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元スレ黒子「わ、わたくしとあなたの三年後に」上条「か、乾杯」
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上条「へえ、空間移動能力か。いいな、便利そうで」
黒子「ええ、使い勝手だけならお姉様の能力にも引けを取りませんわよ」
上条「あれ待てよ? それだったら、どうしてあの時その瞬間移動で逃げなかったんだ?」
黒子「あぁ、廃ビルの時は、逃げなかったんじゃないですのよ。逃げられなかったんですの」
上条「逃げられなかった?」
黒子「上条さんもある程度は存じているかと思いますが、基本的には能力が強くなればなるほど制御が難しくなりますの」
黒子「たとえば転移一つとっても、二つ以上の場所を同時にイメージしなければ能力の発動はできません。空間移動が特に難しいと言われる所以ですの」
上条「他の能力以上に集中力を要するってことか」
黒子「ですの。詳しく説明すると長くなるんですけれど」
上条「折角だから聞かせてくれよ。能力者とそういう話することって滅多にないからさ」
支援感謝
黒子「ええ、使い勝手だけならお姉様の能力にも引けを取りませんわよ」
上条「あれ待てよ? それだったら、どうしてあの時その瞬間移動で逃げなかったんだ?」
黒子「あぁ、廃ビルの時は、逃げなかったんじゃないですのよ。逃げられなかったんですの」
上条「逃げられなかった?」
黒子「上条さんもある程度は存じているかと思いますが、基本的には能力が強くなればなるほど制御が難しくなりますの」
黒子「たとえば転移一つとっても、二つ以上の場所を同時にイメージしなければ能力の発動はできません。空間移動が特に難しいと言われる所以ですの」
上条「他の能力以上に集中力を要するってことか」
黒子「ですの。詳しく説明すると長くなるんですけれど」
上条「折角だから聞かせてくれよ。能力者とそういう話することって滅多にないからさ」
支援感謝
黒子「まず、一つの物を三次元空間、A点からB点へ移動させると仮定しましょうか」
上条「XYZ座標だな」
黒子「ですの。空間移動をするには3次元から11次元への特殊変換を行って位相を定め」
黒子「平行して11次元から3次元への位相を逆算しますの」
黒子「Aから11次元のOを経由してBへ送り込む。これがテレポートの原理」
黒子「つまるところ、一度の能力発動に対して二重の計算が必要になりますの」
上条「ええっと、余分に計算しなきゃならないから発動に時間がかかるってことだな?」
黒子「ま、平たく言えばそういうことですわね。細かいところでは、他にも色々と制約がありますの」
黒子「例えば建物の外と中を行き来するには外から外、中から中よりも難解な計算が必要となりますし」
黒子「デパートのように上下階のフロアの作りが似通った建物と、そうでない建物とでは、転移に相当な時間差が生じますの」
上条「XYZ座標だな」
黒子「ですの。空間移動をするには3次元から11次元への特殊変換を行って位相を定め」
黒子「平行して11次元から3次元への位相を逆算しますの」
黒子「Aから11次元のOを経由してBへ送り込む。これがテレポートの原理」
黒子「つまるところ、一度の能力発動に対して二重の計算が必要になりますの」
上条「ええっと、余分に計算しなきゃならないから発動に時間がかかるってことだな?」
黒子「ま、平たく言えばそういうことですわね。細かいところでは、他にも色々と制約がありますの」
黒子「例えば建物の外と中を行き来するには外から外、中から中よりも難解な計算が必要となりますし」
黒子「デパートのように上下階のフロアの作りが似通った建物と、そうでない建物とでは、転移に相当な時間差が生じますの」
行列演算を何度も繰り返すからうざいよな
どうみても黒子は厨房レベルじゃない
どうみても黒子は厨房レベルじゃない
上条「じゃあ、あの時は条件ないし、集中力が足りなかったと」
黒子「いーえ、それ以前の問題ですわね」
上条「と、いうと?」
黒子「弱点を晒すようなものですからあまり気が進まないのですが」
黒子「わたくしの能力は痛みなどで集中力が乱れると、まず発動できませんのよ」
上条「あー、そんな単純な理屈か」
黒子「あの時わたくしは敵能力者の攻撃を受けて意識が朦朧としていましたから」
黒子「運よく転移できたとして、どこぞの壁の中に埋まってしまったり空に投げ出されるのが関の山だったでしょうね」
上条「なるほどな、自分の能力と付き合うってのも結構大変なんだな」
黒子「いーえ、それ以前の問題ですわね」
上条「と、いうと?」
黒子「弱点を晒すようなものですからあまり気が進まないのですが」
黒子「わたくしの能力は痛みなどで集中力が乱れると、まず発動できませんのよ」
上条「あー、そんな単純な理屈か」
黒子「あの時わたくしは敵能力者の攻撃を受けて意識が朦朧としていましたから」
黒子「運よく転移できたとして、どこぞの壁の中に埋まってしまったり空に投げ出されるのが関の山だったでしょうね」
上条「なるほどな、自分の能力と付き合うってのも結構大変なんだな」
>>269
んだぁ?その余裕面!
んだぁ?その余裕面!
黒子「まぁ、これでも人並み以上は努力しているつもりですの」
黒子「学園の能力開発は啓蒙ができてこそ。こと自分の能力に関しては誰より自分が一番理解していなくてはなりませんの」
上条「話を聞いてるだけでも、それはひしひしと感じてるよ」
黒子「――というわけでぇ」ズイ
上条「な、なんだ? いきなり」
黒子「こちらも手の内を明かしたのですから、あなたの能力についても尋ねてよろしいですわよね?」
上条「ああ、幻想殺し(イマジンブレーカー)のことか。別にいいぜ」
黒子(え゛……そんなあっさり?)
