元スレモバP「プロダクションを建てて二か月ちょっと……」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
1 :
P(アイドルのプロデュースに夢見てプロダクションを建てて二か月ちょっとがたった…。)
P(所属アイドルが佐城雪美、小早川紗枝、浜口あやめ、喜多見柚の四名…。)
ちひろ「………」カタカタ
P(フェスエントリー申請まで、あまり時間がない…。)
ちひろ「Pさん、お知り合いからメール来てますよ。」
P「えっ!あ、ありがとう確認するよ。」
P(ま、まさか!?)カチカチ
『 P君お疲れ様。
以前、あなたに頼まれていたものが見つかったわ。
私は年末年始も会社に居るから
好きな時に取りに来てちょうだい。
和久井 留美』
P「………………」
3 = 1 :
前に立てたモバP「プロダクションを建てて二か月……」 というスレの続きです。
5 :
>>1さんへまたは代行を依頼した方へ
貴方のしている事は場違いです。速やかに消え去って下さい。
なんで勝手に語り出すのですか?ただの画像、動画、自分で作ったであろうつまらない文章を貼り出すのですか?
ここvipは貴方のブログでは無いのです。日記帳でもメモ帳でも無いのです。もうvipに来ないで下さい。
貴方「たったらかく 淡々と 書き溜めが 一人でも聞いてたら 需要があれば とりあえず 経緯を スペックを」
単発「支援 見てる はよ 詳しく」
本当に鬱陶しいのです。毎日毎日邪魔でしょうがないのです。
叩かれてもわざわざ続けて楽しいですか?単発と慣れあって楽しいですか?
vipじゃなければ駄目ですか?そうじゃないでしょう?
お好きなだけ馴れ合える貴方にぴったりの「ニュー速vip+」という板がありますよ
http://hayabusa3.2ch.net/news4viptasu/
そこに行き二度とvipに戻って来ないで下さい。
今すぐvipから出て行って下さいお願いします。
6 = 1 :
ちひろ「Pさん?」
P(………来たかっ!)
ちひろ「Pさん?これどういう事ですか…」
P「すいません、俺すぐに出かけないと!」
ちひろ「え、でも今日仕事納めですよ!事務所の大掃除とか納会とかどうするんですか!?」
P「それはちひろさんで何とかしてください!」
ちひろ「えぇ!?なんとかって!?」
P「とりあえず、俺もう出ますから!後は宜しくお願いします!」
ちひろ「あっ!ちょっと待って下さいよ!」
ダッダッダッ! バタン!
ちひろ(あんな活動的なPさんを見るのも初めてだわ…。)
7 = 1 :
和久井留美「それで、早速押し掛けてきたわけね…。」
P「すいません、いてもたってもいられなくて…。」
和久井「私は別にかまわないけど…。とりあえず、頼まれていたものはこれよ。」
P「ありがとうございます!」
和久井「そんなに喜んで…。こんな事するのはいくら私の立場でも駄目なのよ。」
P「す、すいません…。今回は無理を言ってしまって。」
和久井「本当にわかっているのかしら…。」
P「もちろんですよ。でも、こんな事を頼めるの和久井さんしかいませんでしたから…。」
和久井「これで私がクビにでもなったらどうするの?」
P「その時はうちでアイドルやりませんか?」
和久井「ふふっ、それも悪く無いわね…。」
P(………和久井さんならいつでもいけると思うけどな。)
8 = 1 :
ガチャッ!
