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    元スレ王「我が息子の結婚相手は勇者にしようそうしよう」勇者「え?」

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    51 = 1 :

    王子「どうでしたか。我が街は」

    勇者「いいところですね」

    王子「そうでしょう、そうでしょう」

    勇者「……でも、妃にはなりませんからね」

    王子「ふふ、またまた」

    勇者「なんで冗談を言っているようにおもうんですかぁ!!」

    王子「それでは勇者様、私はこのあと用事がありますので」

    勇者「そ、そうなんですか……?」

    王子「ええ。おい、そこの者」

    兵士「はっ!」

    王子「勇者様を部屋までお連れしろ。いいか、くれぐれも失礼のないようにな!」

    兵士「はい!」

    勇者「……」

    王子「では、また夕食のときに」

    勇者「わ、わかりました……」

    52 = 1 :

    妃の部屋

    勇者「はぁ……」

    メイド「おかえりなさいませ」

    勇者「どうも」

    メイド「お疲れのようですね。マッサージでもいたしましょうか?」

    勇者「いいですいいです」

    メイド「さようですか」

    勇者「この街は……いいところですね」

    メイド「え?」

    勇者「活気もあるし、街には笑顔が満ちていました」

    メイド「王と王子の尽力によるものです」

    勇者「……」

    メイド「それと勇者様のご活躍があってこその平和ですから」

    勇者「そういわれると……嬉しいですね」

    メイド「晩餐まで時間がございます。ごゆっくりお寛ぎください」

    54 = 1 :

    晩餐会場

    「そうか!この街を気に入ってくれたのか!!それはよかった!!」

    勇者「ええ」

    王子「これであとは婚姻の儀を済ませるだけですね」

    勇者「しません!!」

    王子「時間の問題です」

    勇者「ひっ……」

    「これこれ。無理やりはいかんぞ」

    王子「ふっ……私としたことが、すいません」

    勇者「もう謝らなくて結構です。全然反省してないんですから……貴方は」

    王子「流石は勇者様、慧眼でいらっしゃる」

    勇者「あなたは酔眼です」

    王子「確かに。もう私は貴女の美貌に酩酊しているようだ」

    勇者「くっ……こののれんに腕押し感……悔しい……」

    「あっはっは!!仲がいいな!!実に素晴らしい!!」

    56 = 1 :

    城内 廊下

    勇者「―――だれもいない?」キョロキョロ

    勇者「今日こそ逃げないと……」

    勇者「またお風呂場に王子が入ってきたし……いつ寝込みを襲われるか……!!」

    勇者「……」コソコソ

    勇者「ん?」

    王子「―――」

    メイド「―――」

    勇者「またあの二人……」

    勇者「明日の僕の衣装を決めているんだな……」

    勇者「……」キョロキョロ

    勇者「そうは行きません……!!」

    勇者「今日は逃げる……!!」

    57 = 1 :



    勇者「はぁ……なんとか外に出られた」

    勇者「さてと。変装でもして宿に……」

    「きゃー!!」

    勇者「……!?」

    勇者「悲鳴……!?」

    勇者「こっちか……!!」


    「やめてー!!」

    盗賊「へへ、これは頂いていくぜ」

    「あぁ……」

    勇者「―――そこまでだ!!」

    「え!?」

    盗賊「だれだぁ!!」

    勇者「武器を捨てろ。さもなくば……斬る」

    盗賊「おもしれぇ……ガキのくせにいきがんじゃねえぞ!!!」

    58 :

    どうしよう、グエンとローラで再生されて困る

    59 = 1 :

    盗賊「がはぁ!!」

    勇者「大丈夫ですか?」

    「は、はい……あ。貴女は……王子の……」

    勇者「あ、いえ……人違いです……」

    盗賊「ちくしょう……おぼえてろよ!!」

    勇者「まて!!」

    盗賊「へへーん!!」

    勇者「くそっ……!!」

    「うっ……」

    勇者「怪我をしているじゃないですか」

    「私は平気です……それよりも盗賊を……」

    勇者「安心してください。顔ははっきり見ました。すぐにでも捕まえてみせます」

    「あぁ……ありがとうございます……やはり妃にふさわしいわぁ」

    勇者「えっと……僕は―――」

    兵士「何かありましたか!?」

    60 = 5 :

    勇者は超強いんだよね

    61 = 1 :

    兵士「―――なるほど。わかりました」

    勇者「すぐに手配を」

    兵士「はっ!!」

    王子「勇者様!!」

    勇者「王子……」

    王子「お怪我は!?」

    勇者「大丈夫です」

    王子「なんて無茶なことをしたんですか……!!」

    勇者「この程度、なんてことありません」

    王子「しかし……貴女の身に万が一のことがあれば……私は……自殺してしまう!!」

    勇者「やめてください!!」

    王子「自殺は冗談ですが。でも心配はします。一報をきいたときは臓物を吐き出しそうになりました」

    勇者「王子……そこまで……」

    王子「勇者様を部屋にお連れしろ」

    兵士「はっ!」

    62 = 1 :

