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元スレ恒一「あの世へ繋がる電話?」
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恒一「こっちが聞きたいよ……怜子さんはそっちに行ってないの?」
小椋『怜子さん?』
鳴「三神先生のこと」
小椋『……誰よそれ?』
恒一「え?」
小椋『三神先生なんて人学校にいたっけ……? もしかしてその人が今年の死者だったの?』
恒一「う、うん……そうなんだけど、本当に覚えてない?」
小椋『うーん……やっぱり覚えてないなあ』
恒一「そう……」
鳴「どういうことなの?」
恒一「さあ、僕にもちょっと……」
小椋『怜子さん?』
鳴「三神先生のこと」
小椋『……誰よそれ?』
恒一「え?」
小椋『三神先生なんて人学校にいたっけ……? もしかしてその人が今年の死者だったの?』
恒一「う、うん……そうなんだけど、本当に覚えてない?」
小椋『うーん……やっぱり覚えてないなあ』
恒一「そう……」
鳴「どういうことなの?」
恒一「さあ、僕にもちょっと……」
恒一「うーん……」
鳴「死者だった人は別、ってことなのかな」
勅使河原「俺らはもうその人のことは覚えてないし、なんとも言えねーな」
望月「そうだね……」
小椋『とにかく、こっちにいる中には死者はいないってこと?』
恒一「……うん、そうだね」
小椋『そっか……わかった、それだけわかれば満足よ』
鳴「死者だった人は別、ってことなのかな」
勅使河原「俺らはもうその人のことは覚えてないし、なんとも言えねーな」
望月「そうだね……」
小椋『とにかく、こっちにいる中には死者はいないってこと?』
恒一「……うん、そうだね」
小椋『そっか……わかった、それだけわかれば満足よ』
小椋『それじゃそろそろ時間だから、次の人に代わるね』
恒一「うん、それじゃまたね小椋さん」
小椋『ええ、また……まあ次が何時になるかわかんないけどね』
恒一「あはは、そうだね……」
小椋『見崎さんもまたね』
鳴「うん、またね」
勅使河原「おい俺らには何かねーのかよ?」
小椋『高校入ったら部活ぐらいしなさいよ、帰宅部のエース』
勅使河原「おい! なんだそりゃ!」
小椋『あはは! じゃーねっ』
恒一「うん、それじゃまたね小椋さん」
小椋『ええ、また……まあ次が何時になるかわかんないけどね』
恒一「あはは、そうだね……」
小椋『見崎さんもまたね』
鳴「うん、またね」
勅使河原「おい俺らには何かねーのかよ?」
小椋『高校入ったら部活ぐらいしなさいよ、帰宅部のエース』
勅使河原「おい! なんだそりゃ!」
小椋『あはは! じゃーねっ』
『次の人誰ー?』
『ついに私の番ね!! 早く貸しなさい!』
『ちょっちょっと! つかみ取らないでよ!』
恒一「うーん……怜子さんはいないのか」
鳴「……話したかった?」
恒一「少し、ね……ほんの少しだけ」
『もしもしっ!!』
勅使河原「うおっ……ってこの声は!!」
『うげっ、勅使河原……ねえ恒一くんはいる?』
恒一「この声……赤沢さん?」
『ついに私の番ね!! 早く貸しなさい!』
『ちょっちょっと! つかみ取らないでよ!』
恒一「うーん……怜子さんはいないのか」
鳴「……話したかった?」
恒一「少し、ね……ほんの少しだけ」
『もしもしっ!!』
勅使河原「うおっ……ってこの声は!!」
『うげっ、勅使河原……ねえ恒一くんはいる?』
恒一「この声……赤沢さん?」
赤沢『いたーっ! ……ごほん、久しぶりね恒一くん』
恒一「うん、久しぶり赤沢さん」
赤沢『ずっとあなたと話したかったわ』
恒一「そ、そうなの?」
赤沢『うん、こっちに来てからずっとね』
