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元スレ恒一「あの世へ繋がる電話?」
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鳴「最近町でそういう噂が流行ってるみたい」
恒一「噂?」
鳴「都市伝説みたいなものよ」
恒一「ああ……口裂け女とかメリーさんみたいなものか」
鳴「うん、それで死んだ人とお話ができるらしいの」
恒一「死んだ人とかあ」
恒一「噂?」
鳴「都市伝説みたいなものよ」
恒一「ああ……口裂け女とかメリーさんみたいなものか」
鳴「うん、それで死んだ人とお話ができるらしいの」
恒一「死んだ人とかあ」
勅使河原「おーいサカキー」
恒一「あっ、勅使河原……それに望月も」
望月「二人で何の話してるの?」
恒一「最近流行ってる都市伝説の話だよ」
勅使河原「都市伝説ぅ?」
望月「あ、それ僕も知ってるかも。あの世へ繋がる電話とか言う奴だよね?」
鳴「そう、それ」
勅使河原「なんだそれ……女子とか好きそうだよなあ、そう言うの」
恒一「あっ、勅使河原……それに望月も」
望月「二人で何の話してるの?」
恒一「最近流行ってる都市伝説の話だよ」
勅使河原「都市伝説ぅ?」
望月「あ、それ僕も知ってるかも。あの世へ繋がる電話とか言う奴だよね?」
鳴「そう、それ」
勅使河原「なんだそれ……女子とか好きそうだよなあ、そう言うの」
勅使河原「と言うかどうやってやるんだよ、あの世に電話かけるなんて」
恒一「さあ……見崎知ってるの?」
鳴「ううん、私もそこまでは……風の噂で少し聞いただけだし」
勅使河原「まあそんなもんだよなあ」
望月「あ、僕知ってるよ」
恒一「え?」
勅使河原「は?」
恒一「さあ……見崎知ってるの?」
鳴「ううん、私もそこまでは……風の噂で少し聞いただけだし」
勅使河原「まあそんなもんだよなあ」
望月「あ、僕知ってるよ」
恒一「え?」
勅使河原「は?」
望月「この前お姉さんから聞いたんだ、それのやり方」
恒一「へえ、お姉さんから……」
望月「お姉さんもお客さんの一人から聞いただけらしいんだけどね」
勅使河原「ふーん……じゃあ折角だし試してみるか?」
恒一「試す?」
勅使河原「今ここで電話掛けてみようぜ、あの世に」
恒一「へえ、お姉さんから……」
望月「お姉さんもお客さんの一人から聞いただけらしいんだけどね」
勅使河原「ふーん……じゃあ折角だし試してみるか?」
恒一「試す?」
勅使河原「今ここで電話掛けてみようぜ、あの世に」
恒一「電話掛けるって……ほっ本気!?」
勅使河原「なんだよサカキ、もしかして怖いのか~?」ニヤリ
恒一「なっ……いやそういうわけじゃないけどさ」
勅使河原「大丈夫だって! どうせただの噂なんだろ?」
恒一「うーん……」
勅使河原「つーか実際に電話掛かるねーって、うちのクラスの災厄じゃあるまいし!」ハハハ
恒一「見崎はどう思う?」
鳴「……いいんじゃない、ちょっと試すぐらいなら」
恒一「まあ見崎もそう言うなら……」
勅使河原「よし! そうこなくっちゃな!」
勅使河原「なんだよサカキ、もしかして怖いのか~?」ニヤリ
恒一「なっ……いやそういうわけじゃないけどさ」
勅使河原「大丈夫だって! どうせただの噂なんだろ?」
恒一「うーん……」
勅使河原「つーか実際に電話掛かるねーって、うちのクラスの災厄じゃあるまいし!」ハハハ
恒一「見崎はどう思う?」
鳴「……いいんじゃない、ちょっと試すぐらいなら」
恒一「まあ見崎もそう言うなら……」
勅使河原「よし! そうこなくっちゃな!」
勅使河原「そんで望月、その電話掛ける方法ってどうやるんだ?」
望月「えっと確か……『111』だったかな? その番号に掛ければいいらしいよ」
恒一「随分と簡単なんだね?」
望月「他にも何か注意事項みたいのがあった筈なんだけど……ごめん、細かい所は忘れちゃった」
勅使河原「まあ大事なとこだけわかりゃーいいって。それじゃあ早速かけてみるか……って、あれ」
恒一「どうかしたの?」
勅使河原「……わり、携帯家に忘れちまったみたいだ。誰か貸してくれねーか?」
