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    元スレ鬼娘「うっ……ぐすっ……、おウチに入れてください……」

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    451 = 439 :


    (あ~、どうしよ。 近所のおばちゃん呼んでくるかな……)

    冷たい風がびゅうっと吹く。

    (さすがに、このまんまじゃ危ないよな……)

    他の人を呼ぶにしろ、震える素足の女の子を、とりあえずこのままにはしていられない。

    「なぁ! 俺の家これだからさ。 ちょっとの間、入らないか?」

    仕方ないよなと思い、そう言うと、反応して、女の子は泣き顔を上げて聞いてきた。

    「おウチに……、入れてっ、くれるの……?」

    452 = 117 :

    土地柄で鬼は内って言うとこなかったっけ?

    453 = 439 :


    その時、男はちょっと驚いた。 女の子の眼が金色だったからだ。

    「あ、ああ……。 ここじゃ寒いだろ? 何か暖かい着るものと……あと靴は……無理だな、
      まぁ靴下重ねればいいか。 それ履いて交番まで一緒に行こうから。 だから、なっ?」

    少しして女の子は泣くのを抑え、涙目をゴシゴシとこすって、やっと立ち上がる。

    「……あ、ありがっ、とう……」

    女の子はつっかえつっかえでそう言った。
    男はその仕草に、少し色気を感じてどきっとしてしまった。

    「ぉ、おう。 ほら、行こうか」

    454 = 439 :


    (いかんいかん。 俺はロリコンでは断じてない!)

    女の子をかばう様に歩いてすぐ隣の家、自分の家まで案内した。


    「え~っと、鍵は……っと……―――?」

    扉の前に着き、鍵を探そうとしたその時。 ありえない春のような温い風が吹いた。

    「青年、待たれよっ!!」

    456 = 439 :


    風と同時に声がして、自分と扉の前に、また知らない女の子が立っていた。

    「…………えっ?」

    いつの間に、なんて速度ではない。 風が吹いて、瞬きをしたらそこに女の子が立っているのだ。

    「おわっ!?」

    驚きの声をあげ、二、三歩下がる。

    「その者を家にあげてはならぬ!」

    457 = 170 :

    459 = 64 :

    >>205
    韓国人乙

    >>454
    ID変えてごくろうさん

    460 = 439 :


    「は、はぁ? う、うわっ?!」

    「………………」

    下がった男の後に、さっきの少女が抱きついて隠れる。

    現れた女の子はまるで巫女のような装束であった。
    書くの忘れていたが二人とも中学校一年生くらいの年頃に見える。
    どちらも長い黒髪で以下略あとは妄想で。

    凛々しい声で男に告げる。

    福娘「我はこの辺り一帯に訪れることとなった福の神である!」

    そう名乗って手を広げると暖かく、うっすらとした光が男の周囲を纏った。

    「……え? …………えっ?」

    461 = 170 :

    なんか流行ってるな

    462 = 439 :

    福娘「にわかには信じられぬだろうが、どうか聞いて欲しい」

    男は自分の理解を唐突に越えられてしまったため、ただ簡単に聞き返すだけだった。

    福娘「手短に話す。 そなたの背後におるモノ。 その者はこの辺り一帯にあった厄、つまり鬼である」

    「えっ?」

    福娘「この地域・周囲全ての家にて正しく豆撒きが行われた。 よって厄が居場所を無くし外へと出てきた。
       それは本来なら季節の移り変わりととも雲散霧散する。 だが、まだ豆撒きが行われていない一つ家がある、
       それがそなたの家だ」

    鬼娘「……………………」

    福娘「よってここに流れ込み集まった厄の塊が形を成して物の怪となった、それ鬼という。 わかったか?」

    463 = 170 :

    来年から豆まきやめる

    464 :

    仮にも鬼なんだし禍々しさも持った鬼娘のSSがあってもいいと思う

    465 = 439 :


    「え、えと……」

    男は鬼と呼ばれた背後で震える少女を見直す、そして気付いた。 福の神の光で照らされたその少女の
    髪の生え際に、左右、二本の小さな角が現れていた。

    福娘「危なかったな。 その者自体に暴力を振るう力は無いが、もし家に招きいれたならそなたには重大な不幸が訪れていた」

    「……そ、そうなんですか?」

    福娘「だがもう心配せずともよい、我が来たからにはそなたの無病息災は確定である」

    胸を張り、そう鼻高々といった感じで福の神は告げる。

    466 :

    お父さん「うっ……ぐすっ……、おウチに入れてください……」

    467 :

    >>466
    泣いてる親父に威厳はないわー

    468 = 439 :


    福娘「さぁ、手を取れ」

    そう言って手を伸ばす、男が恐る恐るその手を握ると、風が吹いて男の背後にいた鬼娘だけ簡単に吹き飛ばされた。

    鬼娘「あうっ!?」

    「あっ!?」

    福娘「これでよい。 さぁ、福を内にいれよ。 そしてこれも縁、そなたには我が直々に祝ってやろう♪」

    「は、はい……」

    男は後ろを振り向く、福の神の力で弾かれた鬼がうっすらと呻く声を上げて倒れていた。

    「……………………」

    469 = 77 :

    >>136
    おーおーアフィの家畜が喚いとるわwww

    >>267
    バカ

    471 = 439 :


    福娘「気に留めるな、元々祓われ消えるモノであるぞ」

    戸惑う・躊躇う気持ちはある。 けれどもどうしようもない。
    男は鍵を開け、福の神と一緒に家の中へと入った……。

    鬼娘「うっ……、ひぐっ……」

    あとには鬼泣き咽ぶ声だけが残った。

    474 :

    鬼娘が…

    475 :

    あぁん?あんかけチャーハン?

    476 :

    えぇ……

    480 :

    >>196の続きはまだですか><

    482 :

    もう節分終わったし続きはないな


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