恒一「そうなんだ……」
鳴「……」
勅使河原「おい赤沢! 俺は!?」
赤沢『ゆかりー! これって勅使河原だけミュートとかにできない?』
勅使河原「おいっ!!!!」
恒一「うん、久しぶり赤沢さん」
赤沢『ずっとあなたと話したかったわ』
恒一「そ、そうなの?」
赤沢『うん、こっちに来てからずっとね』
恒一「そうなんだ……」
鳴「……」
勅使河原「おい赤沢! 俺は!?」
赤沢『ゆかりー! これって勅使河原だけミュートとかにできない?』
勅使河原「おいっ!!!!」
赤沢『冗談よ、勅使河原達も久しぶり。元気だった?』
勅使河原「冗談きついぜマジで……」
望月「あはは、変わってないね赤沢さん」
赤沢『そりゃあね、私は私だもの……そうだ、それよりも見崎さん』
鳴「……私?」
赤沢『ええ、先に済ませておかないとね……合宿の時はごめんなさい』
鳴「……ああ」
赤沢『あなたは死者じゃなかったらしいわね』
鳴「うん、私は死者じゃない」
勅使河原「冗談きついぜマジで……」
望月「あはは、変わってないね赤沢さん」
赤沢『そりゃあね、私は私だもの……そうだ、それよりも見崎さん』
鳴「……私?」
赤沢『ええ、先に済ませておかないとね……合宿の時はごめんなさい』
鳴「……ああ」
赤沢『あなたは死者じゃなかったらしいわね』
鳴「うん、私は死者じゃない」
赤沢『やっぱり……はあ、死者も見抜けずに対策係だなんて、とんだお笑いものね』
望月「まあ元から余り対策できてなかった気も……」
勅使河原「おい望月、それ禁句禁句」
赤沢『…………まあいいわ、恒一くんもごめんね』
恒一「僕も気にしてないよ、それより僕もごめん」
赤沢『……ごめん? 何のことかしら?』
恒一「思い出したよ、赤沢さんが最後に言ったこと」
赤沢『最後……?』
望月「まあ元から余り対策できてなかった気も……」
勅使河原「おい望月、それ禁句禁句」
赤沢『…………まあいいわ、恒一くんもごめんね』
恒一「僕も気にしてないよ、それより僕もごめん」
赤沢『……ごめん? 何のことかしら?』
恒一「思い出したよ、赤沢さんが最後に言ったこと」
赤沢『最後……?』
恒一「もしかして覚えてない?」
赤沢『ごめんなさい、私も死ぬ直前の記憶があいまいで……』
恒一「えっとほら、河川敷で僕が缶をぶつけられた話」
赤沢『缶……? ……あっ!』
恒一「思い出した?」
赤沢『え、ええ……私たちが初めて会った時のことでしょ?』
恒一「そうそう」
鳴「? どういうこと、榊原くん。缶がどうとかって」
恒一「話すとちょっと長いからな……また後で話すよ」
赤沢『ごめんなさい、私も死ぬ直前の記憶があいまいで……』
恒一「えっとほら、河川敷で僕が缶をぶつけられた話」
赤沢『缶……? ……あっ!』
恒一「思い出した?」
赤沢『え、ええ……私たちが初めて会った時のことでしょ?』
恒一「そうそう」
鳴「? どういうこと、榊原くん。缶がどうとかって」
恒一「話すとちょっと長いからな……また後で話すよ」
赤沢『あ……あーあー、ちょっとずつ思い出してきたわ』
恒一「ホントに?」
赤沢『ええ……恒一くん、ああいう時は嘘でも覚えてるって言うものよ』
恒一「あはは、ごめん……」
赤沢『まったく……まあそういうところでも、私は完敗だったってわけか』ボソッ
恒一「完敗?」
赤沢『こっちの話よ、気にしないで』
恒一「ホントに?」
赤沢『ええ……恒一くん、ああいう時は嘘でも覚えてるって言うものよ』
恒一「あはは、ごめん……」
赤沢『まったく……まあそういうところでも、私は完敗だったってわけか』ボソッ
恒一「完敗?」
赤沢『こっちの話よ、気にしないで』
赤沢『……え? なに? もう終わり?』
恒一「あっ……もう時間か、早いね」
勅使河原「だな、話しこんでると結構時間が経つのって早いもんだなあ」
