私的良スレ書庫
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元スレ胡桃「そーゆーのいーから愛の告白!」洋榎「あ……好きです……」
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全国の女の子を無理なく集められるから大学編って夢が広がるね
一ちゃんは出るかな
しえん
一ちゃんは出るかな
しえん
胡桃「それで、バイトの話は?」
2回生になって。
集まる頻度は、ちょっとだけ増えていた。
相変わらず学部が違うから授業は一人だったけど、
“空きの時間”を合わせることで、
短い時間ながら、よく一緒にいるようになった。
洋榎「あー、それな」
貴女が挙げた住所。
ちょっとだけ、この学校からも、そして私の下宿先からも遠かった。
洋榎「通えそうか?」
胡桃「うーん、私はなんとかいけそう」
胡桃「でも塞はちょっと遠すぎるかも」
洋榎「まあ、それでもええねん。どうせ一人募集するだけの予定やったし」
2回生になって。
集まる頻度は、ちょっとだけ増えていた。
相変わらず学部が違うから授業は一人だったけど、
“空きの時間”を合わせることで、
短い時間ながら、よく一緒にいるようになった。
洋榎「あー、それな」
貴女が挙げた住所。
ちょっとだけ、この学校からも、そして私の下宿先からも遠かった。
洋榎「通えそうか?」
胡桃「うーん、私はなんとかいけそう」
胡桃「でも塞はちょっと遠すぎるかも」
洋榎「まあ、それでもええねん。どうせ一人募集するだけの予定やったし」
胡桃「それで、仕事の内容は?」
洋榎「カテキョーや。どや、大学生らしいやろ」
胡桃「あー……まあ、確かにそうだけど……」
洋榎「いいんちょ、頭いいしウチやセーラとちごうてちゃんとやれそうやん」
胡桃「うーん、でも、家庭教師って生徒との相性っていうよ?」
洋榎「それなら大丈夫やろ」
洋榎「恭子にどやされなれた漫はきっとドMやし、いいんちょとも相性良さそうや」
胡桃「ドMって……」
胡桃「ていうか、その名前、確か……」
洋榎「そ、ウチと同じ姫松代表でインハイ出てた奴や」
胡桃「あれ、でも、一個下じゃなかったっけ?」
洋榎「そうそう」
洋榎「いやー、この前見事に浪人決まったらしくてなー」 ケラケラ
洋榎「めっさ凹んでるし、教えたってや」
胡桃「思った以上にハードな生徒押し付けられた!!」
洋榎「いやー、漫ちゃんいい点数のときとそれ以外でめっさ差があるし」
洋榎「なんとかしたってや~」
胡桃「そりゃ、なんとかはしたいけど……」
胡桃「そこまで切羽詰まってるなら、プロの家庭教師に頼んだ方がいいんじゃ……」
洋榎「ええねん、どうせどこ頼んでもバイトの大学生が来るんやし」
洋榎「ウチらに直に頼めばマージンない分いいんちょの懐にたくさん入るし漫は安い支払いで済むしWIN-WINやろ」
胡桃「まあ、そうだけど」
洋榎「頼むって、アイツこの大学とかその周辺のレベルのとこ目指しとるし」
洋榎「一般入試でキッチリ志望学部に入ったいいんちょが適任やねん」
胡桃「しょうがないなあ……」
胡桃「でも絶対受からせられるって保証はないからねっ」
洋榎「おお、おおきにー!」
胡桃「でも浪人かあ」
胡桃「大変だよね、浪人すると」
洋榎「まーなぁ」
洋榎「1年間実質無職やからなぁ」
洋榎「ウチなら絶対無理やわ」
洋榎「予備校とかガッツリ通うと金めっさかかるらしいし」
洋榎「予備校通わないと集中力持たない奴も多いやろうし」
洋榎「浪人して成績落ちる奴までおる言うしなぁ」
洋榎「イバラの道やと思うで」
洋榎「それに多分就職だって――」
哩「…………」
胡桃「後輩を心配していっぱい言ってるんだろうけどそこまで!」
胡桃「哩ちゃんがすごい気落ちした顔してるから!」
セーラがサークルにも頻繁に顔を出すようになって、二人で駄弁ることが増えた。
最初は学校で駄弁ってたけど、だんだんと場所の確保が困難になり、
たまり場を探すようになった。
そこで、塞に聞いたのだ。
私の家に遊びに来るついでに、よくよるいい雰囲気の喫茶店はないか、と。
もしくはご飯の食べられる店。
塞は大学生になって、『大学生らしい趣味』としていい雰囲気の喫茶店で読書するようになったらしい。
確かに、ちょっとだけ絵になる。
あのメガネをかけてる姿を想像すると、限りなく老紳士な気もするけど。
……兎にも角にも、塞からこの店を紹介された。
お洒落で落ち着いた店ではないけど、大きな声で騒いでもいい雰囲気で、
ご飯が美味しくて、何より雀卓が置いてあるということで。
洋榎「ああ、そっか、バイトは浪人しながらここで働いとったんやっけ」
哩ちゃんは、そこで働いていた。
新道寺で活躍していたのもあって、すぐに分かった。
どうやら塞は常連としてよく話をしていたらしく、
塞の紹介と言った所、色々サービスをしてくれた。
見習いということもあって、よく深夜に無理を言って開けてもらい、
哩ちゃんの実験作を食べさせてもらったりもしている。
それを許してくれる気のいい店長さんにも感謝しっぱなしだ。
哩「……気にしとらん。別に」
哩ちゃんは、浪人をしている。
西の最高学府でなんとか細胞の研究を後輩と一緒にしたいとかで、
滑り止めで受かった大学(ちなみに私の通う大学より偏差値の高い所だ)を蹴って、
浪人する道を選んだ。
洋榎「まあでもこれで、愛しの後輩と4年間一緒やん」
哩ちゃんは、割りとカッコつけしいだった。
試験の手応えがあったために後輩に余裕を見せつけていた結果、
落ちたことを言うタイミングを逃し、結局浪人してるとカミングアウト出来ぬまま関西に来たんだとか。
そしてここで働いた金で食いつなぎながら勉強し、
合格した後輩相手に「実は一緒の学年で入りたくて浪人していたんだ!」とサプライズすることにしたのだ。
馬鹿みたい!
だけど、今は、そーいう馬鹿さは嫌いではなくなっている。
胡桃「その、後輩ちゃんは受かったの?」
哩「ああ。後輩は、しっかり受かっちょった」
洋榎「へえ、よかったやん。おめでとう!」
胡桃「……ちょっと待って」
胡桃「後輩“は”!?」
哩「…………」 ズーン
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