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杏子「よかったのか?あんな別れ方で」
さやか「………」
あの後。唐突に別れを告げられた恭介は、なにがなんだかわからないと言った様子で。
そんな恭介を置いて、あたしと杏子は病院を後にした。
さやか「いいんだよ。これで」
あたしは、ただ恭介の腕が治ってくれればそれでいい。
後悔は……たくさんあるけど。それでも、なんだか清々しい気分だった。
杏子「……さやかが納得してんなら、あたしは口出しはしねぇけどさ」
さやか「……うん」
杏子「そしたら、次だな」
杏子は、懐からソウルジェムを取りだした。
淡い光を放っている。
さやか「………魔女の気配?」
杏子「ああ……マミの魔女、だ」
さやか「………」
そうか。放っておくわけにも、いかないもんね。
杏子「もう一人……お前の知り合いの、ほむらっつったか?そいつの気配はねぇけど……」
さやか「………とりあえず、マミさんのところにいこっか」
杏子「……そうだな」
さやか「………」
あの後。唐突に別れを告げられた恭介は、なにがなんだかわからないと言った様子で。
そんな恭介を置いて、あたしと杏子は病院を後にした。
さやか「いいんだよ。これで」
あたしは、ただ恭介の腕が治ってくれればそれでいい。
後悔は……たくさんあるけど。それでも、なんだか清々しい気分だった。
杏子「……さやかが納得してんなら、あたしは口出しはしねぇけどさ」
さやか「……うん」
杏子「そしたら、次だな」
杏子は、懐からソウルジェムを取りだした。
淡い光を放っている。
さやか「………魔女の気配?」
杏子「ああ……マミの魔女、だ」
さやか「………」
そうか。放っておくわけにも、いかないもんね。
杏子「もう一人……お前の知り合いの、ほむらっつったか?そいつの気配はねぇけど……」
さやか「………とりあえず、マミさんのところにいこっか」
杏子「……そうだな」
杏子の後について、マミさんのマンションまでやってくる。
杏子「昨日から、移動してねぇのか……」
さやか「……ここ、に?」
杏子「そうだ。お前も、自分のソウルジェムを見てみろ」
ポケットから、あたしのソウルジェムを取りだす。
あたしのソウルジェムも、杏子同様の反応を示していた。
……いや、それ以上の光?
さやか「ねぇ、杏子……?」
杏子「なんだ?」
さやか「杏子のソウルジェムより……反応、強いような気がするんだけど?」
杏子「昨日、あたしは一度ここに来てマミと戦ってるからな。それからソウルジェムは浄化してねぇから、その時の穢れは取り除けてねぇんだ
多分、そのせいで反応が違うように見えるんだろ」
さやか「………」
なんだか、嫌な予感がした。
さやか「急ごう、杏子!」
杏子「あ、ちょっと待て、さやかっ!」
先に飛びこんだあたしを追うように、杏子も結界に入り込む。
杏子「昨日から、移動してねぇのか……」
さやか「……ここ、に?」
杏子「そうだ。お前も、自分のソウルジェムを見てみろ」
ポケットから、あたしのソウルジェムを取りだす。
あたしのソウルジェムも、杏子同様の反応を示していた。
……いや、それ以上の光?
