元スレキョン「ハルヒが普通の人間になった?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★
1 :
古泉「はい、そのようです」
キョン「へぇ……よかったじゃないか」
古泉「いいえ、大問題です」
キョン「え?」
古泉「彼女は今まで、自分の願望を思いのままに実現していました」
キョン「まあそうだな。それのおかげでどれだけ俺が辛い思いを……」
古泉「ところが今は、それもできなくなった」
キョン「あぁ」
古泉「ということはつまり、彼女の周りに起きること全ては……常識の範囲内に収められるということです」
キョン「? なに、どういうこと?」
古泉「……徐々にわかると思いますよ」
キョン「え? あっ、おい古泉?」
2 :
あるある
3 :
ハルヒフルボッコスレですね。
4 = 1 :
キョン「なんであいつあんなに真剣な……」
ハルヒ「あっ! キョン!」
キョン「おう、ハルヒ」
ハルヒ「ちょ、ちょっと! 大変! 大変なの!」
キョン「?」
キョン「なんだって……廃部?」
ハルヒ「えぇ、突然先生がやってきて……何してるかわからない部活なんて廃部にするって」
キョン「…」
ハルヒ「なにを今更って抵抗したんだけど、部室の鍵も取られちゃった……」
キョン「そ、そうか」
ハルヒ「そうかじゃないわよ! 抗議しに行くから着いてきなさい!」
キョン「なんで俺が」
ハルヒ「団長命令だからに決まってるじゃない! いい? 緊急事態なの!」
キョン「わかった、わかったよ」
5 :
書きだめは・・・なさそうだな。
じゃ。
6 = 1 :
ハルヒ「だから! そんなこと急に言われても困るの!」
教師「困るとか困らないじゃない。第一あそこは文芸部の部室だろう」
ハルヒ「それは……部員がいないんだし」
教師「それに、部活動と言っても活動している内容も不明。そんな奴らを認めるわけには」
ハルヒ「だけど今まではなにも――」
教師「どう言われようが無理なもんは無理だ。早く帰れ」
ハルヒ「なによあれ! なんであんな態度をとられないといけないのよっ!?」
キョン「なんでって……」
ハルヒ「ったく、あいつじゃ話にならないわ! もっと権力のある……校長ね!」
キョン「おいっ、待てって」
ハルヒ「なによ! っていうか、なんであんたそんなに冷静なのよ? SOS団、なくなっちゃうわよ!?」
キョン「……とりあえず落ち着け。多分だけど、これ以上の抗議はしても無駄だ」
ハルヒ「なんでよ? そんなの、諦められるわけ」
キョン「とにかく、一度全員集めよう。それに……こんなことで停学にでもされちゃたまらん」
ハルヒ「……わかったわよ、ほら、急いで皆を集めるわよ!」
7 :
書き溜めとけよ…
8 = 1 :
ハルヒ「ちょっと、遅いわよ皆!」
みくる「ごっ、ごめんなさい……あの、いきなりだったから」
ハルヒ「いつも呼べばすぐに来るじゃない!」
キョン「こらハルヒ、そうカリカリするなって」
ハルヒ「そういうわけで、部室もSOS団も取られちゃったの」
長門「…」
ハルヒ「一度引き下がりはしたけど、今度は全員で抗議しに行くわよ!」
古泉「全員でですか?」
キョン「おいハルヒ、それはもう意味ないって」
ハルヒ「だからそんな簡単に諦めるんじゃないわよ! バカキョン!」
キョン「……すまん」
ハルヒ「そうときまれば、今すぐに――」
古泉「すいません、僕はこの辺で失礼させてもらいます」
ハルヒ「――えっ?」
古泉「それとSOS団が解散なら、僕がここにいる理由もないんですよね?」
キョン「古泉? お前」
古泉「いままでお世話になりました。それでは、これで」
ハルヒ「……こっ、古泉君!? あ。ちょっと!」
10 = 1 :
ハルヒ「なにあれ……古泉君、なんで」
みくる「あの」
