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    元スレ佐天「バイツァダストで爆弾にされる能力かぁ……」

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    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×4
    タグ : - とある科学の超電磁砲 + - とある魔術の禁書目録 + - クロスオーバー + - ジョジョ + - 佐天 + - 佐天涙子 + - 吉良吉影 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    1 :

    仗助「スイッチを押させるなァァァ――――――!!!」

    吉良「いいや、限界だ! 押すねッ!! 今だッ!!」

       カチッ

            ドゴォォォォオオオオオオン

    ―――

    吉良「……ふふ」

    吉良「はははははは!! やったッ! 発動したぞ!!」

    吉良「これで私は、もう奴らと『出会う』事すらなくなった……フフフ、私の完全勝利だ」

    吉良「……しかし、ここは何処だ? 一時間前なら私は通勤途中の筈だが……こんな道、杜王町にあったか?」

    吉良「……『違う』……ここは、杜王町じゃあないッ!?
       なんだ、何が起こったんだ……私は勝ったんじゃあないのか?」

    吉良「クソッ……なんだって言うんだ一体……」

    吉良「……ともかく、ここが何処だろうと私が奴らに追われることはあり得ない。
       ひとまず表に出て地図の見られる店でも探すか」

    ―――

    吉良「……見渡す限り、ビル、ビル、ビル、か。杜王町じゃあない事は確かみたいだな。
       じゃあここは何処だ? S市……いや、もっと首都圏に近い場所か」

    2 :

    吉良さん中学生は犯罪です

    3 = 1 :

    吉良「……なんだこの街は……本当に『日本』か? 『自律行動をする掃除ロボット』なんて見たこと無いぞ……」

    吉良「なんにせよ情報が欲しいな……日本語が通じればいいが」

    ―――
    ―――

    吉良「学園都市……か。にわかには信じられないな、科学技術が二十年進んでいるというのも、『超能力者』が居るというのも。
       しかし……『超能力者』が表立って集められている都市……マズいな。
       空条承太郎は『スタンド』に関して強い『横』のつながりを持っているようだった……もしかするとそれが、『学園都市』なのかも……」

    吉良「奴ら自体は『バイツァ・ダスト』で撒く事が出来たが……奴らは早人の事を知っていた……『私』が『川尻浩作』だという情報を知るのは時間の問題だろう……
       クソッ、忌々しいデカブツ空条承太郎め……」

    吉良「しかし『能力者』ばかりを集めているというのは気になる所だな。
       そんなに掃いて捨てるほど居るモンなのか、スタンド使いっていうのは……
       そもそも、ここでいう『能力者』は『スタンド使い』と同じなのか? スタンド使いは『弓矢』でしか増えないんじゃあないのか……?」

    吉良「出来る事ならこの『学園都市』にいる『超能力者』というのを見てみたいものだが……」

                      ドゴォォォォオオオオオオオオオン!!!!

    吉良「……なるほど、分かりやすくて吐気がするほどの超能力アピールだ」

    吉良「関わり合いになりたくはないが情報が無いと今後の動きも決めづらい……野次馬にまぎれて遠巻きに見てみるか」

    4 = 1 :

    吉良「……なんだあの知性がまるで感じられない顔の男と馬鹿丸出しな髪飾りの女は。アレが能力者か?
       東方仗助や虹村億泰といい、学生の超能力者ってのは頭が悪そうな風体をするっていう共通点でもあるのか」

    犯罪者「炭ッカスになりたくなきゃあそこをどくんだなぁ!!」

    初春「じゃじゃじゃ、『ジャッジメント』が、はいそうですかなんてのけるわけないじゃないですか!!」

    吉良「……何?」

    初春(うぅ……ただ私は、気になってた可愛いお洋服見たかっただけなのに……どうしてこんな事に……こんな事なら教室でお昼ごはん食べてればよかったぁ……)

    吉良(ジャッジメント……なんだ、ジャッジメントってのは……
       judgementなら『裁き』って意味だろうが今の髪飾りの台詞から考えるに『チーム名』かなにかか?)

