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    元スレモバP「プロダクションを建ててフェスで勝とう」

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    1 :

    P(アイドルのプロデュースに夢見てプロダクションを建てて約半年……。)

    P(所属アイドルが佐城雪美、小早川紗枝、浜口あやめ、喜多見柚、桃井あずき、望月聖の6名…。)

    ちひろ「………」

    P(フェスも終盤か……。)

    prrrr……

    ちひろ「Pさん、メール来てますよ。」

    P「えっ!あ、ありがとう確認するよ。」

    P(ん、これは……)ポチポチ

    『 Pさんお疲れ様!
      4回戦凄かったね!あたしも見てて思わずヒートアップしちゃった!
      次の戦いに勝てば、決勝進出だね!
      あたし……応援してるから。心細くなったらいつでも電話してね?

                          原田美世』

    P「………………」

    2 :

    ダチャーン本命か

    3 = 1 :

    ちひろ「どうしたんですか?」

    P「いえ、何でも無いですよ……。」

    ちひろ「次はいよいよ5回戦ですね、これに勝てば決勝進出ですよ。」

    P「えぇ、それはCuteプロも同じ条件ですからね。あっちも本気で来るでしょう。」

    ちひろ「Cuteプロは今の所、Passionプロ、Coolプロの両方に負けてます。」

    ちひろ「3大プロダクションの中では一番下って事になるんですかね?」

    P「そうでも無いですよ、CuteプロはマラソンやアイドルサバイバルではCoolプロやPassionプロに勝ってますからね。」

    ちひろ「そうなんですか……、何だか不気味ですね。」

    P「それにCuPは3人の中で敵に回すと一番厄介ですよ……。」

    ちひろ「なんだかまだまだ気は抜けないんですね。」

    P「3大プロダクションと比べるとこっちは弱小ですからね……、浮かれてる余裕は無いですよ。」

    ちひろ「Pさん……、そうですね!」

    4 = 1 :

    P(一応ルール資料を見なおしておくか……、ここに来てヘマはしたくないしな、)

     ・試合期間は2日間。

     ・LIVEバトルに参加するのはフロントメンバーのみとする。バックメンバーを含まない。

     ・1試合に行われるLIVEバトルは攻守一回づつとする。

     ・1試合の時間は20分。10分で攻守交替とする。

     ・1試合後のファン投票数の合計が多い方が勝者とする。

    P「……本戦のフェスのルールはこんなもんか。うん、まぁ特におかしな所はないな。」

    5 = 1 :

    P(現在の状況も確認しておこう。)

    四回戦終了時の結果

     モバイルプロダクション:勝ち点 5
     Cuteプロダクション  :勝ち点 5
     Coolプロダクション  :勝ち点 8
     Passionプロダクション :勝ち点 4
     Nプロダクション    :勝ち点 6
     Sプロダクション    :勝ち点 2

    五回戦組み合わせ(勝利チームには勝ち点4)

     第1戦 Sプロ VS Passionプロ
     第2戦 モバプロ VS Cuteプロ
     第3戦 Nプロ VS Coolプロ

    P「…………」

    6 = 1 :

    ちひろ「そういえばPさん。今回も秘策はあるんですか?」

    P「Passionプロに勝ったのはテンションの波が荒い相手の特徴を利用しただけです。」

    P「Cuteプロには同じ作戦は使えませんよ。」

    P「皆の力を信じて、正攻法でぶつかる以外ない……。」

    ちひろ「正攻法ですか……、となるとやっぱり聖ちゃんと雪美ちゃんのデュオですよね?」

    P「えぇ、そうですね。でも、聖が出ている事はPassionプロの戦いで知れ渡ってしまっています。」

    P「何か対策を打たれていなければ良いんですが……。」

    ちひろ「大丈夫ですよ!聖ちゃんと雪美ちゃんなら並みの妨害にあっても通用しません!」

    P「今回はこちらが先攻です。攻撃時にどれだけファンを稼げるかがポイントになってきますね。」

    ちひろ「聖ちゃんは攻撃向きですからね……。」

    7 :

