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    元スレほむら「もういやだわまどかなんてどうでもい」

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    みんなの評価 : ★★★×4
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    452 : 以下、名無しにか - 2012/04/18(水) 17:51:26.89 ID:MU4A4eXiP (+24,+29,-4)
    よし、上条さんを魔法少女にしようか
    453 : 以下、名無しにか - 2012/04/18(水) 17:54:01.89 ID:7OKjtOL5i (+18,+28,-1)
    そげぶ
    454 : 以下、名無しにか - 2012/04/18(水) 17:56:31.61 ID:yzO4AY7i0 (+45,+30,-213)
    杏子「よかったのか?あんな別れ方で」
    さやか「………」

    あの後。唐突に別れを告げられた恭介は、なにがなんだかわからないと言った様子で。
    そんな恭介を置いて、あたしと杏子は病院を後にした。

    さやか「いいんだよ。これで」

    あたしは、ただ恭介の腕が治ってくれればそれでいい。
    後悔は……たくさんあるけど。それでも、なんだか清々しい気分だった。

    杏子「……さやかが納得してんなら、あたしは口出しはしねぇけどさ」
    さやか「……うん」
    杏子「そしたら、次だな」

    杏子は、懐からソウルジェムを取りだした。
    淡い光を放っている。

    さやか「………魔女の気配?」
    杏子「ああ……マミの魔女、だ」
    さやか「………」

    そうか。放っておくわけにも、いかないもんね。

    杏子「もう一人……お前の知り合いの、ほむらっつったか?そいつの気配はねぇけど……」
    さやか「………とりあえず、マミさんのところにいこっか」
    杏子「……そうだな」
    455 : 以下、名無しにか - 2012/04/18(水) 18:04:25.61 ID:yzO4AY7i0 (+45,+30,-180)
    杏子の後について、マミさんのマンションまでやってくる。

    杏子「昨日から、移動してねぇのか……」
    さやか「……ここ、に?」
    杏子「そうだ。お前も、自分のソウルジェムを見てみろ」

    ポケットから、あたしのソウルジェムを取りだす。
    あたしのソウルジェムも、杏子同様の反応を示していた。
    ……いや、それ以上の光?

    さやか「ねぇ、杏子……?」
    杏子「なんだ?」
    さやか「杏子のソウルジェムより……反応、強いような気がするんだけど?」
    杏子「昨日、あたしは一度ここに来てマミと戦ってるからな。それからソウルジェムは浄化してねぇから、その時の穢れは取り除けてねぇんだ
         多分、そのせいで反応が違うように見えるんだろ」
    さやか「………」

    なんだか、嫌な予感がした。

    さやか「急ごう、杏子!」
    杏子「あ、ちょっと待て、さやかっ!」

    先に飛びこんだあたしを追うように、杏子も結界に入り込む。
    456 : 以下、名無しにか - 2012/04/18(水) 18:06:58.06 ID:CErTRdtd0 (+18,+27,+0)
    ほむらちゃん!
    457 : 以下、名無しにか - 2012/04/18(水) 18:09:41.24 ID:RRap3K0T0 (+18,+28,+0)
    >>450
    お前>>150の奴か
    458 : 以下、名無しにか - 2012/04/18(水) 18:11:43.27 ID:yzO4AY7i0 (+45,+30,-125)
    魔女結界の中枢に辿りつく。
    そこには、黄色い光を放つ小さな何か。赤い姿をした槍を持った何か。
    黒い姿をした、腕に盾をつけた何か。
    それと……………もう一体。
    黒いオーラを纏った、禍々しい『何か』がいた。

