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元スレ見崎「今年もよろしくね、榊原君」
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アニメに沿っていようが原作に沿っていようが赤沢さんはいないのか・・・
漫画版でやれ
漫画版でやれ
望月「表情もやわらかくなったというか」
榊原「そう?そうか……」
勅使河原「どうした?まさかサカキにだけ冷たいとか」
榊原「違うよ。そんなんじゃない」
望月「恋人にだけ見せる顔っていうのもあるんじゃない?」
榊原「……そうなのかな。でもなあ……」
勅使河原「何だ、サカキ。男ならハッキリ言え!ハッキリと!」
榊原「そう?そうか……」
勅使河原「どうした?まさかサカキにだけ冷たいとか」
榊原「違うよ。そんなんじゃない」
望月「恋人にだけ見せる顔っていうのもあるんじゃない?」
榊原「……そうなのかな。でもなあ……」
勅使河原「何だ、サカキ。男ならハッキリ言え!ハッキリと!」
榊原「表情豊かになったっていうのは確かにそうなんだ」
榊原「それが悪いとはいわないし……むしろいいことだよね」
榊原「その分なんというか……マイナス方向の感情もすぐに分かるようになってしまったというか」
勅使河原「なんだ?怒ったり泣いたりでもしてんのか?」
榊原「いや、基本僕といるときは嬉しそうだよ」
榊原「それが悪いとはいわないし……むしろいいことだよね」
榊原「その分なんというか……マイナス方向の感情もすぐに分かるようになってしまったというか」
勅使河原「なんだ?怒ったり泣いたりでもしてんのか?」
榊原「いや、基本僕といるときは嬉しそうだよ」
望月「榊原君……それを自分で言っちゃうんだね。まあいいけど」
榊原「でも、ふと視線が外れた時に……時々すごく悲しそうな顔をするんだよ」
勅使河原「悲しそう?なんでだ?」
榊原「それが分かってたらこんな相談してないよ」
望月「う~ん……幸福すぎて不安になる……とか?」
勅使河原「幸福すぎて不安?なんじゃそれは」
榊原「でも、ふと視線が外れた時に……時々すごく悲しそうな顔をするんだよ」
勅使河原「悲しそう?なんでだ?」
榊原「それが分かってたらこんな相談してないよ」
望月「う~ん……幸福すぎて不安になる……とか?」
勅使河原「幸福すぎて不安?なんじゃそれは」
望月「見崎さんは……姉妹のこともあったし、たとえ今が幸せでもそれが続くとは思えないんじゃないかな」
榊原「……今が幸福ってことは、いずれ不幸になると考えてるわけか」
勅使河原「でもなあ、そんなこと考えてたら一生幸福なんて思えないぞきっと」
望月「…だよね。榊原君はどう思う?」
榊原「……今が幸福ってことは、いずれ不幸になると考えてるわけか」
勅使河原「でもなあ、そんなこと考えてたら一生幸福なんて思えないぞきっと」
望月「…だよね。榊原君はどう思う?」
榊原「……そういうこと、考えそうな気もする。!……そういえば」
勅使河原「何か心当たりでもあったか?」
榊原「『つながってると不安なのは今でもそうだけど、それでも一緒にいたい』って言ってた」
勅使河原「それ露骨にそういうことなんじゃないか?」
望月「…見崎さんにそれとなく訊いてみたら?」
勅使河原「何か心当たりでもあったか?」
榊原「『つながってると不安なのは今でもそうだけど、それでも一緒にいたい』って言ってた」
勅使河原「それ露骨にそういうことなんじゃないか?」
望月「…見崎さんにそれとなく訊いてみたら?」
榊原「どうやって?」
望月「単純に今僕たちが喋ったことを一般論的に言って、同意するか尋ねてみればいいんだよ」
榊原「なるほど」
勅使河原「否定しなきゃ、まず当たってるってことか?」
望月「そうなるかな」
榊原「ありがとう望月、勅使河原。今日ちょっと帰るときにでも話してみるよ」
望月「単純に今僕たちが喋ったことを一般論的に言って、同意するか尋ねてみればいいんだよ」
