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    元スレP「かまいたち風の夜」

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    タグ : - アイドルマスター ×2+ - 前スレ→1342964329 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    51 = 1 :

    律子「なにやってんですか。ほら食べたかったら席に着く!」

    P「はーい」

    切り上げ時を見失っていたので助かった。

    こればっかりは律子か伊織でないと出来ないのだ。

    獣のポーズから人類へと華麗に進化すると

    貴音「肉……肉……」

    本気でやってやがった。



    雪歩に謝りながら席に着くと真がやってきた。

    彼女の望みとは裏腹に、快活に席に飛び乗る姿はヤンチャ坊主みたいだ。

    「お腹空きましたねー」

    まったく同意だったので「お腹空いたよー」とモノマネをした。

    真は膨れて、雪歩は笑った。

    53 = 1 :

    食事は落ち着いて優雅に。

    そんな紳士の約束事も空腹には敵わなかった。


    P「うまい! うまい!」

    胃に血液が集まって語彙が極端に貧弱になる。

    手の届く範囲はすべて俺のものだとアピールした。

    「うわ……、男の人ってやっぱりすごいなぁ」

    変な所で感心されてしまった。

    P「うまい!」

    雪歩「は、はい」

    間違えた。


    P「そうかな、だってほら……」

    人らしく言葉をつむいで指差した方向には

    貴音「美味! 美味!」

    空の皿を次々に重ねる貴音がいた。

    54 = 1 :

    雪歩「あの、良かったらこれどうぞ」

    P「うん? いいのか?」

    雪歩「はい、私あんまりお腹空いてないんで……」

    P「しっかりと食べないとダメだぞ。アイドルなんて言っちゃえば体力勝負なんだから」

    偉そうにいいながらもフォークはしっかりと肉を突き刺していた。



    お返しにクレープをあげると困ったような、はにかんだような表情で礼を言われた。

    胃の隙間に流し込んだコーヒーが満腹を完成させる。

    全身が胃袋になった気分だ。

    P「さすがに食べ過ぎた……」

    悔恨と征服感の狭間に揺れて心地いい。

    「そりゃそうですよ、ボクの三倍は食べてましたもの」

    満足だ。

    目をつぶって独り語ちた。

    55 = 1 :

    少々がっつき過ぎて、夕食は俺たちのテーブルが一番早く終わったようだ。

    周りを見るとこれからデザートに取り掛かろうとしている。

    特に慌てる必要はないし、ゆっくりと食後の時間を過ごそうと思ったときだった。


    大変なことに気がついた。

    P「美希、いなくない?」

    「え?」

    雪歩「そういえば……」

    あの目立つ金髪がどこを見ても見つからない。

    P「もしかして……」

    「まだ寝てる?」

    雪歩「はわわわ……」

    俺は……



    C 雪歩と見に行った             

    56 = 1 :

    P「ちょっと見てくるよ」

    そう声をかけて立ち上がると雪歩も椅子をずらした。

    雪歩「私も行きますね」

    普段の自信のない喋りと違って、きっぱりと自分の意思を表していた。

    P「ん。オッケー。真はもし美希が入れ違いになったら声をかけといてくれ」

    「わかりました」


    さんざめく食堂を出ると急に声が届かなくなった。

    行きと違い今度は俺が先頭になる。

    P「まったく美希のヤツ、いつまで寝てるんだよ。なぁ?」

    雪歩「そうですね」

    会話はぶつ切れで電波の悪いラジオみたいだ。

    俺と雪歩は遠い国の人なのかもしれない。


    そんなわけないか。

    階段を軽快にのぼって奥まった部屋を目指す。

    57 :

    この間の続きか④

    58 = 1 :

    扉の前で待機してると2秒遅れで雪歩が到着。

    鍵を差し込んで……

    雪歩「あれ?」

    不思議そうに何度も回した。

    P「どうした?」

    雪歩「開いてます……」


    ギョッとしたが、すぐに落ち着く。

    P「じゃあ起きてるのかもしれないな」

    驚くようなことじゃない。


    ドアは静かに開いた。

    真っ暗で中がよく見えない。

    P「美希ー」

    声をかけながらスイッチを探り当てた。

    59 = 1 :

    カチンと音がして点滅する。

    雪歩「いませんね……」

    P「どこいったんだろ?」

    シーツにはシワ一つなく本当にここに寝かせたのか記憶を疑った。

    雪歩がバスルームを見ている間にベッドへ近づくとキラリと光るものを見つけた。

    P「これは……」

    【MIKI】と自分の名前をかたどったネックレスだ。

    寝ている間に鎖が千切れたのだろうか?


    雪歩「なんですかそれは」

    P「え?」

    俺は、初めて雪歩を怖いと思った。

    大きな瞳は艶をなくし、感情のこもらない声が不気味だ。

    軽くかしげた細い首は簡単にへし折れそうで人形みたいに見えた。

    60 = 31 :

    >>33
    遅レスだけどthx
    pspの奴やってみるわ

    61 :

    さるくらいそう

    62 = 19 :

    なの

    63 :

    ここからかな

    64 = 40 :

    どうなる…?

    65 :

    ちょうどここからか

    66 :

    さるったか?

