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    元スレ明彦「おいラビリス、何を持ってる?…なに?けいおん?」

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    351 :

    カエサール

    352 :

    食事代行さんはよ

    353 = 223 :

    今日中に完成させるクマよー

    355 = 223 :

    夕方 スーパー

    「まずは鳥肉でしょ?それに白菜にしらたきにチョコレート!」

    明彦「おい」

    「ギャグだよさなちゃん」

    明彦「お前なら本当にやりかねない」

    「さなちゃんの中の私はどんななのさ…」



    『わたあめのベッドでごろごろしたいな~』

    『おひさ~までて~♪』

    『あははは~うふふふ~』



    明彦「こんなの」

    「…私、そんなに頭の中ふわふわ時間してないからね?」

    356 = 223 :

    明彦「!」

    明彦「新発売のプロテインだと!?」

    明彦「これは箱買いだな」

    「またプロテイン?本当に好きだよねぇ…じゃんきーみたい」

    明彦「ジャンキー…お前の中の俺はどんなイメージなんだ」



    明彦『足りない!足りないぞぉ!俺に足りない物、それは!』

    明彦『情熱思想理念頭脳気品優雅さ勤勉さ!そしてなによりも!』

    明彦『プロテインが足りないぃ!』



    「こんなの」

    明彦「…お前、今期の評定オール『2』な」

    「職権乱用!?というか実習生が成績つけるの!?さわちゃんは何やってるのさ!?」

    357 = 334 :

    さわちゃんならさなちゃんと合体してるよ

    358 = 223 :

    夜 平沢家

    「ただいま~憂~」

    明彦「お邪魔します」

    ぱたぱた

    「お姉ちゃんお帰り~!真田先生こんばんわ~!」

    「頼まれた材料買ってきたよ!」

    「ありがとうお姉ちゃん!」

    明彦「すぐアイスコーナーに向かおうとするから大変だったぞ」

    「さなちゃんだって精肉コーナーから離れなかったじゃん」ぶー

    「あはは、楽しかったみたいですね」

    「立ち話もなんですから、どうぞ上がって下さい」すっ

    明彦「ありがとう」

    明彦「(出来た子だな)」

    359 = 223 :

    「じゃあ材料入れるね」

    「あーい」

    「~♪…あれ?」

    「お姉ちゃん、塩は?」

    「え?入ってない?」

    「どこにも無いよ?」がさごそ

    明彦「買い忘れたみたいだな」

    「お隣のお婆ちゃんから借りようか?」

    「お姉ちゃん聞いてないの?お婆ちゃん、2、3日の間旅行に行くって言ってたよ?」

    「そうだっけ?」

    「どうしよう…コンビニだと高いしな…」

    明彦「…」チラッ

    >新発売 プロテイン 塩味 疲れた体に塩分を!

    明彦「(これはアレか、そういうことなのか)」

    360 = 230 :

    ムキムキ唯憂

    361 = 223 :

    たるんだ!

    「まさか本当にプロテイン鍋になるなんてね…」

    明彦「…こればかりは俺も本当にする気は無かったんだが」

    「あ、案外、美味しいかもですよ?あはは…」

    ぐつぐつ

    「…食べる?」

    「…食べようか」

    明彦「食べ物を無駄にしたらバチがあたるしな…」

    ぐつぐつ

    明彦「「「…いただきます!」」」

    362 = 223 :

    「…あれ?」むぐむぐ

    明彦「意外に…」むしゃむしゃ

    「美味しい…!」もぐもぐ

    (タルカジャ)「これは予想外だよ!」

    明彦(タルカジャ)「何か力が漲る気がするな」

    (タルカジャ)「ねー!」

    (タルカジャ)「プロテインって凄いんだね!」

    (ヒートライザ)「びっくりだねお姉ちゃん!」

    363 :

    色々上がっとるwww

    364 = 337 :

    保守しとこう

    371 = 223 :

    すくんだ!

    「もう食べられない…けぷ」

    明彦「なかなかに美味かったな」

    「お姉ちゃんお腹いっぱい?デザートのアイスどうする?」

    「食べる!」しゅたっ

    明彦「腹一杯なんじゃ無かったのか?」

    「アイスは別腹です!」ふんす

    「じゃあ持ってくるね」とてとて



    明彦「…本当に良い子だな憂ちゃんは」

    「自慢の妹だからね」

    372 = 223 :

    明彦「妹、か」

    明彦「…」

    「さなちゃん?」

    明彦「憂ちゃんにばかり頼らず、少しは自分で頑張れよ?」

    明彦「なんでも任せっきりじゃ駄目だ」

    「…憂は優しいからつい、甘えちゃうんだよねぇ」

    373 = 223 :

