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    元スレ女騎士「……あいつは長い髪が好みなのか?」

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    151 = 43 :

    152 = 43 :

    153 = 107 :

    154 :

    仕事から帰ってきても残ってたら書こうかな

    155 = 7 :

    週末・・・

    騎士「また、街に出てしまった……」

    騎士「特に何かしたいわけでもないが……」

    騎士「どうしてだろう、街に出ると心が安らぐ」

    騎士「今日は市場の方に行ってみよう」 テクテク

    ………
    ……


    市場――

    騎士「休日ともなるとこんなにも賑わうのだな」

    156 = 88 :

    来たのか

    158 = 7 :

    果物屋「あらー女騎士ちゃんじゃない、休みの日に寄るのは珍しいねえ」

    騎士「あ、おばさんこんにちは」

    果物屋「今日はお仕事?」

    騎士「いえ、ただの気晴らしです」

    果物屋「あらそう、どう、今朝入ったばかりの林檎があるんだけど」

    騎士「ああ、今日は何かを買いに来たというわけでは」

    果物屋「釣れないわねぇ、一つくらいいいじゃない」

    騎士「ですが、いえ、そうですねではひとついただきましょう」

    果物屋「まいどあり~」

    159 = 7 :

    騎士「あ、欲しいのは一つですよ、おばさん」

    果物屋「いいのいいの、一つおまけ。いつも街のために頑張ってる女騎士ちゃんにね」

    騎士「ああ、ありがとうございます」

    果物屋「それにしても最近物騒ね、なんでも盗賊団がうろついているらしいじゃない」

    騎士「そうですね、私達もいろいろと手がかりを探しているんですが、今のところさっぱり……」

    果物屋「まあそのうちきっとなんとかなるようになるわよ」

    騎士「そうでしょうか……」

    果物屋「そうそう、だkら女騎士ちゃんも休日はしっかり休むのよ~」

    騎士「はぁ……」

    160 = 7 :

    果物屋「女騎士ちゃん、見かけるといつも難しそうな顔をしてるし、そんなんじゃ疲れちゃうわ」

    騎士「……」

    果物「人のために働くことは立派だけど、でもまずは自分のことからちゃんとしなきゃ!」

    騎士「わたしは、別にじぶんのこと……」

    果物屋「案外自分ではわからないものなのよ~?ほらもっと笑って、ね?」

    騎士「……」

    果物屋「仕事にしても、ただそれだけ、じゃあ人間持たないわよ~、もっと楽しく考えなきゃ」

    騎士「仕事だけ……」

    果物屋「女の子でしょう?おしゃれして、恋もして、それで」

    騎士「恋……」

    161 = 107 :

    ほう

    162 = 7 :

    果物屋「まあ急にっていう話でも無理かしら?」

    果物屋「でも先週服を買ったっていう話も聞いたもんで」

    騎士「服、ああ、先週の……」

    果物屋「街の皆もなんか変わったねえ、って。もしかして、新しい騎士団長の……」

    騎士「!」

    騎士「その話は!あ、その、やめてもらえませんか」

    果物屋「あらあら、そうかしら、まあそういうことなのかしら」

    騎士「それよりも、ちょっと気になっていることが。南部の空き家についてなので……!?銃声!?」

    果物屋「奥のほうからだわ、何かしら」

    163 = 107 :

    何かしら

    164 = 7 :

    「なにいまの……」

    「銃声がしたぞ……!?」

    B「銀行の方だと思うんだけど、」

    「一体……」

    B「おい聞いたか、強盗だってよ!」

    「強盗……?なんだってこんな所に」

    「やだーこわいー」



    騎士「強盗だって……!?」

    165 = 107 :

    ほほほ

    166 = 7 :

    なんか臨場感とかないねごめんね

    168 = 7 :

    果物屋「ごごごうとう?ど、どうすれば」

    騎士「おばさん、落ち着いてください、私が」

    果物屋「女騎士ちゃん?」

    騎士「装備をとりつつ騎士団を出動させます、もう誰かが伝令に行っているかもしれませんが」

    果物屋「で、でも、相手は銃を、銃が」

    騎士「大丈夫ですから、騎士団が責任をもって皆さんをお守りしますから、だから」

    果物屋「す、すぐにすぐに戻ってきて……」

    騎士「もちろんです!」 タッ

    タッタッタッタ

    169 = 1 :

