元スレお嬢様「ちょっと、そこの貴方」男「え?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×4
303 = 195 :
~朝・通学路~
友「おはよー」
男「ん、おはよ」
友「なんか久しぶりだな」
男「まぁ、ゴールデンウィークだったしな……」
友「何してたんだ?休み中」
男「バイトかな、いつもと変わらないよ」
友「ふーん、相変わらずさびしい奴だなぁお前は」
男「なんだよ、お前こそどうせ寝てばっかだったんだろ」
友「フフフ……」
男「?」
304 = 195 :
友「……」ニヨニヨ
男「なんだよ、ニタニタして気持ち悪い」
友「いや、G・W前に実は彼女ができちゃってさ」
男「……ごめん、耳垢が詰まったみたいだもう一回」
友「彼女が出来た」
男「彼女……人代名詞のこと?」
友「ちげー!恋人、ステディ、付き合ってる人がいるって言ってんだよ」
男「……ぇえええええええええええっ!!」
友「うわっ」ビクッ
男「だ、だだ誰とっ……!」
305 = 195 :
男「まさか、俺の知ってるやつ?」
友「いんや、年下の子だからお前はしらないと思うぜー」
男「そ、そうか……」
友「ふふん、写真あるんだけど見たい?」
男「見たい見たい」
友「しょーがねぇーなぁ、ほら」ピラ
男「……」
友「ウヒヒ見ろ……超可愛いだろw」
男「(……めっちゃめちゃ微妙……)」
306 = 195 :
男「ふーん、でもよかったな、おめでとう」
友「おう、ありがとう」
男「(顔が微妙なのは差し引いても)うらやましいな……」
友「だろだろ。今度紹介してやるよ」
男「くそ、なんかリア充くさくなりやがって」
友「自分ではそういうつもりはないんだけどな」
男「うっすら漂ってくるんだよ、彼女出来立ての奴からはそういう臭気が」
307 = 198 :
庭師とかハヤt
308 = 195 :
男「でもさぁ」
友「ん?」
男「……あの子はもういいのか?なんか狙ってたような感じだったけど」
友「あ、あー……あのお嬢様はなぁ」
男「何だ?」
友「この前みんなで家に遊びに行ったの覚えてる?」
男「行ったけど、それがどうしたんだよ」
友「どうしたんだよってお前、あの屋敷見てなんとも思わなかったの?」
男「……まぁ、でかい家だなぁと思ったけど」
310 = 195 :
友「実際、距離を感じたっていうかさ」
男「……」
友「俺たちみたいのとは結局、住む世界が違うんだなぁって思って」
男「そうかなぁ……」
友「そうかなぁってお前な」
男「あそこのお父さんも気さくで面白い人だったし、あんまりそういう風に思わなかったよ」
友「あの屋敷を見てそう思うなんて、お前バカ?」
男「……」
友「ま、でも綺麗だからな、入れ込むのもわかるけど」
男「待て、どうしてそうなる」
友「あれ、違った?」
男「そういう話じゃないよ」
友「ふーん……」
311 = 195 :
女の子「……せんぱーいっ」
友「お、マイハニーが」
男「まじで」
友「悪いけど、先行ってるぜ。じゃ」
男「おう……」
男「(あ、あの女の子だな……ひとつ下の学年か)」
男「(……実物も微妙だけど……)」
男「(うらやましくなくはないな……いいなぁ彼女)」
友「……彼女欲しくなったら、言えよー!誰か紹介して貰ってやるよー」
男「お前いい奴だなぁ」
314 :
俺もお嬢様と結婚したい
それでニートでも優しく養ってくれる人をお嫁さんにする
316 :
おまわりさんこっちです
317 = 195 :
~学校~
男「……」
嬢「ちょっと」
男「……」
嬢「ちょっと、そこの貴方」
男「お、俺?」
嬢「他に誰がいらっしゃいまして?」
男「ご、ごめん聞いてなかった」
嬢「何をぼーっとしていますの?口が半開きになって見苦しいですわよ」
男「毒舌は相変わらずだなぁ……」
嬢「くすくす……で、来ていただけますわね?」
男「何の話?」
嬢「……本当に聞いてなかったんですのね。ムカつきますわ」
319 :
いいなー、こういう王道好きだな
320 = 195 :
嬢「今度のお休みなんですけど、また私のうちにいらして頂けません?」
男「……え、君の家?」
嬢「これが招待状です」ピラ
男「むむむ、なんだこの封筒は……」
嬢「どうぞ、開けてみてください」
男「えーと、誕生日パーティ……へぇ、誕生日なんだ」
嬢「えぇ、幼馴染さんもお誘いしたのですけど」
男「あいつはこういうの好きだから行くだろうな」
嬢「はい、その場で快く返事をして頂けましたわ」
男「だろうね」
321 :
マスオ男「えぇえええ!君の家にかい!?」
322 :
もうやめるなよ・・
323 = 195 :
嬢「……もちろん、貴方も来て頂けますわよね」
男「……この日は……あ、バイトが」
嬢「来て頂けますわよね」
男「いや、バイト……」
嬢「……来て、頂けないんですか……?」
男「……」
嬢「……そう……」
男「(……一日くらい休んでも、別にいいか)」
嬢「……」
男「行くよ、迷惑じゃなかったら」
嬢「……来るんですのねっ!もう取り消せないですわよ!」
男「そんな、行くと行ったら行くよ」
324 = 195 :
嬢「いいですわね?絶対絶対来るんですのよ?」
男「分かったってば」
嬢「突然キャンセルなんて無しですからね」
男「なんだよ、そんなに来て欲しいの?」
