元スレ女騎士「……あいつは長い髪が好みなのか?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
202 = 7 :
騎士「そんな事言わずにさあ」
女騎士「そのような暇があったら、私は、いえ、我々は鍛錬に励み、常に万全を期すべきです」
女騎士「そんなにお酒が飲みたいのでしたら、お一人でどうぞ」
騎士「……」
女騎士「用事はそれだけですか?なら私はもう行きますね」
………
……
…
女騎士「あんなの、やっぱり団長なんかじゃない」
女騎士「誰が許可したんだ、あんな団長……」
205 = 7 :
週明け・・・
本部――
女騎士「はぁ……」
団員「どうしたんですか、副長、ため息など」
女騎士「あ、おはようございます。なに、大したことではありませんよ」
団員「おはようございます。そうですか、ならよろしいのですが」
女騎士「ところで、何かようですか?」
団員「あ、はい。役所から副長宛に書類が」
女騎士「ありがとう。下がって良いですよ」
団員「はっ」
207 = 7 :
本部・執務室――
女騎士「団長!」 ガチャ
騎士「おーどうしたどうした、そんなに慌てて」
女騎士「例の書類が来ました、これで捜査にいけます!」
騎士「書類って、……なんだっけ?」
女騎士「あれですよ、南部の怪しい家の家宅捜査の令状が、降りたんですよ!」
騎士「あー、1ヶ月前のあれか」
女騎士「ええ!早速行くべきだと思うのですが」
騎士「えー別にもうよくね?」
208 = 7 :
女騎士「っ、あなたは、またそんなことを」
騎士「盗賊団の件は市場強盗の件で終わりだったはずだろう?聴取の結果でも他に仲間は居ないみたいだし」
女騎士「その件ですが、洞窟で見つけた痕跡では10人はくだらない規模だったはず、それがあの時は5人しか居なかったんですよ?おかしいじゃないですか」
騎士「だからといって、何かあるとも限った話じゃない」
女騎士「それは……」
騎士「最近また戦争の話も出てきてるらしいじゃないか」
女騎士「……」
騎士「だから他にやることがいっぱいあるだろう?労力をそんな無駄なことに」
女騎士「無駄じゃない!」
209 = 7 :
女騎士「騎士団として、市民を守るために努力することは無駄じゃない!」
女騎士「不安な要素を少しでも取り除こうとして何が悪い!」
女騎士「騎士団は市民の鎧なんだ、お前みたいな卑しい理屈で考えるな!」
騎士「……言いたいことはそれだけか」
女騎士「……」
騎士「気がすんだのなら持ち場に戻ってろ今日も訓練だろ」
女騎士「……」 クルッ スタスタスタ
……
…
騎士「似てるなぁ」
210 :
似てるって誰にやねん
211 = 107 :
だ~れだ
212 = 194 :
俺だ!!!
213 :
>>119
荒らしはクズ。自覚しろや
>>131,166
やーめーてーよー
214 = 7 :
騎士「あー今日の訓練は何だったっけな」
騎士「副長?あれどこだ」
団員「団長!団長は居ますか!?」
騎士「あー?なんだ俺ならここにいるが」
団員「先程、何者かが馬小屋から勝手に馬を出して外へ飛び出して行きました!」
騎士「なんだって?」
団員「目撃者の証言によると、その者は長い髪をしていたとのことです!」
騎士「!」
騎士「あのばか……」
215 = 7 :
団員「いかがいたしましょう、副長にも通達を」
騎士「いや、その必要はない」
団員「しかし……」
騎士「いいんだ。それより出動の準備をしろ」
団員「出動?」
騎士「そんなに人数はいらない、混乱するからな」
騎士「目的地は街の南部、肉屋の近くの民家だ」
216 = 107 :
誰だいったい誰なんだ
217 = 7 :
ごはんたべよ
218 = 107 :
まだお腹空いてないよ
222 = 7 :
とんかつおいしいね
223 = 107 :
オムライス美味しかった
224 = 7 :
…………
……
女騎士「ここが……私の思い違いであることを願いましょう」
店主「おや、騎士様じゃないか。こんな時間に何か用で?」
女騎士「ご主人、しばらくココから離れていていただきたいのですが」
店主「?」
女騎士「周りの人を連れて非難するように勧告をします」
225 :
似合ってるって女騎士に言ったんじゃない?
髪伸ばしたじゃん
226 = 7 :
ドア「のっくのっく」
女騎士「騎士団です。中に人がいるのならば開けて捜査にご協力ください!」
女騎士「誰かいませんか?騎士団です、開けてください!」
女騎士「……」
ドア「……」
女騎士「返事はないが、たしかに誰かはいる。が鍵がかかっていて開かない」
女騎士「蹴破るか……」
ドア「!?」
227 = 7 :
女騎士「騎士団だ!捜査させてもらう!」
ドア「ひどい」
女騎士「長いこと人が居ないと言っていた割には、埃とかがない。あたりだったか」
女騎士「誰かいるのなら、おとなしく出てこい!抵抗する場合は身の安全は保証できないぞ!」
女騎士「居ないのか!?」
女騎士「……」
女騎士「これより強制捜査を行う!」
……
…
団員「準備が整いました!出陣いたします!」
騎士「そうしてくれ、俺は先に行ってる」
228 = 107 :
むむ!?