望月「だね……と言うかもうそろそろ下校時刻じゃない?」
『お願いゆかり! もうちょっとだけ! あと五分だけ!』
恒一「ああ、確かにもう夕方だね」
鳴「そろそろ帰った方がいいんじゃないかしら?」
恒一「そうだなあ……」
『お願いゆかりー!! 一生のお願いだから!!』
恒一「あっ……もう時間か、早いね」
勅使河原「だな、話しこんでると結構時間が経つのって早いもんだなあ」
望月「だね……と言うかもうそろそろ下校時刻じゃない?」
『お願いゆかり! もうちょっとだけ! あと五分だけ!』
恒一「ああ、確かにもう夕方だね」
鳴「そろそろ帰った方がいいんじゃないかしら?」
恒一「そうだなあ……」
『お願いゆかりー!! 一生のお願いだから!!』
赤沢『……ごめんなさい恒一くん、もう時間だわ』
恒一「そうみたいだね……それでさ、こっちも悪いんだけど」
赤沢『? なにかしら?』
恒一「僕らもそろそろ帰らなきゃだから、次の人で終わりでいいかな?」
赤沢『ああ……わかったわ、皆に伝えておく』
恒一「ありがとう、じゃあさようなら赤沢さん」
赤沢『ええさようなら……またね、恒一くん』
恒一「うん、またね」
恒一「そうみたいだね……それでさ、こっちも悪いんだけど」
赤沢『? なにかしら?』
恒一「僕らもそろそろ帰らなきゃだから、次の人で終わりでいいかな?」
赤沢『ああ……わかったわ、皆に伝えておく』
恒一「ありがとう、じゃあさようなら赤沢さん」
赤沢『ええさようなら……またね、恒一くん』
恒一「うん、またね」
『次の人で最後よー』
『ええーっ!!!!?』
勅使河原「……赤沢のやつ、俺らには挨拶無しだったぞ」
望月「ドンマイ、勅使河原くん」ポン
勅使河原「肩に手ぇ置くな!!」
『あっぶなー……最後私じゃん!』
『あら、あなただったの。はい受話器』
鳴「……最後は誰だろうね?」
恒一「うーん、まだ話してない人だと……誰だろう?」
『ええーっ!!!!?』
勅使河原「……赤沢のやつ、俺らには挨拶無しだったぞ」
望月「ドンマイ、勅使河原くん」ポン
勅使河原「肩に手ぇ置くな!!」
『あっぶなー……最後私じゃん!』
『あら、あなただったの。はい受話器』
鳴「……最後は誰だろうね?」
恒一「うーん、まだ話してない人だと……誰だろう?」
『もっしもーし!』
勅使河原「この声は……って誰だよ? 望月知ってる?」
望月「いや僕は……榊原くんは?」
恒一「いや、これは僕も知らない人の声だよ」
『ん? もしもーし? 聞こえてるー?』
鳴「……え?」
恒一「どうしたの見崎?」
『あっ、今の声もしかして鳴!?』
鳴「っ……! み、未咲!?」
恒一「未咲?」
勅使河原「この声は……って誰だよ? 望月知ってる?」
望月「いや僕は……榊原くんは?」
恒一「いや、これは僕も知らない人の声だよ」
『ん? もしもーし? 聞こえてるー?』
鳴「……え?」
恒一「どうしたの見崎?」
『あっ、今の声もしかして鳴!?』
鳴「っ……! み、未咲!?」
恒一「未咲?」
未咲『久しぶりだね鳴! 声聞きたかったよ!』
鳴「……ホントに未咲なの?」
未咲『うん! ホントに私だよ、鳴』
鳴「未咲……」
勅使河原「なあ、どういうこと? 見崎がミサキミサキって言ってるけど」
望月「わかんないよ……」
恒一「……ああそっか、なるほど」
勅使河原「おっ、サカキは何か知ってんの?」
鳴「……ホントに未咲なの?」
未咲『うん! ホントに私だよ、鳴』
鳴「未咲……」
勅使河原「なあ、どういうこと? 見崎がミサキミサキって言ってるけど」
望月「わかんないよ……」
恒一「……ああそっか、なるほど」
勅使河原「おっ、サカキは何か知ってんの?」
恒一「見崎のいとこだよ、藤岡未咲って言う子」
