私的良スレ書庫
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元スレ怜子「ダメよ恒一くん…私たち家族なのよ…」
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6月6日
~授業中、教室~
久保寺「噂が一人歩きする」
「これは本来人間でないものが人間であるかのように――」
見崎「……」ガタッ
トコトコトコ……
久保寺「これを擬人法と言い――」
ガララ――…ピシャッ
恒一(見崎は堂々としてるなあ)
(いないものってのに慣れてるから、かな)
~授業中、教室~
久保寺「噂が一人歩きする」
「これは本来人間でないものが人間であるかのように――」
見崎「……」ガタッ
トコトコトコ……
久保寺「これを擬人法と言い――」
ガララ――…ピシャッ
恒一(見崎は堂々としてるなあ)
(いないものってのに慣れてるから、かな)
恒一(……それにしてもいないものは何しても自由、か)
(この状況を逆に利用して、怜子さんにあんなことやこんなことを――)
・
・
・
恒一「怜子さんの白いキャンバス、とっても綺麗ですよ」フフフ
怜子「……っ」
恒一「さあ、僕の筆でなぞってあげますね」
「けどなぞるのは、キャンバスじゃなくってその桃色のクレバスです」
怜子「……んっ」ビクン
恒一「あれえ?いないものにこんなコトされて感じてるんですか?」
「これはとんだイケナイ女美術教師ですね」クスクス
「――さあ、僕の白いアクリルガッシュを受け止めてください!」
(この状況を逆に利用して、怜子さんにあんなことやこんなことを――)
・
・
・
恒一「怜子さんの白いキャンバス、とっても綺麗ですよ」フフフ
怜子「……っ」
恒一「さあ、僕の筆でなぞってあげますね」
「けどなぞるのは、キャンバスじゃなくってその桃色のクレバスです」
怜子「……んっ」ビクン
恒一「あれえ?いないものにこんなコトされて感じてるんですか?」
「これはとんだイケナイ女美術教師ですね」クスクス
「――さあ、僕の白いアクリルガッシュを受け止めてください!」
・
・
・
望月「……」ジトー…
恒一「」ハッ
(なんてことを考えているんだ僕は)フルフル
(あくまでも僕は怜子さんという人間そのものが好きなんだ)
(ただ肉欲をぶつけたいだけのムンクかぶれのショタとは違う)
(ヘンな妄想をしてしまったのは禁断症状みたいなものだ、きっとそうだ)
(たったの1日だけだっていうのにもう怜子さんが恋しいよ)
(声が聞きたい、笑いかけて欲しい、その手に触れたい)
(怜子さん……)
・
・
望月「……」ジトー…
恒一「」ハッ
(なんてことを考えているんだ僕は)フルフル
(あくまでも僕は怜子さんという人間そのものが好きなんだ)
(ただ肉欲をぶつけたいだけのムンクかぶれのショタとは違う)
(ヘンな妄想をしてしまったのは禁断症状みたいなものだ、きっとそうだ)
(たったの1日だけだっていうのにもう怜子さんが恋しいよ)
(声が聞きたい、笑いかけて欲しい、その手に触れたい)
(怜子さん……)
~夜、自宅自室~
――……ガララッ タダイマー スタスタ……
恒一「はぁ……」ゴロン
(玄関の方から怜子さんが帰ってきた気配がする)
(ほんの数日前まではリビングで待って、カクテルを作ってあげたりしてたのにな)
(美味しいって褒めてくれたあの笑顔が懐かしい)
(……こんな生活が卒業まで続くんだろうか)
(怜子さんと目も合わせることもできず、ずっと――)
(けど、耐えなきゃいけない)
(クラスのみんな、怜子さんの命もかかっているのだから)
(耐えよう、ただひたすら怜子さんのために――……)
・
・
・
(そうしてひと月と少しが経った)
――……ガララッ タダイマー スタスタ……
恒一「はぁ……」ゴロン
(玄関の方から怜子さんが帰ってきた気配がする)
(ほんの数日前まではリビングで待って、カクテルを作ってあげたりしてたのにな)
(美味しいって褒めてくれたあの笑顔が懐かしい)
(……こんな生活が卒業まで続くんだろうか)
(怜子さんと目も合わせることもできず、ずっと――)
(けど、耐えなきゃいけない)
(クラスのみんな、怜子さんの命もかかっているのだから)
(耐えよう、ただひたすら怜子さんのために――……)
・
・
・
(そうしてひと月と少しが経った)
7月13日
~朝、教室~
――ガララッ!!