榊原「なるほど」
勅使河原「否定しなきゃ、まず当たってるってことか?」
望月「そうなるかな」
榊原「ありがとう望月、勅使河原。今日ちょっと帰るときにでも話してみるよ」
榊原「そうだ、帰るときといえば」
勅使河原「…といえば?」
榊原「なんかいつも別れ方が大げさというか」
望月「ふ~ん?どんな風に?」
榊原「何度もキスをせがまれて」
勅使河原「やっぱのろけじゃねえか!いい加減にしろサカキ!少しは俺の気持ちも」
望月「て、勅使河原君、落ち着いて。……それで?」
勅使河原「…といえば?」
榊原「なんかいつも別れ方が大げさというか」
望月「ふ~ん?どんな風に?」
榊原「何度もキスをせがまれて」
勅使河原「やっぱのろけじゃねえか!いい加減にしろサカキ!少しは俺の気持ちも」
望月「て、勅使河原君、落ち着いて。……それで?」
榊原「その……一期一会といったら大げさかもしれないけど、でもまるでもう会えないかのような振る舞いをするんだ」
勅使河原「俺には単なるバカップルの話としか思えん!」
望月「榊原君はなんでそれがそんなに気になるの?」
榊原「なんでだろう?……やっぱりその時も……悲しそうだからかな」
勅使河原「俺には単なるバカップルの話としか思えん!」
望月「榊原君はなんでそれがそんなに気になるの?」
榊原「なんでだろう?……やっぱりその時も……悲しそうだからかな」
勅使河原「そりゃ恋人と別れるときは誰でも悲しいぜ」
望月「見崎さんは……あまり自分のことを話したがらないからね」
望月「それは恋人である榊原君に対しても変わらない。だからこそ……気になるんじゃないかな」
榊原「……そうだと思う。でも、あまり踏み込むわけにもいかないんだよなあ」
勅使河原「なんでだ?」
望月「見崎さんは……あまり自分のことを話したがらないからね」
望月「それは恋人である榊原君に対しても変わらない。だからこそ……気になるんじゃないかな」
榊原「……そうだと思う。でも、あまり踏み込むわけにもいかないんだよなあ」
勅使河原「なんでだ?」
榊原「以前、自分のどこが好きか訊いたとき『私が秘密を持つことを許してくれるところ』って言ってたから」
望月「しっかり先にくぎを刺されてるね」
勅使河原「だいたいサカキ、そもそもお前はそういうところが好きになったきっかけじゃないのか?愛しの鳴ちゃんをさ」
榊原「…否定できない……」
望月「しっかり先にくぎを刺されてるね」
勅使河原「だいたいサカキ、そもそもお前はそういうところが好きになったきっかけじゃないのか?愛しの鳴ちゃんをさ」
榊原「…否定できない……」
勅使河原「だったらある程度は諦めるしかないんじゃないか?結局はお互いがそれでいいって思ってるってことだろ?」
榊原「う~ん……そうだね」
望月「やっぱり半分くらいはのろけだったね」
榊原「…ごめん」
勅使河原「まあ、いいっていいって!仲がいいことに越したことはないしよ!」
榊原「う~ん……そうだね」
望月「やっぱり半分くらいはのろけだったね」
榊原「…ごめん」
勅使河原「まあ、いいっていいって!仲がいいことに越したことはないしよ!」
榊原「ありがとう勅使河原、望月。ところで話は変わるけど、この前話した計画について…」
勅使河原「俺は協力するぜ」
望月「僕もいいよ」
榊原「ほんと?」
勅使河原「…正直言って、俺も今のクラスの状況は良いとは思ってなかったからな」
勅使河原「むしろ、これを利用して来年以降が良くなるのなら協力しない理由はねえ」
勅使河原「俺は協力するぜ」
望月「僕もいいよ」
榊原「ほんと?」
勅使河原「…正直言って、俺も今のクラスの状況は良いとは思ってなかったからな」
勅使河原「むしろ、これを利用して来年以降が良くなるのなら協力しない理由はねえ」
望月「僕も勅使河原君と同意見だよ。まあ、それに紙の上だけの話だしね」
榊原「まあ計画自体うまくいくかどうかは分からないけどね」
勅使河原「…多分うまくいくさ」
榊原「どうしてそう思う?」
勅使河原「男のカンってやつ?」
