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元スレ狐娘「今宵旦那様の床のお相手をさせて戴きます」
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狐娘「…如何か致しましたか?」
男「あー…お前」
狐娘「はい」
男「お前、ええと、…、お前のその目って普通に見えるのか?」
狐娘「普通に…とは?」キョトン
男「若干こう、…白みがかってたり」
狐娘「あはは、しませんよ。貴方達の目は世の中が黒ずんで見えているわけではないのと同じように」コロコロ
男「…言われてみれば確かにそうだ。」
狐娘「もしや男様、緊張しているのですか?」
男「……え」
狐娘「見ていれば解りますよ。男様はとても解り易いお方」クスクス
男「…っ」
狐娘「男様?」
男「き、狐娘」
狐娘「?はい」
男「良かったら、受けとってくれないか」
狐娘「え…?」
男「…いらなかったら、捨ててくれて構わない」
狐娘「私に、ですか?これを、私に?」
男「…ああ」
男「…っ」
狐娘「男様?」
男「き、狐娘」
狐娘「?はい」
男「良かったら、受けとってくれないか」
狐娘「え…?」
男「…いらなかったら、捨ててくれて構わない」
狐娘「私に、ですか?これを、私に?」
男「…ああ」
男「…ああ」
狐娘「…」
男「…」
狐娘「……嬉しい」
男「え…」
狐娘「綺麗…、とても、綺麗」
狐娘「…」
男「…」
狐娘「……嬉しい」
男「え…」
狐娘「綺麗…、とても、綺麗」
男「(そんなにも、嬉しそうに笑われたら)」
男「(そんな風に顔を赤くされたら)」
男「(触れてしまいたくなる)」
男「(恋しい。)」
狐娘「男様、ありがとう、ございま―――」
ギュゥッ
男「(そんな風に顔を赤くされたら)」
男「(触れてしまいたくなる)」
男「(恋しい。)」
狐娘「男様、ありがとう、ございま―――」
ギュゥッ
狐娘「男様?」
男「好きだ」
狐娘「え…」
男「お前のために会いにきていただなんて嘘だ。いや、最初は本当だった。しかし」
男「会うたび、想いが強くなった」
男「会いたかったのは俺の方だ」
狐娘「…」
男「…」
狐娘「…男様」
男「…」
江戸時代の吉原で身請けする場合20両~1000両らしい
一般人の年収が5両程度
たけええええええええええ
一般人の年収が5両程度
たけええええええええええ
狐娘「本当、ですか」
男「…」
狐娘「嘘、ですか」
男「…っ」
狐娘「…許さない」
男「えっ…」
狐娘「いくら、男様と言えど、言っていい、冗談と、悪い、冗談が、あるっ」ポロポロ
男「…狐娘」
狐娘「そんな、こんなに、優しくされて、こんなの、初めてなのに、ッ…そんなことを言われたら、あ、あたしははどうしたらいいんだっ」
男「狐娘」
狐娘「あたしだって、あたしだって解ってるんだっ、あたしは、化け物が、恋簿の気持ちをっ、抱いたところで、受け入れてッ貰えないなんて!」
男「狐娘!」
男「…」
狐娘「嘘、ですか」
男「…っ」
狐娘「…許さない」
男「えっ…」
狐娘「いくら、男様と言えど、言っていい、冗談と、悪い、冗談が、あるっ」ポロポロ
男「…狐娘」
狐娘「そんな、こんなに、優しくされて、こんなの、初めてなのに、ッ…そんなことを言われたら、あ、あたしははどうしたらいいんだっ」
男「狐娘」
狐娘「あたしだって、あたしだって解ってるんだっ、あたしは、化け物が、恋簿の気持ちをっ、抱いたところで、受け入れてッ貰えないなんて!」
男「狐娘!」
男「狐娘!」
狐娘「…ッ」
男「嘘じゃない」
狐娘「男さ…」
男「好きだよ」チュ…
狐娘「ん…っ」
男「好き、好きだ」
狐娘「本当?…本当?」
