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元スレ橙子「……眠そうだな、黒桐」黒桐「最近寝不足なんです…」
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黒桐「……」フゥー…
式「…っ! …っ!」ドクッ ドクッ
黒桐「……いいかい、式」
式「……」ドクッ ドクッ
黒桐「結論を言ってしまえば。今の君が……まあ、僕に見せられない顔か見せても大丈夫な顔かなんて君には判断が付けられない」
式「……」
黒桐「ということは……やっぱり、見てみるまで分からないんだよ。まあ確証のない事を言えば今の状態でも君は大丈夫だと思うけどな」
式「……」
黒桐「……話を続けるよ」
>>404
一応初体験の話なんで予定はしてるんですが……
この二人がストレートに一発でやるイメージが湧かなかったんす……
式「…っ! …っ!」ドクッ ドクッ
黒桐「……いいかい、式」
式「……」ドクッ ドクッ
黒桐「結論を言ってしまえば。今の君が……まあ、僕に見せられない顔か見せても大丈夫な顔かなんて君には判断が付けられない」
式「……」
黒桐「ということは……やっぱり、見てみるまで分からないんだよ。まあ確証のない事を言えば今の状態でも君は大丈夫だと思うけどな」
式「……」
黒桐「……話を続けるよ」
>>404
一応初体験の話なんで予定はしてるんですが……
この二人がストレートに一発でやるイメージが湧かなかったんす……
黒桐「……そもそも君はどうして僕に……その、今の状態の顔を見せたくないんだい?」
式「……」
黒桐「……いや、女の子にこんな質問する事自体何かおかしいのかもしれないけど。でも教えてくれ。どうして?」
式「……っ」ギュウゥッ…
黒桐「答えたくないんなら答えなくていい。そもそもそんな事を本当は女の子に言わせたくない。今のは……まあ、ちょっと格好付けて」
式「……」ギュウゥゥ…!!
黒桐「アタタタタッ!!ごめん、式!謝る!ごめんなさい!今ちょっと柄にもなく格好付けようとしました!抓らないで!ごめん!!」
式「……」ムスー
式「……」
黒桐「……いや、女の子にこんな質問する事自体何かおかしいのかもしれないけど。でも教えてくれ。どうして?」
式「……っ」ギュウゥッ…
黒桐「答えたくないんなら答えなくていい。そもそもそんな事を本当は女の子に言わせたくない。今のは……まあ、ちょっと格好付けて」
式「……」ギュウゥゥ…!!
黒桐「アタタタタッ!!ごめん、式!謝る!ごめんなさい!今ちょっと柄にもなく格好付けようとしました!抓らないで!ごめん!!」
式「……」ムスー
黒桐「……」ヒーン…
式「……」ムス
黒桐(うう……「大好きです、愛しています」とまで言った相手と抱き合ってんのに、何の因果でこんな痛い目に遭ってるんだ……)
式「……」プンプン
黒桐(式……本気で抓るんだもんなぁ……。まだ痛みが残留してる……。ああどうしよう、千切れてないかな……痣になるかな……)
黒桐「僕……滅多な事じゃ泣かない自信あったんだけど……今回ばかりはすごく痛くて……泣きそうです。泣いていいですか」ウルウル…
式「……っ」ピクッ
黒桐(そして式は変なワードに反応するし……何なんだよ君は、人の泣き顔見て喜ぶタイプって訳でもないだろう……)ウルウル…
式「……」ムス
黒桐(うう……「大好きです、愛しています」とまで言った相手と抱き合ってんのに、何の因果でこんな痛い目に遭ってるんだ……)
式「……」プンプン
黒桐(式……本気で抓るんだもんなぁ……。まだ痛みが残留してる……。ああどうしよう、千切れてないかな……痣になるかな……)
黒桐「僕……滅多な事じゃ泣かない自信あったんだけど……今回ばかりはすごく痛くて……泣きそうです。泣いていいですか」ウルウル…
式「……っ」ピクッ
黒桐(そして式は変なワードに反応するし……何なんだよ君は、人の泣き顔見て喜ぶタイプって訳でもないだろう……)ウルウル…
黒桐「式ぃ~?」
式「……」プイッ
黒桐(ああもう、本当に何なんだよ、君って人は!鬼!…というには可愛すぎるから子鬼!…悪魔?小悪魔系?)
