元スレQB「ぼくと契約して、格闘少女になってよッッッ」
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101 = 1 :
ガキンッ! ガキッ! ゴキンッ!
上条『球環の理となった巴マミに、鹿目まどか、必死にパンチとキックを放つが、
まったく通用しないッッッ』
まどか(このままじゃ、こっちの手足がダメになっちゃう……!)
さやか「……ねェ。あんたならあの防御、どうやって破る?」
ほむら「私ならああなる前に終わらせるわ」
さやか「つまり策ナシってワケね……」
マミ「そろそろこちらから行くわよ。ティロ・フィナーレ!」
ギュルルルルッ! ドゴォッ!!!
上条『強ッ 烈ッッ! 高速回転しての体当たり──ティロ・フィナーレが炸裂ッッッ
魔法少女が派手にブッ飛んだァァァッッッ』
まどか「う……ぐ……ッ」
(あれをもう一撃喰らったら敗ける! なにか、なにか手はない!?)
マミ「鹿目さん、球環の理に導いてあげるわッッッ」
ギュルルルルッ!
102 = 16 :
ティロフィナーレ何でもありだなww
103 = 1 :
鉄球弾と化したマミが目前に迫っている──というのに、まどかは脱力していた。
さやか戦のほむらのように。
さやか「──そっかあ! あの高速タックルなら、マミさんの防御を破れるかも!」
ほむら「いえ、無謀よ。巴マミの防御力は完璧に近いわ」
まどか(脱力を維持したまま──右腕を振るうッッッ)ヒュンッ
マミ(何をするつもりかは知らないけど、無駄よ!)ギュルルルル
ベッチィィィィッ!!!
上条『……ッッ こ、これは……ッッッ
鹿目まどか、鞭のようにしならせた右腕を、巴マミにぶつけたァ~~~ッッッ』
マミ(痛い……)(痛い!)(痛いッ)(とてつもなく痛いッッッ)
マミ「──はっ!」
まどか「どんなに硬くたって、痛みは平等だもんね……。思わず技を解いてしまうほどに」
マミ「~~~~~ッッッ(しまった……ッッ)」
ズドンッ!!!
上条『痛みで球環の理が解けたスキを突き、ナックルアロ~~~~~!!
これには巴マミもひとたまりもないッッッ ノックダウンだッッッ』
使い魔「勝負ありッッッ」
104 = 1 :
QB「さすがまどか……あそこで鞭打を思いつくとはね」
さやか「鞭打って?」
QB「脱力して、鞭のようにしなった手で敵を叩く技だよ。
ダメージじゃなく痛みを与える技だから、頑強な肉体も通用しない」
さやか「なるほどねぇ~」
ほむら「巴マミも、まさか痛みで攻略されるとは予想もしなかったでしょうね」
ガツガツ ボリボリ ムシャムシャ
杏子「マミがだらしなかっただけのことさ。痛みで技を解くなんてな」ガツガツ モリモリ
QB「さっきも食べたのに、また食べてるのかい?」
杏子「食うかい?」ズルズル バリバリ
QB「いや……いいよ」
杏子「あっそ」モニュモニュ ゴクゴク
105 = 50 :
烏龍盤打だっけか
106 = 87 :
>>1は相当のバキファンだな
107 = 1 :
まもなく、まどかがさやかの所に戻ってきた。
さやか「やったじゃん! 次はもう決勝だよっ! ここまで来たら、優勝っきゃないよ!」
まどか「ありがとう、さやかちゃん! ……ところで、ほむらちゃんと杏子ちゃんは?」
さやか「二人ともどっか行っちゃったよ。なにせ、次の試合でぶつかるワケだし……」
まどか(あの二人のどちらかと決勝を戦うんだ……私)
試合場──
上条『これより準決勝第二試合を行いますッッッ』
上条『青龍の方角! 時間停止を錯覚させる高速少女、暁美ほむらッッッ
一回戦では高速タックルで美樹さやかを打ち破っておりますッッッ』
上条『白虎の方角! 前大会チャンピオン、佐倉杏子ッッッ
こちらもエリーの猛毒に屈せず、貫禄の勝利を見せてくれましたッッッ』
ワアアアァァァァ!!!
