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元スレQB「マミのおっぱいに挟まれた僕は、感情を探す旅に出た」
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杏子「マミ、アタシ…」
マミ「なーに?」
杏子「家族を見たんだ」
マミ「そう」
杏子「父さんに、母さんに、妹のモモがいて…」
マミ「うん」
杏子「アタシに幸せになってほしいって…」
マミ「だったら、幸せにならなくちゃね」
杏子「いいのかな?」
マミ「いいのよ」
杏子「………」
マミ「いいの」
杏子「…うん」
マミ「ふふ、佐倉さんと再会できて嬉しいわ」
杏子「怒ってない?」
マミ「なにも」
杏子「あのさ、マミ」
マミ「なに?」
杏子「その、アタシを力一杯抱きしめてほしい…」
マミ「分かったわ」ギュッ
杏子「ん」
マミ「これでいい?」
杏子「うん」
マミ「佐倉さん、お帰りなさい」
杏子「………」
杏子「ただいま」
夕方 商店街
QB「それで、杏子と行動してみて、分かったことが一つある」
QB「僕は、杏子のようなおっぱい星人じゃないということだ」
マミ「はぁ、佐倉さんに変な趣味を作らないで…」
杏子「安心しろ。アタシはもう、マミのおっぱいしか興味なくなった」
マミ「それはそれで問題です!」
杏子「キュゥべえどけ。マミの胸ん中はアタシが入る」
QB「杏子に入りようがないじゃないか。ここは僕の特等席だよ」
杏子「顔ぐらいは入るだろ」
QB「君は、マミのおっぱいに顔をうずめながら町中を歩くつもりかい?」
杏子「アタシはできるぜ」
マミ「やらなくていいです!」
杏子「ちぇっ」
QB「杏子は、マミの右腕を占領してるからいいじゃないか」
杏子「腕よりおっぱいがいいんだ」
マミ「ほんと、べったりになっちゃって」
ほむら「………」スッ
マミ「あら?」
ほむら「べ、別に、マミの左腕が空いていて寂しいから、くっついてあげただけよ…」
マミ「はいはい」
ほむら「ほんとよ! ほんとなんだから!」
マミ「分かってるわよ」
杏子「なにこいつ。アタシにヤキモチやいてんのか?」
ほむら「違うわよ!」
QB「ツンデレだね」
ほむら「だから、そうじゃないって…いってんのに…」
マミ「ふふ、ほむらちゃんは本当に可愛いわね」
ほむら「ほむらちゃん言わないで」
まどか「ほむらちゃーん」
ほむら「だからほむら…あ」
まどか「マミさんに杏子ちゃんも、こんにちは」
杏子「や」
マミ「鹿目さん、こんにちは。お買い物?」
まどか「はい、いつも買ってる雑誌の発売日なんで、ちょっと本屋に」
ほむら「どんな雑誌?」
まどか「ママに『まどか、まだこんなお子様雑誌買ってんのか?』って呆れられるぐらいの少女漫画だよ。ほむらちゃん、一緒に読む?」
ほむら「うん」
まどか「でも、えへへ」
ほむら「なによ?」
まどか「ほむらちゃんも杏子ちゃんもキュゥべえも、マミさんに引っ付いちゃって、マミさんは愛されてますね」
マミ「身動き取れなくて困っちゃうわ」
まどか「マミさんの手が三本あったらよかったのに。そしたら、私も引っ付いんだけどな」
マミ「それは、魔女にならない限りは無理かも」
ほむら「………?」
まどか「えーと、代わりにそのぐるぐるした髪の毛、握っちゃダメですか?」
マミ「だめよ、これを引っ張ると、顔が飛ぶから」
まどか「ええええええ!」
杏子「なんだってーっ!」
ほむら「まさか、そんな能力が!」
マミ「え、えーと、じょ…冗談なんだけど」
まどか「マミさんたちは買い物ですか?」
マミ「ええ、晩ご飯の買い出し。鹿目さんも一緒に食べる?」
まどか「いいんですか? マミさんの料理食べてみたかったんだ。喜んで招待されます」
マミ「じゃあ、鹿目さんのお口を満足させるためにも、腕を振るわなきゃね」
まどか「私、手伝います」
ほむら「私も」
杏子「味見ならする」
マミ「晩ご飯、なににしよっかなー?」
杏子「なんでもいい」
ほむら「同じく」
まどか「マミさんの料理なら、なんでもいいです」
マミ「なんでもいいが一番困るのよね。キュゥべえリクエストある?」
QB「そうだね、マミ特製デミグラスハンバーグなんかいいんじゃないかな?」
マミホーム キッチン
マミ「ふんふんふーん」
QB「マミはご機嫌だね」
マミ「食べてくれる人がいるのは作りがいがあるわ」
まどか「デミグラスソースは、このぐらいでいいですか?」
マミ「んー、もうちょっととろみがあった方がいいかも」
ほむら「お皿並べとくわね」
杏子「メシはまだかーっ!」
ほむら「今作ってるんだから、テレビでも見てまってなさい。お菓子は食べない。後でケーキがあるんだからね」