久保寺「……」ユラリ
恒一(? なんだか様子が……)
ツカ…ツカ…ツカ…――ドサッ!
恒一(教卓に放り出して……なんだ、あの重そうなバッグ?)
久保寺「……」
「みなさん……おはようございます」ハァハァ
「今日はわたし、皆さんに謝らなければなりません」ハァハァ
「この場でぇ……どうしても私はぁ……」ハァハァ
「来年の3月にはみんな元気に卒業できるようにぃ……」
「そう思って……私も精一杯頑張ってきたつもりですがぁ……」ハァハァ
ザワザワ……
~朝、教室~
――ガララッ!!
久保寺「……」ユラリ
恒一(? なんだか様子が……)
ツカ…ツカ…ツカ…――ドサッ!
恒一(教卓に放り出して……なんだ、あの重そうなバッグ?)
久保寺「……」
「みなさん……おはようございます」ハァハァ
「今日はわたし、皆さんに謝らなければなりません」ハァハァ
「この場でぇ……どうしても私はぁ……」ハァハァ
「来年の3月にはみんな元気に卒業できるようにぃ……」
「そう思って……私も精一杯頑張ってきたつもりですがぁ……」ハァハァ
ザワザワ……
久保寺「この後のことはもう皆さんの問題です……」
「一旦始まってしまった以上、どうあがいても無駄なのか、あるいは……」
「私にはわかりません、分からない、わかるはずがないぃ……」
「というか、もはやそんな話はどうでもいいというか……」
「……」ブツブツ
「……ッ!」
「……ぎぃいいああああああああええええええ!!!!!」
――ジャキン!
恒一(包丁!?)
「一旦始まってしまった以上、どうあがいても無駄なのか、あるいは……」
「私にはわかりません、分からない、わかるはずがないぃ……」
「というか、もはやそんな話はどうでもいいというか……」
「……」ブツブツ
「……ッ!」
「……ぎぃいいああああああああええええええ!!!!!」
――ジャキン!
恒一(包丁!?)
~教室~
久保寺「ヴォエエエエエエエエアアアアアアア!!!」ブンブン!!
「ぐ、ぬぅううふうううううう……っ!!!」
――プルプル…
恒一(包丁を自分自身の首元に突きつけて……!)
綾野「ひぃ……っ」ビクッ
風見「あ……あぁ……っ!」
恒一(さっきのセリフ……自殺する気か!)
久保寺「ぬ、ぬぅ……ぐぉおおおおおおお!!!!」プルプル
ヒュン――……
久保寺「ヴォエエエエエエエエアアアアアアア!!!」ブンブン!!
「ぐ、ぬぅううふうううううう……っ!!!」
――プルプル…
恒一(包丁を自分自身の首元に突きつけて……!)
綾野「ひぃ……っ」ビクッ
風見「あ……あぁ……っ!」
恒一(さっきのセリフ……自殺する気か!)
久保寺「ぬ、ぬぅ……ぐぉおおおおおおお!!!!」プルプル
ヒュン――……
恒一「――…るな」ガタッ
久保寺「……ぬお?」ピタ
恒一「ふざけるな……」ユラリ
ツカツカツカ…ッ!
久保寺「ぬ、ぬおお?」
恒一「……ふざっけるなぁあああああああああ!!!!!」ブンッ!!
――ドゴォオオオオオ!!!!
久保寺「ヴぉおえっ!?」ボコォ!!
