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    元スレセーラ「白糸台高校の三年生になったで」

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    1 :

    ID:4ALGeg7o0代行っす

    3 :

    セーラ「白糸台他から推薦の話が来たで」
    セーラ「白糸台高校に入学したで」

    の続きです

    1年生のインハイで優勝、それから2年経ったということで

    4 :

    入学してたのか

    5 = 3 :

    2年後、初夏、麻雀部、部室


    セーラ「(感動のインハイ初制覇から2年が経った)」

    セーラ「(俺らは翌年も全ての大会で優勝して、もはや全国に敵はおらんようになった)」

    セーラ「(照は個人戦も連覇中で、最強の高校生という称号を手にした)」

    セーラ「(全国を連覇した俺ら1軍レギュラーには、専用の部屋が与えられた)」



    セーラ「(…そんな、ある初夏のこと)」

    6 = 3 :

    セーラ「あいつまた遅刻か」

    「そのようだな」イライラ

    「……」ペラッ

    尭深「淡ちゃん、多分、教室で寝てると思います」

    セーラ「相変わらずええ度胸やのぉ、あいつ」

    「江口、起こして連れて来い」

    セーラ「はぁ?なんでいつも俺やねん、尭深行って来い」

    尭深「ごめんなさい、私が起こしても淡ちゃんは起きないんです…」

    セーラ「ほな、照が行け」

    「やだ…」ペラッ

    7 :

    フィッシャーは来年のエースだから(震え声)

    8 = 3 :

    セーラ「暢気に本読んでる場合か」

    「…あの子、みんなに迷惑かけてばっかり」
      
    「だな」

    尭深「あ、あのどうしますか?」

    セーラ「あぁもう、また俺か」

    「頼んだぞ」

    「…行ってらっしゃい」ペラッ



    セーラ「なんで俺が後輩を起こしに行くねん…くそ」

    セーラ「(…照のやつ、前はもっと可愛げがあったのに
        去年から無口で冷たい読書マシーンになってしまいよった)」

    セーラ「(クールキャラってやつか?そんなん全然似合ってへんわ、アホ)」

    9 = 3 :

    淡の教室


    セーラ「まーたスヤスヤ寝よってからに」

    「スー…スー」

    セーラ「こら、淡、起きろ」

    「スー…スー」

    セーラ「淡!部活や!」

    「んっ…セーラ?」

    セーラ「せやから呼び捨てやめろっちゅうねんもう」

    「むにゃむにゃ…起こしにきてくれたの?セーラ、ありがと」ダキッ

    セーラ「そ、その抱きつく癖やめーや//」ナデナデ

    10 = 3 :

    「えへへ、だって、セーラが照れると可愛いんだもん」ギュウ

    セーラ「こら、俺は先輩やで?忘れてへん?」

    「忘れてないよ~、じゃあ行こう?エスコートして欲しいなぁ」

    セーラ「…はいはい、ほら」

    「やったぁ」ウデクミ



    セーラ「(今年入った大物新人、大星淡。照を髣髴とさせる圧倒的な力…
         正直、俺も勝つのはちょっと難しい相手…)」

    セーラ「(そんな新人はちょっと抜けてて、よく遅刻する。
         そんでなぜか俺にやたらと懐く…なんでや?)」

    11 :

    フィッシャーマンは退場か…

    12 = 3 :

    再び部室


    セーラ「アホの1年連れて来たで~」

    「アホじゃないよ、もうセーラ」

    「大星、お前は何度遅刻するつもりだ」イライラ

    「ごめんね菫」

    尭深「あ、淡ちゃん弘世先輩にはちゃんとしなきゃ」

    セーラ「尭深、それどういう意味や」

    尭深「え、別に他意はない…ですけど」オドオド

    「…淡」ペラッ

    「なに?テル~」

    「淡が遅れるせいでみんなに迷惑がかかる」

    「う、うん」

    13 = 3 :

