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元スレ王様「萌え萌え美少女傭兵隊を配下につけてやろう」 勇者「はい?」
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商人「これなら簡単に修理できますから、今日中にでもお渡しできますよ」
勇者「あーいや、もう弓はいいや。まずは剣の方を極めないと」
商人「そうですか。あまりお役に立てなくてすいませんね」
勇者「いや、初歩レベルとはいえ弓も使えるようになったんだからいい経験にはなったよ」
商人「ええまあ、何事も経験しておいて無駄にはならないかもしれませんね」
勇者「『新しい武器を手に入れてパワーアップだぜ!』なんて浮かれてたのが今となっては恥ずかしいけどね」
商人「ふふっ。そういうパワーアップイベントは普通、強敵に負けた後とかにあるもんですよ」
勇者「ありゃ、順序が逆だったか。はは」
商人「もしよければ弓のかわりに、わたしが作った剣を持っていってもらってもかまいませんよ」
勇者「いいの? そりゃ助かるな。剣も金も無くなっちゃったからな」
商人「あまりたいしたものではありませんけどね。新しい剣を手に入れるまでの繋ぎにでも」
勇者「たいしたものではないのか。パワーアップイベントじゃないんだな」
商人「趣味で作ってるだけですからね」
勇者「俺が選んでもいい?」
商人「ええ、勇者さんが使いやすいものをどうぞ」
勇者「あーいや、もう弓はいいや。まずは剣の方を極めないと」
商人「そうですか。あまりお役に立てなくてすいませんね」
勇者「いや、初歩レベルとはいえ弓も使えるようになったんだからいい経験にはなったよ」
商人「ええまあ、何事も経験しておいて無駄にはならないかもしれませんね」
勇者「『新しい武器を手に入れてパワーアップだぜ!』なんて浮かれてたのが今となっては恥ずかしいけどね」
商人「ふふっ。そういうパワーアップイベントは普通、強敵に負けた後とかにあるもんですよ」
勇者「ありゃ、順序が逆だったか。はは」
商人「もしよければ弓のかわりに、わたしが作った剣を持っていってもらってもかまいませんよ」
勇者「いいの? そりゃ助かるな。剣も金も無くなっちゃったからな」
商人「あまりたいしたものではありませんけどね。新しい剣を手に入れるまでの繋ぎにでも」
勇者「たいしたものではないのか。パワーアップイベントじゃないんだな」
商人「趣味で作ってるだけですからね」
勇者「俺が選んでもいい?」
商人「ええ、勇者さんが使いやすいものをどうぞ」
勇者「これかな」
商人「ごく普通の剣ですね」
勇者「まあ基本に忠実にな」
商人「では、お嬢さん方のところへ戻りましょうか」
勇者「うん」
商人さん「魔法使いさん、気丈に振舞ってはいますけど、内心はかなり傷ついてるかもしれませんね」
勇者「そうだな」
商人「優しくしてあげてください」
勇者「うん、そうする。いろいろありがとう。商人さんってほんといい人だな」
商人「いえいえ、王子様や王女様と仲良くしておいて損は無いですからね。それだけです」
僧侶「狩人ちゃん、イチゴおいしいねっ」
狩人「おいしい」モグモグ
商人「ごく普通の剣ですね」
勇者「まあ基本に忠実にな」
商人「では、お嬢さん方のところへ戻りましょうか」
勇者「うん」
商人さん「魔法使いさん、気丈に振舞ってはいますけど、内心はかなり傷ついてるかもしれませんね」
勇者「そうだな」
商人「優しくしてあげてください」
勇者「うん、そうする。いろいろありがとう。商人さんってほんといい人だな」
商人「いえいえ、王子様や王女様と仲良くしておいて損は無いですからね。それだけです」
僧侶「狩人ちゃん、イチゴおいしいねっ」
狩人「おいしい」モグモグ
王子「妹の修行につきあえと。ええ、短期間ならかまいませんよ」
勇者「忙しいのに、悪いな。あと誘拐事件のことも」
王子「そちらは父の方から手を回して村の警備を強化することになると思いますから、大丈夫でしょう」
勇者「そっか、よかった。んじゃそろそろ行くわ」
王子「もう発たれるのですか? よろしければ城の浴場で旅の疲れを癒していかれては」
勇者「ありがたい申し出だが、お前にガン見されながら入浴してもかえって精神的疲労が増すからな」
王子「心外ですね。純粋な善意でお勧めしたのですが」 チッ
勇者「おいお前今舌打ちしたな?」
王子「さて、なんのことでしょう」
僧侶「じゃああたしは久しぶりにお兄ちゃんといっしょにお風呂に入ろっかなっ」
勇者「じゃあ俺も」
魔法使い「駄目よ。ほら、行くわよ」
僧侶「また迎えに来てねー。お兄ちゃん、お風呂入ろっ」
王子「もう子供じゃないんだからひとりで入りなさい」
僧侶「ええー」
勇者「忙しいのに、悪いな。あと誘拐事件のことも」
王子「そちらは父の方から手を回して村の警備を強化することになると思いますから、大丈夫でしょう」
勇者「そっか、よかった。んじゃそろそろ行くわ」
王子「もう発たれるのですか? よろしければ城の浴場で旅の疲れを癒していかれては」
勇者「ありがたい申し出だが、お前にガン見されながら入浴してもかえって精神的疲労が増すからな」
王子「心外ですね。純粋な善意でお勧めしたのですが」 チッ
勇者「おいお前今舌打ちしたな?」
王子「さて、なんのことでしょう」
僧侶「じゃああたしは久しぶりにお兄ちゃんといっしょにお風呂に入ろっかなっ」
勇者「じゃあ俺も」
魔法使い「駄目よ。ほら、行くわよ」
僧侶「また迎えに来てねー。お兄ちゃん、お風呂入ろっ」
王子「もう子供じゃないんだからひとりで入りなさい」
僧侶「ええー」