P「お疲れ様です。今戻りました。」
柚「Pサン、おかえり!」
雪美「……P……お帰り…。」
ちひろ「Pさん、お疲れ様です。帰ってきてくれてよかったです…。」
P「あれ?二人ともどうしたんだ?今日から年始までオフのはずだぞ?」
柚「アタシは紗枝チャン達と違って家が近いから遊びに来ただけだよ!」
雪美「……私……も……」
P(そういえば、この二人は実家から通ってたな…。)
柚「Pサン、今日お仕事無いんでしょ?バトミントンでもしよっか!」
ちひろ「いや、せっかく事務所に来たなら大掃除を手伝って貰わないと…。」
雪美「……私…は……こっちが良い……」ヒョイ
ちひろ(水道管ゲーム……、雪美ちゃん、年の割にはチョイスが渋いわね……。)
9 = 1 :
P「俺はすぐに出ないといけないから悪いけど付き合えないよ。」
ちひろ「えっ?また出て行くんですか?」
P「えぇ、ちょっと今から出張に行ってきます。何泊になるかは今の所わかりませんが…。」
ちひろ「………わかりました。気をつけて行ってきて下さいね。」
柚「ねね、Pサン。付いて行っていい? なんか楽しそうだし♪」
P「駄目だ、今回は仕事なんだよ。」
雪美「……どこに……行くの…?」
P「信州だよ。ちひろさん、雪美達をお願いしますね。それじゃ行ってきます。」
10 :
イベントでイヴが帰ってくることを信じて支援
11 = 1 :
バタンッ
ちひろ「……さて、私達は大掃除を始めましょうか。」
柚「…………」
雪美「…………」
ちひろ「あれ?二人ともどうしたの?」
雪美「……ちひろの…机に……ペロツーが……」
ちひろ「え?あっ、ちょっとペロツー。私の机に乗っちゃ駄目よ。」ニャー
ガチャッ
ちひろ「…………」
ちひろ「しまった、逃げられたわ………。」
ガチャッ
拓海「うーっす、雪美達が走って行ったけど何かあったのか?」
ちひろ「良い所に来たわ、今から大掃除しましょう!」
拓海「はぁ!?何でだよ!」
12 = 1 :
----- 長野県 信州
P「着いたか、長い時間電車に乗ってるとやっぱり疲れるな…。」
P「それにしても凄い雪景色だ、東京じゃまずお目にかかれないぞ。」
P「おっと、そういえば朝から何も食べて無かったな。」
P(せっかくだから何か食べていくか。)
?(こんな所にギターケースを持ったスーツ姿の人……。)
P(信州と言えば蕎麦だよな…。)
?(あんなに考え込んで……、何を企んでいるんだろ…。)
P(仕事だけど、こういう息抜きも必要だよな…。)ニヤリ
?(悪い事考えてそうだなぁ……。)
P(さて、そうと決まればさっさと店を探すか。)
?(怪しい!追いかけないと!)
13 = 1 :
店員「お待たせしましたー。ざる蕎麦です。」
P「外は寒いがやっぱり蕎麦はざる蕎麦に限るな。」
?(こんな寒い日にざる蕎麦なんてよく食べるなぁ…。)
P「いっただっきまーす!」ズルズル
?(あったかいのにしとこっと…。)
P(さっきから誰かに見られているような気がするな…。)
?(危ない!今こっちを見てたかな……?)
P(………………)
?(ば、バレてないよ……ね?)
14 :
ミルキィか?
15 = 1 :
----- 一方その頃……
ブゥーン
原田美世「へー、Pさんが信州にねぇ…。」
雪美「……うん……気になる……」
柚「ねね、Pサンって長野に知り合いいるのかなぁ?」
美世「あたしは聞いたことないかな。」
雪美「……美世……おなか減った……」グゥー
美世「ん?確かにもうそろそろそんな時間だね。」
柚「美世サン!あそこのサービスエリア寄っていこーよ!」
美世「え、また?これで3回目の寄り道だよ?」
柚「へへっ!せっかくなんだから楽しんで行かないと!」
雪美「………………」グゥー
美世(Pさんっていつもこんな苦労してるのかしら?)
