のくす牧場
コンテンツ
牧場内検索
カウンタ
総計:126,339,200人
昨日:no data人
今日:
最近の注目
人気の最安値情報

    私的良スレ書庫

    不明な単語は2ch用語を / 要望・削除依頼は掲示板へ。不適切な画像報告もこちらへどうぞ。 / 管理情報はtwitter
    ログインするとレス評価できます。 登録ユーザには一部の画像が表示されますので、問題のある画像や記述を含むレスに「禁」ボタンを押してください。
    VIP以外のSS書庫はSS+をご利用ください。

    元スレ梨穂子「……ごめんなさい、橘くん」

    SS スレッド一覧へ / SS とは? / 携帯版 / dat(gz)で取得 / トップメニュー
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 :
    タグ : - アマガミ + - デブ死ね + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
    レスフィルター : (試験中)
    ←前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 次へ→ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitter
    201 : 以下、名無しにか - 2012/10/07(日) 14:42:43.23 ID:uSziC/mn0 (+45,+30,-240)
    マイケル「フゥム…なるほネー」

    マイケル「……」くるっ

    マイケル「ユーたち、ミーは振られてしまった! 慰める準備をしなサーイ!」

    「は、はいっす!」

    「だ、ダーツの準備だ! 店に戻るぞ!」

    「あ、ああっ…わかったよ!」

    マイケル「………」

    「えっと…その、マイケルさんでいいんですか…?」

    マイケル「ノン!」ぐるっ

    「ひっ…!」

    マイケル「ユーは……ウッフッフ、タチバナはミーのこと……ギャラガーって呼んでもオーケーデース!」

    「……お断り済ます…」

    マイケル「ノーン!」

    (なんなんだこの人は一体……)
    202 : 以下、名無しにか - 2012/10/07(日) 14:47:07.67 ID:uSziC/mn0 (+45,+30,+0)
    梨穂子「…その、大丈夫…?」

    「え? あ、梨穂子……うん、大丈夫だよ」

    梨穂子「っ…待ってて…」ごそごそ…

    「?」

    梨穂子「額が汚れてるよっ…拭いてあげるから大人しくしててっ」

    「だ、大丈夫だよっ……それよりも梨穂子のハンカチが汚れちゃうだろ」

    梨穂子「いいからっ」

    「……う、うん」

    マイケル「…ソーリー、あの子たちが迷惑をかけましたー…」

    「え? いや、でも、あっちもあっちで理由があったわけですし…」

    マイケル「イエス! その通り、通りに叶ってないことはさせるわけないよう躾けてマース!」

    「し、しつけ…?」

    マイケル「ですがー…それでもやり方にはもっとナイーブな方法があったはずデース…」
    203 : 以下、名無しにか - 2012/10/07(日) 14:51:46.80 ID:uSziC/mn0 (+45,+30,-231)
    「………」

    マイケル「…オゥ? この子は?」

    隊長「…っ…っ…」

    「…色々と、今回でのことで問題になった人です」

    マイケル「フゥム、オーケー」つかつか…

    ひょい

    マイケル「仕方ないのでー、この子を店につれていくことにしシマース!」

    「はい…?」

    マイケル「大丈夫でーす、酷いことはしませんー! ただ、社会勉強をしてもらうだけでーす!」じゅるっ

    「今、涎が…」

    マイケル「オーウ! もうこんな時間です! 急がなければいけませーん!」

    マイケル「ではナイスガイ、バァ~イ!」かんかんかん…

    「ば、ばーい……」

    (隊長さん……どうか、社会を学び更生されて戻ってきてください)
    204 : 以下、名無しにか - 2012/10/07(日) 14:53:32.50 ID:uSziC/mn0 (+39,+29,-8)
    ちょと飯食べる
    四十分ぐらいで戻ります

    落ちてたらそれまでで
    205 : 以下、名無しにか - 2012/10/07(日) 14:57:06.42 ID:zpIcbEd/0 (-21,-11,-3)
    保守
    206 : 以下、名無しにか - 2012/10/07(日) 14:57:30.14 ID:48Hvv5DVi (+19,+29,-1)
    おとしはしないとも
    207 : 以下、名無しにか - 2012/10/07(日) 15:01:49.73 ID:5yx7DI8p0 (+0,+11,-1)
    208 : 以下、名無しにか - 2012/10/07(日) 15:07:19.26 ID:4CRK8pSk0 (+24,+29,-19)
    こんな女さっさと見限った方が幸せだろ・・・
    209 : 以下、名無しにか - 2012/10/07(日) 15:11:01.25 ID:IP9SMUdrO (+30,+30,-24)
    颯爽と現れたギャラガーがDQNを性的な意味でSEIBAIするのかと思ったらすでに調教済みだと…!?