望月「それを言うなら女のカンでしょ」
榊原「まあ計画自体うまくいくかどうかは分からないけどね」
勅使河原「…多分うまくいくさ」
榊原「どうしてそう思う?」
勅使河原「男のカンってやつ?」
望月「それを言うなら女のカンでしょ」
勅使河原「まあ細かいことはいいのいいの」
勅使河原「とりあえず俺からも他のクラスメイトに話つけてみるよ。全員分必要なんだろ?」
榊原「そうだよ」
望月「まあ協力してくれると思うけどね。計画が成功したらもしかしたらもう一度……」
榊原「望月」
望月「…ごめん」
勅使河原「とりあえず俺からも他のクラスメイトに話つけてみるよ。全員分必要なんだろ?」
榊原「そうだよ」
望月「まあ協力してくれると思うけどね。計画が成功したらもしかしたらもう一度……」
榊原「望月」
望月「…ごめん」
榊原「…あくまで現象を止める方法だからね、これは。他の人に説明する時もこれは忘れないでほしい」
望月「…わかってる」
榊原(とは言ったものの、実際には難しいよなあ……期待するなっていう方が無理だ)
榊原「僕からも話してみるけど、いちおう頼めるなら頼んだ」
望月「うん!」
勅使河原「おう!まかせとけ!」
望月「…わかってる」
榊原(とは言ったものの、実際には難しいよなあ……期待するなっていう方が無理だ)
榊原「僕からも話してみるけど、いちおう頼めるなら頼んだ」
望月「うん!」
勅使河原「おう!まかせとけ!」
帰り道
榊原「そういうわけで、とりあえず勅使河原と望月は協力してくれるみたい」
見崎「そう、良かったわね」
榊原(あれ……なんだかあまり嬉しそうに見えない…もしかして……)
榊原「あのさ……もし鳴が嫌なら……計画のこと、断ってもいいんだよ」
見崎「…?どうして急にそんなこと言うの?」
榊原「そういうわけで、とりあえず勅使河原と望月は協力してくれるみたい」
見崎「そう、良かったわね」
榊原(あれ……なんだかあまり嬉しそうに見えない…もしかして……)
榊原「あのさ……もし鳴が嫌なら……計画のこと、断ってもいいんだよ」
見崎「…?どうして急にそんなこと言うの?」
榊原「いや……今勅使河原と望月が協力するって言ったとき……その……」
見崎「ごめんなさい、私……顔に出てた?」
榊原「うん……」
見崎「もしかして……それって今だけじゃなくて……前から?」
榊原「…そうだね」
見崎「ごめんなさい、私……顔に出てた?」
榊原「うん……」
見崎「もしかして……それって今だけじゃなくて……前から?」
榊原「…そうだね」
見崎(ハァ~……マズいなあ……私、完全に油断してる……恒一くんに余計な心配させたくないのに)
榊原「ねえ、今日望月や勅使河原とこういう話をしたんだ」
見崎「何?」
榊原「人って幸せすぎても不安になるもんなのかなって」
見崎(!…これって明らかに最近の私の様子から類推した話よね……)
榊原「ねえ、今日望月や勅使河原とこういう話をしたんだ」
見崎「何?」
榊原「人って幸せすぎても不安になるもんなのかなって」
見崎(!…これって明らかに最近の私の様子から類推した話よね……)
榊原「鳴はどう思う?そういうことってやっぱりあると思う?」
見崎「…あると思うよ。……というより、それって私の話でしょ?」
榊原「ハハ……バレてた?」
見崎「バレバレ」
榊原「つまり鳴も……そういうことでいいの?」
見崎「……そういうことでいい」
見崎「…あると思うよ。……というより、それって私の話でしょ?」
榊原「ハハ……バレてた?」
見崎「バレバレ」
榊原「つまり鳴も……そういうことでいいの?」
見崎「……そういうことでいい」
見崎(まあ間違ってるわけじゃないし、今はそういうことにしておこう)
榊原「わかった……なんか余計な心配だったみたいだね」
見崎「いえ、私が余計な心配をさせてるだけだと思う。ごめんなさい」
榊原「!…いや、いいんだ。理由が分かったから安心したよ」
見崎「そう……良かった。恒一くんもその……一緒にいるときに私がそういう顔をしても…心配しないでね」