    また君か嬉しいなぁ

    8 = 1 :

    P「それにしても、試合までは結構時間があるな……。」

    ちひろ「えぇ、Passionプロの試合の後にお昼休憩を挟みますからね。」

    P「ちひろさん、俺ちょっとPassionプロの試合を見に行ってきます。」

    ちひろ「え?控室のテレビで見ないんですか?」

    P「何となくですが……、今回は観客席から直接見たくなりましたんで。」

    ちひろ「わかりました、行ってらっしゃい。」

    10 = 1 :

    また間が空いてしまったのですが、前に立てた

    モバP「プロダクションを建ててフェスへ行こう」

    というスレの続きです。

    11 = 1 :

    モバプロ所属のアイドル

    小早川紗枝(15)
    佐城雪美(10)
    浜口あやめ(15)
    喜多見柚(15)
    桃井あずき(15)
    望月聖(13)

    12 = 1 :

    サブキャラの方々

    原田美世(20)
    鷹富士茄子(20)
    イヴ・サンタクロース(19)
    木場奈美(25)
    向井拓海(18)
    十時愛梨(18)

    13 :

    続き来たか!

    14 = 1 :

    ------ モバイルプロダクション観客席

    『それではただいまより、五回戦第一試合を開始します』

    『Passionプロダクション オレンジサンシャイン 対 Sプロダクション サイバネティックムーン の対決です!』

    『先攻はPassionプロダクションになります!』

    ワー! ワー! ワー! ワー! ワー!

    P(やっぱりステージ裏から見るのと観客席から見るのでは大分イメージが変わるな。)

    P(Passionプロがいかに凄いかよくわかる……。)

    P(本田未央のカリスマ性、それに十時の人気もやっぱり凄いな……他のメンバーも隙が無い。)

    P(Sプロも凄いが……流石に相手にならないか……。)

    P(……しかし、所属しているアイドル達の実力的に言えば、Cuteプロも負けていない。)

    P(Passionプロも、Coolプロも基本的にオーダーに変更は無いみたいだな。)

    P(Cuteプロも同じと考えるべきかな……。)

    15 = 1 :

    ------ Passionプロダクション ステージ

    『そこまで、試合終了!!』

    『勝者!Passionプロダクション オレンジサンシャイン!!』

    未央「えへへっ!最後の試合、しっかりと勝利で飾れたねっ!」

    「PaPちゃんに良いとこ見せたいからねっ!ゆいもこれからは全力だよーっ!」

    莉嘉「はぁ~、やっぱりLIVEは楽しいなぁ~☆」

    藍子(雪美ちゃん達に負けた事で、皆、一段と成長できてる……。)

    藍子(……私も負けてられませんっ!)

    愛梨(なんだろ、今のLIVE……私、すごいドキドキして……)キョロ キョロ

    愛梨(……あっ、やっぱりPさんが見ててくれたんですねっ!)

    愛梨(Pさーん!えへへ、こっち向いてくださーい♪)ピョン ピョン

    莉嘉(愛梨ちゃん、何してんだろ?)

    16 = 1 :

    ------ モバイルプロダクション観客席

    P「……終わったか。」

    P(今から昼休憩か……。何か買いに行こうかな。)

    愛梨「Pさ~ん!」

    P「ん?十時じゃないか、なんでここに?」

    愛梨「えへへっ!さっきの私のステージ、どうでした?」

    P「あぁ、良いステージだったよ。さっきの勢いだったら俺達は勝てなかったかもな。」

    愛梨「Pさんも盛り上がってくれてたら……きっと成功かなぁって思います!」

    P「俺が居なくても成功だと思うけどな。」

    愛梨「あの……Pさん、お昼食べました?」

    P「いや、まだだけど……。」

    愛梨「それなら私と一緒に食べませんか?」

    P「なんでだよ、Passionプロの皆と一緒に食べて来いよ。」

    愛梨「Pさん、2人きりでご飯って……なんだかいい雰囲気だと思います!」

    P「……話聞けよ。」

    17 :

    来たなぱっつんプロダクション

    18 = 1 :

    ------ モバイルプロダクション 控室

    ガチャッ

    P「……今戻りました。」

    ちひろ「お疲れ様です。どうでした?Passionプロの試合は?」

    P「…………」

    ちひろ「Pさん、どうしたんですか?怖い顔して?」

    P「……いえ、何でも無いです。」

    ちひろ「……Pさん?」

    P「ちょっと考え事ですよ。」

    ちひろ(いつもの調子に戻った……。でも、あの一瞬見せてた表情は何なのかしら?)

