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    元スレP「かまいたち風の夜」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 :
    タグ : - アイドルマスター ×2+ - 前スレ→1342964329 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    101 = 19 :

    cだったな前は

    103 = 1 :

    P「酔っ払いは嫌いです」

    俺は臆せず二匹の酒獣に歯向かった。

    背筋を伸ばし、目を逸らさず、堂々と宣言した。

    しかし、指先はバカ正直に震えていた。

    めちゃくちゃ怖かった。


    あずさ「………………」

    小鳥「………………」

    二人とも押し黙ってしまった。

    少々言葉が過ぎただろうか?


    俺は……

    A フォローした。

    B 調子に乗って説教した


    >>+2

    104 = 19 :

    105 = 71 :

    A

    106 = 45 :

    落としてあげろ
    案かした

    107 = 1 :

    二人が黙ると雰囲気がガラリと変わった。

    気まずい空気が伝染して食堂全体を気まずく汚染する。

    無機質な食器の音がそれを助長し、更には批難の眼差しが飛んできているのをヒシヒシと感じた。


    「おい、なにしてんだコラ」「早くなんとかしろ」「空気読めですぅ」


    思念が伝わってくるようだった。


    おかしい、俺は間違ったことは言ってないのに。

    だけど世の中こんなもんで正論だけで渡れるほど甘くはないのだ。

    P「な、なんてね……。旅先だとどうしても羽目を外しちゃって、えへへ……」

    あずぴよ「………………」

    P「お、俺も飲んじゃおうっかなー」

    全員が固唾を呑んで俺たちの動向を注視していた。

    108 = 71 :

    書き溜めというかプロットあんの?

    109 = 1 :

    あずさ「あの……、無理しなくてもいいんですよ?」

    小鳥「そうですよ……。プロデューサーさんはお一人で飲むのが好きなんですよね?」

    あずさ「私たちみたいにもう若くない女と飲んでも楽しくないでしょうし……」


    くそう。なんて面倒くさいんだ。

    さっきまで俺の口にワインをビンごと突っ込もうとしていた人とは思えない。

    P「そ、そんなことないですよ! ただ俺は年長者として……」

    小鳥「自覚がなくてスイマセン……」

    ぬうううううううん。

    言えば言うだけ泥沼だ。

    俺は近くにあったワインをグラスに注ぎいで一気に飲んだ。

    P「美味しい!」

    わざとらしい位に叫んで二人を恐る恐る見ると

    あずさ「うふふふ……」

    小鳥「じゃあ、今度は大人っぽく飲みなおしましょうか」

    正解だったようだ。あっという間に酩酊状態になりながら思った。

    110 = 71 :

    酔いどれ乱交パーティですねよっしゃよっしゃ

    111 :

    いや、せめてこのスレの中の流れに従うか
    前スレくらい出せよ
    パートスレかよ

    112 = 1 :

    一番恐れていた状態からは回避できた。

    賑やかさを取り戻した食堂には、時折大きな笑い声が生まれては広がる。


    あずさ「だいぶ酔っ払っちゃいました~」

    あずささんが艶めかしく

    小鳥「ん……」

    小鳥さんが妖しく

    P「うひゃはははっはははっはっははは」

    俺がおかしくなっていた。


    プールに潜ったときみたく視界が揺れて、脳が空を飛ぶ。

    血流が耳元を騒がせて、気分が大きくなってきた。

    P「楽しいですねぇ!」

    声も自然と大きくなる。

    今日は来て良かった。そう思った。

    113 = 1 :

    http://hayabusa.2ch.net/news4vip/kako/1342/13429/1342964329.html

    前スレですん

    114 = 1 :

    しっかりと酔っ払った俺は無敵だ。

    今なら何でも出切る気すらしてきた。

    グルグルと世界が回る中、雲の上を歩きながら移動する。

    せっかくの旅先なのだ。親交を深めようじゃあないか。


    いつの間にかワインは日本酒に変わり、日本酒はウィスキーに変わっていた。

    細長いビンを掴みながら周囲を睥睨する。

    そうだなぁ……。どこにいこうか?