勇者「惜しかったなあ。僧侶ちゃんの裸見れるチャンスだったのに」
魔法使い「いやらしいわね。男ってみんなこうなのかしら」
勇者「うん、だいたいみんなこんなもんだと思うよ」
魔法使い「ふーん。ならしょうがないのかもね」
勇者「そうそう。だから魔法使いちゃん、後でいっしょにお風呂に入ろう」
魔法使い「あたしの裸はもう見たからいいでしょ」
勇者「何度でも見たい」
魔法使い「嫌よ。っていうかあんなことがあった後なんだから、あたしに気を使ってそういう発言は慎みなさいよ」
勇者「いや、変に気を使うのもかえってよくないかと思ってな」
魔法使い「それはまあ、腫れ物に触るような扱いされるのも嫌だけど」
狩人「むしろ何度も裸を見せまくればいい。そうすればたいしたことじゃなかったと思えるようになる」
勇者「なるほど。さすが狩人ちゃん、素晴らしいアイディアだ」
魔法使い「素晴らしくないわよ。そんなに見たいなら狩人ちゃんに見せてもらえば?」
狩人「恥ずかしいから嫌」
勇者「嫌だってさ」
魔法使い「いやらしいわね。男ってみんなこうなのかしら」
勇者「うん、だいたいみんなこんなもんだと思うよ」
魔法使い「ふーん。ならしょうがないのかもね」
勇者「そうそう。だから魔法使いちゃん、後でいっしょにお風呂に入ろう」
魔法使い「あたしの裸はもう見たからいいでしょ」
勇者「何度でも見たい」
魔法使い「嫌よ。っていうかあんなことがあった後なんだから、あたしに気を使ってそういう発言は慎みなさいよ」
勇者「いや、変に気を使うのもかえってよくないかと思ってな」
魔法使い「それはまあ、腫れ物に触るような扱いされるのも嫌だけど」
狩人「むしろ何度も裸を見せまくればいい。そうすればたいしたことじゃなかったと思えるようになる」
勇者「なるほど。さすが狩人ちゃん、素晴らしいアイディアだ」
魔法使い「素晴らしくないわよ。そんなに見たいなら狩人ちゃんに見せてもらえば?」
狩人「恥ずかしいから嫌」
勇者「嫌だってさ」
魔法使い「そう。だったら諦めなさい。っていうか自分は嫌なことをあたしに勧めてたのね」
狩人「所詮は他人事」
勇者「そういうクールなところもいいなあ」
魔法使い「えっなに、狩人ちゃんの言うことは全肯定なの?」
勇者「そうだが?」
魔法使い「いくら好きだからといっても、そういうの、狩人ちゃんのためにもならないと思うけど」
勇者「そうか、駄目なところは駄目とビシッと言わなきゃな」
魔法使い「イエスマンな男なんて、魅力を感じないわよ。少なくともあたしはそう」
勇者「なるほど、勉強になるな。じゃあさっそく魔法使いちゃんの駄目なところを指摘してやろう」
魔法使い「なんであたしなのよ。まあいいけど」
勇者「うーん、いや、無いな」
魔法使い「結論早っ。いや無いなら無いで別にいいけど」
勇者「あんな献身的な姿見せられちゃうとなあ。もう惚れずにはいられないよ」
魔法使い「相変わらず無節操ね。複数の目的を同時に持つのは駄目なんじゃなかったの?」
勇者「それを言われるとなあ。じゃあもう、今はどちらとも愛を育むのを中断して強くなることに専念しようかなー」チラッ
狩人「所詮は他人事」
勇者「そういうクールなところもいいなあ」
魔法使い「えっなに、狩人ちゃんの言うことは全肯定なの?」
勇者「そうだが?」
魔法使い「いくら好きだからといっても、そういうの、狩人ちゃんのためにもならないと思うけど」
勇者「そうか、駄目なところは駄目とビシッと言わなきゃな」
魔法使い「イエスマンな男なんて、魅力を感じないわよ。少なくともあたしはそう」
勇者「なるほど、勉強になるな。じゃあさっそく魔法使いちゃんの駄目なところを指摘してやろう」
魔法使い「なんであたしなのよ。まあいいけど」
勇者「うーん、いや、無いな」
魔法使い「結論早っ。いや無いなら無いで別にいいけど」
勇者「あんな献身的な姿見せられちゃうとなあ。もう惚れずにはいられないよ」
魔法使い「相変わらず無節操ね。複数の目的を同時に持つのは駄目なんじゃなかったの?」
勇者「それを言われるとなあ。じゃあもう、今はどちらとも愛を育むのを中断して強くなることに専念しようかなー」チラッ
魔法使い「そう言われるとちょっと惜しい気もしちゃうあたり、あたしもちょっと毒されてきてるのかしら」
狩人「わたしの故郷には『朱に交われば朱色になる』という諺がある」
勇者「そんな感じだな。こっちには『類は友を呼ぶ』ってのもあるぞ」
魔法使い「それはちょっと違うんじゃない?」
勇者「そうかな。でも萌え萌え美少女をウリにした傭兵なんて、惚れさせる気満々だろ」
狩人「これは痛いところを突かれた」
魔法使い「痛くないわよ。別に雇い主と恋愛関係になるところまで業務に含まれてるわけじゃないんだから」
勇者「ふーん。まあ何でもいいや。今はもう傭兵と雇い主とかじゃなくて、大事な仲間だと思ってるからな」
狩人「では仲間としてひとつ要望が」
勇者「おう、なんでも言ってくれ」
狩人「わたしは弓の方はもうあまり伸びしろが無いと思うので剣の訓練をしたい」
勇者「ああ、いいよ。確かにもう弓はほとんど極めちゃってるだろうしな。素早い狩人ちゃんと稽古すれば俺の鍛錬にもなるだろ」
魔法使い「あたしは……やっぱり、魔法一筋で行くしかないわね」
勇者「力が全然無いもんなあ。頑張って世界一の魔法使いを目指してくれ」
狩人「わたしの故郷には『朱に交われば朱色になる』という諺がある」
勇者「そんな感じだな。こっちには『類は友を呼ぶ』ってのもあるぞ」
魔法使い「それはちょっと違うんじゃない?」
勇者「そうかな。でも萌え萌え美少女をウリにした傭兵なんて、惚れさせる気満々だろ」
狩人「これは痛いところを突かれた」
