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    元スレ橘「よし!女の子たちに決闘を申し込もう!」

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    201 = 1 :

    「…いや、裏表なんてないよ。全部ひっくるめて『絢辻さん』なんだから…そんなクラスメイトが普段通りじゃないなんて違和感あるし、元に戻したいって思うのは当然だよ!」

    絢辻「…クラスメイト…」

    絢辻「…はぁ…どうしてわたし、こんな男なんかに……」ボソッ

    「?」

    絢辻「………」ゴスッ

    「い、痛いよ絢辻さん!なんで蹴るの!?」

    絢辻「…べーつーにー」

    「………ははっ、いつもの絢辻さんだ。よかった」

    絢辻「ふふっ、今度からはもっといじめてあげてもいいのよ?」

    「か、勘弁してよ…」

    202 = 1 :

    絢辻「…それじゃわたし、高橋先生にフォローしなくちゃならないから…」

    「あ」

    高橋「」ブツブツ

    「は、早くしないとね…」

    絢辻「…そうね……それじゃね!」タタッ

    「うん!」

    「(よし、絢辻さんも元に戻ったぞ!これで全員だ!)」

    「(…やっと安心して生活できるよ……)」

    「………」

    「(…しかし、まだ犯人がわかったわけじゃない……また同じようなことが起きたら…)」

    「(とてもじゃないけど耐えきれないよ!)」

    「(…まだしばらくは何も起こらないはず…絢辻さんが何か知ってそうだったから、それとなく聞いてみるか…)」

    205 = 1 :

    放課後、昇降口


    「(さて、やっと帰れる!今日も疲れたよ…絶対寿命縮んでるよ…)」

    「(そういえば、梅原はもう帰ったのかな?何か奢ってやろうかと思ってたのに)」パカッ

    パサッ

    「ん?何か落ちて………」

    「………」

    「(なんだよこれ………果たし状!!?)」

    「(もう全部終わったじゃないか!どういうことだ!?)」

    「(………まさか、犯人からの…?……とりあえず読んでみよう…)」カササッ

    「(………『放課後、道場で待つ。真実を知りたければ来い』………)」

    「(これだけだ…他には何も書いてない…)」

    「(…これは間違いなく犯人からだろうな…)」

    「…僕を苦しめた犯人………行くに決まってるじゃないか!!」ダッ

    206 = 1 :

    道場


    「(…犯人め、僕に果たし状なんて、いったいどういうつもりだ?)」

    「(…だが、僕から女の子たちを遠ざける意図を聞き出すいい機会だ!…その顔もしっかり拝んでやる!)」

    ガラッ

    「……遅かったじゃねぇか…大将。……待ちくたびれたぜ?」

    「!!?」

    「う!梅原!!?」

    「な、なんでこんなところに!?帰ったんじゃ……」

    梅原「………」

    「あっ、さ、さっきな果たし状が下駄箱に入ってたんだ!…もしかしたら、もうすぐ犯人が……」

    梅原「………」

    「そ、そうだ!このあとヒマか!?全部終わったら何でも奢ってやるぞ!?」

    梅原「………」

    「だ、だから今は早く教室に戻って帰る準備してこいよ!…す、すぐ終わらせるから!…な?」

    207 = 1 :

    梅原「………」

    「………」

    「お、おい。なんでずっと黙ってるんだよ」

    梅原「………」

    「なんとか言えよ!!これじゃ…!これじゃまるで………」

    「お前が犯人みたいじゃないかよ!!!」

    梅原「………」

    梅原「………そうだ」

    「!!」

    梅原「…俺が犯人だよ、大将…いや、橘純一」

    208 = 1 :

    「くっ……!どうして……!!」

    梅原「………」

    梅原「…お前が女子と仲良くするのが気にくわなかったんだよ。…ただそれだけだ」

    「…それは……で、でも!お前は協力してくれたじゃないか!!」

    梅原「………」

    「………全部、嘘だったのか?」

    梅原「………」

    「答えろ!!お前は…僕が苦しんでるのを陰で笑ってたのか!?」

    梅原「………ああ」

    「そ、そんな………梅原が………こんなことって…」

    梅原「………さぁ、橘。防具を着けろ。竹刀をとれ。………決闘を始めるぞ」

    「!?………決闘!?なんで……」

    梅原「…果たし状を読んだんだろ?…そしてお前はここに来た…それは決闘を承諾したってことだろう?」

    「………決闘するつもりなんて…!そ、それに闘う理由がない!!

