元スレ女騎士「……あいつは長い髪が好みなのか?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
101 = 7 :
女騎士「本部へ戻って対策を考えたほうがよさそうですね……」
騎士「対策というと」
女騎士「警らの人数を増やしましょう、あとは市民への注意喚起と」
騎士「うん」
女騎士「それから訓練を増やします」
騎士「それが嫌なんだよなあ」
女騎士「団長!」
103 = 7 :
市民A「おい聞いたかよ」
市民B「何をだよ」
市民A「盗賊団の話」
市民B「ああ、近くの街であったやつ」
市民A「それがこの街の近くにいるかもしれないらしいぞ」
市民B「マジかよ!?」
市民A「役所に掲示されていたぞ、注意しろって」
市民B「そりゃやべえな」
市民A「お前も気をつけろよ、最近子供が生まれたばかりだろ」
市民「ああ、そうだな……」
106 = 7 :
…………
……
…
女騎士「あれから1週間になろうとしていますが全く音沙汰ありませんね」
騎士「ああ」
女騎士「こちらから捜索に打って出たほうがいいと思いますか?」
騎士「どうだろうな……人数がそこまで足りるだろうか」
女騎士「……」
騎士「それに、近くにいるかも知れないってだけで本当にいるかどうかもわからん」
騎士「手がかりも全く無い中でというのは無理がありすぎる」
108 = 69 :
お、様子見は終わったのか
109 = 7 :
女騎士「それはそうですが……」
騎士「どちらかというとなかなか姿を表さないんじゃなくて、もうこの近辺からは去ったと考えるほうが妥当だろ」
女騎士「……」
騎士「町の人もだんだん気が緩んでいってるし、まあそういうことなのだろう」
女騎士「ですが」
騎士「まあ1週間気が張っていただろうし、この週末はゆっくり休んだほうがいいね」
女騎士「はぁ……」
騎士「考え事しすぎると小じわが増えるぞ」
女騎士「なっ」
111 = 7 :
週末・・・・・・
女騎士「結局また街に出てしまった……」
女騎士「特にすることはないのだが」 テクテク
女騎士「本当に、なにも……」
女騎士「……」 テクテク
女騎士「先週もこんな感じでここを通ったっけ」 テクテク
女騎士「それで服屋の前で……」 テクテク
店員「いらっしゃいませ」
女騎士「そうそうこんな感じで」
女騎士「お?」
112 = 7 :
店員「今日はなにか買っていってくださいよ、副長さん」
女騎士「え、あのその」
店員「せっかく可愛いんですから、もっとおしゃれしましょう?」
女騎士「お、おしゃれ?でも私は」
店員「はいはいー今年の流行はこの色ですよー」
女騎士「あ、ちょっと、やめてください、その、あああああああ」
店員「ちょっとー?Bー?あんたも手伝ってー」
店員B「ああまた店員の悪い癖が……」
113 = 7 :
ひるめしにしよう
114 :
代わりに昼飯食っといてやるからはよ
116 :
じゃあ俺は昼寝代行する
117 :
すくなとくも正式な組織のトップには向いてないな
120 = 7 :
おや
121 = 54 :
声が
122 :
>>120
早く書け
123 = 7 :
1時間後・・・
女騎士「も、疲れた……」
店員「やっぱり流行りの色よりも落ち着いたもののほうがいいかしら……」
店員B「あの色ならもっと髪は長めのほうが」
店員「やっぱりー?まあじゃあ今日はこの色でいいね」
店員B「それよりももっとだな……髪留めとかそういう所で個性を……」
店員「あーなるほど髪留めは盲点だったかも。だとすると」
…………
……
…
124 = 7 :
女騎士「結局さらに1時間も取られた……疲れた……」
女騎士「しかも」
店員「お買い上げですよね」
女騎士「えっ」
店員「毎度有難うございまーす」
女騎士「しっかり売上に貢献させられるし」
女騎士「それに毎度って……また何か買わされるのだろうか」
女騎士「……」
125 = 7 :
女騎士「……」 テクテク
女騎士「あ、」
女騎士「この髪留め……可愛い……」
女騎士「……」
女騎士「長い髪、か……」
女騎士「……」
女騎士「家に帰ろう」
128 = 7 :
女騎士「……?」 テクテク
女騎士「あの家、人が住んでいただろうか」
女騎士「……」
女騎士「すみません、ちょっといいですか」
店主「ん、なんだい」
女騎士「向かいの家ですけど、どなたか住んでいらしたでしょうか」
店主「どうだったかな……何年か前に老夫婦が引っ越してから誰も入ってなかったはずだ」
女騎士「そうですか。ご協力ありがとうございます」
店主「いいっていいって、それよりだ、なにか買っていかないかな」
129 = 7 :
女騎士「店主は誰も住んでいないはずと言った」 テクテク