魔法使い「痛くないわよ。別に雇い主と恋愛関係になるところまで業務に含まれてるわけじゃないんだから」
勇者「ふーん。まあ何でもいいや。今はもう傭兵と雇い主とかじゃなくて、大事な仲間だと思ってるからな」
狩人「では仲間としてひとつ要望が」
勇者「おう、なんでも言ってくれ」
狩人「わたしは弓の方はもうあまり伸びしろが無いと思うので剣の訓練をしたい」
勇者「ああ、いいよ。確かにもう弓はほとんど極めちゃってるだろうしな。素早い狩人ちゃんと稽古すれば俺の鍛錬にもなるだろ」
魔法使い「あたしは……やっぱり、魔法一筋で行くしかないわね」
勇者「力が全然無いもんなあ。頑張って世界一の魔法使いを目指してくれ」
……
……
……
勇者「さて、短い間の鍛錬だったけど少しは強くなったような気もするし、張り切って出発しよう」
魔法使い「あたしは魔力のキャパシティが少々上がった程度かしら」
狩人「わたしは剣の扱いが少し上手くなった。勇者から剣も譲り受けた」
勇者「商人さんから貰ったその剣、個人的な趣味で作ったわりにはけっこうよくできてるよな」
狩人「軽くて扱いやすい」
勇者「軽……くはないような気もするけどまあ軽いか。狩人ちゃんの感覚なら」
魔法使い「あんたも王様から新しい剣貰えてよかったわね。今度は無くさないように気をつけないとね」
勇者「うん、前のは試作品だったけどこれは完成版だからな。ぶっちゃけ勇者の俺よりこの剣の方が貴重なものだったりする」
魔法使い「ふーん。あたしには剣のことはよくわからないけど、量産できるようなものじゃないってことかしら」
勇者「そうだよ。だから万一俺が死ぬようなことがあっても、この剣だけは何としても持ち帰ってくれ」
魔法使い「……その剣だけを持って王様や王妃様の所に行く役目はちょっときつそうね。そうならないようにして頂戴」
勇者「うん。魔法使いちゃんに救ってもらったこの命、無駄にはしないよ」
……
……
勇者「さて、短い間の鍛錬だったけど少しは強くなったような気もするし、張り切って出発しよう」
魔法使い「あたしは魔力のキャパシティが少々上がった程度かしら」
狩人「わたしは剣の扱いが少し上手くなった。勇者から剣も譲り受けた」
勇者「商人さんから貰ったその剣、個人的な趣味で作ったわりにはけっこうよくできてるよな」
狩人「軽くて扱いやすい」
勇者「軽……くはないような気もするけどまあ軽いか。狩人ちゃんの感覚なら」
魔法使い「あんたも王様から新しい剣貰えてよかったわね。今度は無くさないように気をつけないとね」
勇者「うん、前のは試作品だったけどこれは完成版だからな。ぶっちゃけ勇者の俺よりこの剣の方が貴重なものだったりする」
魔法使い「ふーん。あたしには剣のことはよくわからないけど、量産できるようなものじゃないってことかしら」
勇者「そうだよ。だから万一俺が死ぬようなことがあっても、この剣だけは何としても持ち帰ってくれ」
魔法使い「……その剣だけを持って王様や王妃様の所に行く役目はちょっときつそうね。そうならないようにして頂戴」
勇者「うん。魔法使いちゃんに救ってもらったこの命、無駄にはしないよ」
僧侶「勇者くん、久しぶりだねっ」
勇者「おお、僧侶ちゃん。会いたかったぜ」ギュウ
僧侶「わっ、いきなり抱きしめたりして、勇者くんどうしたの? 会えない時間が愛を育てちゃったのっ?」
勇者「いや、僧侶ちゃんが相手なら少々セクハラまがいのことをしても親戚同士のスキンシップで済まされることに気づいてな」
僧侶「なるほどっ。じゃああたしも親戚同士のスキンシップにみせかけて勇者くんにセクハラするよっ」
勇者「おい尻を撫でるな。まさか兄貴の方が変化の杖かなんかで僧侶ちゃんに化けてるんじゃないだろうな」
僧侶「うへへ、ばれちゃいましたか。さあ僕といっしょにお風呂に入りましょうか」
勇者「おいやめろ。いや、中身があいつでも見た目が僧侶ちゃんならアリといえばアリか?」
魔法使い「馬鹿やってないでさっさと行くわよ。僧侶ちゃんも変なノリにつきあわなくていいから」
僧侶「はーい。勇者くん行こっ」
勇者「ああ。……ほんとに僧侶ちゃんだよね?」
僧侶「あはっ、あの鏡に映したら正体を現すかもねー」
勇者「……一応試しておこう。あれどこにしまったかな」ゴソゴソ
勇者「おお、僧侶ちゃん。会いたかったぜ」ギュウ
僧侶「わっ、いきなり抱きしめたりして、勇者くんどうしたの? 会えない時間が愛を育てちゃったのっ?」
勇者「いや、僧侶ちゃんが相手なら少々セクハラまがいのことをしても親戚同士のスキンシップで済まされることに気づいてな」
僧侶「なるほどっ。じゃああたしも親戚同士のスキンシップにみせかけて勇者くんにセクハラするよっ」
勇者「おい尻を撫でるな。まさか兄貴の方が変化の杖かなんかで僧侶ちゃんに化けてるんじゃないだろうな」
僧侶「うへへ、ばれちゃいましたか。さあ僕といっしょにお風呂に入りましょうか」
勇者「おいやめろ。いや、中身があいつでも見た目が僧侶ちゃんならアリといえばアリか?」
魔法使い「馬鹿やってないでさっさと行くわよ。僧侶ちゃんも変なノリにつきあわなくていいから」
僧侶「はーい。勇者くん行こっ」
勇者「ああ。……ほんとに僧侶ちゃんだよね?」
僧侶「あはっ、あの鏡に映したら正体を現すかもねー」
勇者「……一応試しておこう。あれどこにしまったかな」ゴソゴソ
勇者「僧侶ちゃんはどんな修行を?」
僧侶「主に攻撃魔法だねっ」
勇者「攻撃魔法?」
僧侶「うん。あたしって勇者の子孫だから、本来なら武器も魔法も使えなきゃいけないんだけどさ、」
勇者「耳が痛いな」
僧侶「武器はあんまり得意じゃないから、せめて魔法は回復も攻撃もできるようになりたいなって」