    さやか「………あの黒いオーラを纏ってるのが、マミさん?」
    杏子「…………」
    さやか「杏子?」

    返答が無いことに不安を覚えたあたしは、杏子の顔を見る。

    杏子「………なんだよ、あいつ……」
    さやか「え……?」
    杏子「昨日来た時はいなかったのに………っ!!」

    杏子の視線が捉えているモノ。
    それは、黒いオーラを纏った『何か』だった。
    459 : 以下、名無しにか - 2012/04/18(水) 18:13:34.31 ID:RrrOb13w0 (-17,-5,-1)
    ホチャムラン!
    460 : 以下、名無しにか - 2012/04/18(水) 18:14:07.60 ID:RvmrC2Mg0 (+2,+17,+1)
    マドカァー
    461 : 以下、名無しにか - 2012/04/18(水) 18:15:07.72 ID:xvmcGCeu0 (+22,+29,-3)
    やったねマミさん、お友達が増えたよ
    463 : 以下、名無しにか - 2012/04/18(水) 18:17:16.76 ID:uOAqZT4/0 (+27,+29,-15)
    ホムリリーちゃん古典的魔女可愛い!!!
    464 : 以下、名無しにか - 2012/04/18(水) 18:17:51.91 ID:yzO4AY7i0 (+43,+30,-174)
    杏子「さやかっ!!行くぞっ!!」
    さやか「えっ!?う、うんっ!!」

    槍を構えて突撃を仕掛ける杏子の後に続いて、あたしも魔女の前に躍り出る。

    キャンデロロ「………ウフフフフ、アハハハハハハ」
    あかいろさん「……」
    くろいろさん「……」
    ??「――――」

    あたしと杏子の姿を確認した『奴ら』は、それぞれ身構えた。
    ただひとつ。黒いオーラの何かだけは、そこから微動だにしない。

    杏子「てめぇらはどうでもいいっ!!おい、そこの黒い奴!!!」
    ??「――――」
    杏子「なんだ、お前はっ!?昨日はいなかっただろっ!?」
    ??「――――」

    黒いオーラの何かは、杏子の言葉にも全く反応しない。

    杏子「ちっ……おい、聞けさやか」
    さやか「な、何?」
    465 : 以下、名無しにか - 2012/04/18(水) 18:18:34.49 ID:93NkD+2n0 (+27,+29,-18)
    ホムリリーってよく見たらデブってない?
    466 : 以下、名無しにか - 2012/04/18(水) 18:22:21.31 ID:yzO4AY7i0 (+45,+30,-257)
    杏子「あの黄色いちっこいのが、マミだ。赤い槍使いと、黒い盾持ちの奴は恐らくマミの使い魔」
    さやか「え、じゃ、じゃああの黒いオーラの奴は!?」

    ??「――――」

    杏子「なんだかよくわかんねぇけど……マミとは、恐らく全く別物の何かだ!気ぃつけろ、さやか!!何をしてくるかわかんねぇぞっ!!」
    さやか「う、うんっ!」

    杏子は右から、あたしは左から魔女たちを挟撃しようとする。
    黄色い何か……マミさんはその場を動かない。
    あたしの方には、赤い槍使いの使い魔が。
    杏子の方には、黒の盾持ちの使い魔が。
    それぞれ、襲って来た。

    さやか「くっ……!」

    手に持った剣を、不器用に横一線に薙ぐ。
    赤い槍使いの使い魔は、そんなあたしの攻撃を、軽々といなしていた。

    あかいろさん「……」

    攻撃をいなした直後、その槍をあたしに向けて突きだしてくる。

    さやか「っつ……!!!」

    なんとか、その攻撃を剣で防ぎきる。
    467 : 以下、名無しにか - 2012/04/18(水) 18:26:01.07 ID:7OKjtOL5i (+32,+29,-4)
    >>457
    違うよう
    >>456ちゃんじゃないかな?
    468 : 以下、名無しにか - 2012/04/18(水) 18:28:27.23 ID:yzO4AY7i0 (+45,+30,-195)
    さやか「こんのぉっ……!」

    剣を両手で持ち直し、態勢を整える。

    あかいろさん「……」

    使い魔は、すぐさま追撃をしてくる。

    さやか「くっ……」

    その攻撃を、すんでのところで回避。
    しかしバランスを崩してしまった為、反撃を加えることは出来なかった。

    あかいろさん「……」
    さやか「まだまだっ…!」

    杏子「がああああああぁぁぁぁぁっっ!!?」

    さやか「っ!!?」

    杏子の悲鳴が耳を貫いた。その一瞬の隙を突いて。

    あかいろさん「……」

    使い魔が、槍を主軸に回転し、あたしに渾身の蹴りを放ってくる。
    回避は……間に合わなかった。

    さやか「ぐぅぅぅううううあああぁぁぁっ…!!」

    杏子とあたしは、結界の壁まで吹き飛ばされていた。
    469 : 以下、名無しにか - 2012/04/18(水) 18:32:27.36 ID:yzO4AY7i0 (+45,+30,-132)
    杏子「ぐぐぅっ……!!」
    さやか「はぁっ……うぐっ……!」

