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元スレ古畑「キルミーベイベー……?」
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店員(梶原善)「うーん、おかしいなあ」
ソーニャ「あの部屋は……空き部屋か?
何やってんだ、あの店員?」
古畑「あのー、どうかされました?」
ソーニャ「っ!」ビクッ
店員「ああ、すみません。
この部屋にお客様をご案内したはずなのですが、
なぜかいらっしゃらないみたいで」
古畑「お客さん……? 部屋に誰もいないの?」
店員「誰も……と言うか一人です。
赤っぽい髪の、元気そうな女子高生が一人」
古畑「一人でカラオケに? んー、なんというか寂しい子だね」
店員「いえ、ヒトカラ……つまり一人でカラオケに来るお客様はそれほど珍しくはありません。
現に他にも一人で来ているお客さんはいますし。
あの、ところで失礼ですが、アナタは?」
ソーニャ「あの部屋は……空き部屋か?
何やってんだ、あの店員?」
古畑「あのー、どうかされました?」
ソーニャ「っ!」ビクッ
店員「ああ、すみません。
この部屋にお客様をご案内したはずなのですが、
なぜかいらっしゃらないみたいで」
古畑「お客さん……? 部屋に誰もいないの?」
店員「誰も……と言うか一人です。
赤っぽい髪の、元気そうな女子高生が一人」
古畑「一人でカラオケに? んー、なんというか寂しい子だね」
店員「いえ、ヒトカラ……つまり一人でカラオケに来るお客様はそれほど珍しくはありません。
現に他にも一人で来ているお客さんはいますし。
あの、ところで失礼ですが、アナタは?」
古畑「私? 私こういうものなんだけど」
店員「え、警察の方? 何か事件でも?」
古畑「いや、部下と遊びに来ただけ。
それより、そのお客さん本当にこの部屋に来たの?」
店員「間違いありません」
古畑「じゃあトイレに行ってるんじゃない。
あのー、ソーニャさん?」
ソーニャ「え、私!?」
古畑「ええ、ソーニャさん、ソーニャさんですよね?
さっき、そう呼ばれてました」
ソーニャ「ああ、アンタさっきの……
私がどうかしたか?」
古畑「いやー、聞こえていたと思いますけど、
この部屋のお客さんがどっかに消えちゃったみたいで。
もしかしてトイレにいなかったかな……と」
ソーニャ「なんで私に聞くんだ?」
店員「え、警察の方? 何か事件でも?」
古畑「いや、部下と遊びに来ただけ。
それより、そのお客さん本当にこの部屋に来たの?」
店員「間違いありません」
古畑「じゃあトイレに行ってるんじゃない。
あのー、ソーニャさん?」
ソーニャ「え、私!?」
古畑「ええ、ソーニャさん、ソーニャさんですよね?
さっき、そう呼ばれてました」
ソーニャ「ああ、アンタさっきの……
私がどうかしたか?」
古畑「いやー、聞こえていたと思いますけど、
この部屋のお客さんがどっかに消えちゃったみたいで。
もしかしてトイレにいなかったかな……と」
ソーニャ「なんで私に聞くんだ?」
古畑「えー、女の子にこんなこと聞くのあれなんですけども、
今トイレから戻ってきたところですよね?
だってそのー……手に水滴が」
ソーニャ「……なるほど、アンタ目ざといな」
古畑「んーふふふ、仕事柄細かいとこに目が行くたちでして。
えー、それで、トイレで見かけませんでしたか?
赤っぽい髪の元気そうな女子高生らしいんですが」
ソーニャ「えーと……ど、どうだったかなー……
いなかったと思うけど……」
古畑「だってさ。やっぱり勘違いんじゃない?」
店員「そんなことありませんよ!
あ、そうだ。エレベーターホールの監視カメラに姿が映っているはずです。
そこまで言うなら、管理室で確認してみますか?」
古畑「んー、お願いできる?」
店員「では、こちらへどうぞ。
管理室は一階です」
古畑「ありがと。じゃ、行こう」
ソーニャ「…………」
今トイレから戻ってきたところですよね?
だってそのー……手に水滴が」
ソーニャ「……なるほど、アンタ目ざといな」
古畑「んーふふふ、仕事柄細かいとこに目が行くたちでして。
えー、それで、トイレで見かけませんでしたか?
