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元スレ恒一「始めまして、変態の榊原恒一です」
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鳴「この目、前にも見せたよね」 スッ
恒一「うん。きれいな目だね。隠さなくてもいいのに」
鳴「4歳の時に目に腫瘍ができてね、手術の時に死にかけたらしいの。なんとなく覚えてる」
恒一「臨死体験ってこと?」
鳴「死はね、優しくなんかない。暗くて、どこまでも一人っきりなの」
恒一「一人っきり・・・」
鳴「でもそれは生きていても同じこと。私も恒一くんも。・・・未咲だってそう」
恒一「鳴ちゃんは、一人じゃないよ」
鳴「どうして?」
恒一「天使の羽を生やした未咲ちゃんが、雲の上に寝転がって鳴ちゃんを優しく見守ってる」
鳴「ふふ、意外と乙女チックな事言うのね」
恒一「だから、未咲ちゃんも一人だなんて思ってない」
鳴「・・・そうだと、いいな」
恒一「うん。きれいな目だね。隠さなくてもいいのに」
鳴「4歳の時に目に腫瘍ができてね、手術の時に死にかけたらしいの。なんとなく覚えてる」
恒一「臨死体験ってこと?」
鳴「死はね、優しくなんかない。暗くて、どこまでも一人っきりなの」
恒一「一人っきり・・・」
鳴「でもそれは生きていても同じこと。私も恒一くんも。・・・未咲だってそう」
恒一「鳴ちゃんは、一人じゃないよ」
鳴「どうして?」
恒一「天使の羽を生やした未咲ちゃんが、雲の上に寝転がって鳴ちゃんを優しく見守ってる」
鳴「ふふ、意外と乙女チックな事言うのね」
恒一「だから、未咲ちゃんも一人だなんて思ってない」
鳴「・・・そうだと、いいな」
無理して書かなくていいぞ>>1
恒一「おはよう。って、僕いないものだったっけ」
桜木「あっ・・・!」
恒一(あ、ゆかりちゃん!もう学校に来れるようになったんだ。よかった) ニコッ
桜木「っ・・・」
勅使河原(うっ・・・)
恒一(勅使河原くん、この前はごめんね) ニコッ
勅使河原(!) ビクッ
桜木「わ、私・・・榊原くんを”いないもの”になんてしたくありません・・・」 メソメソ
杉浦「ゆかりからすれば自分と母親の命の恩人なわけだし、そんな人をいきなり無視しろ、なんてね・・・」
綾野「私だってそうだよ。・・・ちょっと、心が痛い」
赤沢「皆の意見ももっともだし・・・難しいわね・・・」
勅使河原(こえぇ・・・サカキこえぇよ・・・!)
恒一「zzz」
桜木「あっ・・・!」
恒一(あ、ゆかりちゃん!もう学校に来れるようになったんだ。よかった) ニコッ
桜木「っ・・・」
勅使河原(うっ・・・)
恒一(勅使河原くん、この前はごめんね) ニコッ
勅使河原(!) ビクッ
桜木「わ、私・・・榊原くんを”いないもの”になんてしたくありません・・・」 メソメソ
杉浦「ゆかりからすれば自分と母親の命の恩人なわけだし、そんな人をいきなり無視しろ、なんてね・・・」
綾野「私だってそうだよ。・・・ちょっと、心が痛い」
赤沢「皆の意見ももっともだし・・・難しいわね・・・」
勅使河原(こえぇ・・・サカキこえぇよ・・・!)
恒一「zzz」
恒一(ゆかりちゃんと話したいけど・・・そうだ、手紙を書こう) カリカリ
桜木(わっ、何か飛んできた。手紙?誰から・・・)
”ゆかりちゃんへ
また会えてよかった。僕はいつでも、ゆかりちゃんを見守ってるから。
お母さん、はやく良くなるといいね。”
桜木(っ・・・!) クルッ
恒一(あ、いないものに反応したら駄目だよゆかりちゃん) ニコッ
桜木(さ、榊原くん・・・!) ブワッ
桜木「こ、こんな手紙もらったら・・・私は無理です!」 ブワッ
杉浦「あー・・・これはくるね」
中尾「うっ・・・俺こういうのダメなんだ」
桜木「私が”いないもの”になりますから・・・私が・・・なりますからぁ・・・」 ブワワッ
赤沢「どうしたらいいの・・・!と、とりあえず今日は我慢して!明日になったら考えるから!」
恒一「zzz」
桜木(わっ、何か飛んできた。手紙?誰から・・・)
”ゆかりちゃんへ
また会えてよかった。僕はいつでも、ゆかりちゃんを見守ってるから。
お母さん、はやく良くなるといいね。”
桜木(っ・・・!) クルッ
恒一(あ、いないものに反応したら駄目だよゆかりちゃん) ニコッ
桜木(さ、榊原くん・・・!) ブワッ
桜木「こ、こんな手紙もらったら・・・私は無理です!」 ブワッ
杉浦「あー・・・これはくるね」
中尾「うっ・・・俺こういうのダメなんだ」
桜木「私が”いないもの”になりますから・・・私が・・・なりますからぁ・・・」 ブワワッ
赤沢「どうしたらいいの・・・!と、とりあえず今日は我慢して!明日になったら考えるから!」
恒一「zzz」
恒一「かわいい子とのお昼ごはんターイム!」
鳴「おいしそうなお弁当」
恒一「鳴ちゃんはサンドイッチ?」
鳴「・・・あまりおいしくないの。霧果の作るものって」
恒一「そうなんだ。鳴ちゃんは作らないの?」
鳴「私は全然。レトルトを暖めるくらいしか」
恒一「そっか。はい、あーん」
鳴「あーん」
恒一「おいしい?僕の手作りなんだ」
鳴「うん。って・・・な、何させるのよ・・・」
恒一「鳴ちゃん真っ赤だよ。犯罪級のかわいさだなぁ」
鳴「・・・そういうの、やめて」
鳴「おいしそうなお弁当」
恒一「鳴ちゃんはサンドイッチ?」
鳴「・・・あまりおいしくないの。霧果の作るものって」
恒一「そうなんだ。鳴ちゃんは作らないの?」
鳴「私は全然。レトルトを暖めるくらいしか」
恒一「そっか。はい、あーん」
鳴「あーん」
恒一「おいしい?僕の手作りなんだ」
鳴「うん。って・・・な、何させるのよ・・・」
恒一「鳴ちゃん真っ赤だよ。犯罪級のかわいさだなぁ」
鳴「・・・そういうの、やめて」
桜木「めそめそ・・・めそめそ・・・」
恒一(ゆかりちゃん元気ないなぁ。無力な自分が恨めしいよ)
赤沢(ごめん、ゆかり・・・)
恒一(なんとかして泉美ちゃんの許しを貰おう。簡潔なほうがいいかな) カリカリ
赤沢(ん?手紙?誰から)
”ごめんね。
いないものより”
赤沢(っ・・・恒一くん・・・?) クルッ
恒一(心の底から申し訳なさそうな笑顔!こんな感じかな) ニコッ
赤沢(な、何よ、その悲しげな笑顔・・・ごめんって、どういうこと・・・)
恒一(ゆかりちゃん元気ないなぁ。無力な自分が恨めしいよ)
赤沢(ごめん、ゆかり・・・)
恒一(なんとかして泉美ちゃんの許しを貰おう。簡潔なほうがいいかな) カリカリ
赤沢(ん?手紙?誰から)
”ごめんね。
いないものより”
赤沢(っ・・・恒一くん・・・?) クルッ
恒一(心の底から申し訳なさそうな笑顔!こんな感じかな) ニコッ
赤沢(な、何よ、その悲しげな笑顔・・・ごめんって、どういうこと・・・)
恒一(~♪) カリカリ
赤沢(授業も聞かずにずっとノートを・・・)
恒一(・・・うーん、杏子ちゃんのたてる物音が気になって集中できない。場所を変えよう) ガタッ
赤沢(ノートとペンを持ってどこに・・・?まさか屋上なんてことは・・・)
久保寺「赤沢さん、どうされました?」
赤沢「あ、その・・・具合が悪いので保健室に行ってきます!」
恒一(~♪)
赤沢(”いつでも見守ってる”・・・それに”ごめんね”って・・・やめてよ・・・)
恒一(~♪)
赤沢(お昼も教室にいなかったし、休憩時間も元気がなかった・・・)
恒一(~♪) ガチャ
赤沢(ほ、本当に屋上に・・・あのノートには、きっと遺言が・・・)
恒一(~♪) スタスタ
赤沢(お願い神様・・・恒一くんを止めて・・・!)
