元スレまどか「あなたと私が夢みた世界」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★
301 = 241 :
杏子「だから、あたしらはさっ…!まどかを笑顔で見送ってやるんだ…!」
杏子「それが友だちってもんだろ?」
マミ「ええ、そうね…笑顔で…笑って見送るの」
ほむら「笑顔で…」
マミ「暁美さん…わかってくれる?」
ほむら「………うん」
まどか「ほむらちゃん…!」
ほむら「…そうね、お別れじゃないんだもんね」
まどか「うんっ…!」
ほむら「まどか…私も…私の想いもあなたの側にいるから…!」
まどか「えへへ、ありがとう。ほむらちゃん!」
302 = 269 :
さやかには会わないで行くのか
303 = 241 :
マミ「…もう時間はないの?」
まどか「…はい、もう行かなきゃ」
杏子「みんなと…まどかと最後に会わなくていいのかよ?」
まどか「…時間がないから」
キュゥべえ「それなら大丈夫だよ」
ほむら「!?」
マミ「キュゥべえ…?」
杏子「何しに来やがった…!」
キュゥべえ「やれやれ、せっかくみんなを連れてきたのに。僕は招かれざる客ってわけかい?」
ほむら「みんなを連れてきた…?」
まどか(2)「わたしっ…!」
詢子「まどか!」
知久「まどか!」
タツヤ「ねーちゃ!」
まどか「みんな…?」
304 :
べぇさん……
何企んでやがる
305 = 241 :
キュゥべえ「君を、もう1人の鹿目まどかだと認識できている人間を連れてきたよ」
マミ「キュゥべえ…!」
ほむら「…でも、何故あなたが…?」
キュゥべえ「僕にも訳がわからないよ」
キュゥべえ「まさか僕が、まどかの最後に立ち会わせたいだなんて思うなんてね」
キュゥべえ「僕にそんな感情を持たせることができるのは…1人しかいないんじゃないかな?」
杏子「…まどかか?」
まどか(1)「私…が…」
キュゥべえ「君が無意識の打ちに祈った願いが、僕を変えたのかな」
キュゥべえ「ほんと、困ったことをしてくれるね。鹿目まどか」
まどか(1)「……そうだったんだ」
詢子「まどか…」
知久「もう…行くんだね」
タツヤ「ねーちゃ…?」
306 = 253 :
えっ
307 = 241 :
まどか「うん…でも、これで良かったの」
詢子「そうか…まどかが決めた事だ、口出しはしないさ」
詢子「でもこれだけは覚えておくんだぞ」
知久「まどかは例え概念でも、神様でも僕たちの大切な娘」
知久「僕たちの宝物なんだ…!」
詢子「それはまどかが何処に行っても同じさ、まどかはずっとずっと」
詢子「私達の娘なんだからな…!」
タツヤ「ねーちゃ!」
まどか(1)「パパ…ママ…タツヤ…!」
まどか(1)「うんっ…!私も、何処に行ってもパパとママの娘で、タツヤのお姉ちゃんだよ!」
308 = 241 :
まどか(2)「あの…お姉ちゃん…ううん、わたしっ…!」
まどか(1)「…私……」
まどか(2)「わたしっ、あなたに…何もしてあげられなかったけど…」
まどか(2)「でもっ、わたしは…あなたの…!」
まどか(1)「うん、わかってるよ。あなたは私だから」
まどか(2)「うんっ…!」
まどか(1)「えへへ!」
まどか(2)「えへへ!」
キュゥべえ「わけがわからないよ、まどかは何の話をしているんだい?」
マミ「きっと、鹿目さん同士…言葉にしなくても心が通じているのよ」
杏子「ああ、以心伝心…だな」
キュゥべえ「そうかい…君たち人間は興味深いね」
まどか(1)「後はあなたに任せてもいいかな?」
まどか(2)「うんっ!あなたの分もわたし…頑張るからっ!」
309 = 241 :
まどか(1)「ありがと、てぃひひ!」
まどか(2)「こちらこそ、うぇひひ!」
ほむら「まどか…」
まどか(2)「ほむらちゃん、わたし…分かることができたよ!」
ほむら「えっ?」
まどか(1)「私の知ってること、ちゃんと伝わったみたい」
ほむら「な…じゃ、じゃあ…あなたも…私のことが…?」
まどか(2)「うん、今さらだけど…わかったんだ」
まどか(2)「ほむらちゃん…!」
ほむら「まどか…!」
まどか(1)「えへへ、言ったでしょ?私は私だって」
キュゥべえ「よくわからないけど…凄いこと…なのかな」
マミ「ううん、鹿目さんは鹿目さん…ただ、それだけのことよ」
キュゥべえ「わけがわからないよ」
杏子「いいんだよ、分からなくても伝わることはあるんだ」
310 = 241 :
マミ「…名残惜しいけど、もう時間…よね?」