美世(それにしても、いきなり長野までの運転手をさせられるとはね…。)
美世(Pさんにしっかりメンテしてもらわないとワリに合わないかな…。)
16 = 1 :
----------
P(………気のせいじゃなさそうだな。)
?(………………)コソコソ
P(他のプロダクションの回し者か?まさかな……。)
?(………あ、曲がり角を曲がった……。)コソコソ
?(急がないとっ!)ダッダッダッ
ガシッ
P「俺に何か用か?」
?「あっ………。」
?(ま、待ち伏せされてた……。)
17 = 1 :
----- 喫茶店
店員「お待たせしました。コーヒーとケーキセットになります。」
P「はぁ……、じゃあ俺の見た目が怪しいってだけでついてきたのか。」
?「だって、スーツ姿にギターケース持っている人なんて珍しいもん!」
P(珍しいからって何でついてくるんだ……。)
P「ここには仕事で来ているだけだよ、ギターケースは趣味のもんだしな。」
?「本当?信用できるのかな?」
P「何で俺が問い詰められてるかわからないけど、この名刺が証拠だよ。」
?「モバイルプロダクション代表 P……」
P「そういうわけだ、ある人をスカウトをするためにここに来たんだ。」
18 = 1 :
?「…………ねぇPさん、長野は初めてだよねっ?」
P「ん?そうだな今回が初めてだよ。」
?「道案内がいると思わない?」
P「いや、別にいらないけど…。」
?「任せて!しっかり目的地まで連れて行くからっ!名付けて人探し大作戦!」
P(聞いちゃいないな……。)
P「そう言えば、君の名前は?」
あずき「あずき!桃井あずきだよっ!」
P「そうか、あずき。悪いけど人探し大作戦はお断りしておくよ。」
あずき「プロジェクトHの方が良かった?」
P「………………」
19 = 1 :
----------
P(結局、変なのに付きまとわれてしまった……。)
あずき「ところでPさんはどこに向かうつもりなの?」
P「温泉街の方だよ。」
あずき「温泉だったら良い所知ってるよ?」
P「いや、温泉に入りに来たわけじゃないんだ。」
あずき「温泉街に行くのに?」
P「言ったろ、スカウトしに来たって。」
あずき「そんなに凄い人なの?」
P「凄い才能を持ってるけど、個人的な興味の方が強いかな……。」
あずき「ふーん……、じゃあしっかりと作戦を練らないとね!まずは作戦名!」
P「会いに行くのに作戦なんているのか?」
あずき「何事も作戦を練るのは大事だよっ!」
P(作戦ねぇ……。)
20 = 1 :
----- 一方その頃……
柚「いっただっきまーす!」
雪美「……いただき…ます……」
美世「………はーい。」
柚「美世サンは食べないの?」
美世「あたしは良いかな……、食べると眠くなっちゃうし。」
美世「ところでPさんは信州のどこに向かったの?」
雪美「……………」
柚「そういや、知らないかなぁ………」
美世「え!?そうだったの?」
雪美「……P…は……どこに…いるの?」
柚「美世サンは何か知らないの?」
美世「あ、あたしは知らないよ。」
柚「んー、困ったね…。」
美世(Pさんにメールしとこう…。)
21 :
相変わらず俺得な人選である
22 = 1 :
----------
あずき「到着ぅ!」
P「ここが温泉街か……。」
あずき「Pさん!早速お目当ての人に会いにいこっ!」
P「あぁ、そうだな。」
prrrr……
P(ん?美世からメール?)
美世『Pさん、今どこにいるの?』
P(『仕事で信州の温泉街に居るよ』っと、いきなりどうしたんだろう。)
あずき「どうしたの?」
P「ん?いや、知り合いからメールが来ただけだよ。」
あずき「ふーん……、ところで、どこに行けばいいの?」
P「ここに居る事は確かなんだけど、詳細な居場所は知らないんだ。」
あずき「じゃあ、ここからプロジェクトHが始まるんだよねっ!一緒にがんばろっ!」
P(当たり前のようについてきてるけど、家とか大丈夫なのか…?)
