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元スレ男「そして誰もいなくなった」
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茶髪「おい! 早くしろって!」
男「大きな声を出すな。幼馴染やツインテが起きてくる」
男「……開けるぞ」
ガチャ
ギィィ……
男「…………」
茶髪「…………お、い」
男「メガネ…………」
茶髪「冗談、だろ? なんだよこれ? おかしいじゃねーか……。なんで、こんな…………」
男「大きな声を出すな。幼馴染やツインテが起きてくる」
男「……開けるぞ」
ガチャ
ギィィ……
男「…………」
茶髪「…………お、い」
男「メガネ…………」
茶髪「冗談、だろ? なんだよこれ? おかしいじゃねーか……。なんで、こんな…………」
中途半端にミンチになってる死体とかリアルでみたらトラウマだろうな
男「とりあえず、メガネをベッドに移そう」
茶髪「え? あ……な、なんでだ?」
男「こんなとこに放置しとくのは可哀想だろ。ほら、足をもってくれ」
茶髪「お、お前……なんでそんなに冷静なんだよ……。ショックじゃねーのか?」
男「十分ショック受けてるよ」
男「ただ、少し慣れてるだけだ。こうやって死体を運ぶのは3回目だから」
茶髪「慣れてるって……おま、どこで」
男「俺の両親。二人とも自殺で、どちらも第一発見者は俺だった」
男「……まぁそんなことは今はどうでもいいだろ。とにかく運ぶの手伝え」
男「ベッドに移したら床の血の掃除……は、さすがに素人が勝手に片付けちまっちゃマズイか」
茶髪「……上から、なにか大きめの布か何かをかけて女子たちには見えないにすればいいんじゃねーか」
男「あぁ、そうだな」
茶髪「え? あ……な、なんでだ?」
男「こんなとこに放置しとくのは可哀想だろ。ほら、足をもってくれ」
茶髪「お、お前……なんでそんなに冷静なんだよ……。ショックじゃねーのか?」
男「十分ショック受けてるよ」
男「ただ、少し慣れてるだけだ。こうやって死体を運ぶのは3回目だから」
茶髪「慣れてるって……おま、どこで」
男「俺の両親。二人とも自殺で、どちらも第一発見者は俺だった」
男「……まぁそんなことは今はどうでもいいだろ。とにかく運ぶの手伝え」
男「ベッドに移したら床の血の掃除……は、さすがに素人が勝手に片付けちまっちゃマズイか」
茶髪「……上から、なにか大きめの布か何かをかけて女子たちには見えないにすればいいんじゃねーか」
男「あぁ、そうだな」
──3日目昼/別荘内
ツインテ「ごめん。お昼まで寝ちゃったー」
幼馴染「私もごめんね。やっぱり……少し疲れてたみたい」
茶髪「…………」
チビ子「…………」
妹「…………」
ツインテ「あれ、どうしたの。何かあった?」
男「……ああ。……少し、いや、かなり大きな問題が起きた」
男「二人とも、きちんと心構えをして聞いてくれ」
ツインテ「な……なに? 脅かさないでよぉ」
幼馴染「…………どう、したの?」
男「メガネが…………死んだ」
ツインテ「ごめん。お昼まで寝ちゃったー」
幼馴染「私もごめんね。やっぱり……少し疲れてたみたい」
茶髪「…………」
チビ子「…………」
妹「…………」
ツインテ「あれ、どうしたの。何かあった?」
男「……ああ。……少し、いや、かなり大きな問題が起きた」
男「二人とも、きちんと心構えをして聞いてくれ」
ツインテ「な……なに? 脅かさないでよぉ」
幼馴染「…………どう、したの?」
男「メガネが…………死んだ」
幼馴染「えッ!?」
ツインテ「…………うそ」