さやか「ねぇ、杏子……?」
杏子「なんだ?」
さやか「杏子のソウルジェムより……反応、強いような気がするんだけど?」
杏子「昨日、あたしは一度ここに来てマミと戦ってるからな。それからソウルジェムは浄化してねぇから、その時の穢れは取り除けてねぇんだ
多分、そのせいで反応が違うように見えるんだろ」
さやか「………」
なんだか、嫌な予感がした。
さやか「急ごう、杏子!」
杏子「あ、ちょっと待て、さやかっ!」
先に飛びこんだあたしを追うように、杏子も結界に入り込む。
魔女結界の中枢に辿りつく。
そこには、黄色い光を放つ小さな何か。赤い姿をした槍を持った何か。
黒い姿をした、腕に盾をつけた何か。
それと……………もう一体。
黒いオーラを纏った、禍々しい『何か』がいた。
さやか「………あの黒いオーラを纏ってるのが、マミさん?」
杏子「…………」
さやか「杏子?」
返答が無いことに不安を覚えたあたしは、杏子の顔を見る。
杏子「………なんだよ、あいつ……」
さやか「え……?」
杏子「昨日来た時はいなかったのに………っ!!」
杏子の視線が捉えているモノ。
それは、黒いオーラを纏った『何か』だった。
そこには、黄色い光を放つ小さな何か。赤い姿をした槍を持った何か。
黒い姿をした、腕に盾をつけた何か。
それと……………もう一体。
黒いオーラを纏った、禍々しい『何か』がいた。
さやか「………あの黒いオーラを纏ってるのが、マミさん?」
杏子「…………」
さやか「杏子?」
返答が無いことに不安を覚えたあたしは、杏子の顔を見る。
杏子「………なんだよ、あいつ……」
さやか「え……?」
杏子「昨日来た時はいなかったのに………っ!!」
杏子の視線が捉えているモノ。
それは、黒いオーラを纏った『何か』だった。
杏子「さやかっ!!行くぞっ!!」
さやか「えっ!?う、うんっ!!」
槍を構えて突撃を仕掛ける杏子の後に続いて、あたしも魔女の前に躍り出る。
キャンデロロ「………ウフフフフ、アハハハハハハ」
あかいろさん「……」
くろいろさん「……」
??「――――」
あたしと杏子の姿を確認した『奴ら』は、それぞれ身構えた。
ただひとつ。黒いオーラの何かだけは、そこから微動だにしない。
杏子「てめぇらはどうでもいいっ!!おい、そこの黒い奴!!!」
??「――――」
杏子「なんだ、お前はっ!?昨日はいなかっただろっ!?」
??「――――」
黒いオーラの何かは、杏子の言葉にも全く反応しない。
杏子「ちっ……おい、聞けさやか」
さやか「な、何?」
さやか「えっ!?う、うんっ!!」
槍を構えて突撃を仕掛ける杏子の後に続いて、あたしも魔女の前に躍り出る。
キャンデロロ「………ウフフフフ、アハハハハハハ」
あかいろさん「……」
くろいろさん「……」
??「――――」
あたしと杏子の姿を確認した『奴ら』は、それぞれ身構えた。
ただひとつ。黒いオーラの何かだけは、そこから微動だにしない。
杏子「てめぇらはどうでもいいっ!!おい、そこの黒い奴!!!」
??「――――」
杏子「なんだ、お前はっ!?昨日はいなかっただろっ!?」
??「――――」
黒いオーラの何かは、杏子の言葉にも全く反応しない。
杏子「ちっ……おい、聞けさやか」
さやか「な、何?」
杏子「あの黄色いちっこいのが、マミだ。赤い槍使いと、黒い盾持ちの奴は恐らくマミの使い魔」
さやか「え、じゃ、じゃああの黒いオーラの奴は!?」
??「――――」
杏子「なんだかよくわかんねぇけど……マミとは、恐らく全く別物の何かだ!気ぃつけろ、さやか!!何をしてくるかわかんねぇぞっ!!」
さやか「う、うんっ!」
杏子は右から、あたしは左から魔女たちを挟撃しようとする。
黄色い何か……マミさんはその場を動かない。
あたしの方には、赤い槍使いの使い魔が。
杏子の方には、黒の盾持ちの使い魔が。
それぞれ、襲って来た。
さやか「くっ……!」
手に持った剣を、不器用に横一線に薙ぐ。
赤い槍使いの使い魔は、そんなあたしの攻撃を、軽々といなしていた。
あかいろさん「……」