23 = 1 :
----------
P「ここみたいだな。」
あずき「人に聞いたらすぐだったね。有名な人なのかな?」
P「……まぁ、有名と言えば有名だろうな。」
あずき「スカウト大作戦実行だねっ!がんばるぞっ!」
P「一つ言っとくが、あずきはついてくるなよ。」
あずき「えぇ!?なんでー?」
P「仕事だから当たり前だろ、部外者を連れていくわけにはいかないよ。」
あずき「ここまで一緒に頑張ってきたのにっ!」
P(勝手についてきただけだろ……。)
P「とにかく、話が終わるまでどっかで時間潰しててくれ。」
24 = 1 :
ピンポーン
?「………はい。」
P「初めまして、私モバプロのPと申します。」
?「…………帰って下さい……。」ブツッ
あずき「門前払いだね……。」
P(まいったな、ここまでとは……。)
あずき「もう一回押してみる?」
P「あの感じじゃ、食い下がっても逆効果だろう。」
P「今日は宿を探さないといけないし、少し時間をおいて出直そう。」
あずき「Pさん!ここはプランBでいこっ!」
P「プランBってなんだよ?」
あずき「プランB!…は考えてなかった…。」
P「………………」
25 = 1 :
P(しかし、この状況だと望みは薄いな……。どうしたものか……。)
あずき「Pさん?」
P(あまりゆっくりしている時間も無い…。年明けまでにケリをつけないと……。)
あずき「………………」
P(何とかして会う方法はないか……いてっ!。)ボスッ
あずき「やったぁ!命中ぅ!」
P「雪玉か……、やりやがったな!」ポイ ポイ
あずき「いたた!Pさん手加減してよっ!」ボスッ ボスッ
P「人が考えてる時に邪魔するからだよ。」
あずき「お返しだよっ!」ポイッ
P「そんなとろいのに当たるかよ!」ヒョイ
?「ぎゃん!」ボスッ
?「うぅ…痛いですぅ~。どうしてこんなことに……。う、うぇ~~ん!!」
P(なんで裸の女の子がいるんだ……。)
あずき(痴女ってやつなのかな……。)
26 = 10 :
他のSSダチャーンがいないのがねぇ
27 = 1 :
----------
?「コート貸して頂いてありがとうございます~。暖かいです~。」
P「いや、別にかまわないけど…。」
あずき「Pさん……、警察に行った方がいいんじゃないかな?」
P「そうだな…、何かの事件に巻き込まれたっぽいし……。」
?「け、警察は勘弁して下さい~!!」
P(なんでだよ……。)
P「ところで君はなんで裸で路地裏にいたんだ?」
?「そ、それはぁ……」
あずき「誰かに襲われたとか?」
?「実はぁ、私サンタなんですぅ…。」
P「サンタ??もう28日だから、クリスマス終わってるぞ。」
28 = 1 :
?「それがぁ、プレゼントを配り終わって寄り道に道に迷ったんでな休憩がてら温泉に入ってたら…」
?「荷物を全部取られちゃったんですぅ!」
あずき「…………」
?「トナカイもソリも服も全部持っていかれましたぁ……うぇ~~ん!!」
P(コメントしづらいな……。)
あずき「Pさん、どうするの?」
P「と、とりあえずこの子の服を買いに行こうか。君の名前は?」
イヴ「イヴ…イヴ・サンタクロースですぅ……。」
P「そうか、俺はPって言うんだ。」
あずき「桃井あずきだよっ!」
P「お金は貸しておくから、とりあえず服を買いに行こう。そんな格好じゃ危ないしな。」
イヴ「ぐすっ……。すみません……」
29 = 1 :
----- 一方その頃……
雪美「……美世……ここは?」
美世「信州の温泉街だよ、Pさんはここに居るみたい。」
柚「うわー凄い雪が積もってるね!」
美世(年末のせいか道が混んでて到着が大分と遅れちゃったな…。)
