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元スレP「安価でアイドルプロデュースしてIA大賞獲得を目指す」
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P「それも、出来ないよ……」
雪歩「……っ」
P「いいか、雪歩。俺は……プロデューサーだ」
P「お前達を、もっともっと、キラキラさせてやるのが……俺の仕事だ」
P「……すまない、仕事、って言い方は違うな……正確に言えば、これは……」
P「俺の、夢なんだ」
雪歩「夢……?」
P「……そうだよ。雪歩達を、日本だけじゃなくて、世界中で愛されるアイドルにしてやることが、俺の夢だ」
雪歩「……」
P「だから、これは……俺のわがままなんだ」
P「俺は……ハリウッドに行きたい。そして……もっともっと、力を付けたい」
雪歩「……わ、私達が、それを望まなくても……?」
P「……ああ」
雪歩「……そんなの、横暴すぎですぅ」
P「ああ、そうだな……でも、許して欲しい。だって俺は……」
P「ひとりの男である前に……、お前達の、たったひとりしかいない」
P「プロデューサーだから……」
雪歩「……」
P「……」
雪歩「プロデューサーが……プロデューサーじゃなかったら良かったのに……」
P「……それだったら、俺達が出会うこともなかったよ」
雪歩「えへへ……そうですね」
P「……」
雪歩「……損をするのは、いつも惚れた方、なんですね」
P「えっ」
雪歩「なんでもありません! へ、変態さんなプロデューサーには、ナイショですぅ……」
P「毎日愉快に過ごすハリウッド、俺は帰れない」
雪歩「涙拭く木綿のハンカチーフ下さい」
こんな可能性も
雪歩「涙拭く木綿のハンカチーフ下さい」
こんな可能性も
雪歩「……わかりました。私……ずっと、待ってます」
P「雪歩……」
雪歩「私達は……、今までずっとプロデューサーに着いてきて、ここまで来ることができました」
雪歩「だから……私は、これからも、プロデューサーを信じます」
P「……今まで、ウソをついてきた俺を、許してくれるのか?」
雪歩「それは、これからホントにしてくれればいいんです。……ホントに、してくれるんですよね?」
P「……ああ、もちろんだ」
雪歩「えへへ、良かったですぅ。……それなら、私……」
ポロ……
雪歩「そ、それまで……あ、あれ?」
P「……!」
雪歩「あれ……な、なんでだろう……」
ポロポロ……
雪歩「……う、うぅう゛……、ぷ、ぷろでゅーざー……!」
雪歩「わ、わだし……ずっと、ずっと……我慢しできだんですぅ……!!」
雪歩「あの日、ノミネート発表会の日……、あなたは、何も言ってくれなくて……」
P「……」
雪歩「だから、ずっと……ずっと……!」
P「……ごめんな。本当に……ごめん」
雪歩「ご、ごめんなんて言葉、いりませんっ! だから、代わりに……お、お願いでずぅ……」
雪歩「あ、あと、ちょっどしかないけどぉ……そ、それまで……少しでも、少しでも長く……!」
雪歩「私のそばに……いてくだざい……!」
ポロポロ……
P(俺が、雪歩にしてやれることは……)
1 こっちにおいで、と言う
2 頭を撫でる
>>223
>>223
ほう・・・面白い
ほう・・・面白い
安価下かそのままかはまあ>>1に任せよう
P(……そうだ)
P(こうやって雪歩が泣いてしまったとき……これまで、何度だって、俺はこうしてきたじゃないか)
P(今なら……、できる。もう、あの時の俺とは違う……!)
P「……」
ぎゅっ
雪歩「……っ!!」
P(……俺は何も言わず、震える雪歩の肩を抱きしめた)
P(たった、それだけでよかったんだ……)
P(言葉がなくたって……いや、言葉がないからこそ、この気持ちは伝わるはずだから……)
雪歩「……う、うぅ、うう゛ううう……!」
P「……」
「うわぁああ゛ああん!!!!!」
きちゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!
てか雪歩の部屋でやってるんだよなこのやり取り
てか雪歩の部屋でやってるんだよなこのやり取り
さっきまでテレフォンセックスだのなんだの言ってたのが嘘のようだ、やはり>>1は凄いな
―――
P(……そのあとしばらく、雪歩は泣き続けた)
P(俺達がいつまでも一緒にいられないことが、悲しくて)
P(胸のうちに抱えた不安な気持ちが、ついに爆発して)
P(でも……)
P「……落ち着いたか?」
雪歩「えへへ……まだです。もう少しだけ、このまま……」
P(それでも……雪歩は、最後には笑顔を見せてくれた)
P(触れただけで、消えてしまいそうな、儚い雪のような笑顔……)
P(雪歩の、こうやって泣いたあとに浮かべる笑顔が……俺は、一番好きなんだ)
お弟子さんB(展開を暖かく見守ったあと、そっと懐からバールを取り出す)
P(別れのときは、近づいていく)
P(でも……前までの俺達ではない)
P(未来のことから目を背け、臆病なままただ時間を過ごしていた俺達は、もういない)
P(もう少しだけ、前を向いて……、雪歩達と歩こう)
P(涙を流したっていい、喧嘩したっていい……そうすれば、きっとその分、大きな笑顔が見えるはずだから)
P(残りの時間が限られているなら、その時間を精一杯喜ばせてやるのが、プロデューサーの役目だから……)
P(それに……まだ俺達には、やることが残っている)
P(アイドルアカデミー大賞。ずっとずっと、目標にしてきた……トップアイドルの夢)
P(最後まで……一緒に頑張ろうな、雪歩……!)
【ある日の風景8 おわり】
お弟子さんB(展開を暖かく見守ったあと、そっと懐からさらにもう1本バールを取り出す)
【活動43週目 765プロ事務所 夜】
雪歩「ふたりとも……、今日は、ごめんなさい」ペコリ
真美「ゆきぴょん……」
あずさ「……心配、してたのよ~?」
雪歩「はい……本当に、なんて言ってお詫びしたらいいか……う、うう……!」
雪歩「も、もうこんな私なんて……リーダーなのに、お仕事サボっちゃう、ダメダメな私なんて……」
雪歩「穴掘って、埋まってきま――
P「させねーよ!」ガシッ
雪歩「ぷ、プロデューサぁ~……スコップ、返してくださいぃ~……!」
P「穴掘るのもいいけどな、それより……ふたりに、言うことがあるだろう?」
雪歩「……」
P「……お詫びなんて、後回しでいいんだよ」
P「ふたりがどんな言葉を聞きたいか、それはきっと……雪歩ならわかるはずだ」
雪歩「……はい」
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