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元スレやすな「ベイベープリーズキルミー!」ソーニャ「いいのか?殺して」
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ソーニャ「私は、お前を殺したくない。……お前が刺客であってもだ」
ソーニャ「なんなんだろうな。お前のこと、敵だって確信したのに」
ソーニャ「それでも……殺そうって、思えないんだ」グスッ
ソーニャ「お前がもし私をまんまと騙された愚かな敵だと笑って見せても」ポロポロ
やすな「…………」
ソーニャ「なんなんだろうな。お前のこと、敵だって確信したのに」
ソーニャ「それでも……殺そうって、思えないんだ」グスッ
ソーニャ「お前がもし私をまんまと騙された愚かな敵だと笑って見せても」ポロポロ
やすな「…………」
ソーニャ「それでもやすなは私の友達だ。私はお前を殺せない」
ソーニャ「お前を殺すくらいなら、私が死ぬ」
ソーニャ「でもせめてチョー、いや、やすな……。お前の手で、私を殺してくれないか?」
やすな「……ソーニャちゃん」
ソーニャ「お前を殺すくらいなら、私が死ぬ」
ソーニャ「でもせめてチョー、いや、やすな……。お前の手で、私を殺してくれないか?」
やすな「……ソーニャちゃん」
Prrrrr... Prrrr...
ソーニャ「? ……あぎりか?」
あぎり『もしもし、ソーニャ。私です、聞こえますか?』
ソーニャ「なんだ、あぎり……。後にしてく――」
あぎり『ソーニャ、あなたに伝えなければいけないことがあります』
ソーニャ「……? なんだ?」
ソーニャ「? ……あぎりか?」
あぎり『もしもし、ソーニャ。私です、聞こえますか?』
ソーニャ「なんだ、あぎり……。後にしてく――」
あぎり『ソーニャ、あなたに伝えなければいけないことがあります』
ソーニャ「……? なんだ?」
あぎり『今、空き教室の前で待機しています』
ソーニャ「…………!!」
あぎり『こうなるとは思っていました。あなたは折部やすなに依存していたから』
ソーニャ「やめてくれ……! やすなは、やすなは……!」
あぎり『いいえ、殺します。本部からの命令です。彼女があなたを殺したなら、躊躇いなく殺れと』
ソーニャ「…………!!」
あぎり『こうなるとは思っていました。あなたは折部やすなに依存していたから』
ソーニャ「やめてくれ……! やすなは、やすなは……!」
あぎり『いいえ、殺します。本部からの命令です。彼女があなたを殺したなら、躊躇いなく殺れと』
あぎり『でも私は、あなたが殺される前に排除します。私はソーニャを失いたくありません』
ソーニャ「どうして……!? やすなは私のたった一人の……!」
あぎり『いい加減目を覚ましなさい!』
ソーニャ「……!?」
あぎり『私たちのような裏の世界に生きる人間に、普通の友達なんてできるはずないでしょう!!』
ソーニャ「どうして……!? やすなは私のたった一人の……!」
あぎり『いい加減目を覚ましなさい!』
ソーニャ「……!?」
あぎり『私たちのような裏の世界に生きる人間に、普通の友達なんてできるはずないでしょう!!』
ソーニャ「だって、だって……!!」
あぎり『あなたの気持ちは痛いほどわかる……。私だってそうだもの』
あぎり『やすなさんがチョーだと知った時、わけがわからなくなったわ』
ソーニャ「なら……!」
あぎり『でも、諦めなさいソーニャ。そいつは私たちの心の隙に入り込んだだけなの』
あぎり『私が殺すか、あなたが殺すかは、……あなた自身が決めなさい』
あぎり『あなたの気持ちは痛いほどわかる……。私だってそうだもの』
あぎり『やすなさんがチョーだと知った時、わけがわからなくなったわ』
ソーニャ「なら……!」
あぎり『でも、諦めなさいソーニャ。そいつは私たちの心の隙に入り込んだだけなの』
あぎり『私が殺すか、あなたが殺すかは、……あなた自身が決めなさい』
ソーニャ「心の……隙に……」ガタガタ
ソーニャ「うわあああぁあぁあぁぁぁぁあっっ!!」ブンッ ガシャッ
あぎり『ソーニャ!?ソー……』ブツッ プー プー
ソーニャ「…………」
ソーニャ「やすな。……最初から、騙していたのか?」
やすな「…………ソーニャちゃん」
ソーニャ「うわあああぁあぁあぁぁぁぁあっっ!!」ブンッ ガシャッ
あぎり『ソーニャ!?ソー……』ブツッ プー プー
ソーニャ「…………」
ソーニャ「やすな。……最初から、騙していたのか?」
