元スレお嬢様「ちょっと、そこの貴方」男「え?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×4
351 = 195 :
嬢「楽しんでいただけてまして?」
男「楽しいかどうかはともかく、飯は美味い」モグモグ
幼「こらっ」
嬢「くすくす……正直ですわね」
男「そう?」
嬢「えぇ……窮屈な思いをさせてるんじゃないかと思って、心配してましたわ」
男「……」
嬢「本当はね、私、こういうパーティよりも……」
男「よりも?」ボロボロ
嬢「もうっ!口元が汚れてますわよ」フキフキ
男「あ、ありがとう」
嬢「反対側もお見せなさい、ほら」フキフキ
男「……」
352 = 195 :
嬢「本当はもう少しお話したいんですけど……」
幼「あちこちに呼ばれてるみたいで、忙しそうだね」
嬢「えぇ、本当に……」
男「……落ち着いたら、また後で話そうよ」
嬢「待っててくれますの?」
男「うん、待ってる」
嬢「……えぇ!……必ず来ますから、おとなしくしてるんですのよっ?」
幼「うぅートイレに行きたい……」
男「お前そればっかりだな」
嬢「執事を呼びましょう」
353 = 195 :
男「(幼馴染がトイレに行って、一人になってしまった……)」
男「(なんか、ダンスが始まってる……)」
男「(……)」
男「(本当、俺たちとは違うんだな)」
男「(友にはああ言ったけど、本当……違う世界で生きてるんだ)」
男「(……ダンス、上手なんだなぁ……)」
男「(……華やかだな……)」
父「男くん、楽しんでもらえてるかね?」
男「あ、お父さん」ビク
父「何をビクビクしておる」
355 = 195 :
男「えーと、楽しいかはともかく飯は美味かったです」
父「正直な男だな、君は。鎌を持って来よう」
男「すみません。めっちゃ楽しいっす」
父「いいさ、儂もあの子も分かってる」
男「え?」
父「これは単なる社交の場だ。あの子の誕生パーティにかこつけただけのな」
男「どうしてそんなことを?」
父「わからんか?」
356 :
ムコ選びか…
357 = 195 :
父「ここにいるのは儂の仕事づきあいのある人間がほとんどだ」
男「そうなんですか」
父「よそでこういうことが催されると、ウチでやらんという訳にもいかなくなる」
男「……」
父「まぁ、義理みたいなものだな」
男「そんな……」
父「それに、こう派手にパーティを開いて、会社の景気が良いことのアピールにもなる」
男「見栄ってやつですか?」
父「有体にいってしまえばそうだな。あとはさっきも言った、親睦の場だ」
男「……」
父「はっはっは、娘が窮屈だと言った理由が分かっただろう」
男「いろいろ面倒な世界なんですね」
父「あぁ、儂も昔はよくわからんかったがな」
358 :
紳士の社交場と聞いて
359 :
父ルートもあったりするのかなぁ
360 :
幼馴染とお嬢さま両取りで
361 = 195 :
男「(お父さんが言って、また退屈になってしまった)」
男「(社交の場……と言われても、交流するひとがいないな)」
男「(うーん、居場所がない)」
嬢「ちょっと」
男「(腹いっぱいで、眠くなってきたな)」
嬢「ちょっと貴方」
男「ふぁああああ……」
嬢「退屈そうですわね」
男「うわっ!いつのまに」
嬢「さっきから居ましてよ」
男「そうなんだ」
嬢「ふふ、ようやく時間が空きましたわ」
362 :
ドピュッ
※実際はこんな音はしません
363 :
このスレだけで短編エロゲが出来る
364 = 195 :
男「ダンスはもう終わったの?」
嬢「いえ、まだ約束してる相手がいますわ」
男「そうなんだ……今日の主役だもんな」
嬢「私、その次のダンスの相手が見つかっておりませんの」
男「え……?」
嬢「あなた、ダンスの嗜みは?」
男「えーと、授業で創作ダンスならやったけど」
嬢「聞くだけ無駄だったようですわね……まぁいいですわ」
男「悪かったな」
嬢「じゃあ、私と踊りなさい」
男「なんでそうなるんだ。話を聞けよ」
367 :
ネタバレ:嬢は男が好き
369 = 195 :
嬢「別に難しいことはありませんわ。体を動かすだけなんですもの」
男「それは出来るやつのセリフだ」
嬢「まったく、男のくせに消極的ですわね……それでも日本男児ですの?」
男「だって、なぁ」
嬢「……手を貸しなさい。こして、私の腰を抱くの」
男「うわわわわっちょっと」
嬢「こっちの手はこうして私の……そう、お上手ですわ」
男「(ち、近い……顔近いよ)」
嬢「もっと体を寄せて……離れたら美しくありませんから」
男「(む、胸をと下半身がくっついて……や、柔らかい……)」
嬢「こういう調子でいいんですのよ?簡単でしょう?」
男「う、うん……」ドキドキ
嬢「どうして、緊張してるんですの……?リラックスしないと楽しく踊れませんわ」
371 = 195 :
男「だ、だってさぁ……」
嬢「何ですの?」
男「今日の君、すごく綺麗だし……」
嬢「まぁ……」
男「あ、いや……普段から綺麗だと思ってるんだけども」
嬢「……っ!」ボッ
男「あ、その……(やべぇ、何言ってるんだ俺)」
嬢「……」
男「……」
嬢「……嬉しいです」ギュ
男「あ……」
嬢「なら、綺麗にした甲斐がありましたわ……」ギュ
男「あー、その……」
嬢「ダンスのお誘いは、男性からと決まってるんですのよ?」
男「……じゃあ、あの、俺と踊ってくれないか……」
372 = 195 :
嬢「ようやく言わせましたわっ!」
男「はは……」
嬢「じゃあ、少しここで待っててくださいな。私、まだ」
男「あぁ、待ってるよ」
嬢「すぐ、戻ってきますわ……」
紳士「こんなところにいたのですかお嬢さん。さぁこっちへ」
男「え?」
紳士「何だ君は」
373 :
えんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
374 :
ライバル登場!!