痛みのあまり現実逃避に走る黒桐であった
式「……」ボソボソ
黒桐「んー…?今度は何だって言うんだ」ヤサグレコクトー
式「いま……みきやもひどいかおしてそうだから……」ボソボソ
黒桐「……お相子だから見せても大丈夫って?なんだそりゃ……」
式「……」フフン
黒桐(ああっ、いま笑った!顔見えないから分からないけど雰囲気がそうだ!)
>>414
+…式はそれに加えてウサギ属性まであると来てる…
だから誰か式がバニー服着てる画像とか持ってませんか?
式「……」プイッ
黒桐(ああもう、本当に何なんだよ、君って人は!鬼!…というには可愛すぎるから子鬼!…悪魔?小悪魔系?)
痛みのあまり現実逃避に走る黒桐であった
式「……」ボソボソ
黒桐「んー…?今度は何だって言うんだ」ヤサグレコクトー
式「いま……みきやもひどいかおしてそうだから……」ボソボソ
黒桐「……お相子だから見せても大丈夫って?なんだそりゃ……」
式「……」フフン
黒桐(ああっ、いま笑った!顔見えないから分からないけど雰囲気がそうだ!)
>>414
+…式はそれに加えてウサギ属性まであると来てる…
だから誰か式がバニー服着てる画像とか持ってませんか?
長くなりましたがこのSSはこれで終わりです。
ここまで支援、保守をしてくれた方々本当にありがとうごさいました!
パート化に至らずこのスレで完結できたのは皆さんのおかげです(正直ぎりぎりでした(汗)
今読み返すと、中盤での伏線引きやエロシーンにおける表現等、これまでの自分の作品の中では一番の出来だったと感じています。
皆さんがこのSSを読み何を思い、何を考え、どのような感情に浸れたのか、それは人それぞれだと思います。
少しでもこのSSを読んで「自分もがんばろう!」という気持ちになってくれた方がいれば嬉しいです。
長編となりましたが、ここまでお付き合い頂き本当に本当にありがとうございました。
またいつかスレを立てることがあれば、その時はまたよろしくお願いします!ではこれにて。
皆さんお疲れ様でした!
ここまで支援、保守をしてくれた方々本当にありがとうごさいました!
パート化に至らずこのスレで完結できたのは皆さんのおかげです(正直ぎりぎりでした(汗)
今読み返すと、中盤での伏線引きやエロシーンにおける表現等、これまでの自分の作品の中では一番の出来だったと感じています。
皆さんがこのSSを読み何を思い、何を考え、どのような感情に浸れたのか、それは人それぞれだと思います。
少しでもこのSSを読んで「自分もがんばろう!」という気持ちになってくれた方がいれば嬉しいです。
長編となりましたが、ここまでお付き合い頂き本当に本当にありがとうございました。
またいつかスレを立てることがあれば、その時はまたよろしくお願いします!ではこれにて。
皆さんお疲れ様でした!
