元スレ咲 「この本なんだろ……。『まーじゃん部昔話』?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
251 = 176 :
ほ
253 = 138 :
保守ありっした
なんとか十個書けたんで、ぼちぼち投下していきます
『ごんぎつね』と『赤頭巾』と『一寸法師』がまだ書けない……
255 = 138 :
『アリとキリギリス』
夏のある日、アリさんがせっせと食料を運んでいます。
胡桃 「よいしょっ、よいしょっ」
汗をかきながら、一生懸命に巣へと運んでいきます。
そんな様子を、一匹のキリギリスが眺めていました。
白望 「……ダルい」
夏の暑い盛りに飛び回るわけでもなく、冬に備えて食料を準備するわけでもなく。
するとそんな様子を見かねたのか、アリさんはキリギリスさんに忠告をします。
胡桃 「ちょっと、キリギリスさん! 今のうちに食べ物を蓄えておかないと、冬に困っちゃうよ!」
白望 「あー……。でも、動けない」
胡桃 「もー、知らないからね」
257 = 138 :
そして、寒い寒い冬がやってきました。
アリさんは夏にしっかり食料を溜め込んでいたおかげで、冬を越すことができそうです。
胡桃 「しっかり夏に働いて良かった! さて、キリギリスさんはどうしてるかな?」
胡桃 「きっと、食べ物がなくて困ってるはずだから……仕方ないけど、私が助けてあげよう!」
胡桃 「別に好きとか、そんなんじゃないんだけどね///」
アリさんは、暖かい家の中から白銀の世界を覗きます。
すると、そこには夏のときと変わらず、まったく動こうとしないキリギリスさんの姿がありました。
白望 「お腹空いた……」 グー
胡桃 「やっぱり!」
258 = 168 :
259 = 138 :
しかし、よく見るとキリギリスさんの周りには数羽の昆虫が集まっていました。
エイスリン 「パン、タベル?」
白望 「うん」
塞 「ほら、このままじゃ凍え死ぬから……毛布かけとくよ」
白望 「あー、ありふぁふぉ」 モグモグ
豊音 「動けないみたいだから、周りにかまくら作っておいたよー」
白望 「これで寒さをしのげる……」
胡桃 「あ、ありー……?」
予想外の状況に、不適切な発言をしてしまったアリさん。
アリさんはこれ以降、適度に手を抜くことを覚えたそうです。
『アリとキリギリス』 了
260 = 138 :
『花咲かじいさん』
むかしむかし、あるところにおばあさんとおばあさんが住んでいました。
和 「そういえば、iPS細胞というので同性の間でも子供ができるらしいです」
咲 「え、えぇ~……。う~ん……」
二人はとても仲が良かったのですが、なぜか子宝には恵まれませんでした。
そのかわり、エトペンという喋るペンギンの人形をとても可愛がっていました。
ある日、エトペンが畑で言いました。
エトペン 「ココホレペンペン、ココホレペンペン」
和 「エトペン……。ここを掘れといっているのですか?」
咲 「掘ってみようよ! 金銀財宝ざっくざくかもしれないよ!」
和 「そんなオカルトありえません。さ、畑仕事に精を出しましょう」
エトペン 「チョwwwww」
261 = 138 :
エトペンがあまりにしつこいのと、おばあさんのススメもあって、
二人は畑を掘ることにしました。するとどうでしょう、案の定、大判小判が出てきました。
咲 「ほらね!」
和 「こ、こんなの偶然ですっ! ……でも、エトペンありがとうございます」
エトペン 「ペンペン!」
すると、そんな様子をとなりの欲張りおじいさんが見ていました。
舞 (財宝ほり当ててやんよ!)
そして、欲張りおじいさんは二人に近づくとエトペンをよこすように交渉します。
舞 「なぁそのペンギンなんだけど うちのなんだ……返してくれないかなー?」
和 「は?」
262 = 138 :
舞 「実は遠い昔に……うちがそれ落としたこと知らなかった?」
和 「この人はなにを言っているのでしょうか?」
咲 「わ、わけがわからないよぅ……」
欲張りおじいさんは、その後も訳のわからないことを言い続けます
しかし、それを冷静に対応する二人に対して切れました。
舞 「いい加減に貸さんか!」
咲 「とうとう、貸せって言っちゃったよ」
和 「そうなんだ、じゃあ私畑仕事いくね」
舞 「キサマーーッ!!」
263 = 168 :
なぜか子だからってお前わかってんやよ
264 = 138 :
二人と一匹は欲張りおじいさんを無視して、畑仕事を再開します。
それを見た欲張りおじいさんは、内心、怒り心頭でした。
舞 (真鍋和の真似なんぞでウチの交渉を流しおってからに!)
舞 (大体なんだよそのクソみたいなペンギンは!)
