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    元スレハルヒ「ねえ、朝倉涼子って今なにしてると思う?」キョン「しらん」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★
    タグ : - キョン + - 朝倉 + - 朝倉涼子 + - 涼宮ハルヒ + - 涼宮ハルヒの憂鬱 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    1 :

    部室

    古泉「では、ここで僕は転職と行きましょうか」

    キョン「折角、医者になったのにか。お前、人生を舐めてないか?」

    古泉「そうですか?僕としては転職し新しい世界を見るのもまた、人生の楽しみ方だと思うのですが」

    キョン(能力のあるやつが言う台詞は腹立たしいね。俺みたいな奴は崖に噛り付いて生きなきゃならんというに)

    ハルヒ「ねえ、キョン」

    キョン「なんだ?お前もやるか、人生ゲーム」

    古泉「涼宮さんも参加するなら、初めからになりますね。ここまでの世界をリセットしましょうか?」

    ハルヒ「朝倉涼子って今なにしてると思う?」

    キョン「しらん」

    キョン(反射的に答えたが、模範的な回答に違いない。今の発言から会話を広げれば、とんでもないものを呼び寄せてしまいそうだったからな)

    長門「……」

    2 :

    ハルヒSSなら読むぞ

    3 :

    久しぶりのハルヒSS

    4 :

    まだ?遅すぎ

    5 = 1 :

    ハルヒ「あたしは思うんだけど、朝倉って転校したんじゃなくて誘拐されたんじゃないかしら?」

    キョン「は?」

    ハルヒ「だって、二ヶ月も経たないうちに転校なんてやっぱり怪しすぎるもの。これは誘拐されたのよ。で、未知の組織に人体改造を施されて地球の平和を影で守っているとか」

    キョン「アホか。特撮ヒーローの見過ぎだ」

    キョン(それをやってるのは今、部屋の隅で横で静かに本を読んでいる長門だ)

    長門「……」

    ハルヒ「そうかしら?でも、意外と良い線いってると思うのよねぇ」

    キョン「何を藪から棒に。お前、今更朝倉のことが気になり始めたのか?」

    ハルヒ「そうよ。朝倉涼子からは不思議の匂いがプンプンするわっ」

    キョン(なんで、半年が経とうとするこの時期に気になり始めるんだよ。お前の好奇心は時差ボケでもしてんのか)

    ハルヒ「有希、一緒のマンションだったんでしょ?なんか新情報掴んでない?」

    長門「ない」

    ハルヒ「そう……」

    キョン「おい、ハルヒ。あいつはカナダに行ったんだ。それで解決だ。納得しとけよ」

    ハルヒ「そんなのありえないわよ。急な転勤にしても急すぎる。これは国家権力も動いているわね。間違いない」

    6 = 1 :

    >>5
    キョン(それをやってるのは今、部屋の隅で横で静かに本を読んでいる長門だ)

    キョン(それをやってるのは今、部屋の隅で静かに本を読んでいる長門だ)

    7 :

    朝倉涼子さんが出てくるの期待して支援

    8 = 1 :

    キョン「ねーよ。仮にそんなことがあったとしても、お前じゃその真相には辿り着けないと思うがね」

    ハルヒ「そんなことないわ。そろそろ半年が経つんですもの、その内道端に倒れていて記憶を失っている状態で見つかったりするのよ」

    キョン「は?」

    ハルヒ「そこで良識ある人の家でお世話になりつつ、自分の使命を思い出して、奔走する。これで決まりね」

    キョン「SOS団自主制作ムービーの構想か?割かし面白いと思うぞ?」

    ハルヒ「なによ。あたしの考えが間違ってるとでもいうわけ?」

    キョン(その間違った考えが正しいものになるからこっちは困るんだよ)

