧侶さんなら、どうです?」

    僧侶「勇者くん、もう村の近くまで……えっ、あたし?」

    勇者「……はは、商人さんは凄いな。何でも知ってるんだな」

    商人「いえ、なんとなく言ってみただけなんですけど、何か核心を突いちゃいましたか?」

    勇者「どうだろな。僧侶ちゃん、指輪で魔力をチャージだ」

    僧侶「えっ、う、うん」パアアア

    勇者「一応できたんだろ? あれ」

    僧侶「うん……でも、前にも言ったと思うけど、実戦で使えるレベルじゃ……あっ、指輪壊れちゃった」

    勇者「あれ、壊れちゃったか。じゃあもう後が無いな。でも僧侶ちゃんならできるさ」

    344 = 1 :

    僧侶「あんまり威力無いと思うよ?」

    勇者「ん、まあでも充分だろ。俺もこの剣でやるし」

    僧侶「そっか、うん、あたしたちならできるねっ」

    勇者「勇者だからな」

    僧侶「うんっ」

    勇者「狩人ちゃんと魔法使いちゃんも手伝ってくれ。俺のかっこいいとこ見せてやるから」

    狩人「……」コク

    魔法使い「……」

    勇者「たぶん惚れ直すんじゃないかな」

    魔法使い「……うん。見てる」

    勇者「よし、じゃ、魔法使いちゃんはあいつの足止めのために、攻撃魔法で地面を掘り返してくれ」

    魔法使い「わかったわ」

    勇者「狩人ちゃんはその後、あいつの目の前でうろちょろして囮になってくれ。危険な役目だけど、狩人ちゃんならできるだろ」

    狩人「余裕」

    勇者「転ばないように気をつけろよ」

    347 = 1 :

    狩人「……慎重にやる」

    勇者「僧侶ちゃん。自分のタイミングでいいからな。よく狙って、一発ぶちかましてやれ」

    僧侶「うんっ」

    ズシン ズシン

    僧侶「もう村は目の前だね……」

    勇者「おい、起きてるか? もう5分経ったぞ」

    『10分って言わなかったっけ』

    勇者「言ってない。ほら、もう限界だ」

    『わかったよ。うん、いつでもいいよ』バチッ バチッ

    商人「剣が光って、火花が……」

    勇者「ああ。これこそ過去から現在までに至る、この世界の叡智の結晶――完成版『雷剣』。その真の力、本邦初公開だ」

    魔法使い「『爆裂』! 『爆裂』! 『爆裂』!」ドガァン!! ドガァン!! ドガァン!!

    狩人「……」タタタタッ

    ブンッ!!

    狩人「……ふっ!」ヒラリ

    348 :

    オリジナルここまで読むのは久々だな
    頑張れ

    349 = 1 :

    僧侶「すぅ……」パァァアアアア

    商人「僧侶さんの体から光が……」

    僧侶「…………」バチッ! バチバチッ!


    僧侶「『雷撃』っ!!」


    ドゴオオオン!!!


    ビキッ!!


    魔法使い「石像の表面に亀裂が!」


    勇者「行くぞ雷剣!」

    『あいよっ』バチバチッ

    勇者「うおおおおおおっ!」タタタタッ バッ!


    勇者「必殺! ライトニングスパーク!!」ガシュッ!!

    ドッゴオオオオン!!!!


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