    19 = 1 :

    ちひろ「……そう言えばCuteプロのオーダー表が届いてますよ。」

    P「わかりました、確認します。」

    Pinky loves(Cuteプロダクション) オーダー表

     リーダー:
      島村卯月

     攻フロントメンバー:
      輿水幸子
      小日向美穂
      三村かな子

     防フロントメンバー:
      前川みく
      安部菜々
      櫻井桃華
      佐久間まゆ

    ちひろ「今回も強敵ぞろいですね……」

    P「どういうことだ……。」

    ちひろ「どうしたんですか?」

    P「何故、攻撃メンバーが4人しかいないんですか?」

    ちひろ「あっ!?言われてみれば!」

    20 :

    待ってましたー

    21 = 1 :

    島村卯月(17)
    輿水幸子(14)
    小日向美穂(17)
    三村かな子(17)
    前川みく(15)
    安部菜々(永遠の17歳)
    櫻井桃華(12)
    佐久間まゆ(16)

    22 = 2 :

    まゆから波乱の予感が

    23 = 1 :

    P「さっきまでのLIVEバトルでは五十嵐響子が入っていたはずなのに……。」

    ちひろ「舐められてるって事ですか?」

    P「いえ、そういう事じゃないでしょう……。」

    ちひろ「と、とりあえず次の試合まではまだ時間はあります。今のうちにどういう意味かを考えないと!」

    P「……その前にみんなを探しに行ってきます。」

    ちひろ「あっ、本当ですね。また皆遊びに行っちゃってますね……。」

    P「ちひろさんはまた留守番をお願いします。」

    ちひろ「はい、わかりました。」

    P(何を考えてるんだCuP……)

    24 = 1 :

    ------ 会場廊下

    CoP「まさかお前達が負けるとはな……。」

    PaP「何言ってんだ、決勝まで当たらないPのチームをずっとマークしてる癖によ。」

    CoP「ふん、望月聖が本物かどうか確かめたかっただけだ。」

    PaP「ありゃ間違いなく一昨年のクリスマスに人々を沸かせた聖夜の天使だったな。」

    CoP「去年よりも確実に実力が上がっているな、今回のフェスでは間違いなくトップクラスの強さだ。」

    CoP「しかし、驚くべきは完全復活してる所だ。うちも目をつけていたがこの世界に戻る気は無かったはずだ。」

    PaP「アハハッ!そりゃPだからじゃねぇか?」

    CoP「Pはお前以上に良くわからない奴だな。一体どんな手を使ったんだ……。」

    PaP「んなことより、CoPよ。Pの所を望月聖のワンマンチームだと思ってたら痛い目を見るぜ?」

    CoP「知っている、お前達との戦い。昨日とは比べ物にならない程の成長を見せていたからな。」

    PaP「他のメンバーも隙がねぇぜやつらは。」

    CoP「何にせよ俺達に負けは無い。PがだろうがCuPだろうがな。」

    PaP「Cuteプロはフェスにはあんまり積極的じゃ無かったが、今回は本気みたいだな。5回戦が楽しみだぜ!」

    25 = 1 :

    ------ 会場売店

    P(柚ならここにいるかなと思ったけど当てが外れたか……。)

    P(缶コーヒーでも買うかな。)

    (頑張ったご褒美のこのジェラート♪えへへっ!幸せ♪)

    ドンッ

    P「いてっ、何だ?」

    「あっ………」

    P「すまないボーッとしてたよ、大丈夫かい?」

    「あっ……あっ…」

    P(この子は三村かな子か……こんな所で会うとはな……。)

