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    元スレ王様「萌え萌え美少女傭兵隊を配下につけてやろう」 勇者「はい?」

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    1 :

    勇者「何傭兵隊ですって?」

    王様「萌え萌え美少女傭兵隊だ」

    勇者「なんすかそれ」

    王様「その名の通り、萌え萌えな美少女のみで構成された雇われソルジャーだが?」

    勇者「雇われソルジャーはまあわかりますけど、それを美少女のみで構成する意味は」

    王様「ガチムチ中年男傭兵隊の方がよかった?」

    勇者「あ、いえ、萌え萌えの方でお願いします。美少女大好きです」

    王様「うむ。そうだろうな。お前わしの息子だもんな」

    勇者「えっと、その美少女ちゃん達と旅をするってことは、エロ展開みたいな感じのことも期待しちゃっていいんですかね」

    王様「ん~どうだろな~。まあお前次第じゃないか? 相手に気に入られたらそういうこともあるかもね~」

    勇者「はあ。んじゃまあ頑張ってみます」

    王様「別室で待機してもらってるから、城を出る時に連れて行ってくれ」

    勇者「わかりました。では父上、行ってまいります」

    2 :

    おい勇者ちと変われ

    3 :

    うむ

    5 = 1 :

    勇者「とは言ったものの、今まで剣の修行やらなんやかんやで忙しくて、女の子とつきあった経験なんて無いからなあ……」

    勇者「正直、その美少女傭兵隊とやらとどう接していいものかまったくわからん」

    勇者「いや、エロいことをするのが目的で旅をするわけじゃないからどうでもいいっちゃどうでもいいんだが……」

    勇者「逆に嫌われて孤立しちゃったら最悪だよなあ。女って群れになったらなんか怖そうだし」

    勇者「とはいえ一応俺の配下ってことになるわけだから下手に出すぎて舐められるのもアレだし」

    勇者「まあ、最初はなるべく無難な対応を心がけて様子を見るか」

    勇者「っと、この部屋か。『萌え萌え美少女傭兵隊御一行様』ってでっかく書かれた立て札が置いてある」

    勇者「傭兵隊の皆さんはこれ見てどう思ったんだろ」

    コンコン

    勇者「お待たせしました。勇者です」

    の声「ふん、やっと来たわね。待ちくたびれたわ。さっさと入って来なさい」

    勇者(うわなんか感じ悪いぞ大丈夫かこれ)

    ガチャッ

    6 = 1 :

    勇者「あれ? 傭兵隊って、2人だけ?」

    「他のメンバーは後から合流するわ」

    勇者「あ、そうなんだ(確かに2人ともめっちゃ可愛いな……傭兵って感じには全然見えん)」

    「あんたが勇者で、この国の王子? なんかいかにも育ちが良さそうでちょっと頼りない感じね」

    勇者「……自己紹介は要らないようだな」

    「まあね。あんたのことは聞いてるわ。王子と思わず、1人の新米冒険者として扱ってくれと言われてるけど、それでいいのね?」

    勇者「ああ、うん、それでいい。望むところだ」

    「こっちの自己紹介は必要?」

    勇者「そうだな。まあ簡単にでいいよ。詳しいことは出発してから歩きながらでも」

    「じゃあ、あたしたちの属性だけ教えておくわ」

    勇者「属性?」

    「そう、属性」

    勇者「えっと、一応訊いておくけど、それは地水火風とかそういう……のじゃなさそうだな」

    「もちろん、萌え萌え美少女としての属性よ」

    勇者「ああやっぱり」

    7 = 1 :

    「まず、この『萌え萌え美少女傭兵隊』の隊長であるあたしからね」

    勇者「あ、それ正式名称だったんだ。親父が勝手に言ってるだけかと思ってた」

    「あたしの属性は、ツンデレよ」

    勇者「ああなるほど。確かにツンツンしてる。まあ王道だな。ありきたりとも言うけど」

    「はぁ? 何か文句あんの?」

    勇者「無いですすいません」

    「ふん。ほんとにちょっと頼りない感じね。こんなんで大丈夫かしら」

    勇者「まあ正直俺もちょっと不安だったりするけど」

    「でもそんなところが好き! 今すぐ結婚して!!」

    勇者「デレるタイミングおかしくね!?」

    「なんてね。今のは嘘よ」

    勇者「嘘かよ。いやそりゃ嘘だろうけどさ」

    「ふふん。残念だったわね。そんなに容易くデレるような安っぽい女だと思ったら大間違いよ」

    勇者「いや別に本気にしてないしそこまで激安な女は見たことねえよ」

    8 :

