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    元スレ真「ファーストキスって、どんな味?」

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    1 :


    アイドルマスターのキャラクター、菊池真のSSです。

    この物語はフィクションであり、登場する団体・人物などの名称はすべて架空のものです。

    ご了承の上、お読みください

    2 :

    菊地な
    二度と間違えんなよ

    4 :

    この始まり方に見覚えがある期待

    5 :

    書きためてないのか?

    6 = 1 :

    とある夏の日/765プロ事務所

    春香「ねえ千早ちゃん。今度の日曜日、予定ある?」

    千早「日曜? そうね……特にないわ」

    春香「じゃあ、一緒に夏祭りに行かない?」

    千早「夏祭り……」

    春香「……お祭り、キライ?」

    千早「好きよ。でも、少しだけ昔の事思い出しちゃって」

    亜美「はるるーん! 何の話してるの~?」トテテ

    春香「今度の夏祭りのことだよ~。良かったら、事務所の皆で行かない?」

    亜美「おっ、いいですなあ~。ちょと真美にメールしてみるねっ」ポチポチ

    千早「じゃあ、後で皆に連絡してみましょう」

    春香「うん! せっかくだから、事務所のみんなで行きたいよね! 社長も呼ばなきゃ!」

    千早「ふふ。来てくれるといいわね」

    ――――

    ――

    7 = 1 :

    >>2

    見落としです、すみません

    16:00/移動車内

    P「最近、真の人気もあがってきたよな~」

    「へへっ、そうですかね」ニコッ

    P「ああ。流石、『王子様』の仇名は伊達じゃないよ」

    「王子様かあ~。ボク、一応女の子なんですよ?」

    P「ははっ。わかってるって。でも、需要があるんだからしょーがないよ」

    「はあ……。女の子に好かれるのもイヤではないんですけど……」

    P「まあ、偏っているのは事実かもな」

    「もう少し、男の人に見てもらいたいです」

    P「オトコねえ……」

    「…………」チラリ

    P「~~~♪」ピュー

    8 = 1 :


    (プロデューサーったら、本当にニブいんだから……)

    (ボクがずっと片想いしてること、いつになったら気づいてくれるのかな)

    (……はあ)

    P「真ー? どした、疲れたか?」

    「何でもないですよ~」プクーッ

    P「そっかー」

    ブロロロロ…………

    9 :

    マックのほうがうまいよ

    10 = 1 :


    16:15/交差点信号待ち

    (あのポスターなんだろ?)

    (……花火大会?)

    P「真? 何見てるんだー? お、夏祭りやるのか」

    「そうみたいですね~。プロデューサーは、お祭り好きなんですか?」

    P「子供の頃はよく行ったなー。リンゴ飴とか美味しいよな~」

    「あとは、金魚すくいとか、射的とか! 楽しいですよね」

    P「そうそう。屋台で食べるたこ焼きとか、何であんなに美味いんだろうな」ハハハ

    「ですよね~」

    P「…………」

    (……チャンス、かも?)

    (お祭りの日付は……、8月12日の日曜日)

    (確かこの日は夕方まで仕事だっけ)

    12 = 1 :


    「あ、あの……プロデューサー」

    P「んー?」

    「次の日曜日って……ヒマですか?」

    P「え? そうだなあ……って、俺は真に付きっきりで仕事じゃないか」

    「あっ! そ、そうでしたね……ははは」

    P「忘れるなよ。でも、何でだ?」

    「え、えーと……夕方から予定とか、ありますか?」アセアセ

    P「うーん、無いな。寝るくらいしか」

    「ほ、ホントですか? 良かったら……その」

    P「夏祭りに行きたいのか?」

    「へっ!? な、なんでバレたんですか!?」

    P「いや、だって……ずっとポスター見てたろ」

    「ひ、一人で行くのもどうかなーっと思って」ハハ

    13 = 1 :


    P「それなら、雪歩とか誘えば良いんじゃないか?」

    「それは……そうなんですけど……」シュン

    P「……?」

    「ぷ、プロ……サーと、……きた……///」

    P「すまん。近頃耳が遠くって……」

    「ぷ、プロデューサーと行きたいんです!」カアア

    P「え、俺となんかで良いのか?」

    「はい! ダメですか!?」

    P「いや、真がそれで良いなら、喜んでお供するけど」

    「本当ですか? や、約束ですからねっ?」パアア

    P「あ、ああ……」

    (……や、やった!)グッ

    P(…………)

    ――――

    ――

    14 = 1 :