――カラン…
久保寺「……ぬお?」ピタ
恒一「ふざけるな……」ユラリ
ツカツカツカ…ッ!
久保寺「ぬ、ぬおお?」
恒一「……ふざっけるなぁあああああああああ!!!!!」ブンッ!!
――ドゴォオオオオオ!!!!
久保寺「ヴぉおえっ!?」ボコォ!!
――カラン…
恒一「この1ヶ月、僕が今日までどんな思いでいないものに耐えてきたと思ってるんだ!」
「あぁ!?答えてみろよこのモヤシメガネ!!」
「大好きな怜子さんと口を利けないどころか目も合わせられず!」
「夜中こっそり使用済みバスタオルを嗅ぐしかなかった僕の気持ちが分かるか!」
久保寺「ひぐぅ……」ビクンビクン
恒一「クラスのため引いてはアンタのためを思ってまあぶっちゃけ全部怜子さんのためを思ってだけど」
「とにかく僕はひたすら我慢してきたんだ、尽くしてきたんだ!」
「それなのに後は皆さんの問題ですぅ?精一杯頑張ってきましたぁ?」
「甘ったれんな!!」
「アンタが死んだら怜子さんの迷惑になるんだよ死ぬ気で生きろ!!!!」
久保寺「は、はひぃ……」ピクピク
「あぁ!?答えてみろよこのモヤシメガネ!!」
「大好きな怜子さんと口を利けないどころか目も合わせられず!」
「夜中こっそり使用済みバスタオルを嗅ぐしかなかった僕の気持ちが分かるか!」
久保寺「ひぐぅ……」ビクンビクン
恒一「クラスのため引いてはアンタのためを思ってまあぶっちゃけ全部怜子さんのためを思ってだけど」
「とにかく僕はひたすら我慢してきたんだ、尽くしてきたんだ!」
「それなのに後は皆さんの問題ですぅ?精一杯頑張ってきましたぁ?」
「甘ったれんな!!」
「アンタが死んだら怜子さんの迷惑になるんだよ死ぬ気で生きろ!!!!」
久保寺「は、はひぃ……」ピクピク
恒一(その後騒ぎを聞きつけた千曳先生により、久保寺先生は連れていかれた)
(どうやら母親の介護疲れに3組の問題が重なっての心労からくる一種のパニックだったらしい)
(しばらく災厄がらみと見られる事件がなかったのにこのような事態になってしまったのは)
(彼の錯乱状態そのものが災厄によって引き起こされたものからである可能性が高いそうだ)
(学校側は今回の件が事件として大袈裟になることを恐れ)
(久保寺先生を無期限長期療養ということで彼を担任から外し)
(代わりに怜子さんを臨時担任とすることを決めた)
(また状況が状況だけに僕の教師への暴行もおとがめなし)
(しかも彼が事件を起こしたおかげでいないものを2人に増やしても無意味だったことが明らかとなり)
(いないもの対策は解除され僕はようやく通常の学校生活を取り戻せたのである)
(どうやら母親の介護疲れに3組の問題が重なっての心労からくる一種のパニックだったらしい)
(しばらく災厄がらみと見られる事件がなかったのにこのような事態になってしまったのは)
(彼の錯乱状態そのものが災厄によって引き起こされたものからである可能性が高いそうだ)
(学校側は今回の件が事件として大袈裟になることを恐れ)
(久保寺先生を無期限長期療養ということで彼を担任から外し)
(代わりに怜子さんを臨時担任とすることを決めた)
(また状況が状況だけに僕の教師への暴行もおとがめなし)
(しかも彼が事件を起こしたおかげでいないものを2人に増やしても無意味だったことが明らかとなり)
(いないもの対策は解除され僕はようやく通常の学校生活を取り戻せたのである)
~夜、自宅リビング~
――ガララッ パタパタパタ…!
