元スレ純一「みんなで、イチャイチャしようよ+!」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
251 = 67 :
ボクもしたいです!
252 = 228 :
純一「…き、キス?」
純一(このタイミングで! いや、いいタイミングではあるのだろうけど…
…いや、僕はただ怒られるのをやめたかっただけで…!)
高橋「…だめ?」
純一「だ、だめじゃないです! けど…その…!」
高橋「じゃあ……私から、するわ…」ぐぐっ
純一「え、でもちょっと待ってください…! やっぱり仕事とか…!」
高橋「…そんなのもう、どうだっていい。今は君しか見えてないから」
純一「うっ……」
純一(目が本気過ぎる…!)
高橋「…ねえ、こんな風に迫ってくる……大人の女性は、嫌い?」
純一「……き、嫌いじゃないです…はい…」ドキドキ…
高橋「そう、よかった……それじゃあ、いい?」
純一「いい、です………」
ちゅ
253 = 111 :
攻めにも受けにも…完璧な立ち回りじゃないか紳士
254 = 228 :
高橋「──ふふっ、やっぱり……」
純一「……やっぱり…?」
高橋「貴方とキスするのは、とっても楽しくて……とっても嬉しい」
純一「ぼ、僕もです…」
高橋「ありがとう、ふふっ……もっと、したい?」
純一「もっとしたいです…!」
純一(…あれ? なんだか主導権がいつの間にか───)
高橋「そう、だったらいっぱいしましょう……もう、何もかも忘れるぐらいに。
仕事とか、課題のこととか……全部、忘れて…」すすっ…
純一「先生が…そんな事言っていいんですか…?」
高橋「うん? いいのよ、だって───」
高橋「───今は貴方の前にだけに居る、一人の女だもの」にこ
255 = 228 :
麻耶ちゃん終わりなんだ
うんこ長すぎてすまん
便秘野郎なんだ
次はどうすっかな
美也らへんでも書くかな 十二時にかえってくる
落ちたらそれまで
256 = 111 :
うんこガンバレ
257 :
わぉ先輩
258 :
おつ
259 = 198 :
乙!
楽しみに待ってます
260 :
中国人が蛇足だったナ
需要無いヨ
261 = 176 :
>>1よ今夜は寝かせないぜ…?
265 :
そぉい
266 :
すまん今から書くわ
268 :
ラブリーは無いんですかね?
269 = 266 :
【橘 美也】
じりりりりいりいりりり……
純一「───う、うーん……」
純一「……もう、朝か…早いな……うぅーん…」ごそごそ…
純一「……」ばん
純一「……もう、あと五分だけ……むにゃむにゃ…」
純一「………」
純一「………ん?」
純一(なんだこれ、暖かい物体が腹の上に……)ごそごそ…
「にゃー」
純一「……にゃー?」
純一「ってまさか!?」ばさぁっ
美也「ぐぅー…ぐぅー…」
純一「美也っ!? またお前、僕のベットの中に潜り込んできやがったなっ…!?」
270 :
美也「お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからね!」
271 = 266 :
美也「ぐ、ぐぅー……すやすや…」
純一「……そしてなんだよ、その下手くそな嘘寝は。起きてるんだろう?」
美也「すやすや……オキテナイヨ-……むにゃむにゃ…」ぽそっ…
純一「………」
純一「とぅおりゃっ!」ぐいっ!
美也「──にゃああー!?」がばぁっ
純一「うぉおおおおおー!!」ぐいっぐいっ
美也「にゃあ! にゃああああああー!!」
純一「どうだキツイだろう!? いきなり抱えられたらキツイだろう!?」
美也「にゃああああー!! にぃに下ろしてぇええー!」
純一「あっははははは! どぉーだ朝っぱからのこのハイテンションは!!