美世「帰りが遅くなるといけないから、あんまり滞在できないね。」
柚「えっ?泊まりじゃないの?」
雪美「………………?」
美世「………嘘でしょ?」
柚「Pサン見つけるまで、帰れないよぉ!」
雪美「……はやく……探そう……」クイクイ
美世「あの…、家に連絡しなくて大丈夫なの?」
柚「友達の家に泊まるって言ってるから大丈夫だよーっ!」
雪美「……私……も…メアリーの…家に泊まる…っていった…。」
美世(泊り確定か……。)
30 = 1 :
美世「………と、とりあえずPさんに連絡するね。」
ピポパポ
おかけになった電話は電波の届かないところか電源が…
ピッ
美世(繋がらない………。)
柚「美世サン、早速Pサンを探しに行こうよ。」
美世「それより、先に宿を探さないといけないかな。この寒空で車中泊は避けたいから…。」
雪美「……温泉……に…行くの…?」
柚「へへっ、それも楽しみだね!」
美世「こうなったら私も覚悟を決めてゆっくり温泉を楽しもうかな!」
31 = 1 :
----- 洋服店
イヴ「あ、暖かいですぅ~♪ 拾ってもらった上に、こんな素敵な服まで…」
イヴ「うぅ、Pさん。本当にありがとうございます~!!」
P「気にするな、素っ裸の女の子を放置して行っても寝目覚めが悪いしな。」
あずき「Pさん見て見て!お色気大作戦っ!ちらっ!…って刺激つよい?」
P「何をやってるんだよ…。」
あずき「試着してみたんだよ!Pさんも和服着てみるっ?」
P(………寒くないのかな?)
あずき「色っぽい……ですか?」
P「……………」
イヴ「うわ~、あずきさん色っぽいですねぇ~」
あずき「大人っぽく……できたかなっ?」
P「……あぁ、そうだな。良い感じだと思うぞ。」
あずき「えへへっ!作戦、大成功ねっ!」
P「まぁ、とりえあず着替えて来い。俺もそろそろ宿を探さないといけないからな。」
32 = 1 :
----------
イヴ「どうでしたか~?」
P「ここも空いてないらしい。」
あずき「いきなり泊まりってのも中々難しいと思うよ?」
P「っていうか、二人とも何でついてきてるんだ?」
あずき「えっ?温泉に泊まるんじゃないの?」
イヴ「わ、私はその~、行く場所が……」
P「ま、まぁイヴはともかくあずきは家があるだろう?」
あずき「作戦の途中で帰れないよっ!」
P「作戦って……、そういう問題じゃないだろ?」
あずき「いーやー!あずきもついてくっ!」
P「駄目だ!お前は帰るんだ!」
イヴ「ケ、ケンカはよくないですよぉ……」
33 = 1 :
あずき「あーあ、せっかく絶対に泊まれる旅館知ってるのにっ!」
P「………どこだそこは?」
あずき「その前に何か言う事あると思うけどな?」
P「………一泊だけだぞ……。後、ちゃんと家に連絡しとけ……。」
あずき「そうこなくっちゃっ!」
イヴ「うぅ……Pさん、すみません~」
P(そういや、この二人宿泊費なんて持ってるわけ無いよな…。)
P(後で銀行行かないと予算が足りなくなりそうだ…。)
34 = 1 :
----------
P(こんなところあったんだな……)
イヴ「うわ~、良い旅館ですねぇ~」
あずき「えへへっ!あずきを信用して良かったでしょ?」
P(安い上に設備も中々、温泉付きとはたまげたな…。)
あずき「………Pさん?」
P「ん?あぁ、そうだな良いところだよ。ありがとうな、あずき。」
あずき「あずきの事、見直したでしょっ?」
P「見直したよ…。っと部屋はここか。三人部屋になっちゃったけど、我慢してくれよ。」
イヴ「私は別にかまいませんよぉ~」
あずき「あずきも大丈夫だよ!」
35 = 1 :
ガチャッ
P「おぉ、綺麗な和室だな。」
イヴ「今日は野宿だと思ってたから、感激ですぅ~。」
