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元スレ見崎「榊原くんが私以上にミステリアスだった」恒一「ククク……」
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恒一「なんだ、貴様があの果たし状を書いたのではないのか」
見崎「うんちがう……ぜんぜんちがう」ヒリヒリ
「きっと誰かが3年3組にまつわる現象について、私から榊原くんに説明させようと書いたんだと思う」スリスリ
恒一「――現象、だと?」ピク
見崎「!」
(ついに、ついに榊原くんが興味を持ってくれた……!)ドキドキ
「そう……」
「きっかけは26年前の、とある事件」
「それ以来3年3組は死に近づいてしまったの――」ドヤァ
見崎「うんちがう……ぜんぜんちがう」ヒリヒリ
「きっと誰かが3年3組にまつわる現象について、私から榊原くんに説明させようと書いたんだと思う」スリスリ
恒一「――現象、だと?」ピク
見崎「!」
(ついに、ついに榊原くんが興味を持ってくれた……!)ドキドキ
「そう……」
「きっかけは26年前の、とある事件」
「それ以来3年3組は死に近づいてしまったの――」ドヤァ
恒一「成る程。つまりはこういうことだな?」
「26年前、悪戯に簡易降霊術式を組んでしまった愚か者共の所為で3年3組は異界と繋がってしまった」
「そしてひとたび開いた冥界の門を閉じることは能わず」
「毎年訪れる招かれざる客は更なる死者を育み、冥府を賑わす」
「対処法は唯一つ、クラスの一人を『いないもの』として生贄に捧げること」
「そして今年の『いないもの』は見崎鳴、貴様である――と」
見崎「うん、そうなの」ホクホク
恒一「左腕の疼きが俺に告げている……これは運命<さだめ>である、と」ククク
「26年前、悪戯に簡易降霊術式を組んでしまった愚か者共の所為で3年3組は異界と繋がってしまった」
「そしてひとたび開いた冥界の門を閉じることは能わず」
「毎年訪れる招かれざる客は更なる死者を育み、冥府を賑わす」
「対処法は唯一つ、クラスの一人を『いないもの』として生贄に捧げること」
「そして今年の『いないもの』は見崎鳴、貴様である――と」
見崎「うん、そうなの」ホクホク
恒一「左腕の疼きが俺に告げている……これは運命<さだめ>である、と」ククク
~翌日教室、朝のHR~
――ガララッ カツカツカツ……ドサッ!
クラス「?」チラ
久保寺「……みなさん、おはようございます」ユラッ
「来年の三月にはみんな元気に卒業できるように……そう思って私も精一杯頑張ってきましたが……」フフフ
クラス「……」ゴクリ
久保寺「何よりも皆さんの努力あればこその今の平和です!」
「今日まで何事もなく皆さんが健やかに過ごしていること、先生は誇らしいです!」
「だからそんな皆さんのために……」
「今日はご褒美にお菓子を持ってきちゃいましたあ!」ドサァ
綾野「くぼっちサイコー!」
勅使河原「ヒュー! 先生太っ腹だぜぇ!」
キャッキャッ
エンゼルパイカヨー
チョコパイネーノ?
コレモーライ
フェアニエラボウヨ
モーミナサンアワテナイデタクサンアリマスカラ フフフ
――ガララッ カツカツカツ……ドサッ!
クラス「?」チラ
久保寺「……みなさん、おはようございます」ユラッ
「来年の三月にはみんな元気に卒業できるように……そう思って私も精一杯頑張ってきましたが……」フフフ
クラス「……」ゴクリ
久保寺「何よりも皆さんの努力あればこその今の平和です!」
「今日まで何事もなく皆さんが健やかに過ごしていること、先生は誇らしいです!」
「だからそんな皆さんのために……」
「今日はご褒美にお菓子を持ってきちゃいましたあ!」ドサァ
綾野「くぼっちサイコー!」
勅使河原「ヒュー! 先生太っ腹だぜぇ!」
キャッキャッ
エンゼルパイカヨー
チョコパイネーノ?
