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    元スレ和「ーーー理想を抱いて溺死しろ?」

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    51 = 1 :

    「さて、これで衣の物に手を出す不届き者は失せたが…」

    アーチャー「……ャ…め、さ…きは」

    「死にぞこないの雑種が二匹か… 哀れを乞えばせめてもの慈悲で楽にしてやっても構わぬぞ?」

    バーサーカー「―――□□□□□□□□」

    はやり「…あ、あわわ」ガクブル

    「止めて、衣ちゃん!」

    「……ん、どういう料簡だ咲? いかに咲と言えど衣に指図するとは厚顔無恥にも程があるぞ」

    「指図とか、そんなんじゃないよ… 衣ちゃんは私が目的なんでしょ? いいよ、どこにでも連れて行っても…」

    「…でも、その代わり瑞原プロとアーチャーさんには手を出さないで!!」

    アーチャー「…さ、咲、止めろ」

    52 = 50 :

    読んでる途中ほ

    53 = 1 :

    「ほぅ、この衣に取引を突きつけるとは… 増長もここまで過ぎると快いな、咲よ」

    「ううん、違うよ… これはお願い。 ここにいる誰も、衣ちゃんたちには敵わない」

    「…当然だな」

    「…聖牌も諦めてる。あんなもの、衣ちゃんたちが好きにすればいい… だからせめて二人の命だけはッ!!」

    「…ふむ、もはや興も醒めた。その嘆願聞き遂げてやろう。 だが、そこの狗は慈悲をかけた方が幾分か良かっただろうに」

    「…えっ?」

    「その紛い物は最早助からぬ。そこで地を這いながら息絶えるのが終尾であろう」

    アーチャー「……」ゼェゼェ

    「じ、じゃあ治療だけで…」

    「成らぬ! 衣の寛容を安く見るなよ、咲ッ!! 生殺与奪は全て衣の股掌の上である旨、努々忘れるな…」ギロッ

    「……(これ以上、衣ちゃんの機嫌を損ねたら瑞原プロも…)」コクッ

    54 = 1 :

    「ごめんなさい、アーチャーさん… 私は…」ポロッ

    アーチャー「…止めろ、咲 龍門渕には…行っては……」ハァハァ

    (酷い出血… このままじゃ本当にアーチャーさんが……)ベトッ

    「ふん、幾何も無く地上から消え失せる狗に憐憫をかけるとはお前らしい。別れが済んだのなら行くぞ、咲!」

    バーサーカー「□□□□□□□□―――…」

    (もう私の力じゃ何も… お願い、どうか運がアーチャーさんの味方をしてくれますように…)スッ

    アーチャー「……さ、さ…きぃ」ガクッ

    55 = 50 :

    追い付いた支援

    56 = 1 :

    ―――――


    『菫ちゃんはどんな大人になりたいの?』

    『わたしはね、おおきくなったらまほーしょうじょになるんだよ!!』

    『…魔法少女?』

    『うん! あいとゆうきのまほーしょうじょになって、こまってるひとをたすけたりするの!!』

    『そう、素敵な夢だね。うん、信じていればきっと叶うから頑張るんだよ』

    『うん、すみれがんばる!!』

    57 = 1 :

    ―――――――――


    『…だから言いたくなかったんだ。でも、あんな笑うこともないだろうに』

    『仕方ない。私だって弘世さんがあんな可愛い夢を持ってるなんて意外だった』

    『自分だって高校生にもなって魔法少女なんておかしいのはわかってるさ…』

    『そう?素敵な夢だと私は思うけどな』

    『…宮永?』

    『う~ん、つまり魔法少女って要は正義の味方でしょ?人の為に生きるって立派だと思う』

    『……人の為に生きる、か。 そうか、私は正義の味方になりたかったのか…』

    『頑張って弘世さん。いつか素敵な正義の味方になるの、私楽しみにしてるから』

    58 :

    SSSさん・・・

    59 = 1 :

    ―――――――――――――――


    『…でも、もう決めたから。私達だけじゃない、沢山の人達がこのiPS技術の完成を待ってるの』

    『だからと言ってよりにもよって照が… まだ臨床実験の段階なんだろう?危険すぎる!!』

    『…ありがとう。けど、急がないと可能性すらなくなっちゃうって原村先生も言ってたし』

    『…安静にしていたらまだ十分に保つさ。その間にもっといい治療方法を…』

    『ううん。わかるの、自分の体だもん。 …私も菫とずっといっしょに生きていたかった』

    『…気弱なこと言うのはよせ! そんな気持ちじゃ治る物も治らなくなる』

    『ごめんね。 …でも、これが成功したら、私と菫の血をひく子だって夢じゃないんだよ?凄く素敵じゃない』

    『……』

    『…泣き虫だもんね、菫は。 …でも私達の子がいたら、…私がいなくなっても寂しくないでしょ?』


    『……だから、もう泣かないで』

    60 = 1 :

