元スレモバP「プロダクションを建ててフェスへ行こう」

みんなの評価 : ☆
101 = 1 :
------ モバイルプロダクション ステージ
試合開始13分経過 ファン投票数
(防)The Wild Flowers :215948
(攻)Blue Tears :234938
あずき(票数がぜんぜん上がって無い!?)
紗枝(あの北条加蓮はんの影響どすか……)
雪美(……加蓮の……笑顔……かわいかった…)
柚(紗枝チャンのおかげでこのモヤモヤ消せると思ったけど。)
柚(また、ペースを乱されたな、ゆきみんには影響なかったけど……。)
柚(……アタシも動いた方が良いかな。)
あやめ(くっ、このままでは!)
102 = 1 :
------ モバイルプロダクション ステージ裏
P「……まずい。」
ちひろ「えっ!?どうしたんですか、Pさん?」
聖「皆……浮き足……だってます。」
P「このタイミングで揺さぶってくるなんてえげつない事するなCoP……。」
ちひろ「ど、どういう事ですか?」
P「みんなの相手の攻撃にペースが乱されてます。」
ちひろ「でも、何とかしのげるんじゃ……?」
P「いや、まずいのはそこじゃないです!」
聖「Pさん……」
104 = 1 :
------ モバイルプロダクション ステージ
あやめ「わ、わたくしが前に出ますっ!みなさんバックアップを頼みます!」
柚「あやめチャン!駄目だよっ!」
P『あやめ!止めろ!』
あずき(えっ!?ど、どうしたの?)
紗枝(Pはん!?)
雪美(………………)
あやめ「行きますっ!」
P『あずき!避けろ!』
あずき「えっ!?」
あやめ「!?」
あやめ(あ、あずき殿!な、何故そこに……)
105 = 1 :
------ 観客席
試合開始14分経過 ファン投票数
(防)The Wild Flowers :217392
(攻)Blue Tears :239847
拓海「お、おい木場さん……」
真奈美「…………」
拓海「どうなっちまったんだよ、あいつら。」
真奈美「……負けられないという気持ちが強すぎたようだね」
106 = 1 :
------ 事務所
ブリッツェン「フゴッ……」
イヴ「う、うぅ……」
茄子「これは……」
美世「…………」
美世(みんな……。)
107 = 1 :
------ Coolプロダクション ステージ裏
李衣菜「『The Wild Flowers』が……」
CoP「……終わったな」
礼子「プロデューサー、わかっててやったでしょ?」
CoP「…………」
瑞樹「CoP君も人が悪いわね……。」
奈緒「お、おい!CoPさんこんなことってありかよ!?」
CoP「これで諦めるならその程度だったって事だ。」
奈緒「で、でも……。」
CoP「勝負というものはそういうものだ、弱点があれば狙われる。俺達も逆なら同じ事をされている。」
奈緒「…………」
CoP(さて、お前はこんな事で諦める奴じゃないだろ?)
109 :
おお、新作来てた
首を長くして待ってたよ
110 = 1 :
------ モバイルプロダクション ステージ
あやめ「……な、なにがおきて。」
あずき「いたた……。」
柚「みんな大丈夫!?」
あやめ「わ、わたくしは!」
あずき「あやめちゃんが急に突っ込んできたんだよっ!それであずきにぶつかってみんな巻き込んで倒れて……」
あやめ「えっ!?」
柚(アタシもとっさにゆきみんが手を引いてくれなかったら巻き込まれてたな……。)
雪美「……柚……紗枝……が……」
紗枝「つっ…………」
あやめ「さ、紗枝殿!?」
P『柚!紗枝とあやめを連れて戻ってくるんだ!』
柚「う、うん!紗枝チャン、立てる?」
紗枝「……足を…痛めたみたいどす……。」
あやめ「あっ……」
111 = 1 :
------ モバイルプロダクション ステージ裏
P「大丈夫か!紗枝!?」
紗枝「……Pはん。うち失敗してもうたわぁ……。」
P「……何言ってんだ、良くやってくれたよ。」
P「ちひろさん、俺は紗枝をおぶって医務室に行ってきます!この場は任せました!」
ちひろ「は、はいっ!」
聖「紗枝さん……」
P「柚、ステージに戻って雪美達のフォローをお願いできるか?」
柚「う、うん!」
あやめ「P、P殿……」