黒子「学園の能力開発は啓蒙ができてこそ。こと自分の能力に関しては誰より自分が一番理解していなくてはなりませんの」
上条「話を聞いてるだけでも、それはひしひしと感じてるよ」
黒子「――というわけでぇ」ズイ
上条「な、なんだ? いきなり」
黒子「こちらも手の内を明かしたのですから、あなたの能力についても尋ねてよろしいですわよね?」
上条「ああ、幻想殺し(イマジンブレーカー)のことか。別にいいぜ」
黒子(え゛……そんなあっさり?)
一度、上条さんテレポしようとして出来なかった事あったよなあ
これは別の世界線なのか
これは別の世界線なのか
>>279
このスレで上条さんとテレポした?
このスレで上条さんとテレポした?
>>281
面識の問題じゃね?
面識の問題じゃね?
黒子「…………」アングリ
上条「――以上が俺の能力、というか、右手についての説明だな」
黒子「……に、にわかには信じがたいですわね。超能力と名のつくすべてを、無効化するなんて」
上条「すべてかはわかんねえけど、今のところ掻き消せなかった能力はないな」
上条「炎に電気に物理干渉。あぁ、あとは反射能力もか」
黒子「そんな能力、聞いたこともないですの。あったらまず忘れそうにないですし」
黒子(……そういえば、成り行きで上条さんを寮に入れたことがありましたわね)
黒子(確かあの時は寮長が来て……)
黒子「……ちょっと失礼」ギュ
上条「お、おい黒子!?」タジ
黒子(……玄関へ!)
上条「い、いきなり手ぇ握ったりなんかして、どうしたんだよ?」
黒子「……なるほど」
黒子(いつかの疑問が、氷解しましたの)
上条「――以上が俺の能力、というか、右手についての説明だな」
黒子「……に、にわかには信じがたいですわね。超能力と名のつくすべてを、無効化するなんて」
上条「すべてかはわかんねえけど、今のところ掻き消せなかった能力はないな」
上条「炎に電気に物理干渉。あぁ、あとは反射能力もか」
黒子「そんな能力、聞いたこともないですの。あったらまず忘れそうにないですし」
黒子(……そういえば、成り行きで上条さんを寮に入れたことがありましたわね)
黒子(確かあの時は寮長が来て……)
黒子「……ちょっと失礼」ギュ
上条「お、おい黒子!?」タジ
黒子(……玄関へ!)
上条「い、いきなり手ぇ握ったりなんかして、どうしたんだよ?」
黒子「……なるほど」
黒子(いつかの疑問が、氷解しましたの)
上条「く、黒子。手、放してもらってもいいか?」
黒子「え……あっ!? ご、ごめんあそばせっ」バッ
上条「い、いや、全然」
黒子(こっ、これじゃあまるで意識していたみたいじゃないですのっ! 少しはしていましたけれどもっ)
上条「もしかして、今能力使おうとしたか?」
黒子「……え、ええ、無理でしたけれど。というか、よくわかりましたわね?」
上条「ああ、能力を打ち消したときには妙な感触が残るんだ」
黒子(……彼がこう言っている以上、やはり何らかの力に阻害されたと考えた方がいいですわね)
黒子「え……あっ!? ご、ごめんあそばせっ」バッ
上条「い、いや、全然」
黒子(こっ、これじゃあまるで意識していたみたいじゃないですのっ! 少しはしていましたけれどもっ)
上条「もしかして、今能力使おうとしたか?」
黒子「……え、ええ、無理でしたけれど。というか、よくわかりましたわね?」
上条「ああ、能力を打ち消したときには妙な感触が残るんだ」
黒子(……彼がこう言っている以上、やはり何らかの力に阻害されたと考えた方がいいですわね)
上条「例えばさ。能力を無効化する超能力を簡単に説明できそうな現象って、あるのかな」
黒子「そうですわね。以前アンチスキルの一団と戦った時、妙な音の出る機械で演算能力を乱されたことはありますの」
黒子「ですが、上条さんの能力は具現化した能力に対しても有効だそうですから、そういったものとは根本的に異なるでしょう」
黒子「あとは、AIM拡散力場に対する強制的な干渉能力とか」
上条「あぁ、原理を紐解けばそれで説明がつきそうだな」
黒子(そう、上条さんの右手の周りに存在するAIM拡散力場の異常値を通常値に書き換える能力。それなら)
黒子(いや、ですけど、そんなとんでもない能力がレベル0などということは)コテン
黒子(さすがに他人のAIM拡散力場に干渉すれば、計測器にだって反応しそうなものですし)コテン
上条「さっきのおまえほどうまく説明できないのが口惜しいってか、悔しいな」
黒子「……ま、ひとつくらい未知の能力があってもよろしいんじゃありませんの」
黒子「そうですわね。以前アンチスキルの一団と戦った時、妙な音の出る機械で演算能力を乱されたことはありますの」
黒子「ですが、上条さんの能力は具現化した能力に対しても有効だそうですから、そういったものとは根本的に異なるでしょう」
黒子「あとは、AIM拡散力場に対する強制的な干渉能力とか」
上条「あぁ、原理を紐解けばそれで説明がつきそうだな」
黒子(そう、上条さんの右手の周りに存在するAIM拡散力場の異常値を通常値に書き換える能力。それなら)
黒子(いや、ですけど、そんなとんでもない能力がレベル0などということは)コテン
黒子(さすがに他人のAIM拡散力場に干渉すれば、計測器にだって反応しそうなものですし)コテン
上条「さっきのおまえほどうまく説明できないのが口惜しいってか、悔しいな」
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