    明彦「甘えるのは構わん、ただ憂ちゃんが甘えたい時にお前がしっかり受け止められるか?」

    明彦「人は知らん所で傷ついたりするものだ」

    明彦「憂ちゃんが傷ついた時はお前がしっかり甘えさせてやらなければならん」

    明彦「それが『お姉ちゃん』の役目だ」

    「…」

    「私に出来るかな…」

    明彦「自信が無いか?」

    「…ちょっとね」

    「私、おっちょこちょいだし…忘れっぽいし…」

    374 = 223 :

    明彦「ならば強くなれ」

    明彦「強くなればそれは自信につながる」

    「でも私、運動も苦手だし…」

    明彦「なにも鍛えるだけが強くなる方法じゃない」

    明彦「まずは自分の力でなんでもやってみろ」

    明彦「憂ちゃんに任せていたことを少しずつ自分でやってみるんだ」

    「自分で…」

    明彦「たとえ失敗したって良い、経験に勝るものは他に無いからな」

    375 = 293 :

    いいこと言いすぎだろさなちゃん
    もう本当に教師になっちまえよ

    376 = 223 :

    「…つまり?」

    明彦「まぁ、要約すれば」

    明彦「妹を守れるくらいに強くなれ!…ってことだ」

    明彦「失ってから大切さに気付くのは馬鹿のやることだ」

    明彦「…お前はそんな馬鹿になるな」

    「さなちゃん…」

    とてとて

    「お姉ちゃん、アイス持ってき…」

    「…」

    「お姉ちゃん?」

    377 = 223 :

    明彦「長居し過ぎたな、俺はもう帰ろう」

    「え?もっとゆっくりしていっても…」

    明彦「気持ちは有り難いが、この時間はいつもロードワークをしているんだ」

    明彦「それに今俺は邪魔だろうからな」

    「そうですか…」

    明彦「美味しい食事を有り難う」

    明彦「それじゃあな、唯、憂」

    すたすた

    「また来て下さいね~!」

    378 = 337 :

    こりゃ惚れるわ

    379 = 225 :

    P3組は人生の経験値のレートがちょっとおかしいからな
    伊織ですら恋と命を天秤にかけるような場面を経験してるし

    380 = 223 :

    「…」

    「楽しい人だったねお姉ちゃん!」

    「本当に先生になって欲しいくらいだよ~」

    「…」

    「あ、アイス溶けちゃうよお姉ちゃん」

    「早く食べないと…」

    ぎゅっ

    「憂!」

    「へ!?お、お姉ちゃん!?///」

    「私…憂を守れるくらい強くなるからね!」

    「絶対に強くなるからね!」

    381 = 223 :

    夜 帰り道

    明彦「全く…ガラでも無いことを俺はペラペラと…」

    明彦「人に説教出来るほど偉い訳でも無いのにな」

    明彦「でもな、これできっとアイツは変わる」

    明彦「俺と同じ目に合うことは無いだろうさ」

    明彦「…」

    明彦「ああ、そうだな…お前の言うとおりだよシンジ」

    明彦「格好悪いな俺は…」

    383 = 223 :

    2週間後 放課後 部室

    「学園祭まであと2週間ちょっとか」

    「気合い入れて練習しないとな!」

    「気合いと言えば、最近の唯センパイは凄く練習熱心ですよね」

    「うん、気迫を感じるっていうか…ちょっと人が変わったって言うか…」


    「~♪」ギュイギュイギュイーン!


    「なんとなく方向性を間違えてる気もするけどな」

    「唯も頑張ってるんだよ」

    「(凄いな…)」

    「唯ちゃん格好良い~」

    384 = 223 :

    「そういえば、学園祭の日にさなちゃんも実習終わりなんだっけ」

    「寂しくなるわね…」

    「授業はいつも厳しかったけど、終わるとなると名残惜しいよな」

    「私は話した回数は少ないですけど、とても生徒思いな先生なのは知ってます」

    「出来るならこのまま本物の先生になって欲しいです」

    「そうだなー…さなちゃんが本当に先生になったら楽しいよなー」

    「なぁ、最後の日に何かさなちゃんにプレゼントしてあげたくないか?」

    「プレゼント?」

    「うん、三ヶ月間ありがとうございましたって」

    385 = 223 :

    「それ良いかもな!」

    「賛成~!」

    「じゃあ、何をあげたら喜ぶか考えようか」

    「…パッとすぐに思いつくのはプロテインですね」

    「梓もか、あたしもだ」

    「でも最後の日にプロテインってどうなのかしら」

    「考えたらシュールだな」

    「ならトレーニング器具とか?」

    「そういうのって結構するんじゃないのか?」

    「それにさなちゃんってその手のは大体持ってそう」

    「ですね」

    386 = 259 :