男「…この状況で嘘をつける程、俺は器用じゃねえ」
狐娘「…ッ」
男「嘘じゃない」
狐娘「男さ…」
男「好きだよ」チュ…
狐娘「ん…っ」
男「好き、好きだ」
狐娘「本当?…本当?」
男「…この状況で嘘をつける程、俺は器用じゃねえ」
狐娘「ぁ…」
男「本当に、好きだよ」
狐娘「あたしも………でも、」
男「でも?」
狐娘「あたしが、…此処へ来た理由を知っても、男様は、あたしを、好きだと…言ってくれる?」
男「…理由?」
狐娘「……そう、理由。」
男「本当に、好きだよ」
狐娘「あたしも………でも、」
男「でも?」
狐娘「あたしが、…此処へ来た理由を知っても、男様は、あたしを、好きだと…言ってくれる?」
男「…理由?」
狐娘「……そう、理由。」
狐娘「私は、貧しい一族の出なのです。」
狐娘「私達の一族は、額に大きな紋様があり、茶色の髪が特徴で、女のみが淡い銀色の瞳を持っているのです。」
狐娘「女しか持ち得ないその瞳の色は、一族の誇りで、夜に光る満月のようだと一族の男は言っておりました。」
狐娘「小さな貧しい村でした。」
狐娘「しかし幸せでした。」
狐娘「私には母が居ませんでしたが、裏に住むお爺さんは優しかったし、父は私を愛してくれたのです。」
狐娘「父の、声がとても好きでした。」
狐娘「いつも、私見る度頭を撫で、瞳の色を誉めてくれました。」
狐娘「母が居ないことを憂いたこともありますが父が入れば幸せでした。」
狐娘「ですが、私が十歳の頃人間が村へ訪れたのです。」
狐娘「ご存知でしょうか、「妖狩(あやかしがり)」という言葉を。」
狐娘「所謂、歴史には隠された賤しい金持ち共の道楽の一つです。」
狐娘「妖怪は人間に仇なす危険な化け物であり、排除しなければならないという名目を掲げて突然村を訪れ、男と子どもは一人残らず殺され、女は美しい者のみ生かされ安い遊女屋へと売られていくのです。」
狐娘「人間達からしてみれば妖怪は恐怖の対象以外何物でもなく、誰も彼らを止めようとはしません。」
狐娘「勿論気性の荒い妖怪居ますが、私達は人間のような武器を持っていません。」
狐娘「妖は皆貧しく、身体能力こそ人間に勝ってはいますが学はありません。武器を持つ人間が訪れたとて勝目はほぼ皆無に等しいのです。」
狐娘「私達の村とて例外ではありません。」
狐娘「私達には確かに特殊な能力が備わっていますが、それは満月の夜にしか使うことはできません。」
狐娘「何の意味も有りませんでした。銃や刀を持つ人間には勝目などありませんでした。」
狐娘「勿論気性の荒い妖怪居ますが、私達は人間のような武器を持っていません。」
狐娘「妖は皆貧しく、身体能力こそ人間に勝ってはいますが学はありません。武器を持つ人間が訪れたとて勝目はほぼ皆無に等しいのです。」
狐娘「私達の村とて例外ではありません。」
狐娘「私達には確かに特殊な能力が備わっていますが、それは満月の夜にしか使うことはできません。」
狐娘「何の意味も有りませんでした。銃や刀を持つ人間には勝目などありませんでした。」
狐娘「人間が訪れた時、私達は急いで女と幼い子どもを逃がしました。」
狐娘「子どもと言っても女が抱いて走れる程度の赤子だけでしたので、六つを越えた子どもは村に残されたままでした。」
狐娘「じきに人間が訪れ、残った子どもは村の一番奥の蔵に身を潜め、人間達が去るのを待ちました。」
狐娘「しかし、結局その場所も見つかってしまい、皆蔵から引っ張り出されました。」
狐娘「子どもと言っても女が抱いて走れる程度の赤子だけでしたので、六つを越えた子どもは村に残されたままでした。」
狐娘「じきに人間が訪れ、残った子どもは村の一番奥の蔵に身を潜め、人間達が去るのを待ちました。」