    続けろポッター

    171 = 7 :

    本部――

    騎士「ハァッ……ハァッ……」 タッタッタ

    守衛「副長!?どうしたでありますか?」

    騎士「市場の、ハァッ、ほうで、ハァッ、強盗が、ハァッ」

    守衛「それでしたら、今しがた本日の当番のものが出動しています!」

    騎士「そうか、はあ、よかった、私も、装備を取ってすぐに行く、」

    守衛「副長!?まずは少し、休んでからにしたほうがよいかと存じますが!」

    騎士「いや、大丈夫だ問題ない、一刻も早く向かわなければ!馬は出せるか?」

    守衛「はっ、すぐに手配いたします!」

    騎士「(急がなきゃ、早くしなきゃ)」

    172 = 107 :

    速くしなきゃ

    173 = 7 :

    騎士「急げっ……!早くっ……!もっと早くっ!」

    騎士「皆が、待っているんだ……!」

    …………
    ………
    ……


    市場――

    騎士「やっと、着いた……!皆は」

    団員「副長!どうしてここへ?」

    団員B「副長は今日は非番のはずでは……?」

    騎士「あ、ええ、たしかに非番ですが、たまたま居合わせたものでして」

    175 = 7 :

    騎士「ですが装備が整っていなかったもので、一度本部へ戻って」

    団員「ああなるほど」

    騎士「それで、状況はどうなっています?」

    団員B「それが……」

    騎士「どうした!?まさか……」

    ……


    騎士「なるほど、到着していたらもう解決していたと」

    団員「はい、何者かが銀行の裏口から突入して、それで全て取り押さえたと」

    団員B「誰も顔を確認できなかったと言っています」

    騎士「そうか……」

    176 = 107 :

    ふむ

    177 = 7 :

    騎士「それで犯人たちは?」

    団員「はっ、強盗団一味5人はすでに連行しています」

    団員B「明日のうちにも首都の方へ送られるとのことです」

    騎士「そうですか……何にしてもご苦労様でした。戻ったらゆっくり休んでください」

    団員「はっ」

    ……


    騎士「これで盗賊団の話も片付いたのか」

    騎士「それにしてはなにか違和感が……」

    騎士「5人……?」

    179 = 7 :

    週明け・・・

    本部――

    騎士「おはようございます」

    騎士「ん、ああおはよう」

    騎士「急にですけど、団長」

    騎士「んー?」

    騎士「週末どこで何をしていましたか」

    騎士「えっと?」

    騎士「市場での銀行強盗の話、知らないということはないはずです。その時何をしていたんですか」

    180 :

    団長が銀行強盗か……

    181 = 7 :

    騎士「その時は、だな……寝ていた、はずだ」

    騎士「……」

    騎士「なんだ、疑うのか」

    騎士「我々騎士団の決まりでは、一応有事の際は団長のもとにも連絡が行くはずですが」

    騎士「まじ?」

    騎士「確かに連絡は取りづらいですが、とりあえず団長宅には伝令が走るはずです」

    騎士「本当に寝ていた?自宅で?連絡が来たのに?」

    騎士「えーとその、それはだな」

    騎士「本当にそうだとしたら、重大な職務怠慢として報告しなければなりませんが」

    182 = 107 :

    団長おおおおお

    183 = 7 :

    騎士「……」

    騎士「……」

    騎士「……」

    騎士「団長なんでしょう?強盗たちを取り押さえたというのは」

    騎士「……」

    騎士「ですよね、この街でそんなに腕の立つ人というと、私はあなたくらいしか思い当たりません」

    騎士「……そうだ、俺が片付けた」

    騎士「一人で、全部やったんですよね」

    騎士「ああ」

    184 = 107 :

    ふー

    185 = 7 :