やすな「…………ソーニャちゃん」
ソーニャ「……本当のことを話してくれ」
ソーニャ「『ずっと一緒にいる』っていう、あの時の言葉も! 『友達だよ』って言葉も!!」
ソーニャ「私に向けてくれた笑顔も、私の……私のす、好きだったやすなは……!!」
ソーニャ「……全部、嘘だったのかよ……!?」
ソーニャ「『ずっと一緒にいる』っていう、あの時の言葉も! 『友達だよ』って言葉も!!」
ソーニャ「私に向けてくれた笑顔も、私の……私のす、好きだったやすなは……!!」
ソーニャ「……全部、嘘だったのかよ……!?」
やすな「…………」
ソーニャ「答えろぉおッ!!」
やすな「…………そうだよ」
ソーニャ「……ッ!!」
ソーニャ「答えろぉおッ!!」
やすな「…………そうだよ」
ソーニャ「……ッ!!」
やすな「でもね、ソーニャちゃ――」
ソーニャ「う、ぅうううあううぁあああぁああ!!」シュバババッ
やすな「…………」ザクザクザクザクッ
ソーニャ「……ナイフ……あたった!? なんで――」
ソーニャ「う、ぅうううあううぁあああぁああ!!」シュバババッ
やすな「…………」ザクザクザクザクッ
ソーニャ「……ナイフ……あたった!? なんで――」
キルミーベイベー、設定だけ聞くととてもあんな頭の悪いアニメだとは思えない
やすな「私はもう生きられない。そうだよね?」
ソーニャ「……!」
やすな「ソーニャちゃんに殺されるか、組織の誰かに殺されるか」
やすな「きっと、もう私は生きてここを出ることはできないんだ」
やすな「だから、本当のことを言うね」
ソーニャ「……!」
やすな「ソーニャちゃんに殺されるか、組織の誰かに殺されるか」
やすな「きっと、もう私は生きてここを出ることはできないんだ」
やすな「だから、本当のことを言うね」
やすな「ソーニャちゃん……。私は、ソーニャちゃんを殺す気なんて、ないんだよ」
ソーニャ「嘘だっ……。やめろ! 最後の最後まで騙すつもりかぁっ!!」
やすな「ねえ、ソーニャちゃん。信じてくれなくてもいい、だから聞いて?」
ソーニャ「なんで、なんで最後までそんなこと言うんだよ!!」
ソーニャ「愚かなヤツだと笑ってくれたほうが! 貶してくれたほうが、よっぽどよかった!」
やすな「ソーニャちゃん……」
ソーニャ「嘘だっ……。やめろ! 最後の最後まで騙すつもりかぁっ!!」
やすな「ねえ、ソーニャちゃん。信じてくれなくてもいい、だから聞いて?」
ソーニャ「なんで、なんで最後までそんなこと言うんだよ!!」
ソーニャ「愚かなヤツだと笑ってくれたほうが! 貶してくれたほうが、よっぽどよかった!」
やすな「ソーニャちゃん……」
やすな「私は、いつまでもソーニャちゃんの友達だよ……」
『ねえ、遊ぼうよソーニャちゃん!』
『ソーニャちゃんが殺し屋でも、私は友達だからねっ!』
『ずっと一緒にいるよ、ソーニャちゃん』
――『そいつは私たちの心の隙に入り込んだだけなの』――
『ねえ、遊ぼうよソーニャちゃん!』
『ソーニャちゃんが殺し屋でも、私は友達だからねっ!』
『ずっと一緒にいるよ、ソーニャちゃん』
――『そいつは私たちの心の隙に入り込んだだけなの』――
ソーニャ「あ、あぁ、うぅぅうああぁああぁあああああああっ!!」ブンッ
ザクッ…… ブシャッ
やすな「ソー……ニャちゃ…………大……す………………」
やすな「……………………」
ソーニャ「……ああ、ああ」
ソーニャ「ああああああああああああああああああっっ」ポロポロ
ザクッ…… ブシャッ
やすな「ソー……ニャちゃ…………大……す………………」
やすな「……………………」
ソーニャ「……ああ、ああ」
ソーニャ「ああああああああああああああああああっっ」ポロポロ
あぎり「…………」ガラッ
あぎり「ミッションコンプリート。ソーニャ、よく最後まで頑張りました」
ソーニャ「あぎり……キサマ――
あぎり「…………」ポロポロ
ソーニャ「あぎり……泣いているのか?」
あぎり「ミッションコンプリート。ソーニャ、よく最後まで頑張りました」
ソーニャ「あぎり……キサマ――
あぎり「…………」ポロポロ
ソーニャ「あぎり……泣いているのか?」
あぎり「……って…………だって!…………こんなひどい話ッ……!!」
あぎり「うああああああああああああああっ!!」
ソーニャ「や、めろ……私の前で、泣くな……」ポロポロ
ソーニャ「諦めてるんじゃなかったのかよ……! 私とちがって、お前は!!」
あぎり「ごめんなさい……わかってる。諦めないと……だめなの……!!」