    20:10/菊地邸・真の部屋

    「ああ~、楽しみだなあ~」ゴロゴロ

    「どうしよう? やっぱり浴衣とか着た方がプロデューサーは喜ぶかな?」

    「で、でも持ってないし……」

    「誰かに相談してみようかな……」

    「やっぱりここは……」ピポパ

    携帯『プルルルル……』

    携帯『はい……』

    『あっ、貴音? 今ちょっと時間あるかな』

    貴音『真。一体、どうしたのですか?』

    『えっと……、今度の日曜日にお祭りに行く事になったんだけど……』

    貴音『その誘いなら、わたくしにも連絡が来ていましたよ』

    15 = 1 :


    『へ……? なんのこと?』

    貴音『先ほど、亜美からめえるが送られて来ました。真にも届いているはずですよ』

    『さっき? ……あ、本当だ』

    『で、でも……ボク先約があるんだよね』

    貴音『そうなのですか?』

    『う、うん。それでちょっと聞きたいんだけど……』

    『ボク、浴衣持ってないんだ……。どっかで借りる事とか出来るのかな?』

    貴音『真が……浴衣を?』

    『や、やっぱり、変かなあ……』

    貴音『いえ……。驚きましたが、何事も挑戦です』

    『そ、そうだよねっ! ボクだって女の子なんだから!』グッ

    貴音『…………』

    『……貴音?』

    16 :

    まこちん来てたああああああああああああああ
    うひょおおおおおおおおおおおおお

    17 :

    なんでみんなまこちんの名字間違えるの?
    それとも自分の名字が菊池で「真は俺の嫁なwwwwww」ってアピールでもしてるの?

    18 = 1 :


    貴音『よろしければ……お貸ししましょうか?』

    『へ……? お菓子?』

    貴音『浴衣を、貸しましょうか?』

    『い、いいの!? もし汚しちゃったりしたら』

    貴音『浴衣に限らず、衣服というものは着られる事に意味があります』

    貴音『箪笥でくすぶっているだけでは、きっとつまらないでしょう?』

    『あ、ありがとう貴音! 助かるよ』

    貴音『……ひとつ、よろしいですか?』

    『なにー?』

    貴音『もしや……真は殿方とでーとをするのですか?』

    『!? ど、どうして?」

    19 :

    きくちで変換すると池の方が最初に出るんじゃないか

    20 = 1 :


    貴音『普段、あまり女性らしい服装をしていないので……。何か理由があるのではと』

    『い、いや友達と行くだけだよ? 別に、好きな人に浴衣姿を見てもらいたいなんて思ってないよ、うん!』

    貴音『…………』

    『ホントにありがとう! 貴音!』

    貴音『いえ……。それでは、前日にまた連絡を……』

    『うん! わかった。それじゃあ』

    携帯「プーッ、プーッ」

    「や、やった」

    「浴衣、着れるんだ……」ポワーン

    「プロデューサー、どんな顔するかな」クスクス

    「…………」

    「喜んでくれると、いいな」

    ――――

    ――

    21 = 1 :


    8月12日/16:00/765プロ事務所

    P「ふう。お疲れ、真」

    「はい。あ、あの……この後……」

    P「ああ。夏祭り行くんだろ? いつ頃出ようか?」

    「ちょっと……いろいろ準備したいので、現地集合でいいですか?」

    P「んー? 構わないけど」

    「そ、それじゃボクはお先に!」タタタ

    P「……? 真のやつ、どうしたんだ?」

    「貴音に電話しなきゃ」ポチポチ

    携帯「ブルルルルル」

    23 = 17 :

    まこちん可愛すぎるんだよ

    24 = 1 :


    貴音「お待ちしておりましたよ、真」

    「貴音! 今事務所から出る所なんだけど、どこにいる?」

    貴音「既に、準備は整っています」

    「あ、ありがとう。じゃあ、ボクはどうすれば……って」

    貴音「……さあ、早く車に乗ってください」

    「こ、この車は……?」

    貴音「四条の家のものです……。ささ、早く」

    「ええ? ちょ、ちょっと押さないで……」

    貴音「あとは……この目隠しを……」マキマキ

    「目隠し!? た、貴音ぇ、ボクをどこに連れて行くつもりなの~?」

    ――――

    ――

    25 = 1 :

    16:30/???

