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    元スレ和「宮永さん、私のリー棒も受け取ってください」咲「う、うんっ!」

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    みんなの評価 : ★★
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    151 = 102 :

    正直スレタイの意味がわからない

    152 = 28 :

    おもれー

    153 = 147 :

    たしかに>>1は何だったんだ?IDも違うし

    154 :

    スレタイは釣り

    155 = 2 :

    >>2です。

    保守ありがとうございました!
    支援もありがとうございます!
    読んでくれてありがとうございます!

    >>153さん

    >>1さんはスレ立て代行さんです。自分ではスレ立てができなかったので(汗)

    では、中堅戦後半いきます。

    156 :

    面白いわ

    157 = 2 :

    中堅戦後半――開始!!

    久:71300 衣:99100 ド:65500 か:164100

    東:深堀 南:衣 西:久 北:かおりん

    東一局親深堀

     俄然力を増してくる天江衣。夜が近いからだろうか――。

    (このままじゃ……またずるずると海底コースね)タンッ

    深堀(天江の海底……親っかぶりは勘弁したいが……)タンッ

     そして、一つの鳴きも入らないまま、十六巡目。

    (いつも通りだ……力は充足している。それが証拠にあと二巡で衣が海底……既に手は出来上がっている。ハネ満は確実の好手……)タンッ

     衣、打、ドラの九索。

    かおりん「ポンですっ!」タンッ

    158 = 2 :

    (しまっ……また鶴賀がドラを……!! いつの間に九索を抱え込んでいた……?
     いや、それよりも……! その鳴きではまた役無し……それどころかテンパイにもならないはず!!
     衣を海底からズラすため……?
     いや、鶴賀はそんなことをしない……そもそもどう鳴けば誰が海底になるのかすら理解していない初心者なのでは……!!)

    深堀(有難い、鶴賀!)タンッ

    (くっ……どうしたら……どうしたらいい……!?)タンッ

    (鶴賀の……天江を海底からズラしたのはいいけど……さっきの役満のこともある。まさか清老頭ってことは……いや、さすがにないか……?)タンッ

    かおりん(ツモ……九索……。あ、これでテンパイできました!)タンッ

    深堀(鶴賀の……ドラ三が見えているのは恐いが……しかし、このままなら天江に海底はいかない! 私の親はノーテンで流れてもいい……とにかく天江には和了らせない!)タンッ

    (……こんな……バカな……衣が海底を和了れないなんて……!!?)タンッ

    (本来は天江に行くはずだった海底……それを鶴賀がツモる。下手すれば河底がありそうで恐いけれど……さて、どうなるか……!!)タンッ

    159 = 2 :

     妹尾、海底牌を手にする。しっかりと手牌を確認して、それを倒す。

    かおりん「ツモです。海底ドラ四。2000・4000」

    (えぇ……! 天江を回避してもこれなわけ!? ただ……考えてみるとちょっと面白い現象かもしれないわね。今度咲と同卓したときは私も嶺上狙ってみようかしら)

    深堀(……もう勘弁してくれ……)

    (こ……衣の海底が盗られた――!?)

     鶴賀の初心者・妹尾――後半戦でも止まらず!!

    久:69300 衣:97100 ド:61500 か:172100

    160 = 2 :

    東二局親衣

     衣の支配の中で、その掌中に収まらない打牌を無作為に無意識に行う妹尾は、衣の天敵かもしれなかった。

    深堀「チー!」タンッ

     深堀、妹尾の捨て牌を拾い――テンパイ。

    「ポン」タンッ

     久も妹尾の捨て牌によって手が進む――テンパイ。

    「(鶴賀……! どうしてそこでそんな牌を切れる! 一体どんな打ち方をしていればそんなことが……!!)ポンッ――!」タンッ

     衣、久から強引に鳴いて、自分を海底コースに乗せる。

    (しまった……また天江が海底……! けど、今度はテンパイしている……待ちは悪いけれど……むしろ悪いからこそ……和了ってみせる!)タンッ

    かおりん()タンッ

    深堀(清澄もテンパイしているのか……なら、天江の親を流すためにもここは清澄に振り込み……?
     いや、でも、うちは今最下位で清澄も三位だ。うちと清澄で点のやり取りをして場を進めたのでは、それはそれで天江や鶴賀の思う壷……)タンッ