    じゃああのままりぽこが連れ込まれてたらどうなってたのよ…
    210 : 以下、名無しにか - 2012/10/07(日) 15:14:20.63 ID:hDDrra6r0 (+27,+29,-5)
    目の前でオスプレイ(意味深)を見せつけるに決まってるだろ
    211 : 以下、名無しにか - 2012/10/07(日) 15:17:53.99 ID:vWAsL1xQ0 (+18,+28,-3)
    まだ残ってたか
    212 : 以下、名無しにか - 2012/10/07(日) 15:23:01.18 ID:WtV+8KHsO (+0,+11,-1)
    213 : 以下、名無しにか - 2012/10/07(日) 15:32:41.63 ID:WtV+8KHsO (-4,+7,-1)
    ほし
    214 : 以下、名無しにか - 2012/10/07(日) 15:36:20.82 ID:vWAsL1xQ0 (-25,-30,-10)
     がおー       ヽ 丶  \
      食べちゃうぞー\ ヽ  ヽ     ヽ
    /  /    ヽ    \ ヽ   ヽ
     /   |  ヽ \     \  ヽ  ゝ             (I gotcha!!)
    ノ 丿       \  梨  \   ヾ
     ノ  |   |  丶  \  佳 \         (I gotcha!!)
       /          \  お  \/|                  (I gotcha!!)
     ノ   |   |      \  ば    |         ↑
         /\        \      |         (  ↑
       /   \       /      |          )  (
      /      \      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄         (   )
    /_        \                    ) (        カニコロ
     ̄  | ダ  全 あ| ̄         ノ⌒ ̄⌒γ⌒ ̄⌒ゝ           / /
       | メ  然 な|         ノ しゅないだーさん ゝ          / /
       | ダ    た|        丿              ゞ      _/ ∠
       | メ    な|       丿/|/|/|/|\|\|\|\|\ゝ     .\  /
       | だ    ん|               │                V
    ――| よ    て|――――――――――┼―――――――――――――――――――――
       / !      ヽ  巛巛巛巛巛巛巛巛 人巛巛巛巛巛巛巛巛巛巛巛巛巛巛ドジッコ忍び
    ━┳┛┃┃┳ ━╋━ ━━━┓
    ━╋━┃┃╋ ┏╋┓   ┏━┛
    ┏╋━  ┛┫ ┣╋┫ ━╋━━┃━╋ ╋┓┓╋━┓┃  ┓┃  ┓╋  ━ ━╋━  ┃┃┃
    ━┳╋┳━┣ ┗┻┛   ┃    ┃┏╋ ┃┃┃┫  ┃┃  ┃┃  ┃┃┏╋ ┏╋┳┓┃┃┃
    ┏┛┃┗┓┃ ┛┗┻   ┛    ┗┗┛ ┃┛  ┃━┛┗    ┗      ┗┛ ┗┻┛┛ ・. ・. ・
    215 : 以下、名無しにか - 2012/10/07(日) 15:37:35.45 ID:uSziC/mn0 (+11,+11,-1)
    いまきたかく
    216 : 以下、名無しにか - 2012/10/07(日) 15:38:36.79 ID:1sAx/mFu0 (+15,+27,+0)
    よしきたか
    217 : 以下、名無しにか - 2012/10/07(日) 15:41:48.47 ID:uSziC/mn0 (+45,+30,-254)
    「…ふぅ」

    梨穂子「……」

    「梨穂子、もういいよ。ありがとう」

    梨穂子「……うん」

    すっ…

    梨穂子「……」

    「ありがとうな、そのハンカチ洗って返すからさ」

    梨穂子「…いいんだよ、気にしなくて」ごそ

    「いいのか? だってここら辺の汚れって、結構酷いんだぞ?」

    梨穂子「っ…だったら、もっとあなたのほうがっ…!」

    梨穂子「……っ……あなたのほうが、酷いよっ…」

    「あはは、そうだな…僕も直ぐに風呂に入って。それから制服を洗濯しないと」

    梨穂子「………」

    「…よいしょっと、梨穂子。もう夜になるし、まっすぐ家に帰れよ?」
    218 : 以下、名無しにか - 2012/10/07(日) 15:46:13.72 ID:uSziC/mn0 (+45,+30,-229)
    梨穂子「えっ……」