    期待
    途中で飽きないでね

    9 :

    ツンデレってデレるのが確定事項だからなあ

    10 :

    パンツ脱いだ

    11 = 1 :

    「属性だけじゃなくて職業とかも言った方がいいかしらね」

    勇者「職業は傭兵だろ?」

    「じゃなくて、あたしたち個人としての職種というか」

    勇者「ああ、それはわかるからいいや。あんた魔法使いだろ」

    魔法使い「なんでわかったの? あたしのこと調べた? ストーカー?」

    勇者「違うよ。服装とか見りゃわかるって。そのとんがり帽子とか」

    魔法使い「ああ、これね。どう? 似合う?」

    勇者「似合ってるよ。でも傭兵という言葉から戦士っぽい集団を想像してからちょっと意外だ」

    魔法使い「傭兵と言っても主な仕事はモンスター狩りだから」

    勇者「ふーん。で、そっちの娘は? 見慣れない服装だけど、でっかい弓を背負ってるところを見ると弓兵、いや、狩人かな」

    魔法使い「そうね」

    狩人「……」

    勇者「いやしかし、凄い美人だなこの娘。綺麗すぎて人間に見えないというか、まるで精巧な作り物みたいだ」

    魔法使い「まあ、作り物なんだけどね」

    勇者「人形かよ! 道理でさっきから微動だにしないと思ったよ! ってかなんで人形なんか持ってきたの!?」

    12 :

    人形とかド真ん中なんですけど

    13 = 1 :

    狩人「……」フルフル

    勇者「あれ、動いた」

    狩人「……人形じゃない」

    勇者「喋った。おい、人形じゃないって言ってるぞ」

    魔法使い「さっきのは嘘よ。ふふん、引っ掛かったわね」

    勇者「ぐっ……いや、そういうのやめようよ話進まねーから。で、この狩人ちゃんの属性は?」

    魔法使い「ツンデレよ」

    勇者「キャラかぶってんじゃねーか!」

    魔法使い「というのは嘘で」

    勇者「そういうの要らないっつってんだろーが! 話進めろよ!」

    魔法使い「この娘の属性は、無口よ」

    勇者「まあそうだろうとは思ってた。ツンデレに無口か。双璧だな」

    魔法使い「狩人ちゃんはこう見えてもすっごい力持ちなのよ。我が傭兵隊の主戦力と言ってもいいわ」

    勇者「小柄で華奢に見えるのに何故か怪力ってやつか。ふむ」

    魔法使い「さて、自己紹介も済んだことだしそろそろ出発しましょうか」

    14 = 12 :

    うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!
    騙されたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!

    みんな来世で会おうね
    アデューアデューアデュー

    15 = 9 :

    ヤンデレ系はまだですか!

    16 :

    親父が有能すぎる

    17 = 1 :

    勇者「ああ、そうだな」

    魔法使い「思ったより時間がかかっちゃったわね。他のメンバーが待ちくたびれてるわ」

    勇者「主に魔法使いちゃんのせいでな」

    魔法使い「何よ、なんか文句あんの?」

    勇者「あるけどめんどくさいから言わないよ」

    魔法使い「あんたは城の外の地理には疎そうだし、街を出るまであたしたちが道案内してあげるわ。ついてきて」

    勇者「うん、ありがとう」

    魔法使い「べっ、別にあんたを案内してあげるんじゃないんだからねっ」

    勇者「じゃあ誰をだよ。おかしいだろそれ」


    狩人「……」テクテク

    勇者「ほんとに喋らんなこの娘。別にいいけど」

    魔法使い「もうすぐ僧侶ちゃんとの合流地点に着くわ」

    勇者「傭兵隊のメンバー?」

    魔法使い「そうよ。ほら、いたわ。あそこで手を振ってるのが僧侶ちゃん」

    18 = 12 :