    貴音「さ、着きましたよ……」

    「じゃあ、取るよ……」ファサッ

    「う、うわあ。浴衣がこんなにいっぱい」

    貴音「ここは……四条家の別荘の一つなのですが……」

    「別荘!?」

    貴音「主に衣服類など、使用頻度の低いものを置いているのですよ」

    「へ、へえ……何だかボクとは別次元の話だよ」

    貴音「それでは、真。好きなものを選びなさい」

    「いいの? どれにしようかな~」ウキウキ

    貴音「ふふ、真。今日は一段と乙女の顔をしていますね」クスクス

    「そうかなあ。あ、これ可愛いかも!」パアア

    貴音「吟味するのも良いですが……。約束の時間には間に合うように……」

    「わあ! これも良いなあ~。ああ、どうしよう決められないよ~」キャピキャピ

    貴音「聞いて、いませんね……」

    26 :

    おおー待ってたよ支援支援

    27 = 1 :


    ―30分後―

    貴音「真……。そろそろ……」

    (二つまでは絞れたけど……)

    (どっちも捨てがたいよ……)

    「ねえ、貴音はこの藍色の浴衣と、桃色の浴衣、どっちが良いと思う?」クルリ

    貴音「……そうですね、わたくしならば藍色を選びます」

    「そっか。可愛らしいのは桃色の方なんだけどね」

    貴音「真は、どうして浴衣を着たいと思ったのですか?」

    「え? そ、それは……せっかくだから、可愛くなりたいし……」

    貴音「では、今日ご一緒する方は、どちらが好みだと思いますか?」

    「そうだな……。プロデューサーなら……」ブツブツ

    貴音(真。心の声が漏れていますよ……)

    28 = 1 :


    「やっぱり、藍色の方かな。なんていうか、オトナっぽいし」

    貴音「わたくしも、真の髪によく映えると思いますよ」ニコッ

    「えへへ。ありがと、貴音」テレテレ

    貴音「帯は……明るめの色が良いかと」

    「そうだね。それじゃあ、コレにするよ」

    貴音「良き選択ですね。では、着付けにうつりましょう」

    「何からなにまで、ごめんね。貴音」

    貴音「いえ……。わたくしも、真を応援したいだけですから」

    「応援? ところで、浴衣って下着は着けないんだよね?」

    貴音「…………」

    「……へ? 違うの?」

    29 = 1 :


    貴音「真……。それは昔の話であって……」

    「そうなんだ。今まで着たこと無かったからよく分からなくて……」シュン

    貴音「落ち込むことはありません。皆、初めは右も左も分からぬものです」

    「そ、そうだよねっ! じゃあ、普通に下着はアリなんだ」

    貴音「それなのですが、浴衣を着る場合、出来るだけ寸胴になるよう心掛けるのです」

    「ふむ」

    貴音「普段使用している洋風のブラジャーなどでは、身体の線がくっきりと出てしまうため、浴衣には向いていないのです」

    「へえ~。全然知らなかったよ」

    貴音「そこで、この和装用の下着を着けるのです。浴衣はやはり慎ましく、おしとやかに……」

    「貴音にホントに頼んで良かったよ……」ウルウル

    貴音「ええ。それでは、始めましょうか」

    ――――

    ――

    30 :

    真とか千早なら別に気にしなくても大丈夫だろ

    31 = 17 :

    ノーパンノーブラのまこちんひんむいてあひんあひんしたい!

    32 :

    これは良いss

    33 = 1 :


    18:00/夏祭り会場河畔

    P(とりあえず時間には間に合ったが)

    P(何で真は俺を誘ったんだ?)

    P(事務所の皆からも連絡はあったし)

    P(本当に、いいんだろうか)

    P(まあ……、考えてても仕方ないか)

    「ぷ、プロデューサー。その、お待たせしました」カランカラン

    P「おお。俺も今来たところだ……って」

    「あ、あの……やっぱり、変ですかね」モジモジ

    P「…………」

    「……プロデューサー?」

    35 = 1 :


    P「……本当に、真なのか?」

    「はい……。ボクなりに頑張ってみたんですケド」テヘヘ

    P「正直、見惚れたよ。浴衣いいじゃないか。白抜きの花柄も洒落てる」

    「……! そうですか? えへへ、嬉しいです!」パアア

    P「真一人で着付けやったのか?」

    「いえ、実は貴音に手伝ってもらいました。この浴衣も、貸してもらったんです」ニパ

    P「流石貴音だな。帯も合ってるよ」

    「ね、プロデューサー。ボク、女の子に見えますかねっ?」

    P「はは。当たり前だろ。今日の真なら、誰もカッコイイなんて言わないよ」

    37 = 1 :


    「……じゃ、じゃあ、その……」

    P「ん?」

    「あの……か、可愛いですか?」カアア

    P「ああ。可愛いよ。今まで見たことない、新しい真だな」

    「……えへへ。ありがとうございます」

    P「それじゃ、花火まで二時間くらいあるし、食べ歩きでもするか」

    「そうですね! ボクお腹ぺこぺこですよ」

    P「俺も。それじゃ、行こうか」

    「はい!」

    (かわいい、だって……///)

