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元スレ見崎「今年もよろしくね、榊原君」
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榊原「増えたのが分かるのは、始業式の日に机が足りなくなるから。そうだったね」
見崎「そう。まだ榊原君の話がよく分からない……」
榊原「……こう考えてみたんだ。『現象』は実は毎年起こっている」
見崎「え?」
榊原「にも関わらず、『ある年』と『ない年』がある」
見崎「そう。まだ榊原君の話がよく分からない……」
榊原「……こう考えてみたんだ。『現象』は実は毎年起こっている」
見崎「え?」
榊原「にも関わらず、『ある年』と『ない年』がある」
榊原「もしかして、これは僕たちが感知できていないだけなのかもしれない」
榊原「『ある年』だとわかるのは始業式以降。ということはそれより前に……」
見崎「……」
榊原「『災厄』によって死者本人が死に還った」
榊原「だから『災厄』は起きないし、誰にも『現象』が起こったことがわからない」
榊原「『ある年』だとわかるのは始業式以降。ということはそれより前に……」
見崎「……」
榊原「『災厄』によって死者本人が死に還った」
榊原「だから『災厄』は起きないし、誰にも『現象』が起こったことがわからない」
見崎「『現象』のない年というのは、始業式前に死者が『災厄』によって死に還った年、と言いたいの?」
榊原「その通り」
見崎「なんだか自作自演みたいな話ね」
榊原「そうだね。それにこれがもし本当だと確認できれば、さらにもう一歩踏み込んだことができるかもしれない」
見崎「?」
榊原「その通り」
見崎「なんだか自作自演みたいな話ね」
榊原「そうだね。それにこれがもし本当だと確認できれば、さらにもう一歩踏み込んだことができるかもしれない」
見崎「?」
見崎「『現象』のない年というのは、始業式前に死者が『災厄』によって死に還った年、と言いたいの?」
榊原「その通り」
見崎「なんだか自作自演みたいな話ね」
榊原「そうだね。それにこれがもし本当だと確認できれば、さらにもう一歩踏み込んだことができるかもしれない」
見崎「?」
榊原「その通り」
見崎「なんだか自作自演みたいな話ね」
榊原「そうだね。それにこれがもし本当だと確認できれば、さらにもう一歩踏み込んだことができるかもしれない」
見崎「?」
榊原「『いない者』対策や『死者』を殺す必要もなくなるかもしれない」
見崎「榊原君。あなたの考えていることって……」
榊原「わざと『現象』を起こして死者を蘇らせ、『現象』の力によってその死者を死に還す」
榊原「もしこれができれば、実質的な『災厄』の被害は発生しない」
見崎「……榊原君は……本当にそんなことが可能だと思っているの?」
見崎「榊原君。あなたの考えていることって……」
榊原「わざと『現象』を起こして死者を蘇らせ、『現象』の力によってその死者を死に還す」
榊原「もしこれができれば、実質的な『災厄』の被害は発生しない」
見崎「……榊原君は……本当にそんなことが可能だと思っているの?」
榊原「いや、正直なところ全く分からない」
見崎「じゃあ、どうして……?」
榊原「今のクラスの状況をどう思う?」
見崎「異常ね」
榊原「……最初は自分もそう思って、どうにかしてみんなにやめてもらえないか、とも考えた」
見崎「それが普通に考えることだと私も思う」
見崎「じゃあ、どうして……?」
榊原「今のクラスの状況をどう思う?」
見崎「異常ね」
榊原「……最初は自分もそう思って、どうにかしてみんなにやめてもらえないか、とも考えた」
見崎「それが普通に考えることだと私も思う」
榊原「肝心の千曳先生も止める気はないようだし」
榊原「まあ、過去の当事者だから自分にはその権利がないと考えるのも無理はない話だけど」
見崎「………じゃあ逆にこの状況を何かにつかえないか」
榊原「…そういうこと。こんな事をしていたら、また死者が蘇るかもしれない。そう考えるのが当然だ」
榊原「もしかしたら、来年度は今年度の死者が蘇る可能性もある」
榊原「まあ、過去の当事者だから自分にはその権利がないと考えるのも無理はない話だけど」