108 = 1 :
まどか「いよいよだね」ゴクリ
さやか「暁美ほむら……シャクだけど実力はホンモノだった。
敗けて欲しいような、欲しくないような複雑な心境だよ、ったく」
使い魔「開始(はじ)めいッッッ」
ダッ!
上条『佐倉杏子がしかけたァッッッ はっ……速いッッッ
速さとウマさを兼ね備えた、コンビネーションだァ~~~~~ッッッ』
スカッ スカッ スカッ
杏子(お、おかしい……)
杏子(なんで一発も当たらねェんだ!?)
上条『~~~ッッ あ、当たりませんッッッ 佐倉杏子の打撃が当たらないッッッ
反射神経でかわしているというより、前もって攻撃が分かっているような──』
ほむら「佐倉杏子。あなたとは数え切れないほど闘ったわ……」
杏子「!?」
ドガッ!
上条『キレイなカウンターが入った! 佐倉杏子、早くもダウンッッッ』
109 :
高速タックルって切り札じゃなかったっけ
110 :
ほす
111 = 33 :
>>109
バキ自身簡単に攻略されてるし
112 = 1 :
杏子「アタシと何度も闘った……? どーゆう意味だッッッ」
ほむら「答える義務はないわ」
杏子(そ、そりゃそうだ)
バキッ! ドガッ! ガスッ!
上条『今度は暁美ほむらが攻勢に出た! 面白いように打撃がヒットする!
これもまるで、相手がどう動くか分かっているかのような芸当ですッッッ』
QB(ついに暁美ほむらが本気になったか……ッッ)
QB(ほむらの武器は、時間停止を錯覚させるスピードだけじゃない)
QB(彼女は頭の回転も早い。彼女の本当の武器は──
その頭の回転を生かし、敵との闘いを徹底的にシミュレートすることにある!
時間遡行でもするかの如く、気が遠くなるほど、巻き戻しと再生を繰り返す!)
QB(ましてや杏子はチャンピオンだから情報が多く、奇策を弄するタイプでもない。
さぞシミュレーションしやすかったに違いない)
QB(まどかが現実にあり得ないことを妄想して強くなったとするなら──
ほむらは逆ッ! 現実にあり得ることを全て想定して強くなるタイプ!)
ドザァッ!
上条『またも佐倉杏子ダウンッッッ あまりにも一方的な試合展開だッッッ』
113 = 1 :
杏子(こ、こいつ……どんな手品か知らねェが、たしかにアタシと闘ってやがる。
それも10回や20回なんてもんじゃない。
だったら──アタシが絶対やらないような攻撃をすれば……!)
杏子は土下座した。
上条『……え?』
杏子(一番やりたくないことって考えたら、コレだったんだよな……。
だまし討ちなんてガラじゃねーけど、これしかないッッッ)
ほむら「………」
ドギャッ!
上条『な、なんと、土下座している頭を思いきり蹴りつけたァ~~ッ
油断も容赦もありゃしないッッッ』
ほむら「土下座をするあなたも体験済みよ(その時はだまされて敗けたけど)」
上条『チャンピオン大の字ッッッ もはや万策尽き果てたかッッッ!?』
杏子(死ぬか、死ぬか杏子!?)
114 :
ほむほむやべぇ・・・
116 = 1 :
匿名希望を条件に、某宗教の元信者が語ってくれた。
「──はい。当時、あの方の教義は大流行しておりました」
「内容が素晴らしかったから? もちろん、それもあったのでしょうね──しかし」
「真実は残酷でした」
「流行の一番の要因は、あの方の娘さんの催眠術によるものだったのです」
「彼女の術中に入った信者は、進んであの方の教義を拝聴しました」
「あの方も、まさか娘のおかげだとは知らなかったようです」
「そしてある日──真実を知ったあの方は怒り狂い、一家心中に及んだと聞いています」
「それから先のことは私も存じ上げません」
「え? もしその娘さんが今も生きていたら、どうなっているかですって?」
「ン~……おそらくは想像を絶する使い手になっていることでしょうなァ……」
117 = 1 :
上条『佐倉杏子、立ったァッッッ しかし、果たして打つ手はあるのでしょうか!?
暁美ほむらの攻防術は、あまりにも完璧すぎるッッッ』
杏子「こいつだけは使用(つか)いたくなかったよ……」
ダッ!
ほむら(──速いッ!)