    A あずぴよ

    B はるちは

    C ひびたか

    D みきりつ

    115 = 1 :

    >>+4

    116 = 71 :

    A

    117 :

    なんかいきなり話が飛んでるんだがなにこれ
    前スレとか持ち出すならSS速報とかのほうでやったほうが良かったんじゃ

    121 = 1 :

    威勢よく立ち上がったのがマズかった。

    足腰に血液が流れ込んで脳貧血みたいになる。

    P「う……」

    一瞬だが目の前がブラックアウトしてストンと座りなおした。

    目を閉じると先ほどまでの酩酊感はどこかに消え失せて
    いまは不快感のほうが大きい。

    P「き、きぼちわるい……」

    たいして飲めもしないのに調子に乗りすぎた。

    机に突っ伏して深く反省していると

    あずさ「だ、大丈夫ですか? プロデューサーさん」

    小鳥「ど、どうしましょう? お部屋に運んだほうが……」

    案じてくれる声がした。素直に嬉しい。


    俺は……

    A 不屈の精神で起き上がった

    B 優しくまどろんだ

    122 :

    ようやく追いついたと思ったら
    前スレ・・・だと・・・・・・?

    123 = 1 :

    また書き忘れてた

    次からはなかったら全部早い者勝ちでお願いします

    125 = 40 :

    A

    126 :

    a

    127 = 39 :

    a

    128 :

    これ悪いのは>>1じゃなくて前スレ指定した>>95だろ

    129 = 1 :

    世話を焼いてもらうのは、気恥ずかしくも心地いい。

    背中をさする温かい手に安らいでいると、いつともわからず俺は眠っていた。


    ―――――――――――――――

    P「う……」

    背中に溜まった寝汗が、身じろいだせいで冷たかった。

    それでも跳ね起きるほどの体力は残っておらず、薄目を開くとオレンジ色の光がぼんやりと端にある。

    P「………………」

    何度か瞬きをしながら記憶を取り戻そうと努めたが、何度繰り返しても一向に慣れることのない痛みがそれを妨げてくる。

    鈍く、心臓の鼓動にあわせてこめかみと後頭部に電気が走るようだ。

    P「いってぇ……」

    なるべく衝撃を与えないように身を起こすと、ベッドの上だとわかった。

    だらしなく口の開いているのは俺のカバンだ。

    P「やっちゃったぁ……」

    悔恨に包まれることしばし。しかし、俺は自分の姿を見て驚いた。

    P「き、着替えさせられてる……」

    130 = 1 :

    着慣れない、まだ固さの残ったパジャマだ。

    前日に買い込んできたものと柄がピタリと一致する。

    紛れもなく俺の寝間着だった。


    P「いや、違うだろ……。問題はそこじゃない」

    もちろんスケスケのネグリジェやらピンクのパジャマを着せられていたら問題どころの騒ぎではないのだが、
    今の頭を占める疑念は一点だった。

    つまり

    P「だ、誰が着せたんだろう……」

    そこまで思考が走ると俺は戦慄した。

    もどかしくズボンのゴムを引っ張り上げて中を覗き嘆息する。

    P「セーフ」

    ギリギリだがセーフである。

    気恥ずかしさと酒精の二つで熱を持った頭を抱えてベッドを降りた。

    喉が渇いたのだ。

    132 = 1 :

    寝静まったペンションは建物までも目を閉じているように静まり返っていた。

    階段に足をかけると僅かな軋みすら全体に響きそうでギクッとする。

    常夜灯のあかりを頼りに、人気がなく冷え込んだ談話室を抜けて直接厨房に向かうと、掛け声が聞こえてきた。


    ??「「ほい! ほい! ほい! ほい!」」

    一定のリズムで二人の人影が腕を上下させている。

    P「………………」

    面妖すぎて物陰に隠れてしまった。

    中央に置かれた銀色の調理台が邪魔をしてよく見えないが、二人はずいぶんと前からこのやりとりを繰り返しているようだった。

    「ふぅ……、なかなか決着がつきませんね」

    「そうですね~。あ、ちなみに次は私グーを出しますから~」

    「あー、私はなんだかチョキを出したい気分ですねー」

    稚気に満ちた遊びと高度な心理戦が入り組んで、両者の視線で火花が散った。

    133 = 1 :

    「……いきますよ」

    「ええ、いつでもどうぞ~」

    一瞬の沈黙。

    阿吽の呼吸。

    二人は口元を歪ませて刹那の笑みを浮かべ

    ??「ジャンケンポン!」

    腕を雄々しく突き出した。


    パチン

    アホらしくなって電気をつける。

    6個の電灯が一斉に灯って二人の目を眩ませた。

    体を傾けて勝負の判定をすると……


    A 小鳥さんの勝ちだった

    B あずささんの勝ちだった

    C 引き分けだった          >>+5           5分ほど席を外します

    135 = 65 :

    136 = 71 :

    A

    137 = 66 :

    138 = 39 :

    B

    140 = 126 :

    a

    141 = 1 :