    210 = 1 :

    梅原「…漢同士の闘いに理由が必要か?」

    「っ!!」

    梅原「…それとも決闘を受けたにもかかわらず、逃げだすのか?」

    梅原「………そんなことしたら、後ろの人らに失望されちまうぞ?」

    「?…後ろ…?」バッ

    棚町「…まーた何かやってるみたいね、純一…」

    「薫!?」

    梨穂子「…純一…どういうことなの?」

    「梨穂子!」

    森島「決闘!?決闘なのね!?」

    「森島先輩っ!」

    七咲「…今度はどういう冗談ですか?」

    「七咲…!」

    中多「…き、教官……」

    「…中多さん!」

    212 = 1 :

    梅原「…それと、絢辻さんには審判をお願いしてある」

    絢辻「…ふふっ、これから面白くなるわね」

    「…絢辻さんまで…」

    「…みんな、どうしてここへ…?」

    梅原「…橘、お前に送った果たし状と同じ内容の手紙を全員の下駄箱に入れておいた。あれを見て、来ないほうがおかしい」

    「みゃーもいるよっ!!」

    「み、美也!?まさかお前も手紙を…」

    梅原「…いや、これは予想外だ…まぁいい」

    「なら、なんで…」

    美也「みゃーのおっぱいレーダーが、ここにいっぱいおっぱいがある!って反応してたの!」

    「…美也、お前…」

    梅原「ははっ、さすがは橘の妹だな」

    美也「にしししし!」

    213 = 1 :

    梅原「………さて、前置きはこのくらいにして……まさかここまで来て、闘わないってことはないよな?」

    「…わかったよ、梅原。さすがに女の子たちが見てるのに引き下がるなんて出来ないよ…そんなことしたら紳士じゃない!」

    梅原「…やっと決心したか」

    「…ああ。この決闘……受けてたとうじゃないか!!」


    橘vs梅原、開始!


    棚町「…えーっと、なんで純一と梅原くんが闘おうとしてるわけ?」

    梨穂子「私にもわからないよ~…」

    森島「私達は見てるだけなの!?つまんない!…途中参加はアリ?ナシ?」

    中多「も、森島先輩…落ち着いてください…」

    七咲「…この勝負の解説、私がしましょう!」

    棚町「七咲さん?…あなた、剣道のルールなんてわかるの?」

    七咲「一応、運動部ですから。…それなりには理解してるつもりです」

    森島「わお!そーゆーことなら私は実況がしてみたいわ!楽しそう!」

    214 :

    剣道だから、より大きい奇声をあげた方の勝ちだろ?

    215 = 1 :

    美也「う~ん…」

    中多「どうしたの?美也ちゃん…」

    美也「いや、お兄ちゃん…剣道なんてしたことあったかなーって思って」

    梨穂子「うちの学校は体育の授業で、男子は剣道か柔道をやらなきゃいけないんだよね。…確か純一は剣道を選択してたと思うよ?」

    美也「あ、そーいえば、なんかくっさい手袋みたいなの持って帰ってきてた!」

    七咲「…つまり、両者とも剣道経験者ってわけですね」

    棚町「あ、でも梅原くんは、剣道部は剣道部でも幽霊部員だって言ってたわよ?」

    中多「ゆ、幽霊…?」

    七咲「中多さん、あんまり部活に来ないって意味だからね?」

    中多「あっ、なるほど…」

    森島「じゃあ、どっちが勝つかわからない勝負なのね!ますます面白そうじゃない!」

    絢辻「…両者とも準備できたみたいね。さぁ、始めるわよ!」

    216 = 1 :