勇者「ふむ……狩人ちゃんの弓と同じで、回復魔法を既に高いレベルでマスターしてるのなら次のステップに進むのもアリか」
僧侶「勇者くんは?」
勇者「俺はまだ剣を頑張ってる途中。次のステップに進むのはまだ先だな。で、成果の程は?」
僧侶「頑張ってはみたんだけど、期間が短かったからねー。まだ実戦で使えるようなレベルじゃないねっ」
勇者「そっか。魔法って難しそうだしな」
僧侶「ちょっと残念だけど、続きはこの旅が終わってからまたやることにするよ」
魔法使い「そうね。攻撃魔法も使えるに越したことはないけど、僧侶ちゃんの魔力は回復のために温存しておきたいし」
僧侶「攻撃魔法って難しいねえ。でも魔力を効率よく使う練習にはなったから、無駄ではなかったかな」
魔法使い「あたしには回復魔法の方が難しく思えるわ。魔法の種類によっても適性の違いがあるってことね」
僧侶「主に攻撃魔法だねっ」
勇者「攻撃魔法?」
僧侶「うん。あたしって勇者の子孫だから、本来なら武器も魔法も使えなきゃいけないんだけどさ、」
勇者「耳が痛いな」
僧侶「武器はあんまり得意じゃないから、せめて魔法は回復も攻撃もできるようになりたいなって」
勇者「ふむ……狩人ちゃんの弓と同じで、回復魔法を既に高いレベルでマスターしてるのなら次のステップに進むのもアリか」
僧侶「勇者くんは?」
勇者「俺はまだ剣を頑張ってる途中。次のステップに進むのはまだ先だな。で、成果の程は?」
僧侶「頑張ってはみたんだけど、期間が短かったからねー。まだ実戦で使えるようなレベルじゃないねっ」
勇者「そっか。魔法って難しそうだしな」
僧侶「ちょっと残念だけど、続きはこの旅が終わってからまたやることにするよ」
魔法使い「そうね。攻撃魔法も使えるに越したことはないけど、僧侶ちゃんの魔力は回復のために温存しておきたいし」
僧侶「攻撃魔法って難しいねえ。でも魔力を効率よく使う練習にはなったから、無駄ではなかったかな」
魔法使い「あたしには回復魔法の方が難しく思えるわ。魔法の種類によっても適性の違いがあるってことね」
盗賊はフード被ってダミ声出してる男に見せかけた女の子かもしれないだろ!
僧侶「また誘拐事件の捜査するの?」
勇者「うん。村の警備を強化してもらった筈だから新たな被害者は出てないと思うけど、犯人が捕まったという話も聞いてないし」
僧侶「捕まったんならあたしのところに報せが来るはずだから、まだだね」
魔法使い「今度は4人揃って調査に行くわけね」
勇者「うん。で、たぶんだけどさ、西の方はハズレだと思うんだ」
魔法使い「たしかにあの盗賊は人攫いって感じではなかったわね。成り行きで連れて行かれそうになったけど結局は開放されたし」
僧侶「南の魔物がいる方なのかな?」
勇者「魔物を手懐けて隠れ家を護らせてるとかな」
魔法使い「あるいは、逆に魔物が人間を使役してる可能性もあるわ」
勇者「魔物相手なら思う存分暴れられるな」
魔法使い「前回の鬱憤晴らしも兼ねて攻撃魔法で吹き飛ばしてやるわ」
勇者「よし、頑張ろう。改めて約束するよ。もう二度と魔法使いちゃんを泣かせるようなことはしない」
魔法使い「前回も別に泣いてはいないわよ」
勇者「そうだっけ。辛い目にあったのによく泣かずに我慢したな。魔法使いちゃんは強い子だ。偉いぞ」
魔法使い「子供扱いされてるみたいで嫌だからそういう言い方はやめて」
勇者「うん。村の警備を強化してもらった筈だから新たな被害者は出てないと思うけど、犯人が捕まったという話も聞いてないし」
僧侶「捕まったんならあたしのところに報せが来るはずだから、まだだね」
魔法使い「今度は4人揃って調査に行くわけね」
勇者「うん。で、たぶんだけどさ、西の方はハズレだと思うんだ」
魔法使い「たしかにあの盗賊は人攫いって感じではなかったわね。成り行きで連れて行かれそうになったけど結局は開放されたし」
僧侶「南の魔物がいる方なのかな?」
勇者「魔物を手懐けて隠れ家を護らせてるとかな」
魔法使い「あるいは、逆に魔物が人間を使役してる可能性もあるわ」
勇者「魔物相手なら思う存分暴れられるな」
魔法使い「前回の鬱憤晴らしも兼ねて攻撃魔法で吹き飛ばしてやるわ」
勇者「よし、頑張ろう。改めて約束するよ。もう二度と魔法使いちゃんを泣かせるようなことはしない」
魔法使い「前回も別に泣いてはいないわよ」
勇者「そうだっけ。辛い目にあったのによく泣かずに我慢したな。魔法使いちゃんは強い子だ。偉いぞ」
魔法使い「子供扱いされてるみたいで嫌だからそういう言い方はやめて」
勇者「いやいや、ほんとに偉かったぞ。ほら、ご褒美に飴やるよ」
魔法使い「やめてってば。飴はもらうけど」
狩人「わたしも欲しい」
僧侶「あっ、あたしもー」
勇者「よしよし、みんないい子だな。ほら、おいしい飴だよー」
魔法使い「シリアスムードが台無しだわ。あたしたちってなんでこうなるのかしら」コロコロ
勇者「いいんじゃね? 似合わないんだよ、そういうの」
魔法使い「……かもね」
魔法使い「やめてってば。飴はもらうけど」
狩人「わたしも欲しい」
僧侶「あっ、あたしもー」
勇者「よしよし、みんないい子だな。ほら、おいしい飴だよー」
魔法使い「シリアスムードが台無しだわ。あたしたちってなんでこうなるのかしら」コロコロ
勇者「いいんじゃね? 似合わないんだよ、そういうの」
魔法使い「……かもね」
商人「ええ、あの後は誘拐事件は起きてません」
魔法使い「そう、よかった……とも言い切れないのが辛いとこね。既にさらわれてしまった被害者のことを考えると」
商人「そうですね。殺されたか売られたか……でも助け出せる可能性も無くなってはいません。希望を捨てるのはまだ早いですよ」
魔法使い「身代金の要求とかも無いらしいから、こっちから探し出して乗り込むしかないのよね」