恒一「ええー……」
望月「えっと確か……『111』だったかな? その番号に掛ければいいらしいよ」
恒一「随分と簡単なんだね?」
望月「他にも何か注意事項みたいのがあった筈なんだけど……ごめん、細かい所は忘れちゃった」
勅使河原「まあ大事なとこだけわかりゃーいいって。それじゃあ早速かけてみるか……って、あれ」
恒一「どうかしたの?」
勅使河原「……わり、携帯家に忘れちまったみたいだ。誰か貸してくれねーか?」
恒一「ええー……」
恒一「二人は携帯は?」
鳴「私はまだ新しいの買ってないから」
望月「僕はそもそも携帯持ってないよ」
恒一「……仕方ないなあ、はい」スッ
勅使河原「さっすがサカキ! サンキューな!」
恒一「もし変なところに繋がったりしたら責任とってよ?」
勅使河原「大丈夫だって、えーと1、1、1っと……」ピッピッピッ
鳴「私はまだ新しいの買ってないから」
望月「僕はそもそも携帯持ってないよ」
恒一「……仕方ないなあ、はい」スッ
勅使河原「さっすがサカキ! サンキューな!」
恒一「もし変なところに繋がったりしたら責任とってよ?」
勅使河原「大丈夫だって、えーと1、1、1っと……」ピッピッピッ
勅使河原「さーて掛かるかな~っと」
恒一「そういえば変なところに掛かったら通話料金とか大丈夫なの?」
望月「さあ……ちょっとわかんない」
恒一「わかんないってそんな無責任な!?」
鳴「もしその時はご愁傷様ね、榊原くん」
恒一「そんなぁ……」
勅使河原「……お?」
恒一「ん? 勅使河原どうかした?」
勅使河原「……ちょっちょっと待て! 今ハンズフリーにする!」
恒一「そういえば変なところに掛かったら通話料金とか大丈夫なの?」
望月「さあ……ちょっとわかんない」
恒一「わかんないってそんな無責任な!?」
鳴「もしその時はご愁傷様ね、榊原くん」
恒一「そんなぁ……」
勅使河原「……お?」
恒一「ん? 勅使河原どうかした?」
勅使河原「……ちょっちょっと待て! 今ハンズフリーにする!」
プルルルル…プルルルル…
恒一「これは……」
望月「……」ゴクリ
勅使河原「ま、マジかよ……」
鳴「……」
勅使河原「いや待て! まだ本当に死後の世界に繋がったってわけじゃ――」
プルルル……ガチャッ
『……もしもし?』
恒一「これは……」
望月「……」ゴクリ
勅使河原「ま、マジかよ……」
鳴「……」
勅使河原「いや待て! まだ本当に死後の世界に繋がったってわけじゃ――」
プルルル……ガチャッ
『……もしもし?』
恒一「ほ、ホントに繋がった……」
勅使河原「どうすんだよこれぇ!?」
望月「勅使河原くんがやろうって言ったんじゃないか!」
勅使河原「俺だってマジで掛かるだなんて思ってなかったっつーの!」
恒一「ちょっと二人とも! 喧嘩してる場合じゃ……」
鳴「……ねえ、ちょっと待って」
恒一「えっ?」
鳴「この声……」
『もしもーし? どうかしましたか?』
勅使河原「どうすんだよこれぇ!?」
望月「勅使河原くんがやろうって言ったんじゃないか!」
勅使河原「俺だってマジで掛かるだなんて思ってなかったっつーの!」
恒一「ちょっと二人とも! 喧嘩してる場合じゃ……」
鳴「……ねえ、ちょっと待って」
恒一「えっ?」
鳴「この声……」
『もしもーし? どうかしましたか?』
恒一「声?」
勅使河原「どうかしたのかよ、見崎」
鳴「ちょっと静かにしてて」シッ
『もしもし? 大丈夫ですかー?』
恒一「……? あれ、この声って……」
鳴「……」
恒一「……桜木さん?」
『あっ、その声は榊原くん?』
勅使河原「どうかしたのかよ、見崎」
鳴「ちょっと静かにしてて」シッ
『もしもし? 大丈夫ですかー?』
恒一「……? あれ、この声って……」
鳴「……」
恒一「……桜木さん?」
『あっ、その声は榊原くん?』
桜木『お久しぶりですね、お元気でしたか?』
恒一「ほ……ホントに桜木さんなの?」
勅使河原「はあ!?」
望月「さっ桜木さん!?」
桜木『勅使河原くんに望月くんも……と言うことは見崎さんも近くに?』
鳴「うん、いるよ」