    妃の部屋

    メイド「お怪我は?」

    勇者「なんともありません」

    メイド「そうですか」

    勇者「心配をおかけしました」

    メイド「このようなことはもうないようにして頂きます」

    勇者「すいません」

    メイド「王子のためにも……」

    勇者「え……?」

    メイド「いえ」

    勇者「……」

    メイド「では失礼します。お着替えはそこに」

    勇者「あ、ありがとうございます」

    勇者「はぁ……」

    勇者「盗賊が捕まるまで……この地を離れるわけにはいかないな……」

    65 = 1 :

    翌朝

    王子「勇者様!!今日も太陽は高く上り、その燦々と輝く陽光は一片の雲すらも散らしてしまいました!!」

    勇者「晴れてますね」

    王子「このような日はもう二度と訪れないかもしれません」

    勇者「明日も晴れると思います」

    王子「さあ!!この過ぎ行く今を切り取る為に、婚姻を―――」

    勇者「しません」

    王子「……」

    勇者「あと四日ですよ。いいですね」

    王子「ふむ……私のどこがいけないのでしょうか?」

    勇者「王子はいい人だと思います。民からも慕われているようですし、悪い人にはみえません」

    王子「では……?」

    勇者「無論、性別です」

    王子「勇者様に男根があるのがいけないと……!?なんとも健気な……。ですが親から賜った体に手を加えるなどと―――」

    勇者「なんでそうなるんですかぁ!!」

    66 = 21 :

    この王子は馬鹿なのか策士なのか

    67 :

    ほも

    68 = 1 :

    勇者「今日は自由にさせてください」

    王子「ええ。構いません。城の者にも伝えておきましょう」

    勇者「では」

    王子「ええ。また後ほど」

    勇者「……」

    勇者(すごい熱烈だけど近づ離れずを保っているというか)

    勇者(付き纏うことはしないんですよね……)

    勇者「さてと……城内を散策しようかなぁ」

    勇者「……」スタスタ

    メイド「勇者様」

    勇者「あ、どうも」

    メイド「どちらへ?」

    勇者「今日は城内を散策しようかと思いまして」

    メイド「お供させていただいても?」

    勇者「ええ、構いません。一緒に行きましょう」

    69 :

    王子とメイドができてて、王への目眩ましで勇者を好きなふりしてる。終了

    70 = 1 :

    中庭

    勇者「すこし休憩しましょうか」

    メイド「はい」

    勇者「いい天気ですね」

    メイド「ええ」

    勇者「……」

    メイド「勇者様。もうドレス姿が板についてきましたね」

    勇者「もうなんだかスカートになれてきました」

    メイド「下着のほうは?」

    勇者「違和感ありません」

    メイド「それは重畳」

    勇者「あのですね……」

    メイド「ですが後四日です」

    勇者「……」

    メイド「王子の傍にいてあげてください」

    72 :

    勇者ナヨナヨしすぎだろ

    73 = 1 :

    勇者「傍にって……」

    メイド「……」

    勇者「あの……一つ訊きたいんですけど」

    メイド「なんですか?」

    勇者「えっと……貴女と王子って何か関係があったりするんですか?」

    メイド「側室です」

    勇者「……」

    メイド「まだ候補ですけど」

    勇者「そ、そうなんですか……」

    メイド「はい」

    勇者「側室ってどんなものなんですか……?」

    メイド「この国の場合ですが、妃に身体的な問題があるときだけに用意される女性のことですから」

    勇者「それって僕が来たから……!?」

    メイド「そうですね」

    勇者「……」

    74 = 69 :

    はい。俺勝利。終了

    75 = 1 :

    メイド「どうかされましたか?」

    勇者「あの……僕は……」

    メイド「気にしないでください。この城に雇われている以上、その可能性は常にありましたし、私も覚悟はできています」

    勇者「でも……」

    メイド「お気になさらず」

    勇者「王子のことは……?」

    メイド「勿論……嫌いではありません。あのように良い人ですから」

    勇者「……」

    メイド「そろそろ戻りましょうか」

    勇者「あの……僕がここを離れたら……貴女は解放されるのですか?」

    メイド「……王子が新たな妃候補を選び、その女性になんの問題もなければ」

    勇者「そうですか」

    メイド「でも……私、個人の意見を言わせていただくと……」

    勇者「は、はい?」

    メイド「貴女には妃になってほしいですね」

    77 :