商人「王様の計らいで警備士の方に巡回していただいてるのは助かりますけど、村の外の捜査にまでは手が回らないですし」
魔法使い「だからといって他を手薄にしてまでこの村に人員を割くことも要求できないからね」
商人「この小さい村にしては大事件ですけど、人口の多い中央の街の治安維持に比べたら瑣末な問題でしょうしね」
勇者「ま、そこで俺達の出番ってわけだ。なんか伝説の勇者の子孫にしてはやることのスケールが小さい気もするけど」
商人「ふふ、まだ修行中の身ですからね。小さなことからコツコツと、です」
勇者「で、その半人前の勇者を助けるために、商人さんがなんかいいアイテムを授けてくれちゃったりするのかな?」
商人「おや、弓や剣を格安でお譲りしただけではご不満ですか。半人前の未熟者なのに贅沢な方ですね」
勇者「いや、勿論感謝してるよ。いつか恩返しをしなきゃな」
商人「村のために戦っていただくだけで充分お釣りが来ますよ。でも、そう都合よく便利なアイテムが出てくると思います?」
勇者「無いっすか」
商人「まあ、あるんですけどね」
魔法使い「そう、よかった……とも言い切れないのが辛いとこね。既にさらわれてしまった被害者のことを考えると」
商人「そうですね。殺されたか売られたか……でも助け出せる可能性も無くなってはいません。希望を捨てるのはまだ早いですよ」
魔法使い「身代金の要求とかも無いらしいから、こっちから探し出して乗り込むしかないのよね」
商人「王様の計らいで警備士の方に巡回していただいてるのは助かりますけど、村の外の捜査にまでは手が回らないですし」
魔法使い「だからといって他を手薄にしてまでこの村に人員を割くことも要求できないからね」
商人「この小さい村にしては大事件ですけど、人口の多い中央の街の治安維持に比べたら瑣末な問題でしょうしね」
勇者「ま、そこで俺達の出番ってわけだ。なんか伝説の勇者の子孫にしてはやることのスケールが小さい気もするけど」
商人「ふふ、まだ修行中の身ですからね。小さなことからコツコツと、です」
勇者「で、その半人前の勇者を助けるために、商人さんがなんかいいアイテムを授けてくれちゃったりするのかな?」
商人「おや、弓や剣を格安でお譲りしただけではご不満ですか。半人前の未熟者なのに贅沢な方ですね」
勇者「いや、勿論感謝してるよ。いつか恩返しをしなきゃな」
商人「村のために戦っていただくだけで充分お釣りが来ますよ。でも、そう都合よく便利なアイテムが出てくると思います?」
勇者「無いっすか」
商人「まあ、あるんですけどね」
>>206寒い地方出身だから色白じゃね
勇者「えっあるの? どんなの?」
商人「勇者さんではなく、魔法使いさんにです」
魔法使い「あたしに? あたしは武器は使えないわよ」
商人「わたしが趣味で作ったものではなくて、買い取ったものです。ですから少々値が張りますけど、それでもよければ」
魔法使い「いくら?」
商人「そうですねえ。本来なら10万G程いただいてもいいくらいの価値があるものですが」
魔法使い「あたしと同じ値段だわ」
商人「はい?」
魔法使い「どこかの誰かは5万に値切ろうとしてたけど」ジト
勇者「それしか持ってなかったんです勘弁してください」
商人「よくわかりませんけどスルーしときましょうかね。まあお金の話より先に現物をお見せしましょうか。これです」
魔法使い「指輪?」
商人「はい、指輪ですね。『祈りの指輪』というマジックアイテムです」
勇者「なんかすごい効果があんの?」
商人「ええ。これは異世界の武器の模造品なんかと違って正真正銘、過去の高度な魔法技術そのものによって作られてますからね」
商人「勇者さんではなく、魔法使いさんにです」
魔法使い「あたしに? あたしは武器は使えないわよ」
商人「わたしが趣味で作ったものではなくて、買い取ったものです。ですから少々値が張りますけど、それでもよければ」
魔法使い「いくら?」
商人「そうですねえ。本来なら10万G程いただいてもいいくらいの価値があるものですが」
魔法使い「あたしと同じ値段だわ」
商人「はい?」
魔法使い「どこかの誰かは5万に値切ろうとしてたけど」ジト
勇者「それしか持ってなかったんです勘弁してください」
商人「よくわかりませんけどスルーしときましょうかね。まあお金の話より先に現物をお見せしましょうか。これです」
魔法使い「指輪?」
商人「はい、指輪ですね。『祈りの指輪』というマジックアイテムです」
勇者「なんかすごい効果があんの?」
商人「ええ。これは異世界の武器の模造品なんかと違って正真正銘、過去の高度な魔法技術そのものによって作られてますからね」
魔法使い「で、これをはめるとどうなるの?」
商人「これをはめて祈りを捧げると指輪にチャージされている魔力が流れ込み、使用者の魔力が回復します」
魔法使い「へえ……凄いじゃない」
商人「ただし中古品なのでこの指輪にどの程度魔力が残っているかはわかりません」
勇者「じゃあ、ちょっと使っただけで空になっちまうかもしれないのか。再チャージとかは?」
商人「できません。正確に言うと本来はできるのかもしれないですけど、その方法がわかりません」
魔法使い「ふむ……というかまったく残ってない可能性もあるんじゃないの?」
商人「いえ、魔力を使い果たしたら砕け散る筈ですから」
勇者「賭けだなあ、これ。賭け金はいくら?」
商人「そうですねえ。まあこれは昔は大量生産されていたらしくて、そう珍しいものでもないですし」
勇者「じゃあ安いのかな」
商人「とはいえ今後は徐々に数が減っていくわけで、投機目的で買う人が増えれば価格が跳ね上がる可能性が高いですし」