あずき「よし!荷物も置いた事だし探検大作戦を開始しようよっ!」
P「俺は別に行くところがあるから二人で行ってくると良いよ。」
あずき「うん、じゃあイヴさん!行こう!」
イヴ「は~い!Pさん行ってきますね~。」
P「いってらっしゃい。」
ガチャッ
P「さて、お金をおろしに行かないと。」
P(しかし、彼女のあの拒絶の仕方………。和久井さんに貰った資料は本当だったみたいだな……)
P(でも、ここまで来て諦めるわけにもいかないか。)ガタッ
P「いてっ!」
P(ギターケースに足をぶつけてしまった…。)
P(……見知らぬ地で路上ライブってのもアリかな。一応持って行こう。)
37 = 1 :
----- 一方その頃……
柚「宿が見つかって良かったね。」
雪美「……歩き……疲れた……」
美世「結構回ったからね…。早く温泉に入ってゆっくりしたいかな。」
雪美「……その前に……ゲームコーナー……」
美世「はいはい、ちょっとだけだよ?」
柚「へへっ!温泉と言ったらゲームコーナーだよね!」
あずき「イヴさん、次はゲームコーナーで対戦だよっ!」
イヴ「あずきさん~、待って下さい~!」
柚「アタシ達以外にもゲームコーナーに興味を持つ人がいたんだね。」
雪美「…………?」
美世(レースゲームあるかな……。)
38 = 10 :
ダチャーンは頭Dは強いけどマリオカートは弱いイメージ
39 :
待ってたぞぱっつんプロダクション
40 = 1 :
----------
P「何とかATMが見つかって助かったな。」
P(それにしても、結構遠くまで来てしまった…。早く旅館に戻らないと。)
P(雪も降ってるし、このままじゃ風邪を引くな……。)
P(ん?この張り紙は……?)
『目指せ優勝!温泉のど自慢大会!』
P「へぇ、のど自慢大会ね…、開催日は明日か。」
P「時間があったら覗いて見るかな。」
「♪~」
P「なんだ、歌が聞こえる…。」
「♪~」
P「………この歌声はまさか!?」
41 = 1 :
----------
?「♪~」
P(間違いない……彼女は……望月聖か……。)
聖「!?」
P(昼間は門前払いを喰らったけど、こんな所で会えるとはな。)
聖「……誰ですか?」
P「邪魔をしてすまない、歌声が聞こえたもんでついね…。」
聖「………………」
P「良かったら、その、続きを聞かせてくれるかな?」
聖「あなたは……わたしの歌、聞いてくれますか……?」
P「あぁ、お願いするよ。」
聖「♪~」
P(………何だ、さっきと全然違うぞ。)
P(歌っている歌は同じなのに、何というか心に響かない。)
42 = 1 :
聖「♪~……」スゥッ
聖「…どう……でしたか?」
P「さっきと違う、正直な感想だよ。」
聖「……………」
P(去年のクリスマス、一夜だけ人々の前に現れ姿を消したアイドル…。)
P(姿を消した理由は定かでは無いが、噂では所属していたプロダクションとの揉め事が原因。)
P(その事がどこかで引っかかって、彼女は人前で歌う事に抵抗を感じているのだろうか…。)
P「……俺も一曲歌わせてもらって良いかな?」
聖「…………はい」
P(ギターを持ってきたのはラッキーだったな…。)
P「リクエストは?」
聖「………………」フルフル
P「そうか、じゃあこれでいくかな…。」
43 = 1 :
P「♪~」
聖「!?」
P「♪~」
聖「……………」
P「♪~……」スゥッ
聖「良い歌です……初めて聞きました。」
P「そうか、気に入ってもらえて何よりだよ。」
聖「もっと…、聞かせてもらって…良いですか?」
P「あぁ、かまわないよ。」
----------
P「……これで一通りかな。」
聖「…………」