ハルヒ「なによ?」
みくる「私も……その、抗議とか、そういうのには反対です……」
ハルヒ「みくるちゃんまでそういうこと言うの?」
みくる「ひっ……ごめんなさい」
キョン「落ち着けって。そんな怒っても仕方ないだろ」
ハルヒ「怒るわよ! あんた達、今まであたしがどれだけ頑張ってたと思ってるのよ!?」
みくる「でも、こういうことで問題を起こしちゃうと……」
ハルヒ「今まで平気で色々やってきたじゃない。今更なんでそんなコト言うの?」
みくる「…」
長門「私も」
ハルヒ「?」
長門「これ以上問題を起こすのは、あなたにとってもマイナスでしかないと思う」
キョン「長門……」
ハルヒ「……もういいわよ! わかったわよ、もう知らない! キョン、行くわよ!」
キョン「おい、待てって、ハルヒ!」
11 = 1 :
キョン「待てって、こらハルヒ」
ハルヒ「なによ!」
キョン「……怒るな。とりあえず冷静になれ」
ハルヒ「…」
キョン「皆、別にSOS団が嫌で抗議しないわけじゃないと思うぞ?」
ハルヒ「じゃあなんで」
キョン「突然廃部にされたってことは、俺達の行動も目に付けられてるってことだろ」
ハルヒ「…」
キョン「俺達がこの学校の学生である以上、学校の規律に従わない場合は……」
ハルヒ「それはわかるけど、じゃあなんで今までは見逃されてきたのよ!? なんで今、突然」
キョン「……過去のことはどう言っても、今はもう仕方ないだろ。とにかく、落ち着いて行動しよう」
ハルヒ「落ち着け落ち着けって、そればっかりじゃない! バカみたいにそれしか――」
キョン「だから怒っても仕方ないって言ってるだろうが!」
ハルヒ「きゃっ!」
キョン「あっ……す、すまん。とにかく、今日はもう帰ろう。また明日考えよう、な?」
ハルヒ「……なんで、なんでこんな……くっ」
12 = 1 :
キョン「いいな? とにかく明日だ、今日はこのまま真っ直ぐ家に帰れ」
ハルヒ「……わかったわよ」
キョン「怒っても取り乱しても仕方ない、な?」
ハルヒ「…」コク
キョン「……ふぅ、とりあえずはこれでいいか」
古泉「大変ですね」
キョン「! 古泉……お前」
古泉「待ってください、まずは僕の話を」
キョン「お前、なんであんなこと」
古泉「落ち着いてください。ちゃんとわけを話しますから」
キョン「……ハルヒを怒らせると、まずいんじゃないのか?」
古泉「それは彼女が特別な存在だったからです。今は……その対象ではありません」
13 :
ふむ
16 = 14 :
>>15
じゃあお前書け
17 :
>>15
試しに続き適当に書いてみてよ
18 :
19 :
>>15
お前何様?
20 = 1 :
古泉「今までは僕の行動、言動も全てが彼女に合わせたものでした」
古泉「ですが、今はもうその必要もない。言ってしまえば、僕はもう自由になれたのです」
キョン「……だからって、即効で裏切らなくてもいいだろ」
古泉「別に敵視しているわけではないです。あの場では……あれが適等な判断かと」
キョン「逆鱗に触れちまったぞ」
古泉「ですが彼女の意見に合わせて、問題を大きくするわけにもいかないでしょう?」
キョン「…」
古泉「それに、僕はこれから機関に戻り彼女のことを報告しなければいけません」
キョン「?」
古泉「僕の機関は今異常事態と言っていいほど混乱しています。現場にいた僕自身が戻らないと」
キョン「……大変なんだな」
古泉「突然神を失ったわけですからね。崇拝するものを失った信者は、なにをしだすかわからないものですし」
キョン「ってことは、まさかハルヒにもなにか」
古泉「大丈夫です。なんとか、彼女の身に危険が迫らないように頑張ってみますので」
キョン「……すまん、その辺は任せるしかないな」
21 = 3 :
22 = 14 :
読者様だよ!!