    ―――――――――――――――――――――


    『…済まない。咲が帰ってくるまでは、と約束したのに果たせなかった』

    『…ううん、菫さんが謝ることじゃないですから』

    『皮肉な物だな。原村が作り上げた人々の希望が、私達から希望を奪うのだからな』

    『…誰も何も悪くなんてないです。ただ…、ただ、お姉ちゃんはこういう運命だったと思うしか…』

    『……こんな結末が運命だと言うなら私は認めたくない。 あの時にもっと反対しておけば、照は…』

    『…菫さん、もう自分を責めないでください。きっとお姉ちゃんだって同じことを言うと思います』

    『…照が?』

    『はい。お姉ちゃんと約束したんですよね?自分がいなくなっても後悔なんてしないって… だから…』

    『照… 照との…約束……』

    61 = 1 :

    ―――――――――


    (知らない私、知らないお姉ちゃん… これは…、夢なのかな…?)

    (ううん、この前見たアーチャーさんが荒野に一人立ち尽くしてたのと同じ感覚だ)

    (誰かの過去、未来… この風景はここではない世界の出来事…?)

    (じゃあ今のは誰が見た風景…? アーチャーさん…、いや別の世界で生きた彼女の記憶……?)

    (そっか、あの時にアーチャーさんの傷口を触ったから雀力といっしょに記憶の一部が…)

    (今のが本当にアーチャーさんの物だったら、やっぱりあの人は…)

    63 = 1 :

    「……アーチャー…さん…?」

    「お、やっと目を覚ましたか咲。体の調子はどうだ?」ニコッ

    「衣ちゃん… 体は大丈夫。頭の方も私が捕まってることぐらい理解してるよ。ここは一体どこなの!?」ムッ

    「…咲は不満のようだな。本当なら人質は地下牢に入れるのだが、咲は特別に衣の離れに入れてやったのだぞ」

    「…ねぇ衣ちゃん、私をあんな事までしてここに連れてきたのは何故?」

    「咲は衣の物だからな、お前を護ってやるために連れてきた」

    「…護る?」

    「ああ、衣とバーサーカーさえいれば誰にも手出しはできぬ。あの婿養子共がどのような籌略を謀ろうともな…」

    65 = 1 :

    ―――――――


    セイバー「…おい、いいかげん目を覚ませアーチャー」ペシッ

    アーチャー「……こ、ここは?」

    「セイバーさん、こんな重症を負った人に乱暴は止めてください!意識を取り戻したのもオカルトの領域なんですから!」

    セイバー「大丈夫。この程度でくたばるほどコイツの生存スキルは低くはない」

    アーチャー「さ…き…、咲は…どこに…?」

    セイバー「寝ぼけたことを言うな、アーチャー… 貴様のマスターがどうなったか覚えていないのか?」

    「…何となく虫の予感のような物が働いてランサーさんたちとの決闘後、ここに来たのですが咲さんの姿は…」

    アーチャー「ッッ!! そうだ天江衣とバーサーカーに咲が!! おのれッ…  ……グッ」

    「やっぱり、天江さんが咲さんを…!?」

    セイバー「勇ましいのは構わんが、現状の状態を把握してから喚くのだな、アーチャー」

    「雀霊だろうと今の貴女では戦いなんて出来る訳ありません!傷が開きますからおとなしくしてください!!」

    67 = 1 :

    セイバー「我がマスターに感謝するのだな、アーチャーよ。 和の応急処置がなければ貴様はとっくに死んでいた」

    アーチャー「原村和が私の治療を…?」

    セイバー「まぁ、私も正直意外だった。和に医術の心得があるなど知る由もなかった」

    「…ええ、まぁ私の知識なんて座学でしかありませんが最近医術に興味を持ち始めたのが幸いしました」

    アーチャー「……フッ、よりにもよって貴様に命を拾われるとは皮肉な物だ」

    セイバー「…コイツが素直に礼など口するなど微塵も期待していなかったが。全く…」

    アーチャー「…一つ聞きたい、何故貴様たちがキャスターの工房に? 先ほど、虫の予感がなど言ってたが」

    68 :