まどか(1)「はい…」
まどか(1)「私のことを知ってくれてる、みんなと最後に会えて本当に良かったよ」
ほむら「うん…みんな…?」
杏子「ま、待てっ!さやかは…さやかってやつはどうした?」
杏子「聞いたぞ?さやかはまどかの親友なんだろ?なのに…!」
まどか(1)「それは…」
まどか(2)「さやかちゃんには、わたし達の本当のことを話してないから」
まどか(2)「だから…悲しませたくなかったし…」
まどか(1)「うん…」
杏子「な…そんな…いいのかよ?」
マミ「…美樹さん」
ほむら「今からじゃ間に合わないの?」
まどか(1)「……うん」
ほむら「そんな…」
311 = 241 :
さやか「~♪」
恭介「うん、上手だ…さやかは天才だね」
さやか「ううん、そんな。恭介が…恭介が教えてくれたからだよ」
さやか「だから、あたし…えへへ!」
恭介「でも凄いよ、もうオリジナルを弾けるようになるなんて」
さやか「ふふっ、頑張ったから…それに、早く聴かせたい相手もいるし」
恭介「…うん、そうだね」
さやか「えへへ」
恭介「あはは、早く聴かせてあげたいね」
さやか「うん、あたし……っ!?」
恭介「さやか?」
さやか「な…なに…頭が…痛い…痛いよっ…」
恭介「さやか?大丈夫?だ、誰か!」
仁美「さやかさん?どうなさいましたの?」
恭介「志筑さん…さやかが!」
312 = 241 :
さやか「うぁぁっ…ま…どか…?」
仁美「…!」
さやか「まど…か…」スッ
恭介「えっ?さやか?」
さやか「まどか…?まどかが…?」
仁美「さやかさん…」
さやか「…ごめん。恭介、仁美。…あたし、行かなきゃ!」
恭介「えっ?何を言って…?」
さやか「まどかっ!」タタッ
恭介「さやか…!」
仁美「…行かせてあげましょう」
仁美「あのさやかさんの目は…」
恭介「…さやか」
313 = 241 :
まどか(1)「みんな、今までありがとう」
まどか(1)「私、この世界に来て…みんなに会うことができて」
まどか(1)「ほんとに…ほんとに良かったって思ってるんだ」
まどか(1)「お別れしちゃうのは…寂しいけど…でも」
まどか(1)「でもっ!私はみんなと…みんなの側にいるから!」
まどか(1)「何時までも、何処までも…ずっと、ずっと…!」
まどか(1)「だから…」
さやか「待ってっ!」
まどか(1)「えっ?」
まどか(2)「さやか…ちゃん…」
さやか「はぁ…はぁ…良かった、間に合った…」
ほむら「さやか…どうしてここが?」
さやか「えへへ…抜け駆けは許さんぞぉ!」
さやか「まどか、親友を置いてお別れなんてけしからぁん!」
314 = 241 :
まどか(1)「えっ…さやかちゃん…私がわかるの…?」
さやか「うん!『まどか』でしょ!」
まどか(1)「さやかちゃん…!」
さやか「ごめん、こんなに遅くなっちゃって…」
さやか「最後にさ、約束してた曲…まどかに聞かせてあげたいんだ」
まどか(2)「曲って…あの時言ってた?」
さやか「うん、ほんとはもっと上手くなってから聞かせたかったんだけどね」
さやか「その分、全身全霊…精一杯のさやかちゃんが、弾いちゃいますからね!」
まどか(1)「さやかちゃんっ…!」
さやか「えへへ、聞いてね…コネクト」
315 = 290 :
さやさや…
316 :
このさやかは恭介と結ばれてもいい
317 = 241 :
さやか「~♪」
まどか(1)(さやかちゃん…私の親友…!)
ほむら「まどか…!」
まどか(1)(ほむらちゃん…私の最高の友だち…!)
マミ「…うふふっ」グスッ
杏子「さよならなんて言わないぞ…また会うんだからな」
まどか(1)(マミさん…杏子ちゃん…大切な仲間、友だち…!)
キュゥべえ「お別れだね、鹿目まどか」
まどか(1)(キュゥべえ…たくさん悲しいことはあったけど)
まどか(1)(その分たくさん嬉しいこともあったよ…それもキュゥべえがいたからなのかな)
詢子「まどか、何時でも待ってるからな」
知久「美味しいクリームシチュー用意してまってるからね」
タツヤ「ねーちゃ!」
まどか(1)(ママ、パパ、タツヤ…大切な家族)
318 = 241 :
まどか(1)(そして…)
まどか(2)「…ぐすっ…えへへ」ゴシゴシ
まどか(1)(私…!)
まどか(1)(みんな…みんな私の大切な存在…!)
まどか(1)(私のまわりには、こんなにたくさん大切なものでいっぱいだったんだよね…!)
まどか(1)(私…ひとりぼっちじゃないもん)
まどか(1)(私…幸せだよ…!)