榊原「わかった……なんか余計な心配だったみたいだね」
見崎「いえ、私が余計な心配をさせてるだけだと思う。ごめんなさい」
榊原「!…いや、いいんだ。理由が分かったから安心したよ」
見崎「そう……良かった。恒一くんもその……一緒にいるときに私がそういう顔をしても…心配しないでね」
見崎「私は……恒一くんと一緒にいるときすごく幸せだから。それは忘れないで」
榊原「わかった。たださ……」
見崎「ただ?」
榊原「さっきの計画の話なんだけど……もしかして藤岡未咲さんのこと…気にしてる?」
見崎「いえ、そのことはもう大丈夫。そもそも彼女の場合、実際に計画が始まらないとなんともいえないし」
榊原「わかった。たださ……」
見崎「ただ?」
榊原「さっきの計画の話なんだけど……もしかして藤岡未咲さんのこと…気にしてる?」
見崎「いえ、そのことはもう大丈夫。そもそも彼女の場合、実際に計画が始まらないとなんともいえないし」
榊原「……?…そうだったね。じゃあ何で?」
見崎「恒一くんは本当にそれでいいのかな……と思って。これも実際のところ記憶がどうなるかわからないし」
榊原「言いだしっぺのことを心配する必要はないよ。君に話した時点で覚悟はできているさ」
見崎「そうなの?……恒一くんももし気が変わったらすぐに言った方がいいよ」
榊原「…わかった」
見崎「恒一くんは本当にそれでいいのかな……と思って。これも実際のところ記憶がどうなるかわからないし」
榊原「言いだしっぺのことを心配する必要はないよ。君に話した時点で覚悟はできているさ」
見崎「そうなの?……恒一くんももし気が変わったらすぐに言った方がいいよ」
榊原「…わかった」
……
見崎の家
見崎「……着いちゃったね。いつもの……」
榊原「うん…」
チュッ
見崎「………もう一回」
榊原「あ、あのさ」
見崎「何?」
見崎の家
見崎「……着いちゃったね。いつもの……」
榊原「うん…」
チュッ
見崎「………もう一回」
榊原「あ、あのさ」
見崎「何?」
榊原「あ、あんまりやり過ぎるのも……新鮮味がなくなるというか」
見崎「私にとってはいつも新鮮。私とキスするの……嫌だった?」
榊原「い、嫌なわけないよ。ただ……」
見崎(…恒一くんが戸惑うのも仕方ない……か)
見崎「わかった。今日は1回でいいよ。それより……」
榊原「?」
見崎「私にとってはいつも新鮮。私とキスするの……嫌だった?」
榊原「い、嫌なわけないよ。ただ……」
見崎(…恒一くんが戸惑うのも仕方ない……か)
見崎「わかった。今日は1回でいいよ。それより……」
榊原「?」
見崎「明日、学校半日だからそのあと、『勉強教えて』もらっていい?」
榊原「え?」
榊原(見崎の勉強を僕が見るっていう名目でよく僕の家に来るのはいいけど)
榊原(いや勉強自体はしてるからそれはそれでいいんだが)
榊原(最近は3~4日に一度くらい……いくらなんでも頻繁過ぎる)
榊原(………泊まりに来ることもあるし)
榊原「え?」
榊原(見崎の勉強を僕が見るっていう名目でよく僕の家に来るのはいいけど)
榊原(いや勉強自体はしてるからそれはそれでいいんだが)
榊原(最近は3~4日に一度くらい……いくらなんでも頻繁過ぎる)
榊原(………泊まりに来ることもあるし)
榊原(だいたいいいのか?離れをあんなことに使ってて……)
榊原(おまけに…………いやこれ以上は)…いちくん!」
見崎「恒一くん!」
榊原「え?あ、ごめん。考え事してた」
見崎「ふ~ん………妄想でもしてた?まあいいけど」
榊原(おまけに…………いやこれ以上は)…いちくん!」
見崎「恒一くん!」
榊原「え?あ、ごめん。考え事してた」
見崎「ふ~ん………妄想でもしてた?まあいいけど」
榊原「し、してないよ」カァァ
見崎「顔、赤いよ」
榊原「え!?」
見崎「…で、返事は?」
榊原「い、いいですよ」
見崎「そう……良かった」
見崎「顔、赤いよ」
榊原「え!?」
見崎「…で、返事は?」
榊原「い、いいですよ」