    絢辻「ルールはそのまま剣道のルールよ。二本先取したほうが勝ち」

    梅原「…橘、これは漢の闘いだ。負けたら何かしろ、なんてもんはねぇ。俺とお前、どっちが強いのかを決める。……それだけだ」

    「!………わかってるよ」

    絢辻「礼っ!」

    「………」スッ

    梅原「………」スッ

    絢辻「一本目…はじめっ!!」

    「やあっ!!」

    梅原「はあっ!!」

    七咲「…始まりました」

    217 = 1 :

    「面っ!!」ゴオッ

    森島「おおーっと橘くん、面を狙ったっ!」

    梅原「…甘いな橘」スッ

    森島「しかし梅原くん、避けた!」

    「…く…」

    ガシッ!
    ギリギリ…

    七咲「つばぜり合いですね」

    梅原「…橘、あんまり俺を甘く見るなよ?」

    「…梅原、腕が落ちたんじゃないか?…お前なら避けたあとはすぐに反撃してくるはずだろ?」

    梅原「…ふんっ」ガッ!

    梅原「銅っ!!」バシッ!

    森島「おおーっ、梅原くんの銅!…早くも一本先取かー!?判定は!?」

    絢辻「………」

    七咲「…当たりが弱かったみたいですね…しかし絢辻先輩よく見えてる。私は一本かと思ってしまいました」

    218 = 1 :

    「…ほら、やっぱりなまってるじゃないか!………今度は僕の番だ!…小手っ!!」バコン!!

    梅原「くっ!!」

    絢辻「小手ありっ!!」スッ

    森島「な、なんてことだーっ!!一本を先取したのは、な、なんと!素人の橘くんだーっ!!」

    七咲「梅原先輩は隙ができてましたからね。いやぁ、いい小手でした」

    梅原「…やるなぁ橘!だが、まだこれからだぜ?」

    「いや、もう終わらせてやるさ!」

    絢辻「二本目…はじめっ!!」

    「らあっ!!」

    梅原「ぃやあっ!!」

    219 = 1 :

    「小手っ……!?」

    梅原「…調子に乗るなよ?橘」スッ

    梅原「面っ!!」バコン!!

    「なっ…!!」

    絢辻「面ありっ!!」スッ

    森島「は、早いっ!!二本目開始数秒!梅原くんの面が炸裂っ!!」

    七咲「橘先輩の小手の隙をつきました。さすが剣道部、うまい」

    森島「さぁ、これで両者とも一本ずつ取った!次、一本取ったほうがこの勝負の勝者だっ!!」

    七咲「…これは、どうなるのでしょうか…先が見えません」

    絢辻「……三本目……はじめっ!!」

    「はあっっ!!」

    梅原「………」

    七咲「…おや?…梅原先輩の雰囲気が変わりましたね」

    220 = 66 :

    うーむこれは梅原が漢になるのか

    222 = 1 :

    森島「それは…どういうことでしょう?解説の逢ちゃん」

    七咲「…私にもわかりませんが…梅原先輩から殺気が出ているように思えます」

    森島「梅原くん、本気モードに突入か!?さぁ、どうなる!!」

    「面っ…」

    梅原「………」バキッ!

    「つぅっ!?」

    絢辻「………」

    森島「梅原くん、橘くんの面の隙をついて小手に行ったっ!だが一本にはならなかった!」

    「こ、小手っ…」

    梅原「………」バキッ!

    「うっっ!?」

    絢辻「………」

    森島「またしても梅原くんの小手!しかし、これも一本にはならない!」

    223 = 1 :

    梅原「………」バキッ!

    「うっ!」

    梅原「………」バキッ!

    「うあっ!!」

    絢辻「………」

    森島「…こ、これはどういう…梅原くん、先ほどから小手を、しかも同じ場所を狙っているっ!?」

    七咲「…梅原先輩は…橘先輩の胴着と小手の間を狙っています…見てください。露見している肌が赤くなっています…」

    森島「こ、これは…反則にはならないの?」

    七咲「…故意であれば反則になる場合もあります…しかしそれは絢辻先輩のさじ加減次第ですので…」

    梅原「………」バキッ!