    古泉「それにしても涼宮さん、どうして急に気になったのですか?何かきっかけでもあったのでしょうか」

    ハルヒ「気になったんだから仕方ないじゃない」

    古泉「そうですか」

    朝比奈「あ、あの、でも、朝倉さんの父親って人から学校に電話があったんですよね?それならカナダに行ったでいいんじゃ」

    ハルヒ「それも宇宙人がボイスチェンジャーとか使って父親を語っただけかもしれないでしょ?しかもどうして父親なのよ。普通は母親じゃないの、そういう電話をするのって」

    キョン(こいつはどうでもいいところで勘が冴えてやがる。というか、このままだと朝倉が復活しちまうんじゃないのか、おい)

    長門「……」

    キョン(長門。そんなことはないよな?)

    9 :

    朝倉さんがハルヒの中で一番好きです

    10 = 1 :

    ハルヒ「今週末の不思議探索は朝倉涼子探索にしようかしら」

    キョン「やめろって」

    ハルヒ「なんでよ?失踪したクラスメイトを探すだけじゃない」

    キョン「万が一、いや、そんなことは絶対にありえないが、朝倉と出会ったらどうするつもりだ?」

    ハルヒ「やっほーい、涼子ちゃん。元気してた?って感じでフレンドリーに話しかければ問題ないわよ」

    キョン「お前、朝倉とそんなに親しかったか?朝倉が狼狽するだけだぞ」

    ハルヒ「いっつも向こうから話しかけてきてたから、少なくともあっちはあたしのことを好意的に見てるでしょ」

    キョン「それは委員長としてお前が心配だったからだろうが」

    キョン(あと自律進化の可能性がどうので近づいてたんだろうけど)

    ハルヒ「なら、今でもその心配はしてるでしょ。あの子、評判は良かったみたいだし」

    キョン「……」

    古泉「ですが、涼宮さん。転校してしまった人を街で目撃するのは難しいと思いますが」

    ハルヒ「探すだけならタダよ。それにね、見つけられなくても痕跡ぐらいはあると思うのよね。半年経過したといっても三年前の足取りは掴んでるし、居たのは間違いないんだから」

    キョン(いい加減にしてくれ……)

    11 :

    ハルヒ「ねぇ、キョム」

    13 :

    アカン

    14 = 1 :

    ハルヒ「よし、きめたっ。今週末の不思議探索は朝倉探索に変更しますっ」

    朝比奈「ひぇぇ……」

    キョン「おい、ハルヒ。いるわけねえ奴を探す時間があれば、別の不思議を探したほうがまだ有意義だぞ」

    ハルヒ「朝倉涼子も十分に不思議な存在よ。だって、不自然に転校して、そして半年後に街にひょっこり戻ってきてるなんて」

    キョン(ああ、もうハルヒの脳内では朝倉は帰還しているようだな。今から防弾チョッキぐらい用意しておいてもいいかもしれん)

    ハルヒ「異論は?ないわね」

    古泉「んふっ」

    朝比奈「あぁぁ……」

    長門「……」

    キョン(長門、なんとか言ってやれ。もう朝倉は南極にいて、今は永久凍土の中に埋まったとかよ)

    ハルヒ「うん。満場一致で朝倉探索に決定します!!それじゃ、みんな明日いつも通りに集合だから。いいわね?」

    キョン「待て、ハルヒ」

    ハルヒ「異議なら月曜日に申し立てなさい」

    キョン「な……」

    ハルヒ「最後の人、鍵閉めよろしくねっ」

    15 = 7 :

    >>9
    俺は作品も次元も越えて朝倉さん一番好きだ

    16 = 1 :

    古泉「これは予想もしていなかった提案ですね。まさか涼宮さんがあの朝倉涼子に執着するとは……。いえ、ですがSOS団に勧誘してもいい存在だったのですから、この流れは当然……?」

