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元スレP「学生生活でもするか!」
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曲がり角でぶつかった転校生:春香
別クラスの合唱部の生徒:千早
困っている所を助けた後輩:雪歩
親友の妹の友達:やよい
親友の妹:伊織
腐れ縁の友達:真
委員長:律子
近所のお姉さん:あずさ
田舎に住んでる従妹:亜美
田舎に住んでる従妹:真美
幼馴染み:美希
義理の妹:響
許嫁:貴音
担任の先生:小鳥
校長:高木
別クラスの合唱部の生徒:千早
困っている所を助けた後輩:雪歩
親友の妹の友達:やよい
親友の妹:伊織
腐れ縁の友達:真
委員長:律子
近所のお姉さん:あずさ
田舎に住んでる従妹:亜美
田舎に住んでる従妹:真美
幼馴染み:美希
義理の妹:響
許嫁:貴音
担任の先生:小鳥
校長:高木
【4月の4】
入学式が終わり、通常授業が始まったら、次にあるのは『部活勧誘』だ。
どの部も新入生を獲得するために、10日間の制約を以て躍起になって勧誘をする。
たまに強引な勧誘、恐喝めいた誘導などを行うバカな部が在ったりするらしいので、
そういう不正を無くすために、生徒会役員は10日間、様々な部活を覗いて見回りをしなければいけない。らしい。
……さて、ご承知のとおりいま我が校には『生徒会』なる団体は存在していない。
俺のせいですが。
現行生徒会長代理を務める水瀬はあくまでも代理で、新役員の決定は9月の選挙まで無い。
代理の水瀬も涼しい顔をして仕事をこなしているが、さすがに「部活動見回り」を出来るほど暇じゃない。
それで、何が言いたいかと言うと。
P「……俺が代わりに、ですか?」
小鳥「ピヨ」
そういうことらしい。
入学式が終わり、通常授業が始まったら、次にあるのは『部活勧誘』だ。
どの部も新入生を獲得するために、10日間の制約を以て躍起になって勧誘をする。
たまに強引な勧誘、恐喝めいた誘導などを行うバカな部が在ったりするらしいので、
そういう不正を無くすために、生徒会役員は10日間、様々な部活を覗いて見回りをしなければいけない。らしい。
……さて、ご承知のとおりいま我が校には『生徒会』なる団体は存在していない。
俺のせいですが。
現行生徒会長代理を務める水瀬はあくまでも代理で、新役員の決定は9月の選挙まで無い。
代理の水瀬も涼しい顔をして仕事をこなしているが、さすがに「部活動見回り」を出来るほど暇じゃない。
それで、何が言いたいかと言うと。
P「……俺が代わりに、ですか?」
小鳥「ピヨ」
そういうことらしい。
小鳥「先生方で話し合ってね。『生徒会討伐を煽動した彼なら、有名だしどの部も理解をしめしてくれるだろう』…ということになったの」
確かに、在校生で俺を知らない生徒はいないだろう。
生徒会がいなくなった張本人なんだから、その仕事を肩代わりするのもそんな不自然ではない…が。
P「だれの推薦です?」
小鳥「水瀬くんよ?」
あのやろう。
小鳥「…引き受けてもらえるかしら?」
P「事情が事情ですから、わかりました。引き受けます。」
小鳥「ありがとう」
P「……小鳥さん」
小鳥「はい?」
P「後ろに持ってるロープはなんですか?」
小鳥「ヒトを縛るためのものよ?」
P「俺がもし断っていたらどうなってたんですか?」
小鳥「実は選択肢がないことを身をもって理解させるように言われてるけど?」
…がっでぃむ…。
確かに、在校生で俺を知らない生徒はいないだろう。
生徒会がいなくなった張本人なんだから、その仕事を肩代わりするのもそんな不自然ではない…が。
P「だれの推薦です?」
小鳥「水瀬くんよ?」
あのやろう。
小鳥「…引き受けてもらえるかしら?」
P「事情が事情ですから、わかりました。引き受けます。」
小鳥「ありがとう」
P「……小鳥さん」
小鳥「はい?」
P「後ろに持ってるロープはなんですか?」
小鳥「ヒトを縛るためのものよ?」
P「俺がもし断っていたらどうなってたんですか?」
小鳥「実は選択肢がないことを身をもって理解させるように言われてるけど?」
…がっでぃむ…。
春香「じゃあ、プロデューサーさんはこれから部活を見に行くんですか?」
P「小鳥さんに頼まれたら断れないしなぁ」
真「部活動を荒らしにまくりにいくんだね」