まどか(1)(だって世界がこんなにも優しいんだよ)
まどか(1)(悲しくなんかないよ)
まどか(1)(だから…)
319 = 241 :
スゥゥ
まどか(1)「…ぐすっ…えへへ」
ほむら「まどかっ!?」
まどか(2)「わたしっ!」
まどか(1)「みんな…私は、みんなの側に何時もいるから…!」
まどか(1)「何時でも何処でもまた会えるから…!」
まどか(1)「だから、みんな…」
まどか(1)「またね!」
まどか(1)「えへへ!」ニコッ
320 = 304 :
oh……
322 = 241 :
ねえ、見てるかな?
あれから色んな事があったんだよ?
えへへ、教えてあげるね?
ほむら「何をしているの?」
まどか「日記を書いてるんだよ」
ほむら「日記…ふふっ、そっか…まどかに見せるんだもんね」
まどか「うんっ!」
えっと…何から書こうかな?
うん、まずね?さやかちゃんのことから書くね。
さやかちゃんはあれからも、上條くんとバイオリンの練習をしてるんだよ。
上條くんが作曲して、さやかちゃんが演奏するの。
あっ、仁美ちゃんも最近一緒に練習してるんだよ。
3人の音楽は本当に凄いって思うんだ。
今度、あなたにも聞いてほしいなぁ。なんて、えへへ。
323 = 241 :
次はマミさんと杏子ちゃんだね。
杏子ちゃんはマミさんと一緒に生活してるんだ。
マミさんが勉強も教えてるんだけど、杏子ちゃん頭良いんだよ?
わたしとさやかちゃん、何時杏子ちゃんに抜かれるかドキドキしてるの。
えへへ、わたしもちゃんと勉強しなきゃいけないよね?
今、ほむらちゃんに教えてもらってるんだ。
あっ、そうそう。マミさんは杏子ちゃんとほむらちゃんにお料理も教えてるんだよ?
ほむら「ま、まどか!ダークマターは恥ずかしいから書かないで!」
まどか「うぇひひ!わかってるよ」
最近、ほむらちゃんのお料理を食べるのが楽しみなんだ。
ほむらちゃんのクリームシチュー、何時かあなも食べに来てね。
最初は暗黒物質しか作れなかったほむらちゃんだけど、今は上手だから
ほむら「ちょっと、まどか…」
まどか「えへへ、ダークマターじゃないよ?」
ほむら「そうだけど…はぁ、わかったわ」
324 = 241 :
そして最後はほむらちゃん。
今もほむらちゃんと一緒にいるけど、今だけじゃないの。
ずっとずっと一緒にいるんだよ?
だってほむらちゃんは本当に最高の友だちだもん!えへへ!
ほむら「まどか…!」
まどか「えへへ、ほんとだもん」
ほむら「ふふっ、うん…!」
だから、今わたし達は幸せだよ。
みんな毎日がすっごく楽しいの。
魔女は・・・まだいるけど、でもほむらちゃんとマミさんと杏子ちゃん。
この3人は何にでも負けないんだから。
だから、わたしも応援にいけるんだ。
325 = 241 :
まだ・・・魔女や魔法少女はいるけど、わたし達なりの答えを見つけたんだ。
絶望が魔女を生むなら、わたし達は希望を生むって。
さいごまで、ずっと、ずっとね。
そして、本当に毎日が楽しいの。これが優しい世界なのかな?
うん、そうだよね。
これが、あなたとわたしが夢みた世界なんだよね。
ほむら「ええ…本当にね、昔の私もこんな世界を夢みていたのかも知れないわ」
まどか「わたしもだよ、だってすっごく嬉しいもん」
ほむら「うん…!」
まどか「えへへ!」
ほむら「さて、まどか。そろそろお昼にしましょう?」
まどか「うん!」
326 = 241 :
まどか「あっ、でもこれだけは書かせて?」
まどか「んと…」カキカキ
ほむら「何を書いたの?」
まどか「えへへ、これだよ」
わたしが大好きなわたしへ 。
ありがとう。まどか
ほむら「まどか…ふふっ。大好きだものね。もちろん私も大好きよ」
まどか「うんっ!」
ほむら「じゃあお昼にしましょう、今日はクリームシチューよ」
まどか「ほんと?やったぁ!」
ほむら「ふふっ」
まどか「えへへ」
私が大好きな私へ。
ありがとう。まどか
おわり
328 = 273 :
おつ!!
面白かったぜ
329 = 269 :
乙乙
素晴らしかった!
330 :
乙
まど神だから許されるご都合展開ってやつだな
331 :
まどかかわいい
332 = 243 :
体操乙であった
333 :
面白かった
おつ
334 :
乙。
素晴らしいSSをありがとう。感動した!またこんな感じのSS読めたら、それはとっても嬉しいなって。
335 = 254 :
乙
相変わらずきゅんきゅんきゅい!なSS書く>>1であった
みんなの評価 : ★★★
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