コレモーライ
フェアニエラボウヨ
モーミナサンアワテナイデタクサンアリマスカラ フフフ
久保寺「皆さんこれは内緒ですよ、先生怒られちゃいますから」フフ
綾野「わかってるってー!」
桜木「はい」ニコ
見崎(……あまり物のえんぜるぱい美味しい)
「……」モキュモキュ
レイ「ドーシテ!ドーシテ!」バサバサ
見崎「……?」モキュモキュ
「……たべたいの?」
綾野「わかってるってー!」
桜木「はい」ニコ
見崎(……あまり物のえんぜるぱい美味しい)
「……」モキュモキュ
レイ「ドーシテ!ドーシテ!」バサバサ
見崎「……?」モキュモキュ
「……たべたいの?」
レイ「ゲンキダシテ!レイチャンドーシテ!」
見崎「……はい、ましゅまろ」ヒョイ
レイ「ぱくっ」バサバサ
見崎「……」ジー
レイ「……」ゴクン
見崎「……」ジー
レイ「……ッ!……ッ!!」バサバサ!
見崎(よろこんでる)フフ
レイ「…………ッ」
見崎「……?」
レイ「……」
見崎「レイチャン?」
レイ「」
見崎「……し、死んでる」アワワ…
見崎「……はい、ましゅまろ」ヒョイ
レイ「ぱくっ」バサバサ
見崎「……」ジー
レイ「……」ゴクン
見崎「……」ジー
レイ「……ッ!……ッ!!」バサバサ!
見崎(よろこんでる)フフ
レイ「…………ッ」
見崎「……?」
レイ「……」
見崎「レイチャン?」
レイ「」
見崎「……し、死んでる」アワワ…
~屋上~
恒一「俺がアイツを3組にさえ連れてこなければ……」
勅使河原「仕方ねえよ、なあ榊原センセイ、そう落ち込むなって」
恒一「使い魔を自ら殺したようなものだ、とんだ笑い種だよ」フッ
勅使河原「自分を責めたってよお、今更レイちゃんは戻ってこねえんだ」
「原因不明の窒息死、か……」
「まさか、クラスのペットまで災厄の力が及ぶなんてな……」
見崎「……そう。すべて災厄のせい、誰も悪くない」ドキドキ
勅使河原「いないものを二人に増やしても意味はなかったってわけか」
「見崎もいないものじゃなくなって、肩の荷降りたってカンジか?」
見崎「さあ? もともと重くなんてなかったし? わたし変わってるから?」チラッチラッ
恒一「……」
(――災厄め、この左腕にかけても貴様を滅してくれる……ッ!)
恒一「俺がアイツを3組にさえ連れてこなければ……」
勅使河原「仕方ねえよ、なあ榊原センセイ、そう落ち込むなって」
恒一「使い魔を自ら殺したようなものだ、とんだ笑い種だよ」フッ
勅使河原「自分を責めたってよお、今更レイちゃんは戻ってこねえんだ」
「原因不明の窒息死、か……」
「まさか、クラスのペットまで災厄の力が及ぶなんてな……」
見崎「……そう。すべて災厄のせい、誰も悪くない」ドキドキ
勅使河原「いないものを二人に増やしても意味はなかったってわけか」
「見崎もいないものじゃなくなって、肩の荷降りたってカンジか?」
見崎「さあ? もともと重くなんてなかったし? わたし変わってるから?」チラッチラッ
恒一「……」
(――災厄め、この左腕にかけても貴様を滅してくれる……ッ!)