P「ただの迷惑行為じゃないか」
春香「でも、プロデューサーさんなら運動神経良さそうだし、大抵の運動部は困らないんじゃないですか?」
P「ルールのもとに動くのって面倒くさい」
春香「ひねくれてる…」
P「──取り敢えず、部の体験までする必要は無いんだ。兎に角片っ端から視察していけばいい」
小鳥さんから渡された、確認されている限りの部・同好会のリストを眺める。
なかなか量があって、すべてをキチンと確認していったら10日で足りるかわからない。
膳は急げだ、動きだそう。
P「小鳥さんに頼まれたら断れないしなぁ」
真「部活動を荒らしにまくりにいくんだね」
P「ただの迷惑行為じゃないか」
春香「でも、プロデューサーさんなら運動神経良さそうだし、大抵の運動部は困らないんじゃないですか?」
P「ルールのもとに動くのって面倒くさい」
春香「ひねくれてる…」
P「──取り敢えず、部の体験までする必要は無いんだ。兎に角片っ端から視察していけばいい」
小鳥さんから渡された、確認されている限りの部・同好会のリストを眺める。
なかなか量があって、すべてをキチンと確認していったら10日で足りるかわからない。
膳は急げだ、動きだそう。
P「…よし、まずは運動部からだな」
春香「けっこう数がありますね」
真「ほとんどの運動部は男子と女子で分かれてるから、単純に2倍化されてるもんね」
P「おい」
春香&真「?」
何故ついてくる。
春香「わ、私まだ転校してきたばかりだから、一緒に部活をみてまわったら丁度いいかと思いまして…」
真「僕はたんに暇つぶしだよ」
P「真って部活入ってなかったか?」
真「入ってたけど、1年の終わりでやめちゃった」
P「それはまた何故」
真「僕、料理部に入ってたんだけどさ。そこでちょっとでも女の子らしいことを学ぼうと思って入ったんだけど…」
また「女の子」か……真はどうもコンプレックスみたいのを持ってるようだ。
こんなにかわいいのに。
真「……みんな、僕に試食ばっかりさせてくるんだ…」
春香「けっこう数がありますね」
真「ほとんどの運動部は男子と女子で分かれてるから、単純に2倍化されてるもんね」
P「おい」
春香&真「?」
何故ついてくる。
春香「わ、私まだ転校してきたばかりだから、一緒に部活をみてまわったら丁度いいかと思いまして…」
真「僕はたんに暇つぶしだよ」
P「真って部活入ってなかったか?」
真「入ってたけど、1年の終わりでやめちゃった」
P「それはまた何故」
真「僕、料理部に入ってたんだけどさ。そこでちょっとでも女の子らしいことを学ぼうと思って入ったんだけど…」
また「女の子」か……真はどうもコンプレックスみたいのを持ってるようだ。
こんなにかわいいのに。
真「……みんな、僕に試食ばっかりさせてくるんだ…」
ししょく?
死食レストラン?
真「料理部はその日の活動で1つ、お題の料理を作らなくちゃいけないんだけど、出来上がった料理を何故かみんな僕に食べさせてくるんだよ」
P「うらやましいな」
真「そりゃ、みんな上手い子ばかりだから美味しいよ? 食べて、褒めてあげるとみんな泣き出すくらい喜んでくれたよ? ……僕が男っぽいからね……」
あー。
P「イケメン扱いされてたのか」
真「ちゃんと“女だ”とは伝わってたはずなんだけどね。……そうして、あまり料理もさせてもらえず試食するばかりの部活動は、ついに限界を迎えたんだ」
春香「やだ、聞きたくない…!」
真「…ったんだ…」
ん?
P「なんだって?」
真「…とったんだ…!」
とった? とったどー?
真「──太っちゃったんだよぉ! 毎日毎日バクバク食べ過ぎちゃってたらぁ!!」
春香「ひいぃぃぃ…!!」
死食レストラン?
真「料理部はその日の活動で1つ、お題の料理を作らなくちゃいけないんだけど、出来上がった料理を何故かみんな僕に食べさせてくるんだよ」
P「うらやましいな」
真「そりゃ、みんな上手い子ばかりだから美味しいよ? 食べて、褒めてあげるとみんな泣き出すくらい喜んでくれたよ? ……僕が男っぽいからね……」
あー。
P「イケメン扱いされてたのか」
真「ちゃんと“女だ”とは伝わってたはずなんだけどね。……そうして、あまり料理もさせてもらえず試食するばかりの部活動は、ついに限界を迎えたんだ」
春香「やだ、聞きたくない…!」
真「…ったんだ…」
ん?
P「なんだって?」
真「…とったんだ…!」
とった? とったどー?