    68 = 1 :

    http://www.youtube.com/watch?v=4Glf-cT8Eq4&feature=channel&list=UL


    P「な、なんだよ……。別にいいじゃないか……」

    気圧されて後ずさると、つまづいてベッドに腰掛けてしまった。

    雪歩は無表情で手を伸ばし俺に近づいてくる。


    雪歩「見せてください」

    有無を言わさぬ喋りは抑揚がない。

    唾を飲み込んで顔を見た。

    P「雪歩……、だよね?」

    当たり前の事を聞いてしまう。

    それほどに彼女の雰囲気は変わり果てて、まるで幽鬼のようにその足取りは遅く、それでいて止まることはない。


    俺は……

    A 仕方なく差し出した。

    B 拒絶した。

    69 = 1 :

    安価忘れてた

    早い者勝ちでお願いします

    71 :

    A

    72 = 39 :

    安価かよ
    前のやつも安価で微妙になったやん

    73 = 40 :

    >>72 元ネタに近い感じで進めてるんだろ…
    ゲームやってこい

    74 = 1 :

    俺は彼女に危険なものを感じ拒絶した。

    P「い、いいだろ! 雪歩には関係ない!」

    強く握り抱きこむようにかばうと、雪歩の形相が一変した。


    雪歩「何を持っているんですか!?」

    つばが飛ぶほど大きく口を開き目は釣りあがっている。

    雪歩の激情がどこから来ているのか俺にはわからなかったが

    P「ひぅ……!」

    あまりの変わりように怯えて身をちぢ込ませた。


    雪歩「見せてください!」

    握った拳に爪を立ててまで開こうとしてくる。

    皮がめくれ出血した。

    だがそんなことにはお構いなしに、雪歩は必死に俺の手にしがみついてくる。

    雪歩「うううう!!」

    ついには唸り声を上げて噛み付いてきた。

    75 = 57 :

    >>72
    安価だけど、その他はない
    選択肢と、紐づいた先の話は基本同じだと思うぜ
    ノベルゲーム風味だからな

    76 = 19 :

    >>72
    かまいたち自体が選択肢だからじゃないの

    77 = 40 :

    こわいよぉぉぉぉ

    78 = 45 :

    前スレからみてたが結局P殺したのはゆきほなのかね

    79 = 1 :

    俺は恐怖した。

    雪歩の変わりように。

    彼女の形相に。

    怨念めいた行動と、呪詛のような唸り声に。


    俺は知らない。

    こんな雪歩は知らない。

    雪歩の獣声が部屋に満ちていくにつれて、俺の中で恐慌への水域が上がっていった。

    P「や、やめろって!」

    振り払おうと大きく腕を振るった。


    ブン


        ドン

                     ガツン

    ナイトテーブルが揺れた。

    角には赤い塗料がついていた。

    80 = 71 :

    oh…

    81 = 1 :

    狂乱の時間は一瞬で終わった。

    直前までの狂気は、なりを潜めて風が吹く。

    俺は事態を把握することができないまま、自分の中の嵐が収まるのを待った。


    P「……ゆきほ?」

    返事はない。

    ベッドの下を覗くように寝転がって白い四肢が投げ出されている。

    茶色のショートボブは見る間に赤毛に変わり絨毯に流れ出していった。


    P「え……」

    頭に大きな穴が開いていた。

    恐らく俺にも開いているのだろう。

    風の音が耳について離れないのだから。

    82 = 19 :

    うわああああああ

    83 = 57 :

    死ぬことがあるのは、Pだけだって言ってたじゃないか……

    85 = 1 :

    雪歩に手を伸ばそうとすると、握った手に痛みを感じた。

    強張った指を解しながら開くと、美希のネックレスが手のひらを傷つけていた。

    両面とも血まみれで、夢の中にいるみたいにリアリティがない。


    汚さないように反対側の手で雪歩を揺らす。

    ユサユサ
      
              ユサユサ

    まだ温かいその体はなんの冗談か段々と冷えてきたようだ。

    P「お、おい……」

    揺することでなにか事態が変わるような気がした。

    華奢な体を少々乱暴に揺すると、

    P「ぐぅ……!」

    ゴロリと頭が転がった。

    表情はいっそ清々しいほどにいつもの雪歩で、それなのに気持ち悪いくらいに知らない顔だった。


    俺は、雪歩が死んだことを、やっと認めた。

    86 = 45 :

    >>83
    前スレではそう言ったがここではそうとは限らない…

    87 :

    全滅もあるで

    88 = 1 :

    奇怪な出来事が続き、俺の精神はとっくに限界を迎えていた。


    コンコン

    「どうかしたの? 大きな音がしたけど」

    ノックされたドアを光が消えた目で見つめた。


    言い訳をする気にも

    隠す気にも

    逃げ出す気にもなれなかった。


    俺は人殺しなのだから。


    徐々に人の気配がドアに集まる


    いつの間にかしまっていた鍵が硬い音を立てて開かれる。

    ドアノブがゆっくりと回りだす時間を、他人事のように眺めていた。


                                 終
    http://www.youtube.com/watch?v=X6iQkhgSuJY&feature=plcp

    89 = 1 :

    雪歩可哀想です(´;ω;`)

    91 = 39 :

    戻ろう(提案)

    92 = 1 :

    一応推理風なルートもありますんで、よろしくお願いします

    レス番指定で >>+3

    95 = 71 :

    前スレ>>393のA

    96 = 1 :

    ちょっと探してきます

    97 = 45 :

    >>93
    無限ループやん

    100 = 45 :


    P「ん? 待てよ……」

    俺はコロンブス的な閃きを得た。

    変に止めるからいけないのであって、むしろガンガン飲ませて潰してしまえば少なくとも俺は被害を免れるのではないか?


    あずささんはニコニコとワインを飲み続けている。

    小鳥さんはケラケラと笑っていた。

    ダメだ。二人ともザルだろこれ。

    頭を抱えてしまった。


    こうなったら……


    A P「酔っ払いは嫌いです」

    B 最後まで付き合う

    C トイレと言って逃げ出す


    >>+5

    これか


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