P「……あやめはここで試合を見てろ。」
あやめ「…………」
112 = 1 :
------ Coolプロダクション ステージ
試合開始15分経過 ファン投票数
(防)The Wild Flowers :182038
(攻)Blue Tears :243940
凛(アクシデント、起こしちゃったんだね。)
加蓮(まさかこんな事になるなんて……)
楓(大丈夫かしら……)
蘭子(混沌の渦に巻き込まれたようね……。(結構派手に転んでたなぁ……。))
周子(紗枝ちゃん……怪我してたね。)
CoP『凛!終わらせて来い!』
凛「……わかった。」
凛(雪美ちゃん……、悪いとは思わないよ。)
凛「……さぁ、走りだそう。『Never say never』!!」
113 = 1 :
------ モバイルプロダクション ステージ
あずき「し、渋谷凛ちゃんのソロ曲!こんな時にっ!」
柚「あずきチャン、ゆきみん、お待たせっ!」
雪美「……じゃあ……もう一回…最初から……」
あずき「ゆ、雪美ちゃん!?あずき達三人だよ??」
柚「…………」
雪美「…………」
あずき「どうしたの、二人とも……?」
柚「何言ってんの?まだ試合は終わって無いよっ!」
あずき「ゆ、柚ちゃん……。」
雪美「……諦め……たければ……勝手に……すればいい……」
あずき「えっ?」
雪美「……私は……一人でも……Pとの……約束を…果たす……」
柚「へへっ!ゆきみんもなかなかきつい事言うリーダーだねっ!アタシも付き合うよっ!」
あずき「……あずきも!まだ負けたわけじゃないもん!」
114 = 1 :
------ モバイルプロダクション ステージ裏
あやめ「みなさん……こんな状況になってまで。」
聖「あやめさん……私達はまだ……負けてません。」
あやめ「し、しかし!」
ちひろ「あやめちゃん。」
あやめ「…………」
ちひろ「きっとPさんも紗枝ちゃんもまだ試合を諦めていないわ。」
あやめ「でも、わたくしのせいで全てが……」
ちひろ「あやめちゃん、あなたも皆を信じて見守ってあげて。」
あやめ「ちひろ殿……。」
あやめ(雪美殿、柚殿、あずき殿……すみません、この試合…任せます……。)
116 = 1 :
------ モバイルプロダクション ステージ
『そこまで、試合終了!!』
『ただいまの試合 223847 対 275812 で……』
『勝者!Coolプロダクション Blue Tears!!』
雪美「……負けた……」
柚「はぁはぁ……やっぱり3人でCoolプロを抑えんのはきっついね……。」
あずき「あずき達はこれで終わりなのかな……。」
ピシッ!
あずき「痛っ!雪美ちゃん、なんでデコピンするのぉ!?」
雪美「……凛には……決勝で……勝てばいい……」
柚「ゆきみんって、口数少ない癖にポジティブだよね。」
雪美「……柚は……違う……?」
柚「へへっ、アタシはPサンのために優勝目指してるから一回負けたくらいでウジウジしてる暇は無いよっ!」
あずき「よしっ!あずきも次のリベンジのために作戦考えるよっ!」
117 = 1 :
------ Coolプロダクション ステージ裏
CoP(あの状況で最後まで諦めない姿勢……敵ながら天晴れと言うべきか。)
凛「……終わったよ」
加蓮「CoPさん。私達、これで良かったのかな?」
CoP「……Pのやつからメールが来ている。」
奈緒「え!?な、なんて来たんだ?」
CoP「『素晴らしいステージだった、決勝戦でまた会おう』だとさ。」
CoP(こんな時にこちらにまで気を使うとはあいつらしいな……。)
周子「紗枝ちゃんは大丈夫なの?」
CoP「あぁ、軽く足をひねっただけで心配はいらないそうだ。」
凛「良かった……、心配する必要は無かったみたいだね。」
礼子「ふふっ、安心して勝利の美酒を飲めそうね。」
瑞樹「明日のために気合いを入れないとね!」
楓(焼き鳥食べたい……)
礼子「ワインバーだから焼き鳥も日本酒も無いわよ。楓。」
118 = 1 :
楓「……………」シュン
CoP「何を言ってるんですか、まだ3戦目のPassionプロとの戦いが残っています。」
蘭子「審判の時は近い……、私の右腕がうずくわ!(今日最後の戦いも負けられませんね!)」
アンコール! アンコール! アンコール!
