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    元スレやすな「ベイベープリーズキルミー!」ソーニャ「いいのか?殺して」

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    151 : 以下、名無しにか - 2012/07/08(日) 13:37:37.00 ID:dPE/lf7A0 (+95,+30,-64)
    ソーニャ「私は、お前を殺したくない。……お前が刺客であってもだ」

    ソーニャ「なんなんだろうな。お前のこと、敵だって確信したのに」

    ソーニャ「それでも……殺そうって、思えないんだ」グスッ

    ソーニャ「お前がもし私をまんまと騙された愚かな敵だと笑って見せても」ポロポロ

    やすな「…………」
    152 : 以下、名無しにか - 2012/07/08(日) 13:38:28.80 ID:EEHYfcJH0 (+24,+29,+0)
    チョーと言えば声優
    153 : 以下、名無しにか - 2012/07/08(日) 13:38:44.37 ID:dPE/lf7A0 (+95,+30,-47)
    ソーニャ「それでもやすなは私の友達だ。私はお前を殺せない」

    ソーニャ「お前を殺すくらいなら、私が死ぬ」

    ソーニャ「でもせめてチョー、いや、やすな……。お前の手で、私を殺してくれないか?」

    やすな「……ソーニャちゃん」
    154 : 以下、名無しにか - 2012/07/08(日) 13:39:21.96 ID:P0sY/mv5P (+22,+29,-2)
    これは間違えなかったいいソーニャ
    155 : 以下、名無しにか - 2012/07/08(日) 13:39:43.01 ID:YRWHzS/5O (+14,+26,+0)
    うわ・・・
    156 : 以下、名無しにか - 2012/07/08(日) 13:41:02.77 ID:evNlay1T0 (+19,+29,+0)
    いっそ殺して
    だっけ意味
    157 : 以下、名無しにか - 2012/07/08(日) 13:41:54.47 ID:dPE/lf7A0 (+95,+30,-103)
    Prrrrr... Prrrr...

    ソーニャ「? ……あぎりか?」

    あぎり『もしもし、ソーニャ。私です、聞こえますか?』

    ソーニャ「なんだ、あぎり……。後にしてく――」

    あぎり『ソーニャ、あなたに伝えなければいけないことがあります』

    ソーニャ「……? なんだ?」
    158 : 以下、名無しにか - 2012/07/08(日) 13:44:43.60 ID:MWv6lAVx0 (-19,-9,+0)
    支援
    159 : 以下、名無しにか - 2012/07/08(日) 13:45:22.35 ID:dPE/lf7A0 (+95,+30,-113)
    あぎり『今、空き教室の前で待機しています』

    ソーニャ「…………!!」

    あぎり『こうなるとは思っていました。あなたは折部やすなに依存していたから』

    ソーニャ「やめてくれ……! やすなは、やすなは……!」

    あぎり『いいえ、殺します。本部からの命令です。彼女があなたを殺したなら、躊躇いなく殺れと』
    160 : 以下、名無しにか - 2012/07/08(日) 13:46:14.41 ID:dPE/lf7A0 (+95,+30,-97)
    あぎり『でも私は、あなたが殺される前に排除します。私はソーニャを失いたくありません』

    ソーニャ「どうして……!? やすなは私のたった一人の……!」

    あぎり『いい加減目を覚ましなさい!』

    ソーニャ「……!?」

    あぎり『私たちのような裏の世界に生きる人間に、普通の友達なんてできるはずないでしょう!!』
    161 : 以下、名無しにか - 2012/07/08(日) 13:47:18.04 ID:dPE/lf7A0 (+95,+30,-110)
    ソーニャ「だって、だって……!!」

    あぎり『あなたの気持ちは痛いほどわかる……。私だってそうだもの』

    あぎり『やすなさんがチョーだと知った時、わけがわからなくなったわ』

    ソーニャ「なら……!」

    あぎり『でも、諦めなさいソーニャ。そいつは私たちの心の隙に入り込んだだけなの』


    あぎり『私が殺すか、あなたが殺すかは、……あなた自身が決めなさい』
    162 : 以下、名無しにか - 2012/07/08(日) 13:49:35.51 ID:dPE/lf7A0 (+95,+30,-89)
    ソーニャ「心の……隙に……」ガタガタ

    ソーニャ「うわあああぁあぁあぁぁぁぁあっっ!!」ブンッ ガシャッ

    あぎり『ソーニャ!?ソー……』ブツッ プー プー

    ソーニャ「…………」

    ソーニャ「やすな。……最初から、騙していたのか?」

    やすな「…………ソーニャちゃん」
    163 : 以下、名無しにか - 2012/07/08(日) 13:49:37.69 ID:yBaAYbd60 (-5,+0,-1)
    追いついた
    支援
    165 : 以下、名無しにか - 2012/07/08(日) 13:50:54.52 ID:dPE/lf7A0 (+95,+30,-51)
    ソーニャ「……本当のことを話してくれ」