茶髪「男……言いにくいのはわかるけどよ、今後のこともあるし、ちゃんと事実を正確に伝えてやった方がいいと思うぜ俺は」
男「……」
男「……殺されていたんだ。眉間に矢が突き刺さっていた」
ツインテ「ひッ!?」
幼馴染「そ……そん、な…………なんで…………」
男「はっきりしたことは分からないけど……」
男「ドアには鍵がかかっていたから、たぶん、来客用の小窓を開けてドアの外を覗いたところを、ボウガンか何かで撃たれたのかもしれない」
ツインテ「……そ、それって、まさか」
男「ああ」
男「俺たちの中に────…………殺人犯がいる」
ツインテ「…………うそ」
茶髪「男……言いにくいのはわかるけどよ、今後のこともあるし、ちゃんと事実を正確に伝えてやった方がいいと思うぜ俺は」
男「……」
男「……殺されていたんだ。眉間に矢が突き刺さっていた」
ツインテ「ひッ!?」
幼馴染「そ……そん、な…………なんで…………」
男「はっきりしたことは分からないけど……」
男「ドアには鍵がかかっていたから、たぶん、来客用の小窓を開けてドアの外を覗いたところを、ボウガンか何かで撃たれたのかもしれない」
ツインテ「……そ、それって、まさか」
男「ああ」
男「俺たちの中に────…………殺人犯がいる」
ツインテ「……いや……」
ツインテ「いやよぉ…………もう嫌ぁあああッッッ!!!」
ツインテ「なんで!? 昨日は先生が自殺して、今日はメガネが殺された!?」
ツインテ「もうわけわかんない! わけッわかんない! あああぁぁぁああああああああああぁ!!」ブンブン!!!
茶髪「ちょっ! 落ち着けツインテ!」
ツインテ「やだぁぁああ! 触んないでッッ! 放っといてよぉッ!」バシッ!!
茶髪「いいから冷静になれって!」
ツインテ「うるさいッ!! この中の誰かが殺人犯かもってことは、あんたがその犯人かもしんないんでしょ!?」
茶髪「なッ!? 俺がやったってのかよ!? ふざけんな!」
ツインテ「いやよぉ…………もう嫌ぁあああッッッ!!!」
ツインテ「なんで!? 昨日は先生が自殺して、今日はメガネが殺された!?」
ツインテ「もうわけわかんない! わけッわかんない! あああぁぁぁああああああああああぁ!!」ブンブン!!!
茶髪「ちょっ! 落ち着けツインテ!」
ツインテ「やだぁぁああ! 触んないでッッ! 放っといてよぉッ!」バシッ!!
茶髪「いいから冷静になれって!」
ツインテ「うるさいッ!! この中の誰かが殺人犯かもってことは、あんたがその犯人かもしんないんでしょ!?」
茶髪「なッ!? 俺がやったってのかよ!? ふざけんな!」
ツインテ「あんただけじゃないよ!」
ツインテ「チビ子だって…………怪しいよ」
チビ子「……えっ?」
ツインテ「男は『ドアの外から殺した』みたいなこと言ってるけど……」
ツインテ「部屋の中で殺して、外から鍵をかけたっていう方がよっぽど自然じゃんか!!」
ツインテ「もしそれが真実だったら…………マスターキーをもってるあんたが一番怪しい」
チビ子「……そ、そんな…………わたし……ちがッ……」グス
妹「やめて下さい! チビ子がそんなことするはずないでしょう!?」
ツインテ「どうして言い切れるの!?」
ツインテ「もしかして、なにか……チビ子をかばう理由でもあるんじゃないの?」
茶髪「このッ……クソ女がッ!! くだらねーことばっかベラベラ言いやがってッッ!!」
ツインテ「チビ子だって…………怪しいよ」
チビ子「……えっ?」
ツインテ「男は『ドアの外から殺した』みたいなこと言ってるけど……」
ツインテ「部屋の中で殺して、外から鍵をかけたっていう方がよっぽど自然じゃんか!!」
ツインテ「もしそれが真実だったら…………マスターキーをもってるあんたが一番怪しい」