P「良かったら、君が歌ってみるかい?俺が演奏するからさ。」
聖「……歌っていいの?」
P「もちろん、俺が歌うよりも君が歌う方がずっと綺麗に聞こえるさ」
44 :
ひじりんきたああああああああああああ
45 = 1 :
P「曲はどうする?」
聖「一番最初に……聞かせてくれた歌を……歌いたいの」
P「一回歌っただけだけど、大丈夫か?」
聖「うん、なんだか私の声……あなたに…届けたいから……」
P「……わかった、じゃあ行くよ。」
聖「♪~」
P(驚いたな…、一度聞いただけなのに歌詞まで完璧に覚えてる…。それにこの歌声…、これが彼女の本当の歌声か……。)
聖「♪~……」スゥッ
P(彼女が人に伝えたいと思うだけでこうも違うとはな……。)
聖「……どうでしたか?」
P「良い歌だったよ。それしか言えないかな。」
聖「…………」
聖「今夜は星が綺麗……。雪も静かに降り積もって……世界が静けさに包まれたみたい……。」
聖「いつもこんなに静かなら、わたしの声……届くのにな……。」
聖「Pさんも……そう思いますか?」
46 :
P「聞いてください、「黙って俺がつついていく」」
47 = 1 :
P「………何で俺の名前を?」
聖「昼間に……家に来てくれましたよね?」
P「気づいていたのか…。」
聖「私を……また、アイドルに?」
P「そう思ってたけど、その前に一つだけお願いがあるんだ。」
聖「…………?」
P「明日、のど自慢大会が近くで開催される。それに出てみないか?」
聖「なんで……ですか?」
P「そうだな理由は出てみたらわかるさ。」
聖「…………」
P(駄目か……?)
聖「二つ……条件があります。」
聖「一つ目は大会では……Pさんがさっきの曲を演奏してくれませんか?」
聖「もう一つは……もう少しだけPさんの演奏で歌わせてください」
P「……わかった、お安い御用だよ。」
48 = 39 :
ぱっつんじゃない!!
49 = 1 :
----- 一方その頃……
チャポン
美世(ゲームセンターで知り合った子達と温泉に入るとはね……、これも旅の醍醐味なのかな。)
あずき(何とかしてPさんを振り向かせる作戦を考えないと…)
柚「とりゃっ!喰らえ―!」バシャバシャ
雪美「………………」バシャバシャ
イヴ「わぁ~、雪美さん、柚さんやめてください~!」
美世「二人とも、温泉で騒いじゃ駄目だよ!」
あずき「そう言えば美世さん達は東京から来たんだよね?」
美世「うん、そうだよ。まぁ偶然だけど…。それがどうかしたの?」
あずき「あずき達も今日は東京から来た人と行動してるから、偶然だなと思って…。」
美世(東京から?……まさかね。)
柚「ねね、後で皆で卓球やろうよ!」
イヴ「賛成ですぅ!」
雪美「……私……も……」
50 = 1 :
>>48 実は言われるまで四人全員パッツンということに気づいて無かったんです…
----------
P「ただいま」
イヴ「お帰りなさい~」
あずき「お帰り―、遅かったね?」
P「あぁ、ちょっと寄り道をしていたからな。二人はもう温泉には入ったのか?」
あずき「うん、ほっこりしてきたよ!」
イヴ「お先に頂いてきました~、良いお湯でしたよ~」
P「そうか、俺も入ってくるとするかな…。」
あずき「Pさん。その前に明日の作戦だよ!」
イヴ「明日はどうするんですかぁ?」
P「急な話だが、明日俺はここで開催されるのど自慢大会に出る事になったんだ。」
イヴ「のど自慢大会ですかぁ~。」
あずき「Pさんが歌うの?」
P「歌うのは俺じゃないよ。俺はただの演奏者として参加するつもりだからな。」
みんなの評価 : ☆
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