赤っぽい髪の元気そうな女子高生らしいんですが」
ソーニャ「えーと……ど、どうだったかなー……
いなかったと思うけど……」
古畑「だってさ。やっぱり勘違いんじゃない?」
店員「そんなことありませんよ!
あ、そうだ。エレベーターホールの監視カメラに姿が映っているはずです。
そこまで言うなら、管理室で確認してみますか?」
古畑「んー、お願いできる?」
店員「では、こちらへどうぞ。
管理室は一階です」
古畑「ありがと。じゃ、行こう」
ソーニャ「…………」
~カラオケ店・505号室~
やすな「あ、ソーニャちゃんお帰りー」
ソーニャ「なんでそんな呑気な声が出せるんだよお前……
それよりマズイことになったぞ。
客が行方不明になってるって店員が騒いでて、
さっきの古畑って刑事が監視カメラを確認しに行った」
やすな「え、えーと……つまりどういうこと?」
ソーニャ「その客を本格的に探そうという話になったら、
この部屋も調べられるかも……」
やすな「え、ええーっ!?
どうしよう、死体あるのに」
ソーニャ「と、とりあえず死体を運び出すぞ。
向かいの部屋が今、誰もいないはずだ」
やすな「そんな行き当たりばったりな……」
ソーニャ「うるさい! 誰のせいでこんなことになってると思ってるんだ!」ぐぐぐ……
やすな「ギブ! ギブギブ! ギブ!」タップタップ
ソーニャ「だいたい私たちの部屋で死体が見つかるよりはいいだろ!
ほら、行くぞ!!」
やすな「あ、ソーニャちゃんお帰りー」
ソーニャ「なんでそんな呑気な声が出せるんだよお前……
それよりマズイことになったぞ。
客が行方不明になってるって店員が騒いでて、
さっきの古畑って刑事が監視カメラを確認しに行った」
やすな「え、えーと……つまりどういうこと?」
ソーニャ「その客を本格的に探そうという話になったら、
この部屋も調べられるかも……」
やすな「え、ええーっ!?
どうしよう、死体あるのに」
ソーニャ「と、とりあえず死体を運び出すぞ。
向かいの部屋が今、誰もいないはずだ」
やすな「そんな行き当たりばったりな……」
ソーニャ「うるさい! 誰のせいでこんなことになってると思ってるんだ!」ぐぐぐ……
やすな「ギブ! ギブギブ! ギブ!」タップタップ
ソーニャ「だいたい私たちの部屋で死体が見つかるよりはいいだろ!
ほら、行くぞ!!」
~カラオケ店・5階廊下~
ソーニャ「とりあえずなんとか隠したが……」
やすな「あんなんでバレないかなあ……」
ソーニャ「しょうがないだろ!
監視カメラのせいで死体を持ち出すのも無理そうだし、
他に良い方法も思いつかないんだから!」
あぎり「お困りですかー?」
やすな「うわっ!! あぎりさん!?」
ソーニャ「なんでこんなところにいるんだよ!?」
あぎり「カラオケボックスですから、歌いにきたんですよー」
ソーニャ「ああ、そうか。一人で?」
あぎり「はいー。そこの部屋ですー」
ソーニャ「私たちの隣の部屋じゃないか」
ソーニャ「とりあえずなんとか隠したが……」
やすな「あんなんでバレないかなあ……」
ソーニャ「しょうがないだろ!