チビ子「……そ、そんな…………わたし……ちがッ……」グス
妹「やめて下さい! チビ子がそんなことするはずないでしょう!?」
ツインテ「どうして言い切れるの!?」
ツインテ「もしかして、なにか……チビ子をかばう理由でもあるんじゃないの?」
茶髪「このッ……クソ女がッ!! くだらねーことばっかベラベラ言いやがってッッ!!」
男「やめろお前ら!」
茶髪「だってコイツがッ!!」
男「仲間割れして、バラバラになって行動して、犯人の思うツボか!?」
ツインテ「……ッ」
茶髪「……い、いや……そりゃあ……」
男「ツインテも、無闇に人を疑うようなことを言うな」
男「そんなことをして反感を買ってもお前に何の得もないだろうが」
ツインテ「……ヒック…………」ポロポロ
ツインテ「……ご、……ごめん、なざい………ヒッグ……ヒック………」ポロポロポロ
男「チビ子はこの島にいるのは俺達だけだって言ってるが、チビ子も知らないような誰かが島内にいる可能性だって否定できないと俺は思う」
チビ子「…………」
茶髪「だってコイツがッ!!」
男「仲間割れして、バラバラになって行動して、犯人の思うツボか!?」
ツインテ「……ッ」
茶髪「……い、いや……そりゃあ……」
男「ツインテも、無闇に人を疑うようなことを言うな」
男「そんなことをして反感を買ってもお前に何の得もないだろうが」
ツインテ「……ヒック…………」ポロポロ
ツインテ「……ご、……ごめん、なざい………ヒッグ……ヒック………」ポロポロポロ
男「チビ子はこの島にいるのは俺達だけだって言ってるが、チビ子も知らないような誰かが島内にいる可能性だって否定できないと俺は思う」
チビ子「…………」
幼馴染「そ、そうだよね……。まだ私たちの誰かが犯人だって決まったわけじゃないよね」
幼馴染「……でも、そうだとしても……どうしてこんなことを?」
チビ子「そう、ですよね……」
チビ子「先生もメガネさんも、誰かに殺されるほどの恨みを買っていたとは思えないですし……」
妹「……ちょっと待ってチビ子。『先生も』ってどういうこと? 先生は自殺でしょ?」
チビ子「あ……」
チビ子「…………」
男「チビ子、何か知ってるのか?」
ツインテ「まさか、やっぱり……あんたが先生とメガネ……を?」
チビ子「ち、違います! そ、その、実は昨日、先生の部屋に入って先生を見たときにすぐ気がついたんですが」
チビ子「首吊り跡とは別の…………誰かに首を絞められたような縄の跡があったので……」
幼馴染「……でも、そうだとしても……どうしてこんなことを?」
チビ子「そう、ですよね……」
チビ子「先生もメガネさんも、誰かに殺されるほどの恨みを買っていたとは思えないですし……」
妹「……ちょっと待ってチビ子。『先生も』ってどういうこと? 先生は自殺でしょ?」
チビ子「あ……」
チビ子「…………」
男「チビ子、何か知ってるのか?」
ツインテ「まさか、やっぱり……あんたが先生とメガネ……を?」
チビ子「ち、違います! そ、その、実は昨日、先生の部屋に入って先生を見たときにすぐ気がついたんですが」
チビ子「首吊り跡とは別の…………誰かに首を絞められたような縄の跡があったので……」
>>70
わがまま、そのまま、 ねこまんま
わがまま、そのまま、 ねこまんま
茶髪「ちょ、マジかよ……それ……」
幼馴染「部屋に入って先生を見て……すぐそんなことに気づいたの?」
チビ子「私……視力がかなり高いので……」
ツインテ「視力とか、………そういう問題じゃない気がするけど」
妹「チ、チビ子はふだんから洞察力の鋭い子なんです! 変な疑いを向けないでください!」
男「だーかーら、犯人探しはやめろっての!」
男「だいたい、犯人が誰かなんてどうでもいい」