黒桐「おいっ。こらっ。ちょっと式。そこに座り……ああもう、このままの格好でいいよ!一度しか言わないからよく聞けよ!」
式「……」シーン
黒桐「……一度しか言わないからちゃんと聞いてね?いやその……どうしても聴こえなかったのなら、後でそこだけ言い直すよ」
式「……」フフッ
黒桐(笑われたのか……それとも笑ってくれたのか……出来る事なら後者がいい物だけど)
黒桐「ええとね、女の子にこんな事聞くのは野暮ってものかもしれないけどさ。……式って元々そんなに自分の外面を重要視してたっけ?」
式「……」
式「……」シーン
黒桐「……一度しか言わないからちゃんと聞いてね?いやその……どうしても聴こえなかったのなら、後でそこだけ言い直すよ」
式「……」フフッ
黒桐(笑われたのか……それとも笑ってくれたのか……出来る事なら後者がいい物だけど)
黒桐「ええとね、女の子にこんな事聞くのは野暮ってものかもしれないけどさ。……式って元々そんなに自分の外面を重要視してたっけ?」
式「……」
黒桐「……僕の記憶が正しければそうじゃなかったはずだ。君は美人だったけど、自分の外見にそこまで気を遣う方じゃない」
黒桐「なのに今に限って急に僕に顔を見せたくないだの……これは一体どういう気持ちの移り変わりなんだ?」
式「……」
黒桐「……返事は期待してない。でもさ、さっき聞いた限り式が顔を見せてくれないのは僕に見られたくないからだよね」
黒桐「……僕は式が美人じゃなくても、いや美人でいてくれた方が嬉しいな。とにかく、外面より内面が好きなんだ。外面も好きだけど」
式「……」
黒桐「なのに今に限って急に僕に顔を見せたくないだの……これは一体どういう気持ちの移り変わりなんだ?」
式「……」
黒桐「……返事は期待してない。でもさ、さっき聞いた限り式が顔を見せてくれないのは僕に見られたくないからだよね」
黒桐「……僕は式が美人じゃなくても、いや美人でいてくれた方が嬉しいな。とにかく、外面より内面が好きなんだ。外面も好きだけど」
式「……」
黒桐「式だってそうだろ?例えば僕の容姿が式の好みから外れてしまったら式は僕をあっさり捨てるの?違うだろ?」
式「……捨てる」ボソッ
黒桐「えっ……」
式「……」
黒桐「……」
式「……」クックックッ
黒桐(えっ……?捨てられちゃうの僕?)
式(……やっぱり幹也はたまーにからかうと面白いな)クックックッ
>>418
あざす…
式「……捨てる」ボソッ
黒桐「えっ……」
式「……」
黒桐「……」
式「……」クックックッ
黒桐(えっ……?捨てられちゃうの僕?)
式(……やっぱり幹也はたまーにからかうと面白いな)クックックッ
>>418
あざす…
黒桐「……」ポケーッ
式「……どうするの? 今なら、顔見せてあげても良いけど……」
黒桐「え……ああ、じゃあお願い……」ポケーッ
式(……完全に放心してる。幹也って冗談を真に受けやすいタイプ?)
ちなみに式は普段あまり冗談を言わないタイプである
式「……じゃあ、1・2・3で行く?」
黒桐「ええ?ああ、はいはい。そうですね……」ポケーッ
式(……大丈夫かなぁ)
>>421
滅多に立たないんすよね……何か型月の人気は今Fate一点に集中してる気がします
式「……どうするの? 今なら、顔見せてあげても良いけど……」
黒桐「え……ああ、じゃあお願い……」ポケーッ
式(……完全に放心してる。幹也って冗談を真に受けやすいタイプ?)