    「っ……!!」ダラン

    絢辻「………」

    森島「ああっーと!!ここでついに橘くん、右腕が上がらなくなったっ!左腕だけで竹刀を構えている状態だっ!」

    七咲「…これはまずいですね…左腕だけでは、技を出すことはおろか、竹刀を構えるだけでやっとなはずです…絢辻先輩も反則は取りませんし…」

    224 = 1 :

    梅原「………橘」

    「……な、なんだ…梅原」

    梅原「…痛いか?…苦しいか?…それがモテない男の痛みだ…わかるよな…?」

    「………」

    「…わからないし、わかりたくもないね」

    梅原「…ああそうかよ……じゃあ次で終わりにしてやろう…」

    「…あまり僕を見くびるなよ?梅原…」スッ

    梅原「!?」

    森島「おおっと!?橘くんが構えを変えた!?腰を落とし、床と並行に竹刀を突き出しているっ!!…この構えは…まさか…」

    七咲「…ええ、『フェンシング』の構えです………美也ちゃん!」

    美也「ふぇっ!?」

    七咲「橘先輩にフェンシングの経験は!?」

    美也「え?…う~ん、ないはずだよ?」

    七咲「紳士の本能だけであの構えを!?……あの綺麗なフォーム…まさに騎士道を掲げた英国紳士そのものです!!……しかし、あの構えから狙える部位はは一つしか……」

    226 = 1 :

    梅原「…なるほど…『突き』か…しかし橘、左腕で出来るのか?」

    「…やってみないとわからないだろ?」

    梅原「くくっ、やっぱりお前は面白い奴だよ!………よし、ならば俺も突きで勝負してやる」

    「…ああ、かまわない」

    「…いくぞ!」

    梅原「…こい!」

    「はぁああっ!!!」ダッ

    梅原「ぅらあぁっ!!!」ダダッ

    橘、梅原「「突きぃぃいいい!!!!」」

    ガッ!!

    227 = 1 :

    >>225
    反則にはならないはず
    いろんな構えがあるし、自己流の構えをしている人もいる
    片腕だけもアリだったような
    二刀流とかもあるしね

    でも注意する審判もいる
    ほんとに審判のさじ加減次第

    228 = 214 :

    >>227
    ちゃんと調べてたのか
    偉いな

    229 = 1 :

    森島「両者とも突きで勝負!!いったいどちらがっ!?」

    七咲「…み、見えませんでしたっ!!」

    森島「…さぁ、判定は!?」

    絢辻「………」

    森島「あ、あーっと、どうしたことでしょう!!絢辻ジャッジはここでも出ない!」

    七咲「…どちらも、かすっただけのようですね…」

    「…はあっ…はあっ…っく」ガクッ

    梅原「…惜しかったな、大将。…さて、終わりといきたいところだが……その左腕も使えなくしてからだな」

    「!!な……!?」

    梅原「………」スッ

    絢辻「………」

    絢辻「そろそろかしらね…」

    ガラッ!

    230 = 1 :

    >>228
    調べてないっす…
    剣道経験者なんで、どうだったっけ?って思いだしながら

    間違ってたらごめん

    231 = 1 :

    「ウ、ウメちゃんもうやめて!!どうして橘くんをいじめるのっ!?…ウメちゃんでも許さないよ!?」

    絢辻「ふふっ、やっとネズミが尻尾を出したようね…」

    「!?」

    「だ、誰だ…?」

    上崎「橘くん!!だ、大丈夫ですか!?痛かったよね!?」

    「え、えーっと君は……」

    上崎「あ!ごめんなさい!私、上崎裡沙っていいます!」

    「えっと、うん…あー、あのー絢辻さん?…これは一体……」

    絢辻「…前に『ネズミがうろついているから気を付けろ』って言ったわよね?…それがそのネズミよ」

    「う、うん?…ごめん、よく意味が…」

    絢辻「…まったく、鈍感なのも大概に…」

    梅原「あー!いいよ、絢辻さん。俺から説明する」

    「う、梅原…?」

    232 = 1 :

    梅原「…どう説明すっかな…そうだな、まずは犯人は俺じゃねぇってことだな」

    「えっ!?だ、だってさっき……」

    梅原「すまん、大将!…ありゃ全部嘘だ」

    「ええっ!!?」

    梅原「…んでだ、そこの女の子…上崎さんつったか?…その子が真犯人だ」

    「なっ…!?」

    上崎「…あっ!!」

    梅原「…絢辻さんの言う通り、その子がお前をつけ回してたんだ。…まぁ俺は一回見ただけだし、追いかけてもすぐに巻かれたんだがな…」

    「…そんなことが」

    上崎「………」

    梅原「…で、気になったから何か知ってそうな絢辻さんに色々話を聞いたってわけだ」

    絢辻「…そこからはわたしから説明するわね」

    233 :

    てっきり梅原が魔剣に目覚めるのかと

    235 = 42 :

    さる?