    (烏合の衆がちょろちょろと……蹴散らすっ!)タンッ

    161 = 2 :

     テンパイしたものの、衣の支配の中で久と深堀は身動きが取れないまま、間もなく海の底を迎える。

     十七巡目。衣、ツモる――山から引いてきたのは、北。

     既に手は出来上がっている。自身の和了り牌でもない北。しかし、ここで衣の手が止まる。

    (これを切って……次に海底をツモって連荘。清澄と風越はもう虫の息……ここまできてしまっては和了れまい……だが……!)

     衣、対面の妹尾に目をやる。妹尾、衣の視線には気付かず、自分の手牌を見て何かを数えている。

    (いつもなら……こんなところで迷ったりはしない。北を切って、海底を待って……和了る。そうやってずっと勝ってきた。今まで……それでなんの問題もなかった……。
     だが……この状況はなんだ……!!?)

    162 :

    おもしろい

    164 = 2 :

     衣、河を見る。妹尾の捨て牌――極端にヤオ九牌が少ない。

     衣は自分から見えるヤオ九牌の数を数える。

     一筒が残り二枚……その他は……一枚……どれもこれも最後の一枚が見えない。

     そして衣の持つ北は唯一――衣から四枚見えている牌。

     脳裏に過ぎるのは、前半戦でのあの和了り。

    『よくわからないけどとにかくすごいやつです!!』

    (鶴賀の……感覚を信じるなら、テンパイすらしていないように思える……が、果たしてこの相手を前にして……衣のこの感覚は正しいのだろうか……?
     今までこれを信じて……信じるままに打ってきて……それで負けたことなどない……)

    『お前のは麻雀を打ってるんじゃない。打たされてるんだ』

    (こういうことなのか……?
     感覚の通じない相手……感覚を乱す相手……衣の支配を受け流し、何の前触れも気配もなく役満を和了ってくる相手……そんな相手を前にして……衣は如何にせん!)

    165 = 2 :

     衣、小さく溜息。

    (いいだろう……感覚を信じるなら――ここは当然の北切り。次巡に海底をツモって連荘。今まではそうやって打ってきて、そうやって勝ってきた……!!)

     衣、北を握る手が震えていることに気付く。

    (なるほどな……確かに……それでは所詮感覚の傀儡に過ぎなかったというわけか……そうではなく……己の感覚を選択肢の一つとして戦う……。
     そういう麻雀を……衣は……これからはしてもいいのかもしれない……)

     衣、しばし逡巡するも、北切りを決意。

    (だが……!! 今回はこれを選ぶ。鶴賀の気配は全くの無。そもそも振り込みすらしない! そして海底を和了って衣の勝ちだ!!)

     衣、対面の妹尾を見据える。

     妹尾、ふと気付いたように顔を上げ、衣を見返す。

    166 = 2 :

     衣、運命の北を河に置く。

    「和了るか、鶴賀の」

    かおりん「ご、ごめんなさい……ちょっと、今、確認してるところでして……」

     鶴賀・妹尾、雀頭以外の手牌を一つ一つ区切り、指折り何かを数え上げる。

    (衣は今までの自分と同じ打ち方を選んだ。でもこれで――この自分が敗衄するようなことがあるのなら……)

    かおりん「お待たせしました……! ちゃんと揃ってました……ロンです……えっと」パタパタパタパタ

     場に三枚見えていて、残り一枚しかなかった北。

     それを和了れる役は、ルール上、一つしかない。

    かおりん「えっと……とにかくすごいやつです!!」

     鶴賀・妹尾、再びの国士無双。

     子の役満は――32000点……。

    久:69300 衣:65100 ド:61500 か:204100

    167 = 24 :

     

    168 = 156 :

    強すぎワロタ

    169 = 124 :