赤沢(授業も聞かずにずっとノートを・・・)
恒一(・・・うーん、杏子ちゃんのたてる物音が気になって集中できない。場所を変えよう) ガタッ
赤沢(ノートとペンを持ってどこに・・・?まさか屋上なんてことは・・・)
久保寺「赤沢さん、どうされました?」
赤沢「あ、その・・・具合が悪いので保健室に行ってきます!」
恒一(~♪)
赤沢(”いつでも見守ってる”・・・それに”ごめんね”って・・・やめてよ・・・)
恒一(~♪)
赤沢(お昼も教室にいなかったし、休憩時間も元気がなかった・・・)
恒一(~♪) ガチャ
赤沢(ほ、本当に屋上に・・・あのノートには、きっと遺言が・・・)
恒一(~♪) スタスタ
赤沢(お願い神様・・・恒一くんを止めて・・・!)
恒一「よっこいしょ」
赤沢(す、座った・・・今止めに行けば、でも・・・)
恒一(~♪やばい、ニヤニヤしちゃった。おさえておさえて) カリカリ
赤沢(また、あの笑顔・・・もう、もうやめて・・・私が悪かったから・・・!)
恒一「でーきたー!」
赤沢(っ!) ガバッ
恒一「3年3組 パンチラ観察図鑑!」
赤沢(えっ)
恒一「記念すべき一人目は、No.008、桜木ゆかりちゃん!いっちごーいっちごー」
赤沢(・・・) ヘナヘナヘナ・・・ペタン
恒一「教室の入り口前で寝そべっちゃおっかなー」
赤沢「恒一くん、”いないもの”を解除ずるわ」
恒一「えぇっ!?ふ、複雑・・・」
赤沢(す、座った・・・今止めに行けば、でも・・・)
恒一(~♪やばい、ニヤニヤしちゃった。おさえておさえて) カリカリ
赤沢(また、あの笑顔・・・もう、もうやめて・・・私が悪かったから・・・!)
恒一「でーきたー!」
赤沢(っ!) ガバッ
恒一「3年3組 パンチラ観察図鑑!」
赤沢(えっ)
恒一「記念すべき一人目は、No.008、桜木ゆかりちゃん!いっちごーいっちごー」
赤沢(・・・) ヘナヘナヘナ・・・ペタン
恒一「教室の入り口前で寝そべっちゃおっかなー」
赤沢「恒一くん、”いないもの”を解除ずるわ」
恒一「えぇっ!?ふ、複雑・・・」
小椋「恒一くん、おはよー」
恒一「おはよう由美ちゃん、初夏を思わせる素敵なライムグリーンだね」
小椋「ちょっ!い、いつの間に見たのよ!」
恒一「さっき。上靴に履き替えてる時」
小椋「全然気づかなかった・・・」
恒一「30mくらい先にいたからね」
小椋「・・・目、いいのね。そうだ、”いないもの”解除おめでと」
恒一「うん、なんでか2日で解除された。こうやって由美ちゃんと会話できることが幸せだよ」
小椋「調子のいいヤツ」
千曳「恒一くん、ん、由美くんも一緒か。ちょっといいかな」
恒一「ビッキー先生?どうしたんですか?」
千曳「ビッキー?」
恒一「千曳だからビッキーです。チビ先生の方がいいですか?」
千曳「・・・いや、ビッキーでいい。とりあえず来てくれ」
恒一「おはよう由美ちゃん、初夏を思わせる素敵なライムグリーンだね」
小椋「ちょっ!い、いつの間に見たのよ!」
恒一「さっき。上靴に履き替えてる時」
小椋「全然気づかなかった・・・」
恒一「30mくらい先にいたからね」
小椋「・・・目、いいのね。そうだ、”いないもの”解除おめでと」
恒一「うん、なんでか2日で解除された。こうやって由美ちゃんと会話できることが幸せだよ」
小椋「調子のいいヤツ」
千曳「恒一くん、ん、由美くんも一緒か。ちょっといいかな」
恒一「ビッキー先生?どうしたんですか?」
千曳「ビッキー?」
恒一「千曳だからビッキーです。チビ先生の方がいいですか?」
千曳「・・・いや、ビッキーでいい。とりあえず来てくれ」
小椋「恒一くんって・・・やっぱ頭いいのね」
恒一「そうかな?由美ちゃんのかわいさには勝てないよ」
小椋「いや・・・何の勝負?」
恒一「そうかな?由美ちゃんのかわいさには勝てないよ」
小椋「いや・・・何の勝負?」
恒一「久保寺先生のママンが・・・亡くなられたんですか」
千曳「長いこと重病を患っていてね、寝たきりの生活が長かったそうだよ」
小椋「久保寺先生はずっと介護を?」
千曳「そうらしい。長年の介護も空しく、昨日・・・」
恒一「昨日亡くなって・・・今日は?」
千曳「そこが問題なんだ。久保寺先生ね・・・出勤しているんだよ」
小椋「普通、お葬式の準備とかでお休みしますよね」
千曳「うむ。虚ろな表情で、何を聞いても受け答えが曖昧なんだ。辛うじてここまでの話を聞けた」
恒一「解離性障害・・・アパシーやガンザー症候群に近いですね。躁状態からパニック発作を起こしては厄介です」
千曳「何をしでかすかわからない。何かあったらすぐに報告してくれ」
恒一「わかりました。僕と演劇部の由美ちゃんでどうにかします」
小椋「恒一くんって・・・やっぱ頭いいのね」
恒一「そうかな?由美ちゃんのかわいさには勝てないよ」
小椋「いや・・・何の勝負?」
千曳「長いこと重病を患っていてね、寝たきりの生活が長かったそうだよ」
小椋「久保寺先生はずっと介護を?」
千曳「そうらしい。長年の介護も空しく、昨日・・・」
恒一「昨日亡くなって・・・今日は?」
千曳「そこが問題なんだ。久保寺先生ね・・・出勤しているんだよ」
小椋「普通、お葬式の準備とかでお休みしますよね」
千曳「うむ。虚ろな表情で、何を聞いても受け答えが曖昧なんだ。辛うじてここまでの話を聞けた」
恒一「解離性障害・・・アパシーやガンザー症候群に近いですね。躁状態からパニック発作を起こしては厄介です」
千曳「何をしでかすかわからない。何かあったらすぐに報告してくれ」
恒一「わかりました。僕と演劇部の由美ちゃんでどうにかします」