    キョン「古泉。お前には話したよな。朝倉が俺に何をしようとしたのか。忘れたのか?」

    古泉「まさか。貴方の言葉はしっかりと覚えていますよ。何月何日何時に何を発言したのかも、全て」

    キョン「相変わらずの気持ち悪さだな、おい」

    古泉「冗談ですよ。そんなことができるのは長門さんぐらいでしょう」

    キョン「長門」

    長門「現時点では朝倉涼子の再構築は為されていない」

    キョン「いないんだな?」

    長門「いない」

    朝比奈「はぁ……よかったぁ……。またキョンくんが刺されちゃったらわたし……わたし……ぐすっ」

    キョン(朝比奈さんの心配も最もだ。朝倉が蘇って喜ぶのは俺以外の一般人だけだからなぁ。アホの谷口あたりは狂喜乱舞して、3日は正気を取り戻せないんじゃないか)

    古泉「よかったですね。どうやら涼宮さんも本気で出会える、または帰ってきているとは思っていないのでしょう」

    キョン「なら、どうしてあんなことを言ったんだよ」

    古泉「こういうことではないでしょうか。漠然とした『不思議』を探すよりも、特定の或いは固有の『不思議』に注目して捜索するほうがいいと考えたのですよ」

    キョン「それは『宇宙人を見つける』から『火星人を見つける』っていう目標に変わっただけだろうが」

    19 = 1 :

    古泉「いえ。それでも宇宙という広大な範囲から、火星という局地的な範囲になったわけですから、発見の可能性は格段にあがります」

    キョン「発見してほしくないな」

    古泉「同感ですが、長門さんが感知していない以上、現在は何も心配いりませんよ」

    キョン「現在は、だろ?この先どうなるかわからん。日付が変わったと同時に朝倉が次元の裂け目から産声をあげたらどうする?」

    長門「心配ない。私が対処する」

    キョン「長門……いいのか?」

    長門「朝倉涼子は非常に優秀。再構成され、活動を再開させることがあれば危険。最優先で処理する」

    キョン(そりゃ朝倉の相手は長門に任せるしかない。俺や朝比奈さんは文字通り瞬殺だろうし、古泉だってなんの変哲もない場所で狙われたら致命傷は避けられない)

    長門「……」

    キョン「長門、悪いがまた頼む」

    長門「……」コクッ

    朝比奈「い、一応、わたしたちのほうでも警戒しておいたほうがいいでしょうかぁ」

    古泉「そうですね。貴方の家に泊まりこんで警護する、なんてどうでしょうか?」

    キョン「遊び相手が増えたと勘違いした妹が喜ぶだけだ。やめろ」

    古泉「おや、残念」

    20 :

    本編に微かにしか登場してないのに朝倉崇拝者多すぎてビビる

    21 :

    ホモォ

    22 :

    儚いからこそ美しいと誰かが言った

    履かないでもいいです

    23 = 1 :

    古泉「まぁ、安心してください。貴方の身の安全を守ることは我々の最優先事項ですから」

    キョン(最優先事項ね)

    朝比奈「キョンくん、何かあったらわ、わたしに連絡して、いつでも時間平面を移動できるようにしておくから」

    キョン「はい、助かります」

    長門「……貴方の自宅近辺の見回りを強化する」

    キョン「……え?」

    長門「貴方は通常通りの生活に準拠すればいい」

    キョン「長門、お前は俺の家の周りを巡回してるのか?」

    長門「たまに」

    キョン(ああ、これはいつか長門を温泉旅行にでも連れて行ってやらないといけないな)

    古泉「それでは、また明日」

    朝比奈「さようなら、キョンくん」

    キョン「ええ、また明日」

    長門「……」

    キョン(表情に出ない分、判断が難しい。疲れたからもういいって言って大の字で寝てくれたら分かりやすいんだがな)

    25 :

    26 = 1 :