監視カメラのせいで死体を持ち出すのも無理そうだし、
他に良い方法も思いつかないんだから!」
あぎり「お困りですかー?」
やすな「うわっ!! あぎりさん!?」
ソーニャ「なんでこんなところにいるんだよ!?」
あぎり「カラオケボックスですから、歌いにきたんですよー」
ソーニャ「ああ、そうか。一人で?」
あぎり「はいー。そこの部屋ですー」
ソーニャ「私たちの隣の部屋じゃないか」
やすな「あの、あぎりさんっ。
死体を隠す忍術とかないですかウプッ!?」
ソーニャ「お前、聞きかたがストレートすぎるだろ!!」
あぎり「えー、何を隠すんですかー?」
ソーニャ「いや、こいつの言うことは気にしないでくれ!!」
やすな「ムグーっ! ムグーっ!」
あぎり「隠れると言ったら遁術セットがありますけどー?」
ソーニャ「へ、へえ……? 火遁とか、水遁とか?」
あぎり「はい。これが火遁の術ですー」
やすな「ぷはっ! 火遁ってそれ、爆弾じゃないですか!!」
ソーニャ「そんな物騒なもの出すな!」
死体を隠す忍術とかないですかウプッ!?」
ソーニャ「お前、聞きかたがストレートすぎるだろ!!」
あぎり「えー、何を隠すんですかー?」
ソーニャ「いや、こいつの言うことは気にしないでくれ!!」
やすな「ムグーっ! ムグーっ!」
あぎり「隠れると言ったら遁術セットがありますけどー?」
ソーニャ「へ、へえ……? 火遁とか、水遁とか?」
あぎり「はい。これが火遁の術ですー」
やすな「ぷはっ! 火遁ってそれ、爆弾じゃないですか!!」
ソーニャ「そんな物騒なもの出すな!」
あぎり「大丈夫ですよー、見た目は爆弾ですけど、
実はただのライターですからー」
やすな「ああ、全然忍術じゃなかった!」
あぎり「色んな武器の形したライターを売っているお店があるんで、
そこで買いましたー」
やすな「しかも市販品!?」
ソーニャ「ほ、他にはないのか?」
あぎり「次はこちら、水遁の術ー」
やすな「ゴーグルにアクアラング!」
あぎり「今なら水かきも……あ、水グモの術もついてきますよー」
ソーニャ「今、水かきって言ったぞ!」
実はただのライターですからー」
やすな「ああ、全然忍術じゃなかった!」
あぎり「色んな武器の形したライターを売っているお店があるんで、
そこで買いましたー」
やすな「しかも市販品!?」
ソーニャ「ほ、他にはないのか?」
あぎり「次はこちら、水遁の術ー」
やすな「ゴーグルにアクアラング!」
あぎり「今なら水かきも……あ、水グモの術もついてきますよー」
ソーニャ「今、水かきって言ったぞ!」
やすな「あのー、他には?」
あぎり「はい、土遁の術ー」
やすな「棺桶っ!?」
ソーニャ「ある意味ではタイムリー!!」
あぎり「今ならセットでお安くしますよー」
ソーニャ「気が向いたらな……」
あぎり「では、気が向いたらいつでもどうぞー」
ソーニャ「…………」
やすな「…………」
あぎり「はい、土遁の術ー」
やすな「棺桶っ!?」
ソーニャ「ある意味ではタイムリー!!」
あぎり「今ならセットでお安くしますよー」
ソーニャ「気が向いたらな……」
あぎり「では、気が向いたらいつでもどうぞー」
ソーニャ「…………」
やすな「…………」
~カラオケ店・505号室~
ソーニャ「とりあえず、やれるだけのことはやったな……」
やすな「…………」
ソーニャ「あとは、死体が見つからないことを祈るしかないな……」
やすな「ねえ、ソーニャちゃん。
拳銃もどこかに捨てておいた方がいいんじゃないかな。
ほら、凶器を持ちっぱなしなのもマズイでしょ?」
ソーニャ「でも、この銃手に入れるの苦労したから手放したくないんだよ……
特殊な軽量金属でできていて結構高かったし。
それに、凶器を処分しようにも、監視カメラのせいで
ばれずに持ち出すのがまず無理そうだしな」
やすな「そっか……」
ソーニャ「…………」
やすな「ごめんね、ソーニャちゃん。
こんなことになっちゃって……」
ソーニャ「とりあえず、やれるだけのことはやったな……」
やすな「…………」
ソーニャ「あとは、死体が見つからないことを祈るしかないな……」
やすな「ねえ、ソーニャちゃん。
拳銃もどこかに捨てておいた方がいいんじゃないかな。
ほら、凶器を持ちっぱなしなのもマズイでしょ?」
ソーニャ「でも、この銃手に入れるの苦労したから手放したくないんだよ……
特殊な軽量金属でできていて結構高かったし。
それに、凶器を処分しようにも、監視カメラのせいで
ばれずに持ち出すのがまず無理そうだしな」
やすな「そっか……」
ソーニャ「…………」
やすな「ごめんね、ソーニャちゃん。
こんなことになっちゃって……」
ソーニャ「今さらそんなこと言っても仕方ないだろ。
……気にするな」
やすな「ううん、気にするよ。
私のせいでソーニャちゃんを巻き込んじゃってさ……」スッ
ソーニャ「お、おい。やすな……!?」
やすな「でも、ソーニャちゃんって優しいよね。
こんな私のことも見捨てないで助けてくれてるし」ダキッ
ソーニャ「……っ!!」
やすな「ありがとね。感謝してるよ」ギュッ
ソーニャ「き、気にするなって言ってるだろ!///」
……気にするな」
やすな「ううん、気にするよ。
私のせいでソーニャちゃんを巻き込んじゃってさ……」スッ
ソーニャ「お、おい。やすな……!?」
やすな「でも、ソーニャちゃんって優しいよね。
こんな私のことも見捨てないで助けてくれてるし」ダキッ
ソーニャ「……っ!!」
やすな「ありがとね。感謝してるよ」ギュッ
ソーニャ「き、気にするなって言ってるだろ!///」
やすな「……ふふっ」パッ
ソーニャ「……あ」
やすな「あれ、どうしたのソーニャちゃん?