小椋「恒一くんって・・・やっぱ頭いいのね」
恒一「そうかな?由美ちゃんのかわいさには勝てないよ」
小椋「いや・・・何の勝負?」
久保寺「・・・皆さん、おはようございます」
勅使河原「先生・・・なんか変じゃね?」
久保寺「私は・・・もう、限界です・・・3組の現象のことなど・・・もう、どうでもいい」 スッ
中島「ひっ、ほ、包丁・・・!」
久保寺「・・・どうして、どうしてここまで苦労したのに!人生を棒にまで振ったのに!」
恒一「先生」
久保寺「うるさい!私に話しかけるなぁ!!」
恒一「・・・お母様が、亡くなられたのですね」
久保寺「な・・・どうしてそれを・・・!」
恒一「その事はどうでもいいです。さあ、落ち着いてください」
久保寺「・・・うるさい、うるさいうるさいうるさいうるさい!君に何がわかるというんだ!」
恒一「確かにわかりません。僕の母は産後まもなく亡くなったので」
久保寺「っ・・・そうだ、そういえば君は・・・!」
恒一「ですが、わかる事が一つだけ。お母様は今、とても悲しい表情で雲の上からあなたを見つめていること」
久保寺「そ・・・そんな・・・」
勅使河原「先生・・・なんか変じゃね?」
久保寺「私は・・・もう、限界です・・・3組の現象のことなど・・・もう、どうでもいい」 スッ
中島「ひっ、ほ、包丁・・・!」
久保寺「・・・どうして、どうしてここまで苦労したのに!人生を棒にまで振ったのに!」
恒一「先生」
久保寺「うるさい!私に話しかけるなぁ!!」
恒一「・・・お母様が、亡くなられたのですね」
久保寺「な・・・どうしてそれを・・・!」
恒一「その事はどうでもいいです。さあ、落ち着いてください」
久保寺「・・・うるさい、うるさいうるさいうるさいうるさい!君に何がわかるというんだ!」
恒一「確かにわかりません。僕の母は産後まもなく亡くなったので」
久保寺「っ・・・そうだ、そういえば君は・・・!」
恒一「ですが、わかる事が一つだけ。お母様は今、とても悲しい表情で雲の上からあなたを見つめていること」
久保寺「そ・・・そんな・・・」
恒一「先生が幼かった頃、お母様に学校や友人の事を話したとき、どのようなお顔をされていましたか?」
久保寺「・・・うんうん、と頷きながら、とても嬉しそうに聞いてくれました・・・」
恒一「毎日とは言いません、3日に一度でも、お母様の墓前でその日の出来事を報告なさってください」
久保寺「な・・・何故・・・?」
恒一「うんうん、と、雲の上で嬉しそうに聞いてくれていることでしょう」
久保寺「っ!あ・・・あああ・・・!」
恒一「それが、今のあなたができる唯一の親孝行です」
久保寺「う、ううう・・・私は・・・っ!」 カランッ
恒一「君!包丁を拾って!」
前島「う、うん!」
久保寺「すまない・・・すまない、母さん・・・!」
恒一「死は悲しいものではありません。ですが、今は存分に泣いてください。風見くんの胸で」
風見「えっ、僕?」
小椋(きゅん・・・!)
久保寺「・・・うんうん、と頷きながら、とても嬉しそうに聞いてくれました・・・」
恒一「毎日とは言いません、3日に一度でも、お母様の墓前でその日の出来事を報告なさってください」
久保寺「な・・・何故・・・?」
恒一「うんうん、と、雲の上で嬉しそうに聞いてくれていることでしょう」
久保寺「っ!あ・・・あああ・・・!」
恒一「それが、今のあなたができる唯一の親孝行です」
久保寺「う、ううう・・・私は・・・っ!」 カランッ
恒一「君!包丁を拾って!」
前島「う、うん!」
久保寺「すまない・・・すまない、母さん・・・!」
恒一「死は悲しいものではありません。ですが、今は存分に泣いてください。風見くんの胸で」
風見「えっ、僕?」
小椋(きゅん・・・!)
三神「久保寺先生は療養ということで、しばらくの間お休みとなります」
千曳「恒一くんたち、久保寺先生を説得できたようだね。よくやってくれた」
小椋「恒一くん、さっきの演技すごかった」
恒一「ううん、由美ちゃんがいてくれたおかげだよ」
小椋「私、何もできなかったけど?」
恒一「由美ちゃんがいるっていう安心感が、僕に勇気をくれたんだ」
小椋「またうまいこと言って。演劇部に入ってみない?歓迎するよ」
恒一「ごめん、由美ちゃんたちと交わりたいけど、僕いろいろと忙しいんだ」
小椋「残念。生まれたときに母親が死ぬなんて、そんな発想浮かばないよ」
恒一「うん、そこは本当のことだからね」
小椋「えっ・・・ご、ごめん!知らなかったから・・・」
恒一「ううん、全然いいよ。ママンもいつだって空から僕を見守ってくれてるから」
小椋「そっか・・・」
恒一「見ないでほしい時は”ちょっとむこう向いてて”って言うけどね」
千曳「恒一くんたち、久保寺先生を説得できたようだね。よくやってくれた」
小椋「恒一くん、さっきの演技すごかった」
恒一「ううん、由美ちゃんがいてくれたおかげだよ」
小椋「私、何もできなかったけど?」
恒一「由美ちゃんがいるっていう安心感が、僕に勇気をくれたんだ」
小椋「またうまいこと言って。演劇部に入ってみない?歓迎するよ」
恒一「ごめん、由美ちゃんたちと交わりたいけど、僕いろいろと忙しいんだ」
小椋「残念。生まれたときに母親が死ぬなんて、そんな発想浮かばないよ」
恒一「うん、そこは本当のことだからね」
小椋「えっ・・・ご、ごめん!知らなかったから・・・」
恒一「ううん、全然いいよ。ママンもいつだって空から僕を見守ってくれてるから」
小椋「そっか・・・」
恒一「見ないでほしい時は”ちょっとむこう向いてて”って言うけどね」
屋上・・・ッ!