桜木『やっぱり。三人方もお久しぶりです』
勅使河原「マジかよ……マジで桜木なのか?」
恒一「信じられないけど、この声は確かに桜木さんだよ」
望月「声が似てるだけの別人ってことは?」
鳴「でも私たちの名前も知ってるとなると……」
恒一「ほ……ホントに桜木さんなの?」
勅使河原「はあ!?」
望月「さっ桜木さん!?」
桜木『勅使河原くんに望月くんも……と言うことは見崎さんも近くに?』
鳴「うん、いるよ」
桜木『やっぱり。三人方もお久しぶりです』
勅使河原「マジかよ……マジで桜木なのか?」
恒一「信じられないけど、この声は確かに桜木さんだよ」
望月「声が似てるだけの別人ってことは?」
鳴「でも私たちの名前も知ってるとなると……」
勅使河原「よ、よし……ちょっとテストしてみるぞ」
恒一「そうだね、一応やっておこうか」
桜木『テスト?』
勅使河原「いいか、今から質問していくから澱みなく答えてくれよ?」
桜木『? はい、わかりました』
恒一「じゃあまずは……自分の名前と学年クラス、それに出席番号は言える?」
桜木『桜木ゆかり、夜見北中学校3年3組所属、出席番号は11番です』
望月「クラス内での役職は?」
桜木『風見くんと一緒にクラス委員長をやっていました』
恒一「そうだね、一応やっておこうか」
桜木『テスト?』
勅使河原「いいか、今から質問していくから澱みなく答えてくれよ?」
桜木『? はい、わかりました』
恒一「じゃあまずは……自分の名前と学年クラス、それに出席番号は言える?」
桜木『桜木ゆかり、夜見北中学校3年3組所属、出席番号は11番です』
望月「クラス内での役職は?」
桜木『風見くんと一緒にクラス委員長をやっていました』
恒一「……3年3組の災厄のことについては知ってる?」
桜木『もちろんです。毎月クラスの関係者が一人以上死んでしまう……私もその犠牲者の一人になりましたから』
鳴「その対策になるおまじないについては?」
桜木『クラス内の誰か一人をいない者にしてクラスの人数を合わせることです』
恒一「それじゃあ、今年のいない者は誰だった?」
桜木『見崎鳴さんです』
望月「自分の身長、体重は言える?」
桜木『身長は155センチです。た、体重は……その、40キロ台、です』
勅使河原「カップのサイズは?」
桜木『D――ってなに言わせるんですか!?』
勅使河原「……これは完璧に桜木で間違いなさそうだな」
恒一「だね」
桜木『もちろんです。毎月クラスの関係者が一人以上死んでしまう……私もその犠牲者の一人になりましたから』
鳴「その対策になるおまじないについては?」
桜木『クラス内の誰か一人をいない者にしてクラスの人数を合わせることです』
恒一「それじゃあ、今年のいない者は誰だった?」
桜木『見崎鳴さんです』
望月「自分の身長、体重は言える?」
桜木『身長は155センチです。た、体重は……その、40キロ台、です』
勅使河原「カップのサイズは?」
桜木『D――ってなに言わせるんですか!?』
勅使河原「……これは完璧に桜木で間違いなさそうだな」
恒一「だね」
桜木『まったく! 勅使河原くんは少しおふざけが過ぎますっ!』
望月「流石にあの質問はね……」
勅使河原「わりーわりー、ちょっとした出来心だから許してくれよ委員長!」
桜木『もう……それにしても、まさかあなた達から電話が掛かってくるとは思いませんでしたよ』
恒一「僕らもまさか繋がるなんて思ってもみなかったけどね」
望月「……ねえ、それでどうするの、これ?」
勅使河原「どうするっつったってなあ……折角繋がったんだし少し話してみるか?」
望月「ええっ!?」
望月「流石にあの質問はね……」
勅使河原「わりーわりー、ちょっとした出来心だから許してくれよ委員長!」
桜木『もう……それにしても、まさかあなた達から電話が掛かってくるとは思いませんでしたよ』
恒一「僕らもまさか繋がるなんて思ってもみなかったけどね」
望月「……ねえ、それでどうするの、これ?」
勅使河原「どうするっつったってなあ……折角繋がったんだし少し話してみるか?」
望月「ええっ!?」
>>26
死者といないものごっちゃにしてないか?