あぎり「うああああああああああああああっ!!」
ソーニャ「や、めろ……私の前で、泣くな……」ポロポロ
ソーニャ「諦めてるんじゃなかったのかよ……! 私とちがって、お前は!!」
あぎり「ごめんなさい……わかってる。諦めないと……だめなの……!!」
あぎり「でも……でも、やすなさん、やすなさんは……」
あぎり「あんなに可愛くて……いい子で……友達で……!」ポロポロ
あぎり「なのに……嘘で……! いや……こんなの……いや……!!」
ソーニャ「やすな……クソ、質が悪い、質が悪い……ッ!!」
ソーニャ「せめて最後に……憎める言葉の一つでも残していってくれよ……!」
ソーニャ「やすな……ああ、ああああああああああああああああああっ!!」
あぎり「あんなに可愛くて……いい子で……友達で……!」ポロポロ
あぎり「なのに……嘘で……! いや……こんなの……いや……!!」
ソーニャ「やすな……クソ、質が悪い、質が悪い……ッ!!」
ソーニャ「せめて最後に……憎める言葉の一つでも残していってくれよ……!」
ソーニャ「やすな……ああ、ああああああああああああああああああっ!!」
―――あれは一体いつの出来事だっただろうか。
チョーの正体は、折部やすなだった。
それはわかりきっているのにあの後、救いを求めるかのように、
チョーの正体について間違いがないかどうか再度確認したが、無駄だった。
……私はそれからというもの、人間不信になっていた。
最後まで『友達だ』と、『殺す気はない』と言っていた折部やすなは、
紛れなく私を殺すために私と同じ高校に入学してきた、チョーだったのだから。
元いた高校から私は別の高校に転入し、そこで卒業までの時間を過ごした
その高校では誰とも話さず、近寄ってきたものは追い払っていた。
それが原因でいじめが始まりかけたが、首謀者を半殺しにしたら場は収まった。
組織が圧力をかけてくれたおかげで、退学問題にはならなかった。
その高校では誰とも話さず、近寄ってきたものは追い払っていた。
それが原因でいじめが始まりかけたが、首謀者を半殺しにしたら場は収まった。
組織が圧力をかけてくれたおかげで、退学問題にはならなかった。
その高校に転入してからは、組織からの任務だけでなく、
フリーの殺し屋として金儲けのため依頼も請け負うようになった。
その頃にはあの時の失敗から学び、『チョー』こと
折部やすなのように、常に変装し偽名で活動するようになった。
そこで、私に来た一つの依頼が、私を大きく変えることとなる。
フリーの殺し屋として金儲けのため依頼も請け負うようになった。
その頃にはあの時の失敗から学び、『チョー』こと
折部やすなのように、常に変装し偽名で活動するようになった。
そこで、私に来た一つの依頼が、私を大きく変えることとなる。
○○大学に進級する、私と同い年の殺し屋の女を殺せというものだ。
時間指定もあり、大学在学中のその女の誕生日に殺せという悪趣味な仕事だった。
誕生日に殺すなどという拘りを持っており、しかも賞金もかなりの多額だった。
そのクライアントがその殺し屋に恨みをもっているというのは、明確だ。
どうせロクでもないヤツなのだろうと私は思っていた。
時間指定もあり、大学在学中のその女の誕生日に殺せという悪趣味な仕事だった。
誕生日に殺すなどという拘りを持っており、しかも賞金もかなりの多額だった。
そのクライアントがその殺し屋に恨みをもっているというのは、明確だ。
どうせロクでもないヤツなのだろうと私は思っていた。
私は○○大学に、変装をせず本名で入学した。
そのほうが返ってバレにくいからだ。
私は、彼女を殺し易い立場に立つためすぐに彼女に話しかけ、友達になった。
バカをやって、おどけてみせて。自分で何をやっているんだろうと呆れそうになったときもある。
こいつはしんどそうにしながらも、とりあえずは付き合ってくれた。
そのほうが返ってバレにくいからだ。
私は、彼女を殺し易い立場に立つためすぐに彼女に話しかけ、友達になった。
バカをやって、おどけてみせて。自分で何をやっているんだろうと呆れそうになったときもある。
こいつはしんどそうにしながらも、とりあえずは付き合ってくれた。
何度も学校で話すうちに、こいつが思っていたよりもいいやつで、
"ロクでもないヤツ"などではないことがわかってきた。
逆に、こいつにも実は可愛いところがあって、なんというかすごく憎めないヤツなのだ。
最初は任務だからということでこいつと付き合っていたが、