    236 = 1 :

    絢辻「…わたしも色々調べたんだけど…そこのネズミ、いやにすばしっこくてね…なかなか尻尾が掴めなかったの」

    絢辻「…そこで梅原くんからの相談があって…ちょうど男子の手も必要だったから、さっきの芝居をお願いしたわけ」

    「…芝居なんて…どうしてまた?」

    絢辻「彼女はあなたから女の子たちを離したかった。だからあなたと女の子が決闘することは都合がよかった。…まぁ、そのあと前より仲良くなるなんて、思わなかったでしょうけど…」

    絢辻「…で、梅原くんと決闘するって聞いて彼女は焦ったはずよ?相手が『男の友達』だったから…しかも顔の広い…この意味わかる?」

    「…梅原から…男子全員から嫌われる……友達がいなくなれば僕の学校生活が…」

    上崎「………」

    絢辻「そう…でも彼女は『女の子との決闘』と同じように前より仲良くなるかもしれない…そんな期待を抱いた。しかし…」

    絢辻「…あとはわかるわよね?」

    「…ありがとう、絢辻さん、梅原」

    梅原「さぁ、あとはお前と上崎さんの問題だ…終わらせてこい…」

    「…うん…」

    上崎「………」


    橘vs上崎、開始…

    237 = 214 :

    田中Bさん頑張れ

    238 = 1 :

    棚町「……絢辻さん、私たちにも説明はあるのよね?」

    梨穂子「ごちゃごちゃでわけわからないよ…」

    中多「…なんとなく、でしかわかりませんでした…」

    絢辻「ふふっ、それは後にしましょうか……今は見守りましょう」

    「…上崎…さん?」

    上崎「は、はいっ!」

    「…質問していい?」

    上崎「…なんでしょうか…?」

    「…どうして僕から…その、女の子を引き離そうとしたの?…あんな手紙や写真なんか使って…」

    上崎「っ!!」

    「…それに、僕が学校生活で困らないように考慮もしてくれてたよね?…なんでかな?」

    上崎「…それは…」

    上崎「橘くん、あなたが女の子の誰かに結婚を申し込むって聞いたからっ…!」

    「えっ」

    239 = 1 :

    上崎「私っ!悔しかったの!!…私が一番橘くんのこと知ってるのに!ずっと見てきたのに!!」

    「………」

    上崎「…それで、私…橘くんの色々な噂を流したり…申し込む相手がわからなかったから…これから恋愛に発展しそうな女の子全員に……」

    上崎「でも…橘くんには悲しい思いさせたくなかったから、できるだけ噂を広めたりしないようにしたの!」

    「…上崎さん…僕は誰かに結婚を申し込もうなんて考えていない…上崎さんの勘違いだ」

    上崎「!?そんな………で、でも!今の内になんとかしておかないと、いずれ結婚しちゃうかもしれなかった!…そんなのダメだよ!!」

    上崎「…だ、だってそうでしょ!?橘くんのこと全然知らないのに、橘くんを幸せになんかできないよ!…仕方がないことだったんだよ!!」

    上崎「そ、その代わり、私が橘くんを幸せにしてあげるの!!幸せにできるの!!!」

    「…それは違うよ、上崎さん…」

    上崎「!?ど、どうして!?」

    「…僕が幸せかどうかなんて君が決めることなんかじゃない!僕自身が決めることだ!!」

    上崎「!!」

    240 = 165 :

    裡沙かわいいなぁ

    241 = 1 :

