元スレ男「ヤンデレは怖いな」幼「え?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
1 :
男「なあ、幼」カチカチ
幼「何?」
男「ヤンデレって知ってるか?」
幼「ヤン……? 何それ?」
男「いや、ちょっとネット見てたらな。怖ぇと思って」
幼「へえ。どんななの?」
男「精神的に病むほど相手のことを想う……らしい」
幼「ふーん」
男「興味なさそうだな」
幼「だって、ねえ。男にはあまり関係のない話じゃない?」
2 :
続きはよ
3 = 1 :
男「失敬な。俺の青春が灰色だと言いたいのか?」
幼「真実その通り」
男「ったく……」カチカチ
男「一度でいいから、病まれるほど愛されたいな」
幼「…………」
男「(確かに、幼の言うとおり、彼女いない歴=年齢の俺にヤンデレなど関係ないのだが)」
男「(まあでも…、さすがに病むほど愛されるのは鬱陶しいよな……)」
4 = 1 :
幼「今日は夕飯どうするの?」
男「は? なんでお前がそんなこと聞いてくるんだよ」
幼「だって、今日は男のお母さん、仕事で帰りが遅いんでしょ?」
男「言ったっけ、お前に……」
幼「んー。昨日の夕方、玄関で話してるところを聞いちゃった」
男「ああ、そういうことか。その通りだよ。一応、食料は確保してある」
幼「コンビニ弁当は栄養が偏ると思うけど……」
男「別にいいだろっ!」
男「……?」
男「(なんでコイツ、俺がコンビニ弁当を食べることを知っているんだ?)」
幼「ん?」
5 :
幼馴染?幼女?
6 = 1 :
男「父親がいたらもう少し楽だったのかねえ……」
幼「さあ……?」
幼「それで? どうするの、夕飯」
男「だから、コンビニ弁当があるって」
幼「それじゃ栄養偏るでしょ?」
男「一日くらい平気だろ」
幼「だーめ」
男「じゃあどうするんだよ?」
幼「私が作ってあげよっか?」
男「助かるけど……、悪いだろ」
幼「別に気にしなくていいよ」
7 = 1 :
~夕飯~
幼「おいしい?」
男「おいしい」
幼「よかった」
男「……もう七時だぞ。家は大丈夫か?」
幼「あっ、着信入ってた」
男「おいおい」
幼「男の家にいたって言えば平気だよ」
男「……あのな」
幼「別に問題ないでしょ?」
男「……そうだけど」
8 :
幼女か
9 :
ょぅ〇ょだと思ったごめん
10 = 1 :
男「ごちそうさま」
幼馴染「お粗末さまです」
男「さて……」カチャ
幼馴染「あっ、私が洗うよ」
男「流石にそれは悪い。これくらいやらせろ」
幼馴染「いいって」
男「皿洗いくらい俺がやるから、お前は早く家に帰った方が……」
幼馴染「なに? 私が早く帰らないと、男が困るようなことがあるの?」
男「そういうわけじゃないが……」
幼馴染「でしょー?」カチャ
男「(勝手に片付けやがった……)」
次から幼馴染は、幼と略す。
12 :
速さがたりないっ!
13 = 1 :
幼「ふー。終わった」
男「ああ……、ありがとう」
男「(俺だけ居間で寛いでいるのは、居心地が悪かったな……)」
幼「それじゃ、そろそろ私、帰るね」
男「分かった」
幼「バイバイ~」
男「おう」
男「……」
男「……ふう」
14 = 1 :
男「うーん。やることないな」
男「(……親が帰ってくるのは、いつか分からないし)」
男「(遅くなるから先に寝てろと言われたからなぁ……)」
男「(ネットサーフィンでもして時間をつぶすか)」
男「っと、その前に……」
男「先日買ったゼリーでも食うか」
男「……あれ? スプーンがない」
男「(夕食のときに使ったはずだけど……)」
男「幼のやつ、別の場所にしまったな……」
男「まあいいか」
15 = 1 :
~次の日~
幼「男ー!」
男「……んぅ? どうした」
幼「次の授業、移動教室だよ?」
男「まじかっ! 起してくれてサンキュ」
幼「昨夜、夜更かしでもしたの?」
男「アニメを見てた」
幼「どんなの?」
男「主人公が女をとっかえひっかえして、最終的にその女にグサッ! と刺されて、BAD END的なアニメ」
幼「へえー」
男「興味なさそうだな」
16 = 1 :
男「さて……」