死者といないものごっちゃにしてないか?
>>26
死者じゃないぞ
死者じゃないぞ
勅使河原「そ、そりゃあ不気味っちゃあ不気味だけどよ……死んだクラスメイトと話ができるってことだろ、これ?」
恒一「確かに……」
鳴「一生に一度あるかないかの機会かもね、こんなの」
望月「二人まで……」
桜木『そうですよ、折角だから少しお喋りしましょう?』
望月「うーん……なんか嫌な予感がするんだけどなあ」
勅使河原「大丈夫だって、もし多額請求が来てもこれはサカキの携帯だしな!」
恒一「おいちょっと」
勅使河原「待った! 冗談だから! もしものときは割り勘だって!」
鳴「そこは勅使河原くんが全額負担するべきだと思うわ」
恒一「確かに……」
鳴「一生に一度あるかないかの機会かもね、こんなの」
望月「二人まで……」
桜木『そうですよ、折角だから少しお喋りしましょう?』
望月「うーん……なんか嫌な予感がするんだけどなあ」
勅使河原「大丈夫だって、もし多額請求が来てもこれはサカキの携帯だしな!」
恒一「おいちょっと」
勅使河原「待った! 冗談だから! もしものときは割り勘だって!」
鳴「そこは勅使河原くんが全額負担するべきだと思うわ」
恒一「それじゃあ桜木さん、少しの間話しようか」
桜木『はい! ……と言っても、いざとなると何の話をすればいいのか困りますね』
勅使河原「そうだな……そっちは今元気? とか」
恒一「何だよその質問」
桜木『はい、私は元気ですよ。こっちは怪我をしたり病気になる心配がありませんから』
望月「へー……」
桜木『それに食べ物や飲み物もたくさんありますし』
鳴「……食べ物に飲み物?」
桜木『はい! ……と言っても、いざとなると何の話をすればいいのか困りますね』
勅使河原「そうだな……そっちは今元気? とか」
恒一「何だよその質問」
桜木『はい、私は元気ですよ。こっちは怪我をしたり病気になる心配がありませんから』
望月「へー……」
桜木『それに食べ物や飲み物もたくさんありますし』
鳴「……食べ物に飲み物?」
桜木『他にも本やゲームもあって娯楽にも事欠きませんね』
恒一「本? ゲーム?」
桜木『はい、ボードゲームとかトランプとか……あ、それに最近増えたのだとダーツもありますね』
恒一「ダーツ……?」
勅使河原「ちょっ、ちょっと待った!」
桜木『なんですか?』
勅使河原「桜木が居る所ってあの世なんだよな?」
桜木『はい、そうですが?』
勅使河原「そ、そうか」
望月「……僕、ちょっとあの世のイメージが崩壊してきてるんだけど」
恒一「安心して、ここにいる全員が同じこと思ってるから」
恒一「本? ゲーム?」
桜木『はい、ボードゲームとかトランプとか……あ、それに最近増えたのだとダーツもありますね』
恒一「ダーツ……?」
勅使河原「ちょっ、ちょっと待った!」
桜木『なんですか?』
勅使河原「桜木が居る所ってあの世なんだよな?」
桜木『はい、そうですが?』
勅使河原「そ、そうか」
望月「……僕、ちょっとあの世のイメージが崩壊してきてるんだけど」
恒一「安心して、ここにいる全員が同じこと思ってるから」
桜木『そうだ、私の方も聞きたいことがあったんですよ』
勅使河原「聞きたいこと?」
桜木『その……今災厄はどうなっているのかなって』
望月「災厄?」
恒一「どうなってるって……ああ。大丈夫、今年の災厄はもう終わったよ」
桜木『終わった?』
恒一「うん、終わった。もう現象は止まったんだ」
桜木『ほっホントですか!?』
勅使河原「聞きたいこと?」
桜木『その……今災厄はどうなっているのかなって』
望月「災厄?」
恒一「どうなってるって……ああ。大丈夫、今年の災厄はもう終わったよ」
桜木『終わった?』
恒一「うん、終わった。もう現象は止まったんだ」
桜木『ほっホントですか!?』
アニメで恒一が見た夢や、コックリさんのSSみたいに死んだ子に恨まれる展開じゃなくてよかった
おもしろい保守
おもしろい保守
勅使河原「そうだな、もう二か月前から誰も死んでねーし」