茶髪「どうでもいいってお前……」
男「そんなことよりもよっぽど重要なことがあるってことだよ」
幼馴染「部屋に入って先生を見て……すぐそんなことに気づいたの?」
チビ子「私……視力がかなり高いので……」
ツインテ「視力とか、………そういう問題じゃない気がするけど」
妹「チ、チビ子はふだんから洞察力の鋭い子なんです! 変な疑いを向けないでください!」
男「だーかーら、犯人探しはやめろっての!」
男「だいたい、犯人が誰かなんてどうでもいい」
茶髪「どうでもいいってお前……」
男「そんなことよりもよっぽど重要なことがあるってことだよ」
茶髪「ちょ、マジかよ……それ……」
幼馴染「部屋に入って先生を見て……すぐそんなことに気づいたの?」
チビ子「私……視力がかなり高いので……」
ツインテ「視力とか、………そういう問題じゃない気がするけど」
妹「チ、チビ子はふだんから洞察力の鋭い子なんです! 変な疑いを向けないでください!」
男「だーかーら、犯人探しはやめろっての!」
男「だいたい、犯人が誰かなんてどうでもいい」
茶髪「どうでもいいってお前……」
男「そんなことよりもよっぽど重要なことがあるってことだよ」
※細かいけど訂正(セリフの間の改行)
幼馴染「部屋に入って先生を見て……すぐそんなことに気づいたの?」
チビ子「私……視力がかなり高いので……」
ツインテ「視力とか、………そういう問題じゃない気がするけど」
妹「チ、チビ子はふだんから洞察力の鋭い子なんです! 変な疑いを向けないでください!」
男「だーかーら、犯人探しはやめろっての!」
男「だいたい、犯人が誰かなんてどうでもいい」
茶髪「どうでもいいってお前……」
男「そんなことよりもよっぽど重要なことがあるってことだよ」
※細かいけど訂正(セリフの間の改行)
幼馴染「重要なこと?」
男「ああ。……俺達が、これ以上犠牲を出さずに生き残ることだ」
幼馴染「…………そう、だよね。……うん、そうだよね!」
男「だからとりあえず、俺達はこれから一時も離れない方がいい」
男「食事や就寝は全員が一箇所で行う。風呂やトイレなんかで離れるときも必ず3人一組で行動する。少し不便だけど、死ぬよりはマシだろ」
妹「3人一組?」
男「ああ。ここにいるのは6人だから。1人きりとか、2人きりって状況を作らないためにはそうするしかない」
男「……とにかく。可能な限り全員で一緒にいるのが最善策だろ」
ツインテ「うん、……わかった。私もそれでいいと思う」
幼馴染「そうだね。うん、少し希望が見えてきたかも……」
男「みんな、異論はないな」
男「ああ。……俺達が、これ以上犠牲を出さずに生き残ることだ」
幼馴染「…………そう、だよね。……うん、そうだよね!」
男「だからとりあえず、俺達はこれから一時も離れない方がいい」
男「食事や就寝は全員が一箇所で行う。風呂やトイレなんかで離れるときも必ず3人一組で行動する。少し不便だけど、死ぬよりはマシだろ」
妹「3人一組?」
男「ああ。ここにいるのは6人だから。1人きりとか、2人きりって状況を作らないためにはそうするしかない」
男「……とにかく。可能な限り全員で一緒にいるのが最善策だろ」
ツインテ「うん、……わかった。私もそれでいいと思う」
幼馴染「そうだね。うん、少し希望が見えてきたかも……」
男「みんな、異論はないな」
男「それじゃ、メシにするか」
男「朝食もとらなかったし、何か手早く作るよ」
妹「じゃあ、私も手伝います」
幼馴染「私も手伝わせてもらっていい?」
チビ子「…………私は、少し調子が悪いので休んでてもいいですか?」
茶髪「あー、じゃあ俺とチビ子とツインテの3人が待機ってことだな」
ツインテ「……ッ」