勅使河原「フジオカミサキ?」
恒一「うん、彼女も災厄の犠牲者だったんだ」
望月「あれ、ちょっと待って……でも今いとこって言わなかった?」
恒一「あー……それは……」
未咲『鳴元気だった?』
鳴「うん、私は元気。未咲は……言わなくてもって感じね」
未咲『うん! 私も元気だよ!』
鳴「……まさか未咲とまた話せるだなんて思ってなかった」
未咲『私もだよー! 相変わらず鳴の声は綺麗だね!』
勅使河原「フジオカミサキ?」
恒一「うん、彼女も災厄の犠牲者だったんだ」
望月「あれ、ちょっと待って……でも今いとこって言わなかった?」
恒一「あー……それは……」
未咲『鳴元気だった?』
鳴「うん、私は元気。未咲は……言わなくてもって感じね」
未咲『うん! 私も元気だよ!』
鳴「……まさか未咲とまた話せるだなんて思ってなかった」
未咲『私もだよー! 相変わらず鳴の声は綺麗だね!』
恒一「その話はいずれするよ、ちょっとややこしいからさ……」
勅使河原「ふーん……まあいいけどな」
望月「それより、あっちは随分楽しそうだよ」
未咲『ごめんね鳴、約束守れなくなっちゃって』
鳴「ううん……いいよ、そんなの。気にしてない」
未咲『でもー……あーあ、鳴と一緒にまた観覧車乗りたかったなー』
鳴「私も」
未咲『全く、ホント病気のばかやろーだよね! あれ? 災厄だっけ?』
鳴「それは……」
勅使河原「ふーん……まあいいけどな」
望月「それより、あっちは随分楽しそうだよ」
未咲『ごめんね鳴、約束守れなくなっちゃって』
鳴「ううん……いいよ、そんなの。気にしてない」
未咲『でもー……あーあ、鳴と一緒にまた観覧車乗りたかったなー』
鳴「私も」
未咲『全く、ホント病気のばかやろーだよね! あれ? 災厄だっけ?』
鳴「それは……」
未咲『こっちにいる人に色々聞いたよ? 鳴大変だったらしいね』
鳴「ううん、それほどでもなかったわ」
未咲『でもいない者にするなんて理不尽じゃない! 私に少しぐらい相談してくれればよかったのにー!』
鳴「それは……ごめんね、家族には話しちゃいけない決まりだったから」
未咲『ぶー……まあいいけど。鳴だから許す』
鳴「ふふっ……ありがと、未咲」
未咲『……えへへっ、どーいたしまして!』
勅使河原「俺、見崎のあんな笑顔初めてみるぞ」
恒一「僕もだよ……」
鳴「ううん、それほどでもなかったわ」
未咲『でもいない者にするなんて理不尽じゃない! 私に少しぐらい相談してくれればよかったのにー!』
鳴「それは……ごめんね、家族には話しちゃいけない決まりだったから」
未咲『ぶー……まあいいけど。鳴だから許す』
鳴「ふふっ……ありがと、未咲」
未咲『……えへへっ、どーいたしまして!』
勅使河原「俺、見崎のあんな笑顔初めてみるぞ」
恒一「僕もだよ……」
未咲『そーだ! それで例の彼氏さんって今いるの!?』
鳴「……は?」
未咲『鳴ったらずるいよ! 私を差し置いて先に大人の階段を……』
鳴「ちょっちょっと待って未咲、彼氏って誰のこと?」
未咲『えー? しらばっくれてもだめ! こっちの人が教えてくれたんだから! 確か榊原くんだっけ?』
鳴「!?」
未咲『もしもーし! そっちに榊原くんって人いるー!?』
恒一「あれ? 僕呼ばれた?」
勅使河原「みたいだな……行って来いよ」
恒一「いいのかなあ邪魔して……」
望月「呼ばれてるんだから気にしなくていいと思うよ」
鳴「……は?」
未咲『鳴ったらずるいよ! 私を差し置いて先に大人の階段を……』
鳴「ちょっちょっと待って未咲、彼氏って誰のこと?」
未咲『えー? しらばっくれてもだめ! こっちの人が教えてくれたんだから! 確か榊原くんだっけ?』
鳴「!?」
未咲『もしもーし! そっちに榊原くんって人いるー!?』