    人形ちゃんはよ

    19 = 1 :

    僧侶「来た来たっ。もうっ勇者くん遅いよ~。女の子を待たせちゃ駄目なんだからねっ」プンプン

    勇者「うわなんか馴れ馴れしい。えっと、どうも、勇者です。これからよろしく」

    僧侶「うん、よろしくねっ。えへへ、勇者くんといっしょに旅に出れてうれしいなー」

    魔法使い「さて、問題です。この娘の属性はなんでしょう」

    勇者「俺が当てんの? うーん……何だろうな。年下に見えるけどロリってほどじゃないし……」

    僧侶「えへへー」

    勇者「ノーヒントで当てろって言われてもな……他に属性ってどんなんがあるだろ。ヤンデレとかか?」

    僧侶「違うけど、勇者くんがそうしてほしいならそうするよー」

    勇者「いやそれはやめて。……うーん、わからん。降参だ。今会ったばかりでほとんど会話も無しじゃ無理だよ」

    魔法使い「じゃあ正解を教えてあげるわ。僧侶ちゃんの属性は、幼馴染よ」

    勇者「なんでっ!? まだそんな馴染んでないよ!?」

    僧侶「えー? 相変わらず勇者くんは薄情だなー。でもそんなとこが勇者くんらしいねっ」

    勇者「いや相変わらずとか言われてもそりゃ1分かそこらでは普通そんな変わんないよ!?」

    僧侶「まあまあ細かいことは気にしなくていいから。これからいっしょにがんばろうねっ」

    勇者「ああ。うん。なんでこの短時間でそんなに馴染んじゃってんのか知らないけど、よろしく」

    20 = 2 :

    魔法使い(CV平野綾)

    21 = 9 :

    初対面の幼馴染www

    22 = 12 :

    人形ちゃん出してや

    23 :

    すごくいいと思います

    24 = 1 :

    魔法使い「これで全員揃ったわね」

    勇者「ん? 1人加わっただけだけど、これで全部なのか」

    魔法使い「そうよ。あんたも入れて4人もいれば充分でしょ?」

    勇者「まあ充分だけど。いや、傭兵隊っていう言葉のイメージからなんとなく10人くらいいるのかと」

    魔法使い「選りすぐりの美少女だけで構成された少数精鋭だから」

    勇者「確かに僧侶ちゃんもめっちゃくちゃ可愛いな。でもなんで僧侶ちゃんだけ後から合流したんだ?」

    魔法使い「それは、ほら、旅の途中で新たに仲間が増えたりするのって、なんか燃えない? だからここで合流することにしたの」

    勇者「いやわかるけど、最初の街も出ないうちから全員揃うんだったら別にいいよ最初からでも」

    魔法使い「で、旅の目的は何なの?」

    勇者「ん? 何も聞いてないのか」

    魔法使い「あたしたちが請け負った仕事はあんたの護衛と旅のサポートよ。それ以外は聞いてないわ」

    勇者「親父もけっこういい加減だな……旅の目的は、武者修行だよ」

    魔法使い「修行? 魔王を倒しに行くとかじゃなくて?」

    勇者「うん、修行。『次世代勇者育成計画』ってのがあってな」

    魔法使い「なにそれ?」

    25 = 1 :

    勇者「魔王とか竜王とかそんな感じの強敵がいつ現れてもいいように、勇者の血を引く者を予め鍛えておくんだとさ」

    魔法使い「ふーん。じゃあ目的地とかは特に無いわけ?」

    勇者「うん。とりあえず今日は、西の方にある町まで行ってそこで一泊」

    魔法使い「……なんかつまんないわね」

    僧侶「でも、途中で何かの事件に巻き込まれて、そこから大冒険が始まるかもしれないねっ」

    勇者「どうだかな。そんなことよりまずは旅というもの自体に慣れないと。ほら、俺、世間知らずの王子様だから」

    魔法使い「その点は心配しなくていいわ。戦闘だけじゃなくて生活面でもあたしたちがしっかり面倒見てあげるから」

    勇者「そりゃ助かるな」

    僧侶「何かしてほしいことがあったら遠慮なく言ってねっ。できるだけのことはするから」

    勇者「えっと、じゃあ、朝起きる時に僧侶ちゃんが幼馴染っぽく起こしてくれたりとか?」

    僧侶「うん、勇者くんがそうしてほしいならしてあげるよっ。でもその前にあたしがちゃんと起きられるかなー」テヘヘ

    勇者「あ、なんかちょっと楽しくなってきた。やっぱり可愛い女の子っていいな」

    26 = 12 :