うざいだろうっ!? 面倒くさいだろう!? あっはははは!!」
数分後
純一「おえっ…気持ち悪い……」
美也「みゃーは楽しかったよ? にっししし」
純一(くそっ…最近、こんなノリが多くて慣れてきやがったなコイツ…)
273 :
素晴らしい…
素晴らしい…
274 = 266 :
純一「……はぁ、疲れた。もう眠気も収まってしまったよ…」
美也「みゃーのお陰だねっ」ドヤッ
純一「ドヤ顔するなよ……さて、朝ごはんでも食べようかな。ほら、ベットの上からどけって美也」
美也「………ごろごろー」ゴロー
純一「………」イラッ
純一「───ふんふーん、今日はいい天気だから布団でも干そっかなー」すすっ
美也「……え、ちょ、にぃにっ…みゃーはまだお布団の上にいるからっ…畳んじゃだめ、うにゃー!」ばさっ
純一「んー? なんか声が聞こえたかなぁ、わからないなぁ」てきぱき
美也『にぃにー…!』
純一「よいしぉっと、うん?……なんだか近くで美也の声が聞こえた気がする……気がするだけか…」すたすた…
美也『にゃぁああー!!』ばたばた
純一「おかしいなぁ…暴れだすお布団なんてぼくしらないなぁ…」すたすた…
275 = 266 :
数分後
純一「もぐもぐ……明日は晴れか」
純一「よかったよ、明日はあれだったし───ん?」
ばたばたばた…… がちゃ!
美也「はぁーっ…はぁっー……!」
純一「よっ! 美也、今日は遅かったなぁ~」
美也「はぁっ……はぁ……もう少しで、にぃに…お母さんに本当に干されそうになったんだよ…っ!」
純一「へぇーそっか。大変だったなぁ……もしゃもしゃ…」
美也「大変だったじゃないよっ! もう、ちょっと甘えたらすぐ怒るんだからっ!」
純一「朝っぱらからそうされたら、誰だって怒る」
美也「ふんだッ、にぃにはまったくもってわかってないよ! こうやって妹に起こされる兄が、
どれだけ恵まれてるかってねっ!」
純一「そっか、僕はそんなこと一生わからなくていいよ、うん」
美也「ぐぬぬっ…にぃにのばかっ!」ばたん!
純一「もぐもぐ……なんだよ、一体…ごくん」
276 = 265 :
かえって来てたか
④
277 = 266 :
廊下側
美也「……くぅう…最近、にぃにってばちょっとみゃーに冷たい気がするっ…!」
美也「………」
美也(前は──……前の時は、自分に向かってえすこーとしやがれって言ったくせに……なんなのかな、あの態度っ!
みゃーはみゃーらしく、やってるつもりなのに。当の本人があれじゃ意味ないよ!)
美也「……はーあ。なんでこんな頑張ってるんだろ……みゃー…」
美也「………」いじいじ…
美也「───そんなこと……いまさら考えなくてもわかってるけど、ね」
美也「………」
美也「──とにかく今日も頑張ろぉっと! 元気にね、うん!」ぐっ!
美也「あ、そういえば明日って………」
居間
純一「ごくん……うっし。ごちそうさまでした!」ぱん
純一「今日一日は暇だなぁ~……明日はあれだし、どこかでかけるのもなぁ~…」がちゃ
美也「………」じぃー
279 = 266 :
純一「おうっ……どうしたんだよ、美也。御飯まだ食べてないのか?」
美也「……もうとっくに食べたよ」
純一「あ、そうなんだ」
美也「………」じぃー
純一「な、なんだよ……とりあえず入って来いって」
美也「………」がちゃ… すたすた…
純一「…どうしたんだよ、まだ怒ってるのか? だったら謝るからさ…うん、面倒くさいけど」
美也「………」
純一(あれ、怒んないや……機嫌が悪いんじゃないのか?)
美也「…あのね、にぃに。ちょっと聞きたいんだけどいい?」
純一「どうしたんだよ?」
美也「……明日、修学旅行だよね。おみやげちゃんと買ってきてくれるんだよね」
純一「……やだ」
美也「えー!? 買ってきてよ!」
283 = 266 :
純一「……というかなんだよ、そんなことなのか。変な雰囲気出来たからもっと……」
美也「……もっと?」
純一「……なんでもない、おみやげ? ああ、買ってきてやるよ。なにがいいんだ?」
美也「ほんとぉー! そしたらねぇ、にっしし。みゃーは京都版まんま肉まん八つ橋がいいなぁ!」
純一「…なんだそれ、ちゃんとした食べ物なのか?」
美也「ちゃんとしてるよ~! みゃーはそれがいーい!」
純一「わかったよ、まんま八つ橋な。りょうかいりょうかい」
美也「違うよっ! 京都版まんま肉まん八つ橋だよ!」
純一「わかってるって。ごめんごめん、ちょっと間違ったよ」
美也「ものすごく違うからねっ! もう、ちゃんとわかってるのかなぁー……」
純一「大丈夫だって! ……それよりも美也、今日は暇か?」
美也「え、どうして?」
純一「うん、だったらさ───」
284 = 266 :
公園
純一「やっ!」ぱしん
美也「えいっ!」ぱしっ
純一「おっ、打ち上げたな……そしたらここだぁ!」ぱしん!