見崎「………じゃあ逆にこの状況を何かにつかえないか」
榊原「…そういうこと。こんな事をしていたら、また死者が蘇るかもしれない。そう考えるのが当然だ」
榊原「もしかしたら、来年度は今年度の死者が蘇る可能性もある」
榊原「今年度の死者のうち、クラスの関係者はX人だった」
榊原「増える死者は毎年ひとり。……でも、もし意図的に特定の死者を蘇らせることが出来たとしたら?」
榊原「そして、その死者を『災厄』によって再び死に還すことができたとすれば?」
見崎「もう私たちが直接介入しなくても済む、と?」
榊原「増える死者は毎年ひとり。……でも、もし意図的に特定の死者を蘇らせることが出来たとしたら?」
榊原「そして、その死者を『災厄』によって再び死に還すことができたとすれば?」
見崎「もう私たちが直接介入しなくても済む、と?」
榊原「そうだよ。しかも、蘇らせるのは一人じゃない」
見崎「?」
榊原「来年度は今年度の再現をするんだ。今年度生き残った3年3組が、来年度も3年3組のメンバー」
榊原「そうすることによって蘇らせることの可能な人数も把握できる」
榊原「仮に記憶や記録が改竄されたとしても、それは死者に関することだけ」
見崎「?」
榊原「来年度は今年度の再現をするんだ。今年度生き残った3年3組が、来年度も3年3組のメンバー」
榊原「そうすることによって蘇らせることの可能な人数も把握できる」
榊原「仮に記憶や記録が改竄されたとしても、それは死者に関することだけ」
榊原「『現象』そのものに関することは改竄しきれない。千曳先生の情報や松永さんのテープがその証拠だ」
榊原「『現象』は『現象』そのものが検証、解明されるところまでは踏み込んでいない」
榊原「そうだったとしたら、『いない者』対策なんていうのも無理だった」
榊原「念のため、今の自分の考えも複数の記録媒体に保存してあるよ」
榊原「『現象』は『現象』そのものが検証、解明されるところまでは踏み込んでいない」
榊原「そうだったとしたら、『いない者』対策なんていうのも無理だった」
榊原「念のため、今の自分の考えも複数の記録媒体に保存してあるよ」
榊原「まあ、メンバーをそのままにするといっても名簿に載せておくだけでいいのかもしれないけどね」
榊原「実際に『現象』が始まったら今年度の記憶は改竄されるだろうし」
見崎「それで……それでとりあえず1年といったのね」
榊原「もし複数の人間を蘇らせることができたら、逆に次年度以降の『現象』を本当に止められるかもしれない」
榊原「実際に『現象』が始まったら今年度の記憶は改竄されるだろうし」
見崎「それで……それでとりあえず1年といったのね」
榊原「もし複数の人間を蘇らせることができたら、逆に次年度以降の『現象』を本当に止められるかもしれない」
榊原「2人だったら次の年、3人だったら次の2年間という風に」
見崎「1年に1人死者が現れるのをまとめて蘇らせる事で、逆に次年度以降の死者の人数あわせをするのね」
榊原「そういうこと。今年度のクラスの死者はX人」
榊原「仮にクラスの構成員全員を蘇らせる事が出来たら、次の年からX-1年間は『現象』が止まるかもしれない」
見崎「1年に1人死者が現れるのをまとめて蘇らせる事で、逆に次年度以降の死者の人数あわせをするのね」
榊原「そういうこと。今年度のクラスの死者はX人」
榊原「仮にクラスの構成員全員を蘇らせる事が出来たら、次の年からX-1年間は『現象』が止まるかもしれない」
榊原「そうなれば、僕が教師として夜見山に戻って来るまでには間に合う計算だ」
榊原「うまくいかなかったら、その時はここに留まるほかないけどね」
榊原「…僕の考えはこんな所だよ。千曳先生にはこのことは先に話してある」
榊原「クラスメイトの了承が得られれば、出来る限り協力してくれるみたい」
見崎「…そう」
榊原「うまくいかなかったら、その時はここに留まるほかないけどね」
榊原「…僕の考えはこんな所だよ。千曳先生にはこのことは先に話してある」
榊原「クラスメイトの了承が得られれば、出来る限り協力してくれるみたい」
見崎「…そう」
榊原「見崎は……僕の考えに賛同してくれる?」
見崎「…………考えさせて」
────────────────
────────
────