上条『佐倉杏子、暁美ほむらに勝るとも劣らないスピードだッッッ
ここにきて一気に動きが変わりましたッッッ』
ほむら「~~~~~ッッッ(未体験の動き!)」
ドゴォッ!
上条『この試合で初めて、暁美ほむらがヒットを許したァッッッ いったい何が起きた!?』
まどか「杏子ちゃんが、さらに強くなった!」
さやか「魔女化もしてないのに、いったいどうやって!?」
QB(こ……ッ これは……ッッ そうか、自己催眠かァ~~~~~ッッッ
自己催眠で速度を強化し、動きを変え、シミュレートを凌駕した!)
118 = 1 :
上条『佐倉杏子、肉体の限界を超えたような動きで、暁美ほむらに接近ッッッ
杏子の猛攻に、ほむらはガードを固めるのがやっとかッッッ』
ほむら(脱力するヒマも与えない、というワケね……)
ほむら(おそらくは自己催眠……。なぜか、よほど使いたくなかった手段のようね。
いいわ、付き合って──否! 突き合ってあげる、佐倉杏子ッッッ)
上条『おっと両者、足を止め──……ッッッ!?
殴り合うッッッ 共に防御を捨て、真っ向から殴り合っているッッッ』
ガスッ! ドゴッ! ベキッ! ドカッ! バキッ!
この日初めて、観客が総立ちになった──
二人の少女の命と誇りを賭したぶつかり合いに、誰もが言葉を失い──
己の中で熱く煮えたぎる何かを感じていた。
まどか「ど、どっちもスゴイ……ッッ」
さやか「ハハ……あたしが敵わないワケだ」
QB(ぼっ……ぼくもだれかと殴り合いたくなってきた!)
119 :
ここまでぷにえなし?
120 = 1 :
ワアアアァァァァァァ~~~~~ッッッ
上条『さすがは前大会チャンピオンッッッ 佐倉杏子、みごとな勝利ですッッッ』
まどか「さすが杏子ちゃんだね!」
さやか「大したもんだよ、あんたにゃ負けたよ」
マミ「すばらしい試合だったわ、佐倉さん」
QB「杏子こそ、ナンバーワンの格闘少女だよ!」
杏子(おかしい……)
杏子父「すごかったぞ、杏子!」
杏子母「えぇ、立派だったわ」
杏子妹「すごかったよ~」
杏子(ああ……ナルホドな)
杏子(こういうことって……大抵はそう……大抵は……)
121 = 1 :
──夢。
使い魔「勝負ありィッッッ」
上条『永遠に続くとも思われた殴り合いを制したのは──暁美ほむらだッッッ』
ワアアアァァァァァァ~~~~~ッッッ
ほむら「はぁ……はぁ……」ガクッ
ほむら(もし最初から自己催眠を使われていたら、この勝負は……。いえ、仮定は無意味ね)
上条『ン!? 失神しているハズの、杏子選手の目から涙が!
敗北の悔し涙か!? あるいは闘い抜いたことへの歓喜の涙でしょうか!?』
ほむら(どちらも違うわ……)
ほむら「きっと夢の中で懐かしい誰かに会えたんでしょうね……佐倉杏子」
122 = 110 :
ほほほ
123 = 1 :
試合場の真ん中で、観客に向かってQBが吼える。
QB「少女が地上最強を目指して何が悪い!」
QB「本来、少女とは保護されるべきかもしれないッッッ」
QB「本来、少女が強くなる必要なんてないかもしれないッッッ」
QB「しかしッッ 君たちが目撃したように、少女とはかくも強くなれるんだッッッ」
QB「今日、少女でありながら最強を目指す子たちが集まったッッッ」
QB「そして死闘を勝ち抜いてきた──」
QB「偉大なるバカガール二名ッッッ」
QB「この地上で誰よりもッ 誰よりもッッ 最強を望んだ二名ッッッ」
QB「決勝(ファイナル)ッッッ」
ワアアアアァァァァッッッ
124 = 57 :
これ、やっぱ板垣風の絵柄で再生されるよなあ…
125 = 1 :
詢子「まさか、まどかがあそこまで強くなってたとはね……」
知久「ぼくも驚いたよ。でも、ここまで来たら応援するのみさ」
タツヤ「まどかッッッ まどかッッッ まどかッッッ」
~
さやか「キュゥべえのやつ、ノリにノッてるなァ~……」
マミ「こんにちは、美樹さん。私も一緒に観戦していいかしら」