    かな子「せ、背中が……」

    P「ん?なんだこりゃ?何かついてる……」

    かな子「ジ、ジェラートです……。」

    26 = 1 :

    かな子「すいません!すいません!私つい夢中になってて……」

    P「いや、別にかまわないよ。俺もボーッとしてたからな。」

    かな子「ジェラートもまた買って貰ったりしてホントに済みません!」

    P「まぁ俺の不注意だから弁償するのは当然さ、気にしないで食べると良いよ。」

    P「ちょうど甘い物が欲しいと思ってたところだし。そのついでだしね。」

    かな子「このご恩は必ずお返ししますね……。」

    P「そう言えば、君は三村かな子ちゃんだよね、俺はモバプロのPっていうんだ。」

    かな子「えっ、じゃあCuPさんの言ってたPさんって言うのは……。」

    P「多分俺の事だろうな…。」

    かな子「なら準決勝で戦う事になるのもPさんのチームになるんですよね…。」

    P「そう言う事になるな、でもまぁ今はそんな事は気にしないでもらえるとありがたいかな。」

    P「せっかく美味しい物を食べてるんなら、楽しい気分で食べる方が良いだろ?」

    27 = 1 :

    かな子「ふふっ、わかりました!」

    P(彼女の笑顔をふわふわスマイルと名付けたのは上手いな……。)

    かな子「あっ、Pさんの口の周りにジェラートがついてますよ?」

    愛梨「Pさん…えいっ!指で取っちゃいました♪んむ…甘いですっ」

    P「…………」

    かな子「…………」

    愛梨「じゃあ俺はお前の唇を舐めてやるよ…?きゃっ!Pさん恥ずかしい~っ!」

    P「…………」

    愛梨「あっ……、Pさん!アイアンクローはちょっと痛いですっ!!」

    かな子(えっ?何これ……。)

    28 :

    続きキターーーーーーーーーーー!!

    そしてとときんから突如放たれるヒロインオーラ

    29 = 1 :

    かな子「Passionプロの十時さんですよね、お二人はお知り合いなんですか?」

    愛梨「凄く怖かった時にPさんに助けられて……」

    P「いや、全く知らない。初めて会ったよ。」

    愛梨「私……あの時からPさんのことずっと……何でもないですっ!えへっ♪」

    かな子(は、話が噛み合ってない……。)

    P「………騒がしくしてしまってすまないな。俺はそろそろ行くとするよ。」

    かな子「はい!今回の事はすみませんでした……。」

    P「気にしなくて良いさ、それよりも五回戦楽しみにしているよ。お互い頑張ろう。」

    かな子「あの、私、精一杯心をこめて歌いますねっ…!」

    P「あぁ、君のステージを見させてもらうよ。」

    愛梨「えへへっ!じゃあ行きましょうPさん!」

    P「十時はついてこなくて良いぞ。大体お前プロダクションが違うだろうが。PaPの所に行け。」

    愛梨「十時じゃなくて愛梨って呼んでくださいっ!」

    P(やはり彼女も油断ならないな……。)

    30 :

    とときんガン攻めの体勢

    31 = 13 :

    とときんとかいうストーカー

    32 = 1 :

    ------ 会場廊下

    「ゆきみん、もう控室の位置は把握したかな?」

    雪美「……うん……」コクッ

    「そっか、ここって道を覚えるのに苦労するよね。」

    雪美「………………」

    櫻井桃華「あら……、あなたは?」

    雪美「……桃華……」

    桃華「お久しぶりですわね、雪美。こうして直接会うのは京都でお会いした時以来かしら?」

    「二人とも知り合いなの?」

    桃華「あなたはお初にお目にかかりますわね、櫻井桃華と申しますわ。」

    「アタシは喜多見柚、よろしくー。」

    桃華「ふふっ、知ってましてよ。要注意人物とCuPちゃまから聞かされておりますから。」

    「……ふーん、CuPさんがそんなこと言ってたんだ。」

    34 = 1 :