杏子「んー、そうすっか」ピッ
マミ「美樹さん、ここのところ見かけないけど、元気してるのかしら?」トントントン
まどか「さやかちゃんは、彼氏が出来てから付き合い悪いんです」
マミ「それは、しょうがないわね。暁美さん、サラダのお皿取ってくれる?」
ほむら「話をしても、彼氏のことばかりで、ウザくてしょうがないわ」
まどか「でも、最近はノロケ話が減ったかな」
ほむら「あれは、ノロケというよりエロザル話。この盛りつけたサラダ、テーブルに持ってっていいの?」
マミ「ええ、全部運んでちょうだい」
杏子「なぁー」
まどか「上条くんがリハビリを頑張っている話が多いから、耳栓したくなることは減ったけど。あ、ソースはこのぐらい?」
マミ「うん、丁度いいわね。この中にハンバーグを入れて、火力を少し上げてじっくり煮込んでいくの。鹿目さんおねがいね」
まどか「わたしに、できるかな?」
マミ「簡単よ。なにかあったら、直ぐに私を呼んで」
杏子「なぁー、てば」
なんつーか久しぶりに長いssだな
保守で埋まってるわけでも無いのに
保守で埋まってるわけでも無いのに
ほむら「なによ? あなたはほんと、何一つ手伝いしないわよね」
杏子「料理苦手。その代わり、掃除、洗濯してるんだからいいだろ」
ほむら「してるって、言われたらちょっとやるだけじゃない。雑だし。それでなに?」
杏子「なんか、でっけぇ嵐がくるらしいぜ」
ほむら「嵐?」
杏子「ほら、テレビ。なんかこの近くにスーパーセルって奴が観測されてるってよ」
ほむら「あ」カチャ
マミ「暁美さん、お皿、お皿!」
まどか「割れちゃってる、足元気をつけて!」
ほむら「あああああああああああああああああああああああああああ!」
杏子「うわっ、びっくりしたなっ!」
ほむら「私ってばなんてこと!」
まどか「どうしたの、ほむらちゃん?」
ほむら「ワルプルギスの夜がやってくるのをすっかり忘れてたわ!」
QB「やれやれ、マミとの平和な日常に溶け込むあまり、肝心なことを忘れていたようだね」
ほむら「キュゥべえ! あなたこれが狙いっ!」
QB「なに言ってるんだい。僕は聞かれなかったから、言わなかったまでだよ」
ほむら「お、お…教えなさいよ!」
QB「これは君自身のミスだ。繰り返してきた過去で、僕がワルプルギスの到来を事前に知らせたことがあったのかい?」
ほむら「く…」
まどか「ワルプルギスの夜?」
QB「巨大な魔女のことだよ」
マミ「ついに破滅の使者が見滝原町に舞い降りるのね」
杏子「一人じゃヤバイっぽいけど、三人なんだし、なんとかなんじゃねぇ?」
ほむら「どうしよう、あいつを倒すための準備をなにもしていない」
マミ「暁美さん、心配はいらないわ」
ほむら「マミ?」
マミ「私に佐倉さんがいる。三人の力を合わせれば、きっと勝てる」
ほむら「………」
マミ「私たちを信じて」
杏子「まかせとけって」
マミ「あなたには辛い結末は似合わない。私が幸せな未来を見せてあげるわ。だから希望を持ちなさい」
ほむら「マミ…あなた…?」
マミ「さーて、今すぐ戦うわけでもないんだし、食事を楽しみましょう。今夜はパァーっとはしゃぐわよ」
ほむら「そんなのんきな」
杏子「腹が減っては戦にならぬっていうだろ」
まどか「お料理、運んできますねー」
QB「最後の晩餐にならなければいいけどね」
ほむら「させないわ。今回こそ…必ず勝つ」
ワルプルギスの夜 戦闘
ズッダーーーーーン!
ほむら「んああああああああああああ!」
マミ「暁美さん!」
杏子「ほむら、無事かっ!」
ほむら「負けない! 負けるわけにはいかない!」
ワルプルギスの夜「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」
マミ「暁美さん、独断で攻撃しようとしない。連携を取って!」
ほむら「分かってるわよ! はぁはぁ…ちゃんと準備さえしていれば!」
杏子「くそっ! 次から次と使い魔が! 本体にダメージひとつ食らわせられねぇじゃん!」
マミ「佐倉さん、魔法力を節約させて! このままじゃ、使い魔を倒すだけで全ての力を使い切ってしまうわ!」
杏子「ちっ、どうしろってんだよ! グリーフシードがいくらあっても足りないぜ!」
ほむら「マミ、杏子、離れて!」
マミ「暁美さんっ?」
ほむら「ミサイルの用意ができたわ。1000発一気に飛ばす!」
ダダダダダダダダダダーーーーーっ!
杏子「おま、こっちも巻き込まれるだろ! くっ!」
ダーンダーンダーン!
ワルプルギスの夜「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」
ダーンダーン! ダーン!