    キョン宅

    キョン「ただいまー」

    「おかえりー、キョンくんっ」テテテッ

    キョン「おう」

    「キョンくんにお客さんきてるよー」

    キョン「俺に?誰だ?」

    「あさくらりょーこって言ってた」

    キョン「あさくら、なんだって?」

    「あさくら、りょーこっ。今、リビングでシャミとあそんでるの」

    キョン(長門、話が違うぞ。もう生まれてるじゃねーか)

    「どうしたのー?りょーこちゃん、待ちくたびれてるよ?」

    キョン「お前、どうして知らない人を家にあげるんだ?ダメだろ」

    「でも、キョンくんに会いたいって言ってたし、制服もキョンくんの学校のだし……」

    キョン(落ち着け……ここは長門に連絡をとって……瞬間移動でここへ……いや、このまま俺が家を出て長門のところに向かうのがいいか……)

    「りょーこちゃーん、キョンくんかえってきたよー」テテテッ

    27 = 1 :

    キョン「ばか!!呼ぶんじゃない!!」

    「へ?」

    ガチャ

    朝倉「―――おかえりなさい。外寒かったでしょ?」

    キョン「朝倉……」

    朝倉「コート貸して。掛けてあげるから」

    キョン「何のつもりだ」

    朝倉「……」

    キョン「何が目的だ……朝倉……」

    朝倉「……」

    キョン(ナイフか……それとも包丁か……。ここには妹もいる。せめて妹だけは……)

    「キョンくん?」

    朝倉「貴方しかいないの」

    キョン「何のことだ?」

    朝倉「貴方、私が誰が知ってるわよね?ううん、知っていてくれなきゃ困るのだけど……」

    28 = 25 :

    これはいいぞ
    俺得の匂いがプンプンする

    29 :

    朝キョンは王道 アニメ放送初期から決まってた真実

    30 = 1 :

    キョン「なんだと?」

    朝倉「私の名前は朝倉涼子。あなたはええと……キョンくんよね?」

    キョン「あ、ああ……」

    朝倉「貴方は私のことを覚えてるわよね?」

    キョン(忘れるわけがない。お前は俺を殺そうとしたんだからな)

    朝倉「よかった……。その様子だと覚えているのね」

    キョン(なんだ、この感じは。まさかと思うが、ありがちな展開だと思うが、この朝倉……)

    朝倉「私、記憶がないの。気がついたら貴方の家の前に倒れていて……」

    キョン(やっぱりか)

    朝倉「覚えていたのは自分の名前と貴方の顔と名前だけなの」

    キョン「この家が俺の家だっていうことも覚えていたのか?」

    朝倉「いいえ。丁度、妹さんが私のことを見つけてくれて。事情を話したらここがそうだって」

    キョン「なるほどな」

    キョン(信じるわけにはいかないが)

    朝倉「よければ私のことを教えてくれない?」

    31 = 7 :

    ほぅ

    33 = 1 :

    リビング

    「キョンくん、おちゃーいれたよ」

    キョン「サンキュ」

    朝倉「……」

    キョン(さてと、まずな長門に連絡を入れたいところだが。連絡を入れようとした瞬間に斬りかかって来る可能性もある)

    「シャミー、シャミシャミー」

    朝倉「この猫、温かいわね。いつまでも抱いていたいぐらい」

    「そうでしょー?」

    キョン(そもそもいつこっちに戻ってきたんだ。長門が感知していないと言ってたし、30分ほど前まではこの世にいなかったんだよな)

    朝倉「……あの」

    キョン「な、なんだ?」

    朝倉「そろそろ……教えてほしいな。私のこと」

    キョン「何から話せばいいか整理しているところだ」

    朝倉「もしかして、貴方とは深い関係だったの?」

    キョン「ある意味な」

    34 :

    最近ハルヒssが多くって嬉しい

    35 :

    真琴ぉぉおお!!