見崎「そう……良かった」
翌日
ガチャリ
見崎「…ただいま」
霧果「…おかえりなさい。……榊原君とは、うまくいっているの?」
見崎「はい。おかげさまで。最近は勉強も教えてもらっています」
霧果「そのようね。成績も良くなっているみたいだし」
見崎「榊原君には……感謝してもし切れません……それと……」
霧果「?」
ガチャリ
見崎「…ただいま」
霧果「…おかえりなさい。……榊原君とは、うまくいっているの?」
見崎「はい。おかげさまで。最近は勉強も教えてもらっています」
霧果「そのようね。成績も良くなっているみたいだし」
見崎「榊原君には……感謝してもし切れません……それと……」
霧果「?」
見崎「お母さんにも……今まで私を育ててくれてありがとうございます」
霧果「!……どうしたの?藪から棒に」
見崎「いえ………榊原君と…その……家族の話をしていて」
見崎「榊原君には……お母さんがいないから……」
霧果「…ごめんなさいね……今まで…あまり母親らしいこと…できなくて」
霧果「!……どうしたの?藪から棒に」
見崎「いえ………榊原君と…その……家族の話をしていて」
見崎「榊原君には……お母さんがいないから……」
霧果「…ごめんなさいね……今まで…あまり母親らしいこと…できなくて」
見崎「!そんなことない……これでも一応娘だから、お母さんのことは誰よりも分かってるつもりです」
霧果「そう言ってもらえると……私も嬉しいわ」
霧果「私も……榊原君に感謝ね」
見崎「え?何故ですか?」
霧果「娘が素直になってくれたから」
見崎「!…もう……知りません」
ガチャッ パタパタ…
霧果「そう言ってもらえると……私も嬉しいわ」
霧果「私も……榊原君に感謝ね」
見崎「え?何故ですか?」
霧果「娘が素直になってくれたから」
見崎「!…もう……知りません」
ガチャッ パタパタ…
自室
見崎(あ~あ……柄にもないことを言ってしまった……)
見崎(……どうせさっき言ったこともいずれは……)
見崎(いつかまた、同じような事を言える日は来るのかな)
見崎(『いつか』か…………恒一くんの質問に何度かそうやってはぐらかしてたっけ)
見崎(あ~あ……柄にもないことを言ってしまった……)
見崎(……どうせさっき言ったこともいずれは……)
見崎(いつかまた、同じような事を言える日は来るのかな)
見崎(『いつか』か…………恒一くんの質問に何度かそうやってはぐらかしてたっけ)
見崎(……そのツケが今、回ってきてるのかな……)
見崎(恒一くん…………お母さん……)ポロポロ
見崎「うっ……うう……」
見崎「……ごめんなさい…………」シクシク
……
見崎(恒一くん…………お母さん……)ポロポロ
見崎「うっ……うう……」
見崎「……ごめんなさい…………」シクシク
……
【12月某日】
千曳「榊原君、今日の放課後話があるから私のところに来なさい」
榊原「あ、はい」
見崎「……」
放課後
千曳「君の計画、学校側からも受理されたよ」
榊原「本当ですか!ありがとうございます」
榊原「前言っていた、人数的な問題は……」
千曳「榊原君、今日の放課後話があるから私のところに来なさい」
榊原「あ、はい」
見崎「……」
放課後
千曳「君の計画、学校側からも受理されたよ」
榊原「本当ですか!ありがとうございます」
榊原「前言っていた、人数的な問題は……」
千曳「それも大丈夫とのことだ。決められている人数を越えなければ問題はない」
千曳「…それはいいんだが……」
榊原「?」
千曳「本当に……君はこの計画を実行するつもりかね?」
榊原「千曳先生、いまさら何を言ってるんですか」
千曳「下手をすれば、再び君たちを辛い目に合わせてしまうかもしれない」
千曳「…それはいいんだが……」
榊原「?」
千曳「本当に……君はこの計画を実行するつもりかね?」
榊原「千曳先生、いまさら何を言ってるんですか」
千曳「下手をすれば、再び君たちを辛い目に合わせてしまうかもしれない」
榊原「いいんですよ。それで災厄が止まる可能性があるのなら」