恒一「勅使河原くん、この前はごめんね?」
勅使河原「お、おう、もう気にしてないからよ」
恒一「鳴ちゃんも”いないもの”解除か。よかったね」
鳴「まあ、よかったのかな」
恒一「僕は色々やりたいこともあったんだけどなぁ」
赤沢「ここか」 ガチャ
恒一「泉美ちゃーん」
赤沢「・・・」 ドスッ
勅使河原「おふっ!な、なんだよ?」
恒一「それ、僕にもやってほしいな」
恒一「勅使河原くん、この前はごめんね?」
勅使河原「お、おう、もう気にしてないからよ」
恒一「鳴ちゃんも”いないもの”解除か。よかったね」
鳴「まあ、よかったのかな」
恒一「僕は色々やりたいこともあったんだけどなぁ」
赤沢「ここか」 ガチャ
恒一「泉美ちゃーん」
赤沢「・・・」 ドスッ
勅使河原「おふっ!な、なんだよ?」
恒一「それ、僕にもやってほしいな」
恒一「そういえば昨日、なんで僕を急に”いないもの”解除したの?」
赤沢「・・・まあ、色々考えた結果よ。はぁ・・・」
恒一「溜息をついたら幸せが逃げちゃうよ」
赤沢「こんな優柔不断じゃ私、無能の謗りを受けても仕方なしね」
恒一「そんなことない。泉美ちゃんはいつも精一杯がんばってる」
赤沢「・・・まだ終わってない。災厄も。対策係の役目も」
恒一「それにクラス委員だもん。体には気をつけてね」 ニコッ
赤沢「う、うん・・・お気遣いどうも」
恒一「この先も、何も起きなければいいけどね」
鳴「毎年、夏休みに夜見山から逃げ出す人がいるみたい」
恒一「3組の女子達は僕が守るから、逃げ出そうなんて思わないでほしいな」
勅使河原「あのよ、できれば男子も守ってくれないか?」
恒一「なんで?」
勅使河原「いや、なんでって・・・聞くだけ無駄だったか」
赤沢「・・・まあ、色々考えた結果よ。はぁ・・・」
恒一「溜息をついたら幸せが逃げちゃうよ」
赤沢「こんな優柔不断じゃ私、無能の謗りを受けても仕方なしね」
恒一「そんなことない。泉美ちゃんはいつも精一杯がんばってる」
赤沢「・・・まだ終わってない。災厄も。対策係の役目も」
恒一「それにクラス委員だもん。体には気をつけてね」 ニコッ
赤沢「う、うん・・・お気遣いどうも」
恒一「この先も、何も起きなければいいけどね」
鳴「毎年、夏休みに夜見山から逃げ出す人がいるみたい」
恒一「3組の女子達は僕が守るから、逃げ出そうなんて思わないでほしいな」
勅使河原「あのよ、できれば男子も守ってくれないか?」
恒一「なんで?」
勅使河原「いや、なんでって・・・聞くだけ無駄だったか」
恒一「ビッキーせんせーい」
赤沢「・・・お先」 スタスタ
恒一「あれ、泉美ちゃんだ」
千曳「恒一くんか。今日はお手柄だったよ」
恒一「泉美ちゃんも来てたんですね」
千曳「彼女は対策係だからね。強い子だし、本人もそれに自覚的だ」
恒一「そしてかわいいです」
千曳「さっきは三神先生も来られていたよ」
恒一「三神先生が?」
千曳「しばらくの間担任を務めるからね。あらたまって相談に、と」
恒一「ビッキー先生、ハーレムですね」
鳴「ビッキーって何?」
恒一「千曳だからビッキー。本人が”ビッキーでいい”って言うから」
千曳「たしかにそうは言ったが、そういう意味ではないよ」
赤沢「・・・お先」 スタスタ
恒一「あれ、泉美ちゃんだ」
千曳「恒一くんか。今日はお手柄だったよ」
恒一「泉美ちゃんも来てたんですね」
千曳「彼女は対策係だからね。強い子だし、本人もそれに自覚的だ」
恒一「そしてかわいいです」
千曳「さっきは三神先生も来られていたよ」
恒一「三神先生が?」
千曳「しばらくの間担任を務めるからね。あらたまって相談に、と」
恒一「ビッキー先生、ハーレムですね」
鳴「ビッキーって何?」
恒一「千曳だからビッキー。本人が”ビッキーでいい”って言うから」
千曳「たしかにそうは言ったが、そういう意味ではないよ」
千曳「で、君たちは?」
恒一「15年前、災厄が途中で止まったって話を聞いて」
千曳「ああ・・・この名簿を見てくれ」
恒一「8月で災厄が止まってますね」
千曳「その年は、夏休みに合宿を行ってね」
恒一「が・・・合宿・・・? なんて不埒で淫靡な響き・・・」
千曳「夜見山神社へ皆でお参りにいったんだ」
恒一「・・・合宿は、男女一緒ですか・・・?」
千曳「うむ。全員ではないが多数の参加があったようだな」
恒一「そうですか・・・では今年も・・・」
三神「8月8~10日の間、クラス合宿を行います」
恒一「やっほい」
恒一「15年前、災厄が途中で止まったって話を聞いて」
千曳「ああ・・・この名簿を見てくれ」
恒一「8月で災厄が止まってますね」
千曳「その年は、夏休みに合宿を行ってね」
恒一「が・・・合宿・・・? なんて不埒で淫靡な響き・・・」
千曳「夜見山神社へ皆でお参りにいったんだ」
恒一「・・・合宿は、男女一緒ですか・・・?」
千曳「うむ。全員ではないが多数の参加があったようだな」
恒一「そうですか・・・では今年も・・・」
三神「8月8~10日の間、クラス合宿を行います」
恒一「やっほい」
綾野「こういっちゃん、階段で何してんの?眉間に皺よせちゃって」
恒一「うん、ちょっと考え事をね・・・」
綾野「ふーん?じゃねー。・・・あっ!パンツ見ようとしてるだけでしょ!」
恒一「なんでわかっちゃったの?」
綾野「そうそう簡単に見せるほどガードは甘くないよーだ!へへへー」
恒一(彩ちゃん、意外と堅いな。小百合ちゃんや幸子ちゃんは思ったより簡単だったのに・・・)
杉浦「何してんの?こんな所で」
恒一「うん、ちょっと考え事をね・・・」
杉浦「教室で考えれば?」
恒一「ここだと考えがまとまりやすいんだ」
杉浦「ふーん?」
恒一(なんと、パーカーと同色・・・芸術点高いよ多佳子ちゃん)
綾野「こういっちゃん、さっき階段でパンツ見ようとしてたよね」