    36 = 1 :

    朝倉「そうよね。でないと、貴方のことだけを覚えているなんて変な話だもの。でも、妹さんは私のことを知らなかったみたいだし、まだご両親に紹介するような関係ではなかったのね」

    キョン(そうだな。殺人未遂犯を両親に紹介するような物好きがこの世界にいるなら是非とも会ってみたいもんだ。紹介されたほうは度肝抜かれるぜ)

    朝倉「まだ、まとまらない?」

    キョン「ああ。本当に困ってる」

    キョン(お前が宇宙人であることをこの場で告げるのは問題が多い。妹もいるしな)

    朝倉「あ、分かった。それなら、貴方の部屋で話しましょう?」

    キョン「どうしてそうなる?」

    朝倉「妹さんの前では言えないような関係だったんでしょ?あまり、想像したくはないけど、体だけの関係とか……」

    キョン「断じて違う」

    朝倉「そうなの?妹さんの耳には毒で、深い関係といったらそれぐらいしか」

    「なんのはなしー?」

    キョン「お前には関係ありません。シャミセンと部屋で遊んでいなさい」

    「でもー」

    キョン「いいから。二人っきりで話したいんだ」

    キョン(せめてお前だけは遠くにいてほしい。血の海の中にいてほしくはないからな)

    37 = 29 :

    朝倉さんのむっちり太ももクンカクンカ!

    38 = 1 :

    「もー。シャミー、いこっ」

    シャミセン「ニャァ」

    朝倉「―――妹さんには言えない関係かぁ。恋人の類ではないのね。残念」

    キョン「どうして残念なんだ」

    朝倉「だって、貴方良い人そうだもの」

    キョン(谷口にも言われたな。崖まで同伴するようなお人よしだと)

    朝倉「それで、私は一体誰なの?」

    キョン「朝倉、本当に記憶がないのか?」

    朝倉「ええ。自宅もわからないし、親の顔も思い出せないの」

    キョン「長門有希って名前に覚えはないのか?」

    朝倉「ながと、ゆき……さん?ごめんなさい、誰かしら?」

    キョン「なら、涼宮ハルヒは?」

    朝倉「いいえ。でも、その名前は何となく懐かしい感じがするわね。もしかして、私の姉妹とか?」

    キョン「どちらかというと長門のほうがそれに近いな。血縁ってわけじゃないが」

    朝倉「そうなの。その涼宮さんに会えば何か分かる?」

    39 :

    涼みやハルビン

    40 = 1 :

    キョン「いや。会ってもわからないだろうな。特に向こうはお前のことをあまり覚えてないだろうし」

    キョン(ってことにしときたい)

    朝倉「そう。なら、長門さんはどうなの?血縁関係に近いってどういうことかしら?私とは幼馴染なの?」

    キョン「どうなんだろうな。それが一番近い表現かもしれないが」

    朝倉「キョンくん、もしかして私のことあまり覚えてないの?」

    キョン「よく覚えている。お前は俺のクラスの委員長であり、学年、いや学校全体で見てもトップクラスの容姿だからな」

    朝倉「嬉しい。キョンくんは、私のこと好きだったの?」

    キョン「……ノーコメントだ」

    朝倉「照れなくてもいいのに」

    キョン(苦手とか嫌いとかの次元じゃないんだよ。殺されかけた身になればわかるが、俺にとってお前は恐怖の対象以外何物でもないんだ)

    朝倉「……これからどうする?」

    キョン「え?」

    朝倉「貴方さえよければ、私を家まで案内してほしいんだけど……」

    キョン(迷子なら交番まで連れて行ったらいいんだが。朝倉はそうもいかないからな。このまま長門のところに連れて行くべきか……)

    朝倉「貴方しか頼れる人がいないの。ねっ、お願いっ」

    41 :

    いいぞ、じっくりと完成度を高めつつなるべく早く続けろ

    42 = 29 :

    お願いする朝倉さん可愛いぞ

    44 = 1 :