    照バー

    69 = 1 :

    「正確な場所はまだ聞いてませんでしたが、私達もキャスターの工房所在地は数か所に絞っていました…」

    セイバー「ああ、そしてオカルト嫌いの和がどういう訳だが胸騒ぎがすると言い出し、帰路に一か所だけ寄ってみた」

    「そこには雀力の展開反応がありまして、奥では瑞原プロが必死に出血が止まらない貴女の傷口を抑えていました」

    アーチャー「…そうか、私はあのキャスターのマスターにも助けられていたのか」

    セイバー「キャスター、…いや岩戸霞を失い何か期する物があったのだろう。事の顛末も彼女から聞いた」

    「…アーチャーさん、私も一つ貴女に聞きたいことが」

    アーチャー「…ん?」

    「ずっと気になっていたのですが、貴女が倒れた時からずっと握りしめているそれは一体何ですか?」

    アーチャー「握りしめている物…?」

    73 = 1 :

    セイバー「恐らく筋肉が硬直して握っている意識がなかったのだろう。その血塗れの物は何だと和は聞いている」

    アーチャー「……これは?」

    「…ッッ!?」

    セイバー「…和?」

    「……それは、去年のIH前の合宿で私と交換して咲さんが持っていた御守です」

    アーチャー「…咲の御守だと?」

    「はい。天江さんたちに連れ去られ、貴女を放置せざるを得なかった咲さんがきっと一縷の望みを託して…」

    アーチャー「……」

    75 = 1 :

    アーチャー「…原村和にセイバー、一つ頼みがある。 …咲を助けたい。虫のいい話なのは重々承知だが力を…」

    「アーチャーさん、お気持ちはよくわかりますが今の貴女ではとても… 咲さんは私たちで救出します」

    セイバー「……和、その判断には承服できない。私は反対」

    「何を言っているんですか! 攫われた咲さんが心配じゃないのですか!?」

    セイバー「アーチャーたちから聞いた限り、宮永咲に危害を加えられる可能性は低い。殺すつもりならあの場で始末している」

    セイバー「…恐らく、生かしておいたのも何かしら意図がある行動な筈… それがわからない今、乗り込むのは危険」

    76 = 1 :

    「ですけど、早く取り戻さないと手遅れになる可能性だって…!!」

    セイバー「…それに和は勘違いをしている。そもそも宮永咲やアーチャーは私達と敵対している存在」

    「……!?」

    セイバー「聖牌とは無関係の者が巻き込まれる非常事態だから一時的に休戦しただけで、奴等の脱落はむしろ喜ばしい事態…」

    「セイバーさん、貴女はその言葉を本気で口にしているのですか…?」キッ

    セイバー「……」ギロッ

    アーチャー「セイバー、貴様の判断は正しい。…だが、今回は原村和の直感を信じた方がいい」

    セイバー「…どういうこと、アーチャー?」

    78 = 1 :

    アーチャー「まず、咲を生きたまま連れ去ったのは天江衣の気紛れなどではない。セイバーの予想通り、あれは意図した行動だ」

    「どうしてそう言い切れるのですか?」

    アーチャー「…聖牌だ」

    セイバー「……!?」

    「…どういうことですか? わかるように説明してください!」

    セイバー「まだランサー・キャスター・アサシンが脱落しただけなのに聖牌は既に顕現の反応を示している…」

    アーチャー「本来、聖牌が顕現するのはサーヴァントの数が絞られた時点の筈だ」

    「どうして脱落者が増えると聖牌が活動を? その関連が私には理解できません」

    80 :

    >>1のレス多すぎるな
    そんなにつまんないのかこのスレは

    81 = 1 :

    セイバー「聖牌が起こす奇跡とは大量の雀力によってもたされる…」

    アーチャー「我々サーヴァントが脱落して座に戻る前、その雀力と魂を聖牌へ贄に捧げ万能の願望器は機能する」

    「…そんな!?」

    セイバー「そして、その大量の力を受け入れる器が必要。顕現し始めたのはその器の候補を見つけたからだろう」

    アーチャー「…恐らく、今回の聖牌の器に宮永咲を選んだ。聖牌は力さえ留められれば形の是非は問わないからな」

    「…じゃあ、咲さんは既に聖牌に?」

    アーチャー「いや、微弱だがまだヒトとして生存している反応はある。だが、手を拱いている余裕はないだろうな…」

    82 = 4 :

    面白いよ

    83 :