    わりとおもしろいな

    80 = 58 :

    カミーユだったらブチ切れて皆殺しにしてそう

    81 = 1 :

    城内 廊下

    兵士「いくぞ!」

    兵士「はっ!」

    王子「……」

    勇者「なにかあったのですか?」

    メイド「……」

    王子「これはこれは勇者様。ええ、実は盗賊のアジトが見つかったのです」

    勇者「そうなんですか……」

    王子「それで今、討伐隊を編成したところです」

    勇者「僕も……」

    王子「いけません。その雪原のような肌に傷がついてしまったらどうするのですか?」

    勇者「……」

    メイド「では、お部屋に」

    王子「ああ、頼むぞ」

    勇者「別に傷ついても問題は……」

    82 :

    >>74
    敗北みたいだけど

    83 = 1 :

    妃の部屋

    メイド「王子は貴女のことを本当に愛しています」

    勇者「本当ですか、それ?」

    メイド「ええ。王子は貴女が来て以来、貴女のことを口にしない日はありません」

    勇者「……」

    メイド「嫌ですか?」

    勇者「まあ、僕、男ですし」

    メイド「でも、王子になら……」

    勇者「……」


    王子『勇者様……さあ、こちらへ……貴女の初めてを……もらいます……』

    勇者『や、やさしくしてください……ね……ぁ……』


    勇者「ないないない!!!!ないわー!!!」

    メイド「そうですか?美男同士……特に問題は」

    勇者「いや!!なんか妄想しちゃったじゃないですか!!もうやめてー!!」ジタバタ

    85 = 28 :

    勇者が女になれば、もしくは王子が女になれば全て解決。

    86 = 1 :

    夜 浴場

    勇者「はぁ……」

    勇者「今日は一日中、王子を変に意識しちゃった……」

    勇者「……」

    王子「これは勇者様、奇遇ですね」

    勇者「もう狙っているでしょう?」

    王子「ふふ」

    勇者「もう……」

    王子「裸の付き合いもいいものです」

    勇者「……あの盗賊たちはどうなりました?」

    王子「それが討伐隊が現地に着いたときには蛻の殻で」

    勇者「そうですか」

    王子「今、更に人員を増やして捜索しているところです」

    勇者(てことは今夜の警備は薄いってことか……逃げるには絶好のチャンスだけど……)

    勇者(流石に盗賊を放ってはおけない……)

    87 :

    いやでもこの王子が好きなの外見だけじゃね?

    89 :

    おもしろいよ

    90 :

    性別のみを問題にしているという事はもう落ちているな

    91 = 1 :

    翌日

    勇者「あと三日……がんばろう……」

    王子「勇者様!!おはようございます!!今日も素敵な衣装ですね」

    勇者「貴方が選んだんでしょう?」

    王子「さぁ。今日は少し遠出をしませんか?」

    勇者「どこにいくんですか?」

    王子「近くの湖畔まで」

    勇者「んー」

    王子「駄目ですか?」

    勇者「お付きは何人で?」

    王子「兵士が二人に侍女を一人」

    勇者「それなら……まぁ……」

    王子「ふふ、では行きましょう!!蜜月の我らで逢引を楽しみましょう!!」

    勇者「あの!!貴方の脳内で既に結婚しちゃってます!??」

    92 = 67 :

    勇者テラキモス

    93 = 1 :

    湖畔

    兵士「ここです」

    勇者「うわぁ……素敵な場所……」

    王子「ここは我が国が誇る観光名所でもあります」

    メイド「ここでは結婚式もあげることがあります」

    勇者「え?」

    王子「よし」

    兵士「では、こちらへ」

    王子「さぁ」

    勇者「あのぉ……」

    兵士「では、誓いのキスを」

    王子「んー……」

    勇者「うわぁ!!」ドゴォ

    王子「いたぁ!!冗談、冗談ですよ!!」

    勇者「はぁ……はぁ……!!」

    94 :

    みぞおち辺りをつま先で蹴り上げられてると
    イメージしています

    95 :

    「よし」じゃねーよwwww

    97 = 1 :

    勇者「はぁ……」

    王子「勇者様、お弁当でも」

    勇者「いりません」

    王子「な、なぜですか……?体調が?」

    勇者「ここに来てから僕の体調はすこぶる悪いです」

    王子「おいたわしや……」

    勇者「あなたの所為です!!」

    王子「では、少々お待ちを。食事の用意をさせます」

    勇者「……あの」

    王子「はい?」

    勇者「貴方は……僕のことが好きなんですよね?」

    王子「ええ」

    勇者「それで一人の女性が望まない子どもを産むことになってもいいのですか?」

    王子「え……?」

    勇者「どうなんですか?」

    98 = 28 :

    100 :

    ①①①①


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