杉浦「なッ!?」
恒一「うん、ちょっと考え事をね・・・」
綾野「ふーん?じゃねー。・・・あっ!パンツ見ようとしてるだけでしょ!」
恒一「なんでわかっちゃったの?」
綾野「そうそう簡単に見せるほどガードは甘くないよーだ!へへへー」
恒一(彩ちゃん、意外と堅いな。小百合ちゃんや幸子ちゃんは思ったより簡単だったのに・・・)
杉浦「何してんの?こんな所で」
恒一「うん、ちょっと考え事をね・・・」
杉浦「教室で考えれば?」
恒一「ここだと考えがまとまりやすいんだ」
杉浦「ふーん?」
恒一(なんと、パーカーと同色・・・芸術点高いよ多佳子ちゃん)
綾野「こういっちゃん、さっき階段でパンツ見ようとしてたよね」
杉浦「なッ!?」
恒一「あれ、ゆかりちゃんどうしたの?一緒に帰ろっか」
桜木「あ、あの・・・ちょっと、来てもらってもいいですか?」
恒一「行く行く。階段から転がり落ちてでも行くよ」
桜木「あの、これ、先日のお礼といってはなんですけど・・・」
恒一「何これ?あ、クッキーだ。ゆかりちゃんの手作り?今食べちゃお」
桜木「お口に合うかわからないですけど・・・どうですか?」
恒一「うん、おいしいよ。とてもおいしい。ゆかりちゃん料理上手なんだね」
桜木「よかった・・・」
恒一「ゆかりちゃんの優しい気持ちが詰まってるよ。いい奥さんになれるね」 ニコッ
桜木「そ、そんな・・・じゃあ失礼しますっ!」
恒一「パンツも見れて感謝されて手作りお菓子ももらえる。僕は幸せ者だ」
風見「・・・」 ギリギリギリ・・・
桜木「あ、あの・・・ちょっと、来てもらってもいいですか?」
恒一「行く行く。階段から転がり落ちてでも行くよ」
桜木「あの、これ、先日のお礼といってはなんですけど・・・」
恒一「何これ?あ、クッキーだ。ゆかりちゃんの手作り?今食べちゃお」
桜木「お口に合うかわからないですけど・・・どうですか?」
恒一「うん、おいしいよ。とてもおいしい。ゆかりちゃん料理上手なんだね」
桜木「よかった・・・」
恒一「ゆかりちゃんの優しい気持ちが詰まってるよ。いい奥さんになれるね」 ニコッ
桜木「そ、そんな・・・じゃあ失礼しますっ!」
恒一「パンツも見れて感謝されて手作りお菓子ももらえる。僕は幸せ者だ」
風見「・・・」 ギリギリギリ・・・
桜木「榊原くん、わ、私・・・」
鳴「抜け駆けはなし」
綾野「そうだそうだー。こういっちゃんは私のものー!」
小椋「あっ、彩!待ちなさい!」
赤沢「ちょっと!クラス委員の私に優先権はあるのよ!」
鳴「私と恒一くんは家にあがった仲だし」
桜木「それを言うなら私だって、その、見られちゃいましたし・・・」
小椋「私だって見られた!おあいこ!」
綾野「私なんて押し倒されたもんねー!」
赤沢「わ、私だって握手したわよ!」
早苗「こらこらあなた達、ここは大人の出番よ」
恒一「・・・夢、か・・・。さてパンツを洗わなきゃ」
鳴「抜け駆けはなし」
綾野「そうだそうだー。こういっちゃんは私のものー!」
小椋「あっ、彩!待ちなさい!」
赤沢「ちょっと!クラス委員の私に優先権はあるのよ!」
鳴「私と恒一くんは家にあがった仲だし」
桜木「それを言うなら私だって、その、見られちゃいましたし・・・」
小椋「私だって見られた!おあいこ!」
綾野「私なんて押し倒されたもんねー!」
赤沢「わ、私だって握手したわよ!」
早苗「こらこらあなた達、ここは大人の出番よ」
恒一「・・・夢、か・・・。さてパンツを洗わなきゃ」
恒一「陰嚢屋?」
勅使河原『イノヤだイノヤ。とりあえず直に会って話したいんだよ』
恒一「勅使河原くんと会ってもテンションが上がらないしなぁ」
勅使河原『わかったわかった。なんとかすっから』
赤沢「恒一くん、こっちよ」
恒一「泉美ちゃんだ!来て良かったよ」
赤沢「勅使河原に呼ばれたんでしょ?座ったら?」
恒一「うん。私服かわいいね」
智香「いらっしゃい。泉美ちゃんのお友達?」
赤沢「ええ、クラスメイトの榊原恒一くんです」
智香「始めまして、望月優矢の姉の智香です」
恒一「こんにちわ智香さん。たった今常連になることを決めました」
勅使河原『イノヤだイノヤ。とりあえず直に会って話したいんだよ』
恒一「勅使河原くんと会ってもテンションが上がらないしなぁ」
勅使河原『わかったわかった。なんとかすっから』
赤沢「恒一くん、こっちよ」
恒一「泉美ちゃんだ!来て良かったよ」
赤沢「勅使河原に呼ばれたんでしょ?座ったら?」
恒一「うん。私服かわいいね」
智香「いらっしゃい。泉美ちゃんのお友達?」
赤沢「ええ、クラスメイトの榊原恒一くんです」
智香「始めまして、望月優矢の姉の智香です」
恒一「こんにちわ智香さん。たった今常連になることを決めました」
智香「お待たせしました」
恒一「・・・あ、苦いけど甘い。おいしいコーヒーだね。エクスタシーだっけ?」
赤沢「エクストラファンシーよ。恒一くんは東京に帰らなかったんだ」
恒一「そんな気はさらさら無かったよ?」
赤沢「・・・あなた、本当は生まれていないのかもしれない」
恒一「何が?」
赤沢「15年前にお母様が亡くなられ、15年後の現在、転校生として3組に復活・・・」
恒一「そ、そんな・・・ママンも変態だったなんて・・・!」
赤沢「・・・ふふふ、冗談よ。変態って自覚はあるのね」
恒一「もう、Sだなぁ」
赤沢「その可能性を考えたのは本当。でもね、握手して」
恒一「喜んで」
赤沢「・・・やっぱりあなたとはどこかで握手してる。記憶には無いけど、体が覚えてる」
恒一「か、体が覚えてる・・・だって・・・?」
赤沢「ええ・・・・・・そろそろ離してもらっていいかしら」
恒一「・・・あ、苦いけど甘い。おいしいコーヒーだね。エクスタシーだっけ?」
赤沢「エクストラファンシーよ。恒一くんは東京に帰らなかったんだ」