さやか「あっ、マミさん!」
杏子「さやか、アンタも格闘少女として生きるなら──よォ~く見ときなよ。
この決勝戦をな……ッッ」
さやか「~~~~~ッッッ」
(スゴイ……この二人、もうまどかや転校生と闘うことを視野に入れているッッ)
~
仁美「お二人とも……お怪我をしないよう頑張って……!」
~
上条「いよいよ最後の試合か……。ぼくの手が動くようになったのは、
きっと彼女たちの闘気のおかげなんだろう。
感謝の気持ちを込めて──たとえノドが砕けても実況を完遂する!」
126 = 1 :
上条『青龍の方角! 魔法少女 鹿目まどかッッッ』
上条『一回戦ではワルプルギスの夜、二回戦では巴マミを激戦の末、下しましたッッ
魔法少女のような可憐な姿から、素手による魔法を繰り出すッッッ
彼女が魔法少女の名を冠することに、もはや異論を唱える者はありませんッッッ』
上条『白虎の方角! タイム・ファイター 暁美ほむらッッッ』
上条『一回戦では美樹さやか、二回戦では佐倉杏子を倒し決勝にコマを進めましたッッ
まるで時間を操るが如く戦術は、まさに現代の時間旅行者といえましょうッッッ
一見クールな佇まいの中に、熱い魂(ハート)を燃やす闘士だッッッ』
ワアアアアアアアアアアアアア!!!
QB「まどか、ほむら……。さぁ見せてくれ、君たちの闘争(ファイト)!!!」
ほむら「まどか、よくここまで勝ち上がってきたわね。
前に学校でもいったように、手加減はしないわよ」
まどか「うん……うん、ほむらちゃん。私もそうする」
ガシッ!
上条『これから血で血を洗うルールで雌雄を決しようという二人が、抱き合ったッッッ
まさに友情の抱擁! これからどんな惨劇があろうと、友情は永遠ということか!』
127 = 1 :
使い魔「開始(はじ)めいッッッ」
ダッ! ダッ!
上条『まるで申し合わせていたかのように、両者突っ込んだ!』
ガッ! バシッ! ベチィッ! ドゴッ! メキィッ!
上条『まどかの右ストレー……ほむらが左──右……左ミドッ フック……ッッ
はっ……速い! 実況が追いつかないッッッ』
バチッ! ベシッ! ゴカァッ! ガンッ! ドッ!
QB「こんな打撃戦……初めてお目にかかるよ……ッッ」
間合いを離し、両者構え直す。
まどか「ふぅ……ようやく体が温まったよ」
ほむら「私もよ」
さやか(今までの攻防が──!)
マミ(全部ッッ)
杏子(ウォームアップだったのかよ……ッッ)
128 = 33 :
興奮してきたぁ~~
129 = 24 :
>>124
やめろッッッ
131 = 1 :
ほむら「ここからはもう──友達じゃない」ドロ…
上条『これは──!? さやかに決定的な一打を与えた、あの……ッッ』
ほむら(今ッッッ)
バシュッ!
上条『超高速タックルゥッッッ』
バチィッ!
上条『~~~ッッ!? タックルをしかけたハズのほむらが、客席までスッ飛んだァッ!』
まどか「たしかこんな感じだったよね、円環の理って」スッ
マミ(て、天才だわッッッ)
上条『鹿目まどか、巴マミの防御術“円環の理(廻し受け)”を真似て、
暁美ほむらをスッ飛ばしていたッッッ これが魔法少女の実力か!』
ほむら「やるわね、まどか」
まどか「ほむらちゃんこそ。マミさんと闘ってなかったら、今ので終わってたよ」
132 = 1 :
ほむら「──なら、防御が通じない攻撃をするだけのことよ……」
ザシュッ!
上条『お~~ッと、これは美樹さやかの斬撃技ッッ これでは防御しても斬られる!』
さやか「ウソでしょ……ッッ」
上条『両者、闘いを経て成長しているッッ 進化する天才というべきかッッッ』
ギリ… ドゴンッ!
上条『ここで、まどかのナックルアローッッ またも暁美ほむら、吹っ飛んだ!
やはり攻撃力では圧倒的に鹿目まどかに分があるかッッッ』
ほむら(まどかの成長スピードを鑑みると、長期戦は危険! 次で仕留めるッッッ)
フッ!