    犯罪者「そうか、じゃあ!!俺の能力で燃えろォォオオオ!!!!」

         ゴオオオオオオオオ!!!!!

    初春「ひへああああああああああああ!!」

    吉良(炎か、厄介な能力だな。しかし今、『スタンドの像』が見えなかった……やはりこの都市の『超能力』は『スタンド』とは別物なのか?
       いや、重ちーのような『群れ』を作るスタンドで、炎に見えるアレの一粒一粒が奴のスタンド像なのかもしれない……
       出来る事ならあっちの髪飾りの能力も見たいところだが……)

    初春(ひーん!! 助けて白井さん!!)

    犯罪者「ホラホラ! どうしたァァァ――――!!」
                                        ドゴゴゴゴゴゴァァッ!!

    吉良「……しかし五月蠅いな、あの馬鹿面男」

    5 = 1 :

    初春(これ以上能力を使われたらマズいですよね……街の壊れ具合的にも、私の身の安全的にも……)

    吉良(あっちの髪飾りは能力を使わないのか? 涙目になってひんひん鳴きながら逃げ回ってるだけだが……
       ……いや、『使わない』んじゃあなくて『使えない』のか?
       『ジャッジメント』ってのが『無能力者機関』という事なのかもしれないな)

    犯罪者「おいそこのスーツ!!!!」

    吉良「……ん?」

    犯罪者「俺はテメーみてーなスカした奴が大っ嫌いなんだよ!! このうざってージャッジメントの前にテメェを炭ッカスにしてやる!!」

    吉良「……」

    初春「えええええええええ!!? だ、駄目です!! 一般人に迷惑をかけるのは」

    犯罪者「ウルセェェェエエエエエ!! なんならテメェの方から消し炭にしてやってもいいんだぜ、お優しいジャッジメントさんよおお!!」

    吉良(……成程、『ジャッジメント』ってのは警察みたいな組織なのか。
       しかしなんだあの馬鹿面、いきなり私の方に喧嘩フッ掛けてくるとは……足りないのは頭のネジか、それとも教育の量か?
       髪飾りの方は『一般人』に手を出されようとしているのに能力を使わないってことは、能力者じゃあないと見るべきだな)

    犯罪者「出て来いスーツのジジイ!! それともその場で炭ッカスになりてーかァァ!?」

    吉良「……やれやれ、私が出て行けばいいのかな?」

    初春「ああ! で、出てきちゃダメです! ダメ!!」

    吉良(出なきゃあ燃やされるって言われてるのに『出るな』……遠まわしに『死ね』って言ってるのか、あの馬鹿髪飾り)

    6 :

    面白い

    7 = 1 :

    吉良(出来れば『キラー・クイーン』を使うのは避けたい……私の『キラー・クイーン』は目立ち過ぎるしな……
       ここで『第一の爆弾』や『第二の爆弾』を使えばこの後馬鹿髪飾りの機関に引っ張られてしまうかもしれない)

    吉良「それで、私に何か?」

    犯罪者「聞こえなかったか? 俺はテメーみてぇなスカしたヤローが大嫌いなんだよ!!
        そうだなぁ……まず、土下座しろよ」

    吉良「……一応聞くが、なんで私が土下座しないといけないのかな?
       私は君に迷惑をかけたかな? 迷惑をかけているのは現在進行形でそちらの方だと思うんだが」

    犯罪者「あっあ~、いいのかそんな事言って……『燃やすぞ』?」

    吉良「……」

    犯罪者「理由が欲しいか? じゃあ、そうだな。『俺の前にスカしたスーツで立ってた罪』だ。
        ほら、さっさと土下座しろォォ――――!!!」

    吉良「…………『やめ』だ」

    犯罪者「あぁ?」

    吉良「見ていて一つ気付いた事があるんだ。君、いつも『右手』を前に出して炎を放っていたね。
       もし右手が使えなかったらどうなるのかな」

    犯罪者「テメー、ゴチャゴチャ言ってんじゃッ!!」

               ボキッ!