ツインテ「わ、私も手伝う!」
男「朝食もとらなかったし、何か手早く作るよ」
妹「じゃあ、私も手伝います」
幼馴染「私も手伝わせてもらっていい?」
チビ子「…………私は、少し調子が悪いので休んでてもいいですか?」
茶髪「あー、じゃあ俺とチビ子とツインテの3人が待機ってことだな」
ツインテ「……ッ」
ツインテ「わ、私も手伝う!」
茶髪「はぁ? さっきの男の話聞いてなかったのかよ。3人一組が原則だろーが?」
ツインテ「あ、あんた達2人と一緒にいたくないもん! 6人の中であんた達2人は怪しい気がするし……」
茶髪「……お前まだッ!」
チビ子「…………」
ツインテ「で、でもッ……」
男「やめろ!!」
茶髪「…………チッ」
ツインテ「…………」
男「全員で台所に行くぞ。チビ子と茶髪は何もしなくていい」
男「とにかく可能な限り全員で行動した方がいいのは間違いないんだしな」
ツインテ「あ、あんた達2人と一緒にいたくないもん! 6人の中であんた達2人は怪しい気がするし……」
茶髪「……お前まだッ!」
チビ子「…………」
ツインテ「で、でもッ……」
男「やめろ!!」
茶髪「…………チッ」
ツインテ「…………」
男「全員で台所に行くぞ。チビ子と茶髪は何もしなくていい」
男「とにかく可能な限り全員で行動した方がいいのは間違いないんだしな」
──3日目昼/ダイニングルーム
妹「いただきます」
チビ子「……いただきます」
男「とりあえず飯を食ったら居間で過ごそう。明後日の昼までそうやって乗り切ればいい」
ツインテ「うん、そうだね」
茶髪「スパゲッティかぁ……ちょっと手抜きじゃね?」
男「凝ったもの作る精神的余裕なんてないだろ。文句言わずに食べなさい」
茶髪「はーいお母さーん」
妹「もう……こんなときまで、ほんとバカなことばっかり」
幼馴染「ふふ。でもこんなときだからこそ、少しありがたいかな……」
妹「いただきます」
チビ子「……いただきます」
男「とりあえず飯を食ったら居間で過ごそう。明後日の昼までそうやって乗り切ればいい」
ツインテ「うん、そうだね」
茶髪「スパゲッティかぁ……ちょっと手抜きじゃね?」
男「凝ったもの作る精神的余裕なんてないだろ。文句言わずに食べなさい」
茶髪「はーいお母さーん」
妹「もう……こんなときまで、ほんとバカなことばっかり」
幼馴染「ふふ。でもこんなときだからこそ、少しありがたいかな……」
茶髪「チビ子はお嬢だから、こんな庶民の味付けは口に合わないんじゃね?」
チビ子「そ、そんなことないですよ。パスタは……好きですから」ニコ
妹「チビ子は洋食を作るのが上手なんだよね。私は和食の方が得意だから、帰ったらチビ子に洋食を教えてほしいな」
チビ子「う、……うん。えへへ。わ、私は厳しいよぉ~?」
妹「ふふ、その代わり私は和食を厳しく教えてあげる!」
チビ子「うーん。妹ちゃんのご指導は遠慮しようかなぁ?」
妹「ちょっとぉ!? もー、それどういうことぉ?」
チビ子「え、えへへへ」ニコ
チビ子「そ、そんなことないですよ。パスタは……好きですから」ニコ
妹「チビ子は洋食を作るのが上手なんだよね。私は和食の方が得意だから、帰ったらチビ子に洋食を教えてほしいな」
チビ子「う、……うん。えへへ。わ、私は厳しいよぉ~?」
妹「ふふ、その代わり私は和食を厳しく教えてあげる!」
チビ子「うーん。妹ちゃんのご指導は遠慮しようかなぁ?」
妹「ちょっとぉ!? もー、それどういうことぉ?」
チビ子「え、えへへへ」ニコ
ツインテ「……でもでも、男ってばホントに料理上手だよね?」
幼馴染「そうだね。手際がいいって言うか、作り慣れてる感じ」
男「そんなに褒めても……次からおかずが一品くらい増えるだけだぞ」ニヤ