    脇腹にクリーンヒットしたせいで、しっかりと立ち上がることが出来ない。
    杏子は杏子で、槍を支えにしてなんとか立ち上がれていると言った有様だった。

    あかいろさん「……」
    くろいろさん「……」
    キャンデロロ「………アハハ」

    魔女とその使い魔は、追撃を仕掛けてこない。
    黒いオーラの何かが、そこで初めて動き始めた。
    ………マミさんに向かって。

    さやか「な、にを……っ?」

    よろよろと力なく立ち上がりながら、黒いオーラの何かの動きを見る。
    そいつは、マミさんの前でその動きを止めた。

    ??「――――――」
    キャンデロロ「アハハハハハ。ウフフフフ」
    470 : 忍法帖【Lv= - 2012/04/18(水) 18:35:11.49 ID:T6w54JBS0 (+27,+29,-11)
    黒いのはなんなんだ?
    小型のクリームさんじゃないよね?
    471 : 以下、名無しにか - 2012/04/18(水) 18:36:28.43 ID:93NkD+2n0 (+17,+29,-15)
    ホムリリーだろ
    472 : 以下、名無しにか - 2012/04/18(水) 18:36:43.19 ID:yzO4AY7i0 (+45,+30,-121)
    杏子「……おい。まさか。やめろ」
    さやか「杏、子……?」

    あたしには、あいつが何をしようとしているのかが全く分からないが。
    杏子には、何をしようとしているのか、わかっているようだった。

    ??「――――――――」
    キャンデロロ「ウフフフフフフフフフフフ」

    杏子「やめろっ……!!」

    杏子が動こうとしたところで。赤い使い魔と黒い使い魔が、杏子の両腕を封じていた。

    杏子「離せ、てめぇらっ……!!」
    くろいろさん「……」
    あかいろさん「……」

    そいつは、手をマミさんに向けて伸ばしていた。
    マミさんは逃げようとしない。
    473 : 以下、名無しにか - 2012/04/18(水) 18:39:37.85 ID:T6w54JBS0 (+32,+29,-17)
    ホムリリーよく知らんのだがどういう魔女なんだ
    474 : 以下、名無しにか - 2012/04/18(水) 18:39:46.46 ID:yzO4AY7i0 (+45,+30,-92)
    そして、マミさんは。
    黒い何かに、掴まれた。

    杏子「やめろやめろやめろやめろっ……!!」
    さやか「………え?」

    マミさんを掴んだ黒い何かは。
    マミさんを、その体内に取り込んでいた。

    さやか「ま、マミ……さん……?」
    杏子「やめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」






    ホムリリー「―――……アハハハ」

    黒い何かは。小さな笑い声を放っていた。
    475 : 以下、名無しにか - 2012/04/18(水) 18:42:09.94 ID:Yqt9cZDtP (+22,+29,-4)
    取り込んだらどうなるんだろ?
    476 : 以下、名無しにか - 2012/04/18(水) 18:43:12.53 ID:93NkD+2n0 (+22,+29,+0)
    おっぱい大きくなるんだよ
    477 : 以下、名無しにか - 2012/04/18(水) 18:43:44.70 ID:93NkD+2n0 (+27,+29,-12)
    >>473
    性質は背徳
    478 : 以下、名無しにか - 2012/04/18(水) 18:45:32.83 ID:T6w54JBS0 (+17,+29,-27)
    魔神ブウか
    479 : 以下、名無しにか - 2012/04/18(水) 18:47:09.63 ID:yzO4AY7i0 (+45,+30,-155)
    結界が、晴れて行く。
    マミさんが形成していた、結界が。
    それと同時に、杏子の動きを止めていた二体の使い魔も、ゆっくりと消滅して行く。