    人形ちゃんは…?

    28 :

    ツンデレは金髪ロリでしょうが!何やってんの!

    29 = 1 :

    勇者「よし、ここからはもう街の外だな。今から俺たちの冒険の旅が始まるわけだ」

    僧侶「どんな大事件が起きるか楽しみだねっ」

    勇者「大事件が起きるかどうかはわからんけど、魔物を倒したりしてしっかり実戦経験を積まないとな」

    魔法使い「張り切るのはいいけどあまり無理はしないでよね」

    勇者「うん。心配してくれてありがとう」

    魔法使い「べっ別に心配なんか……あんたが死んじゃったら成功報酬が貰えなくなるってだけのことよ。勘違いしないで」

    勇者「まあベタなやりとりはこれくらいにして、戦闘時の隊形とか考えとこうか」

    魔法使い「隊形?」

    勇者「うん、いつ戦闘になってもちゃんと対応できるようにさ」

    魔法使い「まあいいけど」

    勇者「えーと、まず、俺の武器はこの剣だろ。僧侶ちゃんが槍で、狩人ちゃんは弓、そして魔法使いちゃんは攻撃魔法か」

    僧侶「勇者くんの剣、かっこいいねっ」

    勇者「お、わかる? この剣ってさ、試作品なんだけど、この国のあらゆる武器製造技術の粋を集めた超高級品なんだ」

    魔法使い「へえ。さすがに王子が使う剣ともなるとそこらで売ってるようなのとは違うってわけね」

    勇者「今はただの新米冒険者だけどな。まあ伝説の勇者の血を引く者が使う武器でもあるってことで、やっぱそれなりの物をな」

    30 = 12 :

    >>29
    マジっすか!!!!??
    いいちゃんこして待っときます!!!!!!

    31 = 1 :

    魔法使い「で、何? 戦闘時の配置?」

    勇者「そうそう。それぞれ得意な距離が違うわけだから、俺と僧侶ちゃんが前衛、他の2人が後方から援護ってことになるかな」

    魔法使い「まあ、そういう戦い方をする時もあるかもしれないわね」

    勇者「でも僧侶ちゃんは回復役だからあまり前に出さない方がいいかな。となると俺が1人で前に出た方がいいのか」

    魔法使い「んー、まあ、臨機応変でいいんじゃないかしらね」

    勇者「特に何も決めないで、その場の判断でってこと?」

    魔法使い「まあそんな感じ……っていうか、実際に戦闘になった時って、」

    狩人「隊長」

    勇者「あっ狩人ちゃんが喋った」

    魔法使い「何?」

    狩人「敵」

    勇者「おっ、早速戦闘か。敵はどこだ?」

    魔法使い「……ああ、いたいた。あそこね。雑魚が1匹いるだけだけど、どうする?」

    勇者「どうするって、そりゃ戦うさ」

    魔法使い「あたしとしては、まずは我が傭兵隊の実力を見せておきたいところだけど」

    32 :

    こっからグチャグチャのグロ展開ならまたズボン脱ぐ

    33 = 1 :