23 :
>>22
おちつけ春日
24 = 18 :
携帯はコピペにマジレスしたり安価確認ミスしたり大変ですね
25 = 1 :
古泉「それでは、また会えることを楽しみにしています」
キョン「おう」
古泉「あとこれは個人的なことなんですが」
キョン「?」
古泉「……彼女を守ってあげてください。それは、あなたにしかできないことです」
キョン「俺が? ハルヒを? それはどういう」
古泉「時間です。それでは、失礼します」
キョン「おいっ、古泉……」
キョン「……行っちまった」
キョン「あぁもう、いきなりすぎてなにがなんだか」
みくる「キョン君!」
キョン「? 朝比奈さん」
みくる「あの、あの……えっと」オロオロ
キョン「落ち着いてください。大体の状況は理解していますから」
26 :
こういう煽りコピー貼り付けて「コピペにマジレスwww」とか言って喜んでる奴ってどんな顔してるんだろ…
28 :
なんていうか色々酷いな
29 = 1 :
みくる「あの、ですから……私にも原因が」
キョン「そうですか。本当にいきなり普通の人間になっちゃったわけですね」
みくる「……はい」
みくる「それで、私にも未来に帰ってこいと緊急命令が下されました」
キョン「ですよね。色々と大変そうだ」
みくる「次々と記憶や記録が覆されていて……情報に真意もなにもなくなってしまうような状況らしくて」
キョン「む、難しいですね。何故それがわかるように……」
みくる「それは禁則事項ですけど……とにかく、急いで戻らないといけないんです」
キョン「わかりました」
みくる「……問題は、戻ることだけじゃないんです」
キョン「?」
30 = 9 :
ハルビンに現実を見てもらう話でいいの?
32 = 1 :
みくる「涼宮さんのような存在自体にも前例がないわけだから……」
みくる「私達と変わらない普通の人間になってしまった涼宮さんが、もう一度元に戻れるという確信もないの」
キョン「……ですよね」
みくる「だっ、だから……私も、今度帰ってこられるかがっ、わからないからっ」ポロポロ
キョン「!」
みくる「これが、これがキョン君との最後の会話になるかも……っ」
キョン「朝比奈さん……そんな、泣かないでください」
みくる「だって! こんなのいきなりすぎて……私、心の準備もなっ、なにもできてないからっ」
キョン「大丈夫です。必ず、俺達はもう一度会えます」
みくる「そんなの、わからない、わからないよ……? キョン君」
キョン「……ほら、泣いたら折角の可愛い顔が」
33 :
書きためてないんかいw
34 :
ばかばっか
35 = 1 :
みくる「……ごめんなさい。最後かもしれないのに、酷いトコ見せちゃいましたね」
キョン「いいえ、そんなことないですよ」
みくる「キョン君は凄いな……こんなことになっても、落ち着いてる」
キョン「内心焦りまくってますよ。なんにせよ、目の前で美人が泣いてる以上は落ち着いてみせないと」
みくる「……それじゃ、私も戻りますね」
キョン「そんな顔しないでください。絶対にもう一度会いましょう」
みくる「最後に一つだけ」
キョン「?」
みくる「……ちょっとだけお姉さんとして、キョン君におねがい」
キョン「なんですか?」
みくる「この先なにがあっても、涼宮さんの傍にいてあげてね?」
キョン「…」
みくる「おねがい、約束して?」
キョン「……わかりました。約束します」
みくる「うん、ありがとう……さよなら」
36 :
みててやるよ
37 = 1 :
キョン「……朝比奈さんまで」
キョン「ということは」
長門「…」
キョン「やっぱり、お前もか」
長門「涼宮ハルヒは、監視下に値する存在ではなくなった」
キョン「そんなキツい言い方すんなよ」
長門「私も、情報統合思念体の元へ還らないといけない」
キョン「……戻ってこないのか?」
長門「それはわからない。ただ、彼女が人という存在になってしまった以上……私の存在意義は発生しない」
キョン「…」
長門「私に関する記憶、思い出と呼ばれるそれは……残しておくべき?」
キョン「なんだ、それは俺の判断でいいのか?」
長門「……私にも、わからないことはあるらしい」
キョン「残しておいてくれ。多分、忘れてしまうことのほうが辛いと思う」
長門「何故?」
キョン「……忘れられて、嬉しいのか?」
長門「…」
38 = 1 :
キョン「すぐに戻らないといけないのか」
長門「私の意志は関係ない。これは、必然的なこと」
キョン「……戻りたくないのか」
長門「……かも、しれない」