美也「──ふっふっふ~、にぃにの癖はわかりきってるんだよ!」ぱしっ!
純一「んなぁにっ! 僕の最高に決まったスマッシュがいとも簡単に…っ!」ぱしっ
美也「にっしし! それぐらい妹のみゃーだったらお茶の子さいさいだよ~?」ぱしん
純一「くそっ…伊達に数年、僕とバトミントンしてるだけあるな……美也!」ぱしん!
美也「なんのっ! にししー!」ばん!
純一「こ、これもだめか……あ、しまった───」ぽすん
美也「いぇーいっ! みゃーのかっちぃー!」
純一「ぐ、ぐううっ……兄であるこの僕が…妹に負けてしまうなんて…っ」
美也「これでみゃーが通算でいうと……勝ち越しだけどね!」
純一「くそうっ……仕方ない、そしたら美也は何が欲しいんだ」
美也「素直でいいね、にっしし!」
純一「罰ゲームだしな、ここは素直に負を認めるよ」
285 = 266 :
純一「…ちなみに僕がかってたら、修学旅行のお土産は無しだった」
美也「ひっどーい! そんなの罰ゲームにしないでよね!」
純一「冗談だって……それで? 美也はなにを欲しいんだ?」
美也「う~んっとね……えっとね~……あ、そうだ!」ぽん!
純一「あんまり高いものは買わせるなよ……」
美也「ううん、高いものじゃないよ? というか買ってほしいものなんてみゃーないし…」
純一「え? じゃあどうするんだよ、普通にまんま肉まんアイスバーとかでもいいぞ?」
美也「…………えっと、ね。そのぉ~…」そそくさ…ちらっ
純一「なんだよ、はっきりしないなぁ…」
美也「……言っても怒らない、かな?」
純一「怒るものってなんだよ、そんなのが欲しいのか?」
美也「…うん、そんなのが欲しいんだ。みゃーは」
純一「うーん、まあとりあえず聞いてから決めるよ……どんなのが欲しいんだ美也?」
286 = 266 :
美也「その、ね……にぃにの……」もじもじ…
純一「…僕の?」
美也「……にぃにの、口にね……」いじいじ…
純一「僕の口? なんだよ、タバスコでも塗りたいのか……それはやめてくれ…」
美也「ち、違うよ! そ、そうじゃなくて…そういうことじゃなくて……っ」
純一「じゃあなんだ?」
美也「っ……っ………」もじっ…
純一「…なんだっていうんだ、そんなにも言いにくいことなのか?」
美也「えっ!? ん、まあ…そう、かな…?」
純一「…この際、ハッキリといってくれ。僕までドキドキしてきたから…」
純一(どんな罰ゲームを言ってくるかわかったもんじゃないし…美也は僕の出来る限界を把握してるからな…)
美也「じゃ、じゃあ……言っちゃうよ? いいの?」じっ…
純一「う、うん……」
純一(それにしても…さっきから美也のやつ。顔が赤いな…どうしたんだろう)
287 = 266 :
美也「──みゃーはね……にぃに…?」じぃー…
純一「お、おう……」
美也「にぃにと……その、ね………」
純一「その……なんだ?」
美也「………………………」
純一「……美也?」
美也「……っ~~~~……にゃあああー!!」ばっ
純一「…え? なに、美也っ! どうして飛びついてきて……!」
かぷっ
美也「んっ、んんんっ~~~!!」
純一「あ、ちょ、こ、こらっ! 美也!? なんでお前、鼻に噛み付いてくるんだ…っ!」
美也「むむむっ! んん! んん~~~!!」
純一「あ、暴れるなって!? 暴れるに決まってるじゃないかっ!? 痛いからやめてくれ…!」
288 :
みゃーぺろぺろ
289 :
みゃー
290 = 266 :
美也「ぷはぁっ……やめてあげないよ! これが罰ゲームなんだからねっ!」