望月「多分この間の合宿でクラスに紛れ込んだ死者が死んだんだろうね」
桜木『そうなんですか……よかったですね!』
恒一「うん……」
鳴「……」
望月「……」
勅使河原「あー……その、あのな桜木――」
桜木『そうだったんですかあ……通りで少し前から人が来ないわけですね』
恒一「えっ?」
望月「多分この間の合宿でクラスに紛れ込んだ死者が死んだんだろうね」
桜木『そうなんですか……よかったですね!』
恒一「うん……」
鳴「……」
望月「……」
勅使河原「あー……その、あのな桜木――」
桜木『そうだったんですかあ……通りで少し前から人が来ないわけですね』
恒一「えっ?」
恒一「人が来ないってどういうこと?」
桜木『あ、えっと……災厄で死んだ人は皆こっちの方に来てるんです』
恒一「皆?」
桜木『はい、皆です。私が最初にこっちに来て、最後に赤沢さん達が』
勅使河原「赤沢達もいるのか!?」
桜木『はい、いますよ? 他にも中尾くんとか杉浦さんとか、水野くんのお姉さんとかも』
望月「ほ、本当に……?」
鳴「……」
桜木『そうだ、なんなら代わりましょうか? 皆も榊原くんたちと話したいでしょうし』
桜木『あ、えっと……災厄で死んだ人は皆こっちの方に来てるんです』
恒一「皆?」
桜木『はい、皆です。私が最初にこっちに来て、最後に赤沢さん達が』
勅使河原「赤沢達もいるのか!?」
桜木『はい、いますよ? 他にも中尾くんとか杉浦さんとか、水野くんのお姉さんとかも』
望月「ほ、本当に……?」
鳴「……」
桜木『そうだ、なんなら代わりましょうか? 皆も榊原くんたちと話したいでしょうし』
恒一「どうする?」
勅使河原「どうするってお前……もうとことん行けるとこまで行くしかねーだろ」
恒一「そうだね……じゃあお願いできるかな、桜木さん」
桜木『はい、じゃあちょっと皆を呼んできますので』
恒一「うん、よろしくね」
勅使河原「頼んだぜ!」
桜木『はい、少し待っててくださいね』
勅使河原「どうするってお前……もうとことん行けるとこまで行くしかねーだろ」
恒一「そうだね……じゃあお願いできるかな、桜木さん」
桜木『はい、じゃあちょっと皆を呼んできますので』
恒一「うん、よろしくね」
勅使河原「頼んだぜ!」
桜木『はい、少し待っててくださいね』
恒一「……」
鳴「……」
望月「……それにしてもびっくりだね。こんな風に死んだクラスメイトと話してるだなんて」
勅使河原「だよなあ、なーんか実感わかねぇな」
恒一「……でも、ちょっと安心してるかな」
鳴「安心?」
恒一「うん……もしかしたらさ、僕、桜木さんとかに恨まれてるんじゃないかと思ってたから」
鳴「恨まれてるって……」
鳴「……」
望月「……それにしてもびっくりだね。こんな風に死んだクラスメイトと話してるだなんて」
勅使河原「だよなあ、なーんか実感わかねぇな」
恒一「……でも、ちょっと安心してるかな」
鳴「安心?」
恒一「うん……もしかしたらさ、僕、桜木さんとかに恨まれてるんじゃないかと思ってたから」
鳴「恨まれてるって……」
恒一「だってさ、桜木さんが死んだのって少なからず僕が原因でもあると思うんだよ」
勅使河原「サカキそれは……」
望月「……」
恒一「だからもし恨み言でも言われたらどうしよう、ってちょっと緊張してたんだよね」
鳴「……でもそんな感じはしなかったね」
恒一「うん、だから安心してる。勝手な話だとは思うけど……」
鳴「……大丈夫よ、榊原くん」
恒一「え?」
鳴「私も同じだか――」
『……ま、待ってください!!』
勅使河原「お?」
勅使河原「サカキそれは……」
望月「……」
恒一「だからもし恨み言でも言われたらどうしよう、ってちょっと緊張してたんだよね」
鳴「……でもそんな感じはしなかったね」
恒一「うん、だから安心してる。勝手な話だとは思うけど……」
鳴「……大丈夫よ、榊原くん」
恒一「え?」
鳴「私も同じだか――」
『……ま、待ってください!!』