千曳「そうかい?」
榊原「……それに、実際にその時にならないと実行可能か分からないですし、その前に頓挫する可能性もあります」
千曳「そうだったね。君も……仮に計画が先に頓挫したとしても……」
千曳「そうかい?」
榊原「……それに、実際にその時にならないと実行可能か分からないですし、その前に頓挫する可能性もあります」
千曳「そうだったね。君も……仮に計画が先に頓挫したとしても……」
榊原「わかってます。年度が終わる前に一人でも拒否する人が出れば、計画は中止……そうでしたよね?」
千曳「……わかっているならそれでいい。私から言いたかったのはそんなところだ」
榊原「…失礼します」
ガラッ
「「!」」
榊原「見崎!いたの?」
見崎 コクリ
千曳「……わかっているならそれでいい。私から言いたかったのはそんなところだ」
榊原「…失礼します」
ガラッ
「「!」」
榊原「見崎!いたの?」
見崎 コクリ
榊原「教室で待っててって言ったのに……まあいいや」
見崎「……待ち切れなかったから」
榊原「学校のある間はいつも一緒にいられるじゃないか。それに」
見崎「…上手くいけばあと1年は…ってこと?」
榊原「そうそう」
見崎「それはそうかもしれないけど……年が明けたら一度、東京に戻るんでしょ?」
見崎「……待ち切れなかったから」
榊原「学校のある間はいつも一緒にいられるじゃないか。それに」
見崎「…上手くいけばあと1年は…ってこと?」
榊原「そうそう」
見崎「それはそうかもしれないけど……年が明けたら一度、東京に戻るんでしょ?」
榊原「え?あれ見崎にそのこと言ったっけ」
見崎「あ……うん、まあね。直接訊いたじゃないから恒一くんに……」
榊原「ああ、そういうことか」
見崎(危ないところだった……)
榊原「それに2~3日で戻るから、すぐだよ。進級試験といっても形式的なものだし」
見崎「私も東京…………行きたいな」
見崎「あ……うん、まあね。直接訊いたじゃないから恒一くんに……」
榊原「ああ、そういうことか」
見崎(危ないところだった……)
榊原「それに2~3日で戻るから、すぐだよ。進級試験といっても形式的なものだし」
見崎「私も東京…………行きたいな」
榊原「!……前言ってた美術館巡りの事?1月だとまだ君の受験が終わってないからなあ……」
見崎「そうだよね……ごめんなさい。急にそんなこと言って」
榊原「…春休みになったら行こうか」
見崎「3月中にして欲しいんだけど、いい?」
榊原「…いいよ」
榊原「何か……変な感じ……」
見崎「そうだよね……ごめんなさい。急にそんなこと言って」
榊原「…春休みになったら行こうか」
見崎「3月中にして欲しいんだけど、いい?」
榊原「…いいよ」
榊原「何か……変な感じ……」
見崎「何が?」
榊原「いや、前までは僕の方から誘う事の方が多かったのに……いつの間にか逆転してるから」
見崎「……出来るだけ……一緒にいたいから…恒一くんと」
榊原「そ、それは…ありがとう。僕も……出来ればずっと……一緒にいたい」
見崎「ありがとう……その……年明けの話はダメになったけど」
榊原「?」
榊原「いや、前までは僕の方から誘う事の方が多かったのに……いつの間にか逆転してるから」
見崎「……出来るだけ……一緒にいたいから…恒一くんと」
榊原「そ、それは…ありがとう。僕も……出来ればずっと……一緒にいたい」
見崎「ありがとう……その……年明けの話はダメになったけど」
榊原「?」
見崎「クリスマスの時は……一緒にいられる…よね?」
榊原「うん」
見崎「最近はこっちが訪ねる事が多かったから、私の家に来てもらっても……いい?」
榊原「いいよ」
見崎「…渡したいものもあるしね」
榊原「うん」
見崎「最近はこっちが訪ねる事が多かったから、私の家に来てもらっても……いい?」
榊原「いいよ」
見崎「…渡したいものもあるしね」
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