    かおりん爆ageワロスwwwwwwwwww

    171 = 2 :

    『とにかくすごいやつです!!』

     その、妹尾の初心者丸出しの発言に、衣は意図せず微笑する。

    「その役の名は国士無双――この世で最も強い者が和了るに相応しい役満だ……鶴賀の初心者、よく覚えておくがいい」

    かおりん「は、はい! ありがとうございますっ!」

     鶴賀・妹尾、煌く巨星――太陽のような笑顔。

     その光は――孤独な月を照らし出す。

     その熱は――深く冷たい海底に届く。

     深海のように重苦しく暗かった先程までの場が嘘のように、暖かく、溶けていく。

    「鶴賀、勝負はまだ終わったわけではない! 最後に勝つのは衣のほうだ!!」

    かおりん「わ、私も頑張ります!」

    (あらあら、急に仲良くなったわね。微笑ましいことだわ)

    深堀(!!? そうだ……! 確かに天江の言う通り……勝負はまだついてないじゃないか……!!
     私は何を弱気になっていたんだ……! 無名校の鶴賀がここまでの活躍を見せたんだ……守るだけじゃない……ここからは私も勝ちに行く……!!)

     ついに麻雀を打ち始めた魔物・天江衣。

     幸か不幸か――中堅戦後半はまだ続く!

    172 = 2 :

    東三局親久

     この局から、衣の支配は一見して薄らいだ。

     六巡目。

    (どういうこと……? けど、張れるのは有難い!)タンッ

    かおりん(が、頑張らなきゃ……!)タンッ

    深堀(攻めるっ!)タンッ

    「チー!」タンッ

    (天江……海底狙いでもない鳴き? 今度は何をするつもり……?)タンッ

    かおりん(えっと……ここはこっちのほうがよさそうかな……?)タンッ

    「ロン! 三暗刻東白、8000!」

    かおりん「ひゃ、はいい!」

    (早いっ! 巡目が回ると鶴賀の手牌が読みにくくなるから、海底は狙わず速攻に切り替えたってこと!?)

    深堀(天江衣……本当になんでもありか!!)

    久:69300 衣:73100 ド:61500 か:196100

    173 = 2 :

    東四局親かおりん

     八巡目。

    (今回も例の力は感じない……天江、打ち合いをしようってことかしら……? いいわ、受けて立つ!)

    深堀(来たっ! テンパイ、これで……やっと……!)――リーチ!」タンッ

    天江「ポンッ!」タンッ

    (風越、それに天江も張ったか……私も張ったけど、いくらテンパイできるからってここでこれは出せないわ……)タンッ

    かおりん(えっと……えっと……これかな?)タンッ

    深・衣「ロンっ!!」

    かおりん「ひ……はいぃ!!」

    (ダブロン!? うわっ……さっきのは出さなくて正解だったわね。
     けど、鶴賀の人、わかってはいたけど本当に初心者なのね……でもなんというか……むしろ永遠にそのままのほうが強いのかも、この子の場合)

    深堀、8000。天江、7700の和了りにて、東場終了!

    久:69300 衣:80800 ド:69500 か:180400

    174 = 156 :

    佳織はかわいいなあ!!!

    175 = 2 :

    南一局親深堀

    深堀(ぐぬぬ……天江……衣……!)

    (本当に……気持ちいいくらいやりたい放題やってくれるわね……! この子は……!!)

     衣、自然に進めば海底が舞い込んでくる南家になった途端、能力発動――イーシャンテン地獄。

     じわじわと進んでいく場。

     十七巡目、衣、ツモ切りリーチ。

     久と深堀は鶴賀の妹尾に淡い期待を抱くが、今回の妹尾は動かず。

     これで最後の希望も絶たれた。

    「ツモ! リーチ一発ツモ海底裏一……2000・4000!」

    久:67300 衣:88800 ド:65500 か:178400

    176 = 147 :

    部長頑張れ!