勅使河原「お?」
『ちょっとガタッガコンんな取り合ったら壊れちゃガガッますって!!』
勅使河原「なんだ?」
望月「桜木さんの声だね」
恒一「何かあったのかな?」
『待って! 待っ……待ちなさい!!!!!』
勅使河原「うおっ!?」
恒一「!?」
鳴「!!」ビクッ
『……静かになりましたね、では皆さんそこに正座して大人しくしていてください』
勅使河原「なんだ?」
望月「桜木さんの声だね」
恒一「何かあったのかな?」
『待って! 待っ……待ちなさい!!!!!』
勅使河原「うおっ!?」
恒一「!?」
鳴「!!」ビクッ
『……静かになりましたね、では皆さんそこに正座して大人しくしていてください』
桜木『……もしもし?』
恒一「あ……も、もしもし?」
桜木『ごめんなさい、ちょっとこっちの方で不手際があって……もうちょっとだけ待っててくれますか?』
勅使河原「お、おう……わかった、いくらでも待ちます」
望月「」コクコク
桜木『ありがとうございます、それじゃまた後で……』
『……はい皆さん、それじゃ今からクジを作りますのでその順番通りに――』
恒一「……」
鳴「……」
勅使河原「……桜木ってさあ、結構こわ――」
望月「いや、余り言わない方がいいと思うよそれは」
恒一「あ……も、もしもし?」
桜木『ごめんなさい、ちょっとこっちの方で不手際があって……もうちょっとだけ待っててくれますか?』
勅使河原「お、おう……わかった、いくらでも待ちます」
望月「」コクコク
桜木『ありがとうございます、それじゃまた後で……』
『……はい皆さん、それじゃ今からクジを作りますのでその順番通りに――』
恒一「……」
鳴「……」
勅使河原「……桜木ってさあ、結構こわ――」
望月「いや、余り言わない方がいいと思うよそれは」
・
・
・
『やったー!! 私が一番!!』
『くそぉおおっ!!』
『ちょっと! そのクジ私と交換しなさい! 一万、一万出すから!』
『やだよーっだ! 悔しかったら裸踊りでもしてみれば~?』クスクス
『このアバズレがぁ!!』ガタッ
勅使河原「……」
望月「……」
桜木『……あ、もしもしー?』
恒一「あ……な、なに?」
桜木『話す順番が決まりましたので、今から一人ずつ電話代わっていきますね?』
恒一「わ、わかりました」
桜木『なんで敬語……? まあいいです、それじゃ一番の人来てくださーい!』
・
・
『やったー!! 私が一番!!』
『くそぉおおっ!!』
『ちょっと! そのクジ私と交換しなさい! 一万、一万出すから!』
『やだよーっだ! 悔しかったら裸踊りでもしてみれば~?』クスクス
『このアバズレがぁ!!』ガタッ
勅使河原「……」
望月「……」
桜木『……あ、もしもしー?』
恒一「あ……な、なに?」
桜木『話す順番が決まりましたので、今から一人ずつ電話代わっていきますね?』
恒一「わ、わかりました」
桜木『なんで敬語……? まあいいです、それじゃ一番の人来てくださーい!』
『もっしもーし?』
恒一「あっ、その声……」
『おおっ、本当にこういっちゃんだ! 久しぶりだねー!』
勅使河原「この声……綾野か」
恒一「久しぶり、元気だった?」
綾野『元気元気! そっちも元気ー?』
恒一「うん元気だよ……ってなんか死んだ人と話す会話っぽくないね」
勅使河原「死人に元気もくそもなあ……」
望月「ちょっと勅使河原くん」
綾野『あはは、確かに勅使河原の言う通りだねー』ケラケラ
恒一「あっ、その声……」
『おおっ、本当にこういっちゃんだ! 久しぶりだねー!』
勅使河原「この声……綾野か」
恒一「久しぶり、元気だった?」
綾野『元気元気! そっちも元気ー?』
恒一「うん元気だよ……ってなんか死んだ人と話す会話っぽくないね」
勅使河原「死人に元気もくそもなあ……」
望月「ちょっと勅使河原くん」
綾野『あはは、確かに勅使河原の言う通りだねー』ケラケラ
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