怜子「……っ」
恒一「おかえりなさい怜子さん」
「いや、ただいま……かな?」ニコ
怜子「恒一くん……」ガバッ
――ギュ…
恒一「はは、怜子さんの方から抱きついてくれるなんて初めてですね」
怜子「もう、ほんとに心配したんだから……」
恒一「ああ、久保寺先生の事件のことですか?」
「なんかこの1ヶ月間の鬱憤を彼にぶつけちゃったみたいで悪いことしちゃいました」ハハ…
――ガララッ パタパタパタ…!
怜子「……っ」
恒一「おかえりなさい怜子さん」
「いや、ただいま……かな?」ニコ
怜子「恒一くん……」ガバッ
――ギュ…
恒一「はは、怜子さんの方から抱きついてくれるなんて初めてですね」
怜子「もう、ほんとに心配したんだから……」
恒一「ああ、久保寺先生の事件のことですか?」
「なんかこの1ヶ月間の鬱憤を彼にぶつけちゃったみたいで悪いことしちゃいました」ハハ…
怜子「この1ヶ月間、本当にお疲れさま……」
恒一「まあ、ちょっと堪えましたけどね」
「けどじっくり怜子さんの横顔を観察できる良い機会でもありました」
怜子「もう……」ベシッ
恒一「ははは」
怜子「……でも」
恒一「?」
怜子「私は……」
恒一「……なんですか?」
怜子「私は、その……恒一くんの顔を全然見られなくって、寂しかったな……」
恒一「怜子さん……」
恒一「まあ、ちょっと堪えましたけどね」
「けどじっくり怜子さんの横顔を観察できる良い機会でもありました」
怜子「もう……」ベシッ
恒一「ははは」
怜子「……でも」
恒一「?」
怜子「私は……」
恒一「……なんですか?」
怜子「私は、その……恒一くんの顔を全然見られなくって、寂しかったな……」
恒一「怜子さん……」
怜子「ねえ、顔よく見せて……?」
恒一「ええ、構いませんよ」
怜子「……」スッ
恒一「そんな両手で顔包まれて見つめられると……なんというか、どきどきしますね」
怜子「……」ジ…
恒一「え、と……その……」テレ
怜子「……あの、さ」
恒一「は、はい?」
怜子「……もっとどきどきすること、する?」
恒一「え、それ、どういう……」
「……」ゴクリ…
怜子「目、閉じて……?」
恒一「は、はい……」
怜子「恒一くん……」スッ…
恒一「あ……怜子、さ――
恒一「ええ、構いませんよ」
怜子「……」スッ
恒一「そんな両手で顔包まれて見つめられると……なんというか、どきどきしますね」
怜子「……」ジ…
恒一「え、と……その……」テレ
怜子「……あの、さ」
恒一「は、はい?」
怜子「……もっとどきどきすること、する?」
恒一「え、それ、どういう……」
「……」ゴクリ…
怜子「目、閉じて……?」
恒一「は、はい……」
怜子「恒一くん……」スッ…
恒一「あ……怜子、さ――
レー「オハヨウ!レーチャンオハヨウ!」バッサバッサ!!
恒一「」ビクッ
怜子「」ビクッ
レー「」バッサバッサ
恒一「……」
怜子「……」
恒一「……」
怜子「……ふふ」
恒一「あはは」
怜子「あーもう、この鳥キライ!」クスクス
恒一「僕もちょっと嫌いになりそうです」ハハ
怜子「ふふ、もう今日は寝よっか」
恒一「そうですね」
怜子「恒一くん、また明日からよろしくね」
恒一「はい、こちらこそよろしくお願いします」
恒一「」ビクッ
怜子「」ビクッ
レー「」バッサバッサ
恒一「……」
怜子「……」
恒一「……」
怜子「……ふふ」
恒一「あはは」
怜子「あーもう、この鳥キライ!」クスクス
恒一「僕もちょっと嫌いになりそうです」ハハ
怜子「ふふ、もう今日は寝よっか」
恒一「そうですね」
怜子「恒一くん、また明日からよろしくね」
恒一「はい、こちらこそよろしくお願いします」
この>>1は焦らすのが大好きなのか!そうなのか!
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