    177 = 105 :

    妹尾って金髪青目じゃん
    衣、透華と同じ特徴なんだよねって妄想はするよな

    178 = 2 :

    南二局親衣

    (テンパイ……天江、今度は海底狙いじゃないみたいね。さて、当然ここはリーチするとして……さっきのツモの意味を考えれば……私はここで切るべきなのは……これよね!)リーチ!」タンッ

    「ロンッ! 断ヤオドラ一赤一、7700!」

    (なあ!? うわっ、その捨て牌でそこを単騎待ち!? 完璧に私の打ち筋を読んだってことじゃない……!!)

    久:59600 衣:96500 ド:65500 か:178400

    南二局一本場親衣

    「ロン、南ドラ三。12000は12300!」

    かおりん「はいぃぃ!」

    久:59600 衣:108800 ド:65500 か:166100

    南二局二本場親衣

    「ツモッ! 断ヤオ海底撈月赤一。2000は2200オール」

    かおりん(あわわわわ……!?)

    深堀(この……!! 化け物め……!!!)

    (これで六連続和了……! 出和了りしたり海底したり……止まる気配がないわね!!)

    久:57400 衣:115400 ド:63300 か:163900

    179 = 147 :

    これだけ清澄が劣勢でも、後に咲さんが控えてると思うと何とかなる気がするのが凄い。
    風越も…キャプテンが居るから、或いは…

    180 = 145 :

    それでも部長(俺の彼女)ならなんとかしてくれるはず

    181 = 2 :

    南二局三本場親衣

     十巡目。

    (テンパイ……。さっきは天江に完全に読まれていた……今更だけど、天江は海底牌だけじゃなく相手の手牌や手の高さまで見切っているわけ……?
     単純に打ち合いならなんとかなると思ったけれど……そうでもなかったみたいね。場そのものを支配する力……ってとこかしら。
     まあ、それならそれで……高度な支配だからこそ――鶴賀がそうだったように――抜け道はあるはず!)

    「リーチ」タンッ

    (む、清澄……さすがに同じ手は食わないか……!)

    かおりん(リーチ……! わわわ……ここ……?)タンッ

    「ロン。リーチ一発タンピン一盃口赤一……裏はなし。12000の三本場は、12900!」

    (しまったなあ……ちょっと気付くのが遅かったかしら。前半が始まったときからそうだったけれど……この場を制する鍵になるのは天江ではなかったんだわ。
     鶴賀の初心者……この子をどう扱うかが……この場の突破口になる!)

    深堀(清澄の和了り……そうか! 鶴賀を狙うことで結果的に天江を抑える……!! 無理に天江に挑む必要はないのか……!!
     この場を切り抜けようと思うなら……そっちのほうが現実的!)

    久:70300 衣:115400 ド:63300 か:151000

    183 = 2 :

    南三局親久

    (さあ、この親で稼ぐわよっ!!)タンッ

    かおりん(み、みなさん強いです……! さっきから何もさせてもらえません!!)タンッ

    「ポンッ!」タンッ

    (考えろ……私! より早く、より高く和了るにはどうすればいいか!)

    かおりん(えっと……えっと……)タンッ

    深堀(まだできることはある……!)タンッ

    「ポン!」タンッ

    (さあ……来いっ!)

    かおりん(うーん……ここ、ですかね……?)タンッ

    「ロン。發混一ドラ一、11600!」

    かおりん(わわわっ……! なんか大変なことになっている気がしますっ!)

    (さて……これで私も十分あなたに手が届く。そう簡単には勝たせてあげないわよ、天江衣っ!!)

    (清澄の……衣の力を理解していながらいささかも絶望の色が見られない……面白い!)

    久:81900 衣:115400 ド:63300 か:139400

    184 = 2 :

    南三局一本場親久

    (己が無力さを思い知るがいい!)ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

    深堀(ぐぐ……! ここに来てまたか……!)

    (勝つためには容赦ないわね……それでこそ天江衣……倒し甲斐があるわ!)

     十一巡目。

    深堀(天江の鳴きが入って……このまま黙っていたらまた天江に海底を持っていかれる。それは……絶対に避ける!)