攻撃をいなした直後、その槍をあたしに向けて突きだしてくる。
さやか「っつ……!!!」
なんとか、その攻撃を剣で防ぎきる。
さやか「え、じゃ、じゃああの黒いオーラの奴は!?」
??「――――」
杏子「なんだかよくわかんねぇけど……マミとは、恐らく全く別物の何かだ!気ぃつけろ、さやか!!何をしてくるかわかんねぇぞっ!!」
さやか「う、うんっ!」
杏子は右から、あたしは左から魔女たちを挟撃しようとする。
黄色い何か……マミさんはその場を動かない。
あたしの方には、赤い槍使いの使い魔が。
杏子の方には、黒の盾持ちの使い魔が。
それぞれ、襲って来た。
さやか「くっ……!」
手に持った剣を、不器用に横一線に薙ぐ。
赤い槍使いの使い魔は、そんなあたしの攻撃を、軽々といなしていた。
あかいろさん「……」
攻撃をいなした直後、その槍をあたしに向けて突きだしてくる。
さやか「っつ……!!!」
なんとか、その攻撃を剣で防ぎきる。
さやか「こんのぉっ……!」
剣を両手で持ち直し、態勢を整える。
あかいろさん「……」
使い魔は、すぐさま追撃をしてくる。
さやか「くっ……」
その攻撃を、すんでのところで回避。
しかしバランスを崩してしまった為、反撃を加えることは出来なかった。
あかいろさん「……」
さやか「まだまだっ…!」
杏子「がああああああぁぁぁぁぁっっ!!?」
さやか「っ!!?」
杏子の悲鳴が耳を貫いた。その一瞬の隙を突いて。
あかいろさん「……」
使い魔が、槍を主軸に回転し、あたしに渾身の蹴りを放ってくる。
回避は……間に合わなかった。
さやか「ぐぅぅぅううううあああぁぁぁっ…!!」
杏子とあたしは、結界の壁まで吹き飛ばされていた。
剣を両手で持ち直し、態勢を整える。
あかいろさん「……」
使い魔は、すぐさま追撃をしてくる。
さやか「くっ……」
その攻撃を、すんでのところで回避。
しかしバランスを崩してしまった為、反撃を加えることは出来なかった。
あかいろさん「……」
さやか「まだまだっ…!」
杏子「がああああああぁぁぁぁぁっっ!!?」
さやか「っ!!?」
杏子の悲鳴が耳を貫いた。その一瞬の隙を突いて。
あかいろさん「……」
使い魔が、槍を主軸に回転し、あたしに渾身の蹴りを放ってくる。
回避は……間に合わなかった。
さやか「ぐぅぅぅううううあああぁぁぁっ…!!」
杏子とあたしは、結界の壁まで吹き飛ばされていた。
杏子「ぐぐぅっ……!!」
さやか「はぁっ……うぐっ……!」
脇腹にクリーンヒットしたせいで、しっかりと立ち上がることが出来ない。
杏子は杏子で、槍を支えにしてなんとか立ち上がれていると言った有様だった。
あかいろさん「……」
くろいろさん「……」
キャンデロロ「………アハハ」
魔女とその使い魔は、追撃を仕掛けてこない。
黒いオーラの何かが、そこで初めて動き始めた。
………マミさんに向かって。
さやか「な、にを……っ?」
よろよろと力なく立ち上がりながら、黒いオーラの何かの動きを見る。
そいつは、マミさんの前でその動きを止めた。
??「――――――」
キャンデロロ「アハハハハハ。ウフフフフ」
さやか「はぁっ……うぐっ……!」
脇腹にクリーンヒットしたせいで、しっかりと立ち上がることが出来ない。
杏子は杏子で、槍を支えにしてなんとか立ち上がれていると言った有様だった。
あかいろさん「……」
くろいろさん「……」
キャンデロロ「………アハハ」
魔女とその使い魔は、追撃を仕掛けてこない。
黒いオーラの何かが、そこで初めて動き始めた。
………マミさんに向かって。
さやか「な、にを……っ?」
よろよろと力なく立ち上がりながら、黒いオーラの何かの動きを見る。
そいつは、マミさんの前でその動きを止めた。
??「――――――」
キャンデロロ「アハハハハハ。ウフフフフ」
杏子「……おい。まさか。やめろ」
さやか「杏、子……?」
あたしには、あいつが何をしようとしているのかが全く分からないが。
杏子には、何をしようとしているのか、わかっているようだった。
??「――――――――」
