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元スレ京子「ずっと…友だちでいよ…?」

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結衣「……」ペラ…
このアルバムは、6歳になった結衣ちゃんの成長を綴るものです。
絵日記みたいに、毎日書けたらいいなと思います。
結衣「このアルバム、やっぱり見たことないな……」
結衣「(……出だしで大体、想像はつくけど)」
○月○日 みんなでお昼寝。風邪引いちゃうよ?
結衣「このコメントは……やっぱお母さんかな……」ハァ…
結衣「(でも、なんでこっちに……? 持ってくるときに混ざってたか……)」パラパラ…
○月○日 京子ちゃんがお熱。結衣ちゃんも寂しそう……
結衣「あぁ……この時か」
結衣「(確か、寝てる京子に服掴まれて……)」ペラ…
○月○日 結衣ちゃん、ご乱心。パパに叱られてむっつり
結衣「……」
結衣「……なんで読んでるんだろ、私。なんとなく、目について……」
結衣「(……寂しいのか、私は。京子と会えてないから…?)」
結衣「……今日が30日だから、あれからもう四日か」ハァ…
結衣「……」ペラ…
○月○日 みんなと一緒にピクニック。今度は海に行きたいね
結衣「……というか、お母さん。ホントに毎日書いてる……」オイオイ…
○月○日 あかりちゃんのお誕生日。ケーキおいしかったね
結衣「すごい凝ってるな、ケーキ。あかりに似せてあるのか……」
結衣「……もしかして、あかねさん作? いや、まさか……」
○月○日 みんなでプール。冷たくて気持ちいいね
○月○日 今日はお遊戯会。フリフリお洋服で結衣ちゃん可愛い!
○月○日 運動会はかけっこ一番! 結衣ちゃん頑張ったね!
結衣「お母さん……」トオイメ…
結衣「(……でも写真、京子と一緒なのがやけに多いな)」
結衣「まぁ、あかりは学年が違ったからな……」パラパラ…
○月○日 今日は楽しいクリスマス。サンタさんはまだかなぁ?
○月○日 京子ちゃんとおままごと。結衣ちゃん、パパの真似上手だね
結衣「……」パラパラ…
○月○日 今日はお外で雪遊び。疲れて炬燵でお休み中
結衣「確か、転んだ京子をおぶって帰ったんだっけ」
結衣「……この頃からもう、京子には過保護だったよな。私……」
○月○日 今日は二人の卒園式。あかりちゃんは、また来年だね
結衣「……あれ? 確か、これって……」パラパラ…
○月○日 京子ちゃんのお誕生日。
結衣「っ……!」ピタッ
○月○日 京子ちゃんのお誕生日。おしゃまな京子ちゃんに結衣ちゃんタジタジ。可愛い!
結衣「(……誕生日プレゼントを聞いたら、結婚して、とか言われたんだっけ)」
結衣「……この後、だったよな」パラ…
○月○日 小学校の入学式。京子ちゃんとは別クラス、残念……
結衣「……京子、この頃は人見知りだったから。いっつも一人で泣いてて……」
○月○日 結衣ちゃんのお誕生日。結婚のお返事は、二人の秘密なんだって
結衣「……そう、だったっけ」
結衣「(京子の誕生日、結婚の約束をせがまれて……)」
結衣「(その時は恥ずかしかったから、返事は保留してて……)」
結衣「その後の、私の誕生日の時。私が……」
ゆい「……きょうこは、わたしがまもるから」
ゆい「けっこんのやくそくは、まだできないけど……」
ゆい「でも、きょうこのこと、わたしだいすきだから」
きょうこ「……ほんとに?」ヒクッ…
ゆい「うん。わたしたちが、もっとおっきくなって」
ゆい「そのとききょうこが、まだわたしのこと、すきだったら」
ゆい「そのときは、けっこんしよ?」
きょうこ「……う、うんっ」パァァ
結衣「……」
結衣「(京子は、クラスで孤立しちゃって。私はそれに気付いてたけど、何もできなくて……)」
結衣「だからあの時、泣いてる京子を見て、どうしても助けてやりたくて……」
結衣「(……それでも恥ずかしかったから、ちょっとだけはぐらかして答えたっけ)」
結衣「……京子は、この時のこと憶えて…?」
京子『……好きとか嫌いとか、意識してなかったってこと?』
結衣「あれは、そういう……?」
結衣「…でも、それじゃ昨日のは……」
京子『ずっと、友だちでいよ…? お互い、他に好きな人、捜そ?』