榊原「鳴は計画に協力すると言ってたけど……何故今頃になって?」
見崎「破棄というのは正確じゃなかった。正しくは計画は………現在実行中なの」
榊原「!?」
見崎「…………考えさせて」
────────────────
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────
榊原「鳴は計画に協力すると言ってたけど……何故今頃になって?」
見崎「破棄というのは正確じゃなかった。正しくは計画は………現在実行中なの」
榊原「!?」
見崎「よく考えてみて、榊原君。今年は……何年?」
榊原「え?2000年…………………あれ?」
見崎「私たちは98年度の3年生だから、本来は1月なら99年じゃないとおかしい」
見崎「でも、誰も気づいてない。いえ……それどころか昨年度1年分の記憶がみんな丸々なくなってる」
榊原「そ……そんなはずは……いくら『現象』と言ったって」
榊原「え?2000年…………………あれ?」
見崎「私たちは98年度の3年生だから、本来は1月なら99年じゃないとおかしい」
見崎「でも、誰も気づいてない。いえ……それどころか昨年度1年分の記憶がみんな丸々なくなってる」
榊原「そ……そんなはずは……いくら『現象』と言ったって」
見崎「もちろん限界はある。3年3組の今年度1年が昨年と全く一緒だったわけじゃない」
見崎「特に物理的な事はね。例えば、8月にやった合宿の場所は違っているし。全焼してしまったから」
見崎「まあ直せる範囲の物はそのままだったようだけど。水野君のお姉さんの乗ったエレベータとか」
榊原「!…あ……『現象』ってそんなことも可能なのか」
見崎「特に物理的な事はね。例えば、8月にやった合宿の場所は違っているし。全焼してしまったから」
見崎「まあ直せる範囲の物はそのままだったようだけど。水野君のお姉さんの乗ったエレベータとか」
榊原「!…あ……『現象』ってそんなことも可能なのか」
見崎「気付いた?今年度蘇ったのはクラスの構成員だけじゃない」
榊原「家族も蘇った者に含まれていたから……誰も気づかないのか……」
見崎「それだけじゃないけど……まあそういう理由もある」
榊原「でも……何故鳴……君だけは……」
見崎「去年の記憶を維持しているのかって?…それは私も分からない。ただ……」
榊原「ただ……?」
榊原「家族も蘇った者に含まれていたから……誰も気づかないのか……」
見崎「それだけじゃないけど……まあそういう理由もある」
榊原「でも……何故鳴……君だけは……」
見崎「去年の記憶を維持しているのかって?…それは私も分からない。ただ……」
榊原「ただ……?」
見崎「私の場合、仮に去年の記憶がなかったとしても……さすがに10月に榊原君の計画を聴けば状況は判断できたと思う」
榊原「……!そうか……君の左目で……死者が何人もいるとわかるから…記憶を改竄されても、いずれ気付くのか」
見崎「そう。それに誰も気づかないままだったら、永遠にループしちゃうでしょ?この3年3組を」
榊原「……!そうか……君の左目で……死者が何人もいるとわかるから…記憶を改竄されても、いずれ気付くのか」
見崎「そう。それに誰も気づかないままだったら、永遠にループしちゃうでしょ?この3年3組を」
榊原「……そうだね……(今サラっと恐ろしいこと言わなかったか?)」
榊原「とりあえず今の状況は理解したよ。結論から先に訊いてもいいかな?計画はうまくいったの?」
見崎「……………………うまく……いったよ……」
見崎「去年と同じことが起きていった……それで……死者は災厄によって死に還っていった……」
榊原「とりあえず今の状況は理解したよ。結論から先に訊いてもいいかな?計画はうまくいったの?」
見崎「……………………うまく……いったよ……」
見崎「去年と同じことが起きていった……それで……死者は災厄によって死に還っていった……」
榊原「……!……鳴は去年の記憶があるってことは…………ごめん」
見崎「!……いいよ。昨年度にこの話が出てから……覚悟してた事だから」
榊原「しかし、結果的に……二度も……君の姉妹を……」
見崎「……最初から分かっていた事だった。それに……他のクラスメイトが計画に協力したのも……」
榊原「『もう一度逢いたかった』か……」