    「…現に僕は君と出会わなくても充分幸せだったよ」

    上崎「………」

    「…薫と中学のノリでバカやったり」

    棚町「………」

    「…梨穂子にちょっかいかけたり」

    梨穂子「………」

    「…森島先輩と馬跳びしたり」

    森島「………」

    「…七咲にイタズラしたり」

    七咲「………」

    「…中多さんとイナゴマスクについて語りあったり」

    中多「………」

    「…絢辻さんに罵られたり」

    絢辻「………」

    242 = 181 :

    絢辻さんだけおかしいぞ

    243 = 214 :

    というか本性バラしちゃダメだろ

    244 = 1 :

    「全部…全部楽しかったんだ!それが僕の幸せだったんだ!!」

    上崎「…うぅ…」

    「でも、君はそれを全部ぶち壊そうとした…これは、ちょっとやそっとでは許されることじゃない…」

    上崎「……ひぐっ…」グスッ

    「…みんなに、謝ってくれないか!?」

    上崎「え…ひっく…」ジュルッ

    「謝れと言ったんだ!!!」

    上崎「ひっ!!?」

    上崎「…ひぅっ…う、うえぇぇえええんっ!!」

    上崎「ごべんなざいぃぃいい!!!だぢばなぐぅぅううん!!!!」

    「僕だけじゃない!!みんなにだ!!」

    上崎「び!びなざん!!ずびばぜんでじだあぁあああ!!!わああぁぁああん!!!」

    245 = 174 :

    おい!裡沙ちゃんをいじめると許さないぞ!!

    246 = 214 :

    いやいや、ここから紳士の「落としてから上げる」作戦だろ

    247 = 1 :

    「よし、許すよ」

    上崎「わああぁぁ!!……え゛!?」

    絢棚咲「「「はぁ!!?」」」

    絢辻「ちょ、ちょっと橘くん!?あなたさっき許されることじゃないとか言ってなかった!?」

    棚町「そうよ!!そいつがまたなんかやらかす可能性もあるのよ!?ここでしっかりお仕置きを…」

    七咲「そうです!!橘先輩!甘過ぎますよ!!」

    「…女の子が涙と鼻水まで流しながら泣いて謝ったんだ。それだけで充分許すに値するよ」

    絢辻「なにバカなこと言っているの?それ、嘘泣きかもしれないじゃない!」

    「…嘘泣きでも、彼女はきちんと謝った」

    七咲「その謝罪も、心の中では反省してないかもしれませんよ!?」

    「…僕にはわかる。彼女は反省している」

    棚町「ちょっとあんたねぇ!!」

    248 = 1 :

    梅原「……まぁまぁ、落ち着けって。…女子にはわからないと思うが…」

    梅原「"女が涙流して謝れば、例えそれが嘘でも許してやる"…それが"紳士"ってやつだ。そうだろ?大将」

    「…ああ」

    棚町「………まったく、あきれたわ…」

    七咲「…男の人ってみんなそうなんですか?甘過ぎますね…」

    絢辻「橘くん、あなたいつか性格の悪い女に捕まるわよ…?」

    「(絢辻さんがそれを言っていいのか…)」

    絢辻「なによ」ギロッ

    「いぇ、なんでもないです…」

    250 = 1 :

    梨穂子「…あ、あのー、私はもう許してあげてもいいかなー…なんて、えへへ」

    中多「…わ、わたしもそう思います」

    森島「私は全然許してるわよ?あの子のおかげで随分楽しめたしね!」

    七咲「……あの人のおかげで、ってのは確かにありますね……私も自分の気持ちに気がつけましたし…」

    棚町「……そうねぇ、何だかんだで前より純一と……あ、いやなんでも!」

    美也「みゃーはにぃににまかせるよ!にしし!」

    絢辻「はぁ…みんな許してあげるってよ?上崎さん」

    上崎「うぐっ!ありがどう…ございまず!!…っく!」ジュルルッ

    「…上崎さん、二度とこんな真似しないって誓えるね?」

    上崎「はいっ!も゙う二度とじまぜん!!ひぐっ!!」グスッ

    「その言葉、信じるよ。…もう行っていいよ」

    上崎「はいっ!みなざん!!ほんどうにすみばせんでじだっ!!」トボトボ…


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