ちなみに式は普段あまり冗談を言わないタイプである
式「……じゃあ、1・2・3で行く?」
黒桐「ええ?ああ、はいはい。そうですね……」ポケーッ
式(……大丈夫かなぁ)
>>421
滅多に立たないんすよね……何か型月の人気は今Fate一点に集中してる気がします
式「じゃあ…行くよ」
黒桐「……」ポケーッ
式(うーん……。何か今の幹也はあまりいい顔をじゃない気がする)
式(さっきちょっと体抓った時は声だけで何となく泣いてるって予想がついたんだけど……)
黒桐「……」ポケーッ
式(今の幹也は何かもう泣くもへちまもないというか…強いて言うなら、そう……虚無っぽい表情してる気がする)
式は時々一般人には理解しがたい例えを使う
式「1…」
黒桐「……」ポケーッ
黒桐「……」ポケーッ
式(うーん……。何か今の幹也はあまりいい顔をじゃない気がする)
式(さっきちょっと体抓った時は声だけで何となく泣いてるって予想がついたんだけど……)
黒桐「……」ポケーッ
式(今の幹也は何かもう泣くもへちまもないというか…強いて言うなら、そう……虚無っぽい表情してる気がする)
式は時々一般人には理解しがたい例えを使う
式「1…」
黒桐「……」ポケーッ
式「2…」
黒桐「……」ポケーッ
式(……これは駄目かなあ。とても満足のいけそうな顔をしてるとは思えない)
式(さっき……好きだと言ってくれた時のあの表情は……まぶたに焼きつくんじゃないかと思うほど魅力的だったけど……)
黒桐「……」ポケーッ
式(……うーん。私が不用意に冗談なんか言っちゃったから。今度から幹也の前ではあまり刺激の強い冗談は話さない事にしよう)
式(それに……今の状態の幹也なら、多分私の顔なんか見てもどうも思わないだろうし、別にいいか。……それはそれで少し寂しいけど)
黒桐「……」ポケーッ
少しお手洗いに……
黒桐「……」ポケーッ
式(……これは駄目かなあ。とても満足のいけそうな顔をしてるとは思えない)
式(さっき……好きだと言ってくれた時のあの表情は……まぶたに焼きつくんじゃないかと思うほど魅力的だったけど……)
黒桐「……」ポケーッ
式(……うーん。私が不用意に冗談なんか言っちゃったから。今度から幹也の前ではあまり刺激の強い冗談は話さない事にしよう)
式(それに……今の状態の幹也なら、多分私の顔なんか見てもどうも思わないだろうし、別にいいか。……それはそれで少し寂しいけど)
黒桐「……」ポケーッ
少しお手洗いに……
式(これ以上は待つだけ無駄か。……仕方ない、幹也のいい顔は諦めよう)
黒桐「……」ポケーッ
式「さ……」
この時。式が3を宣言し終えるまで後数十分の一秒もない、この瞬間!黒桐の脳内である爆発的な変化が起こっていた
黒桐(……)
黒桐(……僕は、式にとっては特に何か重要な存在って訳じゃないのかな)
黒桐(―――分かっている。そういう生き方を目指してきて、今もそうあり続けているのは僕が選んだ事だ。これは物心付いたときからずっと)
黒桐(でも……外見が好みじゃなかったら捨てるって……いやまあ、それ自体は別段おかしな事でもないんだけどさ)
黒桐「……」ポケーッ
式「さ……」
この時。式が3を宣言し終えるまで後数十分の一秒もない、この瞬間!黒桐の脳内である爆発的な変化が起こっていた
黒桐(……)
黒桐(……僕は、式にとっては特に何か重要な存在って訳じゃないのかな)
黒桐(―――分かっている。そういう生き方を目指してきて、今もそうあり続けているのは僕が選んだ事だ。これは物心付いたときからずっと)
黒桐(でも……外見が好みじゃなかったら捨てるって……いやまあ、それ自体は別段おかしな事でもないんだけどさ)
確かに時は流れていた。ただ、黒桐の脳内においてその流れは0に等しい。ただそれだけの事
……式が3を宣言し終えるまで、後数百分の一秒
黒桐(式は……僕の知る限り、あまり冗談を言わないタイプだ)
黒桐(僕のいない所ではバンバン小粋なジョークを飛ばしまくってる可能性も…まあ0じゃないけど殆ど0か)
黒桐(その式が……僕にはっきりと言ったんだ。『外見が好みじゃなければ捨てる』って」
黒桐(……。ショックだよなぁ。僕が式に外面より内面が好きなんだって言った直後だっただけに)
黒桐(ああいう時、普通は素直に自分の意見を言い辛いのに。それでも式は本心を言えた。つまりそれは―――どうしようもなく、本気という事)
……式が3を宣言し終えるまで、後数百分の一秒
黒桐(式は……僕の知る限り、あまり冗談を言わないタイプだ)
黒桐(僕のいない所ではバンバン小粋なジョークを飛ばしまくってる可能性も…まあ0じゃないけど殆ど0か)
黒桐(その式が……僕にはっきりと言ったんだ。『外見が好みじゃなければ捨てる』って」
黒桐(……。ショックだよなぁ。僕が式に外面より内面が好きなんだって言った直後だっただけに)
黒桐(ああいう時、普通は素直に自分の意見を言い辛いのに。それでも式は本心を言えた。つまりそれは―――どうしようもなく、本気という事)
だがしかし、黒桐は拒絶された程度で諦める男ではなかった。その常軌を逸した精神力により、式の手を引き暗い世界より救い出したのだ
……式が3を宣言し終えるまで、後数千分の一秒
黒桐(まあ……この程度の拒絶で心が折れるようなら、僕はもう4年前のあの時に式からはなれていたさ)
黒桐(―――僕は、式から離れたくない。式に嫌われたっていい。勝手に世話をやく。―――一生許(はな)さないって、誓ったんだもの)
黒桐(―――?ちょっと待て。そもそも『嫌われる』が選択肢に入ってるってどういう事だよ。違うんだよ。嫌われちゃ意味がないんだ!)