    杏子「てめぇぇぇぇぇえええええええええっっっ!!!!」

    動けるようになった杏子は、黒い何かに向かって一直線に突撃していた。

    ホムリリー「アハハハ……」
    杏子「マミを返せぇぇぇぇええええっ!!」

    激情に任せ、槍を大きく横に振り回した。
    その攻撃は、そいつに届くことはなかった。

    ホムリリー「アハハハハハハハハハ……」

    黒い何かは、逃げて行く。
    まるで、ここでの目的は果たしたと言わんばかりに。

    杏子「待てこのヤロオオオオオオオオオ!!!」

    逃げるそいつ目掛けて、槍を投擲する。
    それが到達する前に、そいつは姿を消した。
    480 : 以下、名無しにか - 2012/04/18(水) 18:49:00.30 ID:T6w54JBS0 (+27,+29,-21)
    もうホムリリーさんの電波っぷりに全然ついていけない
    さやかちゃんもたじたじだよ
    481 : 以下、名無しにか - 2012/04/18(水) 18:50:21.51 ID:0MoKS7Ab0 (+27,+29,-20)
    杏子ちゃんのソウルジェムは大丈夫なのだろうか
    ストックがあればいいが
    482 : 以下、名無しにか - 2012/04/18(水) 18:51:19.75 ID:yzO4AY7i0 (+45,+30,-151)
    さやか「………」

    あたしは、一部始終を見守ることしか出来ないでいた。

    杏子「くそっ……くそぉぉぉぉぉっっ!!」

    杏子の咆哮が、主のいない部屋に響き渡る。

    さやか「杏子……何が、起きたの……?」
    杏子「っ……マミは……あの黒い奴に取り込まれたんだ」
    さやか「取り、込んだ?」

    一体、なんの目的があって?

    杏子「くそっ……せめて、あたしの手で楽にしてやろうと思ってたのに……ちくしょうっ……!!」

    変身を解いた杏子は、脱力したかのようにその場に座り込んだ。
    杏子の手から、ソウルジェムが転がり出て来る。
    結界の中に入る前よりも、更に穢れが溜まっているようだった。
    483 : 以下、名無しにか - 2012/04/18(水) 18:57:24.56 ID:7OKjtOL5i (+13,+23,+0)
    パリーン
    484 : 以下、名無しにか - 2012/04/18(水) 18:58:47.26 ID:yzO4AY7i0 (+45,+30,-112)
    さやか「ちょっと、杏子……」
    杏子「………」

    そのソウルジェム……そろそろ、ヤバいんじゃない?
    そう言おうと思っても、言葉が出てこなかった。

    杏子「……悪い、さやか。ちょっと、一人にしてくれ……」
    さやか「………」
    杏子「………頼む」
    さやか「……わかったよ。でも、約束して、杏子」
    杏子「………」
    さやか「あたしの前から……黙って、いなくならないでよ?」

    今のあたしの心の拠り所は、杏子しかいないんだから。

    杏子「ああ……わかってる」
    さやか「それじゃ……あたし、出てるね」

    マミさんのマンションに杏子を一人残して、あたしはその場を後にした。
    485 : 以下、名無しにか - 2012/04/18(水) 19:00:25.12 ID:MQmcmx80i (+21,+28,-4)
    オフィっちゃう?オフィっちゃう?
    486 : 以下、名無しにか - 2012/04/18(水) 19:03:51.93 ID:yzO4AY7i0 (+45,+30,-82)
                                  ~佐倉杏子~

    杏子「………」

    辺りが、静寂に包まれた。
    マミの遺体は……結界と一緒に、消滅しちまったらしい。

    杏子(マミ……)

    助けることが出来なかった。それだけじゃない。
    その魂を、救ってやることすら、出来なかった。

    杏子「あの黒い奴……一体、何モンだ……?」

    いや、何者だろうと関係ない。
    マミを取り込んだあいつは、あたしが必ずこの手で倒す。
    絶対に。……絶対にだっ!!
    487 : 以下、名無しにか - 2012/04/18(水) 19:07:40.89 ID:yzO4AY7i0 (+45,+30,-179)
    QB「やあ、杏子」
    杏子「キュゥべえ?」