    「セーラは甘いから言わないけど、もっとちゃんとしなきゃ」

    セーラ「なんやと、俺かてちゃんと怒ってるわ!」

    「ん、セーラは少し黙ってて…淡、わかるよね?
      1軍としては、少し自覚が足りないんじゃないかな」

    「ごめんなさい」シュン

    「わかればいい、菫も、あんまりきつく叱っても逆効果」ペラッ

    「…わかったよ」

    セーラ「なんやねんもう…(照のやつ偉そうにしよってからに)」

    セーラ「(…最近は弘世にも照にもいちいち腹立つわ)」

    セーラ「(前みたいな和気藹々とした部活はどこ行ったんや)」

    14 = 3 :

    セーラ「(正直楽しくないで、照…)」チラッ

    「…なに?」ペラッ

    セーラ「別に、なんもない」プイッ

    「そう…」ペラッ

    セーラ「(…勝てば勝つほど照は変わっていったように思う…)」

    セーラ「(あいつに敵う相手はもう存在せん…だからそんな気だるそうなんか?)」

    セーラ「(それでクールキャラか?厳しい先輩か?…そんなん、照ちゃうやん)」

    セーラ「(…はぁ、もう。友達になれて嬉しいって言うてた照はどこに行ったんや)」

    15 = 3 :

    「セーラ?なんでぼーっとしてるの?」

    セーラ「せやから先輩を呼び捨てにすんな…いやもうええわ」

    「どうしたの?変だよ?」

    セーラ「変ちゃうよ、いつもと一緒や」

    「そうかな~」

    セーラ「…なぁ、弘世」

    「ん、なんだ?」

    セーラ「ちょっと今日は帰るわ、なんかやる気出ぇへん」

    「えぇっ!?なんで?帰っちゃうの?」

    「どうした?」

    「……」ペラッ

    17 :

    しえん

    18 = 3 :

    尭深「体調が悪いんですか?あのよかったらお茶でも…」

    セーラ「いや、今日はええわ。尭深、ごめんな」

    尭深「い、いえ…」

    「…はぁ、頭が痛い。お前ら二人はなんでこういつもいつも…」ガミガミ

    セーラ「ほなまた明日」

    「待ってよセーラ、私も一緒に帰る!」

    「待て大星、お前はさっき自覚がないって怒られたばかりじゃないのか」

    「…だって、セーラがいない部活なんかつまんないんだもん」

    尭深「あ、淡ちゃんそれは…」

    19 = 3 :

    「はぁ?それはどういう意味だ」

    「そのままの意味でーす」

    セーラ「…お好きにどーぞ」

    「お前らふざけるのもいい加減にしろよ、だいたいお前らは…」ガミガミ

    「……」ペラッ

    セーラ「ふんっ…すかしてんちゃうぞ」

    ガラッ

    「お、おい江口!大星!照、止めろよ!」

    「……やる気ない人はいなくていいよ」ペラッ

    尭深「あ、あぁ…」オドオド

    20 = 3 :

    寮までの帰り道


    セーラ「お前よう弘世につまらんとか言えたな~」

    「だってほんとのことだし」

    セーラ「ま、俺も同感やから怒らへんけど」

    「やっぱりそうだよね?」

    セーラ「先輩らがおるころは楽しかったんやで
        照や弘世ともバカやってたし」

    「私が初めて練習見学に来たときも楽しそうだなぁって
      そう思ったから白糸台を選んだんだよ?」

    セーラ「あぁ、そんなこと言うてたな」

    「なのに、いざ入学してみたらこれだもんなぁ」

    セーラ「すまんな」

    「う、ううん!違うの、セーラは悪くないよ?
      セーラがいなかったらもうとっくに辞めてるもん…」

    セーラ「はは、それはウソでも嬉しいで淡」ナデナデ

    「う、ウソじゃないよ//」

    21 = 3 :

    セーラ「先輩らが卒業したら弘世が前にも増してガミガミうるさいし
        照はなんか無口でクールぶっとるし、…はぁ、なんかもう」

    「…照はなんであんなに殺伐としてるの?
      無口かと思えば今日みたいに怒ってくるし…あの人わけわかんない」

    セーラ「先輩をボロクソやなぁ」クスクス

    「ご、ごめん…でも…正直、あの人は好きになれない」

    セーラ「…今のままの照がずっと続くようなんやったら、俺も同じや」

    「確かに強いよ?圧倒的だし、私でも勝てなかったし…けど……」

    セーラ「けどなんや?」

    「…ただ強くて、あんなに無口じゃ…ちょっと怖いよ。ロボットみたい」

    セーラ「そうか…(俺も似たようなこと思ってたわ…)」

    「私は…セーラや尭深と楽しくわいわい打ちたい…」

    22 = 16 :