375 :
ジェントルマンwww
376 = 338 :
真面目に支援
377 = 195 :
男「何だ君はって……(変なおじさんかよ)」
嬢「この方は私の大切な友達です」
紳士「……ふむ」
男「えーと、こちらの方は……あんまり歳も変わらなそうだけど」
嬢「えっと、この方は……そうですね、同い年ですわ」
男「ふぅん」
嬢「父の会社と付き合いのある方のご子息で……」
紳士「そして婚約者ですが何か?」
男「えっ……」
378 = 198 :
NTR!NTR!
379 = 313 :
なるほどそういう展開か
381 = 339 :
NTRは勘弁してくれ
382 :
おまえらが何をNTRと言ってるのかわからない
383 :
EXVSやってる奴が>>169で紛れ込んでてワロタ
そしてはよ!
384 = 195 :
嬢「ちょっと……!その話は」
男「こ、この紳士が?」
紳士「ふむ、もう少ししっくりくるように『若様』に表記を変えよう」
男「……婚約者って……」
若「何かおかしいか?」
嬢「その話は親同士で話してる、戯言ですわ」
若「私は異論はありませんよ。ゆえに何の問題もありません」
男「そ、そんな……」
嬢「勝手に決めないで頂けます?私にはその気はありませんから」ギュッ
男「(ど、どうしてくっつくんだろう)」
若「ふむ……」チラ
男「ん?」
若「見たところ、単なる学生のようだが」
385 :
何がNTRなの?
387 = 195 :
若「少し、お借りしますよ」
嬢「え……あ、はい」
男「……うわっとっと……」
若「悪いようにはしない、少し話をするだけだ」
男「はぁ」
若「この辺でいいだろう……で、」
男「何です?」
若「君は彼女の恋人か?」
男「ぶっ」
若「汚いな……まったく育ちの悪い人間は」フキフキ
388 :
駆け落ち
389 = 195 :
若「もし彼女に好意を持っているなら、やめておけ」
男「……なんでそんなことあんたに言われなくちゃいけないんだ?」
若「君のような雑種が彼女に近づくのは良くないからだ」
男「ざ、雑種って……」
若「見たところ、ずいぶん安っぽいスーツだが」
男「(悪かったな)」
若「君と僕たちは住む世界が違うんだ。わかるな?」
男「お前は二次元に住んでるとでもいうのかよ」
若「頭の悪い例えを……」
390 = 195 :
若「いずれにせよ、彼女にもう近づかないでほしいものだ」
男「……別に、そんなの聞く義理はない」
若「もし君がちょろちょろ面倒なことをすると、彼女のお父さんまで不利益を被る」
男「んなっ……なんだよそれっ!」
若「可能性の話だがな、あくまで」
男「……いくら会社の付き合いがあるからって、そんな上手くいくもんか」
若「この家は新興で、財界のコネクションも薄いが、僕の家は違う。それがどう作用するか……」
男「……こ、こいつ」
若「それに、誰かの手垢のついた女は御免だからな」
男「て、てめぇっなんてことを」
若「ふんっ……」
391 = 195 :
若「……話はこれで終わりだ」
男「そうかい、じゃあな」
若「おっと、まだわかってないようだな」
男「なんだよ、これ以上話すことないんだろ」
若「君が行く道はこっち。出口だ」
男「……!」
若「そして僕はこっちでパーティの続きだ。わかるか?」
男「う……うぅ」
若「さっきの話、もう忘れたのか?」
男「……くそっ!!」ダッ
若「お利口さんだ」
392 :
政略けこーんこわい
393 = 385 :
普通じゃね?
394 :
若様(笑)からただようかませオーラ
396 = 210 :
やったまだ残ってた
397 = 195 :
男「くそ……くそぉッ…」タタタ
受付「プレゼントを運ぶのです。前が見えないのです。面倒くさい」
男「あいたっ」ドンッ
受付「ひぃやっ!危ないのです。面倒くさい」
男「あ、さっきの受付の女の人……」
受付「おや、また会いましたね」
コロコロコロコロ……ポチャン
男「あ?」
受付「プレゼントがひとつ、側溝に落ちてしまったのです」
男「あらら……」
受付「多分大きさからして、貴方のだと思われます」
男「ええええええええええっ」
399 = 201 :
まさかの受付√!?
400 = 347 :
受付面倒くさい厨だったかー
みんなの評価 : ★★★×4
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