勇者「じゃあ高いのかな」
商人「でも将来的に魔法技術の進歩によって再び同等のものが作れるようになれば、価値が暴落する可能性もありまして」
魔法使い「安くしといて。あたしもう3日間何も食べてないくらい貧乏だから」
商人「これをはめて祈りを捧げると指輪にチャージされている魔力が流れ込み、使用者の魔力が回復します」
魔法使い「へえ……凄いじゃない」
商人「ただし中古品なのでこの指輪にどの程度魔力が残っているかはわかりません」
勇者「じゃあ、ちょっと使っただけで空になっちまうかもしれないのか。再チャージとかは?」
商人「できません。正確に言うと本来はできるのかもしれないですけど、その方法がわかりません」
魔法使い「ふむ……というかまったく残ってない可能性もあるんじゃないの?」
商人「いえ、魔力を使い果たしたら砕け散る筈ですから」
勇者「賭けだなあ、これ。賭け金はいくら?」
商人「そうですねえ。まあこれは昔は大量生産されていたらしくて、そう珍しいものでもないですし」
勇者「じゃあ安いのかな」
商人「とはいえ今後は徐々に数が減っていくわけで、投機目的で買う人が増えれば価格が跳ね上がる可能性が高いですし」
勇者「じゃあ高いのかな」
商人「でも将来的に魔法技術の進歩によって再び同等のものが作れるようになれば、価値が暴落する可能性もありまして」
魔法使い「安くしといて。あたしもう3日間何も食べてないくらい貧乏だから」
商人「嘘ですよねそれ。まあでも、お友達価格ということで1000Gでいいですよ」
勇者「そんなもんでいいの? 安すぎない?」
商人「じゃあ1万で」
魔法使い「ちょっと! 弓の時のしかえしのつもり!? あれはあたし、悪気はなかったんだからね!」
勇者「ははっ、冗談だよ」
商人「魔力がフルチャージされたままの状態で残されてた可能性も無いわけじゃないですからね。お買い得ですよ」
勇者「本来なら10万なんだろ? めっちゃお買い得じゃん」
商人「いえ、それも冗談ですよ? そんな高いわけないじゃないですか。少々吹っかけても3000Gくらいのもんですよ」
勇者「ありゃ、騙された」
商人「さすがに王子様ともなるとちょろいですね。カップ麺の値段とか知らないでしょう」
勇者「まずカップ麺が何だかわからん」
商人「旅人用の携帯食料ですよ。カップの中に乾燥させた麺と……ってそんなことはどうでもいいですね。指輪の話しましょう」
僧侶「勇者くんは世間知らずだから詐欺師に騙されないように気をつけなきゃねー」
魔法使い「あれ、僧侶ちゃんいたの?」
僧侶「いつのまにかあたし影の薄いキャラになってる!?」
勇者「そんなもんでいいの? 安すぎない?」
商人「じゃあ1万で」
魔法使い「ちょっと! 弓の時のしかえしのつもり!? あれはあたし、悪気はなかったんだからね!」
勇者「ははっ、冗談だよ」
商人「魔力がフルチャージされたままの状態で残されてた可能性も無いわけじゃないですからね。お買い得ですよ」
勇者「本来なら10万なんだろ? めっちゃお買い得じゃん」
商人「いえ、それも冗談ですよ? そんな高いわけないじゃないですか。少々吹っかけても3000Gくらいのもんですよ」
勇者「ありゃ、騙された」
商人「さすがに王子様ともなるとちょろいですね。カップ麺の値段とか知らないでしょう」
勇者「まずカップ麺が何だかわからん」
商人「旅人用の携帯食料ですよ。カップの中に乾燥させた麺と……ってそんなことはどうでもいいですね。指輪の話しましょう」
僧侶「勇者くんは世間知らずだから詐欺師に騙されないように気をつけなきゃねー」
魔法使い「あれ、僧侶ちゃんいたの?」
僧侶「いつのまにかあたし影の薄いキャラになってる!?」
勇者「さっきからブドウ食べるのに夢中でひとことも喋ってなかったからな」
僧侶「えへへ、狩人ちゃん、おいしいね」
狩人「おいしい」モグモグ
魔法使い「うーん……1000か……」
商人「おや、迷ってますね」
魔法使い「迷ってるっていうか……あたし、1000Gも持ってないわ」
勇者「俺の護衛の契約で前金貰っただろ?」
魔法使い「その前金が1000Gだったのよ。で、もういくらか使っちゃったから」
勇者「安っ! 俺の命安っ! えっ、俺、そんなもんなの!?」
魔法使い「いや、その1000Gは旅の支度金みたいなもので、成功報酬は10000Gだけど」
勇者「それでも3人分合わせて33000か。魔法使いちゃんの1/3の値段なんだな俺の命って」
商人「えっと、話進めていいですかね」
勇者「あっはいすいません。いや、1000Gくらい俺が払うよ」
魔法使い「いいの? じゃあ成功報酬が入ったら返すわ」
勇者「そんなんいいって。あ、でもこの指輪を買ってあげるのに深い意味は無いよ。婚約指輪は後でまた別のを贈るから」
僧侶「えへへ、狩人ちゃん、おいしいね」
狩人「おいしい」モグモグ
魔法使い「うーん……1000か……」
商人「おや、迷ってますね」
魔法使い「迷ってるっていうか……あたし、1000Gも持ってないわ」
勇者「俺の護衛の契約で前金貰っただろ?」
魔法使い「その前金が1000Gだったのよ。で、もういくらか使っちゃったから」
勇者「安っ! 俺の命安っ! えっ、俺、そんなもんなの!?」
魔法使い「いや、その1000Gは旅の支度金みたいなもので、成功報酬は10000Gだけど」
勇者「それでも3人分合わせて33000か。魔法使いちゃんの1/3の値段なんだな俺の命って」
商人「えっと、話進めていいですかね」
勇者「あっはいすいません。いや、1000Gくらい俺が払うよ」
魔法使い「いいの? じゃあ成功報酬が入ったら返すわ」
勇者「そんなんいいって。あ、でもこの指輪を買ってあげるのに深い意味は無いよ。婚約指輪は後でまた別のを贈るから」