黒桐(逆だろ!惚れた女を逆に自分に惚れされる事が出来なくて何が男なんだ!逆に式が僕から離れたくなくなる様にしなくちゃ駄目だ!)
黒桐(―――ああもう!手っ取り早く式を僕の物にするにはどうしたら良い!?考えろ考えろ考えろ!)
……式が3を宣言し終えるまで、後数千分の一秒
黒桐(まあ……この程度の拒絶で心が折れるようなら、僕はもう4年前のあの時に式からはなれていたさ)
黒桐(―――僕は、式から離れたくない。式に嫌われたっていい。勝手に世話をやく。―――一生許(はな)さないって、誓ったんだもの)
黒桐(―――?ちょっと待て。そもそも『嫌われる』が選択肢に入ってるってどういう事だよ。違うんだよ。嫌われちゃ意味がないんだ!)
黒桐(逆だろ!惚れた女を逆に自分に惚れされる事が出来なくて何が男なんだ!逆に式が僕から離れたくなくなる様にしなくちゃ駄目だ!)
黒桐(―――ああもう!手っ取り早く式を僕の物にするにはどうしたら良い!?考えろ考えろ考えろ!)
さ……
黒桐(何だこれ…?式が何かを読み上げてる…?数字?これは3かな)
黒桐(ああそうだ、そう言えばさっき1・2・3で式が顔上げてくれるとか言ってたな。今の僕になら酷い顔見られたって気にならないって)
黒桐(……見られるのは、泣き顔じゃない。目に物見せてやる)
黒桐(……やってみるか。一石二鳥の秘策!わざわざ自分から顔を上げた事を後悔……じゃなくて、まあいいや、行けっ!)
黒桐「」ピクッ
式「…ん」
黒桐(何だこれ…?式が何かを読み上げてる…?数字?これは3かな)
黒桐(ああそうだ、そう言えばさっき1・2・3で式が顔上げてくれるとか言ってたな。今の僕になら酷い顔見られたって気にならないって)
黒桐(……見られるのは、泣き顔じゃない。目に物見せてやる)
黒桐(……やってみるか。一石二鳥の秘策!わざわざ自分から顔を上げた事を後悔……じゃなくて、まあいいや、行けっ!)
黒桐「」ピクッ
式「…ん」
『……』ゴキュゴキュ…
『……。あのさ、黒桐。どーしても一つ言いたい事があるんだけど』
『っぷは。はい?何ですか橙子さん?何でもジャンジャン言ってください。いやぁ、やっぱりこのコーフィーは最高です』
『これ、何て伝奇小説?おい、黒桐。お前絶対フカシこいてるだろ。なんだこの数千分の一秒って』
『橙子さん、これは現実です。あの時の僕はなんだか神懸かっていたんです。式への想いゆえ。式への愛が生んだ奇跡です』
『ああ、でもまあ。あの現象をあえてカテゴライズするならば「新伝奇 『うるさい』 はいはい、すみませんでした』
『……。あのさ、黒桐。どーしても一つ言いたい事があるんだけど』
『っぷは。はい?何ですか橙子さん?何でもジャンジャン言ってください。いやぁ、やっぱりこのコーフィーは最高です』
『これ、何て伝奇小説?おい、黒桐。お前絶対フカシこいてるだろ。なんだこの数千分の一秒って』
『橙子さん、これは現実です。あの時の僕はなんだか神懸かっていたんです。式への想いゆえ。式への愛が生んだ奇跡です』
『ああ、でもまあ。あの現象をあえてカテゴライズするならば「新伝奇 『うるさい』 はいはい、すみませんでした』
黒桐「…!」キッ!