    犯罪者「……へ?」

    8 :

    ほう

    9 = 1 :

    吉良(『キラー・クイーン』を使わずに切り抜けるのはやめだ。こんなゴミクズみたいな男の言いなりになる義務が何処にある。
       運がいいのか悪いのか、ここは本当に『超能力都市』のようだ……誰も突然現れる炎を見て悲鳴すらあげていないんだからな。
       爆破能力を使わなくても殴ればいい。発火能力(パイロキネシス)があるなら念力(テレキネシス)だって存在するはずだ。
       いざとなればそれで押し通す。疑われたら……その時は、『その時』だ)

    犯罪者「なァァァ――――――!?」

    吉良「さて、聞かせてもらおうか。どうなるのかな?」

    犯罪者「なにしやがんだテメ」

                 ボキッ!!

    犯罪者「ぐあああああああああああああ、ああ、ええええええええええええ!!?」

    吉良「左手を構えるってことは左手でも撃てるのか。それじゃあ両手が折れたらどうするんだ? 口からか、足からか、いや尻から出すってのも面白いかもな」

    犯罪者「な、え、なぁッ!? え、嘘、え!?」

    初春「あ、あ、ああああ……」

    初春(『念動力』使い……しかも腕を折るほどの強度の力をいともたやすく……)

    吉良「さて、どうするね? お望みとあらばその馬鹿面が誰の顔か判断できなくなるまでブチ込んでやってもいいが……今日の私は少々機嫌が良くてね」

    犯罪者「じゃ、じゃあ、た、た、助けてくれますよね!? ほら、俺もう両腕使えませんし!! なんなら土下座でも何でもしますから!!」

    吉良「……」

    犯罪者「え、えへへ」

    10 = 8 :

    むむ

    11 :

    >>1がsage進行しているのはなぜなんだ…
    くっ、真意が見えないぜ…

    12 :

    >>11
    これが>>1のスタンド……!

    13 = 1 :

            ボガァッ!!

    犯罪者「げぴっ!」

    吉良「一撃で許してやる」

    犯罪者「そ、そんにゃ……」

    吉良「さて、と。これでもう私に用はないかな?」

    吉良(……しかし、『学園都市の超能力者』と『スタンド使い』は別種の『超能力』を操っているのか?
       この馬鹿面は能力を使った時私の背後にいた『キラー・クイーン』ではなく、私を見ていた。
       つまり、『スタンドが見える』『スタンド像が存在する』という『スタンド使いの原則』から外れているものが『超能力』であり『超能力者』……
       表に出た甲斐があったな、これが真実なら、大きな収穫だ)

    初春「あ、あの!!」

    吉良(さて、ここからの問題は『どうやって杜王町に帰るか』……そして『杜王町に帰れないならどうするか』……
       ……考えるべきは後者からだろうな。今この『川尻浩作』の顔で杜王町に帰れば東方仗助達に見つかる可能性が高い)

    初春「あの!!!」

    吉良「……なんだ」

    初春「ひ、え、えっと……ありがとうございました、えっと、でも、あなたほどの実力者なら何も両腕を折らなくても……」

    吉良「……私だって不本意ながらやったにすぎない。炭ッカスにはなりたくないからね。
       もっとも、ジャッジメントさんが彼を取り押さえられていれば私も実力行使なんてしなかっただろうが」

    初春「うう……」

    15 = 8 :

    ほう

    16 = 1 :