嬢「べ、別に……人数を計算してますから、突然キャンセルされると食材なんかが余って無駄になりますから」
男「金持ちの癖にケチだな」
嬢「こういうところから無駄をなくさないと、お金持ちにはなれませんわ」
男「そういうもんかね」
325 :
これは…巧妙なドラクエのステマ
327 = 195 :
嬢「それでは御機嫌よう♪」ガララ
男「……はは、上機嫌でいっちまった」
男「えーと、招待状は……」ガサゴソ
男「『当日、プレゼントは受付へお預けください』」
男「プレゼント持ってくの前提かよ……」
男「財布のなかは……」チャリン
男「くそぉ、ちょっと心もとないな」
幼「やっほー」
男「うん?」
328 = 195 :
幼「お誕生日パーティ、誘われたんだ」
男「そういうお前もだろ」
幼「うん、楽しみだね」
男「プレゼントがちょっと悩みのタネなんだが……」
幼「別に、なんだっていいじゃん」
男「いや、そういう訳にはいかないだろ」
幼「なんで?」
男「だって、お嬢さまだし」
幼「またそんなこと言ってー」ピシッ
男「いてっ」
330 :
ヒイロならここで招待状を破り捨てる
331 = 195 :
幼「男くんのできる範囲ですればいいと思うよ」
男「……」
幼「それに……男くんならきっと何をあげても喜んでくれるよ」
男「熊の木彫りでもか?」
幼「ぷぷぷ、それもいいかもね」
男「じゃあ、それにするかなぁ」
幼「でもあれ結構高いよ」
男「うーんそうか、残念だ」
幼「ま、まさか本当にあげるつもりだったのかなぁ……」
332 :
かわいい
333 = 198 :
男が可愛い
334 = 195 :
男「(とはいえ、できるだけ頑張りたいとは思うけども……)」チャリン
男「(……いかんせん手持ちが寂しい)」
男「(……)」
男「ちっ……バイト先に前借り頼んでみるか」
幼「わぁ、そこまでするんだ」
男「しまった、つい口にしてしまった」
幼「いいなぁ……」
男「何だよ」
幼「さぁねーっだ。じゃあねっ」
335 = 318 :
幼の誕生日も近いのかな
337 = 195 :
~次の休み~
ガヤガヤガヤ
男「うわぁ……」
幼「す、すごい人だね」
男「何だこれ、誕生日パーティってレベルじゃねーぞ」
幼「100人くらいいるかな?」
男「まさか家族兄弟……って訳じゃないよな、この人数」
幼「な訳ないでしょう」
男「と、とりあえず受付すませるか」
幼「なんだか結婚式会場みたい……」
男「それが一番イメージに近いな」
339 :
とにかく完走させろ
340 = 301 :
手作りという選択肢はないのか
341 = 195 :
受付「こちらに名前のご記入をお願い致します」
男「は、はい」
受付「……はい、プレゼントはこちらのほうでお預かりいたします」
幼「うっわーーーーー……もしかして、後ろのは全部、プレゼントなのかな……」
男「山のように積みあがってる……しかも一個一個が結構でかい」
幼「私のはお洋服だから、大きさではそんなに見劣りしないかも」
男「……」
幼「……どうしたの?」
男「いや……俺のプレゼント、小さいなぁと思って」
342 = 195 :
幼「お、大きさで決まるわけじゃないから大丈夫だよ」
受付「……これは、随分小さいプレゼントですね」
男「うっ……」ガク
幼「ちょ、ちょっと……」
受付「これはなくならないように細心の注意が必要ですね。面倒くさい」
男「態度の悪い受付だなぁ……」
受付「……はい、確かにお預かりしました。それではバースデーカードにご記入を」
男「そんなものまであるのか」
幼「早く書いて、中に入ろうよ」
男「……ん、書いた。行こう」
幼「えーと……会場は大ホールだって」
344 :
こういうの好きだ
345 = 332 :
受付だけずいぶん嫌な奴だな
346 = 195 :
嬢『……皆様、本日はわたくしのためにお集まり頂き、誠にありがとうございます』
男「うぉ……」
幼「すごーい、綺麗……」
男「う、うん……」ドキドキ
幼「あぁいうドレス、どこで売ってるんだろう」
男「う、うん……」
幼「ねぇ聞いてる?」
男「う、うん……」
幼「あーあ、完全に魅入っちゃってる……もう」
男「……(すごいなぁ……やっぱり、可愛いな)」
嬢『ささやかなものですが、お食事と飲み物をご用意しております、どうぞお楽しみ下さい……』
幼「食べ物だって、良かったね」
男「ウホッ!」
347 :
受付は15年前からお嬢様のことが好きだったんだよ
でも身分の違いをわきまえて苦悩してるのさ
348 = 195 :
男「立食形式か、落ち着いて食えないじゃないか」ガツガツ
幼「食べてるじゃん。ていうか、本来食べるのはおまけなんだから」
男「あぁ?ひたすら食って飲むのが誕生日の過ごし方だろ?」
幼「男くんのそういうとこ面白くて好きだけどさ」
男「ほら、いいからお前も食え。できるだけ高価なものから取るんだ」
幼「一生懸命食べてる人、男くんしかいないよ」
男「だったらなお好都合じゃないか」グァッグァッグァッ
嬢「ふふ、はしたないですわよ」
幼「あ、お誕生日おめでとう」
男「おめめふぉう」ガツガツ
嬢「食べるか話すかどちらかにしなさいな」
349 :
おはようございます
みんなの評価 : ★★★×4
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