もっと抱きしめてて欲しかったー?」
ソーニャ「ば、馬鹿! そんなワケあるはずないだろっ!!」
やすな「ぎゃー! 痛いっ、暴力反対!!」
ソーニャ「全くお前は……」
やすな「てへへへ……あ、そうだ。私もトイレに行ってくるね」
ソーニャ「わかった」
ソーニャ「……あ」
やすな「あれ、どうしたのソーニャちゃん?
もっと抱きしめてて欲しかったー?」
ソーニャ「ば、馬鹿! そんなワケあるはずないだろっ!!」
やすな「ぎゃー! 痛いっ、暴力反対!!」
ソーニャ「全くお前は……」
やすな「てへへへ……あ、そうだ。私もトイレに行ってくるね」
ソーニャ「わかった」
~カラオケ店・管理室~
店員「ほら、確かに映ってるでしょ?」
古畑「んー、本当だ。
あの階には他に出入り口はないの?」
店員「非常口があるにはありますけど」
古畑「うーん、お客さんが非常口から出ていくとは考えにくいなあ」
店員「ええ、それに……」
古畑「何?」
店員「いやー、その……
まあ、実際にその場で説明します。
こちらへどうぞ……」
店員「ほら、確かに映ってるでしょ?」
古畑「んー、本当だ。
あの階には他に出入り口はないの?」
店員「非常口があるにはありますけど」
古畑「うーん、お客さんが非常口から出ていくとは考えにくいなあ」
店員「ええ、それに……」
古畑「何?」
店員「いやー、その……
まあ、実際にその場で説明します。
こちらへどうぞ……」
~カラオケ店・505号室~
ソーニャ「やすなの奴、ずいぶん遅いな……
ちょっと様子見に行ってみるか……」
ガチャ――
~カラオケ店・5階廊下~
ソーニャ「あ、やすな」
やすな「…………」
ソーニャ「戻ってくるのが遅かったから、
ちょうど今、様子を見に行こうとしてたところだったんだ」
やすな「…………」プイッ
ソーニャ「え、おい。ちょっと、どこに行くんだ?」
やすな「…………」スタスタスタ
ソーニャ「おい、待てって――」
ソーニャ「やすなの奴、ずいぶん遅いな……
ちょっと様子見に行ってみるか……」
ガチャ――
~カラオケ店・5階廊下~
ソーニャ「あ、やすな」
やすな「…………」
ソーニャ「戻ってくるのが遅かったから、
ちょうど今、様子を見に行こうとしてたところだったんだ」
やすな「…………」プイッ
ソーニャ「え、おい。ちょっと、どこに行くんだ?」
やすな「…………」スタスタスタ
ソーニャ「おい、待てって――」
ポーン
ソーニャ「ん、エレベーターが……」
古畑「ここの監視カメラってさー、
エレベーターホールしか映してないの?」
店員「はい」
古畑「で、非常口はこの廊下の突き当りだっけ……
ん、あれ。ソーニャさん?」
ソーニャ「うわっ、あ、アンタか……」
古畑「あのー、どうされたんですか?
こんなところで突っ立って……」
ソーニャ「い、いや、何でもない」
古畑「……?」
ソーニャ「私は部屋に戻る。じゃあな」バタン!