>>280
雪は紫外線を反射する
雪は紫外線を反射する
魔法使い「まだ誰もあんたと婚約するとは言ってないでしょ。指輪は貰うけど」
勇者「だめだよ指輪貰うなら婚約だよ」
商人「縁談を進めてるとこ邪魔して悪いですけど、こちらの話も進めてもらっていいですかね?」
勇者「あっはいすいません買います」
商人「一応言っときますけど、この値段だとわたしは赤字なんですからね。すぐ壊れちゃっても恨まないでくださいね」
勇者「それは勿論。ところで今日はお兄さんは?」
商人「仕事中ですね」
勇者「いつ来ても商人さんは家にいてお兄さんはいないんだな」
商人「いやいやいや、人をヒキニートかなんかみたいに言うのはやめてください。たまたまです。わたしだって仕事してます」
勇者「なんだそうか。遊んでるだけかと思ってた」
商人「というかわたしは趣味の合間に仕事も家事もちゃんとやってるんですから、むしろ褒められてもいいくらいです」
勇者「趣味がメインなんだ……」
商人「まあ仕事の方もなかば趣味でやってるわけなんですけど、家事は真面目にやってますからいいお嫁さんになれますよわたし」
勇者「ふむ、第四夫人の候補としてリストに入れておくか」
商人「ええまあ、賞味期限あまり残ってないですけどそれでもよければお安くしときますよ」
勇者「だめだよ指輪貰うなら婚約だよ」
商人「縁談を進めてるとこ邪魔して悪いですけど、こちらの話も進めてもらっていいですかね?」
勇者「あっはいすいません買います」
商人「一応言っときますけど、この値段だとわたしは赤字なんですからね。すぐ壊れちゃっても恨まないでくださいね」
勇者「それは勿論。ところで今日はお兄さんは?」
商人「仕事中ですね」
勇者「いつ来ても商人さんは家にいてお兄さんはいないんだな」
商人「いやいやいや、人をヒキニートかなんかみたいに言うのはやめてください。たまたまです。わたしだって仕事してます」
勇者「なんだそうか。遊んでるだけかと思ってた」
商人「というかわたしは趣味の合間に仕事も家事もちゃんとやってるんですから、むしろ褒められてもいいくらいです」
勇者「趣味がメインなんだ……」
商人「まあ仕事の方もなかば趣味でやってるわけなんですけど、家事は真面目にやってますからいいお嫁さんになれますよわたし」
勇者「ふむ、第四夫人の候補としてリストに入れておくか」
商人「ええまあ、賞味期限あまり残ってないですけどそれでもよければお安くしときますよ」
勇者「商人さんは親切だよなあ」テクテク
僧侶「親切すぎて怪しい……味方と見せかけて実は黒幕かも……あるいは商人さんのお兄さんがラスボスとか……」
勇者「いやそれは無いって。あんないい人を疑うなよ」
僧侶「勇者くん、捜査に私情は禁物だよっ」
勇者「そりゃそうだろうけど」
魔法使い「ひょっとしたら武器屋のおじさんや村娘ちゃんとかも犯人の一味だったりしてね」
僧侶「むっ。それはありそうだねっ。村ぐるみの犯行とかね。邪神の祟りと称して毎年誰か1人が死に、1人が消えるとか……」
勇者「それだと魔法使いちゃんも怪しいってことにならないか?」
僧侶「犯人の1人が何食わぬ顔であたしたちの中に潜り込んでるとか……あり得る……」
魔法使い「ちょっとやめてよ。あたしは犯人じゃないからね」
勇者「今自首すればまだ罪は軽くて済むぞ」
魔法使い「違うってば」
勇者「正直に白状しないとおっぱい揉むぞ」
魔法使い「ふん、やれるもんならやってみれば? そんな度胸無いくせに」
勇者「いや、あるよ」モミッ
僧侶「親切すぎて怪しい……味方と見せかけて実は黒幕かも……あるいは商人さんのお兄さんがラスボスとか……」
勇者「いやそれは無いって。あんないい人を疑うなよ」
僧侶「勇者くん、捜査に私情は禁物だよっ」
勇者「そりゃそうだろうけど」
魔法使い「ひょっとしたら武器屋のおじさんや村娘ちゃんとかも犯人の一味だったりしてね」
僧侶「むっ。それはありそうだねっ。村ぐるみの犯行とかね。邪神の祟りと称して毎年誰か1人が死に、1人が消えるとか……」
勇者「それだと魔法使いちゃんも怪しいってことにならないか?」
僧侶「犯人の1人が何食わぬ顔であたしたちの中に潜り込んでるとか……あり得る……」
魔法使い「ちょっとやめてよ。あたしは犯人じゃないからね」
勇者「今自首すればまだ罪は軽くて済むぞ」
魔法使い「違うってば」
勇者「正直に白状しないとおっぱい揉むぞ」
魔法使い「ふん、やれるもんならやってみれば? そんな度胸無いくせに」
勇者「いや、あるよ」モミッ
魔法使い「ひゃあっ!?」
僧侶「うわあ、勇者くんやらしー」
魔法使い「このっ……!」ゲシッ
勇者「ふぐっ!?」
僧侶「わっ、勇者くん大丈夫!?」
魔法使い「ふん、当然の報いよ」
勇者「ぐ……うう……」
僧侶「いや、魔法使いちゃん、そこは駄目だよ……」
魔法使い「えっなに、そんなに痛いの?」
僧侶「何があってもそこだけは絶対に攻撃しちゃ駄目ってお兄ちゃんが言ってた……」
魔法使い「え……ご、ごめん、あたし知らなかったから」
狩人「潰れたかもしれない」
魔法使い「どうしよう……これで勇者の血筋が途絶えちゃったら、あたし……」
僧侶「あたしもいるから途絶えないけどね」
魔法使い「暢気なこと言ってないで早く回復魔法かけてあげてっ」
僧侶「うわあ、勇者くんやらしー」
魔法使い「このっ……!」ゲシッ
勇者「ふぐっ!?」
僧侶「わっ、勇者くん大丈夫!?」
魔法使い「ふん、当然の報いよ」
勇者「ぐ……うう……」
僧侶「いや、魔法使いちゃん、そこは駄目だよ……」
魔法使い「えっなに、そんなに痛いの?」
僧侶「何があってもそこだけは絶対に攻撃しちゃ駄目ってお兄ちゃんが言ってた……」