そしてとうとう、強硬手段にでました。
欲張りおじいさんはエトペンを掴むと、無理やり引っ張りました。
舞 「いいから貸せって!」 グイグイ
咲 「あっ!」 グイグイ
和 「は、離してください!」 グイグイ
エトペン 「ファー…ブルスコ…ファー…ブルスコ…ファ-」
265 = 138 :
舞 「よこせ……って!! ……あっ!」 グイッ!
和・咲 「あっ!」
エトペン 「モルスァ」
両側から引っ張られた結果、エトペンの腕が千切れてしまいました。
ちぎれた部分から白い綿が畑に飛び散ります。
和 「エトペン!う、うわああああああああああん」 ポロポロ
咲 「の、和ちゃん……」
舞 「やばっ、逃げよっ」
悲しみに打ちひしがれる二人をよそに、欲張りおじいさんは逃げ出しました。
二人はエトペンの白い綿を全て集め、布地の部分は庭に埋めました。
267 = 166 :
誰得メガネは意地悪が適役だな
268 = 138 :
次の日、おばあさんとおばあさんがエトペンの墓参りにいくと、
なんと、エトペンを埋めた部分から大木が生えていました。
そのとき、ちょうどふわりと風が吹きました。
おばあさんたちが抱えた白い綿が風に乗り、大木にフワリとかかりました。
すると――綺麗な淫r、ピンクの花が咲いたのです。
和 「わぁっ、綺麗ですねっ……!」
咲 「本当! 和ちゃん、きっとこれはエトペンが生まれ変わったんだよ!」
和 「そ、そんなオカルト……。いえ、そうかもしれませんね」
満開の花の前で、二人は手をつなぎ二人はにっこりと笑いました。
咲 「さてと、もう一つ花を咲かせなきゃね……」
270 = 143 :
何気にスレタイ以外では初登場か咲ちゃん
271 = 166 :
>>270
モブ永さんとかいうなや
272 = 158 :
なんの花かな
273 = 146 :
舞が思い出せなくてぐぐったけどぐぐってもなかなか出てこなかったぞ こいつかwwww
274 :
乳取りばあさんを……
275 = 138 :
その日の夜、お殿様が従者を引き連れて山を登っていました。
頂上にさしかかると、山の上にある一本の大木の前におばあさんがいることに気づきました。
衣 「こんなところに人が……。おい、皆の衆とまれ」
殿様は従者を引き連れながら、おばあさんへと近づいていきます。
衣 「おい、そこの……ひぃっ」
咲 「森林限界を超えた高い山でさえ、可憐な花が咲くことがあるんだよ」
咲 「お前もそんな花のように強く――」 ギュアッ!
舞 「サ、サキサマーーッ!」
その日、山の上の大木に満開の花が咲きました。
その見事な咲きっぷりに、お殿様たちは花の下で宴会を始めるほどでした。
咲 「汚ねえ花見だ……」
『花咲かじいさん』 了
276 = 146 :
支援薄いよなにやってるの!?
277 = 138 :
『雉も鳴かずば』
照 (……冷蔵庫に入れておいた、私の『牛乳プリン・四個入り』が無い)
照 「なあ、みんな」
菫 「……」
尭深 「……」
誠子 「……」
淡 「……」
照 「……菫」
菫 「……なんだ」
照 「とろふわプリンはうまかったか?」
278 = 236 :
支援ぬ
279 :
280 = 184 :
てるてるマジてるてる
281 = 138 :
菫 「……」
淡 「え? あれって牛乳プリンですよn……あっ」
照 「ほう、淡よく知っているな」
淡 「あ、あ、あああああ……」
照 「覚悟はいいな……?」
淡 「あ……あ……」 ブルブル
菫 (淡よ、おまえも喋らなければ、ばれずにすんだものを)
誠子 (無用な発言をしたばっかりに……アーメン)
尭深 (牛乳プリンおいしかった……)
照 「コークスクリューツモッ!」 ギュアア!
淡 「うわああああああああん! ごべんなざーいっ!」
『雉も鳴かずば』 了
283 = 138 :
『シンデレラ』
むかしむかし、とても美しくてやさしい娘がいました。
しかし、悲しいことに母は若くして亡くなってしまいました。
今は父の再婚相手である新しいお母さんと、二人のお姉さんと暮らしています。
娘は今日も率先して家事をこなしていきます。
星夏 「掃除なら私たちもしますからっ……!」
未春 「それに、もっと綺麗なお洋服を着てください」
純代 「……」 コク
美穂子 「いいんですよ、私は。それより、みなさん今日も舞踏会ですよね?」
美穂子 「精一杯楽しんできてください、ドレスは綺麗にしておきましたから」 ニコッ
心の優しい彼女は、みんなからシンデレラと呼ばれています。
とても美しいシンデレラでしたが、自分に自信がもてなくてあまり外には出ませんでした。
なので、華やかな舞踏会に参加したこともありません。
284 = 236 :
池田ァ!