店員「……何だったんですかね?」
ソーニャ「ん、エレベーターが……」
古畑「ここの監視カメラってさー、
エレベーターホールしか映してないの?」
店員「はい」
古畑「で、非常口はこの廊下の突き当りだっけ……
ん、あれ。ソーニャさん?」
ソーニャ「うわっ、あ、アンタか……」
古畑「あのー、どうされたんですか?
こんなところで突っ立って……」
ソーニャ「い、いや、何でもない」
古畑「……?」
ソーニャ「私は部屋に戻る。じゃあな」バタン!
店員「……何だったんですかね?」
古畑「さあ? それより非常口だけど、何か問題があるの?」
店員「いや、そのー……」
ガチャガチャ
古畑「あれ、この非常口開かないじゃない。
外に何か置いてあるの?」
店員「ええ、その、荷物がですね……
ダンボールに入って幾つも積んでありまして……」
古畑「それじゃ非常口にならないじゃない。
ダメだよちゃんと片づけておかなきゃ」
店員「すいません……」
古畑「んー、でもおかしいなあ。
ここが開かないんじゃ、結局あの女の子、
どこに消えちゃったんだろうね」
店員「ええ、ですから、変なんですよ」
古畑「うーん……」
店員「いや、そのー……」
ガチャガチャ
古畑「あれ、この非常口開かないじゃない。
外に何か置いてあるの?」
店員「ええ、その、荷物がですね……
ダンボールに入って幾つも積んでありまして……」
古畑「それじゃ非常口にならないじゃない。
ダメだよちゃんと片づけておかなきゃ」
店員「すいません……」
古畑「んー、でもおかしいなあ。
ここが開かないんじゃ、結局あの女の子、
どこに消えちゃったんだろうね」
店員「ええ、ですから、変なんですよ」
古畑「うーん……」
~カラオケ店・503号室~
今泉「あらーしーがすぎたーあとにー♪ かーたーるーにもおちていくー♪」
ガチャ――
西園寺「あ、古畑さん」
今泉「めーまいーをふりーほどいてー♪ いちにーさんでおーどりだすー♪」
古畑「ちょっといい?
実は、この階で女子高生が一人行方不明になってるんだけど……」
今泉「しーごーろくでもおーどりだすー♪」
古畑「……」ピッ
今泉「ああ、なんで止めるんですか!? 歌ってたのに!!」
古畑「真面目な話してるんだからちゃんと聞きなさいよ」ペチンッ
今泉「あ痛っ」
今泉「あらーしーがすぎたーあとにー♪ かーたーるーにもおちていくー♪」
ガチャ――
西園寺「あ、古畑さん」
今泉「めーまいーをふりーほどいてー♪ いちにーさんでおーどりだすー♪」
古畑「ちょっといい?
実は、この階で女子高生が一人行方不明になってるんだけど……」
今泉「しーごーろくでもおーどりだすー♪」
古畑「……」ピッ
今泉「ああ、なんで止めるんですか!? 歌ってたのに!!」
古畑「真面目な話してるんだからちゃんと聞きなさいよ」ペチンッ
今泉「あ痛っ」
西園寺「女子高生が行方不明になっているとおっしゃっていましたが」
古畑「そう。赤っぽい髪の元気そうな娘」
西園寺「外に出て行ったのでは?」
古畑「それが妙なんだよ。エレベーターホールにある監視カメラには、
この階に来たところは映っていたんだけど、出て行くところは映っていないんだよ。
非常口は外に荷物が積んであって開かないし」
西園寺「他に出入口はないんですか?」
古畑「店員さんに確認したんだけど、ないみたい」
古畑「そう。赤っぽい髪の元気そうな娘」
西園寺「外に出て行ったのでは?」
古畑「それが妙なんだよ。エレベーターホールにある監視カメラには、
この階に来たところは映っていたんだけど、出て行くところは映っていないんだよ。
非常口は外に荷物が積んであって開かないし」
西園寺「他に出入口はないんですか?」
古畑「店員さんに確認したんだけど、ないみたい」
西園寺「なるほど、確かにそれは妙ですね」
古畑「でしょ? 悪いんだけど二人でこの階を探してみてくれる?」
西園寺「わかりました。行きましょう、今泉さん」ガチャ
今泉「え? あ、ちょっと待って……」
――バタン
古畑「……」
古畑「…………」
ピッ
古畑「キルミーベイベー♪ どしたのワサワサ♪」
古畑「でしょ? 悪いんだけど二人でこの階を探してみてくれる?」
西園寺「わかりました。行きましょう、今泉さん」ガチャ
今泉「え? あ、ちょっと待って……」
――バタン
古畑「……」
古畑「…………」
ピッ
古畑「キルミーベイベー♪ どしたのワサワサ♪」
~カラオケ店・5階廊下~
西園寺「我々の503号室以外にも504号室、505号室にはお客さんがいるみたいですね」
今泉「ねえねえ、どこから探すの?」
西園寺「空いている個室から調べてみましょう。
店員さん、そのお客さんは本来どの部屋を使う予定だったんですか?」
店員「501号室です」
西園寺「では、その部屋から」
~カラオケ店・501号室~
西園寺「別に変ったところはありませんね」
今泉「本当はさ、アンタの気のせいなんじゃないの?」
店員「そんなことありませんよ!