恒一「あれ? 僕呼ばれた?」
勅使河原「みたいだな……行って来いよ」
恒一「いいのかなあ邪魔して……」
望月「呼ばれてるんだから気にしなくていいと思うよ」
恒一「えっと……僕が榊原恒一だけど」
未咲『おー! 君が鳴の彼氏?』
恒一「えっ?」
鳴「ちょっと未咲! 榊原くんはそんなんじゃ……!」
未咲『あはは、鳴ったら照れてる! ねえねえ榊原くん!』
恒一「あ……な、なに?」
未咲『鳴のどこに惚れたの?』
恒一「惚れっ!?」
鳴「未咲っ!!」
未咲『おー! 君が鳴の彼氏?』
恒一「えっ?」
鳴「ちょっと未咲! 榊原くんはそんなんじゃ……!」
未咲『あはは、鳴ったら照れてる! ねえねえ榊原くん!』
恒一「あ……な、なに?」
未咲『鳴のどこに惚れたの?』
恒一「惚れっ!?」
鳴「未咲っ!!」
未咲『わかるよー、鳴って可愛いもんね?』
恒一「は、はあ……」
未咲『鳴って結構ゴスロリとかフリルたくさんのワンピースとか似合うんだよ? そういうの着たときはホントお人形さんみたい!』
恒一「ご、ゴスロリ……」ゴクリ
未咲『おっ、興味ある? 興味ある? 残念だなー、写真が見せれたらよかったんだけど』
鳴「……未咲、いい加減にして。榊原くんに迷惑」
未咲『ありゃ……あはは、鳴に怒られちゃった。ごめんね榊原くん』
恒一「い、いや僕は別に……」
恒一「は、はあ……」
未咲『鳴って結構ゴスロリとかフリルたくさんのワンピースとか似合うんだよ? そういうの着たときはホントお人形さんみたい!』
恒一「ご、ゴスロリ……」ゴクリ
未咲『おっ、興味ある? 興味ある? 残念だなー、写真が見せれたらよかったんだけど』
鳴「……未咲、いい加減にして。榊原くんに迷惑」
未咲『ありゃ……あはは、鳴に怒られちゃった。ごめんね榊原くん』
恒一「い、いや僕は別に……」
未咲『ん……あーもう時間かあ』
鳴「もう?」
未咲『うん、もう終わりだって。もっと鳴とお喋りしたかったなー』
鳴「……うん、私ももっと未咲と話したかった」
未咲『うん……ねえ、榊原くん』
恒一「……ぼく?」
未咲『鳴のことよろしくね? この子意外と危なっかしいから』
鳴「!?」
恒一「ああ……そうだね、確かに」
鳴「榊原くんまでっ!?」
鳴「もう?」
未咲『うん、もう終わりだって。もっと鳴とお喋りしたかったなー』
鳴「……うん、私ももっと未咲と話したかった」
未咲『うん……ねえ、榊原くん』
恒一「……ぼく?」
未咲『鳴のことよろしくね? この子意外と危なっかしいから』
鳴「!?」
恒一「ああ……そうだね、確かに」
鳴「榊原くんまでっ!?」
鳴「大丈夫」キリッした後すぐにガラスで怪我しそうになったりロッカー倒してテッシー殺そうとしたり全然大丈夫だよな
未咲『あはははは! それじゃーね鳴、榊原くん!』
鳴「もう……じゃあね、未咲。話せてよかった」
恒一「僕も藤岡さんと話せてよかったよ」
未咲『うん、私も二人と話せてよかった……バイバイ!』
鳴「バイバイ、未咲」
鳴「もう……じゃあね、未咲。話せてよかった」
恒一「僕も藤岡さんと話せてよかったよ」
未咲『うん、私も二人と話せてよかった……バイバイ!』
鳴「バイバイ、未咲」
『――はーい終わりましたー!』
『それじゃあ受話器戻しておいてくださいね』
『待って! その前に恒一くんともう一言だけ――』
『駄目ですよ、あちらに迷惑になりますから』
『お願いゆかり! 後生だから――』
――ブツッ
ツー…ツー…ツー…
『それじゃあ受話器戻しておいてくださいね』
『待って! その前に恒一くんともう一言だけ――』
『駄目ですよ、あちらに迷惑になりますから』
『お願いゆかり! 後生だから――』
――ブツッ
ツー…ツー…ツー…
恒一「……」
鳴「……」
勅使河原「……」
