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    元スレ兄「こんな妹は可愛い」

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    みんなの評価 : ★★
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    1 :

     
    「……」ボー

    TV「こんな○○は嫌だ!」ジャーン

    ガヤガヤ

    「あははは……こういう系のネタってシンプルだけど結構面白いよな」

    ガチャ

    「お兄ちゃーん、お風呂空いたから次入っていいよー」

    「……分かったけど……あのなぁ、一応何回も言ってあると思うんだが人の部屋開ける時はノックの一つくらい……」

    「あーそうだったね忘れてたー。ごめーん次から気をつけるー」スタスタ

    「お、おい! 謝りながら立ち去るなよ! 誠意のかけらも感じないぞ!?」

    「もー、ごめんってばー。でもお兄ちゃんもいきなり開けられて困るような事しないでしょ? ていうかしないでよー? 気まずいから」

    「……ぐ、うぐぐ」チラッ


    TV「ワハハハハッ」ドッ


    「……こんな妹は可愛くないっ!」

    「……は?」

    3 :

    きしょい

    4 :

    本当の妹はもっとかわいくないと

    5 = 1 :

     
    「兄の部屋のドアをノックもせず開けちゃう」

    「……え、え?」

    「謝る時も誠意ある謝罪が出来ない」

    「……お、大げさじゃない? なんか」

    「むしろ俺の方に行動の自粛を投げかけてくる。俺の部屋で俺が何しようと勝手な筈なのに」

    「う……ご、ごめん。ちょっと調子乗ってたよ……うん」

    「……あと俺の買ってきたアイスとかたまに勝手に食う」

    「うぇっ!? い、今このタイミングで言うのそれ!?」

    「友達を家に呼ぶ時はやたら俺を出掛けさせようとする……」

    「そ、それ気にしてたんだ……」

    6 :

    書くのが遅い

    7 = 1 :

     
    「こんな妹は……可愛くないっ」

    「わ、分かった……お兄ちゃんの言い分は分かったよ……まさかいきなりまくし立てられるとは思わなかったけど」

    「……」

    「ああー……まぁ、アレだ。とりあえず今言われた事は気をつけるよ。いや本当に。あと他に嫌な事があったらそれも言ってくれれば直すし」

    「特に……」

    「そう? じゃあもうこの話はおしまいね。あ、この間のアイスはちゃんと買っておくから……じゃ、おやすみー」

    「え、あ、ちょ……」



    「……こんな兄妹関係は……えと……面白くないっ!」

    「ええーっ!? まだ続くのぉ!?」

    8 = 6 :

    聞いてる?
    遅いんだってば

    9 = 1 :

     
    「関係が何か……希薄!」

    「いや毎日顔合わせてるし希薄ってことはないと思うけど」

    「そうだけど……兄妹って感じの関係じゃない!」

    「何でよ? 私達かなり普通の兄妹関係築けてると思うけどなー」

    「な、何か普通すぎるっていうか……適当っていうか……妹ってもっとお兄ちゃんにべたべたしてくるもんなんじゃねーの?」

    「えー、こんなもんでしょー? むしろ友達の話とか聞いてると私達仲良し兄妹の方だと思うけど」

    「こ、これで!? これで仲良しなのか俺達!」

    「い、いや仲良しっていうか……だから、普通の兄妹関係だよ! 多分」

    「……」ジー

    「な、何?」

    「こんな妹は可愛くない……」ボソッ

    「」ムカッ

    10 = 1 :

     
    「さっきから可愛くない可愛くないって……ちょっと失礼じゃない!?」

    「だって可愛くねーんだもん」

    「じゃあお兄ちゃんにとって可愛い妹ってのはどんななのよ?」

    「そりゃ勿論……えーと」

    「ほら、すぐに出てこないんじゃない」

    「ぐ……そうやって痛いところをついてこない妹は可愛いかな」

    「何それ!? 要するに自分にとって都合のいい妹が可愛いって訳!?」

    「あ、いや……そういう訳じゃ……」

    11 :

    おいおい、右手は待っちゃくれねーぞ?