    吉良「それじゃあ私はこれで」

    初春「あ、あの」

    ・ ・ ・ ・ ・ ・

    初春「……行っちゃった……」

    黒子「ジャッジメントですの! ってあら、もう終わってましたの? 通報を聞いてすぐに駆けつけましたのに。
       ……あら、初春、このお方は?」

    初春「えっと、銀行強盗さん……でした」

    黒子「あらあらまぁまぁ、両腕とも見事にグチャグチャですわね。初春いつの間にこんな荒業を?
       もしや佐天さん対策で何か格闘技を始めた、とかですの?」

    初春「え、いや、えっと……スーツを着た男の人が……」

    黒子「……ふむ。その話、詳しく教えていただいてもよろしいかしら?」

    ―――

    吉良「ホテルに泊まるには手持ちが少ないし、かといって野宿は嫌だし……さて、どうしたものかな……」

    常盤台生徒A「でさー」

    常盤台生徒B「ふんふん」

    吉良「……」

    17 :

    吉良さんクールで変態で慎み深い?のがたまらん

    18 = 1 :

    吉良「……そう言えば、何か懐が軽いと思ったらいつの間にか『彼女』が居なくなってるじゃないか……成程、イライラするワケだ」

    吉良「私の精神的安定のためにも、『彼女』は欲しいなぁ……住む場所が見つかったら、綺麗な『女性』を『デート』に誘うのもいいかもしれない」

    吉良「いや、住む場所だけじゃあないな、仕事も探さなきゃあいけない。これからは結構忙しくなるかもしれないな」


    ――― 二週間後


    黒子「行方不明者……ですの?」

    固法「そう、ほとんど女性のね」

    黒子「はぁー、どうせプチ家出~とかそんなんじゃあありませんの?」

    初春「最近流行ってますもんね」

    固法「この二週間で中高生五人に大学生三人、教育機関で働く研究者が三人。
       ほとんどが『買い物へ行く』『散歩に行く』なんてちょっと出かける用事で帰ってこないらしいわ」

    黒子「……旅行という可能性は?」

    固法「財布を持たずに旅行ができるって言うんなら旅行かもね」

    初春「……それじゃあ行方不明というより」

    固法「蒸発……純和風に言うなら『神隠し』って所かしら?」

    黒子「被害者がほとんど女性だなんて、さぞかしいやらしい犯人さんなのでしょうねぇ」

    19 = 11 :

    俺はもう『保守しなくてはならない』状況にあるっ!!

    20 :

    面白い……面白いじゃあないか……

    21 :

    植物のような平穏な~とか言っても結局自分で種まいてんだよな~

    22 :

    2週間で11人とは吉良さんお盛んだな

    23 = 20 :

    >>21
    こんな性癖持ってるからこそ平穏に暮らしたいと願うんだろ

    24 = 1 :

    吉良(……やはり、高いけど防腐剤を買うべきかな。『臭い』だすのが杜王町に住んでいる時よりも速い……)

    吉良「ははは、ごめんよ。そんなにむくれないでくれ。愛してるよ」

    吉良(学園都市はM県よりも南にあるし、やはり腐りやすいんだろうなぁ)

    美琴「見つけたわよ!!」

    上条「あぁ? なんだビリビリ中学生じゃねーか」

    美琴「アンタねぇ……あたしには! 御坂美琴って名前があんのよ!!」

    吉良「まったく……せっかくの逢引き中だって言うのに空気の読めない奴もいたもんだ。
       あっちに行こう、おいしそうなケーキ屋さんを見つけたんだ。君の……君の名前はなんだったかな?
       まぁいい。君の好きだった苺のショートケーキのおいしいお店だよ……フフフ」

        ドンッ!

    上条「のわっ!! だ、大丈夫ですか?」

    吉良「ん? ああ、私『達』の方はね……君は?」

    上条「ああ、大丈夫です! って来た来た来た来たあああああああ!!!!」

          バチバチバチバチィィィッ!!!