    ソーニャ「『ずっと一緒にいる』っていう、あの時の言葉も! 『友達だよ』って言葉も!!」

    ソーニャ「私に向けてくれた笑顔も、私の……私のす、好きだったやすなは……!!」


    ソーニャ「……全部、嘘だったのかよ……!?」
    166 : 以下、名無しにか - 2012/07/08(日) 13:52:33.84 ID:dPE/lf7A0 (+90,+30,-29)
    やすな「…………」

    ソーニャ「答えろぉおッ!!」


    やすな「…………そうだよ」

    ソーニャ「……ッ!!」
    167 : 以下、名無しにか - 2012/07/08(日) 13:53:39.66 ID:dPE/lf7A0 (+90,+30,-57)
    やすな「でもね、ソーニャちゃ――」

    ソーニャ「う、ぅうううあううぁあああぁああ!!」シュバババッ

    やすな「…………」ザクザクザクザクッ

    ソーニャ「……ナイフ……あたった!? なんで――」
    168 : 以下、名無しにか - 2012/07/08(日) 13:54:11.27 ID:yBaAYbd60 (-29,-29,+2)
    (´;ω;)しんじるこころは くだけちった!(;ω;`)
    169 : 以下、名無しにか - 2012/07/08(日) 13:55:02.96 ID:o3zXSQ/oO (+29,+29,-16)
    キルミーベイベー、設定だけ聞くととてもあんな頭の悪いアニメだとは思えない
    170 : 以下、名無しにか - 2012/07/08(日) 13:55:13.03 ID:dPE/lf7A0 (+95,+30,-52)
    やすな「私はもう生きられない。そうだよね?」

    ソーニャ「……!」

    やすな「ソーニャちゃんに殺されるか、組織の誰かに殺されるか」

    やすな「きっと、もう私は生きてここを出ることはできないんだ」

    やすな「だから、本当のことを言うね」
    171 : 以下、名無しにか - 2012/07/08(日) 13:56:25.36 ID:dPE/lf7A0 (+95,+30,-103)
    やすな「ソーニャちゃん……。私は、ソーニャちゃんを殺す気なんて、ないんだよ」

    ソーニャ「嘘だっ……。やめろ! 最後の最後まで騙すつもりかぁっ!!」

    やすな「ねえ、ソーニャちゃん。信じてくれなくてもいい、だから聞いて?」

    ソーニャ「なんで、なんで最後までそんなこと言うんだよ!!」

    ソーニャ「愚かなヤツだと笑ってくれたほうが! 貶してくれたほうが、よっぽどよかった!」

    やすな「ソーニャちゃん……」
    172 : 以下、名無しにか - 2012/07/08(日) 13:57:20.76 ID:1rOkKUVn0 (+17,+29,-2)
    うっ…
    173 : 以下、名無しにか - 2012/07/08(日) 13:57:27.30 ID:dPE/lf7A0 (+95,+30,-67)
    やすな「私は、いつまでもソーニャちゃんの友達だよ……」


    『ねえ、遊ぼうよソーニャちゃん!』

    『ソーニャちゃんが殺し屋でも、私は友達だからねっ!』

    『ずっと一緒にいるよ、ソーニャちゃん』


    ――『そいつは私たちの心の隙に入り込んだだけなの』――
    174 : 以下、名無しにか - 2012/07/08(日) 13:58:39.46 ID:dPE/lf7A0 (+90,+30,-70)
    ソーニャ「あ、あぁ、うぅぅうああぁああぁあああああああっ!!」ブンッ

    ザクッ…… ブシャッ

    やすな「ソー……ニャちゃ…………大……す………………」

    やすな「……………………」

    ソーニャ「……ああ、ああ」

    ソーニャ「ああああああああああああああああああっっ」ポロポロ
    175 : 以下、名無しにか - 2012/07/08(日) 13:59:54.59 ID:dPE/lf7A0 (+90,+30,-120)
    あぎり「…………」ガラッ

    あぎり「ミッションコンプリート。ソーニャ、よく最後まで頑張りました」

    ソーニャ「あぎり……キサマ――

    あぎり「…………」ポロポロ

    ソーニャ「あぎり……泣いているのか?」
    176 : 以下、名無しにか - 2012/07/08(日) 14:01:31.99 ID:dPE/lf7A0 (+95,+30,-121)
    あぎり「……って…………だって!…………こんなひどい話ッ……!!」