狐娘「しかし、結局その場所も見つかってしまい、皆蔵から引っ張り出されました。」
狐娘「外は、地獄の様でした。」
狐娘「外壁は道は赤い斑点がばらばらと散っていて、見知った一族の民がそこらじゅうに倒れているのです。」
狐娘「咄嗟に父を探しましたが、その中には父の姿は有りませんでした。」
狐娘「もしかすると父は逃げることが出来たのかもしれないと安堵したのです。」
狐娘「ですが、死体を前にしている癖に安堵などした罰があたったのかもしれません。」
狐娘「自分の隣に立っていた子どもが斬られました。」
狐娘「頭から真っ二つになりました。」
狐娘「血が吹き出す様を初めて見ました。」
狐娘「私は腰が抜けてしまい、立っていられずその場に座り込みました。」
狐娘「人間はじっと私を見て、刃物で額を切りつけました。」
狐娘「ああ、自分は死ぬのだと思った瞬間、急に髪を引かれました。」
狐娘「何かと思うと男は私を見て笑ったのです。」
狐娘「「こいつは金になる」」
狐娘「実に賤しい顔でした。」
狐娘「恐怖に支配された私は声すらも出せずその場でただ涙を溢しました。」
狐娘「「うちの見世に置こう」」
狐娘「「上手く使えば陰間茶屋に売るよりも良い金になるだろう。まるで雪か月のように暗く冷たい目をしている」」
狐娘「そう言うと私の手を掴み強く引きました。」
狐娘「実に賤しい顔でした。」
狐娘「恐怖に支配された私は声すらも出せずその場でただ涙を溢しました。」
狐娘「「うちの見世に置こう」」
狐娘「「上手く使えば陰間茶屋に売るよりも良い金になるだろう。まるで雪か月のように暗く冷たい目をしている」」
狐娘「そう言うと私の手を掴み強く引きました。」
狐娘「最早抵抗する力など有りませんでした。」
狐娘「その時、聞き覚えのある声がしたのです。」
狐娘「大好きな、あの声でした。」
狐娘「父は震えながら私を護ろうと血濡れで人間達へ向かっていきました。」
狐娘「「俺の娘に触れるな」と叫んでいました。」
狐娘「私も思わず父を呼びました。」
狐娘「ですが、父は撃たれました。」
狐娘「たった一発で父は立てなくなりました。」
狐娘「びくん、びくんと痙攣しているところを人間にぐちゃりと踏まれ、遂に父は動かなくなりました。」
狐娘「名を呼べど、泣けど、父はもう動きません。」
狐娘「もう、私の名を呼んではくれません。」
狐娘「じたばたと暴れても意味はなく、しっかりと抱えあげられたまま私は馬に乗せられ、父を葬ることすら許されず連れていかれました。」
狐娘「残った同じ年頃の子ども達はきっと殺されたのだと思います。」
狐娘「もし仮に生きていたとてもう会うことは叶わないでしょう。」
狐娘「そうして私は此処へと引き取られ、女郎としての生活がはじまりました。」
狐娘「田舎の出だった私は最初にまず口を良く磨かれ、脇を洗われました。」
狐娘「きめの細かい肌になるようにと石榴の皮で乱暴に擦られ、三味も琴も叩き込まれました。」
狐娘「仕草も言葉遣いも美しくしろと言われ、かつての自分は押し潰されました。」
狐娘「それと同時に夜の訓練も始まりました。」
狐娘「初見世まで生娘で居るのが普通ですが、妖怪を女郎にする時は人間への恐怖心を植えつける為に初見世の前に犯されるのです」
狐娘「幾晩も幾晩も行為を繰り返され、慣らされていきました。」
狐娘「最初は本当に痛くて痛くて声も涙も枯れるほどでしたが、次第に何も感じなくなりました。
狐娘「そうして暫くしてから、私は十一歳の頃、初めて客を取りました。」
狐娘「客は私を見て涙を流して叫びました。」
狐娘「「気持ちが悪い」と泣きました。」
狐娘「私とて初めての客はとても怖かったのです。」
狐娘「ですが勇気を振り絞り、言いました。」