    >>80
    こんだけ投下ペースが遅かったらさる避けいらんだろ

    85 = 47 :

    投下ペース1分とかでも書き込みなかったけどね(白目)
    支援です

    86 = 1 :

    前回は2.3回さる引っかかったから遅くしてるよ。




    「…わかりました。そんなこと、させる訳にはいきません! 咲さんを一刻も早く助けましょう」

    セイバー「……ああ」

    アーチャー「どうした、セイバー。我がマスターの救出がまだ気にくわんのか?」

    セイバー「お前のマスターの安否は構わないが、聖牌や天江たちから良からぬ物は感じる。助力は吝かではない…」

    「全くセイバーさんは… では、何でそんな浮かない顔を?」

    セイバー「天江達の行動も、聖牌の顕現も合点はいく。…だが、何かひっかかる」

    「どういうことですか?」

    セイバー「聖牌を単純な願望器として機能させるだけなら、そこまでの器は必要ないはず…」

    アーチャー「ああ、咲と聖牌の繋がりに天江たちの目的。確かにまだ読めぬことは多いな」

    セイバー「……」コクッ

    「…ですが後手に回ってこれ以上不利になる訳にもいきません。行きましょう、龍門渕に!」

    87 = 1 :

    ちょっと休憩

    88 = 58 :

    休憩代行

    90 = 58 :

    91 = 1 :

    ――――――― 龍門渕・門前


    アーチャー「…気に食わんな。外敵の襲来に微塵も警戒していないとは」

    セイバー「踏み込んだ者を生かして返す気など毛頭ないのだろう。大した自信…」

    「…見え透いた誘いですが、今はその慢心につけ込むしかありません」

    セイバー「…ん? 誰か出てくる。和は隠れて」

    「は、はい!」

    「……む? 雑種共の気配を感じたが衣の迷いであったか?」トテトテ

    「天江さん…」

    アーチャー「…ここまできて驕りか誘いか、迷うことではないな。この機に乗じるしかあるまい?」

    セイバー「…ああ、天江がいない今の内に入り込む」

    92 = 58 :

    そういやここでsssさん...

    93 = 1 :

    ―――――――

    ギィィイイ

    「……和ちゃん?」

    「咲さん、ご無事ですか!?」

    セイバー「…和、早く縄をほどいて。天江たちがいつ戻ってくるかわからない」

    「和ちゃん!それに…、セイバーさん!? なんでここに?!」パアァッ

    アーチャー「…遅くなったな、咲。 私一人では少々手間だったのでな、この二人に手を貸してもらった」

    「アーチャーさん!! 良かった、ご無事だったんですね! 私…、私……」ダキッ

    アーチャー「咲…、ありがとう。君の御守が私を助けて…    …ん?」

    96 = 1 :

    「……」ジロッ

    セイバー「……」ギ゙ロッ

    アーチャー「……あ~、そのなんだ。君を救出できたのは喜ばしいことだが、今は脱出を最優先すべきでな…」

    「ええ、麗しい主従愛の確認はそれで十分なはずです。ここが敵の本拠地だということを忘れないでください」ジトッ

    アーチャー「…ああ、守備に関しては私たちを凌駕していたキャスターを一蹴した怪物もいることだしな」

    セイバー「バーサーカー… そんな敵と和たちを庇いながら戦うのは賢明とは言えない」

    アーチャー「…そう言うことだ。咲、再会を祝うのはまだ早い。行けるな?」

    「はい! 皆には帰ったらちゃんと御礼させてもらうから、…だから全員無事に戻ろうね」

    97 :

    http://tool-7.net/?gazou23564

    98 = 58 :

    99 = 50 :

    一応ほ

    100 = 1 :

    ―――――――


    「…あとはこの正面玄関さえ抜ければ」

    セイバー「ここまで全く障害はなし。むしろここに来る様に誘導されている、と思うべき」

    アーチャー「天江の場の支配は盤外でも有効、ということか。しかし、現状では他の選択肢もない…」

    「今は衣ちゃんが本当に外に行ったままだと信じるしか…        …ッッ!?」


    「……なぁんだ、もう帰っちゃうのか? せっかくノノカも連れて来てくれたのに」トテトテ

    アーチャー「天江衣…、お前が戻ってきた気配はなかったが、最初からこの中に?」

    「ああ、貴様等の道化ぶりをここで眺めていただけだ。この館の主としてもてなしの準備があったのでな」スッ


    ズズン

    バーサーカー「■■■■■■■■■■■―――!!」


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