上条『オヤ? 暁美ほむらが……アレ? き、きっ……消えたァッッッ』
杏子「高速でまどかの周辺をフットワークしてやがるッッ 何をする気だ!?」
133 = 1 :
ズドドドドッ!
まどか「ぐぅっ! ──くっ! うぁっ!?」
上条『オオオッッ ほむら、高速で動き回り、四方八方からまどかを滅多打ちィッッッ』
QB(考えたね、ほむら……。白亜紀の人類は恐竜をああやって打ちのめしたという。
おそらくは恐竜との闘いもシミュレートしたのだろう。まさにタイムスリップ……!)
ズドドドドッ!
まどか(ぐっ……! うぅ……! は、反撃ができないッッ)
QB「あの戦法を攻略する方法はいくつか考えられる──」
美樹さやかのように魔女化し、体力と耐久力を増強する。
巴マミのように“球環の理”で、相手の拳が壊れるまで耐える。
佐倉杏子のように自己催眠で、自分の速度を同レベルまで上げる。
QB「しかし、いかにまどかが天才でも、今すぐこれらの技は真似られないだろう。
──さぁ、どうする魔法少女!」
ダッ!
上条『満身創痍の鹿目まどか、校舎に向かって走っていくッッッ』
QB(ンなるほど~~~ッッ その手があったか!)
134 = 1 :
校舎に背中をつけ、ほむらを迎え撃つまどか。
まどか(こうすれば、攻撃を正面からに限定できる!)
上条『しかし、かまわず暁美ほむら、突っ込んでいくッッッ』
まどか(ここで──右ストレートでカウンターッッ)ブオンッ!
ほむら(全てシミュレート通りの動きよ、まどかッッッ)
パシッ!
杏子(ウマい!)
上条『ほむら、まどかの右ストレートをキャッチングし……ッッ これは……ッッッ
アームロックだァ~~~~~ッッッ それ以上いけ──』
ボグッ
「折った!」「折ったぞッッッ」「マジかよッッ」
上条『暁美ほむら、鹿目まどかの右腕を完璧にヘシ折ったァッッッ』
さやか「ま、まどかァッッッ」
仁美「まどかさん!」
135 = 1 :
フワッ
上条『お~~~っと、ここで観客席からタオルが投入されたァッッッ
投げたのは──鹿目まどかのお母さんッッ 親の愛情が成せるタオルッッッ』
ほむら「………」
使い魔「勝負あ──」
QB「待つんだッッッ」
QB「まどか……。君の母親からタオルが投入されたが──
彼女は正式なセコンドじゃないから効力はない。しかし右腕は折れた……どうする?」
まどか「続行(つづ)けるよ、もちろん」
詢子「ふざけンなッッ まどか、テメェ一人の命じゃねえんだぞッッッ
周りで心配してる連中もいるってことを、少しは考えろッッッ」
まどか「ママ、ごめんなさい。でもここだけは譲れない。もしここで譲っちゃったら──
私は鹿目まどかでなくなる気がする。だから──」
詢子「……ふぅ。ワカったよ。
ただし本当に危ないと思ったら、試合に乗り込んででも止めるからな」
まどか「ありがとう、ママ」
QB「──続行ッッッ」
上条『オオオオッッ 試合再開だァッッッ』
タツヤ「成長しやがったなァ、まどか……」ニィ~
知久「!?」
136 = 1 :
まどか「ゴメンね、ほむらちゃん。待たせちゃって」
ほむら「もしこの世に神というものがいるのなら──
こうしてあなたと試合を続行(つづ)させてくれたことに心から感謝するわ」
ほむら(次は左腕を──ヘシ折るッッッ)ギュオッ
上条『暁美ほむら、またしても高速でまどかに接近ッッッ』
ほむら(右拳はもう使えない、次は左拳を出すハズ──!)
ドゴォッ!
上条『!? !? !? ○×△~~~~~ッッッ えぇ~~~~~!?
鹿目まどか、折れている右腕で殴ったァッッッ 水月にクリーンヒットォ!』
ほむら「………ッッッ(折れてる腕でなお、この威力……ッッ)」
まどか「ウェヒヒッッッ 折れてるイコール使えない、じゃないよ。ほむらちゃん」
マミ「まったく……キュゥべえったら、とんでもない子を発掘したものね」
137 = 1 :
ほむら(まどか……あなたの覚悟、しかと受け取ったわ。
だったら私も五体満足で勝ちを得ようとは思わない)ゆる~
上条『暁美ほむら、再び脱力ゥッッッ ──が、ダメージは大きいぞ!