    前川みく「桃華チャンここにいたのにゃあ♪」

    桃華「みくさん。わたくしに何か御用かしら?」

    みく「聞いて聞いてー!CuPチャンがみくと遊んでくれないにゃ!プンプン!」

    桃華「CuPちゃまは今忙しいんですから邪魔をしてはいけませんわ。」

    雪美「……猫……?」

    「多分そうじゃないかな……。」

    みく「うにゃ!?この人達は誰だにゃ?」

    桃華「何を言ってますの?五回戦の相手のモバプロの方々ですわよ?」

    みく「じゃあ敵じゃないのかにゃ?」

    「うん、そーだよ。」

    雪美「………………」コクッ

    みく「にゃにゃにゃ!それならみくの本気でセクシーなステージ見せて、ドキドキさせちゃうしかないねっ!」

    みく「心臓が爆発しないように気をつけるにゃ♪」

    (騒がしさでは日野サンと良い勝負だなぁ……。)

    35 = 1 :

    雪美「……これ……あげる……」

    みく「にゃー?美味しそう、頂くにゃ!ん?これは何かにゃ?」モグモグ

    「お魚チップスだね、ゆきみんの飼ってる猫が好きな奴だよ。」

    みく「ふにゃあああ!ヒドいにゃー!」

    桃華「みくさんはお魚が苦手ですの……。」

    雪美「……そう………」

    みく「桃華チャン!これはもう、宣戦布告と受け取っていいにゃ!!」

    桃華「そ、そうですわね……。」

    36 = 1 :

    桃華「それではわたくし達はそろそろ行きますわ。」

    みく「ステージでは覚悟するにゃ!みく達はまっけなっいにゃっ☆」

    「またねー。」

    雪美「………………」

    桃華「………雪美」

    雪美「………………?」

    桃華「雪美のLIVEは見させていただきましたわ、中々面白いじゃありませんの。」

    桃華「わたくしのLIVEを見ておりましたわね?でも、わたくしの実力…まだまだあんなもんじゃありませんわよ!」

    桃華「CuPちゃまが喜んでくれるのなら、わたくしはもっともっと輝けますわ!」

    雪美「……私……P……のためなら……なんでもする……桃華…に……勝つのも……」

    桃華「ふふっ、それでこそ……。5回戦、楽しみにしてますわ。」

    ------------

    「ゆきみんとあの子ってライバルなの?」

    雪美「……そう……かも……」

    (珍しくゆきみんが燃えてるなぁ、こりゃアタシも負けてらんないな……。)

    38 = 1 :

    ------ 会場入口

    紗枝(考え事してたらこんなとこまで歩いてきてしもうたなぁ……)

    紗枝(Passionプロには勝てたけど、次は勝てるんやろか……。)

    卯月「…………」

    紗枝「…………」

    紗枝(にゅーじぇねれーしょん、島村卯月はんどすかぁ……。)

    卯月「小早川紗枝ちゃんですよね、初めまして島村卯月でーす♪」

    紗枝「………えぇ、よろしゅうに。」

    卯月「四回戦は凄かったですね!未央ちゃん達に勝っちゃうなんて!」

    紗枝「それは、聖はんのおかげどすなぁ。」

    卯月「そんな事無いですよ、紗枝ちゃんもあれだけ観客を盛り上げる事が出来るなんて凄いですっ!」

    紗枝「ふふっ、おおきに……。」

    卯月「でも、私も負けないです!五回戦では全力で行きますからね!」

    39 = 1 :

    紗枝「…………」

    卯月「あれ?どうしたんですか?」

    紗枝「いえ………。それより何でうちの事を知ってはったんどすか?」

    卯月「それは、試合を見たのもあるけど、プロデューサーさんから聞いたからですよ。」

    紗枝「聞いた……?」

    卯月「はいっ!うちのプロデューサーさんはモバプロのPさんと仲が良いですから色々な話が聞けるんですよ!」

    卯月「Pさんがもっとも信頼しているのは紗枝ちゃんだろうってプロデューサーさんから聞ききましたし!」

    紗枝「Pはんがうちを?」

    卯月「そうですね、なんだったかな……?」

    卯月「えーっと……」

    CuP『小早川紗枝は常にモバプロの中心にいてチーム全体の力を底上げしてる。』

    CuP『P君って口下手だからあんまり言わないけど、彼は紗枝ちゃんの事をかなり信頼してると思うよ。』

    卯月「……って言ってましたよ。」

    紗枝「………そうどすか。」

    40 = 1 :