CoP「その前に……ファンの声援に答えてやってくれ。」
凛「うん、行ってくるね!」
CoP「…………」
奈緒「ん?CoPさんどうしたんだ?」
CoP「いや、何でも無い。」
CoP(3人だけであそこまで追い上げてくるとはな……。)
加蓮「行こう奈緒。凛が待ってるよ!」
奈緒「うしっ!行ってくるか!」
李衣菜(『The Wild Flowers』……決勝戦で待ってますよ!)
119 :
おぉ、クライマックス編来てた
支援支援
120 = 1 :
------ モバイルプロダクション ステージ裏
P「終わってたか………」
雪美「……P……」
柚「ごめん、Pサン……逆転できなかったよ。」
あずき「あずき達、力不足だったよ……」
P「気にするな、皆良くやってくれたよ。」
ちひろ「Pさん!紗枝ちゃんは大丈夫なんですか?」
P「えぇ、軽く足をひねっただけです。腫れても無いんですぐに治るでしょう。」
聖「良かった……です。」
P「……ただ、今日、最後の試合は無理だ。」
あやめ「!?」
P「紗枝は出るって言ってたが、大事を取って休ませることにした。」
あやめ「P、P殿……」
121 :
来てたーーー!
ずっと待ってたぜ支援
122 = 1 :
P「……あやめ、紗枝から伝言を預かってる。」
P「『うちがどんくさいばっかりに迷惑かけてすんまへん……』だってさ。」
あやめ「紗枝殿……そんな事ありません……グスッ……」
P「後悔してるか?」
あやめ「うぅ……ヒック…当たり前……グスッ……です。」
P「素敵な事じゃないか。」
あやめ「P殿………どういう事ですか?」
P「あやめは一人じゃ無いだろ?次は失敗しなければ、それで良い。」
雪美「……あやめ……次…勝てばいい……」
柚「あやめチャン!まだ終わったわけじゃないよっ!」
あずき「んっふっふー!あずき達は優勝するんだからね!」
聖「あやめさん……信じてます。」
あやめ「皆さん…グスッ……」 ボロボロ
P「リーグ戦はまだ始まったばかりだ、泣いてる暇は無いぞ」 ポンッ
あやめ「P殿……かた…じけ…ないです」 ボロボロ
123 :
熱いな。
なんか昔の「the star」っていうマンガを思い出した。
あっちは後半格闘マンガになっていたがw
124 = 1 :
------ モバイルプロダクション 控室
prrrr……
P(美世からメールか……。)
美世『Pさん、Coolプロの試合、残念だったね……。紗枝ちゃんは大丈夫なの?』
P(『大丈夫だ、軽く足をひねっただけで大事ではないよ』っと……。)
prrrr……
P(返信早いな……。)
美世『良かった……。CoPさんとの対決、惜しかったね。……でもね、あたしは思うの』
美世『もし、並みのレーサーとトップクラスのレーサーに差があるとすればそれは、執着心と根気の差。』
美世『みんなならきっと負けて無いと思うよ!』
P(何でF1に例えるんだろう?『ありがとう、俺もそう思ってるよ』っと……。)
125 :
しえん
つハピ粉
126 = 1 :
P(おっと、二回戦の速報がやってるな。)
『それでは二回戦の試合結果を振り返ってみましょう。』
二回戦結果(勝利チームには勝ち点3)
(勝)Coolプロ VS (負)モバプロ
(勝)Cuteプロ VS (負)Sプロ
(勝)Nプロ VS (負)Passionプロ
モバイルプロダクション:勝ち点 2
Cuteプロダクション :勝ち点 3
Coolプロダクション :勝ち点 5
Passionプロダクション :勝ち点 2
Nプロダクション :勝ち点 3
Sプロダクション :勝ち点 0
P(勝ち点3を逃したか……いや、それより……妙だな…どういうことだ…。)
127 :
そえん
128 = 1 :
雪美「……P…ちひろは……?」
P「ちひろさんは紗枝に付き添って貰ってるよ。」
柚「あれ?紗枝チャンは大丈夫なんじゃないの?」
P「見張って無いと試合に出るって聞かないからな……」
あずき「紗枝ちゃんは責任感強いからね……」
聖「でも……気持ちはわかります。」
あやめ「…………」
柚「そう言えば、三回戦は紗枝チャンの代わりにひじりんが出るの?」