キャンデロロ「ウフフフフフフフフフフフ」
杏子「やめろっ……!!」
杏子が動こうとしたところで。赤い使い魔と黒い使い魔が、杏子の両腕を封じていた。
杏子「離せ、てめぇらっ……!!」
くろいろさん「……」
あかいろさん「……」
そいつは、手をマミさんに向けて伸ばしていた。
マミさんは逃げようとしない。
さやか「杏、子……?」
あたしには、あいつが何をしようとしているのかが全く分からないが。
杏子には、何をしようとしているのか、わかっているようだった。
??「――――――――」
キャンデロロ「ウフフフフフフフフフフフ」
杏子「やめろっ……!!」
杏子が動こうとしたところで。赤い使い魔と黒い使い魔が、杏子の両腕を封じていた。
杏子「離せ、てめぇらっ……!!」
くろいろさん「……」
あかいろさん「……」
そいつは、手をマミさんに向けて伸ばしていた。
マミさんは逃げようとしない。
そして、マミさんは。
黒い何かに、掴まれた。
杏子「やめろやめろやめろやめろっ……!!」
さやか「………え?」
マミさんを掴んだ黒い何かは。
マミさんを、その体内に取り込んでいた。
さやか「ま、マミ……さん……?」
杏子「やめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
ホムリリー「―――……アハハハ」
黒い何かは。小さな笑い声を放っていた。
黒い何かに、掴まれた。
杏子「やめろやめろやめろやめろっ……!!」
さやか「………え?」
マミさんを掴んだ黒い何かは。
マミさんを、その体内に取り込んでいた。
さやか「ま、マミ……さん……?」
杏子「やめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
ホムリリー「―――……アハハハ」
黒い何かは。小さな笑い声を放っていた。
>>473
性質は背徳
性質は背徳
結界が、晴れて行く。
マミさんが形成していた、結界が。
それと同時に、杏子の動きを止めていた二体の使い魔も、ゆっくりと消滅して行く。
杏子「てめぇぇぇぇぇえええええええええっっっ!!!!」
動けるようになった杏子は、黒い何かに向かって一直線に突撃していた。
ホムリリー「アハハハ……」
杏子「マミを返せぇぇぇぇええええっ!!」
激情に任せ、槍を大きく横に振り回した。
その攻撃は、そいつに届くことはなかった。
ホムリリー「アハハハハハハハハハ……」
黒い何かは、逃げて行く。
まるで、ここでの目的は果たしたと言わんばかりに。
杏子「待てこのヤロオオオオオオオオオ!!!」
逃げるそいつ目掛けて、槍を投擲する。
それが到達する前に、そいつは姿を消した。
マミさんが形成していた、結界が。
それと同時に、杏子の動きを止めていた二体の使い魔も、ゆっくりと消滅して行く。
杏子「てめぇぇぇぇぇえええええええええっっっ!!!!」
動けるようになった杏子は、黒い何かに向かって一直線に突撃していた。
ホムリリー「アハハハ……」
杏子「マミを返せぇぇぇぇええええっ!!」
激情に任せ、槍を大きく横に振り回した。
その攻撃は、そいつに届くことはなかった。
ホムリリー「アハハハハハハハハハ……」
黒い何かは、逃げて行く。
まるで、ここでの目的は果たしたと言わんばかりに。
杏子「待てこのヤロオオオオオオオオオ!!!」
逃げるそいつ目掛けて、槍を投擲する。
それが到達する前に、そいつは姿を消した。
もうホムリリーさんの電波っぷりに全然ついていけない
さやかちゃんもたじたじだよ
さやかちゃんもたじたじだよ
杏子ちゃんのソウルジェムは大丈夫なのだろうか
ストックがあればいいが
ストックがあればいいが
さやか「………」
あたしは、一部始終を見守ることしか出来ないでいた。
杏子「くそっ……くそぉぉぉぉぉっっ!!」
杏子の咆哮が、主のいない部屋に響き渡る。
さやか「杏子……何が、起きたの……?」
杏子「っ……マミは……あの黒い奴に取り込まれたんだ」
さやか「取り、込んだ?」
一体、なんの目的があって?