式(……えっ?幹也?)
ギュウゥッ……
式(なに……?どうしたの……なんだか、急に……苦しいくらいの力で……)
黒桐「……式」
式(……やっぱり。これ、幹也だったの……何か……さっきまでの放心した状態とも……普段、とも違う……)
式(……えっ?幹也?)
ギュウゥッ……
式(なに……?どうしたの……なんだか、急に……苦しいくらいの力で……)
黒桐「……式」
式(……やっぱり。これ、幹也だったの……何か……さっきまでの放心した状態とも……普段、とも違う……)
黒桐「……」ジーッ
式(……今の顔……見られて……?というより、何かどんどん顔が近く……)
黒桐(一石二鳥の秘策……まあ、要するにだよ)
黒桐(あの時は式の誤解を解くのが一つの目的だった。もう一つはきつく抱き締めちゃったんでお詫びに何か優しい事してあげたかった)
黒桐(この二つを同時に解決できて……尚且つ、式の顔がこっちを向いてないと実行できない物なんて一つしかないだろ)
深夜になると何故か話がわき道に反れる不思議
式(……今の顔……見られて……?というより、何かどんどん顔が近く……)
黒桐(一石二鳥の秘策……まあ、要するにだよ)
黒桐(あの時は式の誤解を解くのが一つの目的だった。もう一つはきつく抱き締めちゃったんでお詫びに何か優しい事してあげたかった)
黒桐(この二つを同時に解決できて……尚且つ、式の顔がこっちを向いてないと実行できない物なんて一つしかないだろ)
深夜になると何故か話がわき道に反れる不思議
黒桐(……なんだかえらく遠回りになっちゃったなぁ)ギュウゥ
式「……」ボーゼン
黒桐(さっきまではまるで立場が逆か。今は何だか式が脱力したような感じになってる)・・・?コレハ・・・
黒桐(あの時も今も……こうやって、腕の中に式を抱き締めている事に変わりはないんだから)ギュウゥ
黒桐(素直に……あの時、式が素直に顔上げていてくれたらな。わざわざ抓られたりしなくて済んだのに)ギュウゥ
式「……」ボーゼン
黒桐(さっきまではまるで立場が逆か。今は何だか式が脱力したような感じになってる)・・・?コレハ・・・
黒桐(あの時も今も……こうやって、腕の中に式を抱き締めている事に変わりはないんだから)ギュウゥ
黒桐(素直に……あの時、式が素直に顔上げていてくれたらな。わざわざ抓られたりしなくて済んだのに)ギュウゥ
黒桐(まあ……今からどうのこうの言ってももう遅い。今は…)ジーッ
式「……」
黒桐(今、この瞬間の事だけを考えていよう。他の事は……後から考えればいいや)
黒桐「式」
式「……」ピクッ
黒桐「……やっとこっち向いてくれたか。長かったなぁ……」
式「……」
黒桐「……あのさ、式。君は一つ、僕に対してすごく大きな誤解を抱いてるかもしれない」
式「……?」
黒桐「ああ……いや、正確には誤解が一つに謝らなくちゃいけない事が一つか」
式(……謝らなくちゃ、いけない事?)
黒桐「まあこの二つは……同じ様な事なんだけどね。それでもやっぱり別々に謝っておくよ」
式「……」
黒桐「―――式。さっきは渾身の力で長い間抱き続けてごめん。痛くなかった?」
式「……」
式(……はっ?)