    あわあわわ

    23 = 11 :

    フィッシャーマンは補欠と思うと心が痛いぜ

    24 :

    あわあわとセーラが不憫でしゃーない

    25 = 3 :

    セーラ「でも、白糸台には勝利が義務付けられてるんや。
        照や弘世は、俺なんかよりもずっとその重荷と戦ってる…それはわかる」

    セーラ「だから、そう楽しいことばっかりってわけには…いかんねんて」

    「なら、私はあの部にいたくない」

    セーラ「期待の新人に辞めてもらうわけにはいかんで~」

    「わかってるけど…」

    セーラ「お前は俺より強い、照には負けるけど
        でも、いい勝負が出来てる…そやから辞めるなんて言うな」

    「…セーラがいてくれるなら、辞めないよ」

    セーラ「ほな、俺が辞めんように頑張るわ」

    「お願いだよ?辞めないでね」

    セーラ「…特待生がそう簡単に退部できるかい」

    「そ、そっか…それもそうだね」

    26 = 3 :

    セーラ「あぁ…(せやから、辛いんやないか)」


    セーラ「(俺がいてもいなくても白糸台はあいつ一人で勝てる。
         有望な1年生もいる…なら、俺の存在意義は?)」

    セーラ「(弘世は部長で部を上手いことまとめてるやんか、
         じゃあ、俺は何が出来る?何をしてる?)」

    セーラ「(自分より才能のある1年生を辞めさせないために
         部にい続ける…それが俺の存在意義か?)」


    セーラ「…虚しいな」

    「え、何か言った?」

    セーラ「いや…なんも言ってへん」

    27 = 3 :

    「ねぇ、せっかくだから遊びに行こうよ?」

    セーラ「お、ええな!たこ焼き食べよ」

    「うん!セーラのおごりね!」

    セーラ「えぇっ」

    「先輩だもんね~?」

    セーラ「こんな時だけ先輩かい。まあええ、ほな行くで~」

    「うんっ!!」


    セーラ「(…大阪、帰りたいなぁ)」

    セーラ「(なんて竜華や怜に言うたら怒るかな…甘えるなって言うかな…)」

    セーラ「(…辛いなぁ)」

    28 = 17 :

    しえん

    29 = 3 :

    数日後


    インハイ予選前、レギュラー発表後、虎姫専用部屋


    「私が大将なんてびっくりだよー」

    セーラ「ま、適任やな」

    弘世「ようやくお前のやりたかった先鋒じゃないか、照」

    「…ん、だね」ペラッ

    「セーラは中堅だったよね、希望してたんだって?」

    セーラ「おう、ちょっと事情があってな。去年はアカンって言われたけど
        今年は淡が入ったから融通してくれたわ」

    「愛宕洋榎か?」

    セーラ「ま、そんなとこやな」

    「え、誰?」

    セーラ「俺の、まあ、宿命の何とかってやつやな」

    30 = 3 :

    「なんて人?」

    セーラ「姫松高校のエース愛宕洋榎。ここの高校は伝統的にエースが中堅なんや」

    「ほぉほぉ、それでなんだ~」

    尭深「あ、あの、私初めての全国なのに副将は気が重いんですけど…」

    「何を言うんだ渋谷。お前の実力からして、気が重いなんてことはない」

    セーラ「せやで尭深、お前なら大丈夫や!自信持てよー」

    尭深「は、はい…」

    セーラ「(1年のときにビビってた弘世みたいやな…
         あのメンタル激弱やった弘世が尭深を励ましてるんやな…)」

    31 = 3 :