さっきの方にも監視カメラの映像を確認して貰ったんですから」
西園寺「やっぱり何もないな……
今泉さん、そちらには何かありますか?」
今泉「何もないと思うよ」
西園寺「この部屋には何もないみたいですね。次の部屋に行ってみましょう」
西園寺「我々の503号室以外にも504号室、505号室にはお客さんがいるみたいですね」
今泉「ねえねえ、どこから探すの?」
西園寺「空いている個室から調べてみましょう。
店員さん、そのお客さんは本来どの部屋を使う予定だったんですか?」
店員「501号室です」
西園寺「では、その部屋から」
~カラオケ店・501号室~
西園寺「別に変ったところはありませんね」
今泉「本当はさ、アンタの気のせいなんじゃないの?」
店員「そんなことありませんよ!
さっきの方にも監視カメラの映像を確認して貰ったんですから」
西園寺「やっぱり何もないな……
今泉さん、そちらには何かありますか?」
今泉「何もないと思うよ」
西園寺「この部屋には何もないみたいですね。次の部屋に行ってみましょう」
~カラオケ店・502号室~
今泉「この部屋にも何もなさそうだけどなあ」
西園寺「念のため、隅々まで調べてみましょう」
今泉「めんどくさいな。僕、座って待ってるよ。
……ん? うわ!?」
ガターン!
西園寺「今泉さん、どうされたんですか?」
今泉「知らないよ! ソファーに座ったら、座席の部分が外れて……」
店員「ちょ、ちょっと、それ!」
西園寺「……中に人が!?」
今泉「ひいっ!! し、死んでる!!」
西園寺「赤っぽい髪の女子高生……
店員さん、この人で間違いありませんか?」
店員「は、はい……」
今泉「この部屋にも何もなさそうだけどなあ」
西園寺「念のため、隅々まで調べてみましょう」
今泉「めんどくさいな。僕、座って待ってるよ。
……ん? うわ!?」
ガターン!
西園寺「今泉さん、どうされたんですか?」
今泉「知らないよ! ソファーに座ったら、座席の部分が外れて……」
店員「ちょ、ちょっと、それ!」
西園寺「……中に人が!?」
今泉「ひいっ!! し、死んでる!!」
西園寺「赤っぽい髪の女子高生……
店員さん、この人で間違いありませんか?」
店員「は、はい……」
~カラオケ店・503号室~
古畑「死んでいた?」
西園寺「はい。胸を拳銃で撃たれていました。
死体は隣の部屋のソファーの中に」
古畑「拳銃……拳銃?」
西園寺「はい、傷口からすると小型の拳銃と思われます」
古畑「その拳銃はあったの?」
西園寺「いえ、死体のあった502号室からは発見できませんでした」
古畑「署への連絡は?」
西園寺「既に」
古畑「うーん……私も、その部屋の様子見てみるよ」
西園寺「はい、ではこちらへ」
古畑「死んでいた?」
西園寺「はい。胸を拳銃で撃たれていました。
死体は隣の部屋のソファーの中に」
古畑「拳銃……拳銃?」
西園寺「はい、傷口からすると小型の拳銃と思われます」
古畑「その拳銃はあったの?」
西園寺「いえ、死体のあった502号室からは発見できませんでした」
古畑「署への連絡は?」
西園寺「既に」
古畑「うーん……私も、その部屋の様子見てみるよ」
西園寺「はい、ではこちらへ」
~カラオケ店・502号室~
古畑「んー……確かに、これは銃創だね」
西園寺「古畑さん。確か、古畑さんは管理室で監視カメラの映像を確認されたんですよね?」