キョン「くそっ、長門までいなくなるってことは……いよいよ俺一人でどうにかしないといけないってことなのか?」
長門「どうにかできるのなら、したほうがいい」
キョン「どうにかしてみせるさ」
長門「……私も、意見を言ってもいい?」
キョン「当たり前だ」
長門「……彼女を一人にしないで」
キョン「…」
長門「コンタクトをとれなくても、私は常に貴方達を見ている。それは……忘れないで」
キョン「長門……おう、わかった」
40 = 1 :
キョン「……こんなにあっさりと、皆居なくなっちまうとはな」
キョン「…」
キョン「くそっ! なんでこんなことに……っ」
キョン「考えてても仕方ない。とにかく今日は帰ろう」
国木田「あれ? キョン」
キョン「ん? 国木田? なっ、まさかお前まで」
国木田「え? なにが?」
キョン「……違うか」
国木田「もう帰り? なら一緒に帰ろうよ」
キョン「あぁ、そうだな」
国木田「そういえば聞いたよ、部活……なくなっちゃったんだってね」
キョン「……ちょっとな、これからなんか大変かもしれん」
41 = 1 :
キョン「ただいまー」
キョン妹「おかえいー!」
キョン「いー、ってなんだよ」
キョン妹「いーっ!」
キョン「……ふぅ」ドサッ
キョン「…」
キョン「SOS団意外は、なにも変わらないのか?」
キョン「……これが平穏ってやつなのかな。なんか……ちょっと怖いな」
ピリリリr
キョン「? 電話……ハルヒか」ピッ
ハルヒ「もしもし? キョン?」
キョン「なんだ、どうした」
ハルヒ「あの、みくるちゃん達が全然電話でなくて……」
キョン「……そっか。うん、わかった」
42 = 39 :
俺は支援
44 = 3 :
俺もいるぜ
45 :
わしもおるぞ
46 = 1 :
ハルヒ「なんで? あたし、嫌われちゃった?」
キョン「そんなわけないだろ、その……たまたまだよ、たまたま皆用事があったんだろ」
ハルヒ「……親に、学校から連絡があったって」
キョン「親に?」
ハルヒ「最近の学校内でのあたしの行動に少し問題があるとか……説教された」
キョン「……そっか」
ハルヒ「いままでそんなこと全然なかったのに、なんでいきなりこんなことになるの?」
キョン「そんなの、俺に聞かれてもわかるわけないだろ」
ハルヒ「……ごめん」
キョン「あっ、いや……なんでだろうな」
ハルヒ「SOS団、本当になくなっちゃうのかしら」
キョン「それはわからない。だけど、家に電話させたってことは……これからどうすればどうなるか、わかるよな?」
ハルヒ「……うん」
キョン「とにかく、なにがあっても落ち着いて行動するんだぞ、いいな?」
ハルヒ「あんたに言われなくてもわかってるわよ、バカキョン」
47 :
がんばれ
48 = 1 :
―翌日―
キョン「おう、おはよう」
谷口「キョン! お前……なにかあったのか?」
キョン「?」
国木田「どういうことなの?」
キョン「どういうことって、なにが?」
国木田「さっき、涼宮さんが職員室に連れて行かれてた」
キョン「!?」
谷口「なんかほら、お前のいた部活? の人達、皆一斉に転校しちまったんだってな」
キョン「転校……」
国木田「で、何故か先生達にもちゃんとした理由も教えてくれなかったらしくて」
キョン「……それでなにか知ってるんじゃないかって、ハルヒが呼ばれたわけか」
谷口「また妙なことやってるんじゃないだろうな?」
キョン「そんなんじゃない、職員室だな? ちょっと行ってくる」
国木田「えっ? でも授業が」
キョン「そんなのいつでも受けられるだろ。今は……ハルヒが優先だ」
49 = 1 :
キョン「……中から声が聞こえるな……」
ハルヒ「だから! あたしはなにも知らないって言ってるじゃないのっ!」
教師「なにもって、なにか知ってるだろ? なんでもいいから教えなさい」
ハルヒ「知らないわよ! 大体、なんで皆が転校なんか……」
教師「わからないから聞いてるんだ。正直、またなにか変なことしてるんじゃないのかと」
ハルヒ「なにもしてないわよ! もう、なんなのよっ!」
キョン「……失礼します!」
ハルヒ「! キョ、キョン」
教師「おっ、丁度いいところに。お前も呼び出そうとしてたとこだ」
キョン「俺もそいつも、本当になにも知らないんです。昨日まで一緒に話してましたし」
ハルヒ「…」
50 :
しえん
名作の予感
みんなの評価 : ★★★
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