    卯月「えへへー♪だから私もプロデューサーさんにそう思って貰えるように負けてられないかなって♪」

    紗枝「ふふっ、おおきに……卯月はん。」

    卯月「いえいえ何だかよくわかりませんが良いですよ。」

    紗枝「おかげさまで、うち元気でましたわぁ。」

    卯月「そうなんですか?それなら良かったです!じゃあ私はこれで失礼しますね!」

    紗枝「えぇ、次会う時はステージの上ですえ。」

    卯月「負けませんよっ!笑顔だったら1番自信ありです!」ニコッ

    紗枝「!?」

    タッタッタッ

    紗枝「あの笑顔はほんまもんどすなぁ……。」

    紗枝(Pはんのためにも、うちはあの人に負けられまへんなぁ。)

    42 = 1 :

    P「おーい、紗枝。」

    紗枝「あっ、Pはん。」

    P「こんな所に居たのか、探したぞ。」

    紗枝「………………」

    P「どうしたんだ?」

    紗枝「………Pはん、うちは頑張れてますやろか?」

    P「当たり前だろ。紗枝はいつも俺の期待を上回って答えてくれている。逆に俺が申し訳ないくらいだよ。」

    紗枝「ならPはん、うちの事を励ましてもろてよろしいどすか?」

    P「励ましか………いつもありがとうな紗枝、君が居てくれてよかったよ。」

    紗枝「ふふっ、Pはんはほんまにうちの事をようわかってくれはりますなぁ。」

    P「ん?そうか。まぁ俺なんかで元気づけられて何よりだよ。」

    紗枝(これでもう迷う事はありまへん。うちももうあいどるやさかい……。)

    愛梨「Pさん、私も励ましてもらっていいですか?」

    P「えー……そうだな、十時はカワイイと思うぞ、うん。流石シンデレラガール。」

    愛梨「えぇっ!?ちょっと適当すぎじゃないですかっ?」

    43 :

    とときんも加わればいいんじゃないですか

    44 = 1 :

    ------ 会場廊下

    あずき(あれっ、Cuteプロの控室?間違えちゃった……。)

    「あのー、うちの控室の前で何やってるんですか?」

    あずき「!?」

    「菜々さん!スパイですよスパイ!きっとボクの事を狙ってきたんですよ!!」

    あずき(この人達は、確か安部菜々さんと輿水幸子ちゃんだったかなぁ?)

    安部菜々「ピピッ!あなたは『The Wild Flowers』の桃井あずきちゃんですね!」

    あずき「えっ!?そうだけど……。」

    菜々「ナナ、電波がピピッと来ました!」

    輿水幸子「ほーらやっぱり、スパイですか…。まぁ調べた所でボクがカワイイのなんて常識以前の話ですよ!」

    あずき(なんなんだろ、この人達……。)

    あずき「あずきはちょっと道を間違えただけだよぉ……。」

    菜々「ナナに嘘は通用しません。月からの電波で何でもお見通しですよぉ♪」

    幸子「あっ、ボクがカワイイからつい来ちゃった…ってことですかね!それは仕方ないですね!」

    あずき(うぅ……、Pさん助けて……。)

    45 = 1 :

    ガチャッ

    CuP「騒々しいね、何かあったのかい?……おや?」

    菜々「あ、CuPさん。」

    幸子「CuPさん聞いてくださいスパイですよ……全く信じられないほどズ太い神経してますね!」

    CuP「あずきちゃんか、P君とは一緒じゃないのかい?」

    あずき「Pさんずっと試合見ててつまんないから……。」

    CuP「ふふっ、P君は一つの事に集中し始めるとのめり込んじゃうからねぇ。」

    CuP「でも、そろそろ探してる頃だと思うよ。モバプロの控室はあっちだから行ってあげると良いよ。」

    あずき「う、うん。ありがとうCuPさん!」

    タッタッタッ

    幸子「良いんですか!?敵をみすみす逃がすなんて!」

    CuP「それはステージの上での話さ、それに幸子達はスパイされて何か不都合でもあるのかい?」

    幸子「ふふーん!そんな事でボクが負けるワケないです!」

    菜々「ナナとウサミンパワーがCuPさんにはついてます!キャハっ!」

    CuP「あははっ、頼もしい限りだよ。」

    46 = 1 :