P「……いや、4人で行こうと思ってる。」
雪美「……わかった……」
聖「Pさんが言うなら……かまわないです。」
柚「んー、まぁしょうがないね……。ここでひじりんが出ちゃったら隠してきた意味ないし。」
あずき「そ、それなら今すぐ作戦を考えないとっ!」
あやめ(紗枝殿……わたくしきっと勝ちます。)
P(しかし紗枝を欠いたうちのチームでは……恐らく、次の試合は……。)
129 = 1 :
------ 医務室
P「…………」
紗枝「あっ、Pはん……。」
P「紗枝、足は大丈夫か?」
紗枝「ふふっ、もう痛みはありまへん。」
ちひろ「明日の試合に出る分には問題無いみたいです。」
P「そうですか……。まぁ大事を取って今日はあんまり動かすなよ。」
紗枝「Pはん?心配しすぎとちゃいます?」
P「そう言うなよ、ケガには心配しすぎな方が良いさ。」
紗枝「もう……子供やないんやから……。」
ちひろ「ところで三回戦はどうだったんですか?」
P「……負けましたよ。」
紗枝「!?」
ちひろ「ま、負けたんですか!?確かSプロダクションとの対決ですよね?」
130 = 1 :
P「えぇ、三回戦の試合結果をプリントアウトしてきました。」
三回戦結果(勝利チームには勝ち点2)
(勝)Sプロ VS (負)モバプロ
(勝)Passionプロ VS (負)Coolプロ
(勝)Cuteプロ VS (負)Nプロ
モバイルプロダクション:勝ち点 2
Cuteプロダクション :勝ち点 5
Coolプロダクション :勝ち点 5
Passionプロダクション :勝ち点 4
Nプロダクション :勝ち点 3
Sプロダクション :勝ち点 2
ちひろ「そんな……Sプロダクションなら充分勝てる相手なのに。」
131 = 1 :
紗枝「Pはん……もしかして…うちのせいどすか?」
P「そんなわけないだろ。」
ちひろ「で、でもこの状況だと……。」
P「えぇ、明日のPassionプロとCuteプロの連戦に負けるわけにはいかないでしょうね。」
ちひろ「Coolプロと同レベルの相手に2連勝ですか……」
紗枝「…………」
P「……とりあえず今日はホテルに帰りましょう。」
132 = 1 :
------ 会場入口
prrrr……
P(美世か……。)
美世『Pさん、初日お疲れ様!苦しい状況だと思うけど、Pさんならきっと逆転してくれるって信じてる。』
美世『大事なことは、失敗を糧にして次につなげること。だよ!』
P(また誰かの受け売りなのかな?えっと、『当たり前だ、任せとけ』っと……。)
拓海「オイ!」
P「拓海、木場さん。」
真奈美「今日の試合、残念だったね。」
P「えぇ、やはりCoolプロは強敵でしたね。」
真奈美「皆はどうしたんだい?」
P「先に車に乗ってもらってますよ。今から宿泊先のホテルに行きます。明日のために今はしっかりと休息を取らないと。」
真奈美「その意気だ、私達はまた明日も応援に来させてもらうよ。」
拓海「……頑張れよ……。」
P「……ありがとう二人とも。」
133 :
追い付き支援
134 = 1 :
------ 事務所
イヴ「う、うぅ……皆さん、大丈夫なんでしょうかぁ…。」
美世「……大丈夫だよ!」
美世「雪美ちゃん達は皆凄いアイドルだし、Pさんもついてる。ここから優勝するんだから。」
茄子「そうですね、皆さんならきっと大丈夫です。」
イヴ「わ、私も明日も全力で応援しますぅ~!」
ブリッツェン「フゴッ!」
茄子「……では、そろそろ私は帰りますね。」
美世「茄子ちゃんはどこかに泊るの?」
茄子「えぇ、今からホテルを探そうと思っています。」
美世「それなら、うちに来ない?布団はあるよ?」
茄子「良いんですか?」
美世「ま、まぁ……茄子ちゃんには……お世話になったから。」
茄子「?」
美世「な、何でも無いよ!とにかく大歓迎だから!」
135 = 1 :
------ ホテル
P「結構豪華なホテルだなぁ。」
ちひろ「大会からホテル代が出てるなんてありがたいですね。」
雪美「……晩御飯……楽しみ……」
あずき「疲れたからゆっくりできるのはありがたいかも……」
聖「Pさん……ここには……Coolプロの方々は……いらっしゃるんでしょうか?」