恒一「そんな気はさらさら無かったよ?」
赤沢「・・・あなた、本当は生まれていないのかもしれない」
恒一「何が?」
赤沢「15年前にお母様が亡くなられ、15年後の現在、転校生として3組に復活・・・」
恒一「そ、そんな・・・ママンも変態だったなんて・・・!」
赤沢「・・・ふふふ、冗談よ。変態って自覚はあるのね」
恒一「もう、Sだなぁ」
赤沢「その可能性を考えたのは本当。でもね、握手して」
恒一「喜んで」
赤沢「・・・やっぱりあなたとはどこかで握手してる。記憶には無いけど、体が覚えてる」
恒一「か、体が覚えてる・・・だって・・・?」
赤沢「ええ・・・・・・そろそろ離してもらっていいかしら」
勅使河原「ごめんごめん、お待たせー」
赤沢「・・・」 スッ
勅使河原「なっ、何だよそれ。俺そんなに嫌われてる?」
赤沢「はっきり言われたい?」
勅使河原「いや、それも悪くねえが・・・今はいいや」
恒一「うん。悪くないね。ところで望月くん、コーヒーは飲める?」
望月「ううん、苦手」
恒一「ちょっとこのコーヒー飲んでみて?飲みやすいよ」
望月「そう?・・・んっ、に、苦い・・・やっぱり僕飲めないよぉ・・・」
恒一「よし」
勅使河原「なにが”よし”なんだ?」
恒一「こういう需要もあるのかなって。ね?泉美ちゃん」
赤沢「・・・何がよ」
赤沢「・・・」 スッ
勅使河原「なっ、何だよそれ。俺そんなに嫌われてる?」
赤沢「はっきり言われたい?」
勅使河原「いや、それも悪くねえが・・・今はいいや」
恒一「うん。悪くないね。ところで望月くん、コーヒーは飲める?」
望月「ううん、苦手」
恒一「ちょっとこのコーヒー飲んでみて?飲みやすいよ」
望月「そう?・・・んっ、に、苦い・・・やっぱり僕飲めないよぉ・・・」
恒一「よし」
勅使河原「なにが”よし”なんだ?」
恒一「こういう需要もあるのかなって。ね?泉美ちゃん」
赤沢「・・・何がよ」
かくかくしかじか・・・ッ!
勅使河原「・・・でよ、その松永って人に話を聞いてみようと思うんだ」
恒一「でもその人はどこに?」
智香「どこに住んでるかまでは・・・」
赤沢「恒一くん、松永さんの同級生が身近にいなかった?」
恒一「ああ、さすが泉美ちゃん。頭の回転がレブリミットだね」
黄泉のたそ(ry・・・ッ!
恒一「そっか、鳴ちゃんは一緒に行けないんだ」
鳴「1週間くらいで帰るから、合宿には行くつもり。なにかあったらここに電話して」
恒一「鳴ちゃんの携帯番号?やっほい! 嫌な機械なんて言ってたのに」
鳴「本当に嫌なの。四六時中電波で繋がってるなんて気持ち悪い」
恒一「四六時中僕と繋がるのはどう?」
鳴「・・・ノーコメント」
勅使河原「・・・でよ、その松永って人に話を聞いてみようと思うんだ」
恒一「でもその人はどこに?」
智香「どこに住んでるかまでは・・・」
赤沢「恒一くん、松永さんの同級生が身近にいなかった?」
恒一「ああ、さすが泉美ちゃん。頭の回転がレブリミットだね」
黄泉のたそ(ry・・・ッ!
恒一「そっか、鳴ちゃんは一緒に行けないんだ」
鳴「1週間くらいで帰るから、合宿には行くつもり。なにかあったらここに電話して」
恒一「鳴ちゃんの携帯番号?やっほい! 嫌な機械なんて言ってたのに」
鳴「本当に嫌なの。四六時中電波で繋がってるなんて気持ち悪い」
恒一「四六時中僕と繋がるのはどう?」
鳴「・・・ノーコメント」
恒一「あーしたーはうーみだー、みーなぎーるぞー♪」
ヴィイイイイ・・・ヴィイイイイ・・・
綾野『もしもし、こういっちゃん?今大丈夫?』
恒一「僕の太陽こと彩ちゃん。更にみなぎっちゃった。どうしたの?」
綾野『うん・・・あのさ、相談があるんだ』
恒一「元気ないね。悩み事?」
綾野『どうしても一人じゃ決められなくて、男子の意見も聞いてみようかなって』
恒一「僕でよかったら。どこかで会おうか?」
綾野『えっ、いいよ。こんな時間に悪いし』
恒一「悩み事でしょ?電話よりも直接話すほうがいいに決まってる」
綾野『・・・そう?じゃあ公園で会おっか』
恒一「うん、わかった。すぐ行くよ。崖から転がり落ちてでも行く」
ヴィイイイイ・・・ヴィイイイイ・・・
綾野『もしもし、こういっちゃん?今大丈夫?』
恒一「僕の太陽こと彩ちゃん。更にみなぎっちゃった。どうしたの?」
綾野『うん・・・あのさ、相談があるんだ』
恒一「元気ないね。悩み事?」
綾野『どうしても一人じゃ決められなくて、男子の意見も聞いてみようかなって』
恒一「僕でよかったら。どこかで会おうか?」
綾野『えっ、いいよ。こんな時間に悪いし』
恒一「悩み事でしょ?電話よりも直接話すほうがいいに決まってる」
綾野『・・・そう?じゃあ公園で会おっか』
恒一「うん、わかった。すぐ行くよ。崖から転がり落ちてでも行く」
恒一「引っ越すかもしれない?」
綾野「親にさ、学校での災厄の話を打ち明けたんだ。そしたらさ、引越しも視野に入れるって」
恒一「あとは彩ちゃんの気持ち次第ってこと?」
綾野「・・・やっぱさ。死ぬのが怖いんだ。でも、皆とも離れたくないし・・・悩んでる」
恒一「そればかりは、自分で考えることだよ」
綾野「えっ・・・」
恒一「そんな大事なこと、人に決めてもらっちゃいけない。自分の意思で動かなきゃ」
綾野「・・・そっか・・・こういっちゃんなら、引き止めてくれると思ったんだけどな・・・」
恒一「でも僕は前にも言ったよ。彩ちゃんの笑顔は僕が守るって」
綾野「っ・・・」
恒一「ほら、いつもみたいに笑って。太陽が沈んじゃったら、暗くて外を歩けなくなっちゃうよ」 ニコッ
綾野「・・・うん、決めた。私の心は決まったよ」
恒一「それはちゃんとした自分の意思?」
綾野「うん、ありがと!こういっちゃんに相談できてよかった!」
恒一「あ、笑った。やっぱ彩ちゃんは笑顔が一番だね」