ツインテ「あはは! それじゃ、もっとたくさん褒めないと!」
幼馴染「男くんの味は世界一だよ!」
妹「ふふ。お兄ちゃん頑張って!」
茶髪「ちぇー。モテモテじゃんか男ぉー。俺も料理がんばろっかなぁ」
男「ははっ。悔しかったらお前も………………って」
男「?」
男「…………どうした、チビ子?」
チビ子「…………」
幼馴染「そうだね。手際がいいって言うか、作り慣れてる感じ」
男「そんなに褒めても……次からおかずが一品くらい増えるだけだぞ」ニヤ
ツインテ「あはは! それじゃ、もっとたくさん褒めないと!」
幼馴染「男くんの味は世界一だよ!」
妹「ふふ。お兄ちゃん頑張って!」
茶髪「ちぇー。モテモテじゃんか男ぉー。俺も料理がんばろっかなぁ」
男「ははっ。悔しかったらお前も………………って」
男「?」
男「…………どうした、チビ子?」
チビ子「…………」
チビ子「…あ…ぁ……うッ……」
妹「……チビ、子?」
チビ子「…………グッ……ゥッ……」
チビ子「……ァウグェェェァッッッ…………」ボトボトボトォッッ
茶髪「おい! どーしたんだよチビ子ッ!? しっかりしろッッ!!」
ツインテ「なんなの!? ……なんなのよ一体ッ!?」
チビ子「………グ………ル…シッ…イィィ…………」
幼馴染「な……なんで急に……?」
妹「……チビ、子?」
チビ子「…………グッ……ゥッ……」
チビ子「……ァウグェェェァッッッ…………」ボトボトボトォッッ
茶髪「おい! どーしたんだよチビ子ッ!? しっかりしろッッ!!」
ツインテ「なんなの!? ……なんなのよ一体ッ!?」
チビ子「………グ………ル…シッ…イィィ…………」
幼馴染「な……なんで急に……?」
チビ子「……タス……ケ………グェエッ…………」ポロポロ……
妹「チビ子ぉッ! しっかりして! ああぁ……どうしよう……」
妹「お、お兄ちゃん! どうしよぉお兄ちゃんッ!? チビ子が……チビ子がぁッ!?」
幼馴染「……まさ、か………………ど、……く?」
男「ッッ!?」
男「悪いチビ子! 口に指突っ込むぞ!!」
男「チビ子! 全部吐け! 胃の中にあるもん残らず吐け!」
チビ子「……ォエェッッ………カヒュー…………ゲェェッッ……」ボトボトッ
妹「いやあぁぁぁぁああああ!!! チビ子ぉッッ」ポロポロ
妹「お兄、ちゃッ……グス…………ぉ、お願いぃッ!! ……ヒック……お、お願いだから、チビ子を、助けてぇッッ!!!」ポロポロポロ
妹「チビ子ぉッ! しっかりして! ああぁ……どうしよう……」
妹「お、お兄ちゃん! どうしよぉお兄ちゃんッ!? チビ子が……チビ子がぁッ!?」
幼馴染「……まさ、か………………ど、……く?」
男「ッッ!?」
男「悪いチビ子! 口に指突っ込むぞ!!」
男「チビ子! 全部吐け! 胃の中にあるもん残らず吐け!」
チビ子「……ォエェッッ………カヒュー…………ゲェェッッ……」ボトボトッ
妹「いやあぁぁぁぁああああ!!! チビ子ぉッッ」ポロポロ
妹「お兄、ちゃッ……グス…………ぉ、お願いぃッ!! ……ヒック……お、お願いだから、チビ子を、助けてぇッッ!!!」ポロポロポロ
──茶髪 Side
……チビ子が死んだ
散々苦しんでビクビクと痙攣した後、大人しくなった
動かないチビ子の口元に俺の手を当てると、…………息をしてないことが確認できた
食卓が静寂につつまれる
チビ子の死に顔を見ていると形容しがたい感情が胸を圧迫して…………ツラい
俺はコイツが好きだった
ちびっこくて、胸もなくて、色っぽさなんて皆無だったけど
……でも
俺はチビ子が好きだったんだ
……チビ子が死んだ
散々苦しんでビクビクと痙攣した後、大人しくなった
動かないチビ子の口元に俺の手を当てると、…………息をしてないことが確認できた