    勇者「ああそういうことか。いいよ。じゃあ今回は俺は手出しをしないから、倒してみせてくれ」

    魔法使い「そう。じゃ、狩人ちゃん、やっちゃっていいわよ」

    狩人「……」コク

    勇者「ん? こんな距離で射るのか? 届くの?」

    魔法使い「まあ見てなさいよ。我が傭兵隊のエースの力を」

    狩人「……」グイッ

    勇者「おお、かっこいい。弓を引いた姿もまるで絵画のような美しさだ」

    狩人「……」ビシュッ

    ヒュッ! ドスッ

    勇者「うお、すげ……一撃で仕留めた」

    僧侶「やったねっ。狩人ちゃん、とどめと矢の回収にいこっ」

    狩人「……」コク

    魔法使い「ふふん、どうよ?」

    勇者「……凄いな。狙いの正確さも凄いけど、それ以前にまずあんな距離で仕留められるくらい強い弓を引ける筋力が凄いわ」

    魔法使い「射程距離なら攻撃魔法より上よ。破壊力はあたしの魔法の方が上だけどね」

    34 = 12 :

    人形ちゃんが出たら起こしてね

    35 = 8 :

    どれくらいの距離かわからん

    36 = 1 :

    勇者「それも見てみたいな」

    魔法使い「いいわよ。じゃあ、あの魔物の死体を攻撃魔法で吹っ飛ばしてみせるから」

    僧侶「魔法使いちゃんがんばってー」

    魔法使い「『爆裂』!!」ドガァン!!

    勇者「うわあ、グチャグチャのグロ死体になっちゃった。殺傷力ありすぎだろこれ」

    魔法使い「どう? これであたしたちの実力がわかった?」

    勇者「うん。文句無しだ。ぶっちゃけ可愛いだけで強さはそこそこ程度なんじゃないかと思ってたけど、全然そんなことないな」

    魔法使い「もちろん、僧侶ちゃんの回復魔法の実力もあたしが保証するわ」

    勇者「ふむ。ということは敵が現れても狩人ちゃんと魔法使いちゃんがいれば遠くから一掃しちまえるのか。頼もしいな。はは」


    勇者「……」


    勇者「…………あれ? 俺いらなくね?」

    37 = 9 :

    勇者www

    38 = 8 :

    魔法も弓も無限じゃないんだし詠唱に時間かかるしいるだろ

    39 :

    役立たずの勇者とは…

    40 = 1 :

    魔法使い「いらないってことはないけど、少なくともこんな広い場所ではあんたのその最高級な剣の出番はないわね」

    勇者「剣じゃあんな遠くに攻撃できないからなあ……」

    魔法使い「なにちょっと凹んでんのよ。別に剣にこだわらなくても、あんたも攻撃魔法くらい使えるんでしょ?」

    勇者「いや、魔法は使えないよ。俺が使えるのは剣だけ」

    魔法使い「……なんで?」

    勇者「いや、なんでと言われても。魔法の適性が無いからとしか」

    魔法使い「勇者の血筋なのに?」

    勇者「母さんの方に似ちゃったらしくて」

    魔法使い「王妃様に?」

    勇者「うん。俺の母さん、元女戦士だからね」

    魔法使い「元ってことは、今は女でも戦士でもないのね」

    勇者「いや戦士ではないけど女ではあるよ今でも」

    魔法使い「でも、ほら……狭い場所での戦闘とか、剣の方が役に立つような状況だってあると思うし。適材適所ってやつよ」

    勇者「うーん、まあ、そうか。そうだよな」

    魔法使い「そうよ。だからそんな風に自分を糞の役にも立たないゴミ野郎と決めつけて落ち込んだりしないで、元気を出して頂戴」

    41 = 1 :