式「……なに、それ?」
黒桐「……覚えてない?そうか……やっぱり、式はその時一時的酸欠状態になっていたのかもね」
式(強く抱き締めすぎて……酸欠?何の事だろうか……さっぱり話が見えてこない)
式(きつく抱き締められたって言うんなら……まあ、今がそうだけど。でも……これのどこか酸欠?)
式(多分、幹也が言っている事はこれじゃない……でもなぁ、他にきつく抱き締められたって……)ンー?
黒桐「……覚えてない?そうか……やっぱり、式はその時一時的酸欠状態になっていたのかもね」
式(強く抱き締めすぎて……酸欠?何の事だろうか……さっぱり話が見えてこない)
式(きつく抱き締められたって言うんなら……まあ、今がそうだけど。でも……これのどこか酸欠?)
式(多分、幹也が言っている事はこれじゃない……でもなぁ、他にきつく抱き締められたって……)ンー?
式「……」ウーン…
黒桐「……」
黒桐(式は……あの事、覚えてなかったか……。って事は、もしかしてその直前の……あの、告白の事もか?)
黒桐(まいった……あの時は完璧に舞い上がりすぎてた。面と向かって式に愛を囁くなんて本当にあれが初めてだったから)
黒桐(……いや、まあ面と向かわない状況でなら何度も愛を囁いてるって訳じゃないんだけど……)
黒桐(そうだな……式に好きと言う事くらいなら、それこそまだ若かった頃―――4年前の僕でさえやれていた)
黒桐(まあ、正面から見つめ合ってなんて事はなかった……と言うよりあの頃、僕と式はお互い目を見ず会話してたからな)シミジミ
黒桐(……また話がわき道にそれた。本当、式に指摘されたとおりだな。僕は本当に閑話が好きなんだ)クスクス
式「……どうしたの?急に笑い出したりして」
黒桐「……いや。今僕が謝りたい事と直接関係があるわけじゃないんだ。ただ昔は僕と式本当に目を合わさなかったなーって」
黒桐「……」
黒桐(式は……あの事、覚えてなかったか……。って事は、もしかしてその直前の……あの、告白の事もか?)
黒桐(まいった……あの時は完璧に舞い上がりすぎてた。面と向かって式に愛を囁くなんて本当にあれが初めてだったから)
黒桐(……いや、まあ面と向かわない状況でなら何度も愛を囁いてるって訳じゃないんだけど……)
黒桐(そうだな……式に好きと言う事くらいなら、それこそまだ若かった頃―――4年前の僕でさえやれていた)
黒桐(まあ、正面から見つめ合ってなんて事はなかった……と言うよりあの頃、僕と式はお互い目を見ず会話してたからな)シミジミ
黒桐(……また話がわき道にそれた。本当、式に指摘されたとおりだな。僕は本当に閑話が好きなんだ)クスクス
式「……どうしたの?急に笑い出したりして」
黒桐「……いや。今僕が謝りたい事と直接関係があるわけじゃないんだ。ただ昔は僕と式本当に目を合わさなかったなーって」
式「……そうね。私が幹也の方を向く時決まってあなたはどこか遠くの方を見てるんだもの」
黒桐「屋上でご飯食べてた時の事?……ああ、確かに。あの時僕は大抵グラウンドで運動部が頑張る姿を眺めてたからな。後は雲とか」
式「……幹也は時々、すごく物騒な話題降ってくる時があった。今から食事って時に、この前のバラバラ殺人がー、なんて言う?普通」
黒桐「式に普通がどうの言われるなんて……君だって聞くだけ聞いた後に『食事時にする話じゃない』なんて理不尽な事言ってたじゃない」
式「……私はいいの。あの時は、そういう事が普通だと思っていたんだもの。あなたは普通なのに、おかしな事を言うからおかしいのよ」
黒桐「そういうものなのかなー……」タハハ
式「どう考えてもそういう物でしょう。あなた、私以外のクラスメイトにはあんな事話してなかったんでしょう」フフ
黒桐(不思議だな……。人間性(なかみ)はいつもと同じだって分かってるのに……この口調の式と少し昔の事を話すだけで……)