食卓が静寂につつまれる
チビ子の死に顔を見ていると形容しがたい感情が胸を圧迫して…………ツラい
俺はコイツが好きだった
ちびっこくて、胸もなくて、色っぽさなんて皆無だったけど
……でも
俺はチビ子が好きだったんだ
コイツの明るさが好きだった
コイツの優しさが好きだった
コイツの慌てる顔が、照れる顔が、拗ねる顔が、そのころころと変わる表情の全てが……好きだった
でも、死んだ
──……いや、殺されたんだ
食事に薬を盛る機会は全員にあった
男と妹と幼馴染は料理をしていたし、俺とツインテとチビ子はパスタの皿を運んだ
結局、誰が犯人なのかは誰にも分からないだろう
ただ一つ確実に言えることは……
男の言っていた『外部犯』の可能性が消えたってことだ
コイツの優しさが好きだった
コイツの慌てる顔が、照れる顔が、拗ねる顔が、そのころころと変わる表情の全てが……好きだった
でも、死んだ
──……いや、殺されたんだ
食事に薬を盛る機会は全員にあった
男と妹と幼馴染は料理をしていたし、俺とツインテとチビ子はパスタの皿を運んだ
結局、誰が犯人なのかは誰にも分からないだろう
ただ一つ確実に言えることは……
男の言っていた『外部犯』の可能性が消えたってことだ
チビ子の遺体は俺と幼馴染と妹の三人で運んで、チビ子の部屋のベッドに寝かせた
最初は男が運ぶことを名乗り出たが……
案の定ツインテが男と離れることを嫌がってまたヒステリーを起こしたから、こういう組分けになったわけだ
もちろんそれぞれの組に何の問題も起こることもなく、チビ子を運んだ後で速やかに合流した
今回の件は、さすがの男もキツかったらしいのか憔悴している
妹や幼馴染も涙で顔がぐしゃぐしゃだ
ツインテは悲しみよりも恐怖と混乱で頭がまいっているらしい
まぁ……目の前で死なれたんだ
ショックを受けない奴なんていない
最初は男が運ぶことを名乗り出たが……
案の定ツインテが男と離れることを嫌がってまたヒステリーを起こしたから、こういう組分けになったわけだ
もちろんそれぞれの組に何の問題も起こることもなく、チビ子を運んだ後で速やかに合流した
今回の件は、さすがの男もキツかったらしいのか憔悴している
妹や幼馴染も涙で顔がぐしゃぐしゃだ
ツインテは悲しみよりも恐怖と混乱で頭がまいっているらしい
まぁ……目の前で死なれたんだ
ショックを受けない奴なんていない
スレタイは犯人を死に追いやったあとの台詞とも読めるわけで
とりあえず、動機を考えると別の人じゃないかなと思っている
とりあえず、動機を考えると別の人じゃないかなと思っている
ショック…………
そうだ、急な事態で感覚がマヒしていたが、俺もひどくショックを受けている
そう……チビ子は、もういないんだ
チビ子は、もうこの世界にいない
チビ子の身体はあるが、チビ子という人間はいなくなったんだ
アイツの笑顔を見ることはもうできない
アイツをからかって拗ねる顔を見ることは……もうできないんだ
チビ子……
あんなに明るく、常日頃、向日葵みたいな笑顔を振りまいていたアイツの最期の表情は……
苦痛に歪んでいた
そうだ、急な事態で感覚がマヒしていたが、俺もひどくショックを受けている
そう……チビ子は、もういないんだ
チビ子は、もうこの世界にいない
チビ子の身体はあるが、チビ子という人間はいなくなったんだ
アイツの笑顔を見ることはもうできない
アイツをからかって拗ねる顔を見ることは……もうできないんだ
チビ子……
あんなに明るく、常日頃、向日葵みたいな笑顔を振りまいていたアイツの最期の表情は……
苦痛に歪んでいた
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