229 = 7 :
騎士「なにか悪いことがなければいいが」
騎士「急いでくれよ……!」
馬「はいはい」
……
…
女騎士「1階も2階もまったく人影なしだ……」
女騎士「だが、必ず人はいるはず!」
女騎士「どこだ、どこに隠れている……」
……
…
230 = 7 :
騎士「報告ではこのあたりのはずだが……む」
店主「あ、騎士様!」
騎士「この人だかりは」
店主「さっき副長様が避難しろと……」
騎士「そうか、わかった!それで、その家というのは」
店主「それなら……」
………
……
…
女騎士「くまなく調べたが、後はこの部屋だけか」
女騎士「引き上げた後だとしても、なにか手がかりだけでもないのか」
231 = 7 :
女騎士「?」
女騎士「なんだ、なにかがおかしいぞ」
女騎士「!」
女騎士「ここだけ埃が薄い……」
女騎士「ちょうどこの棚の大きさぐらい、埃が……そうか!」
女騎士「この棚を横にずらせば、んっ」
女騎士「やっぱり、隠し扉が!」
女騎士「きっとこの奥に……」
232 = 107 :
おお!
233 = 7 :
……
…
騎士「!」
騎士「この家だな、団員はまだか……」
騎士「もういいや突入しよっ」
……
…
女騎士「扉からはそのまま地下に潜っていく」
女騎士「こんな穴蔵で一体何をするつもりでいるのだ……」
女騎士「!」
女騎士「そこだっ!」
234 = 180 :
そこだっ!やったか!?のそこじゃないやってない率は異常
235 = 122 :
やったか!?は確実にやってない
236 = 7 :
??「なるほど勇ましいお嬢ちゃんだ」
女騎士「!?」
女騎士「素手で受け止めた……?」
??「惜しいなあ、後もうちょっとで致命傷になっていたが」
女騎士「貴様、一体誰だ……」
??「ふぅん。それを聞くか。だが答えは出ているんじゃないのか」
女騎士「そうか、貴様が」
??「あんたらの探し求めている賊の棟梁さ、よろしくな」
女騎士「貴様とよろしくするいわれはないな、おとなしく投稿してもらいたい」
237 = 7 :
頭領 はこっちの字かな 訂正だ
238 = 7 :
投降も間違えてるわ すまんの
240 = 7 :
頭領「投降、か。随分平和なことを言う」
女騎士「簡単に捉えられるとは思っていなかったさ。ただ、手続き的にはこうしないとな」
頭領「ほう、手続きか。なかなか面倒な仕事をしているんだなぁ」
女騎士「お互い様、だろっ」 ビュッ
頭領「なるほどぉ!腕は立つようだなあ!これは楽しめそうだ!」 ガッ
女騎士「そう悠長なことを行ってる暇はあるのかな!たぁ!」
頭領「いい太刀筋だ!だが!こんな狭い所でそんな長い剣をいつまで振り回していられるかなあ!」 ヒュッ
女騎士「ダガー!?しかし、ならば威力ではこっちが勝る……!」 ガイン!
242 = 122 :
確かに狭い所ではダガーのほうが圧倒的に有利だな
243 = 7 :
女騎士「だが、どうしてこんな穴蔵などに潜んでいるのだ、わざわざ街の中に入ってくるとはな!」
頭領「潜んでいる?違うな、どうせここでお前は死ぬ、冥土の土産に教えといてやろう!」 シュッ
女騎士「?」
頭領「これはただの穴蔵じゃない、手下たちが掘り進み続けている!」
女騎士「進んでいる……?この方向は、まさか……!」
頭領「気づいたか、そのまさかさ。銀行の下、そしてそのまま役所へと通じている……!」
女騎士「銀行はともかく、役所まで、どうしてだ……!」
頭領「戦争だ」
女騎士「!?」
244 = 107 :
むむむむ
245 :
スーパー赤毛同盟タイム
246 = 7 :
頭領「聞いたことないか?もうすぐまた新しい戦争があるという話……!」
女騎士「それは……」
頭領「確かに首都は守りも硬いだろうが、しかしながらここを占拠し拠点とすればぁ!」 ブン
女騎士「くっ」 ガシャッ
頭領「首都陥落も難易度はぐっと下がる!」
頭領「だから街の防衛状況の資料をパクっちまえば、あっちの国には高く売れるって寸法よ!」
女騎士「させない!」 ビュンッ
頭領「ああ?」
247 = 7 :
女騎士「この街を、そんな風にはさせない……絶対に!」
女騎士「騎士団は、私は……!この街を守るんだ!」 ブンッ
頭領「はっくだらねえ!守るも何も自分が死んじまったら意味ねえだろうが!」 ガンッ
頭領「人のためだとか街のためだとか、そんなんで良くなれば世の中苦労しねえよ!」
女騎士「っ、そんなこと、ない!人はっ!人のために戦えるっ!」
頭領「だからそれが甘いんだよお!結局はな、金なんだよ世の中ァ!」 シュッ
女騎士「違う!お金だけが全てじゃない!!」 キィンッ
頭領「なら見せてみろよその強さあああああ」 ギュンッ
女騎士「言われなくともっ!」 バッ
250 = 83 :
盛り上がってまいりました
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