    ――――

    ――

    38 :

    素晴らしい

    39 = 1 :


    18:15/夏祭り会場河畔

    春香「千早ちゃん。わた飴食べよーよ♪」

    千早「ふふっ。春香はまるで子供みたいね」

    春香「えー? そんなことないよ~」

    亜美「いーや、はるるんはまだまだ子供ですなあ」ジーッ

    真美「でも、今日の浴衣はイケてるよねっ」ジロジロ

    春香「えへへ。ありがと、真美」

    あずさ「千早ちゃんも、よく似合っているわよ~」

    千早「ありがとうございます。あずささん」

    あずさ「でも……私、浴衣って苦手なのよね~」

    40 :

    そりゃあずささんはイロイロ出っ張るしな

    41 = 1 :


    千早「どうしてですか? とっても綺麗なのに」

    あずさ「ちょっと……息苦しくって……」

    亜美「んっふっふ~。あずさお姉ちゃんはおっぱいおっきいからね~」キラーン

    真美「ええい、けしから~ん。亜美、あずさお姉ちゃんが胸にわた飴隠してるYO→」ギラリ

    亜美「いけませんなあ~。亜美たちが食べてあげなきゃ」ポヨン

    あずさ「あっ、亜美ちゃんと真美ちゃんは、エッチね~」

    真美「いいっしょ→? 減るもんでもないし~」プニプニ

    亜美「うわあ柔らか~。亜美もおっきくなりたいな~」ポヨポヨ

    あずさ「あ、あんまり強くは……」

    千早「…………くっ」

    ――――

    ――

    43 = 1 :


    18:30/たこ焼き屋台

    P「お待たせ」

    「おかえりなさい、プロデューサー。うわあ、美味しそうですねっ!」

    P「なんつーか、こういう場所で食べるモノって特別だよなあ」

    「ですよね。あ、お金払いますね」ゴソゴソ

    P「いや、いいよ。400円だし」

    「そんな、ダメですよ」

    P「今日は俺が奢るよ。プロデューサー命令な」ビシッ

    「えええ!? 初めて聞きましたよ!?」

    P「まあ、今のが一回目だしな」

    「そんな権限があったんですね……」

    44 = 1 :


    P「細かいこと気にするなよ。ほら、冷めちゃうぞ」

    「……わかりました。じゃあ、お礼と言っては何ですけど」ヒョイ

    P「ん?」

    「ふー、ふー」

    P「……?」

    「はい、あーん♪」ニパ

    P「おまっ、何恥ずかしいことを……」

    「いいじゃないですか! 今日のボクは、目一杯女の子っぽくしたいんです」

    P「とは言ってもなあ……」

    「む、むう……」

    P「わかったよ……はい」

    「あーん。えへへ、どうですか?」

    45 = 40 :

    書き溜めってあるんかい?

    46 :

    かわいいのぉ

    47 = 1 :


    P「ん。美味い」

    「じゃあ、ボクも一つ」パク

    「お、美味しいですねっ。プロデューサー!」キラキラ

    P「今日の真はテンション高いなー」

    「だって、今日は夏祭りですよ? なつまつり!」

    P「何で春香みたいな口調なんだよ」

    「あー、プロデューサー。デート中に他の女の子の話するなんて、デリカシーに欠けますよ?」プン

    P「え、これデートだったのかよ」

    「そうですよっ! ボクとプロデューサーの、初めてのデートです!」

    P「そうかあ……デートかあ」

    「ほら、次行きましょ?」

    P「わ、わかったから押すなー」

    ――――

    ――

    48 = 1 :


    18:30/金魚すくい

    のワの「!?」

    千早「どうしたの? 春香」

    春香「い、今誰かに噂されていたような……」キョロキョロ

    「春香ー! 次は自分と勝負だぞー」

    春香「ええ!? 響にはゼッタイ勝てないよお~」

    貴音「雪歩……。手が止まっていますよ……」

    49 = 1 :


    雪歩「はうっ! 破けちゃいました……」

    貴音「何か、考え事ですか?」

    雪歩「いえ……。真ちゃんも来れたら良かったなあって」シュン

    貴音「……雪歩。きっと、真もこの夜空の下のどこかで、元気に過ごしていると思いますよ」

    雪歩「そう……ですよね」

    貴音「前を向くのです。菊地真も、それを望んでいることでしょう」キッ

    雪歩「四条さん……。はい、強く生きようと思いますう」グッ

    春香「な、なんなの二人の意味深な会話は……」

    「ま、真は生きてるぞ……」

    ――――

    ――


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