    まただ。なんでこいつは、ひとりで考え事をしている時に限って邪魔をしにくるんだ。

    QB「ここにいると言うことは、見たんだね?」
    杏子「………何の話だよ」
    QB「あのイレギュラーの魔女をさ」
    杏子「イレギュラーの魔女……?」

    やっぱり、あの黒い奴は魔女だったのか。
    まぁ、それ以外には考えられねぇんだけど。

    QB「あの魔女の正体。気にならないかい?」
    杏子「……知ってんのか、あの魔女がなんなのか」
    QB「もちろん。で?知りたいかい?」
    杏子「………お前が知ってることを、全部話せ」

    あの魔女のことを少しでも知れたら。弱点もわかるかもしれない。
    488 : 以下、名無しにか - 2012/04/18(水) 19:14:13.01 ID:yzO4AY7i0 (+45,+30,-155)
    QB「さやかから、暁美ほむらの話は聞いているかい?」
    杏子「ああ。イレギュラーの魔法少女のことだろ。魔女になっ……―――」

    まさか。

    QB「……どうやら、僕の口から語るまでもないようだね?」
    杏子「あの魔女は……そいつが魔女化した奴だってのか……?」
    QB「うん、そうだよ。何を考えているのかはわからないけれど……」
    杏子「………っ」

    ホントに、なんなんだ。
    あたしは、ほんの軽い気持ちで見滝原に来ただけだってーのに。
    次から次へと、異常事態が起こりやがる。

    QB「あの魔女は強力だ。キミとさやかが二人がかりでも、勝てるかどうかわからないね」
    杏子「だったらなんだ?勝ち目がなくったって、あたしはマミの仇を取る為に、あいつと戦う」

    そうだ。あいつが何者だろうが、あたしには関係ない。
    あたしにとって、あいつは。ただの、マミの仇でしかない。
    489 : 以下、名無しにか - 2012/04/18(水) 19:16:48.41 ID:CErTRdtd0 (+16,+28,+0)
    ほむらちゃん
    490 : 以下、名無しにか - 2012/04/18(水) 19:20:11.93 ID:yzO4AY7i0 (+45,+30,-152)
    QB「そうかい。まぁ、キミ達魔法少女は魔女と戦うことが宿命付けられているからね。僕も止めるつもりはないよ」
    杏子「……もうお前に用はねぇ。消えな」
    QB「やれやれ、仕方ないな」

    キュゥべえの野郎、何しにここに現れやがった?
    ただあたしに、情報を与える為に来ただけか?

    杏子(……あいつが、そんなことをする奴かよ)

    まぁ、キュゥべえのことなんてどうだっていい。
    あたしの目的は決まった。
    暁美ほむらの魔女。
    あたしは、あいつを倒す。

    杏子(………今は、とりあえず)

    もう少しだけ、この部屋にいよう。
    マミとの思い出が詰まった、この部屋に……。
    491 : 以下、名無しにか - 2012/04/18(水) 19:21:34.04 ID:AjaPpfYa0 (-25,+29,-2)
    ほんま、まどかさんは空気やでぇ
    492 : 以下、名無しにか - 2012/04/18(水) 19:22:54.50 ID:apU0zAou0 (+22,+29,-4)
    杏子さんホント散々だな
    493 : 以下、名無しにか - 2012/04/18(水) 19:23:08.01 ID:GfZkoRyx0 (+27,+29,-16)
    まどかって空気になるとなんか暗躍してそうで怖い
    契約でまどか消滅、魔女化した身内復活とかありそう
    494 : 以下、名無しにか - 2012/04/18(水) 19:26:12.36 ID:yzO4AY7i0 (+45,+30,-146)
                                  ~美樹さやか~