女騎士「しかし人が生活している気配がする」 モグモグ
女騎士「団長に報告しておくべきか……」 テクテク
女騎士「いや、あいつは適当に流してしまいそうだ」 モグモグ
女騎士「しかしかといって別な手段があるわけでもない……」 テクテク
女騎士「報告するしかない、か……」
130 = 7 :
週明け・・・
本部――
女騎士「それで、街南部の空き家が怪しいと思うんです」
騎士「ふーん」
女騎士「(やっぱりこんな反応だ)」
騎士「怪しいとは言えだからといって押し入るわけにもいかんしなあ」
女騎士「それはそうですけど」
騎士「まあ一応役所に許可の申請だけはしておこうか」
女騎士「はい」
騎士「さーて今日も訓練だ―」
132 = 7 :
女騎士「(それで結局、この週も何事も無く過ぎていった……)」
騎士「女騎士ちゃん、今夜暇?」
女騎士「え、ああ、まあ予定は何も無いですが……」
騎士「飲み行こう、昨日いいお店見っけた」
女騎士「昨日!?昨日行った何をしていたんですか」
騎士「え、あ、それはだね」
女騎士「そういえば昨日は見回りとかいって午後の訓練抜け出してましたよね……」
騎士「あ、あはは……」
女騎士「……」
133 = 7 :
女騎士「まあ、見逃してあげます」
騎士「えっまじ?やった」
女騎士「そのかわり、今日はごちそうになります」
騎士「あーああうん」
女騎士「では私は今日と今週の総括してきますね」
騎士「はいはいー」
………
……
…
134 = 1 :
し
136 = 7 :
居酒屋――
女騎士「なるほど、確かに美味しいですね」
騎士「だろー?俺こういうのだけは目が効くんだよ」
女騎士「その目をもっと市民のために有効活用して欲しいところですけどね……」
騎士「ちゃーんと市民のために毎日備えてるじゃーん」 ケラケラケラ
女騎士「だったらもっとまじめに鍛錬してくださいよ……」
騎士「だいじょーぶだいじょーぶ、俺強いからさぁー」
女騎士「今の状況見るかぎりでは全く大丈夫とは思えません……」
137 = 7 :
女騎士「ところで話は変わるのですが」
騎士「んー?」
女騎士「団長はなぜ騎士団に?」
騎士「?」
女騎士「失礼ですけれども、団長はあまりにも自由気ままなので」
騎士「うん」
女騎士「こういった形式とか体裁が重要な職業の、それもトップには向いてるように思いません」
騎士「……」
女騎士「それにそもそもあまりそういうものに囚われるのも好きじゃないように思います」
138 = 7 :
女騎士「どうして騎士団に入ろうなんて思ったんですか」
騎士「んーそりゃおまえ、決まってるだろ」
女騎士「?」
騎士「給料がいいからな。特にリーダーともなると」
女騎士「……」
騎士「結局カネが一番なんだよ、世の中。お金が欲しいから密猟もするし強盗もする、そんなもんだ」
女騎士「そうですか」
騎士「お前こそどうなんだよ、こんな堅苦しくてしょうがないところなんか入ってさ」
女騎士「私は」
139 = 107 :
私は?????
140 = 7 :
女騎士「団長がそんな人だとは思っていませんでした」
女騎士「この仕事に誇りを持っています」
女騎士「市民の規範として、盾として、拠り所として、存在する」
女騎士「そんな強さの象徴である騎士団に憧れて入団した……!」
女騎士「騎士団は、弱き市民から頼られる強い存在、そう信じて私は今日まで努力してきたしこれからも努力したい」
女騎士「そう信じているのに、何だあんたは一体!」
女騎士「団長だってきっと何か市民のためにと思って、それで騎士団に入ったものと思ってた……!」
女騎士「素行が悪くても、それでも市民のためにと……!」
女騎士「それが、お金?」
141 = 7 :
2つ目のセリフの頭に 私は が抜けてる
142 = 7 :
女騎士「団長がそんな人だとは思ってなかった」
女騎士「そんなにお金が大事なら、傭兵にでもなればよかっただろう!」
女騎士「…………」
女騎士「確かにあなたは強い人です」
女騎士「でも、」
女騎士「……」
女騎士「今夜はごちそうさまでした」
女騎士「おやすみなさい」
143 = 7 :
…………
……
…
騎士「……」
騎士「……俺だってお金ばかりが大事じゃないさ」
騎士「意味があって騎士団に入った」
騎士「だが、お金はたしかに大事だろう……」
騎士「金がなければ何もできないじゃないか」
騎士「……」
騎士「親父ぃ!勘定だ!」
144 = 1 :
しえ
145 = 7 :
出かけるもんで落として構わないのよ
146 = 1 :
おい
147 = 107 :
待てよ
150 = 43 :
ほ
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