結衣「……もう、諦めたってことか…? 結婚はできないけど、ずっと友だちで……」
結衣「……違う、だろ」
結衣「(……諦めがついたなら、友だちとして遊びに来てただろ)」
結衣「四日も音沙汰なしで、私に気を使ってるわけでもないよな……」
結衣「(いつもの京子なら、きっと心配して電話くらいくれる。私の、自惚れかもしれないけど)」
結衣「……そっか」
結衣「私は……約束したんだもんな」
結衣「(……何を悩んでたんだろ。守りたいとか、好きになれないとか……)」
結衣「京子を守りたいから、好きになれないんじゃなくて……」
結衣「京子が好きだから、守りたいんじゃないのか……?」
結衣「(……京子が好きだったから、孤立した京子を守りたくて)」
結衣「(その前からだって。京子のこと、ずっと気にしてたじゃないか、私は……)」
京子『……うぅん。私、嬉しいよ…? 結衣と、両想いになれたんだもん』
結衣「そうだよ……両想いなんだから、仕方ないだろ……っ」パタンッ
結衣「(京子を二回も泣かせといて……守りたいからとか、バカか私は……っ)」ギュ…!
結衣「まだ、間に合うかな……」
結衣「間に合わなかったら……今度は、立場逆転だな」ピ…
京母「おーい、生きてるかー?」
京子「……」
ガチャ
京母「コラ、返事くらいしなさいよ」
京子「んー……?」ムク…
京母「なにを引き籠ってんのか知んないけど、ちょっとは動きなさい。去年のこの時期はもっとバタバタしてたじゃない」
京子「今年のコムケは、他所に委託してもらったのー……」ゴロゴロ
京母「……よくわかんないけど。だから四日も布団に引き籠ってるわけ?」
京子「だって……やることないし」ムスー…
京母「結衣ちゃん家にでも行きなさいよ。つーか最近は暇したら行ってたくせに」
京子「……」ポフッ
京母「……愛想尽かされたか?」ニヤニヤ
京子「……うっさい。バーカ」ギュ…
ヴーン ヴーン
京母「携帯、鳴ってるわよ?」
京子「……」
京母「あ、結衣ちゃんからだ。なになに……」
京子「かっ、勝手に見ないでよっ!」バッ!
京子「え……」
京母「ん、どした? てか、あんたそいや夕飯も食べてないでしょ。お父さんも心配して……」
京子「……今日って、何日だっけ」
京母「え、30日だけど。そいやあんた、年越しにお泊り会とか予定してる?」
京子「っ……」
京子「……明日は、帰ってこないかも」
time:11/12/30 19:42
from:結衣
件名:もう一度
年が明ける前に、京子に会いたい
京子が許してくれるなら、お昼に駅前で待ってます
告白の返事を、やり直させて欲しい
チュンチュン ピンポーン
結衣「え……」
京子「っ……」ドキドキ
結衣「…え、えっと……。お昼に駅前でって、メールで……」
京子「っそ、そのお昼って何時頃なのか具体的にわかんなくてっ……」
京子「だ、だから朝から結衣ん家行けばいいじゃん、ってその、あの……っ」カァァァ
結衣「……」
京子「っ……///」ドキドキ
結衣「……なんか、気が抜けた」プ
京子「ぅ……ご、ごめんなさい……」カァァ
ガチャン
結衣「……でも、どうする?」
京子「え……な、なにが…?」
結衣「朝食は……食べてきたよな…? だとしたら、お昼まですることが……」
京子「ゆ、結衣は、したいこと、ないの……?」
結衣「い、いや……朝できることって、考えてなくて……」
京子「……」
結衣「……」
結衣「……ゲーム、やるか? 前に話してたやつ……」
京子「う、うん……」ドキドキ
京子「うぁっ!?」ビクッ
結衣「っ……!?」ビクッ
結衣「…今のはヒヤっとしたな……」
京子「う、うん……いきなり、手が伸びてきて……」
結衣「……朝からホラーゲームするのも、なんか変な感じだが」
京子「だから、カーテン閉めて部屋暗くしたんじゃん。……まぁ変な感じだけど」
結衣「なんかゲームというか、ホラー映画みたいな?」
京子「…確かにそんな感じかも。これ一人プレイだし」
結衣「じゃあ、次のとこ行ったら交代な」
京子「はいはーい」
京子「あれ、ここどこだっけ…?」
結衣「いやいや、逆だろ。そこは戻ってエレベーターのとこを……」
京子「うわっ、また復活したっ」
結衣「……ピアノが成功するまで復活するのかもな、これ」
京子「なっ、これピアノ超むずいよ!?」
結衣「ラスボスはピアノか……」…アレ?