杏子「くそっ……せめて、あたしの手で楽にしてやろうと思ってたのに……ちくしょうっ……!!」
変身を解いた杏子は、脱力したかのようにその場に座り込んだ。
杏子の手から、ソウルジェムが転がり出て来る。
結界の中に入る前よりも、更に穢れが溜まっているようだった。
あたしは、一部始終を見守ることしか出来ないでいた。
杏子「くそっ……くそぉぉぉぉぉっっ!!」
杏子の咆哮が、主のいない部屋に響き渡る。
さやか「杏子……何が、起きたの……?」
杏子「っ……マミは……あの黒い奴に取り込まれたんだ」
さやか「取り、込んだ?」
一体、なんの目的があって?
杏子「くそっ……せめて、あたしの手で楽にしてやろうと思ってたのに……ちくしょうっ……!!」
変身を解いた杏子は、脱力したかのようにその場に座り込んだ。
杏子の手から、ソウルジェムが転がり出て来る。
結界の中に入る前よりも、更に穢れが溜まっているようだった。
さやか「ちょっと、杏子……」
杏子「………」
そのソウルジェム……そろそろ、ヤバいんじゃない?
そう言おうと思っても、言葉が出てこなかった。
杏子「……悪い、さやか。ちょっと、一人にしてくれ……」
さやか「………」
杏子「………頼む」
さやか「……わかったよ。でも、約束して、杏子」
杏子「………」
さやか「あたしの前から……黙って、いなくならないでよ?」
今のあたしの心の拠り所は、杏子しかいないんだから。
杏子「ああ……わかってる」
さやか「それじゃ……あたし、出てるね」
マミさんのマンションに杏子を一人残して、あたしはその場を後にした。
杏子「………」
そのソウルジェム……そろそろ、ヤバいんじゃない?
そう言おうと思っても、言葉が出てこなかった。
杏子「……悪い、さやか。ちょっと、一人にしてくれ……」
さやか「………」
杏子「………頼む」
さやか「……わかったよ。でも、約束して、杏子」
杏子「………」
さやか「あたしの前から……黙って、いなくならないでよ?」
今のあたしの心の拠り所は、杏子しかいないんだから。
杏子「ああ……わかってる」
さやか「それじゃ……あたし、出てるね」
マミさんのマンションに杏子を一人残して、あたしはその場を後にした。
~佐倉杏子~
杏子「………」
辺りが、静寂に包まれた。
マミの遺体は……結界と一緒に、消滅しちまったらしい。
杏子(マミ……)
助けることが出来なかった。それだけじゃない。
その魂を、救ってやることすら、出来なかった。
杏子「あの黒い奴……一体、何モンだ……?」
いや、何者だろうと関係ない。
マミを取り込んだあいつは、あたしが必ずこの手で倒す。
絶対に。……絶対にだっ!!
杏子「………」
辺りが、静寂に包まれた。
マミの遺体は……結界と一緒に、消滅しちまったらしい。
杏子(マミ……)
助けることが出来なかった。それだけじゃない。
その魂を、救ってやることすら、出来なかった。
杏子「あの黒い奴……一体、何モンだ……?」
いや、何者だろうと関係ない。
マミを取り込んだあいつは、あたしが必ずこの手で倒す。
絶対に。……絶対にだっ!!