古畑「確認した」
西園寺「被害者がここに来た後、人の出入りはあったんでしょうか?」
古畑「いいや。少なくとも私が確認した範囲では」
西園寺「と言うことは、犯人はまだ、この階にいるのではないでしょうか」
古畑「だろうね。ん、これは……?」
西園寺「どうされました?」
古畑「んー……確かに、これは銃創だね」
西園寺「古畑さん。確か、古畑さんは管理室で監視カメラの映像を確認されたんですよね?」
古畑「確認した」
西園寺「被害者がここに来た後、人の出入りはあったんでしょうか?」
古畑「いいや。少なくとも私が確認した範囲では」
西園寺「と言うことは、犯人はまだ、この階にいるのではないでしょうか」
古畑「だろうね。ん、これは……?」
西園寺「どうされました?」
古畑「被害者の服についてたんだけどさ、何だと思う、これ?」
西園寺「紙の切れ端……ですか? 黄色いですが」
古畑「……」
西園寺「古畑さん。僕は今泉さんと一緒にこの階を調べてみようと思います。
どこかの部屋に犯人が隠れているかも知れませんし」
古畑「西園寺君さー、署に連絡して用意して貰いたいものがあるんだけど」
西園寺「はい、なんでしょう?」
西園寺「紙の切れ端……ですか? 黄色いですが」
古畑「……」
西園寺「古畑さん。僕は今泉さんと一緒にこの階を調べてみようと思います。
どこかの部屋に犯人が隠れているかも知れませんし」
古畑「西園寺君さー、署に連絡して用意して貰いたいものがあるんだけど」
西園寺「はい、なんでしょう?」
~カラオケ店・505号室~
ソーニャ「なあ、さっきから外が騒がしくないか?
もしかして、死体が見つかったんじゃ……」
やすな「もー、ソーニャちゃんってば、本当に小心者だなー」
ソーニャ「何だと!?」
――コンコン
ソーニャ「っ!?」ビクッ
やすな「やーい、ビビってやんのー!
はいはいー、今開けます」
ソーニャ「お、おい」
ガチャ――
古畑「どーも、先ほどは」
やすな「あ、さっきの刑事さん。
えーと、確か……」
古畑「古畑です」
ソーニャ「なあ、さっきから外が騒がしくないか?
もしかして、死体が見つかったんじゃ……」
やすな「もー、ソーニャちゃんってば、本当に小心者だなー」
ソーニャ「何だと!?」
――コンコン
ソーニャ「っ!?」ビクッ
やすな「やーい、ビビってやんのー!
はいはいー、今開けます」
ソーニャ「お、おい」
ガチャ――
古畑「どーも、先ほどは」
やすな「あ、さっきの刑事さん。
えーと、確か……」
古畑「古畑です」
やすな「あ、そうだ。古畑さんだった。
私は折部やすなです。よろしくー」
古畑「んーふふふ。よろしくお願いしますー」
ソーニャ「な、何か用か?」
古畑「はい。えー……その、どうか落ち着いて聞いて欲しいんですが。
えー、その……」
ソーニャ「な、何だよ……勿体ぶるなよ」
古畑「はい、実は向かいの部屋で死体が発見されまして」
ソーニャ「っ!」
やすな「ええ!?」
古畑「ソーニャさんはご存知かと思いますが、この階で女子高生が一人行方不明になりまして……」
ソーニャ「あ、ああ……さっきそんなこと言ってたな」
古畑「本格的に探してみたら、向かいの部屋で死んでいたというわけで」
ソーニャ「そうなのか……犯人は見つかったのか?」
古畑「いえ、それがまだでして――あれ?