    杏子をマミさんのマンションに置いて出て来たあたしは、学校へと来ていた。

    さやか「………」

    もう、あたしも日常に戻ることは出来ないし。
    最後に、まどか達と別れを告げるのも、必要だよね。

    時刻は、ちょうど帰りのホームルームのところだった。
    教室のドアを開ける。

    「? あれ、美樹さん?」
    さやか「お、おはようございます」

    なんと言ったらいいのかわからず、朝の挨拶をする。

    まどか「さ、さやかちゃん……」
    さやか「……」

    席に着く。

    「え、ええっと……美樹さんが来たけれど、帰りのHRももう終わり……なんだけど」
    さやか「ああ、あたしのことはお構いなく」
    「……美樹さんは、後で職員室に来るように。それじゃ、HR終わり!」
    495 : 以下、名無しにか - 2012/04/18(水) 19:26:43.94 ID:CErTRdtd0 (+16,+28,+0)
    ほむらちゃん
    496 : 以下、名無しにか - 2012/04/18(水) 19:30:54.30 ID:yzO4AY7i0 (+45,+30,-228)
    HRが終わると、あたしの近くにはまどかと仁美が来ていた。

    まどか「なにがあったの、さやかちゃん?学校に連絡は入ってないって話だし、ほむらちゃんもマミさんも学校には来てないし……」
    仁美「何か、事件にでも巻き込まれましたの?」
    さやか「……まぁ、色々とね」

    こんなあたしを、心配してくれる人たちがいてくれるんだ。
    ちょっと、嬉しいかな。

    仁美「もう少しさやかさんとお話したいのですが……わたくし、今日もお稽古事があるので、行かなければなりませんの」
    さやか「ん、あたしのことは気にしなくっていいよ」
    仁美「……明日、ゆっくりとお話しましょう、さやかさん」
    さやか「………」

    返事は出来ない。だって、今日であたしが学校に来ることは、もうないんだもん。

    さやか「……………仁美」
    仁美「はい?」
    さやか「………恭介のこと、よろしくね」
    仁美「え?」
    さやか「あたしから言いたいのは、そんだけ。ホラ、急がないと稽古事に遅刻するんじゃないの?」
    仁美「………」

    仁美は訝しげな顔をしていたが、結局何も言わずに教室を出て行った。
    497 : 以下、名無しにか - 2012/04/18(水) 19:35:24.56 ID:yzO4AY7i0 (+38,+30,-108)
    まどか「さやかちゃん……?上条くんをよろしく……って……?」
    さやか「………」

    まどかには、全てを話そう。
    それが、あたしの役目だ。

    さやか「まどか、時間、ある?」
    まどか「え……?」
    さやか「ちょっと、話したいことがあるんだ。屋上、行こう?」
    まどか「う、うん……」

    まどかは戸惑っているようだったが、頷いてくれた。


    屋上に出て来る。

    さやか「んーっ!風が気持ちいいねぇ!」

    この屋上に来るのも、今日で終わりだと思うと名残り惜しかった。

    まどか「それで、さやかちゃん。お話って……?」
    さやか「………うん」
    498 : 以下、名無しにか - 2012/04/18(水) 19:37:34.78 ID:9O5pNDf80 (-27,-15,-1)
    499 : 以下、名無しにか - 2012/04/18(水) 19:39:46.14 ID:mSOX1TJw0 (-27,-15,-1)
    500 : 以下、名無しにか - 2012/04/18(水) 19:40:15.11 ID:yzO4AY7i0 (+45,+30,-160)
    さやか「あたしさ、魔法少女になったんだ」
    まどか「えっ!?」
    さやか「ホラ、これ」

    手のひらに乗っかっているソウルジェムを、まどかに見せる。

    まどか「どうして……?」
    さやか「まぁ……色々とあって、ね。それも、今から話すよ。全部、ね」
    まどか「………」

    昨日の夜から今までにあったことを、ひとつずつ話し始める。
    ほむらの家を出た後のこと。
    公園で、キュゥべえが現れて、そこで契約したこと。
    マミさんとほむらが魔女化したこと。
    新しい魔法少女が現れたこと。
    恭介に別れを告げて来たこと。
    明日からは、あたしも学校には出てこないこと。

    まどか「……ほ、ほむらちゃん、が……?」
    さやか「……うん。その辺りは、キュゥべえが詳しく知ってるかも、ね。キュゥべえ!聞いてるんなら出ておいで!」
    QB「………」

    白い獣が、姿を現した。
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