男「よいしょっと」ムク
男「行くか」
幼「うん」
男「(やっぱヤンデレ怖いな)」
男「(まあ、現実にあんな女はいないと思うけど……)」
幼「…………」
幼「…………」
17 = 1 :
昼休み
友「なあ、男」
男「なんだよ?」
友「幼ちゃんとはうまくいってるのか?」
男「またその話かよ……」
友「だってなあ。流石にお前ら仲良すぎだろ」
友「ぶっちゃけ、付き合ってるだろ?」
男「そういう関係じゃないし」
友「なるほど。願望止まりってことか」
男「……あのな」
18 = 1 :
友「幼ちゃん可愛いし、お前には勿体ないぜ」
男「うるせぇ」
友「それに幼ちゃん、いっつもお前の事、見てるし……」
男「気のせいだろ?」
友「今だって、ほら」
幼「……っ!」バッ
男「……」
友「な?」
男「いや、お前が幼の名前を出したらからだろ」
友「お前なあ」
19 = 1 :
後輩「せんぱ~いっ!」
友「あ、後輩じゃん。どうしたんだ?」
男「ん?」
後輩「いえいえ。男先輩の様子を見に来ただけですよ」
友「俺はっ!?」
後輩「友先輩もです」
友「だよなー」
男「様子見に来たって。お前よく、上級生の教室に入れるよなあ」
友「あ、わかるわそれ。入りにくいだろ、普通」
20 = 1 :
後輩「ねえ先輩。今日、一緒に帰りません?」
男「え? どうして?」
後輩「最近できたクレープ屋さんがあるんですけど、」
後輩「一人だと不安で」
男「友達と行けばいいだろ」
友「うわ」
友「後輩! 俺が一緒に行ってやるよ! 男なんて放っておいてさ!」
後輩「友先輩は部活があるでしょう?」
友「んなん気にしたら負けだろ」
男「そういえば、あの鬼コーチ。今日は一段と機嫌悪かったな」
男「駐車していた車のボンネットの上に、猫が飛び降りたとかなんとかで」
友「……」
21 = 2 :
寝ようと思ったのに続きが気になる
22 :
続きはよ。
ふぅ.....
23 = 1 :
友「やっぱ青春っていったら部活だよな。今日も元気に部活に励むとしますか」
男「おう。がんばれ」
友「任せとけ」
後輩「なんの漫才ですか……」
後輩「ところで先輩。今日は……」
男「んー。まあ、帰るって言っても、やることないし」
男「いいよ」
後輩「ほんとっ!? ありがとうございますっ!」
後輩「それじゃそれじゃ、授業終わったら校門で待っていてくださいねっ!」
後輩「またっ!」ペコリ
タッタッタ……
24 :
あ、こいつしんだな
25 = 1 :
友「可愛いな。後輩」
男「小動物みたいだよな」
友「あの子、絶対尽くすタイプだよな」
男「ヤンデレとかになったりしないかな」
友「ヤンデレ? お前の口からそれが出るとは驚いた」
男「ネットサーフィンで偶然」
友「だいじょぶだいじょぶ。優柔不断なヤローはしらねーが」
友「お前みたいなやつだったら、相手がヤンデレの素質持ってても発症することはない」
男「なぜに断言」
友「長い付き合いだからわかるもんもある」
男「俺はお前のことはあまりわからんが」
友「まあ、相手が勘違いしてたら知らんが」
26 = 1 :
幼「ねえねえ。何の話してたの?」
友「あ、幼ちゃん」
男「あー、実はな」
友「男と後輩が付き合うことになったんだって」
男「おまっ」
幼「……っ!?!?」
幼「うそ、そんなっ!?」
友「あ、いや……。冗談。悪い、本気にするとは思ってなかった」
幼「…………」
幼「…………」
幼「…………」
27 = 1 :
友「む、無言はキツイです幼さん……っ!」
幼「……ま、いいけど」
幼「それで?」
男「ん? あー」
友「男が後輩とデートするんだって」
幼「……」キッ
友「これは嘘じゃない!!」
男「うん。そうだな」
幼「えっ」
28 = 1 :
男「後輩とクレープ屋さんに行くことになった」
男「女の子って本当に甘いもの好きだよなー」
男「俺は苦手だけど」
男「あれ? 幼って甘いもの好きだったっけ」
男「あまり幼が甘いもの食べてるの見たことなかったし」
男「なあ? 友」
友「き、気づけ、男……っ」
幼「……」ブツブツ
男「? 幼?」
幼「……男が、デート……」
30 = 22 :
ssまとめにのるよな