    ジョーク集でも買ってあげて

    387 = 223 :

    「うーん…どうすっかな」

    「困ったな」

    「どうしましょうか」

    「むー…」


    「…歌にしよう!」しゅばっ


    「歌?」

    「私達は軽音部なんだよ?」

    「なら歌しか無いよ!」

    「歌ですか…」

    388 = 223 :

    「さなちゃんが確かにここにいて、私達と同じ時を過ごしたことを」

    「歌にしてさなちゃんに届けよう!」

    「おお…!」

    「ゆ、唯が唯してない!」

    「唯センパイに賛成します!」

    「私も!」

    「決まりだね!」

    389 :

    「ゆ、唯が唯してない!」

    映画の律ならこんな事言わないな

    390 = 223 :

    「ならどんな歌にする?」

    「実は私、もう歌詞を考えてるんだ」

    「だからムギちゃんに音をつけて欲しいんだけど…」

    「マジで?歌詞見せて見せて!」

    「ちょっと待ってね…」がさごそ

    「はい」ぺらっ

    「どれどれ…」

    「…これ、本当に唯センパイが?」

    「ゆ、唯がまたもや唯してないだと…?」

    「すごーい…」

    「えへへ///」

    391 = 223 :

    「良い詩だよとっても、嫉妬するくらいだ」

    「うんうん、凄いぞ唯」

    「絶対にぴったりのメロディ考えてくるね唯ちゃん!」

    「素敵な歌詞だと思います!」

    「ほ、褒めすぎだよぉ」

    「ただ、さなちゃんのことを思って書いたらそうなっただけだよ」



    「…良し!桜高軽音部、放課後ティータイムは
      この歌をさなちゃんにプレゼントすることをここに宣言します!」

    「「「「おー!」」」」

    392 = 223 :

    同時刻 職員室

    明彦「…」カリカリ

    明彦「…」ぺらっ

    明彦「…」カリカリ

    すたすた

    さわ子「真田先生」

    明彦「…む、山中先生?」

    さわ子「あ、邪魔だったかしら」

    明彦「いえ、一段落着いた所です」

    さわ子「あらそう?」

    さわ子「…もうすぐ実習期間が終了するけど、三ヶ月間どうだったかしら?」

    明彦「…最初は本当に戸惑いましたが、とても楽しかったですよ」

    393 = 259 :

    支援型ペルソナ

    394 = 223 :

    明彦「この学校の生徒は皆良い子ばかりです」

    明彦「ここで過ごした思い出はきっと一生忘れられない」

    明彦「…特にあの5人はな」

    さわ子「軽音部のみんなね?」

    明彦「ええ」

    明彦「…」

    明彦「(…もうすぐ別れ…か)」

    395 = 223 :

    明彦「(思い返せば色々なことがあったな)」

    明彦「(唐突にこの世界に飛ばされ…)」

    明彦「(アイツらと出会い…)」

    明彦「(俺が心のどこかで望んでいたかもしれない普通の日常を過ごして…)」

    明彦「(そうだ、有里ととも会ったな)」

    明彦「(あの有里は俺が知っている有里では無かったが…)」

    明彦「(それでも再び出会えたことに感謝したい)」

    396 = 223 :

    明彦「…」

    明彦「フッ…らしくないぞ俺」

    さわ子「…真田先生?」

    明彦「…おっと」

    さわ子「思い出に浸ってた?」

    明彦「まさか、そんな訳が無い」

    明彦「(そうだ、まだ振り返るには早すぎる)」

    明彦「(俺は最後までアイツらの先生でいなければな)」

    397 = 223 :

    2週間後 学園祭当日 講堂

    「うわ、凄い人の数だな!」

    「今まで一番多いんじゃないか…?」

    「それでこそがやりがいがあるよ!」ふんす

    「そうですね!」

    「(なんだか、たくましい唯ちゃんも素敵ね)」

    すたすた

    明彦「お前達、準備は出来てるのか?」

    「お、さなちゃん」

    「バッチリ!」ぐっ

    398 = 223 :

    明彦「梓以外は最後の、そして俺も最初で最後の学園祭だ」

    明彦「絶対に成功させろよ!」

    「はい!」

    「おうよ!」

    「はいです!」

    「任せて!」

    「大丈夫だよ!」

    明彦「良い返事だ」

    399 = 259 :

    オラクル要る?

    400 = 225 :

    ようつべの用意はできてるぞ


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