    あぎり「うああああああああああああああっ!!」

    ソーニャ「や、めろ……私の前で、泣くな……」ポロポロ

    ソーニャ「諦めてるんじゃなかったのかよ……! 私とちがって、お前は!!」

    あぎり「ごめんなさい……わかってる。諦めないと……だめなの……!!」
    178 : 以下、名無しにか - 2012/07/08(日) 14:02:44.40 ID:dPE/lf7A0 (+98,+30,-124)
    あぎり「でも……でも、やすなさん、やすなさんは……」

    あぎり「あんなに可愛くて……いい子で……友達で……!」ポロポロ

    あぎり「なのに……嘘で……! いや……こんなの……いや……!!」

    ソーニャ「やすな……クソ、質が悪い、質が悪い……ッ!!」

    ソーニャ「せめて最後に……憎める言葉の一つでも残していってくれよ……!」

    ソーニャ「やすな……ああ、ああああああああああああああああああっ!!」
    179 : 以下、名無しにか - 2012/07/08(日) 14:04:12.58 ID:dPE/lf7A0 (+101,+30,-106)


    ―――あれは一体いつの出来事だっただろうか。


    チョーの正体は、折部やすなだった。

    それはわかりきっているのにあの後、救いを求めるかのように、
    チョーの正体について間違いがないかどうか再度確認したが、無駄だった。

    ……私はそれからというもの、人間不信になっていた。

    最後まで『友達だ』と、『殺す気はない』と言っていた折部やすなは、
    紛れなく私を殺すために私と同じ高校に入学してきた、チョーだったのだから。
    180 : 以下、名無しにか - 2012/07/08(日) 14:06:41.99 ID:aQDOSvrX0 (+15,+29,+0)
    そんな馬鹿な・・・
    181 : 以下、名無しにか - 2012/07/08(日) 14:08:22.73 ID:dPE/lf7A0 (+88,+30,-76)
    元いた高校から私は別の高校に転入し、そこで卒業までの時間を過ごした
    その高校では誰とも話さず、近寄ってきたものは追い払っていた。

    それが原因でいじめが始まりかけたが、首謀者を半殺しにしたら場は収まった。
    組織が圧力をかけてくれたおかげで、退学問題にはならなかった。
    182 : 以下、名無しにか - 2012/07/08(日) 14:09:48.86 ID:dPE/lf7A0 (+95,+30,-88)
    その高校に転入してからは、組織からの任務だけでなく、
    フリーの殺し屋として金儲けのため依頼も請け負うようになった。

    その頃にはあの時の失敗から学び、『チョー』こと
    折部やすなのように、常に変装し偽名で活動するようになった。


    そこで、私に来た一つの依頼が、私を大きく変えることとなる。
    183 : 以下、名無しにか - 2012/07/08(日) 14:10:12.09 ID:RIxXgO2r0 (+14,+29,-2)
    嘘だといってよ
    184 : 以下、名無しにか - 2012/07/08(日) 14:10:46.45 ID:EEHYfcJH0 (+6,+16,+0)
    バーニィ!
    185 : 以下、名無しにか - 2012/07/08(日) 14:11:06.17 ID:dPE/lf7A0 (+95,+30,-107)
    ○○大学に進級する、私と同い年の殺し屋の女を殺せというものだ。
    時間指定もあり、大学在学中のその女の誕生日に殺せという悪趣味な仕事だった。

    誕生日に殺すなどという拘りを持っており、しかも賞金もかなりの多額だった。
    そのクライアントがその殺し屋に恨みをもっているというのは、明確だ。

    どうせロクでもないヤツなのだろうと私は思っていた。
    186 : 以下、名無しにか - 2012/07/08(日) 14:12:08.67 ID:yBaAYbd60 (+17,+27,+0)
    まさか・・・
    187 : 以下、名無しにか - 2012/07/08(日) 14:12:26.26 ID:dPE/lf7A0 (+93,+30,-84)
    私は○○大学に、変装をせず本名で入学した。
    そのほうが返ってバレにくいからだ。

    私は、彼女を殺し易い立場に立つためすぐに彼女に話しかけ、友達になった。

    バカをやって、おどけてみせて。自分で何をやっているんだろうと呆れそうになったときもある。
    こいつはしんどそうにしながらも、とりあえずは付き合ってくれた。
    188 : 以下、名無しにか - 2012/07/08(日) 14:13:35.37 ID:dPE/lf7A0 (+95,+30,-66)
    何度も学校で話すうちに、こいつが思っていたよりもいいやつで、
    "ロクでもないヤツ"などではないことがわかってきた。