青でお願いします
31 = 1 :
男「幼?」
幼「んっ、あ、なんでもないよ」
男「ふうん。まあいいか」
友「……お前の鈍感っぷりを見てると、たまに吐き気がするわ」
男「俺は鈍感じゃないぞ」
友「その発言が、もうね」
男「??」
32 = 1 :
放課後
後輩「じゃ、行きましょ先輩」
男「おう。って、引っ張るなっ!」
後輩「だって、急がないと日が暮れちゃいますよ?」
男「別に少しくらい遅くなっても……」
後輩「駄目です。うちの親は厳しいんですから」
男「ああそうですか」
後輩「ええ」
幼「……」
幼「……」
33 = 2 :
僕は緑でお願い
34 = 9 :
ドキドキ
35 :
寝ようと思ってたのに・・・
はよ
36 = 1 :
後輩「あー、あれも食べたいなぁ~」
後輩「あっ、これもこれもっ!」
男「はは……、あんまり無理して腹壊すなよ」
後輩「むっ。そんな馬鹿じゃありません、私」
男「だといいが」
後輩「馬鹿にしてますねっ!?」
男「そんなつもりじゃなかったけど……」
37 :
ふむふむ
38 = 1 :
後輩「じゃあ、あれとあれを食べます」
男「あんなに甘いものばっかり食べたら頭おかしくなりそうだ」
後輩「まあまあ」
男「ん。俺が払っとくよ」
後輩「いえ、悪いですよ」
男「いや、せめてこれくらい格好つけさせてほしい」
後輩「あ、私の好感度を上げるためですか?」
男「馬鹿も休み休み言え」
後輩「むー」
39 :
ウェブ漫画の宮村の隣に住んでるやつで再生
40 = 1 :
男「はい」
後輩「すみません、先輩」
後輩「今度、何かお礼しますね」
男「別にいいって。これくらい」
後輩「そんなこと言っても……、付き合ってもらった挙句に、」
後輩「奢ってもらうなんて……」
男「まあ、とりあえず食べよう」
後輩「そ、そうですねっ」
男「ああ」
41 :
やばい…幼ちゃん派だったのに後輩に靡いてしまいそう。
42 = 1 :
後輩「ふう……、満足です」
男「まあ、あれだけ食えばなぁ」
後輩「えへへ……、ねっ、ねえ、先輩」
男「ん?」
後輩「また、付き合ってくれます……?」
男「んー、時間あったらなー」
後輩「やった!」
男「そんなに喜ぶことか?」
後輩「ええ!」
幼「……なんで、あんなに楽しそうに……」ブツブツ
43 = 1 :
男「じゃ、送ってくよ」
後輩「え?」
男「さすがに夜道を女の子一人で帰すわけにはいかないだろ」
後輩「……うう。先輩ずるいです」
男「意味わからない」
男「(そういえば……)」
男「(一応、幼に連絡入れておこう)」
男「(あのスプーンの在りかを問いただすために)」
幼「………」
44 :
寝れなくなったくそ
殺すよりは監禁してくれ
死ぬEND考えてるんなら別にいいけど
45 = 1 :
男「……」ピッピ
後輩「先輩? どうしたんです?」
男「あー、ちょっと電話。ごめんな」
後輩「いえいえ」
男「んー、出るかなぁ」プルルル
~♪
幼「っ!!?!!?」バッ!
男「え?」
46 = 1 :
幼「あ、っ、えと、男……っ」
男「幼……、お前」
後輩「幼先輩……?」
幼「あ、ち、違うのっ、男。その、わ、わたし」
男「奇遇だなっ! コンビニにでも行ってたのか?」
幼「あ、う、うん。男の姿が見えたから、後ろから驚かそうと思ったんだけど」
男「残念だったな」
幼「……ほんと、残念」
47 = 44 :
いいペース
48 = 1 :
後輩「幼先輩ですよね?」
幼「………。ええ」
男「知り合い?」
幼「ま、ね」
後輩「一ヶ月ほど前に、少し会話した程度ですけど」
男「よく覚えてたな」
後輩「女の記憶力は舐めない方が良いですよ」
49 :
外で着信音切ってないとかクズでしかない
50 = 1 :
幼「男っ、来て」グイ
男「あ、おいっ!?」
幼「いいから」
男「わ、悪いっ! 後輩! また明日な!」
後輩「?」
後輩「はーい! また明日ですー!」
後輩「……なんか、幼先輩怒ってたなぁ……」
後輩「私何か失礼なこと言っちゃったかな」
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