純一「こ、これが罰ゲーム…!?」
美也「そうだよ、これが罰ゲーム……にぃには大人しくみゃーに噛まれてばいいんだよっ」かぷ
純一「ちょ、そこは耳だからっ…! うひゃひゃひゃひゃ!」
美也「もぐもぐもぐ……」
純一「く、くすぐったい! や、やめてくれっ…僕が悪かったから! 本当にやめて…!ひゃひゃひぁ!」
美也「もぐっ……ぷはあ───……最近、みゃーに冷たくてごめんなさいはっ?」
純一「えっ!? 美也、お前何言って……ひゃひゃひゃ! わかった! ごめん美也! 冷たくしてごめん!」
美也「もぐもぐ…ぷは、もうしませんはっ! もぐもぐ!」
純一「も、もうしませんっ! もう美也にはこれからずっと冷たくしません誓います!」
美也「ぷはっ……そ、それじゃあ……にぃには、みゃーのこと……ちゃんと、見てくれてるって…」
純一「ひゃひゃっ……えっ? なんてっ…?」
美也「……がぶうっ!」
純一「痛ぁああああああああ!?」
292 = 266 :
数分後
純一「いたた……まだ耳がひりひりするよ…」
美也「………」ムスー
純一「…なんなんだよ、一体。これほど好き勝手しておいて、まだ何か不満なのか?」
美也「……べっつにぃ。みゃーは何も思ってないよ、ふん!」ぷいっ
純一「………」
美也(……謝らせたことはできたけど、やっぱりにぃには朴念仁だよっ。
なーんにも乙女心がわかってない……やっぱりにぃには、にぃにだ)
美也(……というか朴念仁ってどういう意味なんだろう? なんとなく使ってるけど…うーん)
純一「……美也、ちょっとこっちを向いてごらん」とんとん
美也「…え、なに? にぃに──」ぷにゅっ
純一「やーい! ひっかかったぁ~」
美也「……にぃに?」
293 = 266 :
純一「あ、こら。ちょっといらってしただろ?
だめだぞ美也! これは僕からの愛情表現なのだから!」
美也「……こんな愛情表現、みゃーは嫌い」
純一「そう冷たく言うなよ……いくら不死身の僕だって傷つくんだぞ?」
美也「身体は強くても、にぃには心と頭は、お豆腐さんみたいにふっにゃふにゃでしょ」
純一「豆腐メンタルか……これは言い返せないな」
美也「それでなんなの? ただいたずらしたかっただけ?」
純一「うん? いや、まあ、そうだけどさ……ちょっと機嫌は直ったかって思ってさ」
美也「…どういうこと?」
純一「今も機嫌が悪いみたいだけど、さっきとは違った機嫌の悪さだなってことだよ。
……いくらか顔色も良くなってるみたいだし、やっぱ外で運動ってのが良かったのかな」
美也「…えっと、さっきとみゃーの機嫌……違うかな?」
純一「全然違うな。それぐらい兄だったらわかるさ」
294 = 266 :
美也「……気づかなかった、そんなに違ってたなんて」
純一「自分のことなんて、案外自分では気づけなかったりするもんだ。
むしろ他人のことのほうが上手く気づけたりするもんだぞ?」
美也「それって…にぃにの経験談なの?」
純一「とりあえずね。まあ美也には関係のないはなしだよ、うん」
美也「なにそれー! またみゃーに隠しごとっ?」
純一「またってなんだよ、僕は美也には別に隠しごとなんてしてないだろ」
美也「してるよ! 今も……そして今までもしてるよ!」
純一「今は……まあ認めるけど、今までってのはなんだよ」
美也「っ……だ、だって……」
純一「だって?」
美也「……にぃには、あれから……ずっと何も言ってくれないから……っ」
純一「あれからって……何時のこと?」
295 :
みゃーは可愛いなぁ!