綾野「親にさ、学校での災厄の話を打ち明けたんだ。そしたらさ、引越しも視野に入れるって」
恒一「あとは彩ちゃんの気持ち次第ってこと?」
綾野「・・・やっぱさ。死ぬのが怖いんだ。でも、皆とも離れたくないし・・・悩んでる」
恒一「そればかりは、自分で考えることだよ」
綾野「えっ・・・」
恒一「そんな大事なこと、人に決めてもらっちゃいけない。自分の意思で動かなきゃ」
綾野「・・・そっか・・・こういっちゃんなら、引き止めてくれると思ったんだけどな・・・」
恒一「でも僕は前にも言ったよ。彩ちゃんの笑顔は僕が守るって」
綾野「っ・・・」
恒一「ほら、いつもみたいに笑って。太陽が沈んじゃったら、暗くて外を歩けなくなっちゃうよ」 ニコッ
綾野「・・・うん、決めた。私の心は決まったよ」
恒一「それはちゃんとした自分の意思?」
綾野「うん、ありがと!こういっちゃんに相談できてよかった!」
恒一「あ、笑った。やっぱ彩ちゃんは笑顔が一番だね」
勅使河原「おはよーっす!」
望月「おはようございます」
恒一「何その荷物?」
勅使河原「いろいろ準備してきたからな」
赤沢「お待たせ」
恒一「全員そろったね。・・・中尾くん、大丈夫?」
中尾「うぅ・・・ど、どうってことねえ・・・ちょっと車酔いが・・・」
恒一「チアノーゼが出てる。ただの車酔いじゃないよ。何があったの?正直に話して」
中尾「じ、実は・・・」
恒一「・・・階段から落ちたって?それでこの症状・・・泉美ダディ、救急車を!」
中尾「い、いや、大丈夫だって・・・行か、なきゃ・・・」
恒一「心配しないで。ほら、1眼レフ用意したから。フィルムも5本ある」
中尾「・・・わかった、頼んだぞ・・・赤沢メインで・・・」
恒一「まかせろー」
望月「おはようございます」
恒一「何その荷物?」
勅使河原「いろいろ準備してきたからな」
赤沢「お待たせ」
恒一「全員そろったね。・・・中尾くん、大丈夫?」
中尾「うぅ・・・ど、どうってことねえ・・・ちょっと車酔いが・・・」
恒一「チアノーゼが出てる。ただの車酔いじゃないよ。何があったの?正直に話して」
中尾「じ、実は・・・」
恒一「・・・階段から落ちたって?それでこの症状・・・泉美ダディ、救急車を!」
中尾「い、いや、大丈夫だって・・・行か、なきゃ・・・」
恒一「心配しないで。ほら、1眼レフ用意したから。フィルムも5本ある」
中尾「・・・わかった、頼んだぞ・・・赤沢メインで・・・」
恒一「まかせろー」
勅使河原「さて、と。中尾が早速脱落したわけだが」
杉浦「大丈夫かな。相当具合悪そうだったけど」
恒一「視覚障害や失語も見られなかったし、まだ早期だから大丈夫だよ」
勅使河原「お前詳しいな。医者にでもなるのか?」
恒一「医学書の婦人科のページばかり読んでたんだけど、気づいたら1冊暗記しちゃった」
勅使河原「・・・お前、すげえわ」
赤沢「まあいいわ、行きましょ。メンバー分けはどうする?」
恒一「女子は玲子さんの車、男子は泉美ダディの車にしようか」
勅使河原「ちぇっ、まあいいか」
恒一「よし出発。現地でまた会おう」 ガチャ
勅使河原「ちょっと待てサカキ!なんでお前そっちに乗るんだよ!」
恒一「多佳子ちゃん、よろしくね」
杉浦「あ、うん、よろしく」
杉浦「大丈夫かな。相当具合悪そうだったけど」
恒一「視覚障害や失語も見られなかったし、まだ早期だから大丈夫だよ」
勅使河原「お前詳しいな。医者にでもなるのか?」
恒一「医学書の婦人科のページばかり読んでたんだけど、気づいたら1冊暗記しちゃった」
勅使河原「・・・お前、すげえわ」
赤沢「まあいいわ、行きましょ。メンバー分けはどうする?」
恒一「女子は玲子さんの車、男子は泉美ダディの車にしようか」
勅使河原「ちぇっ、まあいいか」
恒一「よし出発。現地でまた会おう」 ガチャ
勅使河原「ちょっと待てサカキ!なんでお前そっちに乗るんだよ!」
恒一「多佳子ちゃん、よろしくね」
杉浦「あ、うん、よろしく」
玲子「ったく、チンタラ右走んないでよね」
赤沢「人は見かけによらず、って感じね」
恒一「泉美ちゃんは見た目どおりだよね」
赤沢「ふーん、私ってどういう感じなの?」
恒一「気が強くて責任感もあるけど、時折弱い一面も見せる」
赤沢「何それ、そんな風に見られてる?」
恒一「多佳子ちゃんは、自分に自信がないけど、どこか大きく自分を変えたいと思ってる」
杉浦「え、別にそんなことないけど・・・」
玲子「恒一くんは見た目とは裏腹よね。普通の好青年だと思ったのに」
赤沢「ふふふ、確かに」
恒一「よく言われるよ」
望月「・・・静かな車だね・・・」
勅使河原「ああ・・・静かだ・・・」
赤沢「人は見かけによらず、って感じね」
恒一「泉美ちゃんは見た目どおりだよね」
赤沢「ふーん、私ってどういう感じなの?」
恒一「気が強くて責任感もあるけど、時折弱い一面も見せる」
赤沢「何それ、そんな風に見られてる?」
恒一「多佳子ちゃんは、自分に自信がないけど、どこか大きく自分を変えたいと思ってる」
杉浦「え、別にそんなことないけど・・・」
玲子「恒一くんは見た目とは裏腹よね。普通の好青年だと思ったのに」
赤沢「ふふふ、確かに」
恒一「よく言われるよ」
望月「・・・静かな車だね・・・」
勅使河原「ああ・・・静かだ・・・」
恒一「うーん、リゾート地だね。テンションがフルブーストだよ」
勅使河原「あぢー」
玲子「松永くん、急な出迎えに出てるらしくて・・・」
望月「それまでどうしようか?」
勅使河原「ただ待っててもしょうがないよなぁー?」
恒一「よし、泳ごう!泳ごう!」
玲子「せっかく海に来たんだしね」
勅使河原「さすが話がわかる!うっし、行くぞー!」
杉浦「あ、ちょっと!私何も用意してないんだけど・・・」
恒一「水着ならホテルでも買えるよ。僕が買ってあげる」
杉浦「い、いいよそんな。悪いし・・・」