QB「やあ、杏子」
杏子「キュゥべえ?」
まただ。なんでこいつは、ひとりで考え事をしている時に限って邪魔をしにくるんだ。
QB「ここにいると言うことは、見たんだね?」
杏子「………何の話だよ」
QB「あのイレギュラーの魔女をさ」
杏子「イレギュラーの魔女……?」
やっぱり、あの黒い奴は魔女だったのか。
まぁ、それ以外には考えられねぇんだけど。
QB「あの魔女の正体。気にならないかい?」
杏子「……知ってんのか、あの魔女がなんなのか」
QB「もちろん。で?知りたいかい?」
杏子「………お前が知ってることを、全部話せ」
あの魔女のことを少しでも知れたら。弱点もわかるかもしれない。
杏子「キュゥべえ?」
まただ。なんでこいつは、ひとりで考え事をしている時に限って邪魔をしにくるんだ。
QB「ここにいると言うことは、見たんだね?」
杏子「………何の話だよ」
QB「あのイレギュラーの魔女をさ」
杏子「イレギュラーの魔女……?」
やっぱり、あの黒い奴は魔女だったのか。
まぁ、それ以外には考えられねぇんだけど。
QB「あの魔女の正体。気にならないかい?」
杏子「……知ってんのか、あの魔女がなんなのか」
QB「もちろん。で?知りたいかい?」
杏子「………お前が知ってることを、全部話せ」
あの魔女のことを少しでも知れたら。弱点もわかるかもしれない。
QB「さやかから、暁美ほむらの話は聞いているかい?」
杏子「ああ。イレギュラーの魔法少女のことだろ。魔女になっ……―――」
まさか。
QB「……どうやら、僕の口から語るまでもないようだね?」
杏子「あの魔女は……そいつが魔女化した奴だってのか……?」
QB「うん、そうだよ。何を考えているのかはわからないけれど……」
杏子「………っ」
ホントに、なんなんだ。
あたしは、ほんの軽い気持ちで見滝原に来ただけだってーのに。
次から次へと、異常事態が起こりやがる。
QB「あの魔女は強力だ。キミとさやかが二人がかりでも、勝てるかどうかわからないね」
杏子「だったらなんだ?勝ち目がなくったって、あたしはマミの仇を取る為に、あいつと戦う」
そうだ。あいつが何者だろうが、あたしには関係ない。
あたしにとって、あいつは。ただの、マミの仇でしかない。
杏子「ああ。イレギュラーの魔法少女のことだろ。魔女になっ……―――」
まさか。
QB「……どうやら、僕の口から語るまでもないようだね?」
杏子「あの魔女は……そいつが魔女化した奴だってのか……?」
QB「うん、そうだよ。何を考えているのかはわからないけれど……」
杏子「………っ」
ホントに、なんなんだ。
あたしは、ほんの軽い気持ちで見滝原に来ただけだってーのに。
次から次へと、異常事態が起こりやがる。
QB「あの魔女は強力だ。キミとさやかが二人がかりでも、勝てるかどうかわからないね」
杏子「だったらなんだ?勝ち目がなくったって、あたしはマミの仇を取る為に、あいつと戦う」
そうだ。あいつが何者だろうが、あたしには関係ない。
あたしにとって、あいつは。ただの、マミの仇でしかない。
QB「そうかい。まぁ、キミ達魔法少女は魔女と戦うことが宿命付けられているからね。僕も止めるつもりはないよ」
杏子「……もうお前に用はねぇ。消えな」
QB「やれやれ、仕方ないな」
キュゥべえの野郎、何しにここに現れやがった?
ただあたしに、情報を与える為に来ただけか?