黒桐「屋上でご飯食べてた時の事?……ああ、確かに。あの時僕は大抵グラウンドで運動部が頑張る姿を眺めてたからな。後は雲とか」
式「……幹也は時々、すごく物騒な話題降ってくる時があった。今から食事って時に、この前のバラバラ殺人がー、なんて言う?普通」
黒桐「式に普通がどうの言われるなんて……君だって聞くだけ聞いた後に『食事時にする話じゃない』なんて理不尽な事言ってたじゃない」
式「……私はいいの。あの時は、そういう事が普通だと思っていたんだもの。あなたは普通なのに、おかしな事を言うからおかしいのよ」
黒桐「そういうものなのかなー……」タハハ
式「どう考えてもそういう物でしょう。あなた、私以外のクラスメイトにはあんな事話してなかったんでしょう」フフ
黒桐(不思議だな……。人間性(なかみ)はいつもと同じだって分かってるのに……この口調の式と少し昔の事を話すだけで……)
式「……」ニコニコ
黒桐(まるで、昨日の事の様にあの時の事を思い出せる。……そうか、この口調の式は僕にとってはあの時の象徴なんだ)
黒桐「……。あー、また話題がそれちゃった。これはもう一種の才能だと思っていいのかな?『話が脇道にそれない事がない』って」
式「幹也は昔から無駄話が大好きだった物ね。むしろあなたと話していて有益になる情報を手に入れた覚えがないわ。ただ楽しいだけで」
黒桐(うーん……口調は織の物より柔らかいのに、何故だかこっちの方が一々言う事がきつく感じるな)
黒桐「……まあ、いいや。それより式。君が誤解しているかもしれない件については詳しく話していなかったね」
黒桐(まるで、昨日の事の様にあの時の事を思い出せる。……そうか、この口調の式は僕にとってはあの時の象徴なんだ)
黒桐「……。あー、また話題がそれちゃった。これはもう一種の才能だと思っていいのかな?『話が脇道にそれない事がない』って」
式「幹也は昔から無駄話が大好きだった物ね。むしろあなたと話していて有益になる情報を手に入れた覚えがないわ。ただ楽しいだけで」
黒桐(うーん……口調は織の物より柔らかいのに、何故だかこっちの方が一々言う事がきつく感じるな)
黒桐「……まあ、いいや。それより式。君が誤解しているかもしれない件については詳しく話していなかったね」
式「そうね。それを聞く前に幹也が話を逸らしちゃったから。何で酸欠の話が4年前の学校の話になるの」
黒桐「……それはもう、そういう物だと思って了承してもらうしかないよ」
黒桐(そう言えば……さっきから何か式の口調に微妙な違和感のような物を覚える。記憶の中にある口調を全く一緒なのになぁ…)
式「……?」
黒桐「……」ウーン…
式「……幹也、どうせまた変な事考えているんでしょう。顔に書いてあるわ」
黒桐「……あっ」
黒桐(そうか、分かった。呼び名だ。昔の彼女は僕の事を黒桐くんって呼んでいたんだ。それがこの違和感の正体か)
すみません、ちょっと今はここまで……
何でまだ本番にも入ってないのにこんなピローみたいなのしか浮かばないの…
黒桐「……それはもう、そういう物だと思って了承してもらうしかないよ」
黒桐(そう言えば……さっきから何か式の口調に微妙な違和感のような物を覚える。記憶の中にある口調を全く一緒なのになぁ…)
式「……?」
黒桐「……」ウーン…
式「……幹也、どうせまた変な事考えているんでしょう。顔に書いてあるわ」
黒桐「……あっ」
黒桐(そうか、分かった。呼び名だ。昔の彼女は僕の事を黒桐くんって呼んでいたんだ。それがこの違和感の正体か)
すみません、ちょっと今はここまで……
何でまだ本番にも入ってないのにこんなピローみたいなのしか浮かばないの…
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