    「ここら辺は…まあ分かってると思うけど、ちょっと治安悪いしさ。
       また誰かに絡まれないよう急いで帰るんだ、僕もそうするから」

    「それじゃあ、梨穂子。また明日、学校で」

    すたすた…

    梨穂子「ま、待って…!」

    「……ん、なんだ?」

    梨穂子「そのっ……どうして、何も言わないのっ…?」

    「……」

    梨穂子「こんなにも酷い目にあってるのにっ…私に、リホにっ…どうして文句の一つも、言わないの…?」

    「……どうして、か」

    「おい、梨穂子……そんなの当たり前だろ?」


    「──お前と僕は、幼馴染だからだよ」ニコ
    219 : 以下、名無しにか - 2012/10/07(日) 15:51:38.62 ID:uSziC/mn0 (+45,+30,-252)
    梨穂子「幼馴染…だから…?」

    「ああ、そうだ……大丈夫、お前が今僕に対してどう思ってるかなんて。僕はちゃんと分かってるから」

    「舐めるなよ、長年の幼馴染を」

    梨穂子「………」

    「…そんなワケだから、まあ、色々と話したいこともあるけど───…うわぁ!?」

    ぎゅうっ…

    梨穂子「………」ぎゅっ

    「えっ、なに…どうしたの梨穂子? 急に後ろから抱きついてきて…えっ?」

    梨穂子「…純一」

    「あ、うん……純一だけど…えーと、その?」

    梨穂子「…だめ」

    「え?」

    梨穂子「…やっぱり、ダメだよ」

    「どういうことだ?」

    梨穂子「………やっぱり、ダメだ……やっぱり、純一のこと…」
    220 : 以下、名無しにか - 2012/10/07(日) 15:55:44.60 ID:uSziC/mn0 (+45,+30,-224)
    梨穂子「……〝思いだせない〟よ、私…」

    「……」

    ~~~~

    公園

    梨穂子「……」きぃーこ…きぃーこ…

    「つまり、昨日の今朝に言ったことは…嘘、だったと」

    梨穂子「…うん、そうだよ」きぃこ…

    「…どうしてそんな嘘ついたんだよ、それに…」

    梨穂子「…あの時のこと、だよね」

    「……」

    梨穂子「それはね、橘くん……私があなたを心配させたくなかったからでね」

    梨穂子「私は……あなたが悲しむ顔を見るのが……怖かった、の」

    「それで…僕に冷たくしてたのか?」

    梨穂子「…うん、勝手だよね、わかってるんだよちゃんと…」
    221 : 以下、名無しにか - 2012/10/07(日) 16:01:29.92 ID:uSziC/mn0 (+45,+30,-302)
    梨穂子「ちゃんとちゃんと…分かってた。今、私がしようとしてること、
        そして橘くんにしてしまったこと……それがどんなに取り返しのつかない事だって…」ぐっ…

    きぃーこ…

    梨穂子「だけど、だけどね…? それでも私は、やめようって思わなかった…」

    きぃーーこ…

    梨穂子「そんなあなたの顔を見ても、傷ついた顔の橘くんを見たとしても……それでも」

    梨穂子「私はあなたに〝嘘〟をつくことを、やめようって思わなかったんだー……」

    梨穂子「例え記憶が無いと知られても、それを違うって嘘つけたりー…」

    梨穂子「本当に記憶がないことを、知られたくないって嘘ついたりしてもー…」

    きぃーー……こ…

    梨穂子「……あなたが悲しんでも、嘘をつくことを止めなかったと思う」

    「梨穂子…お前は、一体何がしたいんだよ…?」

    梨穂子「……」

    「僕は……全然、梨穂子がしたいことがわからないよ…?」
    222 : 以下、名無しにか - 2012/10/07(日) 16:04:03.55 ID:1sAx/mFu0 (-22,-10,-1)
    支援
    223 : 以下、名無しにか - 2012/10/07(日) 16:06:32.15 ID:uSziC/mn0 (+45,+30,-251)
    「そんなの、全く意味が無いじゃないか…
       ただ単に、僕に対して嘘をついて…僕を惑わせようとしてるだけじゃないか」