285 = 138 :
ある日の事、お城の王子さまが、お嫁さん選びの舞踏会を開く事になりました。
シンデレラのお姉さんたちにも招待状が届きました。彼女らはおおはしゃぎです。
未春 「もしかすると、王子さまのお嫁さんになれるかも……」
星夏 「いいえ、絶対、必ずお嫁さんになりましょう」
純代 「……またうまい飯食べれる」 ジュルリ
シンデレラには招待状は届いていなかったため、
いつも通り、彼女たちの支度を手伝い、舞踏会へと送り出しました。
美穂子 「ああ、私も舞踏会にいきたかったわ。王子様に会いたかったわ」 シクシク
シンデレラが一人残された家で泣いていると、どこからか声がしました。
華菜 「泣いちゃだめだし!」
287 = 254 :
池田ァ!
288 = 146 :
支援 ドムが母親?
289 = 138 :
そこには、真っ黒なフードつきのローブを着た少女がいました。
頭からはネコ耳が、お尻からは尻尾が生えています。
美穂子 「あなたは誰……?」
華菜 「華菜ちゃんは立派な魔法使いだし!」
華菜 「華菜ちゃんの魔法で、シンデレラを舞踏会へといかせてあげるし!」
華菜 「まずは、お城へと向かう荷馬車と御者を用意するし!」
魔女はそう言うと、黄色く分厚い本を見ながら電話をかけはじめました。
そして十分後、彼女らはやってきました。
洋榎 「まいどおーきに!」
洋榎 「どこよりも速く! どこよりも安く! どこよりも荒く! がモットーの姫松運送です!」
絹恵 「おねーちゃん、荒くは余計やっ!」
290 = 184 :
おおじさまはうえのさんですよね
291 = 138 :
華菜 「これで舞踏会に行けますね! 」
美穂子 「ありがとうございます、可愛い魔法使いさん」 ナデナデ
華菜 「にゃー……」
由子 「イチャついてるとこ悪いけど、先にお勘定お願いしますなのよー」
華菜 「えっ……」
華菜 「あっ……お金ないし」
美穂子 「大丈夫ですよ、ここは私が払いますから」 ニコッ
恭子 「おおきに、一万円になります」
華菜 (しかもたけぇっ!)
292 = 269 :
>>290
菊門……
293 = 138 :
美穂子 「でも、舞踏会で踊るドレスがないわ……」
華菜 (ここが華菜ちゃんの腕の見せ所だし!) ピコーン
華菜 「安心してください! ちゃんと用意してあります!」
そういうと、魔女は白いドレスを取り出しました。
胸には「2-3 かな」と刺繍されています。
華菜 「このドレスはなんと、胸元の布で顔を隠すことができるし!」
華菜 「泣き顔も隠せる、超万能ドレスだし!」
美穂子 「ありがとう、小さな魔法使いさん。じゃあ早速……」
美穂子 「あら、ちょっと胸のあたりがきつくて……着れないわ」
華菜 「!」 ガーン!
294 = 138 :
漫 「それなら大丈夫ですよ。ウチでは冠婚葬祭用に、ドレスの貸し出しもしてますから」
美穂子 「あら、助かります。じゃあ、お願いしようかしら」
洋榎 「おおきにー。絹、適当に見繕っといてー」
絹 「オッケー」
そして、シンデレラの前に出されたのは、とても綺麗な純白のドレスでした。
美しい顔立ちのシンデレラに、映えることは間違いないでしょう。
美穂子 「素敵……。これにするわ」
恭子 「おおきに、三十万円になります」
華菜 (やっぱりたけぇっ!)
295 = 138 :
由子 「これで準備はバッチリなのよー」
美穂子 「ありがとうございます」
華菜 (全然役に立つことができなかったし……)
華菜 (それでも、これだけは言わなくちゃ!)
華菜 「シンデレラ、一つ守ってほしいことがあるし」
華菜 「必ず、十二時までに帰ってきてください」
美穂子 「それは何故ですか?」
華菜 「華菜ちゃんの魔法が解k 恭子 「ウチらの営業時間の関係ですね」
美穂子 「あら、それは大変。守らなきゃね」
華菜 「……」 グスン
296 = 269 :
池田ァ!
297 = 146 :
支援せずには居られないな!
298 = 138 :
装いを整えたシンデレラは、姫松運送の荷馬車に揺られてお城へと向かいます。
そして会場に到着したシンデレラを迎えたのは、煌びやかな世界でした。
美穂子 「すごい……」
シンデレラは初めての舞踏会に大興奮でした。
優雅に踊る男女、色鮮やかな装飾品、美味しそうな料理。
ハギヨシ 「お嬢様方、お料理はいかがですか?」
星夏 「あ、ありがとうございます!」
未春 「牛フィレ肉おいしい~」
純代 「私だけ焼き鳥……」
全てが新鮮でした。
そしてなにより――
久 「……」
美穂子 (……素敵な王子様)
王子に目が奪われてしまうのでした。
299 = 168 :
ドムっち豚の丸焼き食っても良いのよ
300 = 146 :
煌びやか・・・!?
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