杏子(……あいつが、そんなことをする奴かよ)
まぁ、キュゥべえのことなんてどうだっていい。
あたしの目的は決まった。
暁美ほむらの魔女。
あたしは、あいつを倒す。
杏子(………今は、とりあえず)
もう少しだけ、この部屋にいよう。
マミとの思い出が詰まった、この部屋に……。
杏子「……もうお前に用はねぇ。消えな」
QB「やれやれ、仕方ないな」
キュゥべえの野郎、何しにここに現れやがった?
ただあたしに、情報を与える為に来ただけか?
杏子(……あいつが、そんなことをする奴かよ)
まぁ、キュゥべえのことなんてどうだっていい。
あたしの目的は決まった。
暁美ほむらの魔女。
あたしは、あいつを倒す。
杏子(………今は、とりあえず)
もう少しだけ、この部屋にいよう。
マミとの思い出が詰まった、この部屋に……。
まどかって空気になるとなんか暗躍してそうで怖い
契約でまどか消滅、魔女化した身内復活とかありそう
契約でまどか消滅、魔女化した身内復活とかありそう
~美樹さやか~
杏子をマミさんのマンションに置いて出て来たあたしは、学校へと来ていた。
さやか「………」
もう、あたしも日常に戻ることは出来ないし。
最後に、まどか達と別れを告げるのも、必要だよね。
時刻は、ちょうど帰りのホームルームのところだった。
教室のドアを開ける。
和子「? あれ、美樹さん?」
さやか「お、おはようございます」
なんと言ったらいいのかわからず、朝の挨拶をする。
まどか「さ、さやかちゃん……」
さやか「……」
席に着く。
和子「え、ええっと……美樹さんが来たけれど、帰りのHRももう終わり……なんだけど」
さやか「ああ、あたしのことはお構いなく」
和子「……美樹さんは、後で職員室に来るように。それじゃ、HR終わり!」
杏子をマミさんのマンションに置いて出て来たあたしは、学校へと来ていた。
さやか「………」
もう、あたしも日常に戻ることは出来ないし。
最後に、まどか達と別れを告げるのも、必要だよね。
時刻は、ちょうど帰りのホームルームのところだった。
教室のドアを開ける。
和子「? あれ、美樹さん?」
さやか「お、おはようございます」
なんと言ったらいいのかわからず、朝の挨拶をする。
まどか「さ、さやかちゃん……」
さやか「……」
席に着く。
和子「え、ええっと……美樹さんが来たけれど、帰りのHRももう終わり……なんだけど」
さやか「ああ、あたしのことはお構いなく」
和子「……美樹さんは、後で職員室に来るように。それじゃ、HR終わり!」
HRが終わると、あたしの近くにはまどかと仁美が来ていた。
まどか「なにがあったの、さやかちゃん?学校に連絡は入ってないって話だし、ほむらちゃんもマミさんも学校には来てないし……」
仁美「何か、事件にでも巻き込まれましたの?」
さやか「……まぁ、色々とね」
こんなあたしを、心配してくれる人たちがいてくれるんだ。
ちょっと、嬉しいかな。
仁美「もう少しさやかさんとお話したいのですが……わたくし、今日もお稽古事があるので、行かなければなりませんの」
さやか「ん、あたしのことは気にしなくっていいよ」
仁美「……明日、ゆっくりとお話しましょう、さやかさん」
さやか「………」
返事は出来ない。だって、今日であたしが学校に来ることは、もうないんだもん。
さやか「……………仁美」
仁美「はい?」
さやか「………恭介のこと、よろしくね」
仁美「え?」
さやか「あたしから言いたいのは、そんだけ。ホラ、急がないと稽古事に遅刻するんじゃないの?」
仁美「………」
仁美は訝しげな顔をしていたが、結局何も言わずに教室を出て行った。
まどか「なにがあったの、さやかちゃん?学校に連絡は入ってないって話だし、ほむらちゃんもマミさんも学校には来てないし……」