    梨穂子「…そうだね」

    「……」

    梨穂子「最初から全部、わかってることなのに…どうして私、あなたに嘘をつくんだろう」

    梨穂子「……わからないんだよ、それが、私には」

    梨穂子「初めは悲しませたくないって……それだけだったのに」

    梨穂子「…今の私は、ごちゃごちゃなんですよ」ニコ…

    「…記憶のせいなのか?」

    梨穂子「…ううん、わかんない、どうだろうね…」

    「っ…記憶が無いから、そうやって…梨穂子は意味もなく嘘をついてしまうような…」

    「よくわからない自分に、なってしまうのかよ…?」
    224 : 以下、名無しにか - 2012/10/07(日) 16:08:05.99 ID:GD1pm0YK0 (+65,+30,+0)
    225 : 以下、名無しにか - 2012/10/07(日) 16:09:21.50 ID:IP9SMUdrO (+30,+30,-42)
    いつもの調子で橘さんとイチャついてたらフライデーされたり親衛隊に狙われて危ないから、
    突き放そうとしていたと思ってたんだが…
    まさかホントに記憶喪失だとは
    226 : 以下、名無しにか - 2012/10/07(日) 16:12:26.68 ID:uSziC/mn0 (+45,+30,+0)
    梨穂子「どーだろうねぇ……うーん、それだったらいいんだけどー…」

    梨穂子「…どうもそれだけじゃないっぽいから、困ったさんかな?」

    「どういうこと?」

    梨穂子「……。さっきも言ったけどね、橘くんのこと…私は憶えてない」

    「っ…う、うん」

    梨穂子「それなのに、私はあなたを悲しませたくないって…思った」

    梨穂子「それからわたしはあなたに冷たくしようって思った、
        記憶が無いことは悪いこと、ダメなこと、それを知られるぐらいなら…冷たくしようと」

    梨穂子「それなら罪は無いって、
        純一を巻き込んでしまうような……思い出を巻き込んでしまうようなものは無いって…」

    梨穂子「今の記憶の無い私は、そう思ってしまったんだよねー…」

    「……思い出が良ければ、今はいいって言いたいのか?」

    梨穂子「うんっ…そうだよ?」

    梨穂子「だって、そうじゃない? 橘君だって、私のこと……遠い存在だって思ってるでしょう?」
    227 : 以下、名無しにか - 2012/10/07(日) 16:19:04.50 ID:uSziC/mn0 (+45,+30,+0)
    「それは…」

    梨穂子「ううん、思ってるはずだよ。橘くんは…ううん、橘君だけじゃない…香苗ちゃんも他の人たちも…」

    梨穂子「全員、私のことをとおいとおーい存在だって…そう思ってるはずだよ」

    「………」

    梨穂子「だったら、それを期に……すべてぶったぎればいいかなぁー…なんて、思っちゃったりして」きぃーこ…

    梨穂子「アイドルになった桜井梨穂子、学校に滅多に来ない桜井梨穂子、友達関係が疎遠になった桜井梨穂子…」きぃーこ…

    梨穂子「それが今の〝桜井梨穂子〟であって〝桜井リホ〟なんだよって──」きぃこー

    ぴょんっ!

    梨穂子「…そう皆に分からせて、全てを断ち切ろうって思ってるんだよね」すとんっ

    「そんなのっ…!」

    梨穂子「…出来るわけ無い? あはは、それができるんですよ~」

    梨穂子「遠い存在って、それだけで知ってる人を疎遠に出来る魔法の言葉だよ。
        だからこそ、私はそれを望んで〝演じて〟周りと疎遠になって見せるの」

    梨穂子「…だってもう、記憶が無いんだもん」
    228 : 以下、名無しにか - 2012/10/07(日) 16:28:09.37 ID:uSziC/mn0 (+45,+30,+0)
    梨穂子「今まで通り、仲良し通りなんて…えへへ、無理だよそんなの」