狐娘「「私はあなた様に決して逆らいません」と」
狐娘「その場で只大人しくしている私を見て客はおずおずと触れてきました。」
狐娘「そうして暫くしてから、私は十一歳の頃、初めて客を取りました。」
狐娘「客は私を見て涙を流して叫びました。」
狐娘「「気持ちが悪い」と泣きました。」
狐娘「私とて初めての客はとても怖かったのです。」
狐娘「ですが勇気を振り絞り、言いました。」
狐娘「「私はあなた様に決して逆らいません」と」
狐娘「その場で只大人しくしている私を見て客はおずおずと触れてきました。」
狐娘「笑う私を見て客は私を殴りました。」
狐娘「あまりの痛さに涙が出ました。」
狐娘「ですが初めて挿れられた時の痛みよりは何万倍もましでしたので、まだ笑えました。」
狐娘「気を良くした客は笑いながら私を殴りました。何度も何度も何度も何度も殴りました。」
狐娘「初めて中で出されました。」
狐娘「死んでしまいたくなりました。」
狐娘「父が美しいと言ってくれた瞳は皆に貶されました。」
狐娘「気持ちが悪いと、不気味だと、鬼のようだと。」
狐娘「勿論私とて、人間の男の皆が皆、こうなのだと思っている訳では有りません。」
狐娘「ですが私の元へ来る客は基本的に皆、見世の前で唸りながら張り見世に出る女の品定めをしている様な男ばかりです。」
狐娘「人間の女を抱くつもりが、相手が妖怪だというのですから荒々しくされるのも仕方ないというものでしょう。
狐娘「ですが、頭で解っていても辛い時があるのです。」
狐娘「自分は何をしているのだろうと、考えてしまうのです。」
狐娘「気持ちが悪いと、不気味だと、鬼のようだと。」
狐娘「勿論私とて、人間の男の皆が皆、こうなのだと思っている訳では有りません。」
狐娘「ですが私の元へ来る客は基本的に皆、見世の前で唸りながら張り見世に出る女の品定めをしている様な男ばかりです。」
狐娘「人間の女を抱くつもりが、相手が妖怪だというのですから荒々しくされるのも仕方ないというものでしょう。
狐娘「ですが、頭で解っていても辛い時があるのです。」
狐娘「自分は何をしているのだろうと、考えてしまうのです。」
狐娘「男の精に濡れ、生きていて本当に幸せなのだろうかと、考えてしまうのです。」
狐娘「私は人間ではありません。」
狐娘「この先も人間にはなり得ません。」
狐娘「美しい着物が欲しいと思った事がないかと言えば嘘になります。」
狐娘「道中とて見てみたいと、やってみたいと思ったことがなかった訳ではありません。」
狐娘「けれど、人間になりたいと思ったことはありません。」
狐娘「人間になったとて私が私であったならきっと結果は同じであったでしょう。」
狐娘「結局の所私が妖怪だからだとか、そういった事は関係なく、私が私として汚いからこそこうなってしまったのでしょう。」
狐娘「男に抱かれることに抵抗を感じなくなった時点できっと私は女郎以外何者でもなくなってしまったのです。」
狐娘「父が呼んでくれた名を捨て、男に毎晩抱かれ喘ぐ私はきっと妖怪でも人間でもなく、ただの醜い女郎の化け物です。」
狐娘「こんな私を愛してくれる人など居る訳がないと、解っているのです。」
狐娘「そんなことは、解っているのです。」
狐娘「あなたもきっと私に近づけば近づくほど気持ちが悪いと感じるでしょう。」
狐娘「ですがそれが普通なのです。」
狐娘「……男様も今は私に同情なさっているだけなのではないでしょうか」
狐娘「私は人間ではありません。」
狐娘「この先も人間にはなり得ません。」
狐娘「美しい着物が欲しいと思った事がないかと言えば嘘になります。」
狐娘「道中とて見てみたいと、やってみたいと思ったことがなかった訳ではありません。」
狐娘「けれど、人間になりたいと思ったことはありません。」