結衣「……今何時だっけ」
京子「あ……っ」バッ
14:32
結衣「……」アチャー…
京子「……」アレレ…?
ガチャン!
結衣「……外寒いな」
京子「もう年越しちゃうしねぇ」
結衣「……ホントは、デートのやり直しするつもりだったんだけどな」
京子「え……」
結衣「前は、中途半端で終わっちゃったから」
結衣「……だからもう一回、二人でお店見て回って、やり直したいなって」
京子「あ……そ、そうだったんだ……」
結衣「…でもまぁ、今から行っても、時間がな……」
京子「そだね……」
京子「で、でも、私は嬉しいよ…? 結衣と、こうやって一緒にいられるだけで……」
結衣「……」ギュ…
結衣「……京子」ス
京子「え……?」キョトン
結衣「そ、その……手、繋がないか…?」
京子「っっ!?」カァァァ
京子「ぅ、うん……」ドキドキ
結衣「っ……」ギュウ…
京子「……ね、ねぇ結衣…?」
結衣「な、なんだ?」
京子「で、でも、繋いでるとこ、見られたら……」
結衣「……」ギュ…
結衣「…手くらい、友だちでも繋ぐだろ…?」
京子「っ…そ、そうだよねっ……」ドキドキ
結衣「それに、」
結衣「……デートのリベンジ、しないといけないからな」
京子「っう、うん……っ」ギュ…
結衣「そ、それで京子は、お昼のリクエストあるか? 遠出はできないけど……」
京子「え、えと……」ンー…
京子「……久しぶりに、結衣のカレー食べたい」
結衣「カレーって、ウィンナー入れたやつか?」
京子「うん、それ。それと、私も料理、手伝いたい」
結衣「ん? まぁいいけど、珍しいな」
京子「うん。……結衣と一緒に、色んなことやってみたいなって」
結衣「?」
京子「え、えと。その方が、なんていうか……」
京子「……恋人っぽい、気がするから」カァァ
結衣「っあ、あぁ。そ、そうだな……」ドキドキ
結衣「あ……」
京子「ん、なにさ?」
結衣「い、いや。材料はこれで大丈夫だろ」
京子「そう? カレーってこんなもんだっけ」
結衣「あぁ、後は家に、材料少し残ってるから……」
結衣「……ラムレーズンも取ってあるから。買わなくていいぞ」
京子「え、ほんとっ?」
結衣「あぁ……最近、京子来なかったから。まだ残ってる」
京子「そ、そか……。でもじゃ、デザートには困んないね」
結衣「前のジュースは時は大変だったけどな」クス
京子「あ、あれは絶対、店側の陰謀だってっ」
結衣「……よし。それじゃ、包丁任せていいか?」
京子「おっけ。あんま上手くはないけど……」トン、トン、
結衣「指、切るなよ? 切り口は荒くても、煮込んじゃえばわかんないし」
京子「んー」トン、トン、トン
京子「……でもさ」フト
結衣「ん?」
京子「ここで指切って、結衣が慌てて治療してくれたり……」
結衣「……」ジト…
京子「い、いやほら。傷口を舐めて塞いだりするの、ちょっと恋人っぽくないかなーって……」
結衣「……」
結衣「……私は、京子の指に傷ができる方が嫌だよ」
京子「ぅ……ごめん……」シュン
京子「ふぅ……これで完成?」
結衣「ああ。後ちょっと煮込んで、ご飯が炊ければ完成だな」
京子「ご飯もあとちょっとで炊けるっぽい」
結衣「じゃあ食器の準備しとくか」
京子「じゃ、いただきまーす」
結衣「いただきます」
京子「…ん。やっぱり、結衣の料理はおいしい」モグモグ
結衣「今日は京子も一緒に作っただろ」
京子「それでもやっぱ結衣の味だもん、このカレー」
京子「なんとなく結衣っぽいっていうか、優しい味」ニシシ
結衣「……食べ慣れてるだけだろ」…フイ
京子「えへへ。そうかもね」ハムっ
結衣「……」
京子「うまうま」モグモグ
結衣「……っき、京子っ?」
京子「うぐっ…?」モグッ…!?