    美琴「待てこらああああああああああああ!!!!」

    吉良「……騒々しい。だから私はガキが嫌いなんだよ。分かってくれるかな?」

    26 :

    やっぱり美琴は頭おかしい

    27 = 1 :

    ―――

    佐天「へー、そんな事件がねぇ」

    初春「佐天さんも気を付けてくださいね? 女の子なんですから!」

    佐天「しっかし、それって『風紀委員』が動くような事件なの? 聞いた感じじゃあ家出の時期が被っただけのような気もするんだけど」

    初春「それがそうでもないんですよ」

    佐天「んー? どゆこと?」

    初春「『消える』んですよ。この世から。
       本人だけじゃなく、身につけていた物も、一緒にいた人間すらも、あとかたもなく消えるんです」

    佐天「……そんだけ強い能力者ならバンクに乗ってるんじゃないの?」

    初春「それが無いんですよね、不思議な事に」

    佐天「しっかし女だけを狙うなんて大胆な犯行だね……連れてかれちゃった子はどうなるんだろうねぇ~、うーいーはぁるー」

       わしゃわしゃ

    初春「…………これは私の勘なんですけど」

    佐天「うん?」

       わしゃわしゃ

    初春「……消えた人たちは、おそらくもう―――」

    29 = 1 :

    ―――

    吉良「なかなか綺麗なお店だろう。もしまた君と行く機会があったら……ん?」

    初春「『消える』んですよ。この世から」

    吉良「……あのド派手な髪飾り、あの時のジャッジメントか。
       物騒な話をしているが……」

    初春「本人だけじゃなく、身につけていた物も、一緒にいた人間も、あとかたもなく消えるんです」

    吉良(……まさか、私の話か? ジャッジメント……どれほどの存在かと思ったが……
       少なくともS市の警察よりは優秀みたいだ。これは少し『彼女探し』の方法を考えなきゃあいけないな)

    初春「……消えた人たちは、おそらくもう―――殺されてると思います」

    佐天「えぇ!? どうして?」

    初春「まず考えられるのが人身売買の線ですけど、これは有り得ない。そういう機関があったらとっくに潰されてますしね。
       個人的な監禁の線もない。十数人を監禁出来るような場所なんてそうそう無いし、被害者に目立った共通点も無い。
       そうなったら、考えられるのは最近能力に目覚めた快楽殺人能力者の犯行としか……」

    吉良(へぇ……無能なボンクラかと思ったが、頭のお花畑は飾りじゃないって事か……
       まぁ、『手が綺麗』って共通点がある事にはあるんだがな)

    佐天「快楽殺人能力者って……そりゃ怖いわ。能力の情報とかはないの?」

    初春「それが全く……さっき言ったみたいにバンクをひっくり返しても該当するような能力が存在しないんですよ」

    佐天「ふむふむ、全くわけがわかりませんなぁ」

    30 :

    この「スレ」は「まとめサイト」に載るッ…!!
    そう、コーラを飲んだらゲップが出るって言うぐらい確実じゃ!!

    33 = 1 :

    吉良(バンク? 能力者は『管理』されてるって事か?)

    初春「それに……あ」

    吉良「ん?」

    初春「あなたはこの前の!」

    佐天「あら、初春知り合い?」

    初春「この前危ない所を助けてもらったおじさんです! 先日はどうも」

    吉良「ああ……誰かと思えばあの時のジャッジメントさんか」

    初春「この人はですね、もの凄く強い『念動力』使いなんですよ」

    吉良(……どうやら上手い事勘違いしてくれてるみたいだな。良かった……
       しばらく挨拶程度のやり取りをしたらケーキを買わずにとっとと帰ろう。『彼女』には悪いが)

    佐天「へぇー、大人の超能力者って私初めて見た。ちなみにレベルはどれくらいなんですか?」

    吉良「……レベル?」

    佐天「へ? やだなぁ、レベルですよ。どれくらいなんですか?」

    吉良(レベル……この都市では『超能力者』をレベル別に分類してるのか……
       しかし困ったな……そのレベルってのは五段階なのか、十段階か、さすがに多いだろうが百ってのもあり得る……五段階として低目につけて百段階だったりしたら目も当てられないし……)

    吉良「……レベル7だ」

    34 :

    保守!せざるにはいられないッ、

    35 = 20 :

    ワクワクしてきた

    36 :

    面白くなってまいりました

    38 = 1 :