~第二図書室~
ガララッ
恒一「おい貴様」
千曳「第一声からして尋常じゃないね。 なにかな?」
恒一「見崎鳴から聞いたが、貴様は現象について浅からぬ知識と経験を持っているようだな?」
「俺は災厄を止める手立てを探している――手を貸せ」
千曳「災厄を止める、か……」
「今まで幾度となく試みられてきたが、そのどれもが成果を上げることはなかった」
「苦肉の策で導き出されたのがいないもの対策だよ、君も知っているだろう?」
恒一「アレでは根本的な対策にはならん、一時凌ぎのまやかしだ」
「……先ほどは災厄を止めたいと言ったが、それは訂正しよう」
「俺はヤツを、災厄を『殺したい』んだよ」ククク
ガララッ
恒一「おい貴様」
千曳「第一声からして尋常じゃないね。 なにかな?」
恒一「見崎鳴から聞いたが、貴様は現象について浅からぬ知識と経験を持っているようだな?」
「俺は災厄を止める手立てを探している――手を貸せ」
千曳「災厄を止める、か……」
「今まで幾度となく試みられてきたが、そのどれもが成果を上げることはなかった」
「苦肉の策で導き出されたのがいないもの対策だよ、君も知っているだろう?」
恒一「アレでは根本的な対策にはならん、一時凌ぎのまやかしだ」
「……先ほどは災厄を止めたいと言ったが、それは訂正しよう」
「俺はヤツを、災厄を『殺したい』んだよ」ククク
可愛い生徒達が現象で死ぬ+介護疲れで自殺したからな
前者さえなければ耐えられるレベルなんだろう
前者さえなければ耐えられるレベルなんだろう
千曳「災厄という現象を殺そうとは、尋常じゃないね」
「そもそも一度始まった災厄はほぼ確実に止むことはないんだよ」
恒一「ほぼ、か……例外があったのだな?」
千曳「……唯一現象が止まった年がある、15年前のことだ」
恒一「ほう、続けろ」
千曳「その年は合宿に行っていてね、そこで神社に参拝をしてきたらしい」
「そしてどうやらそれを機にその年の災厄は収まっているようなんだ」
恒一「神頼み、か」
千曳「だがその年を参考に、同じように合宿に行き参拝を行った後の3組もあったが……」
恒一「効果はなかった……?」
「どうやらまだピースが揃っていないようだな」
「しかし有益な情報であった、一応担任のロリコン眼鏡にも進言しておくか」ククク
「――ふむ、どこかで落ち着いて情報を整理してみるとしよう」
「そもそも一度始まった災厄はほぼ確実に止むことはないんだよ」
恒一「ほぼ、か……例外があったのだな?」
千曳「……唯一現象が止まった年がある、15年前のことだ」
恒一「ほう、続けろ」
千曳「その年は合宿に行っていてね、そこで神社に参拝をしてきたらしい」
「そしてどうやらそれを機にその年の災厄は収まっているようなんだ」
恒一「神頼み、か」
千曳「だがその年を参考に、同じように合宿に行き参拝を行った後の3組もあったが……」
恒一「効果はなかった……?」
「どうやらまだピースが揃っていないようだな」
「しかし有益な情報であった、一応担任のロリコン眼鏡にも進言しておくか」ククク
「――ふむ、どこかで落ち着いて情報を整理してみるとしよう」
>>188
奇遇だな、俺もだ
奇遇だな、俺もだ
~イノヤ~
赤沢「……恒一くん、どうしてここに?」
恒一「ここは喫茶店だ。珈琲を飲みに来た、それ以上の理由がいるかね?」
赤沢「勅使河原に呼ばれたわけじゃないのか……」
恒一「ほう、『対策係』ともあろう者が逢い引きか」
赤沢「クラスの問題だからって呼び出されただけよ!」
「じゃなきゃあんな男に呼ばれて出てくるわけない」
恒一「冗談だ、取りあえず座ったらどうかね」ククク
赤沢「アンタと話してると調子狂うわ……」ストン
望月姉「あら、泉美ちゃんいらっしゃい」
「ご注文は――いつものでいいわね?」ニコ
赤沢「ええ」
赤沢「……恒一くん、どうしてここに?」
恒一「ここは喫茶店だ。珈琲を飲みに来た、それ以上の理由がいるかね?」
赤沢「勅使河原に呼ばれたわけじゃないのか……」
恒一「ほう、『対策係』ともあろう者が逢い引きか」
赤沢「クラスの問題だからって呼び出されただけよ!」
「じゃなきゃあんな男に呼ばれて出てくるわけない」
恒一「冗談だ、取りあえず座ったらどうかね」ククク
赤沢「アンタと話してると調子狂うわ……」ストン
望月姉「あら、泉美ちゃんいらっしゃい」