京子「っふぅ……な、なにさ?」キョトン
結衣「い、いや。だから、その……」
京子「?」
結衣「っ……」
結衣「……あ、あーんっ」カァァ
京子「っ……!?///」ドキドキ
京子「あ、あーん……//」カァァァ
結衣「……っ//」ソローッ
京子「……///」パク
結衣「……//」プシュー…
京子「…お、おいしいです……」ドキドキ
結衣「そ、そうか……」ドキドキ
京子「じゃ、じゃあ、私も……」
結衣「あ、あぁ……っ」
京子「あ、あーん……」ソロー…
結衣「っ……あ、あーん……」ドキドキ
結衣「……」ザー
京子「鍋はこのままでいいの?」
結衣「あぁ、そこに置いとけばいいよ。後はもう、年明けにやっちゃうから」
京子「そ、そか」
結衣「うん、前に大掃除は終わらせちゃったしな。そんな慌てなくていいし」
京子「……」ギュ…
京子「あ、あの。ゆ、結衣…?」
結衣「えっ、あ……な、なんだ…?」
京子「えと……っ」
京子「……手、繋いだで……食べさせ合いっこも、して」
京子「だ、だから……もう、終わりなのかなって。デートの、リベンジは……」
結衣「……」
結衣「…京子」カタッ
京子「あ、あのね……っ?」
京子「私、結衣に言われて……それで、初めて気付いたんだ」
京子「……離れ離れになったり、みんなに、嫌われたり」
京子「私たちが付き合うなら……そういうことも、考えなきゃいけないんだなって……」
結衣「っあ、あぁ……」
京子「で、でもね?」
京子「私は、それでも……。結衣と一緒なら、大丈夫だって……」
結衣「っ……」ギュ…!
結衣「……私、な」
結衣「思ったんだ。私が、京子を守りたかったのは。京子のこと、好きだったからだって」
京子「え……?」
結衣「京子と出会えなかった私は、」
結衣「……きっと今、こんな風に笑えてなかったって。そう、思ったから」
京子「そ、そんなの、私だってっ――――」
結衣「私は、京子と一緒にいたい」
結衣「……私が、一番幸せなのは、京子と一緒にいる時だから」…ギュ
京子「ぁ……」ポフッ…
京子「ゆ、結衣っ……!? あ、あの……っ///」ドキドキ
結衣「私も、京子と離れ離れになるのは、怖いけど」
結衣「先のことは、全然わかんないけど……」
結衣「でも私は、きっとこれからも。京子のこと大好きで、愛しくて、」
結衣「……ずっと愛してるって。そう、思えたから」
京子「結衣……っ」ギュウ…!
結衣「ずっと。京子のこと、守ってたい」
結衣「私に、これから先もずっと。京子のこと、守らせて欲しい」
京子「…ずっと、一緒にいてくれるの……?」
結衣「あぁ。京子が離れてくまで、一生」
京子「私、絶対離さないからっ! だ、だからっ……結衣も、離さないで……っ!?」ガバッ
京子「んっ……!?」チュー!