P「いや、他のプロダクションはもっと大きいホテルらしいな。」
柚「えーっ!じゃあアタシ達はランクが低いって事?」
P「何言ってんだ、俺達はペロ達を連れてるだろ。ペットOKのとこしか無理だよ。」ニャー ニャー ニャー ニャー ニャー
あやめ「…………」
紗枝「あ、あの…Pはん?うち、大丈夫やから、おろしてもらってもええどすか?」
P「駄目だ、今日は紗枝が移動する時はおんぶする。」
ちひろ(お風呂とかトイレとかどうするつもりなのかしら……。)
136 = 1 :
------ 2時間後…… ホテル 庭園
P(それから俺達は夕食を取り、各自自由時間とした。)
P(皆、負けた事にそれ程ショックを受けておらず、むしろ明日の2連戦に闘志を燃やしてくれているようだ。)
P(あやめ一人を除いては……。)
P(しかし、手痛い敗北だったな……、これで明日の二連戦、落とすわけにはいかなくなった……。……俺は間違ってたんだろうか。)
紗枝「Pはん?なにやってるんどすか?」
P「紗枝か……、駄目じゃないか歩き回っちゃ。」
紗枝「ふふっ、そやかてPはんがおらんかったんどす。」
P「そうきたか……、まぁ俺はちょっと外の風に当たりたくなっただけだよ。」
紗枝「隣、お邪魔しても宜しいどすか?」
P「かまわないよ。」
紗枝「涼しい場所どすなぁ、ホテルの中やのに素敵な庭園で……。」
P「あぁ、そうだな。リフレッシュにはもってこいだよ。」
紗枝「……もしかして今日の事、責任感じてはります?」
P「……あぁ、そうだな。皆にあんな思いをさせるとは思って無かったよ。」
138 = 1 :
ポスッ
P「ん?」
紗枝「少し……もたれさせてもらいます。」
P「あぁ、かまわないよ。」
紗枝「うちはPはんが悪いとは思うてまへん。Pはんの思いを読み取れなかった未熟さがあっただけやと思うとります。」
P「そんなことないさ、皆は本当によくやってくれてるよ。」
紗枝「ふふっ、それならPはんも良くやってくれとります。いつも……おおきに。」
P「………」
紗枝「……Pはん、一つ聞かせてもろても宜しいやろか?」
P「なんだ?」
紗枝「……なんで、あやめはんを責めへんかったんどすか?」
P「……この2回戦と3回戦を落としたのは、正直言ってあやめが原因と言ってもいい。」
紗枝「………」
139 = 1 :
P「……でも、俺はこの2戦に負けた事で全てが終わったとあやめに思って欲しく無かった。」
P「あやめは良いアイドルだ、負ける事が彼女をさらに強くする。そして、より力強く羽ばたける。」
P「そのためなら2回負ける事なんて些細なことさ。責めるなんてお門違いだよ。」
紗枝「……ふふっ、流石どすなぁ。うちも同じ思いどすえ?」
P「ん?どういう事だ?」
紗枝「そう思いまへんか?あやめはん?」
あやめ「………」
P「……まいったな、紗枝。一杯喰わされたよ。」
紗枝「ふふっ、何の事ですやろ?」
あやめ「P殿、わたくしは……。」
P「………」
あやめ「わたくしは……足手まといでしょうか……?」
140 = 1 :
P「あやめ」
あやめ「……はい」
P「俺は負けた事よりも、お前を失う事の方が辛い。」
P「失敗がなんだ、お前の失敗を責める奴はうちにはいないさ。」
P「だから、またお前の忍術で皆を魅了して来い……忍ドル!」
あやめ「……グスッ……ここはまだ道の途中ですよね、P殿!」
P「そうだな、あやめお前はまだまだ強くなるさ。」
あやめ「……明日が……最後…ヒック……わたくしの勝機を……そこに見出しましょう!」ボロボロ
P「あぁ、明日の試合。期待してるからな。」
紗枝(やっぱり、Pはんについてきて良かったと思いますわぁ……)
141 = 1 :
------ 深夜 ホテル Pの部屋
P(あれからあやめは元気を取り戻し、これで残っていた不安要素も消えたわけだ。)
P(いや、フェスに挑む前より強くなったな……。紗枝には感謝しておかないと。)
P「っと、明日の戦略はこんなもんか……。」
P「決勝はCute、Cool、Passionのどれが上がってきてもおかしく無いな……。」
prrrr……
P(ん?美世から電話?)