今では私は本心からこいつのことが好きで、一緒にいて楽しいと思っている。
こいつを、私の友達を殺すだなんて、ありえない。
だから、私はこの依頼を取り消そうと思った。
"ロクでもないヤツ"などではないことがわかってきた。
逆に、こいつにも実は可愛いところがあって、なんというかすごく憎めないヤツなのだ。
最初は任務だからということでこいつと付き合っていたが、
今では私は本心からこいつのことが好きで、一緒にいて楽しいと思っている。
こいつを、私の友達を殺すだなんて、ありえない。
だから、私はこの依頼を取り消そうと思った。
結果的にいえば、それは無理だった。
『私が依頼を取り消すのであれば、他の殺し屋を用意してお前ごとヤツを消す』。
私が依頼人に、辞退する旨を伝えた後に言われた言葉はそれだった。
どうも本気らしいので、その場では『必ず遂行する』と言っておいた。
『私が依頼を取り消すのであれば、他の殺し屋を用意してお前ごとヤツを消す』。
私が依頼人に、辞退する旨を伝えた後に言われた言葉はそれだった。
どうも本気らしいので、その場では『必ず遂行する』と言っておいた。
もちろんそんな気はさらさらない。
実行日であるこいつの誕生日に、私は彼女と共に逃げることを決意した。
……そして今日は、その誕生日の1週間前である。
私は、こいつに呼び出されていた。
何でも、『二人きりでお前にしか頼めない頼みがある。恥ずかしいから今は言えない』
とのことで、夜の教室で待ち合わせようとのことだった。
実行日であるこいつの誕生日に、私は彼女と共に逃げることを決意した。
……そして今日は、その誕生日の1週間前である。
私は、こいつに呼び出されていた。
何でも、『二人きりでお前にしか頼めない頼みがある。恥ずかしいから今は言えない』
とのことで、夜の教室で待ち合わせようとのことだった。
……正直、私も彼女のことを意識していなかったと言えば嘘になる。
同性趣味などないが、でもこいつなら……。そう思ってしまう自分がいた。
そんな中で『夜の教室で二人きりでしか頼めないことがある』などと言われて、
私は心臓をバクバクさせながら教室に入ったのを覚えている。
……なぜ突然回想が始まったかというと。
同性趣味などないが、でもこいつなら……。そう思ってしまう自分がいた。
そんな中で『夜の教室で二人きりでしか頼めないことがある』などと言われて、
私は心臓をバクバクさせながら教室に入ったのを覚えている。
……なぜ突然回想が始まったかというと。
「……全部、嘘だったのかよ……!?」
ソーニャ「…………」
これは走馬灯なのだ。
現在、私は体中に数本のナイフが突き刺さっており、虫の息なのである。
そのナイフを私に投げつけたのは、私の友達であるこいつだ。
「『ずっと一緒にいる』っていう、あの時の言葉も! 『友達だよ』って言葉も!!
私に向けてくれた笑顔も、私の……私のす、好きだったソーニャは……!!」
やっと。やっと気づいた。
同じだったんじゃないか。
やすなは、やっぱり私の友達だったんじゃないか。
あいつも、確かに最初は任務だからということで私と付き合っていて、
それでも途中から、本当に友達だと思ってくれるようになったんだ。
だから、『殺す気はない』と言ったんだ。
同じだったんじゃないか。
やすなは、やっぱり私の友達だったんじゃないか。
あいつも、確かに最初は任務だからということで私と付き合っていて、
それでも途中から、本当に友達だと思ってくれるようになったんだ。
だから、『殺す気はない』と言ったんだ。
もしかして、あいつは今の私と同じように
私と一緒にどこか遠くへ逃げるつもりだったんだろうか?
いや、そうだったんだ。
ごめん。やすな。
気づけなくて、ごめん。
……さっき、こいつは何者かと電話をしていた。
きっと、こいつの組織の連中が包囲しているのだろう。
もう、終わりだ。
一緒に逃げることなんて、もう叶わない。
私はこいつに殺されるか、こいつの組織の人間に殺されるか。
どちらにせよ、もう生きてこの教室を出ることは叶わないのだろう。
だから、最後くらい。
きっと、こいつの組織の連中が包囲しているのだろう。
もう、終わりだ。
一緒に逃げることなんて、もう叶わない。
私はこいつに殺されるか、こいつの組織の人間に殺されるか。
どちらにせよ、もう生きてこの教室を出ることは叶わないのだろう。
だから、最後くらい。
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