    「っ…」

    梨穂子「周りは昔の私を知ってる、だけど今の私は昔の自分を知らない」

    梨穂子「それは…なによりも悲しい事だよ、周りの人たちにとってね」

    梨穂子「だから~、周りには〝昔の桜井梨穂子〟をずっとずっと…記憶しててほしいんだ」

    梨穂子「今の記憶の無い私に塗り替えることなく、良い子で元気な……桜井梨穂子を」

    梨穂子「ずっとずっと…憶えてて、欲しいんだよ…橘くん」ニコ…


    梨穂子「このまま上手く行けば、みんなを騙して…〝アイドルで変わってしまった私〟として理解してくれるはず」


    梨穂子「……誰にも〝あの時の桜井梨穂子はもう居ない〟ってことを、バレずにね」


    「…どうして、それを僕に言ったんだよ」

    梨穂子「…うん?」
    229 : 以下、名無しにか - 2012/10/07(日) 16:36:54.03 ID:uSziC/mn0 (+41,+30,+0)
    「そんなこと…周りのだれにも言ってないんだろう?」

    梨穂子「…うん、言ってないよ」

    「じゃあ…どうして、僕にだけ言ったんだよ」

    梨穂子「………」

    「そうしたら僕はっ……お前のことを放っておけなくなるだろ…!」

    梨穂子「…そっか、橘くんはそう言ってくれるんだね」

    「っ…当たり前だろ!? 僕は、お前の幼馴染なんだぞ!?」がしゃんっ…

    「それなのに、その幼馴染がっ…周りに嘘をついてまで!
       記憶が無くて自分が一番つらいのに、それなのに周りにショックを受けてほしくないって…!」

    「記憶が無くなったことを隠してまで、周りとの思い出を大切にするとかっ…馬鹿かよ!」

    「しかもっ…しかもなんだよ! 隠し切るなら、アイドルになって変わったんだよって偽るつもり!?」

    「ふざけるなよ梨穂子っ…! 僕は怒ってるぞ…!」

    梨穂子「………」

    「単純にっ…記憶が無いって、だからしょうがないんだよってっ…そうやって病気に甘えない所は凄いよ!」

    「───だけど! そうやって嘘を吐かれた人たちの身にもなってみろよ!!」
    230 : 以下、名無しにか - 2012/10/07(日) 16:39:53.57 ID:Q+gGcbSf0 (+24,+29,-20)
    時代は今やBD
    (とは言いつつもBDプレイヤーを持ってないとは言えない音)
    231 : 以下、名無しにか - 2012/10/07(日) 16:40:35.99 ID:Q+gGcbSf0 (-17,-2,+0)
    誤爆
    232 : 以下、名無しにか - 2012/10/07(日) 16:42:27.46 ID:uSziC/mn0 (+45,+30,+0)
    梨穂子「………」

    「僕はそんなの絶対に許せない、梨穂子に対してじゃないっ…それを分かってあげらなかった…!」


    「───自分に対して、ずっとずっと悔やみ続けるはずだから!!」


    梨穂子「……そうだね」

    「梨穂子っ……聞かせろ、どうか僕に聞かせてくれ!」

    梨穂子「うん、なあに? 橘くん?」

    「どうして僕にその話を聞かせた! どうして僕にそうやって秘密事を話してくれたんだ!?」

    梨穂子「……」

    「お前がこの三週間、誰にも言うこと無くっ……それでずっと隠し通そうとしたその悩みを!」

    「どうして幼馴染の僕に! 言ってくれたんだ!?」

    梨穂子「……それは…」

    梨穂子「それは……それは…」

    梨穂子「…わからないけど、たぶんだけどね…」
    233 : 以下、名無しにか - 2012/10/07(日) 16:44:40.32 ID:vWAsL1xQ0 (+17,+27,-3)
    ゴクリッ…
    234 : 以下、名無しにか - 2012/10/07(日) 16:52:18.28 ID:uSziC/mn0 (+45,+30,+0)
    梨穂子「……」

    梨穂子「…色々と、思いだせないのに…」

    梨穂子「…ほとんどのことを、ぜんぜん憶え出せないのに…」

    梨穂子「……だけど、だけど一つだけ……これだけは、言えるんだよ…」

    梨穂子「…もしかしたら、言ってしまえばどうにかなるんじゃないかって…」

    梨穂子「…この人だけには、言ってもいいって…顔も名前も…憶えてないはずなのに…」

    梨穂子「…なのに、私は…今の桜井梨穂子は……ずっと言いたいことがあって…」

    梨穂子「あなたの…顔を見たときから、ずっとずっと……この言葉だけを…」ぎゅうっ…


    梨穂子「…………助けてよぉ、純一ぃ…っ」


    梨穂子「いやだよぉっ…みんなにちゃんと、言いたいよぉっ…! これは違うんだよって、
        香苗ちゃんや先輩たちにっ…ひっぐっ…言いたいよ純一っ…!」

    梨穂子「仕事だからってぇっ…ひっぐ、秘密にしなきゃいけない事だからっ…!」

    梨穂子「だけど、昔の私をっ……知ってくれてる人たちに、わるっ…く思われたくないよぉっ…!」
    235 : 以下、名無しにか - 2012/10/07(日) 17:00:59.01 ID:uSziC/mn0 (+43,+30,+0)