結衣「ん……」ギューッ
京子「…っ……」
京子「ぁ……ゆ、結衣……?//」カァァァァ
結衣「……下手とか、言うなよ?」
京子「い、言わないよ……私だって、初めてだもん……///」ドキドキドキ
結衣「…私と、付き合ってくれるか……?」
京子「う、うんっ……!」
おまけ
京母「あ、そっか。今日って31日だっけ」
結母「そうなのよ……それなのに結衣ったら、まだ帰ってこなくて……」
京母「そんなもん、親が面倒で家出たんだから、ギリギリまで帰ってくるわけないっしょ」
結母「うぅー……だってぇ……」シュン…
京母「いい年して『だってぇー』とかやめなさいっての。そんなだから結衣ちゃんにも呆れられちゃったんでしょ」
結母「そんなことないわよ……結衣いい子だし……」
京母「なら心配してないでドンと構えてなさい。そのうち帰ってくるわよ、結衣ちゃんだって中学生なんだし」
結母「でもあの子、うちの旦那には変に尖ってるとこあるから……」
京母「そりゃ、年頃の女の子ならそういうこともあるでしょうよ。私の時のこと、覚えてるでしょ?」
結母「それはもう。家に帰らず学校に通い続けたのよね、一か月も……」
京母「そうそう。親にほっとかれても何となく生きてるもんよ、子どもなんて。後、一か月は捏造しすぎ」
結母「あららら、二か月だったかしら……」
京母「二週間だよ。私をなんだと思ってんだ」
結母「でもどうしましょうか……このまま帰ってこなかったら、流石にあの人も……」
京母「まぁ今年はクリスマス会なんてのもやってたし。年越しカウントダウンくらい許してやりなさい」
結母「……するの? 年越しお泊り会……」
京母「京子からは聞いてないけど。まぁ、するならそろそろ連絡入れるでしょ」
京母「……あー、でも。昨日、帰ってこないかもとか言ってたな。そういえば」
結母「う……あの人、怒らないかなぁ……怒りそうだなぁ……」ドンヨリ…
京母「まだ決まった話じゃないっての。でも、今年は何かとお泊り多いしねぇ」
京母「ま、一人暮らし始めればそうもなるか」
結母「……そうね。京子ちゃんには、私も感謝してます」
京母「おう、菓子折り持ってこい」
結母「あの子、少し勢いで出ていった部分があったから……」
京母「へぇ……。それは初耳」
結母「だから私も気にしてるんです。別に、過保護から心配してるわけじゃないんですよ?」
京母「いやそれはない」
京母「……でも、それじゃ京子も、甘えてるだけってわけじゃなかったのか」
結母「えぇ。ふふ、昔は結衣ちゃんの後ろに隠れてばっかりだったけどね」
結母「結衣ちゃんの写真撮ると、ほとんど一緒に映ってたもの。京子ちゃん」
京母「ほんとほんと。あのお姫様も、ちょっとは逞しくなってたのか」シミジミ
結母「王子様とお姫様っていうのも、微笑ましかったですけどねぇ」ウフフ
京子「……」クション!
結衣「ん……寒いか…?」
京子「んーん……お母さんが噂してる気がする……」
結衣「人までわかんのかよ」
京子「なんとなく……」
京子「ゆ、結衣……?」
結衣「ん。どうした?」
京子「あ、あのねっ。わ、私……」
京子「……今日は帰らないって、言ってきたから」
結衣「っ……そ、そっか……///」カァァ
ゴーン、ゴーン、ゴーン
京子「あ、あの。結衣…?」ギュ…
結衣「えっ、あ、あぁ……な、なんだ…?」ドキッ
京子「え、えと……苦しい」
結衣「っあ、ご、ごめんっ!」バッ
京子「……」カァァ
結衣「……」カァァ
京子「で、でも、その」
結衣「……?」
京子「……もうちょっとだけ、くっついてたいな」
結衣「っ、あ、うん……。わ、私も……」カァァ
ゴーン、ゴーン、ゴーン
京子「……結衣は」
結衣「ん?」
京子「……これから、どうするの…?」
結衣「……」
結衣「……両親には、内緒にしようと思う」
京子「…っそ、そうだよね……」
結衣「今話しても、許してもらえないだろうしな……」
結衣「でも、いつか話そう? 二人が、自立できるようになったら」
結衣「……あの人にも、文句は言わせないから」
京子「うん……」ギュ…!
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