魔法使い「え……ご、ごめん、あたし知らなかったから」
狩人「潰れたかもしれない」
魔法使い「どうしよう……これで勇者の血筋が途絶えちゃったら、あたし……」
僧侶「あたしもいるから途絶えないけどね」
魔法使い「暢気なこと言ってないで早く回復魔法かけてあげてっ」
僧侶「むー、こんな形であたしの活躍の場が来るとは思わなかったよ」
勇者「いや、大丈夫……大丈夫だから……」
魔法使い「ほんとに大丈夫なの? ごめんね、そんなに痛いだなんてあたし知らなくて」
勇者「いや、今のは俺も悪かった」
魔法使い「……そうよ、元はと言えばあんたが悪いんじゃない」
勇者「売り言葉に買い言葉ってやつで、つい、な。俺けっこう負けず嫌いだから」
魔法使い「っていうかあんた狩人ちゃんには絶対そんなことしないでしょ」
狩人「されたことない」
勇者「まあ確かに、言うだけならともかく体に触ったりするのはな。キャラ的に魔法使いちゃんの方がやりやすいというか」
狩人「少し羨ましい気もする」
勇者「えっ狩人ちゃんにもやっていいの?」
狩人「潰れてもよければ」
勇者「マジで潰れそうだからやめとこう」
僧侶「ねーねー勇者くん、あたしはー?」
勇者「なんか胸とか触っても『ん? なに?』みたいな感じでほとんどノーリアクションで返されそうだよな僧侶ちゃんは」
勇者「いや、大丈夫……大丈夫だから……」
魔法使い「ほんとに大丈夫なの? ごめんね、そんなに痛いだなんてあたし知らなくて」
勇者「いや、今のは俺も悪かった」
魔法使い「……そうよ、元はと言えばあんたが悪いんじゃない」
勇者「売り言葉に買い言葉ってやつで、つい、な。俺けっこう負けず嫌いだから」
魔法使い「っていうかあんた狩人ちゃんには絶対そんなことしないでしょ」
狩人「されたことない」
勇者「まあ確かに、言うだけならともかく体に触ったりするのはな。キャラ的に魔法使いちゃんの方がやりやすいというか」
狩人「少し羨ましい気もする」
勇者「えっ狩人ちゃんにもやっていいの?」
狩人「潰れてもよければ」
勇者「マジで潰れそうだからやめとこう」
僧侶「ねーねー勇者くん、あたしはー?」
勇者「なんか胸とか触っても『ん? なに?』みたいな感じでほとんどノーリアクションで返されそうだよな僧侶ちゃんは」
僧侶「じゃあちょっと触ってみて」
勇者「いいの?」
僧侶「うん」
勇者「えいっ」ツン
僧侶「いやん///」
勇者「可愛いー!!」
魔法使い「そこのアホ2人、いつまでもアホなことやってないでさっさと行くわよ」
僧侶「むー、勇者くんのせいであたしまでアホキャラ扱いになってきちゃったよ」
勇者「類は友を呼ぶってやつだろ」
魔法使い「いい加減真面目にやりなさいっ」
勇者「ん、そうだな。ここからはシリアスモードで行こう」
僧侶「いつまで続くかな?」
勇者「いいの?」
僧侶「うん」
勇者「えいっ」ツン
僧侶「いやん///」
勇者「可愛いー!!」
魔法使い「そこのアホ2人、いつまでもアホなことやってないでさっさと行くわよ」
僧侶「むー、勇者くんのせいであたしまでアホキャラ扱いになってきちゃったよ」
勇者「類は友を呼ぶってやつだろ」
魔法使い「いい加減真面目にやりなさいっ」
勇者「ん、そうだな。ここからはシリアスモードで行こう」
僧侶「いつまで続くかな?」
狩人「敵」
勇者「お、なんか変なのが2体いるな。まだこっちに気づいてないみたいだ。そこの木の陰に隠れて様子を見よう」
魔法使い「見たことのない魔物ね。人形みたいな……」
僧侶「前に狩人ちゃんといっしょに見たのはあれと同じやつだよっ。その時はもっといっぱいいたけど」
魔法使い「たぶんゴーレムの一種ね。主の命令に従って魔法で動く人形よ」
勇者「つまり命令してるやつがいるってことか」
魔法使い「そうね。一度命令すればずっとその通りに動き続けるから、命令したやつが近くにいるとは限らないけど」
勇者「んじゃまあ、倒して先に進むとするか」
魔法使い「おそらく胴体の中心辺りに動力源の魔力の塊がある筈だから、そこを狙って」
勇者「それって狩人ちゃんの弓で破壊できるようなものなのか?」
魔法使い「魔力そのものに矢でダメージを与えることはできないけど、魔力を封入してる器のようなものがある筈だから」
僧侶「魔法使いちゃんが持ってる指輪みたいなもんだねっ」
魔法使い「もっと大きいものだと思うけどね」
勇者「2体いるけど、狩人ちゃん、やれるか?」
狩人「たぶん」
勇者「お、なんか変なのが2体いるな。まだこっちに気づいてないみたいだ。そこの木の陰に隠れて様子を見よう」
魔法使い「見たことのない魔物ね。人形みたいな……」
僧侶「前に狩人ちゃんといっしょに見たのはあれと同じやつだよっ。その時はもっといっぱいいたけど」
魔法使い「たぶんゴーレムの一種ね。主の命令に従って魔法で動く人形よ」
勇者「つまり命令してるやつがいるってことか」
魔法使い「そうね。一度命令すればずっとその通りに動き続けるから、命令したやつが近くにいるとは限らないけど」
勇者「んじゃまあ、倒して先に進むとするか」
魔法使い「おそらく胴体の中心辺りに動力源の魔力の塊がある筈だから、そこを狙って」
勇者「それって狩人ちゃんの弓で破壊できるようなものなのか?」
魔法使い「魔力そのものに矢でダメージを与えることはできないけど、魔力を封入してる器のようなものがある筈だから」
僧侶「魔法使いちゃんが持ってる指輪みたいなもんだねっ」
魔法使い「もっと大きいものだと思うけどね」
勇者「2体いるけど、狩人ちゃん、やれるか?」
狩人「たぶん」
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