    セーラ「(…みんな、成長…してる)」チラッ

    「……」ペラッ


    セーラ「…(照は強くなった、弘世は頼もしくなった)」

    セーラ「(じゃあ、俺は?俺は成長してる?)」

    セーラ「(自信ないで…そらちょっとは強くなったかも知れん、
         でも何の手ごたえもない)」

    セーラ「…はぁ(だってそうやろ?別に俺じゃなくても優勝できたんやから)」

    セーラ「(照が一人いて、あとは飛ばされない程度なら誰でもええんや…)」

    セーラ「(なんて、卑屈すぎるんかな…俺の居場所は、ここにあるんかな?)」

    32 = 16 :

    ふぅ~む

    33 = 3 :

    「セーラ、ねぇ、このあとどうする?」

    セーラ「ん?なんの話や?」

    「昨日、明日はデートしようって約束したでしょ~」

    セーラ「そうやっけ?」

    「……」ペラッ

    セーラ「っちゅうかデートってなんやそれ」

    「遊ぶのもデートも似たようなもんだからさー」

    セーラ「ちゃうわアホ」コツン

    「もう、痛いよー」ニコニコ

    34 = 3 :

    「おい、お前はデートもいいが練習をマジメにやれ」

    セーラ「やってるやん、俺は練習で手を抜いたことなんかないけど」イラッ

    「この間、やる気が出ないって言って勝手に帰ったのは誰だよ」

    セーラ「しゃーないやん、そういう時くらいあるやろ」

    「…セーラには真剣さが足りない」ペラッ

    セーラ「はぁ?どこがや?」イライラ

    「みんな真剣にやってるのに大きな声で笑ったり
      グチグチと文句ばっか言ったり勝手に帰ったり……」ペラッ


    セーラ「」カチン

    35 = 3 :

    セーラ「はぁ?お前には言われたくないわ、こうやって話してるときも
        そうやって本から顔も上げようとせーへんやないか」

    セーラ「それが人に何か言う態度か?お前いつからそんな偉くなってん?」

    「……」パタン

    セーラ「あぁ、そうですかそうですか。日本一の高校生はそんなに偉いんですか」

    「……別に、そういうことを言ってるんじゃない」

    「おい止めろ、くだらないことでケンカするな」

    セーラ「ほう、弘世はこれがくだらんって言うんか?」

    36 = 17 :

    しえん

    37 = 3 :

    「そんなにイライラするな、江口」

    セーラ「イライラさせてんのは誰やねん!」バンッ!!

    「っ!」ビクッ!

    尭深「っ!」ビクッ!

    セーラ「…すまん、淡と尭深…お前ら先に帰れ」

    「あ、で、でも…」

    尭深「淡ちゃん、もう帰ろう…ね?」

    「う、うん…」


    ガラッ

    バタン

    トコトコトコトコ

    38 = 3 :

    セーラ「…いい機会やから言いたいこと言わせてもらうわ」

    「…勝手にしろ」

    「……」

    セーラ「俺は…俺は昔みたいに楽しくやりたいだけなんや」

    セーラ「こんなギスギスした部活は嫌や、全然面白くないやん」

    「…全国三連覇がかかっている以上、そんなことは言っていられないだろ」

    セーラ「そんなことはわかってる…わかってるけど!」

    「1年生の頃のように頂点を追いかけていたときとは違うんだよ
      私たちにはやり遂げなければならない多くのことがある」

    「…楽しいとか、面白いとか、そういうのは今の私たちには必要ない」

    39 = 3 :

    セーラ「そうか…お前らと俺はもう前みたいに分かり合えへんみたいやな」

    「…かもね」

    「考えが違ってしまったのは残念だよ」

    セーラ「なぁ、照…なんでそんな風になってしもたんや?
        前のお前はもっと笑ってたやん、なんでも楽しそうやったやん!」

    セーラ「…ごめん、今のお前は好きになれへん」

    「…そう」

    セーラ「これだけ言われてそんだけしか言い返せへんのか?」

    「どうせ…セーラには分からないよ」

    セーラ「あぁ、そうか。ほな、そうやって抱え込んで無口になっとけや」

    「…もうそのへんにしとけよ、お前ら」

    41 = 3 :