望月「……」
恒一「……よかったね」
勅使河原「……だな、まさかまた赤沢達と話せるなんて思ってなかったぜ」
恒一「ホント、皆と話せてよかったよ」
鳴「私も……未咲とまた話せて嬉しかった」
鳴「……」
勅使河原「……」
望月「……」
恒一「……よかったね」
勅使河原「……だな、まさかまた赤沢達と話せるなんて思ってなかったぜ」
恒一「ホント、皆と話せてよかったよ」
鳴「私も……未咲とまた話せて嬉しかった」
望月「それにしてもまさか本当だったなんてね、この都市伝説」
勅使河原「だなー……オカルトは災厄以外信じない主義だったけど、こりゃ改める必要があるな」
恒一「みたいだね」
鳴「うん……」
勅使河原「……よし! それじゃそろそろ帰るか!」
望月「もう外も暗いしね」
恒一「そうだね……行こう、見崎」
鳴「うん」
勅使河原「だなー……オカルトは災厄以外信じない主義だったけど、こりゃ改める必要があるな」
恒一「みたいだね」
鳴「うん……」
勅使河原「……よし! それじゃそろそろ帰るか!」
望月「もう外も暗いしね」
恒一「そうだね……行こう、見崎」
鳴「うん」
勅使河原「そうだ、帰りどっか寄っていかね? 小腹すいちまってさー」
望月「またあ?」
恒一「僕もちょっと空いたかな……夕飯前に少しだけならいいと思うけど」
望月「榊原くんまで……」
恒一「見崎はどう思う?」
鳴「たまにはいいんじゃないかしら」
勅使河原「よし、じゃあ決まりだな! じゃあ久しぶりにイノヤでも――――」
「――――?」
「――。――――」
「――」
・
・
・
望月「またあ?」
恒一「僕もちょっと空いたかな……夕飯前に少しだけならいいと思うけど」
望月「榊原くんまで……」
恒一「見崎はどう思う?」
鳴「たまにはいいんじゃないかしら」
勅使河原「よし、じゃあ決まりだな! じゃあ久しぶりにイノヤでも――――」
「――――?」
「――。――――」
「――」
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ピリリリリリリ
ピリリリリリリ
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ピリリリリリリ
ピリリリリリリ
ピリリリリリリ
ピリリリリリリ
ピリリリリリリ
ピリリリリリ
ピリリリリリ
ピリリリリリ――ピッ
『……』
『……』
『……この度はあの世へ繋がる電話のご利用、ありがとうございました』
ピリリリリリ
ピリリリリリ――ピッ
『……』
『……』
『……この度はあの世へ繋がる電話のご利用、ありがとうございました』
『死者との通話はお楽しみになられたでしょうか?』
『もう二度と話せない筈の人との会話、楽しんで頂けたのなら幸いです』
『……では』
『本日、お客様がご利用になられた時間は××時間××分××秒になります』
『ご利用時間から換算致しました通話料金は後日、係の者が請求に参りますのでそのように』
『では、またのご利用をお待ちしております』
『もう二度と話せない筈の人との会話、楽しんで頂けたのなら幸いです』
『……では』
『本日、お客様がご利用になられた時間は××時間××分××秒になります』
『ご利用時間から換算致しました通話料金は後日、係の者が請求に参りますのでそのように』
『では、またのご利用をお待ちしております』
『……』
『……』
『……』
『……まあ』
『――次があれば、の話ですが』
――ブツッ
ツー…ツー…ツー…
終わり
『……』
『……』
『……まあ』
『――次があれば、の話ですが』
――ブツッ
ツー…ツー…ツー…
終わり
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