真「──太っちゃったんだよぉ! 毎日毎日バクバク食べ過ぎちゃってたらぁ!!」
春香「ひいぃぃぃ…!!」
真「うぅ……僕はもう料理部にいけない…」
真は細いほうだから、端からみていたら別に気にはならないと思うのだけど。
女子には女子の悩みがあるのか。
P「…じゃあ、運動部を見て回ろうか」
春香「そう、ですね」
真「いい部があったら入って痩せてやるぅ…」
真は細いほうだから、端からみていたら別に気にはならないと思うのだけど。
女子には女子の悩みがあるのか。
P「…じゃあ、運動部を見て回ろうか」
春香「そう、ですね」
真「いい部があったら入って痩せてやるぅ…」
一日目、校庭系の運動部の半分を消化。
二日目、校庭系の運動部のもう半分を消化。
三日目、室内系の運動部の半分を消化。
四日目、室内系の運動部のもう半分を消化。
五日目、文系部を消化。
P「お?」
文系部を消化してる最中、廊下から外の景色を眺めていたら、中庭にある花壇を手入れしている一団が見えた。
まだ回ってない『園芸部』たちかな。
何の気なしにに見ていたら、1人明らかに場に似つかわしくない、ゴツいスコップを持ち歩いている女の子を発見。
雪歩ちゃんだ。
雪歩ちゃんは他のメンバーが小さなシャベルで土を掘り起こすなか、上級生らしい女の子に指示されては何もない地面をそのスコップっであっという間に掘り返してしまった。
なんだこの光景。
二日目、校庭系の運動部のもう半分を消化。
三日目、室内系の運動部の半分を消化。
四日目、室内系の運動部のもう半分を消化。
五日目、文系部を消化。
P「お?」
文系部を消化してる最中、廊下から外の景色を眺めていたら、中庭にある花壇を手入れしている一団が見えた。
まだ回ってない『園芸部』たちかな。
何の気なしにに見ていたら、1人明らかに場に似つかわしくない、ゴツいスコップを持ち歩いている女の子を発見。
雪歩ちゃんだ。
雪歩ちゃんは他のメンバーが小さなシャベルで土を掘り起こすなか、上級生らしい女の子に指示されては何もない地面をそのスコップっであっという間に掘り返してしまった。
なんだこの光景。
六日目、家庭系部の大半を消化。
七日目、家庭系部の残りを消化。
P「雪歩ちゃん」
雪歩「ひゃい!?」
急に後ろから声をかけたのが悪かったのか。
男の声に反応して怯えてしまった雪歩ちゃんは、自ら掘り返していた穴のなかに落ちようとしてしまう。
──させるか!
P「真っ!」
真「うん!」
雪歩ちゃんの手を掴んで、そのままハンマー投げの要領で重心移動して、雪歩ちゃんを後方に投げる。
乱暴なやり方だったが、真がフォローに入ってくれて雪歩ちゃんを見事に抱き止めてくれた。
七日目、家庭系部の残りを消化。
P「雪歩ちゃん」
雪歩「ひゃい!?」
急に後ろから声をかけたのが悪かったのか。
男の声に反応して怯えてしまった雪歩ちゃんは、自ら掘り返していた穴のなかに落ちようとしてしまう。
──させるか!
P「真っ!」
真「うん!」
雪歩ちゃんの手を掴んで、そのままハンマー投げの要領で重心移動して、雪歩ちゃんを後方に投げる。
乱暴なやり方だったが、真がフォローに入ってくれて雪歩ちゃんを見事に抱き止めてくれた。
春香「──プロデューサーさん!!」
いい。
わかってるさ春香。
ハンマー投げの反動は、俺に返ってくるってことぐらい。
これで、俺が雪歩ちゃんの代わりに穴に入るのは確定だ。
でも雪歩ちゃんが土だらけになりながらこの暗い穴に落ちていくよりは、よっぽどいい。
真「プロデューサァァァァァッ!!」
真の声を聴きながら、俺は。
落ちる。
落ちる。
落ちる。
………。
P「すごい深い!!?」
いい。
わかってるさ春香。
ハンマー投げの反動は、俺に返ってくるってことぐらい。
これで、俺が雪歩ちゃんの代わりに穴に入るのは確定だ。
でも雪歩ちゃんが土だらけになりながらこの暗い穴に落ちていくよりは、よっぽどいい。
真「プロデューサァァァァァッ!!」
真の声を聴きながら、俺は。
落ちる。
落ちる。
落ちる。
………。
P「すごい深い!!?」
家族の乱入で集中が途切れてしまったので読み返していたらプライベートさんで死にたくなりました
少しまってくださいごめんなさい
少しまってくださいごめんなさい
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