今までのようなフットワークができるのか!?』
ほむら(これが私の最終兵器──)
──音速拳ッッッ
パパパパパパパパパパァァァァン!!!
上条『オオオオオッッッ まるで時間を止め、一方的に殴りまくるが如く、
凄まじい連打が決まったァァァッッッ』
QB「脱力で弛緩した関節を、一気に加速させた正拳かッッ」
まどか「~~~~~ッッッ」ゴボォッ
ほむら「………ッッ」ガクッ
上条『鹿目まどか、大ダメージッッ ──が、暁美ほむらの両拳も……壊れたァッッ!』
ほむら(やはりね……。音速で拳をぶつければ、いかにまどかといえどもダウンする。
そして音速で拳をぶつければ──打った拳も破壊される……ッッ)
139 :
タツヤッッッッッッ!!
140 = 91 :
このほむらはズームパンチが使えるな
141 = 1 :
まどか「かっ……ごふぅっ! はぁ、はぁ……スゴイよ、ほむらちゃん……」
ほむら「はぁ……はぁ……あなたこそ、あれで倒れないとはね」
まどか「もう私は力が、残ってない……。今から……最後の技を打つよ。
これが通じなかったら、ほむらちゃんの勝ち……だね」
バッ!
上条『鹿目まどか、跳んだァ~~~~~ッッッ 高いッ 10メートル以上はあるッッ』
QB(あの瀕死のダメージの身で、いったいどんな魔法を見せる気だい?)
さやか「まどかッッッ なにを!?」
杏子(どちらも──あと一撃が限度!)
マミ(これで決まるわね……)
142 :
>>79
ほんとバキwwwwwww
145 :
まどかは無意味に跳び上がったワケではない──
宙に舞うことで、自身を惑星(ほし)と化したのである!
これすなわち、宇宙拳!!!
宇宙の力を得た、神のナックルアローッッッ
ほむら(宇宙を味方につけたというワケね……。いいわ、勝負ッッッ)
まどか(この一撃に全てを込めるッッッ)
両者の拳は交差し──互いの顔面にめり込んだ。
ドグアッッッ
上条『~~~~~ッッッ ……! ~~~~~ッッッ ……──!』
上条『……決まりました』
上条『最大トーナメント優勝者はッッッ 魔法少女、鹿目まどかだァァァッッッ』
ワアアアアアアアアアアッッッ!!!
使い魔「勝負ありィィィッッッ」
146 :
ワアアアアアアアアア
147 :
ワアアアアアアアア
148 = 145 :
ほむら「~~~……!」ムクッ
まどか「ほむらちゃん……」
ほむら「ふふっ、完敗だわ。あなたが……チャンピオンよ!」
ガシッ
上条『試合が終わればノーサイドッッ 両者、握手を交わしたァッッッ
なんという美しい光景でしょうかッッッ』
ワアアアアアアアアアアッッッ!!!
上条『少女は強いッッ かくも強くなれるのですッッッ』
上条『私は彼女らの強さに、今猛烈に感動しておりますッッッ』
上条『ストロングイズビューティフルッッッ アリガトォォォ~~~~~ッッッ
アリガトォォォ~~~~~ッッッ』
仁美「本当に美しいですわ。傷だらけなのに、お二人ともなんと神々しい……」パチパチ
詢子「おめでとう、まどか。いつの間にか逞しくなりやがって……」
知久「いい試合だったね、ママ」
タツヤ「まどかッッッ 俺の予想を覆しやがったッッッ」ニィ~
149 :
>1>2>3>4>5>6>7 >21>22>23>24>25>26 >44>45>46>47>48>49>50
>8 >51
>9 >27>28>29>30>31>32>33>34 >52
>10 >35>36 >53
>11 >37>38 >54
>12>17 >39 >55 >56
>13 >18 >40 >57>58
>14 >19 >41 >59
>15 >20 >42 >60
>16 >21 >43 >61
150 :
キャアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!シャベッタアアアアアアアア!!!!!
みんなの評価 : ★
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