    かおりん(んー。今更ですが……なんだか今日はたまに寒気がするときがありますね。ま、気のせいですよねっ!)タンッ

    深堀(鶴賀の……これなら鳴ける……! しかし、これを鳴くとかえって手が悪くなってしまう……。
     この巡目……天江が海底を和了るつもりなら、ここでズラしたところでまた天江が強引に鳴いてくることは十分にありうるが……。
     しかし、どの道ここで鳴かなければ結果は見えている……ならば……!)

    深堀「チー!」タンッ

    (風越……清澄の真似事のようなことを。しかし、そんな安手、和了られたところで仔細なし!)タンッ

    (風越……やっぱり鶴賀の下家はやりやすそうね。ただ……今回は天江の上家で海底の親っかぶりがあるから、それを考えるとプラマイゼロかな)タンッ

    185 = 147 :

    かおりんも魔物オーラを感じ取るように…

    186 = 2 :

    かおりん「そ、それカンですっ!」チャ

    (鶴賀……!? 無闇にカンをするなど初心者のやること……!!)

    かおりん(うう……できるからついカンしてみたけど……全然手が進みませんでした……)タンッ

    深堀「か……それ、カン!!」

    (なっ、風越――そのカンは……!)

    深堀(これは……鶴賀の捨て牌がカンドラで……今のカンで私のところにカンドラが四枚……!
     食いタン赤一2000点の手が一気にハネ満まで跳ね上がった! しかも……嶺上牌で手が進んで――テンパイ!)タンッ

    (くっ……風越の……掴まされたか……!)タンッ

    (天江がオリた……? よし、それならもう海底はない!)タンッ

    かおりん(あっ! やった! これでイーシャンテンですっ!!)タンッ

    深堀「そ、それロンです! 断ヤオ赤一ドラ四、12000の一本場は12300!!」

    かおりん(ひゃわわわわわ……!!?)

    久:81900 衣:115400 ド:75600 か:127100

    187 = 2 :

    南四局親かおりん

     中堅戦、オーラス。

     初心者ながらも、加治木の教えた天江対策をしっかりと実行し、その期待以上の活躍を見せた、鶴賀・妹尾佳織。

     時に悪待ちを駆使し、魔物・天江衣を相手に最初から最後まで臆することなく策を巡らし奮闘した、清澄部長・竹井久。

     飛ばされなければ御の字――その方針に従い、結果としてここまで一度も天江から直撃を喰らうことなく凌ぎ切った、風越・深堀純代。

     しかし、この中堅戦、最後を飾ったのはやはりこの人……。

     龍門渕――魔物・天江衣!!

    「ツモ……対々三暗刻赤一……海底撈月……! 3000・6000!!」

     牌に愛された子――天江衣、この日八度目の海底撈月を鮮やかに和了り、中堅戦に幕を下ろす!!

    188 = 2 :

    (あぁあ……終わってみれば天江衣の一人勝ち。これが全国区の魔物かぁ。本気でこんなにやり込められたのは初めてかも……。
     でも、楽しかった……! 私ももっと頑張らなくちゃね!)

    深堀(耐え切った……! 池田さん……キャプテン……あとはお願いします!!)

    (勝った……。そうか……麻雀で勝つというのはこんなに嬉しいものだったのか。そして……負けるのはこれの逆……。
     今まで……衣は随分とひどいことをしてきたのだろうな……)

    かおりん(ひゃああああ……後半はすっごい負けちゃいました……!
     これが全国レベルの麻雀ですか。加治木先輩の助言がなかったら今頃どうなっていたかわかりませんでしたね……。
     けど、戦えてよかったです……! あっ、そうだ!)