ピッ
142 = 1 :
P『もしもし』
美世『もしもしPさん?』
P『どうしたんだ、こんな時間に?』
美世『……理由が無かったら電話しちゃいけない?』
P『い、いや、別にかまわないけどさ……。』
美世『初日お疲れさまだったね、厳しい状況だけど……。』
P『それ、メールで聞いたろ?』
美世『もう!こういう事は直接言いたいじゃない!』
P『そういうもんか?』
美世『そういうもんだよ。』
P『まぁ、色々あったがチームの士気は上がってるし、明日は聖も参戦する。こっから巻き返すさ……。』
美世『うん、頑張ってねPさん。レーサーは常に冷静であれ!だよ?』
P『それって誰かが言ってたのか?』
美世『ううん、あたしが考えただけ。』
P『そうだったのか……』
144 = 41 :
え
145 = 1 :
美世『ねぇ、Pさん?優勝目指すのはなんのため?』
P『そりゃ、俺の夢のため、アイドルになってくれた皆をトップアイドルにするためだよ。』
美世『…………』
P『後、美世のため。』
美世『あっ、う、うん!そ、そ、それはそんなに考えなくても良いよっ!』
P『そうか……。』
美世『で、でもちょっと頭の片隅には置いておいて欲しいかな、ほんのちょっとで良いから……。』
P『まぁ、常に考えてるよ。』
美世『う、うん。……ありがとうPさん。遅くなるといけないからそろそろ切るね。』
P『あぁ、また明日な。』
ピッ
P(俺もそろそろ、寝るか……。)
146 = 1 :
------ 美世の家
ピッ
美世「うぅ~~~!」
ジタバタ ジタバタ
茄子「美、美世さん?どうしたんですか?」
美世「あっ………」
美世(茄子ちゃん居たんだった……。)
美世「ほ、ほら……く、車のマネだよ!」
茄子「く、車ですか?」
美世「ブロロン!ブロロン!……なんちゃって」
茄子「は、はぁ……美世さんってそんな隠し芸持ってたんですね……。」
美世「…………」
茄子「…………」
美世(ど、どん引きされてる……。)
147 = 41 :
可愛すぎる
148 = 137 :
アンソロ思い出したじゃねーかwww
149 = 1 :
------ 翌日…… モバイルプロダクション 控室
P「早めに来たから試合までは結構時間あるな。」
あやめ「次の相手はPassionプロですよね?」
P「あぁ、そうだ。」
紗枝「Passionプロ言うと、きらりはんや茜はんが出はるんどすか?」
P「そうだな、彼女達も出てくるだろう。そして……」
雪美「……………?」
P「シンデレラガール十時愛梨も出てくる。」
柚「やっぱり出てきたんだね。」
聖「Pさん……そのシンデレラガールというのは?」
P「シンデレラガールって言うのは前に行われたアイドル総選挙1位の称号さ、ようは名実ともにトップアイドルってわけだ。」
あずき「昨日会った時は普通の女の子って感じだったのになぁ……。」
P「ある意味ニュージェネレーション以上に厄介な相手だろうな。」
ちひろ「Pさん、そろそろうちもオーダー表を提出しておかないといけませんよ。」
P「わかりました。」
150 = 1 :
柚「今日からはどんな編成で行くの?」
P「ここからの攻撃は柚以外のメンバー、防御はあやめ以外のメンバーで行くぞ。」
P「紗枝、あずき、聖にはフルで出てもらう。」
紗枝「うちの足も治ってるさかい、昨日の遅れを取り戻しますえ。」
あずき「うん、あずきに任せてよっ!」
聖「………うん」
P「柚とあやめは片方しか出ないが、それぞれ頑張ってもらう事があるからな。」
あやめ「わかりました、バックアップはお任せ下さい!」
柚「了解、気合い入れて行くよっ!」
ちひろ「わかりました、ではそれでオーダー表を提出しておきますね。」
P「よし、試合まで自由時間にするからゆっくりしててくれ。」
みんなの評価 : ☆
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