杏子「爆撃は受けているようだが…」
マミ「ダメージゼロといったところね…」
杏子「だが、使い魔が消えて本体が見えてるぜ」
マミ「魔法力全開! 一気に攻めるわ!」タッ
杏子「了解だ!」タッ
マミ「私は本体を狙う! 杏子さんは援護をお願い!」
杏子「おまえ…なにを?」
マミ「ふふっ、あの大きな子を眠らせる方法なんて、たった一つしかないじゃない」
杏子「まさか…?」
マミ「佐倉さん、これをあげるわ。最後まで取っておくこと、いいわね?」ヒョイ
杏子「これって…グリーフシードじゃんか!」
マミ「使いなさい。私にはいらないものよ」
地上
ワルプルギスの夜と戦う三人から少し離れた場所
まどか「みんな、必死に戦っている。この町を守るために…」
QB「それが魔法少女の宿命だからね」
まどか「そうだよね、いつもこうやって命がけで戦ってたんだよね」
QB「僕はマミのおっぱいのところにいたかったんだけどね。危険だからと外に出されてしまったよ」
まどか「キュゥべえは落ち着いているよね。みんなのこと心配じゃないの」
QB「僕に感情はないからね。それにいつものことだ。こういう光景は見られてるんだよ」
まどか「私は、心配でどうにかなりそうだよ。何かしたいのに、何も出来ない。無事なのを祈ることしか…」
QB「方法は一つだけあるよ?」
まどか「キュゥべえと契約して、魔法少女になること?」
QB「そうだ。でもそれは、暁美ほむらが望んではいない。マミにも、まどかを魔法少女にしないようにと、頼まれている」
QB「でもね、まどかがどうしてもというなら、僕はしたっていいんだよ」
まどか「わたしは…」
QB「僕はねまどか。地球に住む人類の文明が発達する以前からずっと、魔法少女たちのことを見続けてきたんだ」
まどか「キュゥべえ?」
QB「僕と契約した少女たちが魔法少女となり、散っていった姿を…」
まどか「キュゥべえが見てきたなかで、魔法少女が幸せになった結末はなかったの?」
QB「ないね。過去に存在した魔法少女たちは皆、絶望に負けていったよ」
まどか「…そんな」
QB「そういう運命なんだ。それを僕はずっと見てきた。ずっとね…」
まどか「………」
QB「僕に感情はないとはいえ、人間の脳よりも高い記憶力を持っている。僕と契約した魔法少女の名前と顔を一人残らず覚えているよ」
QB「彼女たちがどんな理由で魔法少女となり、どんな絶望を味わって魔女になっていったか」
まどか「魔女に…」
QB「または、死んでいったか…」
まどか「…辛い光景を、キュゥべえはずっと見続けてきたんだね」
QB「僕が人間なら、そう感じたのかもしれない。でも僕は感情がない。そんな魔法少女たちを見て、なにも感じるものはなかったんだ」
まどか「今はどうなの?」
QB「どうなんだろうね」
まどか「感じるものがあるんだ」
QB「分からない。ただ、マミを見ていると、自分の中のなにかが込み上げてくる」
QB「なんなんだろう、これは? 不思議でしょうがないんだ」
ワルプルギスの夜「…………」
QB「ワルプルギスの夜が沈黙したね」
まどか「倒したの…?」
QB「いや、まだだ。だが歯車が止まり戦闘態勢を整えている状態だ。このチャンスを利用すれば、追い出すことぐらいはできるかもしれない」
まどか「なんとかなる…?」
QB「だが、ソウルジェムにある魔法力を全て使うことになる。代償も大きい」
まどか「ねぇ、マミさんが一人、ワルプルギスの夜に向かっていくよ!」
QB「マミは一体なにをする気だい?」
まどか「分からない。でも、ほむらちゃんと杏子ちゃんが、それを止めようとしている」
QB「マミが魔法を使った。ほむらと杏子を縛って、動けないようにした」
まどか「なんで? こんな時に仲間割れっ?」
QB「いや違う、マミはっ!」
ワルプルギスの夜のそば
杏子「ばかやろーっ! はなしやがれーっ!」
ほむら「なにやってんの! ほどきなさい!」
マミ「佐倉さん、あなたと仲直りできて、ほんとうに良かった」
杏子「別れの言葉を言おうとすんじゃねぇよ!」
マミ「杏子。幸せになりなさい」
杏子「ふざけんな、マミがいなくてどうやって幸せになれっつーんだよ!」
マミ「私がいなくても、あなたは幸せを見付けられるわ」
杏子「んなの無理に決まってるだろ。マミ以上のおっぱいはどこにもないんだ!」
マミ「暁美さん、あなたと過ごしたこの一ヶ月間、最高に幸せだったわ」
ほむら「自分だけ、終わろうとしないで! 三人の力を合わせればきっと勝てる! みんな無事で! 元気で!」
マミ「無理だわ。三人でワルプルギスの夜を倒したところで、魔法力を失い絶望に支配されてしまう」
マミ「グリーフシードに変化した私たちが、世界を滅ぼすようになる可能性だってあるのよ」
ほむら「あなたそれっ!」
マミ「その顔、やはりそうだったのね」
ほむら「私とキュゥべえの会話、聞いてたのね…」
マミ「考える時間があったから、絶望することもなかったわ」
ほむら「マミ…」
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