    キョン「今から、長門に連絡を取る。いいか?」

    朝倉「ええ。勿論。私からもお願いするわ」

    キョン(襲ってくる様子はないな……。本当に記憶がないのか。ハルヒの脳内設定のおかげで俺は命拾いしていることになるが……)

    朝倉「……」

    キョン(考えても仕方ない。覚悟を決めて長門に連絡をするしかない)

    キョン「……」ピッピッ

    キョン「―――もしもし、長門」

    長門『……』

    キョン「あのだな、長門。お前が嘘を吐いたとかは全然思ってないんだ。ただ、その事態を飲み込めない」

    長門『なにかあった?』

    キョン(事実を告げれば、あの長門もひっくり返るんだろうか)

    朝倉「キョンくんっ、代わってくれない?私も長門さんと話をしてみたいから」

    キョン「なに?」

    朝倉「お願い。長門さんなら私ことを知っているんでしょう?色々、聞きたいなぁって思って」

    キョン「それは当然の考えだが……」

    46 = 1 :

    朝倉「ね、いいでしょ?」

    長門『そこに誰がいる?』

    キョン「……朝倉だ」

    長門『すぐに行く。待っていて』

    キョン「あ、おい。長門!?」

    朝倉「キョンくん、どうかしたの?貸してっ」

    キョン「もう切れた。長門がこっちに来るそうだ」

    朝倉「そうなの?わざわざ長門さんから会いにくるなんて。もしかして私は行方不明になってから時間が経っていたのかしら?」

    キョン「ああ。半年以上、見かけなかったぜ。お前のことは」

    朝倉「半年……?そんなにも私はどこでなにをしていたのかしら……。誘拐とか?学校では私がいなくなったことについてどう説明されていたの?」

    キョン「親の都合で海外に行ったことになってる」

    朝倉「海外……。飛行機に乗った覚えなんて欠片もないけど……」

    キョン(長門が用意したシナリオだからな。あってもらっては困る)

    ―――ピンポーン

    朝倉「あら?もう来たの?2分も経ってないのに、もしかしてご近所さん?」

    47 = 7 :

    キョンのデレはよ

    48 = 1 :

    キョン(お世辞にも近所ではないが。もしかして巡回中だったのか)

    朝倉「キョンくん、出てあげて」

    キョン「あ、ああ……。そこに居ろよ。立つなよ?」

    朝倉「どうしたの?私は他に行くところが無いんですもの、どこにも行けないわ」

    キョン「あ、ああ、そうだな」

    朝倉「……」

    キョン(記憶がないとはいえ、ハルヒの脳内設定を鑑みれば何かの拍子に思い出すんだろうな……。そのトリガーが長門やハルヒじゃないことを祈るしかねえ)

    キョン「―――長門」ガチャ

    長門「どこ?」

    キョン「リビングにいる」

    長門「……」

    キョン「長門、あのな……」

    長門「こちらの不手際。謝罪する」

    キョン「そんなことねえよ。で、長門。お前の見解を聞かせてくれないか?」

    長門「私はまだ朝倉涼子の存在を確認できない」

    50 = 1 :

    キョン「な、何いってんだよ。もう5メートル先には朝倉がいるんだぜ?お前にわからないわけ」

    長門「確認できない」

    キョン「長門……」

    長門「……」

    キョン「とにかく、上がってくれ。朝倉はハルヒの言ったとおりの状態になっている」

    長門「記憶の損失?」

    キョン「ああ。自分と俺の名前以外は忘れているみたいだ」

    長門「分かった」

    キョン「長門、大丈夫なんだよな?」

    長門「分からない。これは不測の事態」

    キョン(不測?長門にとって不測の事態だと?文化祭では淡々と予言を披露していたお前が?冗談だろ?)

    長門「……」

    キョン「ハルヒが原因か?」

    長門「まだ分からないが可能性はある」

    キョン(ハルヒ。朝倉にどんなパワーを与えたんだよ。長門ですら慎重になるなんて、朝倉を出世させすぎだろ)


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