    佐天「な、7ッ!? ってソレ神の意志どころか神超えた存在じゃないですか!!」

    吉良(しくじった、五段階くらいか!? どうする……どうすればいい……)

    初春「やだなぁ佐天さん、からかわれてるんですよ。でも結構なレベルですよね?」

    吉良「……3だ」

    佐天「なんだ、からかわれてたのか。はぁ……でもいいなぁ、レベル3かぁ……」

    吉良「君達は?」

    佐天「レベル0ですよ、能力の片鱗も全くなしの無能力者でーす」

    初春「私はレベル1の『保温』能力者です」

    吉良(レベル0か……いくら能力者を重点的に集めたといってもやはり無能力者もいるんだな。
       気になるのは髪飾り、ウイハルと呼ばれていたか? こいつの保温能力ってのがなんなのかだな)

    吉良「レベル0か、それは残念だ。しかし、『保温』能力ってのはどんなもんなんだ?」

    初春「あ、まぁ一般的じゃないですもんね。……えっと、魔法瓶みたいなものだと思ってください」

    吉良(魔法瓶……想像以上のカス能力だな。成程、一般人を助けられないはずだ)

    初春「そうだ! えっと、おじさん!! この前のお礼をさせてください!!」

    吉良(……こいつ……なんど私をおじさんと呼べば気が済むんだ……私はまだ三十過ぎたばかりだぞ……)

    41 = 1 :

    初春「おじさんもこのお店のケーキを食べに来てるんですよね?」

    吉良「……いや、私は『彼女』の分のケーキを買おうと思って」

    佐天「あらら、残念だったね初春。彼女持ちだってさ」

    初春「へ!? え、な、何を、そんなんじゃないですって!!」

    佐天「初春ってば顔真っ赤にしちゃって可愛いの~」

    初春「うぅ~~~……」

        ポカポカ

    佐天「アハハ、ごめんごめん」

    吉良(……何をやってるんだこの二人、脳ミソが溶けてるのか? ……しかし)

    吉良(この前は気付かなかったが、この初春の指、結構綺麗に手入れしてある……
       最近のバカな若い奴に多い頭の悪そうなネイルアートや『私は馬鹿です』と言って回るようなド派手なマニキュアも着けてない。
       『爪』も綺麗に切りそろえられている……『手荒れ』もしてない……
       細くて、白くて、綺麗な手だ…………今の『彼女』と別れたらコイツに『彼女』になってもらうのも悪くないかもしれないな)

    初春「え、えっとですね! お礼といってはなんですけど、ケーキいかがですか?」

    吉良「……学生に奢ってもらうほど金銭的に不自由はしてないんだが」

    初春「いえいえ! そんなんじゃなくて、純粋にお礼をしたいだけなんです!!」

    42 = 20 :

    仕事見つけたのか?

    43 = 34 :

    4部が読みたくなるスレだな

    44 = 1 :

    ―――

    佐天「いやー、おいしかったねぇ」

    初春「ですね。今度は皆で来ましょうか」

    吉良「……」

    吉良(こいつら……いつまで私について来る気だ……)

    初春「そういえば川尻さんは営業とかいいんですか?」

    佐天「初春。男の人にはどうしても女の人にプレゼントを贈らなきゃいけない時って言うのがあるのよ」

    吉良「……まぁそんな所だ」

    初春「あははは、川尻さんの恋人は幸せですね」

    吉良(このままじゃあラチがあかないな……とっとと切り上げさせてもらおう)

    吉良「じゃあ私はこの辺で……」

    佐天「お、ねぇねぇ初春、あれ白井さんじゃない?」

    初春「あ、ホントだ! 固法先輩も一緒って言う事は、また何かあったんですかね?
       白井さーん!!」

    黒子「あらあら、初春に佐天さん。こんな所でばったり出くわすとは奇遇ですわねぇ。そちらの男性は?」

    吉良(……『女』、また『女』か。クソッ、いつまで私に付きまとう気だこいつらッ!!)

    45 = 11 :

    上がれっ!