296 = 266 :
美也「っ……そうやって、また隠すんだもん…みゃーはもう…にぃにのこと信用できなくなるよ……」
純一「信用できなくなるって……なにか僕、隠してるかな?」
美也「っ……───」
美也「───もう、もうっ……知らないっ!…にぃにのばかっ…!」
純一「お、おい……泣いてるのか?」
美也「ないて、なんかっ……いないよっ! どうしてみゃーが泣かなくちゃいけないのっ…ぐすっ…」
純一「泣いてるじゃないか…実際に」
美也「う、ううっ……ぐすっ…ばかっ…にぃにのばかっ…すけこましっ…変態さんっ…!」
純一(えらい言われようだ……)
純一「ああ、もう…泣くなって。ほら、好きなもの買ってやるからさ、な?」すっ…
美也「ひっく……ぐすっ……」
純一「なにがいいんだ? 今は手持ち少ないけど、買えるものならなんだって──」ごそごそ…
ばしんっ
美也「──みゃーは、なにも買ってほしくないっ! いらないよ!」
297 = 266 :
純一「………」
美也「みゃーはっ…なんにも欲しくなんか無いっ…にぃにから、なんにもっ…!」
純一「………」
美也「そうやって…そうやってすぐにごまかすにぃにからはっ…もう、なにも欲しくない…!」
純一「………はぁ、そっか。わかった、今の僕からは何も欲しくはないんだな」
美也「ひっくっ…ぐしゅっ……けほっ…」
純一「……」すたすた…
純一「だからって、財布をはたき落とすなよな……小銭が散らばっちゃったじゃないか…」ひょい…
純一「───なぁ、美也。ちょっといいか」ひょい
美也「ぐすっ……なに…?」
純一「───僕は別に、あの時のことを忘れてなんかいないよ」ひょい…ひょい…
美也「……え…?」
純一「ちゃんと覚えてるって言ってるんだ。それに、それを隠してるつもりもない」すた…
299 = 266 :
美也「で、でもっ…にぃには全然……!」
純一「…出すわけ無いだろ、そんなこと。一応、兄妹なんだからさ」
美也「………ぐす…」
純一「僕は僕なりに──考えてやってるつもりだよ、美也。お前がそうであるように、僕もまた…
…僕なりに考えているんだ。きちんと、ないがしろにせずに」
純一「あの時に行った言葉は──……あの時に伝えた気持ちは、今だって忘れない」
純一「お前を好きになるための準備は出来ている。だろ?」
美也「……うん、にぃには…そういってくれた…」
純一「ほら、ちゃんと憶えていたじゃないか。うん、それでどうしたって話だけど……あのさ、美也」
美也「なあに、にぃに…?」
純一「───僕はきちんと、お前のことを好きになってるよ」
美也「………え、でもっ……えっ…?」
純一「家族とかじゃない、妹だからとかじゃない……きちんと、一人の女の子として。
僕はお前を好きになってるよ」
300 = 266 :
美也「にぃに……」
純一「ふっふっふ……どうだ、気持ち悪いだろう? だから言いたくなかったんだ……うん」ぽりぽり…
美也「………」
純一「まあ、お前がそんな風に悩んでたなんて、正直な話……今までわかってなかった。
こういうことってちゃんと話しておかないといけないんだな、家族だからって甘く見てたよ」
美也「み、みゃーも……そんな風に考えてただなんて…思ってもなかった…」
純一「ははっ、そこは血の通った兄妹だなホント。
でもいいさ、こうやってまた分かりあえたんだ。きちんと、家族として人としてさ」
純一「心配させてゴメンな、美也。僕はきちんと……お前のことを見ているよ」
美也「っ……本当、に? みゃーのこと、ちゃんと見てる…?」
純一「ああ、見てるよ。僕の前で、僕のために泣いている娘が一人、見えてる」
美也「そ、そうだよっ……みゃーは、みゃーは……にぃにを思って…泣いたんだよ…!」
純一「そうだな、凄いよ美也は。人のために泣くなんて、そうそうできることじゃない」
美也「うんっ……うんっ……ぐすっ…」
純一「……泣くなって、ほら。おいで美也」ちょいちょい
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