見崎「!……いいよ。昨年度にこの話が出てから……覚悟してた事だから」
榊原「しかし、結果的に……二度も……君の姉妹を……」
見崎「……最初から分かっていた事だった。それに……他のクラスメイトが計画に協力したのも……」
榊原「『もう一度逢いたかった』か……」
見崎「榊原君も……そういうところ、あったんじゃない?たとえ結末が決まっていたとしても……」
榊原「そうかもしれない。災厄を止めるという大義名分はあったにしろ……僕はもう一度怜子さんに…」
見崎「でも……だからこそね……この方法はもう……使うべきじゃない」
榊原「死者をむやみやたらに蘇らせるもんじゃないよね……」
榊原「そうかもしれない。災厄を止めるという大義名分はあったにしろ……僕はもう一度怜子さんに…」
見崎「でも……だからこそね……この方法はもう……使うべきじゃない」
榊原「死者をむやみやたらに蘇らせるもんじゃないよね……」
そりゃあ死者をいる者として扱うクラスメートなら、
また会いたいと思うよなあ
また会いたいと思うよなあ
見崎「うん……それもそうだしね……私、約束させられちゃった」
榊原「約束?」
見崎「私は記憶を持ったままだったから……どうしても我慢できなくて……その……未咲に話してしまったの」
見崎「もちろん最初は驚いていたけど……」
見崎「でもね、やっぱり双子だから……言っている事が本当かどうかくらいはわかるんだよね」
榊原「約束?」
見崎「私は記憶を持ったままだったから……どうしても我慢できなくて……その……未咲に話してしまったの」
見崎「もちろん最初は驚いていたけど……」
見崎「でもね、やっぱり双子だから……言っている事が本当かどうかくらいはわかるんだよね」
見崎「それで……怒られちゃった……」
榊原「怒られた?」
見崎「『こんな……偽りの生をもらっても嬉しくない』」
見崎「『鳴はいつまでも死んだ私にとらわれていないで、今本当に生きている人を大切にしてあげて』って」
見崎「私……何も言い返せなかった……彼女の言ってる事…それ以上に正しい事なんてないように思えた」
榊原「怒られた?」
見崎「『こんな……偽りの生をもらっても嬉しくない』」
見崎「『鳴はいつまでも死んだ私にとらわれていないで、今本当に生きている人を大切にしてあげて』って」
見崎「私……何も言い返せなかった……彼女の言ってる事…それ以上に正しい事なんてないように思えた」
見崎「だから……もう二度とこんなことしないようにって……未咲と約束したの」
榊原「そうだったのか……こうなる事は予測できていたのに……僕は鳴に辛い目を」
見崎「!……私のことはいいから。それよりも……」
榊原「……僕ももうこんな方法を使おうとは……思わないよ」
見崎「良かった……」
榊原「そうだったのか……こうなる事は予測できていたのに……僕は鳴に辛い目を」
見崎「!……私のことはいいから。それよりも……」
榊原「……僕ももうこんな方法を使おうとは……思わないよ」
見崎「良かった……」
榊原「ただ……これで本当に来年度以降の現象が止まるかどうかは……」
見崎「大丈夫……だと思う」
榊原「それは何か根拠とかは……」
見崎「ない……けど…少なくとも今までの榊原君の仮説は正しかったからこれもたぶん……」
榊原「そうかな……どっちにしろこれも来年度にならないと分からないか」
見崎「大丈夫……だと思う」
榊原「それは何か根拠とかは……」
見崎「ない……けど…少なくとも今までの榊原君の仮説は正しかったからこれもたぶん……」
榊原「そうかな……どっちにしろこれも来年度にならないと分からないか」
榊原「あ!……でも、計画がなくなったから僕は帰らなきゃいけないんだった……」
見崎「その時は……」
榊原「…ごめん、鳴。結局自分って嫌な役回りを押し付けてるだけのような気が……」
見崎「大丈夫。きっと……止まると思うから……」
見崎(止まらないと……私も困る……)
見崎「その時は……」
榊原「…ごめん、鳴。結局自分って嫌な役回りを押し付けてるだけのような気が……」
見崎「大丈夫。きっと……止まると思うから……」
見崎(止まらないと……私も困る……)
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