んー、おかしいなあ……」
私は折部やすなです。よろしくー」
古畑「んーふふふ。よろしくお願いしますー」
ソーニャ「な、何か用か?」
古畑「はい。えー……その、どうか落ち着いて聞いて欲しいんですが。
えー、その……」
ソーニャ「な、何だよ……勿体ぶるなよ」
古畑「はい、実は向かいの部屋で死体が発見されまして」
ソーニャ「っ!」
やすな「ええ!?」
古畑「ソーニャさんはご存知かと思いますが、この階で女子高生が一人行方不明になりまして……」
ソーニャ「あ、ああ……さっきそんなこと言ってたな」
古畑「本格的に探してみたら、向かいの部屋で死んでいたというわけで」
ソーニャ「そうなのか……犯人は見つかったのか?」
古畑「いえ、それがまだでして――あれ?
んー、おかしいなあ……」
ソーニャ「何だよ?」
古畑「いえ、今ソーニャさん、『犯人は見つかったのか?』と仰いましたよね?
確かに、その女子高生は胸を拳銃で撃たれて殺されていました。
でも私、殺されたなんて一言も言っていないんですよ?」
ソーニャ「う……」
古畑「なぜ、犯人なんていると思ったのか、
理由を説明していただけるとありがたいのですが」
ソーニャ「いや、それは……」
古畑「いえ、今ソーニャさん、『犯人は見つかったのか?』と仰いましたよね?
確かに、その女子高生は胸を拳銃で撃たれて殺されていました。
でも私、殺されたなんて一言も言っていないんですよ?」
ソーニャ「う……」
古畑「なぜ、犯人なんていると思ったのか、
理由を説明していただけるとありがたいのですが」
ソーニャ「いや、それは……」
やすな「あ、それは仕方ないんですよ。
ソーニャちゃんは殺し屋だから、人が死んだって聞くと、
まず殺しと結び付けて考えちゃうんです」
ソーニャ「おいっ!!!」
古畑「え、殺し屋?」
やすな「話を合わせてください古畑さん。
ソーニャちゃんはこの年で厨二妄想をこじらせて
自分のことを殺し屋だと思い込んでいるちょっと痛い子なんです。
でもそれを真っ向から指摘すると泣き出しちゃうんです」(ヒソヒソ
ソーニャ「おい聞こえてるぞ」
古畑「え? あー……」
ソーニャ「……」
古畑「これは失礼しました。
殺し屋じゃ仕方ないですね」
ソーニャ「(ああっ、人を憐れんだ目に!!)」
ソーニャちゃんは殺し屋だから、人が死んだって聞くと、
まず殺しと結び付けて考えちゃうんです」
ソーニャ「おいっ!!!」
古畑「え、殺し屋?」
やすな「話を合わせてください古畑さん。
ソーニャちゃんはこの年で厨二妄想をこじらせて
自分のことを殺し屋だと思い込んでいるちょっと痛い子なんです。
でもそれを真っ向から指摘すると泣き出しちゃうんです」(ヒソヒソ
ソーニャ「おい聞こえてるぞ」
古畑「え? あー……」
ソーニャ「……」
古畑「これは失礼しました。
殺し屋じゃ仕方ないですね」
ソーニャ「(ああっ、人を憐れんだ目に!!)」
この>>1は微妙に百合要素を絡めてくるできる子。支援
やすな「それにしても、向かいの部屋で人が殺されたなんて怖いよー。
もう帰ろうか、ソーニャちゃん」
ソーニャ「え、あ、ああ……」
古畑「いえ、申し訳ないんですが、それはちょっと困ります。
犯人はまだこの階にいる可能性が高いんです。
せめて、安全が確保されるまではここにいて貰わないと」
やすな「えー、でもー」
古畑「今、私の部下がこの階を調べています。
そんなに時間はかからないと思います。
お二人の安全のためにも、どうかご協力を」
やすな「まあ、そこまで言うなら」
ソーニャ「……」
古畑「んーふふふ、ご協力感謝しますー」
やすな「どういたしまして」ニコッ
もう帰ろうか、ソーニャちゃん」
ソーニャ「え、あ、ああ……」
古畑「いえ、申し訳ないんですが、それはちょっと困ります。
犯人はまだこの階にいる可能性が高いんです。
せめて、安全が確保されるまではここにいて貰わないと」
やすな「えー、でもー」
古畑「今、私の部下がこの階を調べています。
そんなに時間はかからないと思います。
お二人の安全のためにも、どうかご協力を」
やすな「まあ、そこまで言うなら」
ソーニャ「……」
古畑「んーふふふ、ご協力感謝しますー」
やすな「どういたしまして」ニコッ
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