    梨穂子「私はっ…アイドルだから、ひっぐえっぐっ…病気はっ…秘密にしなきゃダメだから…っ」

    梨穂子「だからもうっ…アイドルとして頑張んないとっ…もう、ダメになっちゃいそうでっ…ぐすっ…」

    梨穂子「顔も名前もっ…思い出も、全部全部……
        憶えてないのにっ…周りの人の思い出なんて、これっぽっちも憶えてないのにっ…」

    梨穂子「だけどっ…けほっこほっ…! 私はっ…どうしてもっ…忘れることが出来ないよっ…!」

    梨穂子「───この人たちが、大切な人だっていうことを…! ずっとずっと…憶えてるから…っ」

    梨穂子「私はっ……私はっ───」

    「───良く言った、梨穂子」ぎゅう…

    梨穂子「ひっくっ…ひっく…」

    「十分だ、いいよ。それ以上は言わなくていい」

    梨穂子「ぐすっ…すんすんっ…ごめ、ごめんねっ…私…」

    「ああ、いいんだ」

    梨穂子「なんにもわかってないのにっ…純一にた、頼って…ひっぐ…」

    「大丈夫、僕がついてるから」
    236 : 以下、名無しにか - 2012/10/07(日) 17:05:42.00 ID:uSziC/mn0 (+45,+30,-308)
    梨穂子「わたっ…し…ひっく、アイドルだからってっ…みんなに変わったって思われ、たく、ないっんだよ…っ」

    「ああ、そうだな」ぽんぽん

    梨穂子「だけどっ…だけどっ…」

    「平気だ、どうにかする」

    梨穂子「どうにか、して……してくるのっ…?」

    「当たり前だよっ……こんなに泣いて、頼みこんできてくれて…」

    「…しかも、僕にだけには頼りたいって思ったんだろ?」

    梨穂子「うっ…うん…ひっぐ…」

    「…顔も名前も憶えてないのに、ただ、それだけは思っててくれた」

    「───僕を頼れば、どうにかなるってことを」

    梨穂子「すんすんっ……う、うんっ」

    「だったらどうにかしてやる、その期待に! 全力で叶え切ってみせるぞ僕は!!」

    「任せろ、梨穂子……お前の幼馴染は絶対に」

    「今の梨穂子の期待を、裏切らない」
    237 : 以下、名無しにか - 2012/10/07(日) 17:06:33.05 ID:uSziC/mn0 (+34,+29,-1)
    うんこいってまいる!
    238 : 以下、名無しにか - 2012/10/07(日) 17:07:02.08 ID:wGRXrYGV0 (-20,-10,+0)
    うんこ代行はよ
    239 : 以下、名無しにか - 2012/10/07(日) 17:09:18.78 ID:EZXerzOp0 (+19,+29,-2)
    かきながらいたせばよかろう
    240 : 以下、名無しにか - 2012/10/07(日) 17:19:25.64 ID:vWAsL1xQ0 (+24,+29,-8)
    相当硬いウンコやな
    >>1の肛門の状態が心配される
    241 : 以下、名無しにか - 2012/10/07(日) 17:25:55.83 ID:zpIcbEd/0 (+1,+11,-1)
    242 : 以下、名無しにか - 2012/10/07(日) 17:30:22.21 ID:uSziC/mn0 (+45,+30,-271)
    ~~~~~~

    梨穂子「……」

    「というわけで、連れてきました」

    夕月「はえーよ、こっち頼るのよ」ぱしんっ

    愛歌「時期早漏…ずずっ」

    梨穂子「あはは…」

    「だ、だってしょうがないじゃないですか…!
       こんなこと知ってるの、二人だけなんですから!」

    夕月「だとしてもおめえさん、りほっちは只一人、アンタに頼ったんだろ?」

    「そ、そうですけど…」

    夕月「じゃあアンタ一人でやんな。それがりほっちの願いなんだからさ」

    「え、ええっ! 無責任ですよ! この茶道部!」

    夕月「…おい。どうして文句を言うようなタイミングで茶道部の単語を使ったァ…? ええ、オイ?」

    「いや深い意味は無いです本当ですすみませ──あー……」
    243 : 以下、名無しにか - 2012/10/07(日) 17:36:30.11 ID:uSziC/mn0 (+45,+30,+0)
    「ひどい…」しくしく…