狐娘「人間になったとて私が私であったならきっと結果は同じであったでしょう。」
狐娘「結局の所私が妖怪だからだとか、そういった事は関係なく、私が私として汚いからこそこうなってしまったのでしょう。」
狐娘「男に抱かれることに抵抗を感じなくなった時点できっと私は女郎以外何者でもなくなってしまったのです。」
狐娘「父が呼んでくれた名を捨て、男に毎晩抱かれ喘ぐ私はきっと妖怪でも人間でもなく、ただの醜い女郎の化け物です。」
狐娘「こんな私を愛してくれる人など居る訳がないと、解っているのです。」
狐娘「そんなことは、解っているのです。」
狐娘「あなたもきっと私に近づけば近づくほど気持ちが悪いと感じるでしょう。」
狐娘「ですがそれが普通なのです。」
狐娘「……男様も今は私に同情なさっているだけなのではないでしょうか」
男「…狐娘」
狐娘「……はい」
男「俺は職人見習いを名乗っているが、実際はそうじゃない」
狐娘「え…?」
男「二十の頃、手首を折って、それから右手の中指が動かなくなった。日常生活に大きな支障はないが、もう職人にはなれない」
狐娘「…」
男「でも、職人になると言って十二の頃親の反対を押し切り飛び出してしまった俺には行く所がなくてな。親方はそんな俺を雑用として傍に置いてくれているんだ。」
男「使い物にならなくなった俺を傍に置いてくれる、親方の優しさが、痛くて仕方なかった。」
男「そして、その優しさに身を委ねるしかできない自分に呆れたよ。」
男「ただの甘ったれだと自己嫌悪に落ち入りながらもぬるま湯の心地よさから逃れられない自分がとても嫌だった。」
狐娘「……はい」
男「俺は職人見習いを名乗っているが、実際はそうじゃない」
狐娘「え…?」
男「二十の頃、手首を折って、それから右手の中指が動かなくなった。日常生活に大きな支障はないが、もう職人にはなれない」
狐娘「…」
男「でも、職人になると言って十二の頃親の反対を押し切り飛び出してしまった俺には行く所がなくてな。親方はそんな俺を雑用として傍に置いてくれているんだ。」
男「使い物にならなくなった俺を傍に置いてくれる、親方の優しさが、痛くて仕方なかった。」
男「そして、その優しさに身を委ねるしかできない自分に呆れたよ。」
男「ただの甘ったれだと自己嫌悪に落ち入りながらもぬるま湯の心地よさから逃れられない自分がとても嫌だった。」
男「昔の事を、話してくれてありがとう、辛かったろう。」
狐娘「…」
男「お前は汚くなんかないよ」
狐娘「…っ」
男「凄く綺麗だ」
男「例えその細い身体で汚い男共の精を受け止めていたとしても、変わらず美しい。」
男「綺麗なんだ、本当に、本当に。」
男「汚いなんて、言うな」
狐娘「男さ…っ」
男「おいで、狐娘」
狐娘「え…」オロオロ
男「…」
ギュ
男「お前の、何処が汚いんだよ、こんなに、良い香りがする。こんなに、きれいだろ」
狐娘「男様、」
男「"男"でいい」
狐娘「ですが」
男「俺、俺、わからねえから、お前の考えてることとかはわかんねえからさ」
男「自分以外の奴が考えてる事なんて解らないからさ」
男「だから、教えてくれ」
男「お前は、本当はどうしたい?」
狐娘「…」
男「俺に、触れてほしくないならそう言ってくれ」
狐娘「そんな…」
男「何も遠慮しなくていい、お前の望む様にしろ」
狐娘「……ッ」
男「俺は、お前に触れたい。」
男「触れていたい」
狐娘「ずるいひと……っ」
狐娘「あたしだって、あなたに、触れたい…!」
男「好きだ、お前が本当に好きだ…」
狐娘「あたしも、あたしも…すきだよ……っ」
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