    セーラ「なぁ、弘世…オーダー提出っていつまで?」

    「え?あぁ…確か、来週のあたまにある抽選会までだったような」

    セーラ「俺を外してくれ」

    「は?何を言ってるんだ江口」

    セーラ「わがままって言うかもしれんけど、俺は自分の意見の合わんやつや
        何か抱え込んだまま他人を閉ざしてるやつとは同じチームで戦いたくない」

    セーラ「どうせ、俺やなくても優勝できるやろ」

    「ふざけたことを言うなよ江口、撤回しろ」

    セーラ「嫌や、撤回せん。俺は団体戦から外れる。
        誠子でも入れればええやろ、どうせ誰がいても勝てるんやし」

    セーラ「照がいればええねん、俺らはどうでもええんや。
        …俺なんかいてもいんでも一緒や。何も変わらんわ」

    42 = 3 :

    「…それ、本気なの?」

    セーラ「あぁ、本気やで。ほんまやったら退部でもしてやりたい気分やけど
        特待やしそういうわけにもいかんから、とりあえずメンバーから外してくれ」

    「ダメ…そんなの、ダメだよ」

    セーラ「なんでや?別に俺やなくても」

    「セーラじゃなきゃダメだよ!!」

    セーラ「照…?」

    「…ダメだよ…セーラ…ダメ…グス」

    セーラ「はぁ、なんで照が泣くねん…」

    「…とりあえず照に謝れ」

    セーラ「………」

    43 = 16 :

    亦野さん

    44 = 3 :

    「江口、お前はホントに何も分かってないんだな…あぁもう」アキレ

    セーラ「ん?何のことや?」

    「…菫、今何か言ったら本気で怒るから、グスッ」

    「あぁ、はいはいわかったよ」

    セーラ「え、な、なんやねん?」

    「…菫、申し訳ないけど二人にして」

    「わかったよ、もう…じゃあまた明日」

    セーラ「お、おう…(な、なんやねん???)」


    ガラッ

    バタン

    テクテクテクテク

    45 :


    セーラニキの困惑

    46 = 3 :

    「…セーラ、ごめん、ズズッ」

    セーラ「何に対してのごめんかわからんで」

    「えっと…いろいろ」

    セーラ「はぁ、それでは全然分からん」

    「うん…」

    セーラ「まぁ、その、俺もちょっと言いすぎたとこあるし…」

    「…ちょっと悲しかった」

    セーラ「ごめん、照…」

    「そりゃ…私だって…楽しくやりたいよ」

    セーラ「え?でもお前それは必要ないって言うたやん」

    47 = 3 :

    「…確かに、全国で勝つためには必要ない」

    セーラ「そやったら…」

    「けど…勝たなくてもいいなら、楽しい方がいい」

    「一年生のときは、勝ちたかったけど、絶対勝たなきゃいけないっていう
      プレッシャーはそんなになかったから…楽しかったよね」

    セーラ「俺らは挑戦者やったからな」

    「…今も、ほんとは楽しくやりたい。でも、そういうわけにはいかない」

    セーラ「……」

    「セーラが今の状況をよく思ってないのは気付いていたけど
      でも、それに慣れてもらうしかないと思ってた」

    「後輩達にも、勝つ為にはこれだけのことをしなくちゃいけないんだって
      それを先輩として示さなくちゃいけないって思ってた」

    「菫とはそういう話をよくしていたんだけど、
      セーラとはなかなかそういう機会がなくて…」

    48 = 17 :

    しえん

    49 :

    てるてるかわいい

    50 = 3 :

    セーラ「お前、なんか去年くらいからキャラ変わってたやん
        無口で本ばっかり読んで、喋ったと思ったら小言ばっかり言うて」

    「…ごめん」

    セーラ「そやから照とは喋りにくかったんや、
        そんで後輩らとばっかりいるようになったわ」

    「私は…私は…」

    セーラ「…なんでそんな閉じこもるんや。もっと話せや」

    「でも…」

    セーラ「俺にはわからんことかも知れんけど、でも聞くくらい出来るやん」

    セーラ「もっと頼ってもええと思うで?」

    「…話をしたら、団体戦に出てくれる?」


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