    菜々「それにしてもCuPさん。あの子達の試合には本気で行くんですね?」

    CuP「ん?そうだねぇ。」

    幸子「うちは毎回手を抜きすぎなんですよ!万年3位なんて不名誉な称号までつけられて!」

    幸子「今回だってCoolプロに遅れを取ってるじゃないですか!」

    CuP「雇われのボクが会社の方針には逆らえないからね。サバイバルとかなら許可がでるから優勝してるんだけど。」

    CuP「でも五回戦からはベストメンバーを揃えてるから本気で優勝を狙いにいくよ?」

    幸子「ふん!CuPさんはもっとボクをプッシュして下さい!」

    CuP「幸子は充分押してるんだけどね。」

    幸子「もっとボクのことを考えてください!24時間でも足りませんよ!」

    菜々「駄目です!CuPさんはウサミン星を広める義務があるんですから!」

    CuP「もちろんそっちも頑張ってるさ。菜々もそろそろウォーミングアップしといたほうが良いんじゃない?」

    菜々「いや、あんまり動くと体力が……き、きつくないですよ!」

    菜々「と、とにかく!CuPさんも試合中はウサミンコールをお願いしますね!」

    CuP「やれやれ、二人とも手厳しいね……。」

    47 = 1 :

    ------ 会場屋外

    「あやめさんすみません……付き合って貰って。」

    あやめ「わたくしはかまいませんよ!外の空気を吸うのは良いリフレッシュになりますからね。」

    「ありがとう……ございます。」

    あやめ「聖殿、わたくしの後ろに!」

    「えっ……」

    「なんでそんなに身構えるんですか?」

    「あ、あれ。この方達って……?」

    (Cuteプロの……佐久間まゆさん……小日向美穂さん……。)

    佐久間まゆ「うふふ……、初めまして……佐久間まゆです。」

    佐久間まゆ「『The Wild Flowers』の望月聖さんと浜口あやめさんですよね?」

    あやめ「えぇ……その通りです。初めまして。」

    小日向美穂「は、はじめまして!こ、小日向美穂です。」

    「はい……はじめまして。」

    あやめ(あの目、かなり危険な感じがしますね……。)

    48 = 41 :

    そうか、純粋な敵として見られてるのか
    ついでに恋のライバルだしな、P……

    49 = 1 :

    まゆ「Passionプロとの対決では聖さんの活躍は凄かったですね。」

    「えっ……あ、ありがとう……ございます。」

    美穂「ほ、ホントに凄かったです。わたしあんな綺麗な歌声初めて聞きましたっ!」

    まゆ「Cuteプロでの戦いでも出場するんですか?」

    あやめ「すでにオーダーは渡っていると思いますが、Passionプロの時と変わりませんよ。」

    まゆ「ふふっ……そうなんですか。」

    美穂「わたし、皆さんの活躍を見て…頑張らなきゃって、思ったんです…!だから、ま、負けません!」

    「私達も……負けません。」

    まゆ「お手柔らかにお願いしますね?」ニコッ

    あやめ「宜しくお願いします。」

    美穂「そ、そう言えばモバプロのPさんって一度うちに来た事があるんですよね?」

    あやめ「えぇ、P殿はCuP殿と昔から仲が良いと伺っております。」

    あやめ「昔、プロダクションを建てて間もないころCuP殿にご助力頂いた事があるとか……。」

    まゆ(……あの男の……プロダクションだったんですねぇ……)

    「そんな事が……あったんですね。」

    50 = 2 :

    嫌な予感しかしない


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