    驚いて俺を見ていた二人だが、同時に手元を確認して、歓声と落胆を見せてくれた。

    P「あの……?」

    よく分からなくてはっきりとしない疑問符が宙に浮いた。


    ジャンケンはわかる。

    グーとチョキとパーで行う遊びで、公平性が高いのでよく順番を決めるときにも使われる。

    しかしなんの順番を決めると言うのか。時計を見ればちょうど0時だ。


    あずさ「いえ~、たいしたことじゃないんですけど……」

    小鳥「おやすみなさい……」

    憮然とした表情で小鳥さんが横をすり抜けて暗闇に消えた。

    幽霊みたいでちょっと声を掛けそびれてしまった。

    P「はぁ……」

    廊下をとぼとぼ歩く小鳥さんを見届けながら相槌を打つと

    あずさ「プロデューサーさんのお世話をどちらがするかと……」

    P「はぁ……、はぁ!?」

    142 = 1 :

    P「せ、世話ってなんですか」

    あずさ「介抱……?」

    目を細めて小首をかしげるあずささんは、年下なのにお姉さんみたいで抗いがたい何かを感じた。


    P「でも、もう大丈夫ですし……」

    あずさ「ダメですよ、明日に残ったらいけませんし。それにほら」

    長い指がパジャマの裾を摘んで引っ張られる。

    P「ひゅっ」

    冷え切った汗が笛のような声を出させた。

    あずさ「このままじゃあ、風邪引いてしまいますよ」

    左手には固く絞ったタオルが湯気を出している。

    おしぼりを広げて見せてくる姿は慈愛に満ちてなんの邪気もないようだ。

    あずさ「さ、来てくれたなら丁度いいですし、脱いでもらえますか?」

    鷹の目だった。

    143 :

    続きが来てるとはたまげたなぁ…

    144 = 1 :

    鋭く獲物を狙う瞳に、柔らかい笑みを浮かべた口元はひどく不釣合いで軽く混乱する。

    P「ふ、風呂に入りますから!」

    あずさ「うーん……、でも朝まで待ってたら本当に風邪引きますよ?」

    P「え?」

    あずさ「私も最初はお風呂でやろうと思ったんですけど……」

    見かけに反して安普請なこのペンションは23時頃から温水が出なくなったそうだ。

    俺は小林さんを全力で呪った。


    あずさ「だから~、ここでお湯を沸かして持って行こうとしたんですけど……」

    洋風の片手鍋からは白く蒸気が上がり、薄い雲を作っている。

    P「あ……、でも……」

    詰め将棋のように一手ずつ明確に追い詰められて、俺は逆接の接続詞を言うだけで精一杯だ。


    あずさ「ご迷惑でした……?」

    上目使いでチェックメイト。

    俺は覚悟を決めた。

    145 = 143 :

    さるよけだよー

    146 = 39 :

    ぴよちゃん何してんだろ
    撮影?

    147 = 126 :

    あらあら~

    148 = 1 :

    木製の丸椅子に尻を落として背中を向ける。

    初めての美容院みたいで緊張した。

    あずさ「あの……。脱がせましょうか?」

    そういう店じゃないから!


    俺はうつむき加減でボタンをゆっくりと外した。

    湿ったパジャマは肌にへばりついて、剥がすとひんやりとした厨房の空気に軽く鳥肌が立つ。

    脱いだパジャマをどうしようかと丸めていると、背中に温かいものがあたった。


    あずさ「うんしょ……、うんしょ……」

    加減しすぎてこそばゆい。

    それでも丁寧に上下するタオルが汗をふき取ってホッとしてしまった。

    あずさ「どうですか? 痛くないです?」

    P「え、えぇ……、大変けっこうなお手前で……」

    こんなときはどうすればいいのかよく分からない。

    あずささんは真剣で、それなのになんだか楽しそうだ。

    149 = 131 :

    おいPそこ代われ

    150 = 1 :

    あずさ「ふふ……」

    あずささんの漏れた息が首筋に直撃して、変な気分になりそうだ。

    P「ん? どうかしました?」

    そんなことはおくびにも出さずに聞いてみる。

    黙っているよりかはずっといいと思ったのだ。


    あずさ「むかしお父さんの背中をこうやって洗ってあげたなぁって……」

    P「……あずささんはお父さんが大好きなんですね」

    あずさ「ええ、でも中学に上がるころから一緒に入ってくれなくなっちゃって……。あの時は寂しかったです」

    P「そりゃあ……」


    中学になるまで一緒に入っていたとは驚きだ。

    あずささんはどこかズレてる。

    だけど、それはあずささんの良いところでもあって

    P「……お父さんもあずささんのことは大好きだと思いますよ」

    フォローしてあげたくなった。全面的に。


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