    梨穂子(一瞬で女装させられた……)

    夕月「うっし、それでどうするんだい? 連れてきたってことは、それなりに考えちゃーいるんだろ?」

    「えっ!? 一緒にやってくれるんですか!?」

    夕月「半ば強引的にりほっちの話を聞かせたくせによ…良く言えるぜ、んなこと」

    愛歌「腹黒優男」

    「うぐっ……」

    夕月「とりあえず、いーから考えること言いな」

    「わ、わかりました……じゃあ梨穂子、いい?」

    梨穂子「う、うん……ぶっ」ぷいっ

    「…どうして笑うんだよ」

    梨穂子「だ、だってぇっ…純一の恰好が、もう、ちょっと似合いすぎててっ…あはははっ」

    「むー……夕月先輩!? これ脱いでも良いですか!?」

    夕月「だめだー」
    244 : 以下、名無しにか - 2012/10/07(日) 17:38:16.38 ID:IP9SMUdrO (+24,+29,-8)
    >純一「むー……

    やだ純子かわいい…
    245 : 以下、名無しにか - 2012/10/07(日) 17:38:55.84 ID:yzPm9F3C0 (+22,+29,-2)
    トイレからおかえりんこですの
    246 : 以下、名無しにか - 2012/10/07(日) 17:41:14.61 ID:uSziC/mn0 (+45,+30,-262)
    ~~~~~

    「僕が思うにですね───それはもう、記憶を取り戻せばいいって思うんですよ!」

    夕月「だろうな」

    愛歌「当たり前」

    梨穂子「そ、そうだよね~」

    「みんな話は途中だよ! …こほん、それでですね? じゃあどうすれば記憶を取り戻せるのか」

    「…という話になってくるわけです!」

    梨穂子「どうすれば…」

    「まあ僕が思うに……色々と調べると、一番僕らに向いている治療法を発見しました」

    愛歌「それは?」

    「はい、それはこれです!」トン!

    『ショック療法! 過去の自分を取り戻せ大作戦!』

    夕月「…ボードまで用意して何やってるんだって思えば」

    愛歌「至極簡単」
    247 : 以下、名無しにか - 2012/10/07(日) 17:49:17.99 ID:/mZaHxnX0 (+45,+30,-305)
    「その通り! やることは簡単なんですよ!」

    「現在、記憶を失っている梨穂子に…なにかしら過去を思い返させるほどの、ショックを与えればいいんです!」

    夕月「殴ればいいのかよ?」

    梨穂子「えっ…?」

    「ち、違います! もう、夕月先輩はすぐにそんな暴力沙汰を起こす…ごはぁ!」ドタリ

    夕月「チッ、胸に入れたパットで威力が削がれたか……おら、どういう意味だ橘ァ!」げしげしっ

    「や、やめてっ、ずれちゃう! パッドがずれちゃいます!」

    梨穂子「えーっと……」

    愛歌「だが良い方法…だ」

    梨穂子「愛歌先輩?」

    愛歌「橘純一が言ったことは……一理ある」

    梨穂子「ほ、ほー…」

    愛歌「やってみる価値は…十分」

    「で、ですよね! ではさっそくやってみようよ!」
    248 : 以下、名無しにか - 2012/10/07(日) 17:51:35.31 ID:RyUiRF1h0 (+24,+29,-5)
    無理矢理手篭めにするショック
    249 : 以下、名無しにか - 2012/10/07(日) 17:52:14.17 ID:hH9KPp5q0 (+27,+29,-18)
    ここから変態紳士が本領を発揮していくんですねw
    250 : 以下、名無しにか - 2012/10/07(日) 17:52:34.72 ID:yzPm9F3C0 (+22,+29,-14)
    ここでお宝本の登場ですか
    ←前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 次へ→ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitterで / SS スレッド一覧へ
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 :
    タグ : - アマガミ + - デブ死ね + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。

    類似してるかもしれないスレッド


    トップメニューへ / →のくす牧場書庫について