    騎士「なんでですか」

    騎士「……」

    騎士「今回は無事にすんだからいいものの、相手は銃を持った集団なんですよ!?」

    騎士「付近にはまだ市民がたくさん残っているというのに、なぜそのような真似を!?」

    騎士「騎士を、騎士団を何だと思っているんですか!?」

    騎士「何でもかんでも独りでって、じゃあ私たちは何のために団を結んでいるんですか」

    騎士「なんであなたはそんなに身勝手な、……」

    騎士「……もういいです」

    騎士「今回は、大事に至りませんでしたから」

    騎士「でも……」

    186 :

    しえんた

    188 = 7 :

    騎士「悪かったな」

    騎士「次からはちゃんと、連帯した行動で」

    騎士「だが、俺は一人でできた。俺だから、一人でできた」

    騎士「っ、あなたは本当に……」

    騎士「行くか、午前中も訓練だろ」

    騎士「……」

    189 = 107 :

    http://x.vu/image003jpg

    190 = 7 :

    騎士「(それからしばらくは、平穏に過ぎていった)」

    騎士「(団長とは顔を合わせる機会も減り、会話もほとんどなくなっていった)」

    週末・・・

    騎士「今日は、何をしようか」

    騎士「髪も長くなってきたし、そろそろ切ったほうがいいだろうか」

    騎士「……ここまで長くしたのは、初めてだ」

    騎士「街に行こう」

    191 = 7 :

    騎士「……」 テクテク

    騎士「平和、だな」 テクテク

    騎士「今日はとても天気がいい」 テクテク

    店員「あら?」

    騎士「公園でのんびりするのもいいかもしれない」

    店員「いらっしゃーい」

    騎士「わっ!?」

    店員「いらっしゃい女騎士さん、何かって行ってくださいよ、前みたいに」

    193 = 7 :

    騎士「えっと、その……」

    店員「いいからいいから、お店の中入って!」

    騎士「きょ、今日は別に買いたいものは特に」

    店員「ちょっとー?Bー?」

    騎士「ま、まただ……」

    店員B「呼んだー?」

    店員「一緒に見繕ってー」

    店員B「はいはい、えーっと、あれ女騎士さん?」

    店員「うん」

    店員B「髪伸ばしてたから一瞬誰かわかんなかった」

    194 :

    終わりが見えない

    195 = 7 :

    店員「だよね、あたしもびっくりした」

    店員B「ふーん、似合ってるじゃない」

    店員「でしょでしょ?」

    店員B「なんでお前が頷くんだよ」

    店員「いいじゃない細かいことは、それよりさ、この間のあの服とか今ならいいんじゃない?」

    騎士「この間……?」

    店員B「えーと、あーあれか」

    騎士「?」

    店員「うん、まだあったでしょ持ってきて」

    店員B「はいはいっと」

    196 = 7 :

    騎士「ああ、この服でしたか……」

    店員「そうそう、髪伸ばしたらやっぱり似合うじゃない」

    店員B「だな……お前やっぱ見る目だけはあるな」

    店員「だけってなによだけって。それで、女騎士さん、この服はどうする?」

    騎士「えっと……」

    店員B「今なら安くするよ」

    騎士「……いえ、やっぱりいいです」

    店員「あ、そう、残念」

    騎士「ご好意だけ、頂いておきますから」

    198 = 7 :

    店員「ありがとございましたーまたきてねー」

    騎士「……」

    騎士「あんな可愛い服、どうせ私が来てもおかしいだけさ」

    騎士「……」

    騎士「やっぱり家に帰ろう」

    騎士「お、副長ちゃん」

    騎士「え?」

    騎士「なんだよ、やっぱお前もこういう店に入るんじゃないか。てっきり仕事だけしか任務だけしか考えてない女かと」

    199 = 117 :

    >>189
    音付きはやめてくれ

    200 = 7 :

    騎士「なんですか一体、私に何か用が?」

    騎士「そうそう、おまえんち行こうとしてたんだ」

    騎士「私の家に?」

    騎士「そうそう」

    騎士「なんでまた」

    騎士「いやー最近ちょっとコミュニケーションが不足しているじゃん?」

    騎士「だから一緒に飲もうかなーと思って。ほらいい酒手に入れたんだ」

    騎士「結構です」


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