恒一「多佳子ちゃんに似合う水着をチョイスしてあげるよ。ほら、行こう」
勅使河原「あぢー」
玲子「松永くん、急な出迎えに出てるらしくて・・・」
望月「それまでどうしようか?」
勅使河原「ただ待っててもしょうがないよなぁー?」
恒一「よし、泳ごう!泳ごう!」
玲子「せっかく海に来たんだしね」
勅使河原「さすが話がわかる!うっし、行くぞー!」
杉浦「あ、ちょっと!私何も用意してないんだけど・・・」
恒一「水着ならホテルでも買えるよ。僕が買ってあげる」
杉浦「い、いいよそんな。悪いし・・・」
恒一「多佳子ちゃんに似合う水着をチョイスしてあげるよ。ほら、行こう」
望月「海だー!」
勅使河原「夏の海!俺の海!いやっほーう!」
恒一「はは、皆テンション高いなぁ。・・・ん?女人センサーに反応が・・・」
鳴「・・・」
カシャ
鳴「っ」
恒一「スクール水着とか、よくわかってるね。別荘ってこの近くなの?」
鳴「そう。・・・何そのカメラ」
恒一「ダディのを借りてきたんだ。撮るよー」
鳴「恥ずかしいんだけど」
恒一「大丈夫、数枚でいいから。いいよいいよ、その視線を落とした感じ」
鳴「・・・」
恒一「似合ってるよ。麦わら帽子」 カシャ
勅使河原「夏の海!俺の海!いやっほーう!」
恒一「はは、皆テンション高いなぁ。・・・ん?女人センサーに反応が・・・」
鳴「・・・」
カシャ
鳴「っ」
恒一「スクール水着とか、よくわかってるね。別荘ってこの近くなの?」
鳴「そう。・・・何そのカメラ」
恒一「ダディのを借りてきたんだ。撮るよー」
鳴「恥ずかしいんだけど」
恒一「大丈夫、数枚でいいから。いいよいいよ、その視線を落とした感じ」
鳴「・・・」
恒一「似合ってるよ。麦わら帽子」 カシャ
恒一「泉美ちゃーん」 カシャ
赤沢「あら、立派なカメラね。お父様の?」
恒一「うん、拝借してきたんだ」 カシャ
赤沢「まったく、何を撮りにきたんだか」
恒一「何って、女の子をだよ?はいポーズ」 カシャ
赤沢「聞くまでもなかったわね・・・。こんな感じ?」
恒一「うーん、ナイスですねー。ナイスですねー」 カシャ
赤沢「言っとくけど、あまり変なポーズはとらないからね」
恒一「十分だよ。泉美ちゃんはそのままでも画になる」 カシャ
勅使河原「おっ、俺も撮ってくれよ!」
恒一「はい」 カシャ
勅使河原「せめてファインダーくらい覗けよ!」
恒一「あ、望月くんはちゃんと撮るよ」 カシャ
赤沢「あら、立派なカメラね。お父様の?」
恒一「うん、拝借してきたんだ」 カシャ
赤沢「まったく、何を撮りにきたんだか」
恒一「何って、女の子をだよ?はいポーズ」 カシャ
赤沢「聞くまでもなかったわね・・・。こんな感じ?」
恒一「うーん、ナイスですねー。ナイスですねー」 カシャ
赤沢「言っとくけど、あまり変なポーズはとらないからね」
恒一「十分だよ。泉美ちゃんはそのままでも画になる」 カシャ
勅使河原「おっ、俺も撮ってくれよ!」
恒一「はい」 カシャ
勅使河原「せめてファインダーくらい覗けよ!」
恒一「あ、望月くんはちゃんと撮るよ」 カシャ
恒一「多佳子ちゃーん」 カシャ
杉浦「いや、私はいいって!」
恒一「その水着、よく似合ってるよ。さすが僕チョイス」 カシャ
杉浦「ちょっと派手じゃない?ビキニ系なんて初めて・・・」
恒一「ううん、多佳子ちゃんスタイルいいからよく似合ってる。かわいいよ」 カシャ
杉浦「そ、そんなことない・・・」
恒一「多佳子ちゃんはもっと自分に自信を持たなきゃ。僕のお墨付きなんだから」 ニコッ
杉浦「う・・・うん」
恒一「よし、じゃあちょっと前屈みになってみようか」
杉浦「えーと・・・こう?」
恒一「ナイスですねー。じゃ次はちょっと腕で胸を寄せる感じで」 カシャ
杉浦「そ、それはさすがに・・・ちょっと恥ずかしい」
恒一「大丈夫。その落ち着いたルックスとスタイルのギャップ、とっても滾るよ」 カシャ
杉浦「いや、私はいいって!」
恒一「その水着、よく似合ってるよ。さすが僕チョイス」 カシャ
杉浦「ちょっと派手じゃない?ビキニ系なんて初めて・・・」
恒一「ううん、多佳子ちゃんスタイルいいからよく似合ってる。かわいいよ」 カシャ
杉浦「そ、そんなことない・・・」
恒一「多佳子ちゃんはもっと自分に自信を持たなきゃ。僕のお墨付きなんだから」 ニコッ
杉浦「う・・・うん」
恒一「よし、じゃあちょっと前屈みになってみようか」
杉浦「えーと・・・こう?」
恒一「ナイスですねー。じゃ次はちょっと腕で胸を寄せる感じで」 カシャ
杉浦「そ、それはさすがに・・・ちょっと恥ずかしい」
恒一「大丈夫。その落ち着いたルックスとスタイルのギャップ、とっても滾るよ」 カシャ
恒一「玲子さーん、はいチーズ」 カシャ
玲子「いえーい。 そろそろお昼ね」
勅使河原「よっしゃ、現地調達勝負と行こうぜ!」
恒一「女子と僕のチーム、勅使河原・望月ペアでいいよね?」
赤沢「いいんじゃないかしら」
勅使河原「言うと思ったよ!対策係チームといないものチームだ!」
鳴「ひっ・・・!」
恒一「どうしたの?」
鳴「・・・とって・・・!」
恒一「ナイス表情!今撮るよ!」 カシャ カシャ カシャ カシャ
鳴「・・・取って・・・!」
玲子「いえーい。 そろそろお昼ね」
勅使河原「よっしゃ、現地調達勝負と行こうぜ!」
恒一「女子と僕のチーム、勅使河原・望月ペアでいいよね?」
赤沢「いいんじゃないかしら」
勅使河原「言うと思ったよ!対策係チームといないものチームだ!」
鳴「ひっ・・・!」
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鳴「・・・とって・・・!」
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