仁美「何か、事件にでも巻き込まれましたの?」
さやか「……まぁ、色々とね」
こんなあたしを、心配してくれる人たちがいてくれるんだ。
ちょっと、嬉しいかな。
仁美「もう少しさやかさんとお話したいのですが……わたくし、今日もお稽古事があるので、行かなければなりませんの」
さやか「ん、あたしのことは気にしなくっていいよ」
仁美「……明日、ゆっくりとお話しましょう、さやかさん」
さやか「………」
返事は出来ない。だって、今日であたしが学校に来ることは、もうないんだもん。
さやか「……………仁美」
仁美「はい?」
さやか「………恭介のこと、よろしくね」
仁美「え?」
さやか「あたしから言いたいのは、そんだけ。ホラ、急がないと稽古事に遅刻するんじゃないの?」
仁美「………」
仁美は訝しげな顔をしていたが、結局何も言わずに教室を出て行った。
まどか「さやかちゃん……?上条くんをよろしく……って……?」
さやか「………」
まどかには、全てを話そう。
それが、あたしの役目だ。
さやか「まどか、時間、ある?」
まどか「え……?」
さやか「ちょっと、話したいことがあるんだ。屋上、行こう?」
まどか「う、うん……」
まどかは戸惑っているようだったが、頷いてくれた。
屋上に出て来る。
さやか「んーっ!風が気持ちいいねぇ!」
この屋上に来るのも、今日で終わりだと思うと名残り惜しかった。
まどか「それで、さやかちゃん。お話って……?」
さやか「………うん」
さやか「………」
まどかには、全てを話そう。
それが、あたしの役目だ。
さやか「まどか、時間、ある?」
まどか「え……?」
さやか「ちょっと、話したいことがあるんだ。屋上、行こう?」
まどか「う、うん……」
まどかは戸惑っているようだったが、頷いてくれた。
屋上に出て来る。
さやか「んーっ!風が気持ちいいねぇ!」
この屋上に来るのも、今日で終わりだと思うと名残り惜しかった。
まどか「それで、さやかちゃん。お話って……?」
さやか「………うん」
さやか「あたしさ、魔法少女になったんだ」
まどか「えっ!?」
さやか「ホラ、これ」
手のひらに乗っかっているソウルジェムを、まどかに見せる。
まどか「どうして……?」
さやか「まぁ……色々とあって、ね。それも、今から話すよ。全部、ね」
まどか「………」
昨日の夜から今までにあったことを、ひとつずつ話し始める。
ほむらの家を出た後のこと。
公園で、キュゥべえが現れて、そこで契約したこと。
マミさんとほむらが魔女化したこと。
新しい魔法少女が現れたこと。
恭介に別れを告げて来たこと。
明日からは、あたしも学校には出てこないこと。
まどか「……ほ、ほむらちゃん、が……?」
さやか「……うん。その辺りは、キュゥべえが詳しく知ってるかも、ね。キュゥべえ!聞いてるんなら出ておいで!」
QB「………」
白い獣が、姿を現した。
まどか「えっ!?」
さやか「ホラ、これ」
手のひらに乗っかっているソウルジェムを、まどかに見せる。
まどか「どうして……?」
さやか「まぁ……色々とあって、ね。それも、今から話すよ。全部、ね」
まどか「………」
昨日の夜から今までにあったことを、ひとつずつ話し始める。
ほむらの家を出た後のこと。
公園で、キュゥべえが現れて、そこで契約したこと。
マミさんとほむらが魔女化したこと。
新しい魔法少女が現れたこと。
恭介に別れを告げて来たこと。
明日からは、あたしも学校には出てこないこと。
まどか「……ほ、ほむらちゃん、が……?」
さやか「……うん。その辺りは、キュゥべえが詳しく知ってるかも、ね。キュゥべえ!聞いてるんなら出ておいで!」
QB「………」
白い獣が、姿を現した。
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