    12 :

    いもかわぺろり

    13 :

    何とも思ってないような妹にエロ展開は期待薄か

    14 = 1 :

     
    「はぁ……じゃもういいよ。私みたいな可愛くない妹と喋ってても不快なだけだよね。私もう行くね」

    「い、妹……悪い、俺も調子に乗ってた……」

    「知らない」

    バタンッ


    「しまった……怒らせるつもりじゃなかったのに……むしろ俺が妹に一喝入れるターンだった筈なのに……」

    「い、妹に嫌われた……確実に……」ガクッ
     

    16 = 1 :

     


    兄の部屋―

    「ああああー何で喧嘩になっちゃったんだあああーいや俺が余計な事言っちゃったからなんだけどさああああー」ゴロゴロゴロ

    「……けどさ、けどさ、やっぱ妹にも非はあると思うんだよ」

    「アイツはたまにウザい事もしてくるけど、基本的にはいい奴なんだよ。それは分かってる」

    「けど、何か冷めてるっていうか適当っていうか……俺の事なんてどうでもいいと思ってるっぽいんだよ」

    「それってやっぱ“可愛くない”よなぁ」


    『じゃあお兄ちゃんにとって可愛い妹ってのはどんななのよ?』


    「可愛い妹か……確かにいざ聞かれるとちょっと答えに詰まっちゃうなー」

    「……そうだ」

    17 = 12 :

    いもちゅしえん

    18 = 11 :

    ったく、妹がちょっと拗ねたぐらいでだらしねー。
    ちょいと顔はたいてチンコ突っ込めば速攻ゴキゲンだっての。

    19 :

    >>16
    想像したら萌えた

    20 = 1 :

     

    「最近パラパラ漫画流行中のあの芸人っぽく、イラストも交えて色々考えてみるか!」

    「お、今適当に思いついただけだけど何か楽しそう! よし、やってみよう」


    「えーと、書くものと、スケッチブック……スケッチブック……」

    「……よく考えたら俺スケッチブックとか持ってなくね……」

    「…………あーあ、何だよ企画倒れかよー! しらけるわー」ゴロン

    ゴンッ!

    「イタッ!? 本棚に頭ぶつけたっ!?」

    バサバサバサッ

    「ギャー! 本の雪崩があああー!」

    21 = 11 :

    !?

    22 :

    新キャラかよ

    23 = 1 :

    言われるまで気付かなかった
    >>20
    「ギャー! 本の雪崩があああー!」

    「ギャー! 本の雪崩があああー!」

    24 = 1 :

     


    「いててて……今日は厄日だなマジで……ってあれ」


    「おおっ! 本の山の中にスケッチブックが! 俺ってばちゃんと持ってたんだなー!」

    「結構立派な感じだし、ページも相当多い……中は未使用か……」

    「ここの片づけは……まぁ後でやるとして……よし、では早速!」

    ペラッ


    「こんな妹は可愛い!」

    25 :

    まさかの一人芝居をするのか兄は

    26 = 1 :

     

    「えっとー……とりあえずはやっぱり今のアイツに絶対ない面だよな……といえば」

    「甘える……そう、アイツは小さい頃からあんな感じだったからな。兄である俺にほとんど甘えてきたことがない」

    「やっぱさー、妹の鉄板と言えばお兄ちゃん大好きで、お兄ちゃんにべたべた甘えてくる娘だよなー!」

    「という訳で……」カキカキ



    「……できた! こんな妹は可愛い!」


    スケッチブック『甘えん坊でお兄ちゃん大好き』


    「……思った以上にそのまんまになってしまったな……」

    「いやいや、別に誰かに見せる訳じゃないし? 俺一人の妄想ワールドなんだからこんなもんだろ、うん!」

    27 = 1 :

     
    「それにしても……我ながらイラストがなかなかいい感じに描けたな……」

    「アイツがこのイラストみたいに甘えてきてくれたらなぁ……うはっ」

    「テンション上がってきた……よし、どんどん行こう、どんどん!」




    数時間後―

    「ふあああぁあ……ありゃ、もうこんな時間かよ? やべー、妄想にハマり過ぎた……」

    グチャーッ


    「おーぅ……現実に帰ってきた早々散らかった本を見せつけられるとは……」

    「まずはこれ片付けないと……はぁ」

    29 = 1 :

     

    パサッ

    「あーあ、めんどー……さっきまで楽しく妄想してたのに、現実は冷たいぜ」

    「……そう、だ……いくら妄想で逃避したって、現実で妹と喧嘩してしまったという事実は変わりはしないんだ……」

    「くそ……始めはちょっとノックをしなかった事を注意したかっただけなんだ……なのに妹がやっぱり冷たいからムカついて……」

    「思い切って普段の関係性に対する不満を色々口走ってしまった……ああ、思い切り過ぎたあああ」

    「……あー……怒ってるよなー妹ー……あー……明日顔合わせづれー……」

    「……朝なんかこなければいいのに」




    チュンチュン



    「ま、当然きますけどね! ……がくっ」

    30 = 1 :