    勇者「喧嘩売ってんのか! そこまで自分を卑下してはいねえよ!」

    魔法使い「えっ、そうなの? ごめんなさい、今のは悪気があったわけじゃなくて、わりとマジで慰めようとしてたわ」

    勇者「なお悪いわ! いや、でも一応あれか、善意から出た発言ではあるわけで、けっこう優しいのか魔法使いちゃんは」

    魔法使い「な、なによ。今頃気づいたの?///」

    勇者「ふーん、そっか。慰めてくれてありがとうな」

    魔法使い「べっ別にあんたを慰めたわけじゃないんだからねっ」

    勇者「じゃあ誰を慰めたんだよ。さっきからちょくちょくおかしなこと言うなこの似非ツンデレ娘は」

    魔法使い「似非ってなによ。変な言いがかりはやめてよ」

    勇者「いや、わりと最初の方から思ってたけど、魔法使いちゃんって実はそんなにツンデレってわけでもないんじゃないか?」

    魔法使い「うん」

    勇者「あっさり認めた!」

    魔法使い「ふっ、ばれちゃしょうがないわね。あたし、実はツンデレでもなんでもなくて真面目で素直ないい子よ」

    勇者「……なんでそんなキャラ作りしてたの?」

    魔法使い「だって、こんな個性豊かな美少女集団の隊長として、キャラが弱すぎたら示しがつかないじゃない」

    勇者「そんなもんかねえ……別にそんな無理して演技なんかしなくても、自然体の方が楽でいいと思うけど」

    42 :

    >>30
    パペットマンの予感

    43 = 8 :

    この魔法使いはUTだな

    44 = 1 :

    魔法使い「でも、誰だって多少のキャラ作りはしてるもんじゃないの? 王族なら王族らしい威厳を持って、とか」

    勇者「そりゃ俺だって公の場では王子らしい振る舞いをしなきゃとか思うけどさ……ツンデレとかそういうのとは違うだろ」

    魔法使い「そうなの?」

    勇者「そうだよ」

    魔法使い「ふーん。じゃあやめるわ」

    勇者「素直だなあ。じゃあひょっとして僧侶ちゃんの馴れ馴れしさとかもキャラ作りだったりするのか?」

    僧侶「あたし? あたしは元からこんなんだよ?」

    勇者「あ、そうなんだ。まあ確かに演技には見えないな。元々人懐っこい性格なのか。じゃあ狩人ちゃんの無口ってのは?」

    魔法使い「あの娘があまり喋らないのは、ちょっと……事情があってね」

    勇者「それ、俺が聞いてもいいような話?」

    魔法使い「昔、魔物の群れに襲われて隠れていた時に、狩人ちゃんが声を出してしまったのが原因で、家族が殺されてしまって」

    勇者「え……」

    魔法使い「それがトラウマになって、それ以来喋れなくなったとかそういう重たい話じゃないから別に聞いてもいいわよ」

    勇者「例え話かよ。いらねえよそんな長い例え話とか」

    46 :

    僧侶を俺にください

    47 :

    妹属性を出してくださいお願いします

    48 = 1 :

    魔法使い「まあたいした事情ではないわ。狩人ちゃんはね、言葉があんまりわからないの」

    勇者「アホなの?」

    魔法使い「アホじゃないわよ。失礼ね」

    僧侶「なんかねー、すごく遠い辺境の地の出身で、そこでは言葉がこことは違うんだって」

    勇者「へえ、そんなところがあるのか。世界は広いな」

    魔法使い「とはいえこっちで暮らすようになってからけっこう経ってるし、日常会話くらいなら難なくこなせるけどね」

    勇者「ふーん。まったくわからないわけではないのか。そういやたまには喋るしな。どれくらいまでなら通じるんだろう」

    魔法使い「本人に話しかけてみたら?」

    勇者「そうだな。ちょっと話してみるか」


    勇者「やあ、狩人ちゃん」

    狩人「……」チラ

    勇者「えーと、何を話そうかな」

    狩人「……」ジッ

    50 = 1 :

    勇者「ん? 待てよ、言葉をあまり知らないってことは、セクハラし放題ってことじゃね?」

    狩人「……」

    勇者「なあ狩人ちゃん、おちんちんって知ってる?」

    狩人「……」フルフル

    勇者「そっかー知らないかー。ちょっと言ってみてくれる? おちんちんって」

    狩人「……」

    勇者「おちんちん」

    狩人「////」スタスタ

    勇者「あれ!? 赤くなった!? おい魔法使いちゃん、話違うぞ! わかってるみたいだよ!?」

    魔法使い「いや、だから、日常会話くらいなら難なくこなせるって」

    勇者「君ら普段どんな日常会話してんの!?」

    魔法使い「……別にそんな話ばかりしてるわけじゃないけど、たまにはそういう話が出ることもあるわよ」

    勇者「そうなのか……こんな美少女ちゃん達でもそんな話するんだな」

    僧侶「ごく稀にだよ? いや、本当に」


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