    46 = 1 :

    黒子「もしかして援助交際ですの? だとしたら連行させていただきますけど」

    初春「やだなぁ~、そんなワケないじゃないですか」

    佐天「そうそう! 終始顔真っ赤にして川尻さんを見てた初春はともかく私はそんなの」

    初春「さ、佐天さん!」

    固法「へぇ……初春さん、年上趣味だったのね」

    黒子「初春は頼れる男の人が好きそうですものねぇ」

    初春「だから違うんですってばぁ~~!!!」

    吉良(ピーチクパーチク五月蠅い奴らだ。女ってのはどうしてこう無駄におしゃべりなんだ。
       ……そんな顔しないでくれ。私は静かな『君』が大好きだよ……ふふ)

    固法(……今、あの人笑った? ……いや、そうじゃない。今、あの人、『何処を見て』笑った……?)

    初春「川尻さんもなんとか言ってくださいよー!」

    吉良「……私はそろそろ帰りたいんだがなぁ」

    初春「あ、ご、ごめんなさい!!」

    黒子「でしたら私と先輩も見回りがありますので。では参りましょうか、先輩」

    固法「え? あ、ああ。そうね」

    48 = 1 :

    吉良(見回り……この二人もジャッジメントか?
       いや、それよりも気になるのはあのコノリとか呼ばれていた女……先ほどから私を見ている……
       いやな予感がするな……ここはひとつ探りを入れて見るか)

    固法(胸ポケット、いやその奥の内ポケット? 何か隠し持ってるの?)

    吉良「見回り、ってことはこの人達もジャッジメントなのかな?」

    初春「はい! こっちは私の友達で白井黒子さん、そしてあちらが固法美偉先輩。
       二人ともすごい能力者なんですよ」

    吉良「へぇ、若いのに凄いんだな」

    黒子「いえいえ、私などまだまだですわ。私のお姉さまなんて学園都市に七人しか居ないレベル5ですのよ!」

    吉良「お姉さま、ねぇ。姉妹揃って能力者なんてのも居るのか」

    黒子「違いますわ。お姉さまは私のお姉さまであってそういった意味のお姉さまではございませんの。
       もっとも、そういう関係になれるのならばなりたいですけど……むふふ」

    吉良(言ってる意味が分からない……イカれてやがるな)

    黒子「あぁ、なんだか無性にお姉さまに会いたくなってきましたの!!」

    吉良(コイツは放っておいた方がよさそうだな。目下の問題は……)

    固法「……」

    吉良(……やはりこいつだ)

    49 = 1 :

    固法(これは『覗いて』見た方が良さそうね……まぁ恋人の写真かなんかなんでしょうけど)

    吉良(……アイツの視線、私じゃない。私のコートの中、『彼女』を『見』ようとしているのか?
       成程超能力都市だ。透視能力を持ってる奴がいたって不思議じゃあない……
       もし本当にこのコノリが透視能力者で、今『彼女』を見られれば、少々厄介だな……)

    吉良「感心しないな。断りもなく人のポケットの『中身』を見ようとするなんて」

    固法「ッ!?」

    佐天「え?」

    黒子「ポケットの中身って……」

    吉良「おや、違ったかな……『コノリミイ』」

    固法(気付かれていた……なんて勘の鋭い人……その上、顔色一つ変えずにその事について触れてきた)

    固法「……そんな事『する』わけないじゃないですか」

    吉良「……そうか、それならいいんだが」

    吉良(今の回答で分かる事は二つ。
       『コノリミイは透視能力を持っている』事……持っていないなら『するわけ』じゃなく『出来るわけ』と言う筈だ……
       そして、『コノリミイはこういった駆け引きには慣れていない』という事……
       いくら予想外の反応を相手が返したからといって、そこで反応を返したらそこで終わりだ……)

    吉良(しかしコイツの能力は『脅威』だ。遅かれ早かれ、いや、コイツは早めに『消して』おく必要があるな)

                  ┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"

    50 = 34 :

    ほす


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