    飯休憩
    人がいないと気楽でいいぜと強がり

    31 :

    人がいないとさるさんが怖い

    32 :

    支援しようじゃないか

    33 :

    支援してあげるから頑張ってね
    おにーたん

    34 :

    さるよけは他のスレにも書き込むといいのよ

    36 :

    ふむ

    37 :

    ふんふむ

    38 = 1 :

     


    「ああ……このベッドから出たくないよー……今日は一日ここで過ごそうか」

    コンコン

    「ちっ……邪魔者……もとい母親が起こしにきやがったか……寝たふり寝たふり」



    「……お兄ちゃん?」


    「…………はっ? あ、あれ? い、いい、妹!?」

    「うん……入っていい?」

    「ええええええ!? そっちからきちゃうの!? 予想外!」

    39 = 1 :

     
    「ノックしたし……開けてもいい?」

    「あ、うん、いいけど……しかしまだ心の準備が」

    ガチャ


    「……」

    「う……」

    (まさか妹の方から乗り込んでくるとは……! こりゃ相当怒ってるって事か!? 一体何を言われるんだろう……)

    (まさか……絶交とか!? 嫌だ、それは嫌だぁ!)


    「あ、あの、妹、昨日のはその……
    「ごめんなさいお兄ちゃんっ!」



    「……はい?」

    40 = 1 :

      
    「私、どうかしてたよ……“大好き”なお兄ちゃん相手に今まであんなそっけない態度取ってて……」

    「お兄ちゃんが可愛くない妹だと思っても当たり前だよね……それなのに私ったら逆上しちゃって……本当ばか」


    「…………ん? き、気のせいかな……何か今、ありえない単語が聞こえたような気が……」

    「昨日のは全部私が悪かったの! だからお兄ちゃん……すいませんでしたっ!」ペコッ


    「え……ええー……?」

    (ど、どうなってんの? 何で妹が俺に謝ってんの? いや謝られた事くらいあるけど、でも昨日の感じからして……えー?)

    41 :

    起きてたのか

    42 :

    寝るなよ

    43 :

    しえん

    44 = 1 :

     
    (あ、あれ、罠? そ、そうか何かの罠だなこれ。コイツ昨日のが相当ムカついててただ怒るだけじゃなく俺を騙して何らかの復讐を考えてるに違いない)

    (そうだそうに決まってる、そうじゃなきゃ……俺の事……だ、大好きだなんて……)

    「……お兄ちゃん? やっぱりまだ怒ってる?」ウルッ

    「えっあっいやっ! 怒ってないよ、全然! むしろ昨日のは俺が調子乗って言いすぎたのが悪いし、妹が謝る事じゃないよ!」

    「……ほんと?」

    「ああ! 本当だ……それより俺の方こそごめん! 気軽にお前の事可愛くないとか言っちゃって……」

    「そんな事言われたら誰だって傷つくよな……考えなしすぎた……もう絶対言わないから!」

    (これが罠だとしても関係無いか……どの道俺は謝るつもりだったんだし)

    45 :

    パンツ食った

    46 = 45 :

    寒い早くしろ

    48 = 1 :

     

    「……お、お兄ちゃん」プルプル

    「……い、妹? ど、どうし……」



    「大好きっ!!」ギュー



    「…………っ!?!?!?!?」


    「えへへぇ……お兄ちゃんは優しいね……私の心配してくれるなんてっ」ギュー

    「い、いもいもいもいも妹さんんっ!?」

    (わーわざわざ抱きつきまでサービスしてくれるなんて随分手のこんだ罠だこと。ああ妹のいい匂いが俺の鼻を刺激して……)クラッ

    ゴンッ!

    (あ……またまた本棚に頭がヒット……さっきより当たり所が悪いや、あはははははははは)バタッ

    「」チーン

    「お、お兄ちゃん!? わーん、しっかりしてー!」

    49 = 42 :

    頭打つと男になるのか

    50 = 1 :

    ほんとだ
    我ながらワロタ
    >>48
    男のセリフ→兄のセリフです


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