    かおりん「あ、あの、天江さん!」

    「鶴賀の……。どうした?」

    189 = 57 :

    なんだろう?このレスするのも躊躇う緊張感のあるSSは

    190 = 2 :

    かおりん「あ、あのっ! 私みたいな初心者でよかったら、また一緒に麻雀を打ってくれませんか? 私もあなたみたいに強くなりたいんです!」

    「!! お前は……衣とまた麻雀を打ってくれるというのか……?」

    かおりん「はいっ!! もちろんです。こんな私でよかったら!!」

    「鶴賀……!」パアアアア

    「あ、そのときは私も混ぜてよねー。あなたたちみたいな楽しい打ち手はなかなかいないもの」

    「ぬ、清澄!」

    深堀「じゃあその……面子が足りなかったら呼んでください」

    「風越の!」

    久・深・かおりん「あと、次は私が勝つから(勝ちますから)!!」

    「は、はは……あはははははっ! 烏滸言をっ!! 有象無象の下等生物どもが調子に乗って……!!!
     構わん、いくらでも勝ちに来るがいい――全員まとめてトバしてやるっ!!!」

     中堅戦。天江衣の活躍で前回優勝校・龍門渕が暫定トップ!!! 鶴賀が僅差でそれに続き、名門風越と清澄が二校を追う展開となった!!

    中堅戦後半終了!!
    一位:天江衣+28300(127400)
    二位:竹井久+7600(78900)
    三位:深堀+7100(72600)
    四位:妹尾-43000(121100)

    191 :

    普通に咲見てる感じがする
    支援

    192 = 105 :

    役満三発パなしてるのに-43000とか話題独占だよかおりん!

    193 :

    鶴賀の残りのメンツが…

    194 = 2 :

    実況『中堅戦が終わったところでトップは龍門渕高校。僅差で鶴賀学園が追い駆けます。
     このまま二校のどちらかが飛び出すのか、それとも清澄と風越の逆転はあるのか。勝負の明暗を分ける副将戦、間もなく開始です!』

    池田「(天江衣に借りは返せず、か。
     けど……それとこれとは今は関係ない。あたしは風越の副将としてここにいる……みんなが今までやられた分をまとめて取り返す!
     そして……うちの逆転優勝だしっ!!)よろしく」

    ともき「(風越のスコアラー池田華菜……去年は衣に完封されていたけれど、その実力は間違いなく県内トップクラス。
     それに原村和……去年のインターミドルチャンピオン。透華の話ではあのネット最強の『のどっち』の正体でもあるとか……こちらも強敵と見たほうがいい。
     それから鶴賀の……データはあまりないけれど、これまでの面子を考えるとこの人も一癖あるかもしれない……)……よろしく……」

    睦月「(みんなが頑張ってプラスにしてくれた点棒……大切にしなきゃ……絶対に守ってみせる……!)よろしくお願いします!」

    「(相手が誰であろうと……関係ありません)よろしくお願いします……」

    195 :

    池田ァ!

    196 = 2 :

     そうして、対局室の扉が閉じようとしていた、そのとき。

    「原村さん……!!」バンッ

    (えっ!? み、宮永さん……! まだ眠っていたはずでは……!?)

    「頑張って!!」

    係員「こら、キミ。もう対局が始まるから……」

    「あ、す、すいませんっ!」ダダダダダダ

    (み、宮永さんが見てる……///////!! か、勝ちますっ!!)

     宮永咲――フラグ立直!!

     副将戦前半……開始ッ!!

    198 = 2 :

    副将戦前半
    東:津山睦月(鶴賀) 南:池田華菜(風越)
    西:原村和withエトペン(清澄) 北:沢村智紀(龍門渕)

    東一局親睦月

     副将戦前半、まずは鶴賀・睦月から先制のリーチが入る。

     三巡後。

    睦月「ツモです。リーチツモドラ一……。2000オール」

    睦月(……精一杯……私なりにできることを……)

    池:70600 と:125400 和:76900 む:127100

    199 = 147 :

    大将戦は咲さんvsキャプテンvsとーかvsワハハか…鶴賀ドンマイと言わざるを得ない。

    200 = 2 :

    東一局一本場親睦月

     五巡目、和、特急券を獲得。

    「ポン」タンッ

    ともき(『のどっち』が動き始めたか……?)タンッ

    睦月(う、さすがにもう張ってるなんてことは……)タンッ

    「ロン。中ドラ一赤一、3900の一本場は、4200です」

    睦月「はい……」

    池:70600 と:125400 和:81100 む:122900


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