「ご注文は――いつものでいいわね?」ニコ
赤沢「ええ」
赤沢「……ねえ、なに飲んでるの?」
恒一「珈琲を飲みに来た、と最初に言わなかったか?」
赤沢「そうじゃなくって、銘柄は?」
恒一「……これだ」コトン
赤沢「え……瓶?」
恒一「独自にブレンドした豆を自宅で挽いて、いつでも愉しめるようこうして持ち歩いているのだ」
「望月の姉とは顔馴染みだからな、無理を言っていつもコレを淹れてもらっている」
赤沢「へー……恒一くんもコーヒーに詳しいんだ?」ワクワク
恒一「単なる道楽だ、そんな大層なものではない」
「ただ、やれブルマンだ、やれハワイコナだと通ぶって頼む輩がいるが、そういうのは好かんな」
「無論本当にその豆に魅せられて嗜んでいるならば良い」
「しかし自分で豆を挽いたこともないようなズブの素人が『これこそ本物の珈琲』などと語っているのには反吐が出る」フン
赤沢「……あのすみません、さっきの注文キャンセルで、アイスティーお願いします……」
勅使河原「おまたせー……ってなんで榊原センセイが?」
望月「ぼく榊原さんの隣ね!」
恒一「珈琲を飲みに来た、と最初に言わなかったか?」
赤沢「そうじゃなくって、銘柄は?」
恒一「……これだ」コトン
赤沢「え……瓶?」
恒一「独自にブレンドした豆を自宅で挽いて、いつでも愉しめるようこうして持ち歩いているのだ」
「望月の姉とは顔馴染みだからな、無理を言っていつもコレを淹れてもらっている」
赤沢「へー……恒一くんもコーヒーに詳しいんだ?」ワクワク
恒一「単なる道楽だ、そんな大層なものではない」
「ただ、やれブルマンだ、やれハワイコナだと通ぶって頼む輩がいるが、そういうのは好かんな」
「無論本当にその豆に魅せられて嗜んでいるならば良い」
「しかし自分で豆を挽いたこともないようなズブの素人が『これこそ本物の珈琲』などと語っているのには反吐が出る」フン
赤沢「……あのすみません、さっきの注文キャンセルで、アイスティーお願いします……」
勅使河原「おまたせー……ってなんで榊原センセイが?」
望月「ぼく榊原さんの隣ね!」
最近のアナザーSSは恋愛ものばっかでうんざりだったから
こういうSSは歓迎
こういうSSは歓迎
松永『あの年の呪いは俺が……』
『俺は悪くないんだ!』
『みんなを助けたんだ……助けたんだよ俺が!』
『だから伝えなきゃって思って残したんだ、アレを……』
・
・
・
赤沢「松永という人が災厄を止めて」
「そしてその人が手がかりをどこかに隠した……?」
勅使河原「その松永って人に直接話しを聞いてみようぜ」
望月姉「ごめんなさいね、松永さんがどこに住んでるかはわからないの」
望月「そんな……せっかくの手がかりなのに諦めるしかないなんて……」
赤沢「お手上げ、か……」
恒一「――そうでもないぞ」ククク
『俺は悪くないんだ!』
『みんなを助けたんだ……助けたんだよ俺が!』
『だから伝えなきゃって思って残したんだ、アレを……』
・
・
・
赤沢「松永という人が災厄を止めて」
「そしてその人が手がかりをどこかに隠した……?」
勅使河原「その松永って人に直接話しを聞いてみようぜ」
望月姉「ごめんなさいね、松永さんがどこに住んでるかはわからないの」
望月「そんな……せっかくの手がかりなのに諦めるしかないなんて……」
赤沢「お手上げ、か……」
恒一「――そうでもないぞ」ククク
>>92
まさか同士がいたとは
まさか同士がいたとは
赤沢「まさか、松永さんの住所に心当たりでも?」
恒一「住所には心当たりはない」
赤沢「じゃあいったいなんなのよ?」
恒一「……『将来このクラスで理不尽な災いに苦しめられるであろう後輩たちに』」
勅使河原「なっ!?」
望月「それって!?」
赤沢「どういうことなの!?」
恒一「まあ、そう慌てるな」ククク
「順を追って話してやろう――」
恒一「住所には心当たりはない」
赤沢「じゃあいったいなんなのよ?」
恒一「……『将来このクラスで理不尽な災いに苦しめられるであろう後輩たちに』」
勅使河原「なっ!?」
望月「それって!?」
赤沢「どういうことなの!?」
恒一「まあ、そう慌てるな」ククク
「順を追って話してやろう――」
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