    逆に、こいつにも実は可愛いところがあって、なんというかすごく憎めないヤツなのだ。

    最初は任務だからということでこいつと付き合っていたが、
    今では私は本心からこいつのことが好きで、一緒にいて楽しいと思っている。

    こいつを、私の友達を殺すだなんて、ありえない。
    だから、私はこの依頼を取り消そうと思った。
    189 : 以下、名無しにか - 2012/07/08(日) 14:13:38.73 ID:mo2CSMRQ0 (+15,+25,+0)
    あぁ
    190 : 以下、名無しにか - 2012/07/08(日) 14:14:51.78 ID:dPE/lf7A0 (+95,+30,-56)
    結果的にいえば、それは無理だった。

    『私が依頼を取り消すのであれば、他の殺し屋を用意してお前ごとヤツを消す』。

    私が依頼人に、辞退する旨を伝えた後に言われた言葉はそれだった。

    どうも本気らしいので、その場では『必ず遂行する』と言っておいた。
    191 : 以下、名無しにか - 2012/07/08(日) 14:16:24.55 ID:dPE/lf7A0 (+95,+30,-57)
    もちろんそんな気はさらさらない。
    実行日であるこいつの誕生日に、私は彼女と共に逃げることを決意した。

    ……そして今日は、その誕生日の1週間前である。

    私は、こいつに呼び出されていた。

    何でも、『二人きりでお前にしか頼めない頼みがある。恥ずかしいから今は言えない』
    とのことで、夜の教室で待ち合わせようとのことだった。
    192 : 以下、名無しにか - 2012/07/08(日) 14:17:10.48 ID:MWv6lAVx0 (+16,+26,+0)
    おぉ
    194 : 以下、名無しにか - 2012/07/08(日) 14:17:50.69 ID:dPE/lf7A0 (+95,+30,-59)
    ……正直、私も彼女のことを意識していなかったと言えば嘘になる。
    同性趣味などないが、でもこいつなら……。そう思ってしまう自分がいた。

    そんな中で『夜の教室で二人きりでしか頼めないことがある』などと言われて、
    私は心臓をバクバクさせながら教室に入ったのを覚えている。


    ……なぜ突然回想が始まったかというと。
    195 : 以下、名無しにか - 2012/07/08(日) 14:19:06.78 ID:dPE/lf7A0 (+96,+30,-69)


    「……全部、嘘だったのかよ……!?」

    ソーニャ「…………」

    これは走馬灯なのだ。

    現在、私は体中に数本のナイフが突き刺さっており、虫の息なのである。

    そのナイフを私に投げつけたのは、私の友達であるこいつだ。

    「『ずっと一緒にいる』っていう、あの時の言葉も! 『友達だよ』って言葉も!!
      私に向けてくれた笑顔も、私の……私のす、好きだったソーニャは……!!」
    196 : 以下、名無しにか - 2012/07/08(日) 14:20:08.42 ID:dPE/lf7A0 (+95,+30,-34)
    やっと。やっと気づいた。

    同じだったんじゃないか。

    やすなは、やっぱり私の友達だったんじゃないか。

    あいつも、確かに最初は任務だからということで私と付き合っていて、
    それでも途中から、本当に友達だと思ってくれるようになったんだ。

    だから、『殺す気はない』と言ったんだ。
    197 : 以下、名無しにか - 2012/07/08(日) 14:21:29.69 ID:dPE/lf7A0 (+90,+30,-31)

    もしかして、あいつは今の私と同じように
    私と一緒にどこか遠くへ逃げるつもりだったんだろうか?

    いや、そうだったんだ。


    ごめん。やすな。

    気づけなくて、ごめん。
    198 : 以下、名無しにか - 2012/07/08(日) 14:22:11.62 ID:o3zXSQ/oO (+24,+29,-2)
    無限ループってこわくね
    199 : 以下、名無しにか - 2012/07/08(日) 14:22:15.43 ID:dPE/lf7A0 (+95,+30,-47)
    ……さっき、こいつは何者かと電話をしていた。


    きっと、こいつの組織の連中が包囲しているのだろう。

    もう、終わりだ。

    一緒に逃げることなんて、もう叶わない。

    私はこいつに殺されるか、こいつの組織の人間に殺されるか。

    どちらにせよ、もう生きてこの教室を出ることは叶わないのだろう。


    だから、最後くらい。
    200 : 以下、名無しにか - 2012/07/08(日) 14:22:21.42 ID:P0sY/mv5P (+26,+29,-5)
    なんでソーニャが死に掛かってんの?
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